JP2588725Y2 - 内燃機関のオイルパン - Google Patents

内燃機関のオイルパン

Info

Publication number
JP2588725Y2
JP2588725Y2 JP1992089372U JP8937292U JP2588725Y2 JP 2588725 Y2 JP2588725 Y2 JP 2588725Y2 JP 1992089372 U JP1992089372 U JP 1992089372U JP 8937292 U JP8937292 U JP 8937292U JP 2588725 Y2 JP2588725 Y2 JP 2588725Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil pan
vibration
damping member
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992089372U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0653745U (ja
Inventor
尚親 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP1992089372U priority Critical patent/JP2588725Y2/ja
Publication of JPH0653745U publication Critical patent/JPH0653745U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2588725Y2 publication Critical patent/JP2588725Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関の振動に起因
する騒音の発生を抑制したオイルパンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のオイルパンは、周知のよう
に、薄い板でシリンダブロックの下側を覆い、シリンダ
ブロックに吊り下げ状に取り付けるものであり、オイル
パンの平面状の面部が振動し易い構造をしている。一般
にオイルパンの騒音発生面は、オイルパンの左右両面、
前面及び下面の各面部であり、これらの振動が騒音の発
生原因となる。
【0003】従来のオイルパンは、図4及び図5に示す
ように、オイルパン1の前面2a,側面2bの平面部に
溝状の凹凸部3を設けて剛性を高め、振動を抑制するよ
うにしている。一般にオイルパン1は、軽量化及び加工
性などのため、薄い肉厚の板をプレス加工して製造され
る。即ち、前記凹凸部3は、前記プレス加工の際に形成
されるため、凹凸部3の加工には限界がある。従って、
オイルパン、特に振動エネルギーが大きい大型ディーゼ
ルエンジン等のオイルパンの騒音抑制には限界が生じ
る。
【0004】そこで、従来からオイルパンの騒音抑制手
段として、各種の提案がなされている。例えば実開昭53
− 50345号公報に提案されている手段は、オイルパンの
振動腹位置に、板状の防振部材をリベットなどで固着
し、防振部材の周縁の少なくとも一部をオイルパンに当
接させ、防振部材の弾性を利用して振動を抑制するもの
である。
【0005】また実開昭62−154254号公報に提案されて
いる手段は、2枚のサイドプレートの間に上下2段に防
振プレートを取り付けた防振体からなり、前記サイドプ
レートをオイルパンの側面内側に点溶接などで固着させ
て防振プレートがオイルパンを横断するように取り付
け、制振するものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、オイルパン
に防振部材を固着する前記各手段は、何れも防振効果を
高めると、オイルパンと防振部材との振動特性の相違か
ら、固着部分に亀裂が発生するという問題があり、特
に、大型ディーゼルエンジンなどの場合には十分な防振
効果を得ることができないという問題があった。
【0007】本考案は以上の問題点に鑑みて、制振部材
を取り付けたオイルパンに、振動による亀裂が発生する
ことを確実に防止することができ、オイルパンの振動を
抑制することによって、騒音の発生を著しく低減するこ
とができる内燃機関のオイルパンを提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本考案に係る内燃機関のオイルパンは、内燃 機関のシ
リンダブロックの下面に設けたオイルパンの内壁に鉄板
を加工し た制振部材を押圧して当接させた装置であっ
て、該制振部材はオイルパン 本体のフランジ部と前記シ
リンダブロックの下面との間に挟持されるフラ ンジ部
と、該フランジ部より延長され、前記オイルパン本体の
対向する二 つの側面に少なくとも一部が押圧状態で当接
する当接部と、該二つの当接 部の間を連結する連結部で
構成されていることを特徴とする。
【0009】シリンダブロックのオイルパンレールと、
オイルパン本体のフランジ部との間に制振部材のフラン
ジ部を挟着する手段としては特に限定はないが、通常は
ボルト止めにより固定すると良い。また、シリンダブロ
