JP2589883B2 - 脱穀装置搭載農機の穀粒貯溜装置 - Google Patents

脱穀装置搭載農機の穀粒貯溜装置

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JP2589883B2
JP2589883B2 JP3021818A JP2181891A JP2589883B2 JP 2589883 B2 JP2589883 B2 JP 2589883B2 JP 3021818 A JP3021818 A JP 3021818A JP 2181891 A JP2181891 A JP 2181891A JP 2589883 B2 JP2589883 B2 JP 2589883B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穀粒を貯溜するタンク
に、その容積を増加すべく外側に張り出す張出姿勢と、
タンク内に退入する退入姿勢とに切換え自在な張出部が
付設され、前記張出姿勢に前記張出部を移動させる張出
指令状態、前記退入姿勢に前記張出部を移動させる退入
指令状態、及び前記張出部の移動を停止させる停止指令
状態を選択的に指令する指令手段と、前記タンクの底部
より穀粒を排出する排出手段と、前記タンク内の穀粒量
を検出する穀粒量検出手段と、前記指令手段からの指令
に応じて前記張出部の駆動手段を作動又は停止させる制
御手段とが備えられた脱穀装置搭載農機の穀粒貯溜装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる穀粒貯溜用のタンクに付設された
張出部は、刈取作業中にタンク容量を増加すべく必要に
応じて張り出し、不要なときはタンク内に退入してタン
クの外形をコンパクトに収めるといった機能を有するも
のである。張出姿勢から退入姿勢への移動又はその逆の
移動は切換スイッチ等で構成される指令手段からの指令
に基づいて制御手段が張出部の駆動手段を制御すること
によって行われる。
【0003】張出部の移動中に指令手段を操作して駆動
手段を停止させることにより、張出姿勢と退入姿勢との
中間の任意の位置(以下、中間姿勢という)で張出部を
停止させることができる。そして、指令手段が再度操作
され、張出部を張出姿勢に移動させる指令、又は退入姿
勢に移動させる指令が制御手段に与えられるまでこの中
間姿勢が維持される。又、タンクの底部より穀粒を排出
する排出手段を備え、タンクが満タンになるとオペレー
タは排出手段を作動させてトラック等へ穀粒を移載す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】排出手段を作動させて
タンクの底部から穀粒を排出させるとき、張出部が張出
姿勢のままであると、張出部に付着、堆積した穀粒がタ
ンクの底部に落下せずにそのまま残ることがある。これ
では、続けて刈り取り作業を始めたときに異品種混入の
おそれがある。また、タンク容量の有効活用の面からも
好ましくない。
【0005】タンク内の穀粒量が残り少なくなった時に
指令手段を操作して張出部を退入姿勢に切り換えれば、
張出部に堆積していた穀粒がタンクの底部に落下するの
で上記問題は無くなるが、この操作を忘れる可能性が高
い。そこで、タンク内の穀粒を排出手段によって排出す
る際、指令手段にて張出姿勢に張出部を移動させること
が指令されていても、穀粒量検出手段によって検出され
るタンク内の穀粒量が設定量未満になれば、自動的に張
出部が一旦退入姿勢になり、その後、張出姿勢に戻るよ
うに制御することが考えられる。
【0006】タンク内の穀粒量が設定量未満になったと
きにはじめて退入姿勢にするのは、設定量以上のときに
退入姿勢にすることが機械的強度や駆動力の制約により
難しいからである。又、張出姿勢に戻すのは、指令手段
の状態と張出部の姿勢との不一致に起因する操作ミスを
回避するためである。
【0007】上記制御を、単純に指令手段の状態、排出
手段の作動状態、穀粒量検出手段の検出情報とに基づい
て行うならば次のような現象が発生する。即ち、張出部
が前述の中間姿勢で停止している状態で指令手段を操作
して張出姿勢に移動させる指令を与えたとき、排出手段
が作動中でタンク内の穀粒量が設定量未満であれば、制
