JP2590087B2 - エキシマレーザ用熱交換器フィン - Google Patents

エキシマレーザ用熱交換器フィン

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JP2590087B2
JP2590087B2 JP62035647A JP3564787A JP2590087B2 JP 2590087 B2 JP2590087 B2 JP 2590087B2 JP 62035647 A JP62035647 A JP 62035647A JP 3564787 A JP3564787 A JP 3564787A JP 2590087 B2 JP2590087 B2 JP 2590087B2
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excimer
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良昇 桑江
眞人 鎌田
三郎 佐藤
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/02Constructional details
    • H01S3/03Constructional details of gas laser discharge tubes
    • H01S3/036Means for obtaining or maintaining the desired gas pressure within the tube, e.g. by gettering, replenishing; Means for circulating the gas, e.g. for equalising the pressure within the tube

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は優れたエキシマレーザ用熱交換器フィンに関
する。
(従来の技術) Ar,Kr,Xeなどの希ガスは安定な原子で、通常は分子を
作らない。しかし、こういった希ガスでも電子を1つ外
側の軌道に励起すると、Na,K,Rbのように最外殻に電子
を1個もつ原子と同様な性質をもつことが可能となり、
分子を形成できる。このような状態をエキシマという。
エキシマとはExcited Dimerの略称であり、励起状態で
しか分子が存在せず、分子が解離するときに放出される
光子を利用したのがエキシマレーザである。従って、レ
ーザの下準位が存在しないことになり、高い利得を示
す。また電子遷移の準位を利用するため、波長が紫外域
にあり、大出力、高効率の紫外レーザとして、電子産
業、化学産業、エネルギー産業、生命産業等での種々の
応用が期待されている。エキシマはその結合する原子に
よって希ガスエキシマ(Xe2,Ar2,Kr2など)、希ガス−
酸素エキシマ(XeO,KrO,ArOなど)、希ガス−ハライド
エキシマ(XeCl,KrF,ArF,XeF,Xe2Cl,Kr2Clなど)、水銀
−ハライドエキシマ(HgBr,HgCl,HgIなど)に大別され
る。これらエキシマは既述の如く、励起状態でしか存在
しない。この中で、希ガス−ハライドエキシマを使った
レーザは高効率、大出力が達成されやすいことから、最
も盛んに研究開発されている。主要希ガスハライドエキ
シマレーザの発振波長はArF;193nm、KrCl;222nm、KrF;2
49nm、XeCl;308nm、XeF;350nmである。励起方式として
は電子ビーム励起、放電励起などがある。特に後者の放
電励起方式では平均出力が大きく、寿命が長いことから
最近の主流になっている。
以下、最も一般的に用いられているXeClエキシマレー
ザを例にとって説明する。XeClエキシマレーザではHCl
+Xe+Ne(又はHCl+Xe+He)の混合ガスをレーザ管に
封入して使う。放電などで励起されると幾つかの素過程
を経て、XeClエキシマが生じ、308nmのレーザ光を放出
して再び基底状態に戻る。この混合ガスは放電部で加熱
され高温になっている。そこで繰返し動作のため、該混
合ガスを熱交換器に導いて冷却する必要がある。従っ
て、熱交換器フィンの材質は熱伝導性の良いものが好ま
しい。
従来、熱送風機フィンの材料としては熱伝導性を良く
するために銅のみか、銅基材に耐食性層としてのNiをメ
ッキしたものが、主に、用いられている。しかし、Cu,N
i共にHClに対する耐食性が十分でなく、特に調整時に熱
交換器を大気にさらした時に、HClと空気中の水とが反
応して生じた塩酸が、Cu及びNiメッキをひどく腐食して
しまうという問題があった。このため熱交換器の材質劣
化が進み、熱交換効率の低下、強度低下等を引き起こす
という欠点があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記問題点を解消するためになされたもの
であり、熱伝導性及び高寿命性を兼ね備えたエキシマレ
ーザ用熱交換器フィンを提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段と作用) 本発明のエキシマレーザ用熱交換器フィンは、銅基材
の表面にジルコニウム又はジルコニウム基合金のうち少
なくとも一つを被覆した材質から構成されていることを
特徴とする。ここで、ジルコニウム基合金とはSn,Fe,N
i,CrまたはNbなどを含む合金であり、具体的にはジルカ
ロイ、オーゼナイト、Zr−Nb合金が挙げられる。これら
ジルコニウム及びジルコニウム基合金を被覆する方法と
しては、クラッド法、塗布法、溶射法、めっき法、化学
蒸着法、物理蒸着法等が可能であり、特に限定されな
い。これらジルコニウム及びジルコニウム基合金はその
表面に酸化物を形成してあっても良い。酸化の具体的方
法としては大気中酸化、熱水中酸化、水蒸気中酸化もし
くは電気化学的酸化が挙げられる。
本発明のエキシマレーザ用熱交換器フィンは、フィン
の表面、即ち、HCl+Xe+Neの混合ガスに接触する面が
ジルコニウム、ジルコニウム基合金又はそれらの酸化物
で構成されているので、耐食性が極めて優れている。即
ち、ジルコニウム、ジルコニウム基合金、及びそれらの
酸化物はHClに対する耐食性が良好であり、長時間使用
でも殆ど腐食されない。このためフィン材質の劣化が殆
どなく、レーザ装置寿命が格段に向上する。
さらに、混合ガスと接するのはフィン表面のみである
から、少なくとも該表面のみが、ジルコニウム、ジルコ
ニウム基合金、又はそれらの酸化物で構成されておれば
良い。従って、ジルコニウム又はジルコニウム基合金と
銅基材との間には異種材質の中間層があっても良い。
なお、ジルコニウムまたはジルコニウム基合金の被覆
厚さは使用条件によっても異なり特に限定されないが、
通常は数ミクロンの厚さで十分である。
更に、本発明のエキシマレーザ用熱交換器フィンは、
その材質の基材が銅であることから、熱伝導性が優れて
いることは言うまでもない。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例を説明する。寸法2mm×20mm×3
0mmの銅基材の表面に厚さ5μmのジルコニウムを被覆
した板材を用意し、濃度5%の塩酸に3日間浸漬した
後、1日間空気中に放置した。この浸漬・放置の操作を
100回繰り返した。なお、この操作は実際のエキシマレ
ーザ用熱交換器フィンの腐食条件を模擬したものであ
り、かつ加速腐食条件となっている。上記、100回繰り
返し後、ジルコニウム表面には腐食の発生は見られなか
った。また、腐食試験前の熱抵抗を実測した所、板厚方
向では9.3KW-1であった。
一方、比較例として、寸法2mm×20mm×30mmの銅基材
の表面に厚さ5μmのNiを被覆した板材を用意し、上記
実施例と同様な浸漬・放置の操作を100回繰り返した。
その結果、腐食の発生が認められた。また、腐食前の熱
抵抗は8.7KW-1であった。
〔発明の効果〕
以上詳述した如く、本発明のエキシマレーザ用熱交換
器フィンは熱伝導性及び耐食性が優れており、熱交換効
率及びレーザ装置寿命を向上させ、工業上極めて有用で
ある。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−116889(JP,A) 特開 昭59−227183(JP,A) 特開 昭52−10309(JP,A) 特開 昭58−97282(JP,A) 特開 昭61−137381(JP,A) 特開 昭61−291958(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅基材のHcl+Xe+Neの混合ガスと接触す
    る表面にジルコニウムまたはジルコニウム基合金のうち
    少なくとも一つを被覆した材質から構成されていること
    を特徴とするエキシマレーザ用熱交換器フィン。
  2. 【請求項2】ジルコニウム又はジルコニウム基合金の表
    面にそれらの酸化物を形成して成ることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のエキシマレーザ用熱交換器フ
    ィン。
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