ックと制振部材の接合面、及び制振部材とオイルパンの
接合面を油密とする手段は、従来と同様にガスケットを
使用する等の公知の手段を適宜用いることができる。
【0010】前記制振部材を押し当てる部位としては、
特にオイルパンの振動面の中でも、振幅が大きい部位に
押し当てると効果的であるが、要は騒音が発生し易い平
板状の面であれば何れの面でも良いので、特に限定され
るものでは無い。また、前記制振部材をオイルパンの内
壁に押し付ける強さは、制振部材を取り付ける際の締め
代を、中間嵌め、締まり嵌めとなる程度の強さに設定す
ることが好ましい。
【0011】
【作 用】前記制振部材は、オイルパンの内側から、こ
のオイルパンの内壁に押し当てているだけであり、しか
も、オイルパンとシリンダブロックとの間に挟着して固
定されるように構成しており、オイルパンに対して固着
している部分が全く無いため、オイルパンと制振部材と
の間で、相互の振動特性に相違がある場合には摺動する
のみで、接触部に過大な応力が発生することがない。
【0012】
【実 施 例】次に図面を参照して、本考案の内燃機関
のオイルパンの一実施例を説明する。本実施例のオイル
パンは、図1〜図3に示すように、オイルパン本体1a
とその中に配置した制振部材4とからなり、制振部材4
は鉄板を加工して形成し、フランジ部4aと当接部4b
を一体的に形成したものである。そして前記フランジ部
4aには、オイルパン本体1aのフランジ部1bと共に
図示しないシリンダブロックにボルト止めするためのね
じ穴4cを設けている。
【0013】また、前記当接部4bは、オイルパン本体
1aの前面2aの当接面5aと、側面2bの当接面5b
とにおいて、オイルパン本体1aに押圧されており、こ
れら当接面5a,5bに押圧される制振部材4の当接部
4b同士を、ブリッジ部5cによって連結し、十分な剛
性を持たせている。尚、制振部材4は、オイルパン本体
1a内に、当接部4bの締め代が中間嵌め又は締まり嵌
めとなるように取り付けた。また、前記ブリッジ部5c
には、図3に示すように開口部5dを設け、ブリッジ部
5c上に落下するオイルが容易に下側に流下できるよう
にした。なお、図2に斜線で示した部分は、前面2aの
内壁と、これに圧接する制振部材4の当接部4bとの当
接面5a、及び側面2bの内壁と、これに圧接する制振
部材4の当接部4bとの当接面5bを示している。
【0014】本実施例のオイルパン1は、以上のように
構成したために、制振部材4が当接する当接面5a,5
bにおいて、オイルパン1の内壁には、このオイルパン
1の内側から制振部材4が適度に外側に押されて緊張状
態で嵌着された状態となり、制振部材4によってオイル
パン1の振動は著しく抑制されるため、シリンダブロッ
クからオイルパンに伝わる振動は大幅に減衰され、この
振動による騒音の発生を抑制することができる。
【0015】前記実施例の制振部材4はオイルパン本体
1aの下面2cなど他の面に当接部4bを当接させない
態様で実施したが、これらの部分にも押し当てるように
してもよい。例えば、図1のブリッジ部5cをオイルパ
ン1の下面2cに延長し、この下面2cに当接面を設け
て、この下面2cの振動を直接抑制するようにしてもよ
く、下面2cに当接する押当て部を前記実施例のブリッ
ジ部5cに一体的に取り付けるようにしてもよい。要は
騒音の抑制効果が大きい面に当接部を圧接させればよ
い。また、制振部材4の当接部4bとオイルパンとの当
接面との間に、接触状態を改善するため弾性体などの薄
板を介装することができる。
【0016】
【考案の効果】本考案の内燃機関のオイルパンは、内燃
機関のシリンダブロックの下面 に設けたオイルパンの内
壁に鉄板を加工した制振部材を押圧して当接させ た装置
であって、こ制振部材はオイルパン本体のフランジ部
と前記シリ ンダブロックの下面との間に挟持されるフラ
ンジ部と、このフランジ部よ り延長され、前記オイルパ
ン本体の対向する二つの側面に少なくとも一部 が押圧状
態で当接する当接部と、こ二つの当接部の間を連結す
る連結部 で構成されていることを特徴としており、以下
の効果を奏することができる。
【0017】制振部材は、内燃機関のシリンダブロック
の下面とオイルパン本体のフ ランジ部との間にフランジ
部を挟持させており、オイルパンに固着してい る部分が
全くなく、そしてオイルパンと制振部材との間で、相互
に振動特性に相違がある場合には摺動するのみで、接触
部に過大を応力が発生することを防止できる。また、こ
の制振部材はオイルパンの内壁に押し当てているだけで
固着し ていないために、オイルパンと制振部材との間の
運動の差によって摺動し接触部に過大な応力を発生さ
せることなく、効果的にオイルパンを制振 して騒音の発
生を防止することができる。
【0018】また、オイルパンの内壁面に制振部材を押
圧して摺動させて制振するた めに、オイルパンに振動に
伴なって亀裂が発生することを確実に防止することがで
き、オイルパンの振動を抑制することによって、騒音の
発生を著しく低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における内燃機関のオイルパ
ンの縦断面図である。
【図2】図1の内燃機関のオイルパンの斜視図である。