御手段は張出部を一旦退入姿勢にすべく駆動手段を作動
させる。つまり、張出部を張出姿勢にすべく指令手段を
操作したにもかかわらず、実際にはオペレータの意図に
反して退入姿勢に移動する不都合がある。
【0008】本発明は、かかる実情に鑑みて為されたも
のであって、その目的は、張出部の移動操作においてオ
ペレータの意図通りに移動させることと、張出部に堆積
していた穀粒をタンクの底部に落下させるべく、張出部
を一旦退入姿勢にした後、張出姿勢に戻す自動制御とを
両立させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の脱穀装置搭載農
機の穀粒貯溜装置は、穀粒を貯溜するタンクに、その容
積を増加すべく外側に張り出す張出姿勢と、タンク内に
退入する退入姿勢とに切換え自在な張出部が付設され、
前記張出姿勢に前記張出部を移動させる張出指令状態
前記退入姿勢に前記張出部を移動させる退入指令状態
及び前記張出部の移動を停止させる停止指令状態を選択
的に指令する指令手段と、前記タンクの底部より穀粒を
排出する排出手段と、前記タンク内の穀粒量を検出する
穀粒量検出手段と、前記指令手段からの指令に応じて前
記張出部の駆動手段を作動又は停止させる制御手段とが
備えられた脱穀装置搭載農機の穀粒貯溜装置において、
前記制御手段は、前記指令手段にて前記張出指令状態に
指令された直後においては、前記張出部を張出姿勢にす
べく前記駆動手段を作動させ、且つ、前記指令手段にて
前記張出指令状態に指令されるとともに、前記張出部が
張出姿勢のときに、前記排出手段が作動中に前記穀粒量
が設定量未満になったとき、前記張出部を一旦退入姿勢
にした後に、張出姿勢に戻すべく、前記駆動手段を作動
させるように構成されている点にある。
【0010】
【作用】上記特徴構成によれば、指令手段にて張出部を
張出指令状態に指令された直後においては、先ず、張出
部を張出姿勢に移動させる制御が実行されることにな
る。 そして、指令手段にて前記張出指令状態に指令され
るとともに、前記張出部が張出姿勢のときに、排出手段
が作動中に前記穀粒量が設定量未満になったとき、張出
部に付着、堆積していた穀粒をタンク底部に落下させる
べく、張出部を一旦退入姿勢にした後、張出姿勢に戻す
制御が実行される。即ち、張出部が中間姿勢で停止して
いる状態から指令手段が操作されて張出部を張出姿勢に
移動させることが指令されたときに、他の条件に関わら
ず、先ずはオペレータの意図通りに張出部を張出姿勢に
移動させることになる。
【0011】
【発明の効果】つまり、指令手段を操作して張出部を張
出姿勢に移動させる指令を与えたときに、張出部が他の
条件により、指令と反対に退入方向に移動するような現
象は発生しない。よって、オペレータの意図通りに張出
部を移動させることと、張出部に堆積していた穀粒をタ
ンクの底部に落下させるべく、張出部を一旦退入姿勢に
した後、張出姿勢に戻す自動制御とを両立させることが
できるようになった。
【0012】
【実施例】以下、本発明をコンバインに適用した実施例
について、図面に基づいて説明する。図3に示すよう
に、本実施例のコンバインは、左右一対のクローラ走行
装置1を備えた機体Vの前部に刈取部2が設けられ、そ
の刈取部2の後方に、操縦部3、刈り取られた穀稈を脱
穀・選別する脱穀装置4、及び、選別された穀粒を貯溜
するタンク5が搭載されている。
【0013】タンク5に貯溜された穀粒を機外に排出す
るためのオーガ6が、タンク5の後部において旋回自在
に設けられ、先端部が昇降するように構成されている。
タンク5内の穀粒は底部スクリューコンベヤ9によって
機体後方へ搬送され、縦スクリューコンベヤ10によっ
てタンク5の上方に揚送され、さらに横スクリューコン
ベヤ11によってオーガ6の先端部に形成された排出口
6aまで搬送されて機外に排出される。穀粒の排出手段
Lとしてのこれらのスクリューコンベヤ9、10、11
は、排出クラッチ(図示せず)を入れることによってエ
ンジンからの動力が伝達されて作動する。又、そのクラ
ッチを入れたときにオンする排出スイッチSW1(図1
参照)が設けられ、排出手段Lが作動中か否かをチェッ
クできるようにしている。
【0014】尚、図中、Eはエンジン、7は前記オーガ
6をその格納位置において支持する受止具、8はオーガ
6を受止具7に載置した状態で固定するための手動操作
式のロック装置である。
【0015】タンク5の側面には図2に示すように、張
出部12が付設されている。張出部12は、長方形の側
板13、上方に広がる扇形の前板14及び後板14’、
折り畳み構造を有する天板15からなる。張出部12の
下部は車体前後方向の支持軸16でタンク5の側面に枢
支され、上部がタンク5の側面より外側に張り出す張出
姿勢とタンク5内に退入する退入姿勢とに切換えられる
ように構成されている。
【0016】張出部12を張出姿勢と退入姿勢とに切換
え駆動する駆動手段Dは下記のように構成されている。
即ち、前板14にラック17が取り付けられ、これに噛
合するピニオン18が、ウォームを有するギアボックス
19を介して電動モータ20により回転駆動される。電
動モータ20の作動は後述する制御手段によって制御さ
れる。図中、LS1,LS2は、張出部12の張出限界
又は退入限界を検出するために設けられたリミットスイ
ッチである。
【0017】また、タンク5の内壁に4個の穀粒検出セ
ンサS1,S2,S3,S4が設けられている。図2に
示すように、タンク5の下部から上部まで高さの異なる
位置に順にS1,S2,S3,S4が取り付けられてい
る。これらの穀粒検出センサは、穀粒からの圧力によっ
てオンするスイッチであり、タンク5内に貯溜された穀
粒が夫々の穀粒検出センサまで達したか否かを知ること
ができる。つまり、穀粒量を段階的に検出する穀粒量検
出手段の働きをする。
【0018】図3の操縦部3には、張出部12を張出姿
勢に移動させること、退入姿勢に移動させること、移動
を停止させることを選択的に指令する指令手段としての
切換スイッチSW2と停止スイッチSW3が設けられて
いる。つまり、切換スイッチSW2によって、張出姿勢
と退入姿勢とが切換設定されると共に、停止スイッチS
W3によって張出部12の移動が停止される。停止スイ
ッチSW3が押されると張出部12は押されたときの姿
勢(中間姿勢)で停止する。停止スイッチSW3は押釦
式の停止スイッチであって、前述のオーガ6の旋回駆動
又は昇降駆動の停止スイッチを兼ねている。
【0019】次に、張出部12の駆動手段Dの制御につ
いて説明する。第1図に示すように、マイクロコンピュ
ータを搭載した制御手段Hが設けられ、前述の排出スイ
ッチSW1、リミットスイッチLS1,LS2、穀粒検
出センサS1,S2,S3,S4、切換スイッチSW
2、及び停止スイッチSW3の接点信号が入力されてい
る。そして、これらの信号に基づいて、駆動手段Dに制
御信号を出力する。
【0020】穀粒検出センサS1,S2,S3,S4は
タンク内の穀粒量をオペレータに知らせるべくランプ表
示するためにも用いられる。また、穀粒検出センサS4
がオンしたときはタンク5が満タンであることの警報と
してブザー出力をも行う。制御手段Hは、前述のオーガ
6を昇降・旋回駆動させる制御等をも司るが、それらの
制御についての説明は省略する。
【0021】制御手段Hは、基本的には切換スイッチS
W2からの張出指令又は退入指令に基づいて張出部12
をタンク5から張り出させ、又はタンク5内に退入させ
るべく、駆動手段Dを作動させる。即ち、駆動手段Dの
電動モータ20を正転或いは逆転させる。又、停止スイ
ッチSW3からの停止指令に基づいて駆動手段D、即ち
電動モータ20を停止させる。
【0022】以下、図4乃至図8の流れ図に沿って詳細
に説明する。先ず、図4のメインルーチン中の張出制御
処理において、フラグFLGSPをチェックし、セット
されておれば、ストップモードのサブルーチンを実行す
る。フラグFLGSPは、後述するように、停止スイッ
チSW3が押されたときにセットされる。
【0023】フラグFLGSPがセットされていなけれ
ば、切換スイッチSW2をチェックする。切換スイッチ
SW2が張出側に切り換えられておれば張出モードのサ
ブルーチンを実行し、退入側に切り換えられておれば退
入モードのサブルーチンを実行する。これら3つのサブ
ルーチンについては後述する。各サブルーチンを実行後
は、後述のステップカウンタSTEPA、STEPCの
リセットを夫々図示の如く行い、次の処理に移る。
