JP2588990B2 - コンクリート製型枠 - Google Patents

コンクリート製型枠

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【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、コンクリート構造物の施工に用いられるコ
ンクリート製型枠に関する。
【従来技術】
従来、コンクリート構造物の施工には、木製又は金属
製の型枠が反復して用いられている。従って、型枠に関
し、資材倉庫から現場への搬送、現場での組立て固定、
コンクリート打込み・養生後の取り外し、現場から資材
倉庫への回収搬送が必要であり、運賃、労賃及び貯蔵費
が高くつくという問題点がある。また、コンクリート打
込みから養生硬化まで一定期間の経過を待った後でなけ
れば型枠の取外しができないので、工期が長くなるなど
の問題点があった。 さらに、木製又は金属製の型枠の場合は早期に腐朽す
るので、大規模現場からは廃材が多量に発生し、森林破
壊、環境汚染の原因となり、資源保護、地球環境保全の
観点から問題となっている。 本発明者は、特願昭62−197570号明細書において、工
場製作の鉄筋コンクリート製型枠を施工現場に搬送設置
し、これをコンクリート構造物用補強部材の設置基準及
び支持部材として使用し、かつ、コンクリート打込み後
はその硬化によりその型枠をコンクリート構造物に一体
的に接合することにより、施工完了後は前記型枠がコン
クリート構造物の外壁となって、補強材及び酸性雨など
に対する表面保護材となるとともに、資材倉庫と現場と
の間の資材搬送回数の削減、現場作業の大幅な簡略化、
運賃及び工賃の低減、及び工期の著しい短縮を可能にし
たコンクリート施工法を開示し、また、実願昭62−1211
21号明細書において、同工法に用いるコンクリート製型
枠を開示した。 しかし、そこで紹介した施工法に用いるコンクリート
型枠は、鉄筋コンクリートで作られたもので、表裏いず
れの面も、平滑に形成されている。 従って、その型枠内に打込まれるコンクリートの、型
枠に対する食い込み(膠着性)が十分でないという問題
がある。特に、型枠とその中に打込まれるコンクリート
との調合、中でも水セメント比が異なる場合は、型枠と
硬化したコンクリート(以下、コンクリート本体とい
う)との結合強度が比較的低くなる場合がある。 そこで、本発明は、中に打込まれるコンクリートとの
結合強度の増大が可能で、かつ、コンクリート本体の主
筋配設及び隣接する型枠の堅固な連結を容易迅速にでき
るようにしたコンクリート製型枠を提供することを目的
とする。
【課題を解決するための手段】
本発明に係る型枠は、上記目的を達成するため、鉄筋
コンクリート板の裏面に、基端部がその鉄筋コンクリー
トの鉄筋に接続されたフックが突設され、そのフックの
突設された部分の中間部に棒鋼挿通用環状部が設けら
れ、かつ、かつ、前記フックの先端部に他の棒鋼を挿通
可能な湾曲部が設けられていることを特徴とする。
【作用】
上記の構成により、コンクリート構造物設置位置に型
枠を組んで設置し、その中にコンクリートを打込むと、
型枠から突出し、かつ、環状部と湾曲部を有するフック
がそのコンクリートに埋没した状態でコンクリートが硬
化する。従って、今はコンクリート本体と一体化して外
壁となった型枠のフックがコンクリート本体によく食い
込み、型枠とコンクリート本体との間に大きい結合強度
が得られる。 また、フックの中間部に棒鋼挿通用環状部が設けら
れ、かつ、フックの先端部に湾曲部が設けられているの
で、その一方を用いてターンバックル等のスペーサ部材
を容易に結合することができるともに、環状部に主筋を
挿通するだけで容易に配筋することができ、さらに、主
筋の端部同志の連結部分においては、主筋の一方を環状
部と湾曲部の一方に、主筋の他方を同環状部と湾曲部の
他方に挿通することにより、容易に連結することができ
る。
