JP2590119B2 - 無言電話撃退装置 - Google Patents

無言電話撃退装置

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JP2590119B2 JP62186895A JP18689587A JP2590119B2 JP 2590119 B2 JP2590119 B2 JP 2590119B2 JP 62186895 A JP62186895 A JP 62186895A JP 18689587 A JP18689587 A JP 18689587A JP 2590119 B2 JP2590119 B2 JP 2590119B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電話装置に係り、特に迷惑電話、いたずら電
話等に対処するのに好適な無言電話撃退装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、迷惑電話、いたずら電話等に対処する技術とし
ては、次のようなものが知られている。
モニタ機能付留守番電話 これは、着信があった時、装置に自動的に応答させ、
その時の発信者の話を着信者自身がモニタできるように
したもので、これによれば、迷惑電話やいたずら電話の
場合、着信者が一々応答することなく電話を切ることが
できる。
パスワード入力電話 これは、着信があった時、同様に装置に応答させ、そ
の後、発信側から予め定めたパスワードの入力があった
場合に着信者側のベルが鳴動するようにしたものである
(例えばソニーIT−A40)。これによれば、予め特定の
知人等にパスワードを知らせておくことにより、特定以
外の者からの着信を排除することができる。
二重電話サービス これは、例えばNTT(日本電話電話株式会社)で実施
している2種類の電話番号を選択できる方式であり、利
用者が予め特定の知人等にだけ知らせてある電話番号
(副番号)の方に切替えておくことにより、副番号を知
らない者からの着信を排除することができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のモニタ機能付留守番電話の場合、着信者はベル
の鳴動により着信を知り、モニタを開始することとなる
ため、ベルの鳴動は避けられず、繰り返し掛ってくるい
たずら電話は非常に迷惑である。一方、パスワード入力
型電話や二重電話サービスの場合、着信を特定の相手だ
けに限定できるが、パスワードや副番号を予め知らせて
おく必要があり、また、パスワードや副番号を第3者に
知られてしまったら無意味になる。さらにパスワード入
力型電話の場合は、発信側が電話番号とパスワードを入
力しなければならないため、操作が面倒である。
このような問題を解決するために、着信に自動応答
し、発信側からの音声を有無を判別し、無音のときに強
制的に通話を切断し、有音のときに着信側のベルを鳴動
する無音電話撃退装置が考えられる。一例として特開昭
61−60559号公報に示す方式がある。しかし、有音の
時、単に着信側のベルを鳴動するのみでは、正当な要件
があって電話をかけてくる発信者に対しては、余計な発
話を強要することになる。例えば、装置が自動応答し
て、「どちら様ですか」などの音声ガイダンスを発し、
これを受けて、発信者が「○○ですが、△△さんをお願
いします」などと発話し、この有音を検出して、はじめ
て着信側電話機のベルが鳴ることになるが、ここで、着
信側がオフフックし、「もしもし、こちら××ですが、
どちら様ですか」などと発声すると、発信者は、先の自
動応答時と同様の内容を繰り返す必要がある。
本発明の目的は、このように着信に対して自動応答
し、発信側が無音の時に通話を強制的に切断する無音電
話撃退装置において、有音の時に、正当な発信者の二重
の発話を不要とし、更に受信側が不出などの場合でも自
動的に対処することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の無言電話撃退装置は、交換機から送出される
呼出信号を検出すると、ループを閉じると共に、発信側
からの音声の有無を判別する手段と、発信側からの音声
が音無のときは強制的に通話を切断し、有音のときに着
信側のベルを鳴動する手段に加えて、該発信側からの音
声が有音の時、発信側からの音声を録音し、着信側のオ
フフックを検出すると、該録音内容を着信側に送る手段
と、着信側が不出もしくは録音内容の送出中にオンフッ
クした場合、発信側の伝言を受取り録音する手段を設け
たことを特徴とする。
〔作 用〕
本無言電話撃退装置は、着信があった時に自動応答
し、発信側からの音声が有るか無いかを判別し、無言の
場合には強制的に通話を切断し、音声がある場合のみ、
電話機に呼出信号を送出してベルを鳴動せしめる。これ
によって、、いたずら電話等を撃退することができ、い
だずら電話等によるベル鳴動の喧騒から解放される。さ
らに、発信側からの有音時、その音声を録音し、オフフ
ックの際に該録音内容を再生することにより、着信側は
直ちに発信側を認識できるため、正当な発信者が二重の
発話をすることによる余計な負担を軽減できる。また。
着信側が不出などの場合にも、発信側の伝言を自動的に
録音することで対処できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面により説明す
る。
第1図は本発明による無言電話撃退装置の一実施例の
ブロック図を示す。本無言電話撃退装置は通話路スイッ
チ1、呼出信号検出部2、有音無音判定部3、録音再生
処理部4、待合せ音発生部5、呼出信号送出部6、入力
コード検出部7、メモリ部8及び制御部9で構成され
る。メモリ部8は発信側へ送出する応答ガイダンス、及
び発信側からの音声を蓄積するのに使用される。該メモ
リ部8に対する録音再生は、録音再生処理部4が司る。
制御部9は例えばマイクロコンピュータで構成され、装
置各部の動作を制御するものである。本無言電話撃退装
置のA端子は通信回線を介して交換機に接続され、B端