【0024】ストップモードのサブルーチンでは、図5
に示すように、切換スイッチSW2が操作されたか否
か、つまり状態が変化したか否かをチェックする。状態
が変化したときは、フラグFLGSPをリセットしてメ
インルーチンに戻る。即ち、ストップモードから抜け出
すことになる。切換スイッチSW2の状態が変化してい
ないときは駆動手段Dの停止処理を実行する。従って、
張出部12は、張出姿勢と退入姿勢との中間で、停止ス
イッチSW3が押されたときの姿勢を維持することにな
る。
【0025】退入モードのサブルーチンでは、図6に示
すように、先ずステップカウンタSTEPCの状態をチ
ェックする。このサブルーチンに移った直後はSTEP
C=0であるので、初期判定の処理を実行する。つま
り、穀粒検出センサS2がオンかオフかをチェックし、
オンの場合、即ち、タンク内の穀粒量のレベルが穀粒検
出センサS2の設置箇所以上である場合は引き続き駆動
手段Dの停止処理を実行する。このような状態では、穀
粒の荷重が張出部12にかかっており、この荷重に反し
て張出部12を退入させることは、駆動手段Dの駆動力
や機械的強度の面で無理があるからである。穀粒検出セ
ンサS2がオフのとき、或いは穀粒排出に伴ってオフに
なったときはステップカウンタSTEPCに’10’を
入れてメインルーチンに戻る。
【0026】ステップカウンタSTEPC=10のと
き、即ち退入出力の処理ルーチンでは、実際に駆動手段
Dを退入側に作動させるべく退入駆動出力を実行する。
但し、リミットスイッチLS2が張出部12の退入限界
を検出したとき、或いは退入駆動出力の出力時間が所定
の制限時間T1に達したときには駆動手段Dの停止処理
を実行する。尚、退入駆動出力の出力時間は、マイクロ
コンピュータの内部タイマによって監視される。
【0027】又、退入駆動を実行中に停止スイッチSW
3が押された場合は、フラグFLGSPをセットしてメ
インルーチンに戻る。従って、次回からは前述のストッ
プモードのサブルーチンが実行されることになる。図6
に示すように、一旦穀粒検出センサS2がオフになって
退入出力の処理ルーチンに移ると、上記いずれかの条件
が成立するまでは、たとえ穀粒検出センサS2が再度オ
ンになっても退入駆動出力は停止されない。
【0028】張出モードのサブルーチンでは、図7及び
図8に示すように、ステップカウンタSTEPAを用い
たシーケンシャル処理がおこなわれる。大まかに言え
ば、先ず張出部12が張出姿勢になるまで駆動手段Dを
作動させた後、穀粒の排出手段Lが作動中で、且つ、穀
粒量が設定量未満になれば、張出部12を一旦退入姿勢
にして、その状態を設定時間維持した後、張出姿勢に戻
す制御を行う。
【0029】張出部12を先ずは張出姿勢にするのは、
オペレータが切換スイッチSW2を張出側に操作したこ
とに対し意図どおりに応答させるためである。又、上記
条件下で張出部12を一旦退入姿勢にして、その状態を
設定時間維持した後、張出姿勢に戻すのは、張出部12
に付着、堆積している穀粒をタンク5の底部に落下さ
せ、タンク内の穀粒を完全に排出するためである。以
下、図7及び図8に沿って説明する。
【0030】切換スイッチSW2が張出側に操作されて
このサブルーチンに移った直後はSTEPA=0である
ので、初期張出の処理を実行する。即ち、張出部12の
張出限界を検出するリミットスイッチLS1がオフであ
れば駆動手段Dを張出側に作動させるべく張出駆動出力
を実行する。リミットスイッチLS1がオンになれば、
即ち張出限界に達すればステップカウンタSTEPA
に’10’を入れる。張出駆動出力の出力時間が所定の
制限時間T2に達したときもステップカウンタSTEP
Aに’10’をいれてメインルーチンに戻る。
【0031】又、張出駆動を実行中に停止スイッチSW
3が押された場合は、フラグFLGSPをセットしてメ
インルーチンに戻る。従って、次回からは前述のストッ
プモードのサブルーチンが実行されることになる。以下
の各処理ルーチンで停止スイッチSW3が押された場合
も同様である。
【0032】この初期張出の処理は、前述の如く、切換
えスイッチSW2が操作され張出側に設定されたとき
に、他の条件に関わらず、先ずはオペレータの意図通り
に張出部12を張出姿勢に移動させるために設けられて
いる。但し、実際に張出部12が張出姿勢に移動するの
は、張出部12が退入姿勢にあるとき又は中間姿勢で停
止しているときに切換えスイッチSW2が操作され張出
側に設定された場合である。
【0033】ステップカウンタSTEPA=10で、且
つ、排出スイッチSW1がオフ、即ち穀粒の排出手段L
が作動していないときは通常張出の処理を実行する。つ
まり、リミットスイッチLS1がオンになるまで、又
は、出力時間が所定の制限時間T2に達するまで張出駆
動出力を実行する。同時に、ブザー出力1を行いオペレ
ータに警報を発する。このブザー出力1は、100ms
の鳴動を1秒周期で繰り返すものである。上記何れかの
条件が成立すれば、駆動手段Dの停止処理を実行すると
共にブザー出力を停止する。
【0034】通常張出の処理は、張出モードの基本のル
ーチンであって、後述の各処理ルーチンにおいて排出ス
イッチSW1がオフになったとき、即ち排出手段Lが停
止されたときはこの通常張出の処理に移行する。つま
り、図示の如く、ステップカウンタSTEPAに’1
0’を入れてメインルーチンに戻る。前述の初期張出の
処理からこの基本ルーチンに移行した場合は、既にリミ
ットスイッチLS1がオンになっているので、張出状態
を維持するだけである。排出手段Lが作動して、排出ス
イッチSW1がオンになるとステップカウンタSTEP
Aに’20’を入れてメインルーチンに戻る。
【0035】ステップカウンタSTEPA=20で、且
つ、排出スイッチSW1がオン、即ち穀粒の排出手段L
が作動中は、穀粒検出センサS1をチェックする。穀粒
検出センサS1がオン、即ちタンク5内の穀粒量が設定
量以上(穀粒検出センサS1の設置箇所以上のレベル)
である場合は前述の通常張出の処理ルーチンに分岐す
る。穀粒の排出に伴いタンク内の穀粒量が設定量未満に
なると、穀粒検出センサS1がオフになるので、ステッ
プカウンタSTEPAに’30’を入れてメインルーチ
ンに戻る。
【0036】ステップカウンタSTEPA=30で、且
つ、排出スイッチSW1がオンのとき、即ち、穀粒の排
出に伴ってタンク内の穀粒量が設定量未満になったとき
は、張出部12を一旦退入姿勢にする自動退入の処理を
行う。即ち、前述の退入モードのサブルーチンと同様
に、張出部12の退入限界を検出するリミットスイッチ
LS2がオンになるまで、或いは出力時間が所定の制限
時間T1に達するまで駆動手段Dを退入側に作動させる
べく退入駆動出力を実行する。そして、一旦この処理ル
ーチンに移ると、たとえ穀粒検出センサS2が再度オン
になっても退入駆動出力は停止されない。
【0037】又、退入駆動出力と共にブザー出力2を行
いオペレータに警報を発する。ブザー出力2は、前述の
張出駆動時のブザー出力1と識別できるように、200
msの鳴動を1秒周期で繰り返す。リミットスイッチL
S2がオンになれば、又は所定の制限時間T1に達すれ
ば、ステップカウンタSTEPAに’40’を入れてメ
インルーチンに戻る。
【0038】ステップカウンタSTEPA=40で、且
つ、排出スイッチSW1がオンのときは、駆動手段Dの
停止処理を実行すると共にブザー出力を停止する。そし
て、所定の待ち時間T3が経過すればステップカウンタ
STEPAに’50’を入れてメインルーチンに戻る。
つまり、次に張出部12を張出姿勢に戻すまでに、退入
姿勢を待ち時間T3の間維持することになるが、これ
は、張出部12に付着、堆積している穀粒がタンク底部
へ完全に落下するまでの時間を稼ぐためである。
【0039】ステップカウンタSTEPA=50で、且
つ、排出スイッチSW1がオンのときは、張出部12を
張出姿勢に戻す自動張出処理を行う。つまり、前述の通
常張出処理と同様にリミットスイッチLS1がオンにな
るまで、又は、出力時間が所定の制限時間T2に達する
まで張出駆動出力及びブザー出力1を行う。上記何れか
の条件が成立すれば、ステップカウンタSTEPAに’
60’を入れてメインルーチンに戻る。
【0040】ステップカウンタSTEPA=60で、且
つ、排出スイッチSW1がオンのときは、駆動手段Dの
停止処理を実行すると共にブザー出力を停止する。そし
て、排出手段Lが停止して排出スイッチSW1がオフに
なるまで、この処理ルーチンを繰り返し実行することに
なる。排出スイッチSW1がオフになれば、ステップカ
ウンタSTEPAに’10’をいれてメインルーチンに
戻るので、次回からは通常張出処理に移行することにな
る。
【0041】上記実施例で張出部12を張出姿勢に移動
させること、退入姿勢に移動させること、移動を停止さ
せることを選択的に指令する指令手段を、切換スイッチ
SW2と停止スイッチSW3の2個で構成したが、これ
に限るものではない。例えば、中立位置を有する3位置
の切換スイッチを用いて、中立位置で張出部12の移動
を停止させるようにしてもよい。
【0042】上記実施例の退入モードの説明で述べたよ
うに、切換スイッチSW2を退入側に切り換えたにもか
かわらず、タンク内の穀粒量のレベルが穀粒検出センサ
S2の設置箇所以上である場合は退入駆動を行わない
が、この状態をオペータに知らせるべくブザー出力を行
うとよい。この場合は張出駆動出力中のブザー出力1や
退入駆動出力中のブザー出力2と異なり、切換スイッチ
SW2を退入側に切り換えた直後に1度だけ行うのがよ
い。
【0043】又、ブザー出力1とブザー出力2とを識別
するために、1秒周期で間欠鳴動する時間を変えるよう
にしたが、周期を変えてもよい。或いは、ブザーの代わ
りにスピーカを用いてその音色(周波数)を変える等、
識別するための方法は種々変更できる。
【0044】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコンバインの制御構成の
ブロック図
【図2】同じくコンバインのタンクの要部正面図
【図3】同じくコンバインの概略側面図
【図4】同じくコンバインの張出制御のうちのメインル
ーチンを示す流れ図
【図5】同じくストップモードのサブルーチンを示す流
れ図
【図6】同じく退入モードのサブルーチンを示す流れ図
【図7】同じく張出モードのサブルーチンを示す流れ図
【図8】同じく張出モードのサブルーチンを示す流れ図
【図9】同じく張出モードのサブルーチンを示す流れ図
【図10】同じく張出モードのサブルーチンを示す流れ
【符号の説明】
5 タンク 12 張出部 D 出退駆動手段 H 制御手段 L 排出手段 S1 穀粒量検出手段 SW2,SW3 指令手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 和嘉 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 水野 亮二 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粒を貯溜するタンク(5)に、その容
    積を増加すべく外側に張り出す張出姿勢と、タンク内に
    退入する退入姿勢とに切換え自在な張出部(12)が付
    設され、 前記張出姿勢に前記張出部(12)を移動させる張出指
    令状態、前記退入姿勢に前記張出部(12)を移動させ
    退入指令状態、及び前記張出部(12)の移動を停止
    させる停止指令状態を選択的に指令する指令手段(SW
    2,SW3)と、 前記タンク(5)の底部より穀粒を排出する排出手段
    (L)と、 前記タンク内の穀粒量を検出する穀粒量検出手段(S
    1)と、 前記指令手段(SW2,SW3)からの指令に応じて前
    記張出部(12)の駆動手段(D)を作動又は停止させ
    る制御手段(H)とが備えられた脱穀装置搭載農機の穀
    粒貯溜装置であって、前記制御手段(H)は、 前記指令手段(SW2,SW3)にて前記張出指令状態
    に指令された直後においては、前記張出部(12)を張
    出姿勢にすべく前記駆動手段(D)を作動させ、 且つ、前記指令手段(SW2,SW3)にて前記張出指
    令状態に指令されるとともに、前記張出部(12)が張
    出姿勢のときに、前記排出手段(L)が作動中に前記穀
    粒量が設定量未満になったとき、前記張出部(12)を
    一旦退入姿勢にした後に、張出姿勢に戻すべく、前記駆
    動手段(D)を作動させるように構成されている 脱穀装
    置搭載農機の穀粒貯溜装置。
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