【図3】図1の内燃機関のオイルパンに使用される制振
部材の平面図である。
【図4】従来の内燃機関のオイルパンの側面図である。
【図5】図4の内燃機関のオイルパンの正面図である。
【符号の説明】
1 オイルパン 1a オイル
パン本体 1b フランジ部 2a 前面 2b 側面 2c 下面 4 制振部材 4a フラン
ジ部 4b 当接部 4c ねじ穴 5a 当接面 5b 当接面 5c ブリッジ部 5d 開口部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダブロックの下面に設
    けたオイルパンの内壁に鉄板を加工した制振部材を押圧
    して当接させた装置であって、該 制振部材はオイルパン
    本体のフランジ部と前記シリンダブロックの下面と の間
    に挟持されるフランジ部と、該フランジ部より延長さ
    れ、前記オイル パン本体の対向する二つの側面に少なく
    とも一部が押圧状態で当接する当 接部と、該二つの当接
    部の間を連結する連結部で構成されている内燃機関のオ
    イルパン。
JP1992089372U 1992-12-28 1992-12-28 内燃機関のオイルパン Expired - Fee Related JP2588725Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992089372U JP2588725Y2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 内燃機関のオイルパン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992089372U JP2588725Y2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 内燃機関のオイルパン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0653745U JPH0653745U (ja) 1994-07-22
JP2588725Y2 true JP2588725Y2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=13968870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992089372U Expired - Fee Related JP2588725Y2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 内燃機関のオイルパン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2588725Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2969695B1 (fr) * 2010-12-23 2012-12-21 Renault Sa Carter d'huile pour moteur thermique

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0653745U (ja) 1994-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07301280A (ja) 防振支持装置
US4771747A (en) Internal combustion engine noise reduction plate
JP2588725Y2 (ja) 内燃機関のオイルパン
JPH03100358A (ja) 騒音減衰されたオイルパン
JPS59183055A (ja) 往復動ピストン型内燃機関
JPS5847568B2 (ja) ベアリングビ−ム
US4458640A (en) Internal combustion engine with bearing beam structure
JPS601235Y2 (ja) エンジン防音カバ−
JP2021076069A (ja) メンテナンス用カバー部材
JPS61294160A (ja) 機関のオイルパン取付けスペ−サ
JPS5943485Y2 (ja) 内燃機関のエンジン本体
USRE33575E (en) Internal combustion engine noise reduction plate
JPH0614043Y2 (ja) 低騒音オイルパン
JPH0618645U (ja) 二重構造のシリンダーヘッドカバー
JPH0432495Y2 (ja)
JPH0213727Y2 (ja)
JPS5842564Y2 (ja) 車輌エンジン用オイルパンの構造
JPH0232852Y2 (ja)
JPH0318266Y2 (ja)
JPS6319577Y2 (ja)
JPH034771Y2 (ja)
JPS6227263B2 (ja)
JPH0413496Y2 (ja)
JPS5933883Y2 (ja) エンジンのカバ−類のシ−ル構造
JPS6114605Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees