JP2588399B2 - 超電導セラミツクス - Google Patents

超電導セラミツクス

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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 「発明の利用分野」 本発明は酸化物セラミック系超電導材料に関する。
「従来の技術」 従来、超電導材料は、水銀、鉛等の元素、NbN,Nb3Ge,
Nb3Ga等の合金またはNb3(Al0.8Ge0.2)等の三元素化合
物よりなる金属材料が用いられている。しかしこれらの
Tc(超電導臨界温度)オンセットは25Kまでであった。
他方、近年、セラミック系の超電導材料が注目されて
いる。この材料は最初IBMのチューリッヒ研究所よりBa
−La−Cu−O(バラクオ)系酸化物高温超電導体として
報告され、さらにLSCO(第二銅酸−ランタン−ストロン
チューム)として知られてきた。これらは(A1-xBx)yC
uOz,x=0.01〜0.3,y=1.3〜2.2,z=2.0〜4.5におけるA,
Bとして、それぞれ1種類の元素を用いるのみであるた
め、Tcオンセットが30Kしか得られなかった。
「従来の問題点」 しかし、これら酸化物セラミックスの超電導の可能性
はペロブスカイト型の構造を利用しているもので、その
Tcも30Kがその限界であった。
このため、このTcoをさらに高くし、望むべくは液体
窒素温度(77K)またはそれ以上で動作せしめることが
強く求められていた。
「問題を解決すべき手段」 本発明は、かかる高温で超電導を呈するべく、新しい
素材を探し求めた。その結果、銅の酸化物層を2層含む
新型ペロブスカイト型構造においてTcオンセットも50〜
107Kにまで向上させ得ることが明らかになった。
本発明の超電導性セラミックスは(A1-xBx)yCuzOw・
(A1-X′B′x′)y′Cuz′Ow′,0<x,x′<1,y,y′
=2.0〜4.0好ましくは2.5〜3.5,z,z′=1.0〜4.0好まく
は1.5〜3.5,w,w′=4.0〜10.0好ましくは6〜8で一般
的に示し得るものである。Aとして、Y(イットリュー
ム)を用いる。
またB,B′はBa(バリューム),Sr(ストロンチュー
ム),Ca(カルシューム)より選ばれた元素のうち少な
くとも2種類を用いている。
本願発明は銅を層構造とせしめ、これを1分子内で1
層または対称構造の2層構造とし、この層の最外核電子
の電子の軌道により超電導を呈せしめ得るモデルを前提
としている。
従来から知られている(Ba,K)BiO3等の超電導体はAB
O3型ペロブスカイト構造をしており、1分子内に、6つ
の酸素がBを囲んだ酸素8面体からなる1つの層を有す
る。
これに対し、本発明の超電導体はABO3型ペロブスカイ
ト型結晶の単位胞をc軸方向に3つ積層した構造を基本
とする。本発明の超電導材料の代表例はAB2Cu3O7で示す
ことができる。AB2Cu3O7の分子は完全なペロブスカイト
型結晶構造に比較して2つの酸素が欠落しているため、
1分子内の3つのCuは酸素8面体に囲まれる配位ではな
く、2つのCu(1)は5つの酸素に囲まれたプラミッド
状の[Cu(1)O5]配位をとり、1つのCu(2)は4つ
の酸素に囲まれた菱形状の[Cu(2)O4]配位をとる。
1分子内において、これらのCu−Oの配位体は[Cu
(2)O4]菱形を挟んで、これらの2つの[Cu(1)
O5]ピラミッド状の多面体が頂点をつきあわせたかたち
で、対称的に配列している。また、AB2Cu3O7の結晶構造
は1分子内の2つの[Cu(1)O5]ピラミッドの底面
が、それぞれ他の分子の[Cu(1)O5]ピラミッドの底
面と対峙するように積層した積層構造を有する。なお、
Cu(1)はこのピラミッドの底面のほぼ中央に位置して
いる。
本発明の(A1-xBx)yCuzOw・(A1-X′B′x)y′Cu
z′Ow′においては、上述した[Cu(1)O5]ピラミッ
ドの底面のように、銅とこれを取り囲む酸素がつくる層
の最外核電子の電子の軌道により超電導を呈すると予測
される。
このため、本発明では、より高いTcoを得るために、
銅とこれを取り囲む酸素がつくる平面を1分子内で1層
または、ab平面に対して対称構造の2層構造を前提とす
る。
かかる構造においては、銅と銅のまわりの酸素の原子
をより層構造とせしめ、この層をキャリアが移動しやす
くするため、本発明構造における(A1-xBx)yCuzOw・
(A1-X′B′x′)y′Cuz′Ow′におけるA,Bの選ばれ
る元素が重要である。特にA元素を元素周期律表III a
の族であるY(イットリューム)を用いている。さらに
本発明は、B,B′として元素周期律表におけるII a族で
あるBa(バリューム),Sr(ストロンチューム),Ca(カ
ルシューム)より選ばれた元素のうちの少なくとも2種
類を用いている。
かくすることにより、A,B,B′に対し、単に1つのみ
の元素を用いるこれまでの構造に比べて、多結晶を呈す
る1つの結晶粒を大きくでき、ひいてはその結晶粒界で
のバリアをより消失させ得る構成とせしめた。その結
果、Tcオンセットをさらに高くさせ得る。そしてその理
想は単結晶構造である。
本発明は出発材料の酸化物または炭酸化物を混合し、
一度加圧して、出発材料の酸化物または炭酸化物により
(A1-xBx)yCuzOw・(A1-X′B′x′)y′Cuz′Ow′
型の分子を作り得る。
さらにこれを微粉末化し、再び加圧してタブレット化
し、本焼成をする工程を有せしめている。
「作用」 本発明の新型のセラミック超電導素材はきわめて簡単
に作ることができる。特にこれらはその出発材料として
3Nまたは4Nの純度の酸化物または炭酸化物を用い、これ
をボールミルを用いて微粉末に粉砕し、混合する。する
と、化学量論的に(A1-xBx)yCuzOw・(A1-X′B′
x′)y′Cuz′Ow′,x,x′,y,y′,z,z′,w,w′のそれ
ぞれの値を任意に変更、制御することができる。
本発明においては、かかる超電導材料を作るのに特に
高価な設備を用いなくともよいという他の特徴も有す
る。
以下に実施例に従い、本発明を記す。
「実施例1」 本発明の実施例として、AとしてY、BとしてBa,B′
としてCaを用いた。
出発材料はY化合物として酸化イットリューム(Y
2O3,Ba化合物としてBaCO3,Ca化合物としてCaCO3,銅化合
物としてCuOを用いた。これらは高純度化学工業株式会
社より入手し、純度は99.95%またはそれ以上の微粉末
を用い、x=0.33(A:B=1:2),x′=0.67(A:B=2:
1),y=1,y′=1,z=3,z′=3,w,w′=6〜8となるべ
く選んだ。またB,B′であるBaおよびCaを1:1とした。
これらを十分乳鉢で混合しカプセルに封入し、3Kg/cm
2の荷重を加えてタブレット化(大きさ10mmφ×3mm)し
た。さらに酸化性雰囲気、例えば大気中で500〜1000
℃、例えば700℃で8時間加熱酸化をした。この工程を
仮焼成とした。
次にこれを粉砕し、乳鉢で混合した。そしてその粉末
の平均粒半径が10μm以下の大きさとなるようにした。
さらにこれをカプセルに封入し50Kg/cm2の圧力でタブ
レットに加圧して成型した。この加圧の同時に加熱をす
るホットプレス式を採用してもよい。
次に500〜1000℃、例えば900℃の酸化分雰囲気、例え
ば大気中で酸化して、本焼成を10〜50時間、例えば15時
間行った。
次にこの試料を酸素を少なくさせたO2−Ar中で加熱
(600〜1100℃,3〜30時間、例えば800℃、20時間)し
て、還元させた。すると新型の構造がより顕著に観察さ
れるようになった。
この試料を用いて固有抵抗と温度との関係を調べた。
すると最高温度が得られたものとしてのTcオンセット
(超電導の始まる温度)として104K,Tco(電気抵抗の零
となる温度)として93Kを観察することができた。
なお、本実施例の超電導セラミックスの結晶構造を解
析するために、このタブレットを粉砕して粉末試料を作
製し、この粉末試料のX線回折パターンを測定した。こ
のX線回折パターンをリートベルト法で解析することに
より、結晶構造を同定した。この結果、本実施例の超電
導体はペロブスカイト構造を主として有するが、新型の
構造も同時に確認され、この新型構造を有する部分が高
いTcを有する部分と推測された。
この新型構造においては、1分子内に[CuO5]で示さ
れる2つのピラミッド状の酸素多面体が頂点をつきあわ
せたかたちで、ab平面関して対称的に配置しており、こ
のような分子が、ピラミッドの底面が対峙するようにc
軸方向に積層した層状構造を呈していた。なお、銅はピ
ラミッドの底面のほぼ中央に位置していた。
「実施例2」 実施例1において、B,B′としてBa,Srに加えB″とし
てCaCO3を20〜30%加えた。するとTcオンセットをさら
に3〜5Kを向上させることができた。
「効果」 本発明により、これまでまったく不可能とされていた
セラミック超電導体を作ることができるようになった。
本発明において仮焼成をした後に微粉末化する工程に
より、初期状態でのそれぞれの出発材料の化合物を到達
材料、即ち(A1-xBx)yCuzOw・(A1-X′B′x′)y′
Cuz′Ow′で示される材料を含む化合物とするものであ
る。
さらにこの到達材料の化合物における分子構造内で銅
の層構造をよりさせやすくするため、原子周期律表にお
けるII a、III aの元素を複数個混合させた。かくして
最終完成化合物中に、ボイド等が空穴の存在をより除去
することができ、ひいてはTcオンセット、Tcoをより高
温化できるものと推定される。
また本発明の分子式で示される超電導セラミックスは
その超電導の推定メカニズムとして、銅の酸化物が構造
において層構造を有し、その層構造も一分子内で一層ま
たは2層構成を有し、その層内をキャリアが超電導をし
ているものと推定される。
本発明の実施例は、タブレットにしたものである。し
かしタブレットにするのではなく、仮焼成または本焼成
の後の粉末を溶媒にとかし、基板等にその溶液をコーテ
ィングをし、これを酸化性雰囲気で焼成し、さらにその
後還元性雰囲気で本焼成をすることによって、薄膜の超
電導セラミックスとすることも可能である。
本発明により超電導体を容易に低価格で作ることがで
きるようになった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A1-xBx)yCuzOw・(A1-X′B′x′)
    y′Cuz′Ow′,0<x,x′<1,y,y′=2.0〜4.0好ましく
    は2.5〜3.5,z,z′=1.0〜4.0好ましくは1.5〜3.5,w,w′
    =4.0〜10.0好ましくは6〜8を有し、AはY(イット
    リューム)元素よりなり、BおよびB′はBa(バリュー
    ム),Sr(ストロンチューム),Ca(カルシューム)より
    選ばれた少なくとも2種類の材料の元素よりなる超電導
    性を有するセラミックス材料であることを特徴とする超
    電導セラミックス。
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