【実施例】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 第1図は、本発明によるコンクリート製型枠の断面図
である。 この型枠Aは、コンクリート板1の中に、鋼線、鉄
線、ピアノ線、又は棒鋼などの鉄筋2が埋設され、か
つ、その鉄筋に基端部が溶接又は結束等により接続され
たフック3が、コンクリート板1の裏面に突出されて構
成されている。 フック3は、第2図に示すように、コンクリート板1
の裏面から突出された部分の中間部に一本の棒鋼を挿通
するためのリング溶接し、又はフック3で環状部3aを形
成し、さらにフックの先端部にもう一本の棒鋼を挿通し
得る湾曲部3bを環状部3aと近接して設けてある。 第2図は、フック3自体で環状部3aを形成した例を示
している。 このような鉄筋2とフック3を備えたコンクリート板
1からなる型枠Aは、金属製型枠を用いる従来方法によ
り、その型枠内にフックを接続した鉄筋を組み入れると
ともに、コンクリートを打込んで前記フックを未硬化コ
ンクリートから突出させた状態で養生硬化することによ
り、成形される。 第3図は、上記実施例に係るコンクリート製型枠Aの
使用例を示す断面図である。 同図は、型枠Aを擁壁Bの施工に用いた例を示す。擁
壁Bを設置するには、設置位置の地面に栗石及び砂利な
どを敷き、転圧して地業21を形成した後、その地業の上
面にコンクリートを打込んで安定板22を形成すると同時
に、その安定板22に予備鉄筋23を組立て、この状態で安
定板22の硬化を待つ。 次いで、硬化した安定板22の上に、主鉄筋24を組んで
下端部を前記予備鉄筋23に溶接又は結束などの方法によ
り接続し、その主鉄筋24の両側において、本実施例に係
るコンクリート製型枠Aを載置起立させる。起立状態に
保持するには、両側の型枠Aに金属棒などのスペーサ部
材(図示せず)を貫通させ、そのスペーサ部材の両端部
に設けた固定具で止めても良いし、第3図に例示するよ
うに、両側の型枠Aの対向するフック3の湾曲部3bに調
整可能なスペーサ部材であるターンバックル25の各ボル
トの先端部を結合する方法を用いてもよい。ターンバッ
クルを用いる場合は、型枠間距離の調整が容易にできる
利点がある。 なお、両側の型枠の端部の開口面は、同様の平板状の
端部型枠で閉塞される。 こうして、型枠Aと端部型枠とで矩形状などに固定し
た後、前記主鉄筋24を型枠Aのフックに環状部3a又は湾
曲部3bを利用して結合したワイヤなどの支持部材で垂直
状態に支持し、両側の型枠Aの間に生コンクリートを打
込む。この際、必要に応じて、投入されたコンクリート
に振動を与えて、エア抜きをして充填状態を良好にし、
一定期間養生させる。 生コンクリートの打込みにより、前記フック3及びタ
ーンバックル25その他のスペーサ部材や支持部材が埋没
され、かつ、硬化するコンクリートと一体的に結合す
る。従って、フック及びスペーサ部材などのコンクリー
トに対する結合強度が非常に大きく、型枠のコンクリー
ト本体(26A)に対する膠着性が格段に向上する。 各フック3は、環状部3aと湾曲部3bを有するので、第
4図に示すように、隣接する型枠Aa1、Aa2の環状部3aに
挿通した棒鋼5a、5bの端部のうち、一方を環状部3aに、
他方を湾曲部3bに挿通して、所定長に渡って近接させる
ことにより、簡単に2本の鉄筋の連結が可能であり、面
倒な結束作業を省略することができる利点がある。 型枠Aは、第2図のフック3の環状部3a及び湾曲部3b
に、第4図に示すように、棒鋼などの鉄筋5a,5bを挿通
又は挿通と溶接等により接続したものである。この鉄筋
は、必要な数だけ設ければ良い。そして、いずれの鉄筋
5a,5bも、型枠の中に形成されるコンクリート本体の主
筋となるものであるから、環状部3a又は湾曲部3bは、コ
ンクリート板1の裏面からコンクリート本体の規定の被
り厚さが得られる距離を隔てて配置されている。 鉄筋5a,5bの主たる機能は、型枠Aを用いてコンクリ
ート構造物を製作する場合に、型枠内に打込まれる生コ
