JP2589024B2 - タッチスイッチ式自動ドアの挟まれ防止システム - Google Patents

タッチスイッチ式自動ドアの挟まれ防止システム

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JP2589024B2
JP2589024B2 JP4069721A JP6972192A JP2589024B2 JP 2589024 B2 JP2589024 B2 JP 2589024B2 JP 4069721 A JP4069721 A JP 4069721A JP 6972192 A JP6972192 A JP 6972192A JP 2589024 B2 JP2589024 B2 JP 2589024B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タッチスイッチと補助
スイッチを用いた自動ドアにおける挟まれ防止システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タッチスイッチ仕様の自動ドアは
図8に示されるように、ドア1を通過しようとする人が
ドア1に設けたタッチスイッチ2を押すことよりドア1
が開き、人が出入口を通過する時、出入口両側の柱3に
付設した光線スイッチ等の補助スイッチ4で検知され、
タイマで設定された時間後に再びドア1が閉鎖されるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなタイマによ
る動作で通常特に問題はないが、障害者や幼児など(以
下、弱者という)ゆっくりした行動をする人の場合には
タッチスイッチを押してドアが開き、出入口を通過する
までの間に開放保持タイマが切れてしまい、ドアに挟ま
れるようなことになりかねない。従って、今までのタッ
チスイッチ仕様の自動ドアでは弱者に対しては開放保持
タイマを長く設定しなければならず、そうすると通常の
行動をする人の場合には、人が通過した後必要以上にド
アが開放されたままになる。
【0004】本発明は上述した事情に鑑みて成されたも
のであり、本発明の目的は、人がタッチスイッチを押し
てからドアを通過して行くまでの行動に応じて安全にド
アの開放時間を制御するシステムを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、人がタッチス
イッチを押すことによりドアが開き、前記ドアの中央部
に設けた補助スイッチにより前記人が出入口から前記ド
ア中央部まで移動したことを検知して所定時間後に前記
ドアが閉鎖する自動ドアに関するもので、本発明の上記
目的は、前記人が前記タッチスイッチを押してから前記
中央部に設けた補助スイッチにより検知されるまでの時
間を計測し、この計測時間が設定時間以上となった場合
に、前記所定時間を弱者が当該ドアを通過するのに必要
な時間まで長くすることによって達成される。また、タ
ッチスイッチONと同時にドア開信号を出力し、前記タ
ッチスイッチOFFと同時に開放保持タイマ、弱者判定
タイマ及び第1安全タイマをスターとし、前記弱者判定
タイマはその設定時間内に前記補助スイッチがONされ
た時は通常と見做し、前記開放保持タイマにより前記補
助スイッチOFF後所定時間の後に前記ドアを閉鎖し、
また前記弱者判定タイマ設定時間内に前記補助スイッチ
がONされない時には弱者と判定し、この場合、前記第
1安全タイマ設定時間内に前記補助スイッチがONされ
なければ、前記第1安全タイマOFF時に前記ドアを閉
鎖し、前記第1安全タイマ設定時間内に前記補助スイッ
チがONされれば前記補助スイッチOFF時に第2安全
タイマをスタートさせ、そのOFF時に前記ドアを閉鎖
し、且つ、前記補助スイッチがONされている時間が前
記補助スイッチONの時スタートする保留タイマの設定
時間より長い時には弱者と判定し、前記第2安全タイマ
OFF時に前記ドアを閉鎖することによっても達成され
る。
【0006】
【作用】人が通常通りドアを通過する場合は通常のドア
開放保持が行なわれ、タッチスイッチを押してから出入
口に達する時間、或いは出入口に留まっている時間が所
定時間より長い場合には弱者と判定して、ドア開放保持
時間を長くする。このように人がドアを通過する行動パ
ターンに応じて、安全のためのドア開放保持を行なう。
つまり、通常の人の場合には比較的短い時間だけドアを
