JP2591760Y2 - ローテーション成形用金型 - Google Patents
ローテーション成形用金型Info
- Publication number
- JP2591760Y2 JP2591760Y2 JP1992036691U JP3669192U JP2591760Y2 JP 2591760 Y2 JP2591760 Y2 JP 2591760Y2 JP 1992036691 U JP1992036691 U JP 1992036691U JP 3669192 U JP3669192 U JP 3669192U JP 2591760 Y2 JP2591760 Y2 JP 2591760Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- opening
- cap
- peripheral surface
- mold body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【0001】本考案は、軟質プラスチック製品を成形す
るローテーション成形用金型に関する。
るローテーション成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ローテーション成形用金型に
おいては、金型本体に注入されたプラスチックゾルが成
形中に開口の内周面とキャップとの間から漏れないよう
に、図1及び図2に例示するように、キャップ1の金型
本体2の開口21の内周面に嵌合される外周面の下端部
にリング状突縁11が設けられている。12は成形品を
金型本体から取り出すためにキャップ1の底面から突出
されたピンである。また、22は回転軸に結合される結
合部である。
おいては、金型本体に注入されたプラスチックゾルが成
形中に開口の内周面とキャップとの間から漏れないよう
に、図1及び図2に例示するように、キャップ1の金型
本体2の開口21の内周面に嵌合される外周面の下端部
にリング状突縁11が設けられている。12は成形品を
金型本体から取り出すためにキャップ1の底面から突出
されたピンである。また、22は回転軸に結合される結
合部である。
【0003】しかし、キャップ1又は金型本体2の製造
公差もしくは加工公差により、ゾルの漏れを完全に防止
することは不可能であるため、成形品にバリが発生する
ことが避けられない。
公差もしくは加工公差により、ゾルの漏れを完全に防止
することは不可能であるため、成形品にバリが発生する
ことが避けられない。
【0004】ところが、従来のキャップは、外周面の下
端部に一条の突縁11しか設けられていないため、開口
内周面とキャップ外周面との間には図2に示されている
ように、断面形状が針先状の間隙31が形成されるの
で、突縁11と金型本体2の開口の内周面との間から漏
れるプラスチックゾルにより成形品4に成形されるバリ
41の幅と厚みは、図3に示されるように、非常に不均
一となり、とくに厚みが非常に薄く、バリ41の腰の強
さがないという傾向があった。
端部に一条の突縁11しか設けられていないため、開口
内周面とキャップ外周面との間には図2に示されている
ように、断面形状が針先状の間隙31が形成されるの
で、突縁11と金型本体2の開口の内周面との間から漏
れるプラスチックゾルにより成形品4に成形されるバリ
41の幅と厚みは、図3に示されるように、非常に不均
一となり、とくに厚みが非常に薄く、バリ41の腰の強
さがないという傾向があった。
【0005】
【解決しようとする技術課題】上記のように、従来の金
型を用いる場合は、発生するバリの幅と厚みが不均一で
あり、腰の強さがないため、バリ取りの際のバリ41の
把持位置により、力の加わり方が千差万別となり、図4
に示すように、バリが千切れ41a易いので、このバリ
取りを機械化することは不可能であった。従って、従来
は、製品の成形後に、別工程において手作業により行わ
ざるを得なかった。成形工程から離れて、別作業とする
必要があるので、ローテーション成形の能率が低いとい
う問題があった。
型を用いる場合は、発生するバリの幅と厚みが不均一で
あり、腰の強さがないため、バリ取りの際のバリ41の
把持位置により、力の加わり方が千差万別となり、図4
に示すように、バリが千切れ41a易いので、このバリ
取りを機械化することは不可能であった。従って、従来
は、製品の成形後に、別工程において手作業により行わ
ざるを得なかった。成形工程から離れて、別作業とする
必要があるので、ローテーション成形の能率が低いとい
う問題があった。
【0006】本考案は、上記の点に鑑み、ローテーショ
ン成形品のバリ取りを容易、確実及び迅速にできるよう
にして、機械化を可能とし、もって、プラスチック製品
のローテーション成形の能率を向上することを目的とす
る。
ン成形品のバリ取りを容易、確実及び迅速にできるよう
にして、機械化を可能とし、もって、プラスチック製品