子は電話機に接続される。
以下、着信があった場合について説明する。A端子に
交換機より呼出信号が来ると、呼出信号検出部2で該呼
出信号を検出し、制御部9に通知する。制御部9では、
呼出信号検出の通知を受けると、通話路スイッチ1のa
とcのパスを閉じ、録音再生処理部4を起動して、メモ
リ部8に予め蓄積されている応答ガイダンス(例えば、
“あなたの名前を知らせて下さい”など)を再生してA
端子に送出すると共に、A端子からの相手音声のメモリ
部8への録音を開始せしめる。同時に、制御部9は有音
無音判定部3を起動し、A端子からの音声を監視せしめ
る。有音無音判定部3では、音声パワーの大小及びその
ゼロクロス数のカウント等により有音無音を判定し、そ
の結果を制御部9に通知する。
制御部9は、有音無音判定部3から有音を通知された
場合と無音を通知された場合で、その後の制御を次のよ
うに切り替える。
有音通知の場合 制御部9では、有音通知を受けた後、有音無音判定部
3から無音時間検出の通知を受け取ると、発信側からの
会話がとぎれたと判定し(これは、発信側の名前がメモ
リ部8に録音された状態を意味する)、録音再生処理部
4に録音の停止を指令すると共に、待合せ音発生部5を
起動して、待合せ信号を録音再生処理部4を介してA端
子に送出し、待合せ状態にする。同時に、制御部9は呼
出信号送出部6を起動し、B端子に接続されている電話
機に呼出信号を送出し、かつ、制御部9内の不出判定タ
イマを起動する。
上記呼出送出部6の呼出信号によりB端子に接続され
ている電話機のベルが鳴動する。これにより、着側利用
者が受話器を上げると、B端子はオフフック状態にな
る。該オフフックを入力コード検出部7が検出して制御
部9に通知する。制御部9は、オフフックの通知を受け
ると、通話路スイッチ1のbとcのパスを閉じ、メモリ
部8に録音してある相手名等を録音再生処理部4により
再生してB端子を送出せしめる。着側利用者は、この相
手名等を聴き、相手と通話を希望すると、接続コードを
入力する。該接続コードを入力コード検出部が検出し、
制御部9に通知する。これを受けて、制御部9は録音再
生処理部4に待合せ音発生部5の待合せ信号の送出を停
止せしめ、かつ、通話路スイッチ1のaとc及びbとc
のパスを開き、aとbのパスを閉じ、通話可能状態とす
る。
一方、着側利用者が相手名等を聴き、相手と通話を希
望しないなどのために受話器を下げると、B端子はオン
フック状態になる。該オンフックをやはり入力コード検
出部7が検出して制御部9に通知する。制御部9は、入
力コード検出部7からオンフックの通知を受けた場合、
あるいは制御部9内の不出判定タイマがタイムアウトし
た場合(即ち、呼出信号に着側利用者が応答しない場
合)、録音再生処理部4に待合せ音発生部5の待合せ信
号の送出を停止させ、メモリ部8内の伝言を預かるガイ
ダンスをA端子に送出し、A端子からの相手音声をメモ
リ部8に録音せしめる。その後、有音無音判定3で会話
の終りを検出し、その通知を受け取ると、制御部9は録
音再生処理部4による録音を終了せしめ、通話路スイッ
チ1のaとcのパスを開き、処理を終了とする。
無音通知の場合 制御部9は有音無音判定部3に有音無音判定を一定回
数繰り返すことを命令する。これに対し、有音無音判定
部3からの通知がすべて無音判定である場合、制御部9
は無言電話と判定し、通話路スイッチ1のaとcのパス
を開放し、処理を終了とする。
なお、発信の場合は、B端子のオフフック状態を入力
コード検出部7が検出し、この通知を受けて制御部9が
通知路スイッチ1のaとbのパスを閉じるようにする。
これにより、通話を可能状態になる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかな如く、本無言電話撃退装置に
よれば次のような効果が期待できる。
無言であるか、有言であるかを装置内で判断し、無
音の場合、ベルを鳴動し着信者を呼び出さないため、い
たずら電話等によるベル音の喧騒から免れる。
パスワード等を通知する必要がないため、相手を限
定することなく、呼出の規制や拒否を効果的に行うこと
ができる。
正当な発信者が二重の発話をすることによる余計な
負担を減少させることができる。
録音機能により、無音電話以外のいたずら電話につ
いても証拠を保存でき、犯罪防止に活用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の無言電話撃退装置の一実施例のブロッ
ク図である。 1……通話路スイッチ、2……呼出信号検出部、 3……有音無音判定部、4……録音再生処理部、 5……待合せ音発生部、6……呼出信号送出部、 7……入力コード検出部、8……メモリ部、 9……制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 陽一 神奈川県横須賀市武1丁目2356番地 日 本電信電話株式会社情報通信処理研究所 内 (56)参考文献 特開 昭61−90559(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交換機側からの呼出信号を検出すると、自
    動応答し、発信側からの音声の有無を判別して、発信側
    からの音声が無音の時は強制的に通話を切断し、有音の
    時は着信側のベルを鳴動する無言電話撃退装置におい
    て、 前記発信側からの音声が有音の時、該発信側からの音声
    を録音し、着信側のオフフックを検出すると、該録音内
    容を着信側に送る手段と、 着信側が不出の場合もしくは録音内容の送出中にオンフ
    ックした場合、発信側の伝言を受取り録音する手段と、 を具備していることを特徴とする無音電話撃退装置。
JP62186895A 1987-07-27 1987-07-27 無言電話撃退装置 Expired - Fee Related JP2590119B2 (ja)

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