開くようにし、老人等の弱者に対しては比較的長い時間
ドアを開き、安全にドアを通過できるようにしている。
【0007】
【実施例】本発明に用いるタイマは次の通りである。 弱者判定タイマ:タッチスイッチがOFFした時点から
光線スイッチがONするまでの時間を計測する。この時
間が設定値より長い時は弱者と判定し、ドアを長時間開
放する。本実施例では補助スイッチとして、光線の遮断
によって人の通過を検知する光線スイッチを用いている
が、超音波等のスイッチも使用することができる。 保留タイマ:光線スイッチがONしている時間を計測す
る。この時間が設定値より長い場合を弱者として判定
し、ドアを長時間開放する。 ENDタイマ:ドア閉信号が出力された時にスタートす
るタイマで、ドアが閉まり始めてから閉まり切るまでの
時間より多少長い時間が設定される。 第1安全タイマ:タッチスイッチOFF時にスタート
し、光線スイッチONで停止する。このタイマ動作中は
ドア開信号が出力される。 第2安全タイマ:弱者の判定がなされた場合、又はドア
開放中に光線スイッチが2回以上ONした場合に、光線
スイッチのOFFと同時にスタートする。このタイマが
動作中はドア開信号が出力される。 開放保持タイマ:各スイッチのOFF時に動作するタイ
マで、このタイマが動作中はドア開信号が出力される
(安全のため、スイッチOFFにより直ちにドアを閉動
作させない為のタイマであ。) ここで、設定時間は第1安全タイマ>>第2安全タイマ
>>開放保持タイマとする。
【0008】図1及び図2は各スイッチからの信号、情
報に基づき、人がドアを通過する各パターンに対して、
上記の各タイマを用いてドア開閉を制御する本発明のフ
ローチャートを示す。またその流れの各径路について、
以下にタイムチャートを用いて詳細に説明する。
【0009】図3は、通常通り人がタッチスイッチを押
して出入口を通過する場合のタイムチャートである。図
3(a)に示す如くタッチスイッチがON(時点t1)
すると同時にドア開信号ONを出力し(図3(i))、
タッチスイッチがOFF(時点t2)すると同時に開放
保持タイマ、弱者判定タイマ及び第1安全タイマがスタ
ートする(図3(c),(d),(e))。その後、光
線スイッチが弱者判定タイマの設定時間内にONされる
と(時点t3)、弱者とは判定せず、開放保持タイマ、
弱者判定タイマ及び第1安全タイマは停止し、保留タイ
マがスタートする。また、光線スイッチが保留タイマの
設定時間内にOFFすると(時点t4)、弱者とは判定
せずに、保留タイマを停止させ、開放保持タイマをスタ
ートさせる。そして、開放保持タイマの終了(時点t
5)と同時にENDタイマをスタートしドアを閉鎖す
る。
【0010】図4は、タッチスイッチがOFF(時点t
11)してから第1安全タイマの設定時間内に光線スイ
ッチがONされない場合を示す。タッチスイッチON
(時点t10)によりドア開信号を出力し、タッチスイ
ッチのOFF時に開放保持タイマ、弱者判定タイマ及び
第1安全タイマがスタートする。これらタイマはそれぞ
れの設定時間まで動作し、このような場合は弱者と判定
され、第1安全タイマの終了時(時点t12)にEND
タイマをスタートしてドアを閉鎖する。
【0011】図5は弱者判定タイマで弱者と判定された
後、第1安全タイマの設定時間内に光線スイッチがON
(時点t15)された場合を示す。光線スイッチのON
によって第1安全タイマは停止し、保留タイマがスター
トする(図5(e),(f))。これは光線スイッチの
OFF時(時点t16)に停止され、第2安全タイマが
スタートし、その設定時間終了時(時点t17)にEN
Dタイマがスタートしてドアを閉鎖する(図5(h),
(i))。
【0012】図6は弱者判定タイマの設定時間内に光線
スイッチがON(時点t22)されても、その光線スイ
ッチONの時間が保留タイマの設定時間以上に長い場合
を示す。この場合は弱者と判定し、光線スイッチがOF
Fした時(時点t23)に第2安全タイマをスタートさ
せ、そのOFF時(時点t24)にENDタイマをスタ
ートしてドアを閉鎖する。
【0013】次に図7は通常動作により光線スイッチが
OFFし(時点t33)、ENDタイマがスタートして
から終了するまでの間(図7(h))に光線スイッチが
再びON(時点t34)された場合、すなわち一度出入
口を通過した人が閉まりかかった出入口を引き返した場
合である。二回目の光線スイッチのON(時点t35)
によりENDタイマは停止し、閉まりかけのドアに開信
号が出力され、2回目の光線スイッチのOFF時(時点
t36)に第2安全タイマがスタートし、その終了時
(時点t37)にドア閉信号を出力して再びENDタイ
マをスタートさせる。なお、ドア全閉時にタッチスイッ
チを押さず光線スイッチをONさせた場合には、最初の
光線スイッチの信号はタッチスイッチ信号と同等とな
り、2回目以後の光線スイッチの信号は光線スイッチの
信号として判断し前記動作を行なう。但し、最初の光線
スイッチ信号においても保留タイマはスタートし、最初
の光線スイッチの信号が保留タイマの設定時間より長い
場合には弱者として判定し、2回目以後の光線スイッチ
信号のOFFと同時に第2安全タイマがスタートする。
【0014】図1及び図2は本発明の動作例を示すフロ
ーチャートであり、図1において先ずタッチスイッチが
ONしているか否かを判定し(ステップS1)、ONし
ていれば第1安全タイマをセットし(ステップS2)、
更にタッチフラグをセットし(ステップS3)、弱者判
定タイマをスタートさせる(ステップS4)。また、上
記ステップS1でタッチスイッチがOFFであれば光線
スイッチがONしているか否かを判定し(ステップS1
0)、ONしていれば光線スイッチが立上がりか否かを
判定し(ステップS11)、立上がりであればドアが閉
動作か否かを判定(ステップS12)し、閉動作であれ
ばENDタイマがENDか否かを判定し(ステップS1
3)、ENDであれば弱者判定タイマをスタートさせる
(ステップS14)。その後、又は上記ステップS12
でドアが閉動作でない場合、ステップS13でENDタ
イマがENDでない場合には保留タイマをスタートさせ
(ステップS15)、弱者判定タイマが設定より大きい
か否かを判定する(ステップS20)。また、上記ステ
ップS11で光線スイッチが立上りでなければ保留タイ
マが設定より大きいか否かを判定し(ステップS2
5)、保留タイマが設定より大きい場合又はステップS
20で弱者判定タイマが設定より大きい場合には第2安
全タイマをセットする(ステップS23)。上記ステッ
プS20で弱者判定タイマが設定より小さければ開放保
持タイマをセットし(ステップS21)、タッチフラグ
がセットされているか否かを判定し(ステップS2
2)、セットされている場合、又は上記ステップS23
で第2安全タイマをセット後弱者判定タイマをENDす
る(ステップS24)。その後、又はステップS25で
保留タイマが設定より小さい場合、ステップS22でタ
ッチフラグがセットされていない場合、もしくは上記ス
テップS4で弱者判定タイマをスタートした後に開放保
持タイマをスタートさせる(ステップS5)。その後、
又は上記ステップS10で光線スイッチがOFFであれ
ば次の図2の動作に移行する。
【0015】次に開放保持タイマがENDか否かを判定
し(ステップS30)、ENDでなければ通常動作か否
かを判定し(ステップS31)、通常であればタイマが
設定より大きいか否かを判定し(ステップS32)、大
きければ開放保持タイマをENDする(ステップS3
3)。また、ステップS31で弱者であれば第2安全タ
イマがセットか否かを判定し(ステップS34)、セッ
トされていればタイマが設定より大きいか否かを判定し
(ステップS35)、大きければ開放保持タイマをEN
Dする(ステップS36)。上記ステップS34で第2
安全タイマがセットされていなければ第1安全タイマが
セットされているか否かを判定し(ステップS37)、
セットされていればタイマが設定より大きいか否かを判
定し(ステップS38)、大きければ開放保持タイマを
ENDする(ステップS39)。そして、ステップS3
3、S36、S39の後、又はステップS32、S3
5、S38でタイマが設定より小さい場合、ステップS
30で開放保持タイマがENDの場合、ステップS37
で第1安全タイマがセットされない場合には開放保持タ
イマがENDか否かを判定し(ステップS40)、EN
DであればタッチスイッチがONしているか否かを判定
し(ステップS41)、OFFであれば光線スイッチが
ONされてるか否かを判定し(ステップS42)、OF
Fであれば弱者判定タイマをENDし(ステップS4
3)、フラグをクリアし(ステップS44)、閉動作と
する(ステップS45)。また、上記ステップS40で
開放保持タイマがENDでなければENDタイマをスタ
ートさせ(ステップS46)、その後、又はステップS
41でタッチスイッチがONの場合、ステップS42で
光線スイッチがONの場合には開動作としその後、又は
ステップS45で閉動作とした後図1のステップS1へ
リターンする。
【0016】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によれば、通常時
は必要以上にドア開放時間を長くすることなく、弱者の
安全に必要かどうかかを判断して、弱者保護に必要な時
だけ開放保持時間を長くとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の挟まれ防止システムのフローチャー
トの一部である。
【図2】この発明の挟まれ防止システムのフローチャー
トの他の一部である。
【図3】この発明の通常動作におけるタイムチャートで
ある。
【図4】タッチスイッチOFFから第1安全タイマ設定
時間内に光線スイッチがONされない場合の例を示すタ
イムチャートである。
【図5】弱者判定タイマが弱者と判定された後、第1安
全タイマ設定時間内に光線スイッチがONされた場合の
例を示すタイムチャートである。
【図6】光線スイッチONの時間が保留タイマ設定時間
より長い場合の例を示すタイムチャートである。
【図7】光線スイッチがOFFし、ENDタイマ動作中
に再び光線スイッチがONした場合の例を示すタイムチ
ャートである。
【図8】従来のタッチスイッチ式自動ドアの外観を示す
図である。
【符号の説明】
1 ドア 2 タッチスイッチ 3 柱 4 光線スイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人がタッチスイッチを押すことによりド
    アが開き、前記ドアの中央部に設けた補助スイッチによ
    り前記人が出入口から前記ドア中央部まで移動したこと
    を検知して所定時間後に前記ドアが閉鎖する自動ドアに
    おいて、前記人が前記タッチスイッチを押してから前記
    中央部に設けた補助スイッチにより検知されるまでの時
    間を計測し、この計測時間が設定時間以上となった場合
    に、前記所定時間を弱者が当該ドアを通過するのに必要
    な時間まで長くするようにしたことを特徴とするタッチ
    スイッチ式自動ドアの挟まれ防止システム。
  2. 【請求項2】 人がタッチスイッチを押すことによりド
    アが開き、前記ドアの中央部に設けた補助スイッチによ
    り前記人が出入口から前記ドア中央部まで移動したこと
    を検知して所定時間後に前記ドアが閉鎖する自動ドアに
    おいて、前記タッチスイッチONと同時にドア開信号を
    出力し、前記タッチスイッチOFFと同時に開放保持タ
    イマ、弱者判定タイマ及び第1安全タイマをスタート
    し、前記弱者判定タイマはその設定時間内に前記補助ス
    イッチがONされた時は通常と見做し、前記開放保持タ
    イマにより前記補助スイッチOFF後所定時間の後に前
    記ドアを閉鎖し、また前記弱者判定タイマ設定時間内に
    前記補助スイッチがONされない時には弱者と判定し、
    この場合、前記第1安全タイマ設定時間内に前記補助ス
    イッチがONされなければ、前記第1安全タイマOFF
    時にドアを閉鎖し、前記第1安全タイマ設定時間内に前
    記補助スイッチがONされれば前記補助スイッチOFF
    時に第2安全タイマをスターとさせ、そのOFF時にド
    アを閉鎖し、且つ、前記補助スイッチがONされている
    時間が前記補助スイッチONの時スタートする保留タイ
    マの設定時間より長い時には弱者と判定し、前記第2安
    全タイマOFF時に前記ドアを閉鎖するようにしたこと
    を特徴とするタッチスイッチ式自動ドアの挟まれ防止シ
    ステム。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02208584A (ja) * 1989-02-08 1990-08-20 Opt Kk 自動ドアーの起動スイッチ装置

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