のローテーション成形の能率を向上することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案に係る金型は、キャップの金型本体の開口に
嵌合される外周面の下端部に第一のリング状突縁を、そ
の第一のリング状突縁より上方に隔てた位置に第二のリ
ング状の突縁を、それぞれ設けたことを特徴としてい
る。
め、本考案に係る金型は、キャップの金型本体の開口に
嵌合される外周面の下端部に第一のリング状突縁を、そ
の第一のリング状突縁より上方に隔てた位置に第二のリ
ング状の突縁を、それぞれ設けたことを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】ローテーション成形時に、金型本体の回転によ
り金型本体の開口の内周面と第一のリング状突縁との間
から洩れるプラスチックゾルは、第一のリング状突縁と
第二のリング状突縁及び開口の内面面との間に形成され
る比較的狭い空隙に収容される。従って、成形品に生じ
るバリは、幅及び厚みがほぼ一定になり、どの部分にお
ける腰の強さも一定になるため、バリ取りの際の把持位
置いかんに係わりなく、バリに加わる引っ張る力が一様
に伝達されので、バリが千切れることなく、その基端か
ら切断され、又は剥離されて、除去される。
り金型本体の開口の内周面と第一のリング状突縁との間
から洩れるプラスチックゾルは、第一のリング状突縁と
第二のリング状突縁及び開口の内面面との間に形成され
る比較的狭い空隙に収容される。従って、成形品に生じ
るバリは、幅及び厚みがほぼ一定になり、どの部分にお
ける腰の強さも一定になるため、バリ取りの際の把持位
置いかんに係わりなく、バリに加わる引っ張る力が一様
に伝達されので、バリが千切れることなく、その基端か
ら切断され、又は剥離されて、除去される。
【0009】
【実施例】次に、図5ないし図7に基づいて、本考案の
実施例について説明する。図5は、本考案によるキャッ
プの構造を示す一部破断正面図、図6は、このキャップ
を用いて成形された成形品に生じるバリの一例を示す斜
視図、図7はそのバリを除去するときの状態の一例を示
す要部の斜視図である。
実施例について説明する。図5は、本考案によるキャッ
プの構造を示す一部破断正面図、図6は、このキャップ
を用いて成形された成形品に生じるバリの一例を示す斜
視図、図7はそのバリを除去するときの状態の一例を示
す要部の斜視図である。
【0010】本考案に係る金型を構成するキャップ1N
には、金型本体2の成形材料注入口と成形品取出口を兼
ねる開口21の内周面に嵌合する部分の外周面の底部
に、従来品におけるものと同様の、第一のリング状突縁
11aが設けられているほかに、その第一のリング状突
縁よりも適宜上方の位置に、第二のリング状の突縁11
bが設けられている。
には、金型本体2の成形材料注入口と成形品取出口を兼
ねる開口21の内周面に嵌合する部分の外周面の底部
に、従来品におけるものと同様の、第一のリング状突縁
11aが設けられているほかに、その第一のリング状突
縁よりも適宜上方の位置に、第二のリング状の突縁11
bが設けられている。
【0011】第一の突縁11aは、ローテーション法に
よる成形中に、すなわち、金型の回転中に、金型本体2
のキャビテイからゾルが開口の内周面とキャップの外周
面との間から漏れ出ないようにするためのものである
が、第二の突縁11bは、開口内周面と第一の突縁11
aとの間から漏れることがあるゾルの無制限な展延を防
止するため、通常のゾル漏れ量を収容できる一定容積の
空隙32を形成するために設けられている。
よる成形中に、すなわち、金型の回転中に、金型本体2
のキャビテイからゾルが開口の内周面とキャップの外周
面との間から漏れ出ないようにするためのものである
が、第二の突縁11bは、開口内周面と第一の突縁11
aとの間から漏れることがあるゾルの無制限な展延を防
止するため、通常のゾル漏れ量を収容できる一定容積の
空隙32を形成するために設けられている。
【0012】従って、上記キャップ1Nを用いてローテ
ーション成形を行う場合に、金型本体2の開口の内周面
とキャップ1Nの外周面との間から漏れるゾルは、前記
第一の突縁11aと第二の突縁11bと開口の内周面と
の間の空隙32に収容されるため、図6に示すように、
その漏れたゾルにより成形品4に成形されるバリ41N
は、その幅と厚みがほぼ一定となり、そのバリのどの部
分を把持して引っ張っても、その力がバリ全体に伝達さ
れるので、図7に示すように、バリは千切れることな
く、バリがその基端から確実に平帯状に又はリング状に
切断剥離される。
ーション成形を行う場合に、金型本体2の開口の内周面
とキャップ1Nの外周面との間から漏れるゾルは、前記
第一の突縁11aと第二の突縁11bと開口の内周面と
の間の空隙32に収容されるため、図6に示すように、
その漏れたゾルにより成形品4に成形されるバリ41N
は、その幅と厚みがほぼ一定となり、そのバリのどの部
分を把持して引っ張っても、その力がバリ全体に伝達さ
れるので、図7に示すように、バリは千切れることな
く、バリがその基端から確実に平帯状に又はリング状に
切断剥離される。
【0013】従って、適切なバリ剥離装置を用いて、成
形品のバリ取りを機械的に行うことができる。成形品の
成形工程に引き続いて、バリ取り工程を行うことができ
るので、ローテーション成形能率が従来よりも格段に向
上する。
形品のバリ取りを機械的に行うことができる。成形品の
成形工程に引き続いて、バリ取り工程を行うことができ
るので、ローテーション成形能率が従来よりも格段に向
上する。
【0014】
【考案の効果】上述のように、本考案によれば、ローテ
ーション成形において成形品に生じるバリは、その幅及
び厚みが一定で、腰の強さもほぼ一定になるので、手作
業で行う場合も、確実迅速にバリ取りができ、また、バ
リ取りを機械化することが可能となり、成形能率が格段
に向上する。
ーション成形において成形品に生じるバリは、その幅及
び厚みが一定で、腰の強さもほぼ一定になるので、手作
業で行う場合も、確実迅速にバリ取りができ、また、バ
リ取りを機械化することが可能となり、成形能率が格段
に向上する。
【図1】従来のローテーション成形器の構成要素とその
構造を示す分解斜視図である。
構造を示す分解斜視図である。
【図2】主として、キャップの断面形状を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】成形品に生じるバリを示す一部の斜視図であ
る。
る。
【図4】バリ取りする場合の問題点を示す一部の斜視図
である。
である。
【図5】本考案の実施例に係るキャップの断面形状を示
す一部側面断面図である。
す一部側面断面図である。
【図6】本実施例の金型を用いて成形された成形品のバ
リを示す斜視図である。
リを示す斜視図である。
【図7】同バリを除去する場合の斜視図である。
1 キャップ 11a 第一の突縁 11b 第二の突縁 2 金型本体 21 開口 32 空隙 4 成形品 41N バリ
Claims (1)
- 【請求項1】(イ)金型本体と、キャップとからなり、 (ロ)前記キャップは、前記金型本体の開口に着脱自在
に嵌合されて、その開口を閉塞するものであり、 (ハ)前記キャップの前記金型本体の開口に嵌合される
外周面の下端部に、第一のリング状突縁が、その第一の
リング状突縁より上方に隔てた位置に、第二のリング状
の突縁が、それぞれ設けられていること、(ニ)前記キャップが前記金型本体の開口に嵌合された
ときに、前記第一のリング状突縁及び第二のリング状突
縁が前記開口の内周面に接触し、両リング状突縁及び前
記開口内周面の間に、前記第一のリング状突縁と前記開
口内周面の間から漏出するプラスチックゾルを収容し
て、一定の幅及び厚みを有するリング状バリを形成させ
る空隙が形成されること、 を特徴とするローテーション成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992036691U JP2591760Y2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | ローテーション成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992036691U JP2591760Y2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | ローテーション成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586516U JPH0586516U (ja) | 1993-11-22 |
JP2591760Y2 true JP2591760Y2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=12476841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992036691U Expired - Lifetime JP2591760Y2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | ローテーション成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591760Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-01 JP JP1992036691U patent/JP2591760Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0586516U (ja) | 1993-11-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323111 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |