JP2590077Y2 - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2590077Y2
JP2590077Y2 JP1992068453U JP6845392U JP2590077Y2 JP 2590077 Y2 JP2590077 Y2 JP 2590077Y2 JP 1992068453 U JP1992068453 U JP 1992068453U JP 6845392 U JP6845392 U JP 6845392U JP 2590077 Y2 JP2590077 Y2 JP 2590077Y2
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JP
Japan
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sewing
work
folding
jig
sewing machine
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JP1992068453U
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English (en)
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JPH0626782U (ja
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吏 大河内
正男 多田
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Araco Corp
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Araco Corp
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  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はミシンに関し、特に縫製
対象物の端末処理あるいは帯状物の合わせ縫いを行うも
のに関する。
【0002】
【従来技術】例えば、図5に示すように、自動車のシー
トクッション30におけるシートカバーは複数のカバー
片(以下、ワーク7という)を縫い合わせて構成されて
いる。図6はシートクッションのうちの側面部分を構成
するワーク7の裁断形状を示すものである。仕上げ品は
所定の曲線形状が要求されるため、端末処理に当たって
は、まずいくつかの切れ目31が入れられた後に折り返
しを行い、このもとで縫い付けが行われる(図7参
照)。
【0003】従来より行われてきた縫製作業は、作業者
が手で折り返しを行い、この状態を保持しながらミシン
縫いを行うというものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ミシンにおいては、手縫いのため、均一な折り返し幅が
得られない等、作業者の熟練度によって品質が左右され
てしまう。また、一つの端末縁を縫うにしても、複数回
の折り返し作業を繰り返し行う必要があるため、作業が
煩わしく作業効率が良くない。また、ワークの端末に対
しては上記のような折り返し処理等の他、例えば袋状に
縫製された帯状物を長さ方向に沿って縫い付けるような
ことも行われる。袋状の帯状物の内部にはワイヤが挿通
され、これを利用して隣接するワークとの接合が行われ
ることになる。しかし、このような作業にしても綿布を
取り出し端末部分に沿わせねばならない等、同様に熟練
を要し、作業効率も良くないものであった。
【0005】本考案はかかる従来の問題点に鑑みて開発
工夫されたものであり、その目的とするところはワーク
の端末処理あるいは帯状物を合わせ縫いする際の作業精
度と作業効率の向上を図れるミシンを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1に係る考案は、縫製対象物の端末部分を折
り返して、この折り返し部分に沿って縫い付けを行うミ
シンであって、前記縫製対象物をセットする治具と、こ
の治具上に備えられかつ前記縫製対象物の端末部分を同
端縁に沿って折り返すための反転可能な折り返し手段
と、縫製対象物の上面において縫製対象物に対する折り
返し位置と縫製時の退避位置との間を変位可能な折り返
し位置規定手段とを備えて構成されていることを特徴と
するものである。
【0007】
【0008】
【作用】請求項1に係るミシンの使用に当っては、治具
上に縫製対象物がセットされ、その端末部分が折り返し
手段によって反転される。そして、この折り返しの際に
は折り返し位置規定手段が縫製対象物の折り返し部分に
差し込まれるため、折り返し位置が確実に規定される。
この状態で端末縁に沿って縫製作業がなされるが、縫製
時には折り返し位置規定手段は退避しているため、縫い
針との干渉は回避される。
【0009】
【0010】
【考案の効果】請求項1に係る考案によれば、縫製対象
物の端末は折り返し手段によって自動的に折り返すこと
ができるため、作業時間の短縮が図られる。また、折り
返し位置は折り返し規定手段によって確実に規定される
ため、作業に熟練を必要としない。
【0011】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。図1は第1実施例におけるミ
シンの全体を示すものであり、図中1は固定テーブル、
2はミシン本体、3は昇降可能な縫い針である。前記固
定テーブル1上において縫い針3寄りの位置にはX−Y
治具4が載置されている。このX−Yテーブル4は後に
触れるが、固定テーブル1の表面に沿って2次元的に変
位できるようになっている。また、X−Y治具4の周縁
には周枠5が取り付けられているが、一部は逃がし凹部
6として切り欠かれている。逃がし凹部6はワーク7よ
り若干幅広に形成され、縫製作業の際にはワーク7の一
部を適合させて次述する押さえ板8が周枠5に対して密
着して閉止できるようにする。
【0012】一方、X−Y治具4における逃がし凹部6
の反対側の縁には縫製時にワーク7を押さえ付けておく
ための押さえ板8が開閉可能に装着されている。この押
さえ板8の開閉動作を行わせるために、押さえ板8には
一対のエアシリンダ10が接続されており、両エアシリ
ンダ10はさらに取り付け用ブラケット9に対して回動
可能に接続されている。取り付け用ブラケット9は詳し
くは図示しない公知のX−Y駆動機構に接続されてお
り、この結果エアシリンダ10、押さえ板8およびX−
Y治具4全体が固定テーブル1上を二次元的に変位可能
となる。但し、X−Y駆動機構は任意に設定可能な縫製
パターンにしたがって動作制御がなされるようにしてあ
る。
【0013】図2に示すように、前記X−Y治具4の上
面においてワーク7の逃がし凹部6寄りにはワーク7の
側方の位置決めをなす突起11が形成され、また押さえ
板8の回動中心寄りにはワーク7の前方の位置決めをな
す凸部17が形成されている。そして、突起11の奥側
には縫い針3を通すためのスリット12が開口してお
り、全体は予定されているワーク7の端末形状(縫製形
状)に対応して弧状に形成されている。また、スリット
12のさらに奥側にはワーク7の折り返し手段としての
反転プレート13が配されている。この反転プレート1
3は、本例においては3枚備えられており、可撓性を有
するフレキシブル軸14にそれぞれ固着されている。そ
して、フレキシブル軸14は詳しくは図示しないが軸周
りに回転可能に支持されており、その一端側には正・逆
回転可能な反転用のモータ15が接続されている。但
し、各反転プレート13は常には図2に示すように奥側
へ退避しており、縫製時には反転してワーク7の端末を
折り返すが、各先端の位置は、図4に示すように、スリ
ット12全体を塞がないようにしてある。また、上記し
た反転用のモータ15はミシン本体2側に設けられた起
動スイッチ16(図1参照)によってオン・オフされ
る。
【0014】一方、押さえ板8において回動中心寄りの
位置には長方形状の窓部18が開口しており、この窓部
18は押さえ板8がX−Y治具4上にかぶせられた状態
で、ワーク7の折り返し動作を可能にする大きさに設定
されている。また、押さえ板8の自由端寄りにはワーク
7の折り返し位置を規定するための手段として、弧状に
かつワーク7の幅よりやや長めに形成された基準板19
が配されている。この基準板19は図3に示すように押
さえ板8の上面に配置されたプレート用エアシリンダ2
0に連係されて、ワーク7に対する折り返しを行わせる
時には前進し(折り返し位置)、縫製時には縫い針3と
の干渉を回避するために後退するようになっている(退
避位置)。より具体的には、プレート用エアシリンダ2
0には所定の時期においてエアーの給排を行うエアー供
給源が接続されており、そのロッド端には基準板19と
をつなぐ二股の接続アーム21が固定されている。接続
アーム21は押さえ板8の前後方向に所定長さをもって
貫通する逃がし溝22に通されており、基準板19に対
する折り返し位置と退避位置との間のストロークを許容
している。
【0015】なお、23は反転用モータとの干渉を回避
するための開口である。次に、上記のように構成された
第1実施例の作用効果を具体的に説明する。まず、ワー
ク7をX−Y治具4の逃がし凹部6を通して内部へ導
き、その端末部分を各反転プレート13にかぶせなが
ら、凸部17に当接する位置まで取り込んでおく(図2
状態)。この後、両エアシリンダ10にエアを供給して
伸長させ、押さえ板8をX−Y治具4に対して閉止させ
る。続いて、プレート用エアシリンダ20を伸長させて
基準板19を折り返し位置に前進させる(図4状態)。
この状態で、起動スイッチ16をオンにして反転用モー
タ15を駆動させると、各反転プレート13がフレキシ
ブル軸14の周りに反転し、基準板19の前縁を基準と
して折り返しがなされる。つまり、基準板19は予め設
定されたストロークにしたがってその前進位置(折り返
し位置)が規定されるため、ワーク7に対する折り返し
幅が自動的に定められる。
【0016】次に、プレート用エアシリンダ20を収縮
させ、基準板19を原位置に復帰させる。この状態で、
図示しないX−Y駆動機構により予め設定された動作に
したがってX−Y治具4を固定テーブル1に沿って変位
させながら縫い針3によって縫製動作を行えば、ワーク
7の端末を所定の曲線形状に倣って縫いつけることがで
きる。かくして縫製が完了すれば、上記とは逆順にして
押さえ板8が開放し、その結果端末処理がなされた所望
とするワーク7が取り出される。
【0017】以上のように、第1実施例によれば基準板
19によってワーク7の折り返し位置が規定されるた
め、均一な折り返し幅が得られ、したがって作業の熟練
を必要としない。また、また各反転プレート13によっ
てワーク7の端末は全縁に沿って一括して折り返される
ため、作業効率の向上が期待できる。なお、反転プレー
ト13の形状、基準板19の前進位置等を適宜設定すれ
ば、端末形状が異なる場合等、複数種の縫製作業が可能
になる。
【0018】
【0019】
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】ミシン全体を示す斜視図
【図2】ミシンの腰部を示す斜視図
【図3】押さえ板を閉じた状態を示す斜視図
【図4】図3におけるA−A線矢視断面図
【図5】シートクッションを示す斜視図
【図6】シートクッションの側部を構成するワークの斜
視図
【図7】端末処理を示す斜視図
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 35/04 D05B 35/06 101

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製対象物の端末部分を折り返して、こ
    の折り返し部分に沿って縫い付けを行うミシンであっ
    て、 前記縫製対象物をセットする治具と、この治具上に備え
    られかつ前記縫製対象物の端末部分を同端縁に沿って折
    り返すための反転可能な折り返し手段と、縫製対象物の
    上面において縫製対象物に対する折り返し位置と縫製時
    の退避位置との間を変位可能な折り返し位置規定手段と
    を備えて構成されていることを特徴とするミシン。
JP1992068453U 1992-09-04 1992-09-04 ミシン Expired - Lifetime JP2590077Y2 (ja)

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JP1992068453U JP2590077Y2 (ja) 1992-09-04 1992-09-04 ミシン

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JP1992068453U JP2590077Y2 (ja) 1992-09-04 1992-09-04 ミシン

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JPH0626782U JPH0626782U (ja) 1994-04-12
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