ンクリート内に前記フック3及び鉄筋5が埋没され、コ
ンクリートの硬化とともに、これと一体化して、そのコ
ンクリート本体の機械的強度を確保増強する鉄筋となる
ことである。 従って、この型枠を用いる場合は、第3図の鉄筋23,2
4を省略することが可能である。このような型枠Aは重
力式擁壁壁の施工に適している。 また、鉄筋25の副次的機能は、フック3を介して型枠
(この時点では、コンクリート本体の外壁になってい
る)をコンクリート本体に強固に結合することである。 さらに、型枠Aの鉄筋5は、これにターンバックル25
などのスペーサ部材の取付に利用することもできる。 上記型枠の端部には、隣接設置される型枠同志を接続
するための構造が設けられていることが望ましい。第5
図に示す例では、各型枠Ab1,Ab2の端部に箱形のマス7
を埋設し、一方のマスからボルト8を挿入して各型枠の
側面に設けた孔9から他方のマスまで伸ばし、そのボル
ト8にナット10を締め付けることにより、隣接する型枠
Ab1、Ab2を連結固定することができる。 なお、第5図の型枠Ab1、Ab2は、その外周に金属製型
枠11が型枠製作時に一体に取り付けられている。このよ
うに外枠を設けた場合は各型枠の外周部の強度がより大
きくなり、周辺破壊が防止される。さらに好ましくは、
外枠の外周面に緩衝材として合成ゴムを溶着しておけ
ば、型枠の膨張を吸収できる。 上記の例は、本発明に係る型枠を、擁壁Bの施工に用
いた例であるが、本発明に係る型枠は、第6図及び第7
図に示すように、柱Cの施工及び梁Dの施工などにも、
応用することができる。12は必要に応じて設置される一
次主筋である。 柱は第8図に示すように、コラム管13にスペーサ14を
突設し、その外周に型枠Aを設置固定して、コラム管13
と型枠Aの間にコンクリート26を打込んで設工すること
ができる。コラム管の代わりにH型鋼を用いることもで
きる。
【この発明の効果】
上述のように、本発明による型枠は、裏面に突出され
たフックが中間部に環状部を、先端部に湾曲部を有して
いるので、コンクリート構造物が完成した時点では、そ
のフックがコンクリート本体と型枠(外壁)との結合強
度を著しく向上し、型枠の剥離、破損が防止されるばか
りでなく、型枠の本体補強効果が増強される。 また、フックに鉄筋挿通環状部と湾曲部を設けたの
で、両側に設置される型枠を連結するターンバックル等
のスペーサ部材の連結が容易であり、さらに、フックの
鉄筋挿通環状部と湾曲部の存在により、鉄筋の堅固な配
設が容易にでき、隣接して設けられる鉄筋の結束が不要
であり、隣接する型枠の堅固な連結も容易迅速に行うこ
とができる。。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例の断面図、第2図はフックの
要部を示す拡大図、第3図は同実施例の使用例を示す擁
壁の断面図、第4図はフックの他の使用例を示す斜視
図、第5図は型枠同志の連結構造の一例を示す斜視図で
ある。 第6図は本発明に係る型枠を用いて製作した柱を断面
図、第7図は同じく梁の断面図、第8図は柱の他の例を
示す断面図である。 A……型枠、 Aa1,Aa2,Ab1,Ab2……型枠、1……コンクリート板、 2……鉄筋、 3……フック、 3a……環状部、 3b……湾曲部、 5,5a,5b……補強用鉄筋。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄筋コンクリート板の裏面に、基端部が前
    記鉄筋に接続されたフックが突設されているコンクリー
    ト製型枠において、前記フックの前記鉄筋コンクリート
    板の裏面に突設された部分の中間部に棒鋼挿通用環状部
    が設けられ、かつ、前記フックの先端部に他の棒鋼を挿
    通可能な湾曲部が設けられていることを特徴とするコン
    クリート製型枠。
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