JP2588308B2 - 紙幣取り込み装置 - Google Patents

紙幣取り込み装置

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JP2588308B2
JP2588308B2 JP2312928A JP31292890A JP2588308B2 JP 2588308 B2 JP2588308 B2 JP 2588308B2 JP 2312928 A JP2312928 A JP 2312928A JP 31292890 A JP31292890 A JP 31292890A JP 2588308 B2 JP2588308 B2 JP 2588308B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、たとえば銀行等の金融機関で使用される現
金自動取引装置等に内蔵される紙幣入出金機に搭載さ
れ、紙幣等の媒体を入出金機内部に投入したり排出した
りする紙幣取り込み装置に関する。
〔従来の技術〕
第7図は従来の紙幣取り込み装置の概略を示す斜視図
であり、第8図は紙幣取り込み装置に備えられているシ
ャッタの開閉機構の構造を示す要部側面図である。
これらの図において、1は端軸2a,2bを具備したフラ
ンジ3a,3bによって挟持され、かつ軸受4によってフレ
ーム5a,5bに回転自在に保持されるドラムである。フラ
ンジ3aにはギア部6が設けられており、このギア部6は
図示しないステッピングモータにより駆動するギア7と
噛合している。したがって、ドラム1は回転可能とな
り、さらにステッピングモータの制御により、 (イ)顧客が紙幣の授受を行なう受け渡しポジション (ロ)投入された紙幣を分離する分離ポジション (ハ)紙幣入出金機内から紙幣を一括して受け取る受け
取りポジション の3つのポジションを取ることが可能である。
11は顧客が入金取引等を行う際に一括投入する紙幣12
をプールする紙幣プール部であり、上部がガイド11aと1
1bとによって紙幣投入のために開口するように形成され
ており、この開口部にはシャッタ13が後述するように開
閉可能に設けてある。
14はこの紙幣プール部11内の紙幣12を装置内に取り込
むピッカローラ、15はこのピッカローラ14と所定の間隔
を保持して対向配置されたビルプレッシャであり、紙幣
プール部11内に投入された紙幣12を所定の圧力でピッカ
ローラ14側に押圧させるもので、先端に係止部16を形成
したブラケット17を介してスプリング18によって所定の
引張力でピッカローラ14側に付勢されている。
そして、このビルプレッシャ15はアーム19、リンク20
を介してモータ21に係合されており、このモータ21の回
転によりビルプレッシャ15を矢印に示すように図におい
て左右に、つまりピッカローラ14に対して接近したり離
間したりするように移動でき、またモータ21の停止によ
って停止させることができるもので、開放位置と閉止位
置の二つの位置で停止できるようになっている。
22は前記ピッカローラ14の斜め下方に配置されたフィ
ードローラ、23はこのフィードローラ22と対向圧接して
いるリバースローラで、この二個のローラによって前記
紙幣プール部11に投入された紙幣12を装置内に取り込む
際、複数枚重なった状態(重送)で取り込まれるのを防
ぐ重送防止機構を構成している。
24は上記重送防止機構によって紙幣プール部11から一
枚ずつ分離給送された紙幣12を装置内に搬送する搬送路
である。
25は紙幣プール部11の底部に設けたアンダガイドであ
り、顧客が誤って紙幣プール部11内に投入した10円玉等
の貨幣や異物26を、下部に配置した受け皿27内に落下さ
せるための複数の穴28が形成されている。
29はセンタガイドであり、上部の支点30を中心として
回転可能に取り付けてあり、ピッカローラ14と干渉しな
いように逃げ穴が形成してあって入れ子形状をなしてい
る。
31はスタッドで、上記ブラケット17の係止部16と係止
しており、かつこのスタッド31にはスプリング32が掛け
てあり、センタガイド29を常にピッカローラ14側に付勢
している。
したがって、センタガイド29とビルプレッシャ15の位
置関係は、ビルプレッシャ15の開放状態では、ビルプレ
ッシャ15が図中の右方向に移動し、該ビルプレッシャ15
の係止部16がスタッド31に当接する。このため、スタッ
ド31をスプリング32の張力に抗して図中の右方向へと付
勢するので、センタガイド29は支点30を中心として図中
反時計方向に回転し、これにより重送防止機構への挿入
口を塞ぎ、貨幣や異物26が重送防止機構に入り込まない
ようになっている。
33はセンタガイド29の回動を所定の位置で規制するス
トッパであり、貨幣12の分離給送状態となった時に、ピ
ッカローラ14側に引き寄せられたセンタガイド29の下端
と当接して、該センタガイド29をビルプレッシャ15と平
行となるようにしてある。
34a,34bは前記リンク20の上端の位置を検出するセン
サであり、ビルプレッシャ15の開放位置と閉止位置を検
出する。
35a,35bと36a,36bは紙幣プール部11内の残留紙幣12の
有無を検出するセンサ、37a,37bは搬送路14を通過した
貨幣枚数や紙幣間隔を監視するセンサである。
38は前記シャッタ13の閉位置を規制するために、紙幣
プール部11のガイド11b側の筐体に設けられたストッパ
であり、39はシャッタ13の開位置を規制するために、紙
幣プール部11のガイド11a側の筐体に設けられたストッ
パである。
ここで、上述した構成による紙幣取り込み動作を以下
に簡単に述べる。
シャッタ13が開放すると、顧客は紙幣プール部11に紙
幣12を一括投入する。このとき、ビルプレッシャ15は開
いているため、センタガイド29により重送防止機構への
入口は塞がれており、誤って貨幣や異物26が投入されて
も、重送防止機構に入り込まないようになっている。紙
幣プール部11への紙幣12の投入が、各センサ35a,35b並
びに36a,36bにより検出されると、シャッタ13は閉じら
れ、紙幣12を取り込むべくモータ21が回転され、リンク
20、アーム19を介してビルプレッシャ15をピッカローラ
14側に押圧する。これにより、センタガイド29がピッカ
ローラ14側に引き寄せられ、ビルプレッシャ15と並行と
なり、紙幣12はピッカローラ14に押圧され、そしてこの
ピッカローラ14が回転することで分離給送され、さらに
フィードローラ22とリバースローラ23による重送防止機
構によって一枚ずつ分離給送されて、搬送路24に送られ
装置内に取り込まれる。
次に、第9図と第10図を用いて、前記シャッタ13の構
造並びに開閉動作を説明する。
第9図はシャッタの構造を示す要部側面図で、同図
(a)はシャッタ閉状態、(b)はシャッタ開状態を示
している。また、第10図は前記第9図に示すシャッタの
ロック機構の構造を示す要部側断面図であり、(a)は
シャッタがロックされている状態、(b)はロックが解
除された状態を示している。
シャッタ13は第9図に示すように、シャッタアーム40
の下端の支点41により回動可能に支持されており、この
支点41の上部に形成したポスト42によりリンク43を介し
てモータ44と係合している。45はこのシャッタアーム40
に掛けられているスプリングであり、シャッタ13を閉方
向に付勢している。
このため、モータ44が矢印A方向に回転するとリンク
43が上方に回動してポスト42から離間し、これによりス
プリング45の張力によりシャッタ13は閉じ、また反対に
モータ44が矢印B方向に回転するとリンク43が下方に回
動してポスト42と当接し、スプリング45の張力に抗して
ポスト42を押しつけることとなり、シャッタ13は開く。
このようにシャッタ13はモータ44の回転により開閉動作
する。本装置においては第9図(a)に示すようにシャ
ッタ開状態と、(b)に示すシャッタ閉状態の二つの位
置で停止することができるようになっている。
次に、このシャッタ13のロック構造を第10図により説
明する。
第10図に示すように、シャッタ13にはソレノイド46と
リンク47を介してシャッタロック48が設けられており、
このシャッタロック48は支点49を中心として回動可能に
支持されており、一端がシャッタ13の後端と係合するこ
とでシャッタ13が外部からの作用では用意に開かないよ
うにしている。50はこのシャッタロック48に掛かってい
るスプリングであり、シャッタロック48を図中時計方向
に回動する方向、つまりシャッタ13と係合する方向に付
勢している。
これにより、このソレノイド46が通電されスプリング
50の張力に抗してシャッタロック48を図中半時計方向に
回動させると、シャッタロック48とシャッタ13との係合
がはずれ、シャッタ13は自由に回動すなわち開閉動作を
行うことができるようになる。
このようにシャッタロック48はソレノイド46の作用に
よりシャッタ13の開閉動作を可能とするようになってお
り、本装置においては第10図(a)に示すように顧客が
外部からの作用では容易に開くことのできないロック状
態と、同図(b)に示す貨幣投入のためのシャッタを開
いたロック解除状態の二つの位置に保持することができ
るようになっている。
51はシャッタロック48の位置を検出して、シャッタ13
がロック状態にあるか否かを検出するセンサ、52はシャ
ッタ13のアームの位置を検出してシャッタ13の位置、つ
まり、シャッタ13が開状態にあるか否かを検出するセン
サである。
上述した構成によるシャッタ13の開閉動作を説明する
と、まず開動作においては、ソレノイド46をONしてシャ
ッタロック48をスプリング50の張力に抗して回動させシ
ャッタ13の後端との係合を外すことでシャッタ13のロッ
クを解除する。この後、第9図に示すモータ44を矢印A
方向に回転させることでリンク43を時計方向に回動させ
てシャッタ13を開く。
そして、第10図に示すセンサ52がシャッタアーム40を
検出することでシャッタ13の位置を検出し、センサ52が
ONしたならば、つまりシャッタ13が開状態となったこと
が検出されたならば、モータ54の回転を停止させてシャ
ッタ13を開状態に停止させる。
一方、シャッタ閉動作においては、紙幣プール部11に
紙幣の投入等が検出されシャッタ閉が指示されると、モ
ータ54を図中矢印B方向に回転させることでリンク43を
半時計方向に回動させて押しつけていたポスト42から離
間させる。これにより、シャッタ13はスプリング45の張
力により支点41を中心として回動し閉じる。
この時、ソレノイド46をOFF状態にするとスプリング5
0により、図中時計方向、つまりシャッタ13が完全に閉
じた状態となった時に、その後端側に係合するように付
勢されているので、シャッタ13の先端がストッパ38に突
き当たり完全に閉じると、上述したようにシャッタロッ
ク48が回動して係合し、シャッタ13はロックされ、シャ
ッタ閉動作は完了する。
センサ51はシャッタロック48がシャッタ13と係合した
ことで検知するよう設定してある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上述した従来の技術によれば、シャッタ
を開閉するための開閉機構と、シャッタのロックを行う
ためのロック機構との2種類の機構が必要となり、コス
ト高を招くと共に、2つの機構を実装するスペースを確
保しなければならず、装置が大型化してしまうという問
題があった。
また、シャッタの開動作を行う際には、まず最初にシ
ャッタのロックを解除し、この後にシャッタの開動作を
行わなければならない。従来の技術では各々の機構は、
それぞれ別々の駆動源(モータ)を有し、それぞれの駆
動源により駆動する構造となっているために、シャッタ
のロック解除動作に対しては、各機構の安定時間、各機
構動作のバラツキを考慮して、所定の安定時間を確保し
なければならなかった。
このためシャッタの開閉動作時間は長くなり、このシ
ャッタ開閉機構を搭載した本体装置は、処理時間が長引
くこととなり、ひいては装置稼働率の低下を招いてしま
うという問題があった。
また、ドラムの駆動、保持力としてステッピングモー
タを用いているため、停電や電気的な障害によりステッ
ピングモータの保持力が無くなると、ドラムが回転自在
となり、シャッタが開状態のとき顧客が手をドラムに挟
んでケガをする可能性があった。
本発明は前記問題点を解決するためになされたもので
あり、シャッタを開閉するために複数の機構を用いるこ
とで生じるコスト高、及び実装スペースの確保による装
置の大型化を防止すると共に、シャッタ開閉時間を短く
して装置の処理時間を短縮し、小型で稼働率の高い紙幣
取り込み装置を提供することを目的とするものである。
さらに、本発明は顧客がドラムに手を挟んでしまうと
いう事故を未然に防止し、信頼性の高い紙幣取り込み装
置を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上述した目的を達成するため本発明は、顧客が紙幣の
授受を行う紙幣プール部と紙幣を装置内に一枚ずつ分離
給送する分離機構とからなる回転自在なドラム部と、前
記ドラム部を回転させる駆動機構と、両端のアーム部に
設けた支点により回動可能に支持されるシャッタと、前
記シャッタを回動させて前記紙幣プール部の開閉動作を
行うシャッタ開閉動作機構とを備えた紙幣取り込み装置
において、前記アーム部の一方に設けた突起部と、前記
突起部と係合して前記シャッタの閉止状態を保持する係
合凹部及び前記突起部と係合して前記シャッタの開放状
態を保持する円弧状係合部とを有するシャッタロック機
構と、前記シャッタロック機構と前記シャッタ開閉動作
機構とを連動して駆動する一つの駆動源とを備えたもの
である。
さらに本発明では、前記シャッタロック機構に、前記
シャッタが開放状態のときに前記ドラム部の回転を規制
する規制部を設けたものである。
(作 用) 以上の構成により、閉止状態にあるシャッタを開放す
る場合は、駆動源であるモータを回転させて、シャッタ
ロック機構と同時にシャッタ開閉動作機構を駆動する。
シャッタロック機構の駆動により、シャッタを閉止状態
に保持していた係合凹部とアーム部に設けた突起部との
係合が外れ、シャッタの開動作が開始される。
シャッタが所定の開放位置まで達すると、駆動源であ
るモータの回転が停止して、シャッタの開放動作は完了
する。
このとき、シャッタロック機構の円弧状係合部とアー
ム部の突起部とが係合して、シャッタの開放状態を保持
するとともに、シャッタロック機構の規制部によりドラ
ム部の回転が規制される。
また、駆動源であるモータを前述とは反対方向に回転
させることにより、シャッタを開放状態から閉止状態に
移行することができる。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
第1図は紙幣取り込み装置を示す斜視図、第2図〜第
4図は本実施例の作動状態を示す側面図である。
第1図〜第4図において、13はシャッタ、40a,40bは
このシャッタ13の両端に設けられたシャッタアーム、41
a,41bはこのシャッタアーム40a,40bの下端に設けた支点
であり、この支点41a,41bを中心としてシャッタ13は、
それぞれ両側のサイドフレーム5a,5bにベアリング61a,6
1bを介して回動可能に保持されている。
42は支点41の上方に設けられたポストで、リンク62の
自由端側の先端と係合している。45はシャッタアーム40
に掛けられているスプリングであり、支点41を中心とし
てシャッタ13を閉方向に付勢している。63は支点41とポ
スト42間に設けたスタッドであり、後述するロックブラ
ケットのシャッタ係合部と係合している。
リンク62は、図に示すように支点64により回動可能に
支持され、中央部分に設けた長穴62aに、ギア65のスタ
ッド66が係合している。これにより、ギア65が図中矢印
A方向に回転するとスタッド66がリンク62を下方に回動
し、その先端がポスト42と係合すると、スプリング45の
張力に抗してポスト42を付勢してシャッタ13を開く。さ
らにギア65をA方向に回転すると、ギア65のスタッド66
は長穴62aを前記とは反対方向に移動し、リンク62は上
方に回動してポスト42から離間し、シャッタ13はスプリ
ング45の張力により閉じる。このようにシャッタ13はギ
ア65の回転により開閉動作するようになっている。この
ギア65にはスタッド66と所定の間隔を設けて配置された
スタッド67が形成されている。
68はギア65と噛合しているギア、69はギア68に連結し
ているモータであり、ギア65にモータ69の回転力を伝達
している。このモータ69の回転力によりシャッタ13の開
閉動作が行われる。
70はロックブラケットであり、図中左端上部の支点71
により、サイドフレーム60aに回動可能に支持されてい
る。他端側には係合凹部72を有し、シャッタ13の閉鎖時
にこの係合凹部72とシャッタアーム40のスタッド63が係
合することで、シャッタ13をロックする。
73はこのロックブラケット70に掛けられたスプリング
であり、支点71を中心としてロックブラケット70を常に
下方に回動するように付勢している。
また、このロックブラケット70はそのほぼ中央上端部
に係合部74を有している。この係合部74は、シャッタ13
の開動作時にギア65の回転に伴ないスタッド67と係合
し、支点71を中心としてスプリング73の張力に抗してロ
ックブラケット70を上方に回動する。
75はこのロックブラケット70のほぼ下端に円弧状をな
すように形成された円弧状凹部であり、シャッタ13が開
放位置にある時に、シャッタアーム40のスタッド63と係
合して、スプリング73の張力に抗してロックブラケット
70の位置を保持する。
76はフランジ3aに設けられたポスト80と係合してドラ
ム1の矢印J方向への回動を規制する規制部である。ま
た、ポスト81はフランジ3aに当接してドラム1の矢印I
方向への回動を規制する。
90はシャッタアーム40aを検出することでシャッタ13
の開放位置を検出するセンサ、91はロックブラケット70
の自由端側を検出することでシャッタ13がロックされた
ことを検出するセンサである。
上記構成による本実施例のシャッタ開閉動作を、第1
図〜第4図に、第5図及び第6図を加えて説明する。
第5図はシャッタの閉動作時のタイムチャート、第6
図はシャッタの開動作時のタイムチャートである。
まず、シャッタ13の閉止時におけるリンク62とロック
ブラケット70及びギア65との位置関係を示す。
リンク62は第2図に示すようにその先端がポスト42と
所定の関係を有して離間し、またロックブラケット70は
中央部の係合部74がギア65のスタッド67と所定の間隔を
もって離間している。さらにロックブラケット70の図中
右端部の係合凹部72はシャッタアーム40のスタッド63と
確実に係合する構成となっており、これによりシャッタ
13をロックするようになっている。
また、シャッタ13の閉止時では、ロックブラケット70
の規制部76とフランジ3aのポスト80とが係合しておら
ず、ドラム1が回転する際干渉しない様所定の間隙をも
って離れる様構成してある。
シャッタ13の閉止状態からシャッタ13を開放する動作
をおこなう場合は、ドラム1のポジションを顧客が紙幣
の授受を行なう受け渡しポジションとしておく。そこ
で、モータ69を第1図に示す矢印C方向に回転駆動する
ことにより、ギア65を矢印A方向に回転させる。ギア65
の回転によりスタッド66を介してリンク62を第2図に示
すように矢印E方向、つまり支点64を中心として下方に
回動する。
この回動により、リンク62は、第3図に見られるよう
に、その先端と所定の間隔で離間しているシャッタアー
ム40aのポスト42に当接する。さらにモータ69の回転に
よりリンク62はポスト42を押しつける。これによりシャ
ッタ13は開く方向に移動し、そして第4図に示すよう
に、シャッタアーム40aをセンサ90で検出する位置(以
下、シャッタ開放完了位置と称す)まで移動する。
シャッタ13の開動作は、シャッタ開放完了位置を検出
し、モータ69を停止させることにより終了する。
なお、このシャッタ13の開動作の間に、ロックブラケ
ット70は次のような動作によりシャッタ13のロックを解
除する。
第2図に示すシャッタ13の閉止状態から、第3図に示
すリンク62がポスト42と当接する間において、ギア65が
A方向に回転することで所定の間隙をもって離間してい
るロックブラケット70の係合部74に、ギア65のスタッド
67が当接して係合し、さらなるモータ69の回転によりこ
の係合部74を上方に押し上げる。これにより、ロックブ
ラケット70は支点71を中心として図中矢印F方向、つま
り上方に回転する。この上方への回転により、シャッタ
13の閉止時において係合していたシャッタアーム40aの
スタッド63と係合凹部72との係合が外れて、シャッタ13
はロック解除状態となり、開動作が可能となる。
即ち、第3図に示すように、リンク62がポスト42と当
接する際には、スタッド63と係合凹部72との係合は完全
に外れており、従って、第4図のタイムチャートに示す
ようにリンク62の作用によりシャッタ13が開動作を開始
する時点では、シャッタ13のロックは外れており、シャ
ッタ13の開動作は確実に行われる。
こうして、シャッタ13の開動作が進むに従い、ギア65
の回転によりロックブラケット70を上方に回動させてい
るスタッド67が係合部74と係合が外れる。これにより、
ロックブラケット70はスプリング73の張力により第3図
中矢印G方向に回動しようとするが、係合凹部72と係合
してシャッタ13を閉止状態にロックしていたスタッド63
と、ロックブラケット70の下部の円弧状係合部75が係合
し、ロックブラケット70の回動を止める。なお、円弧状
係合部75は係合するスタッド63と同心円をなすように形
成しており、シャッタ13の動作には影響を与えないよう
になっている。
こうして第4図に示すシャッタ開放位置まで、シャッ
タ13が到達したとをセンサ90により検出されると、ギア
65を回転させるモータ69を停止し、シャッタ13の開動作
を完了する。
また、シャッタ13の開動作に伴なってロックブラケッ
ト70が支点71を中心に回動することにより、ロックブラ
ケット70の規制部76とフランジ3aのポスト80とが係合を
始め、第4図に示す状態で完全に係合する。よって、シ
ャッタ13が開状態のとき、ドラム1の矢印J方向への回
転を規制することができる。さらに、ドラム1の矢印I
方向への回転については、フレーム5aのポスト81とフラ
ンジ3aとが当接することにより規制されることとなる。
次に、シャッタ13の閉動作を説明する。
シャッタ13を閉動作するためには、第4図の状態にお
いて、ギア65を前記開動作とは反対に矢印B方向に回転
させて、リンク62を図中矢印H方向に回動させる。これ
により、リンク62先端のポスト42を押しつけている力が
徐々に解除される。シャッタ13はスプリング45により閉
じる方向に付勢されているために、リンク62からの押圧
力が解除されるのに従い、スプリング45に引っ張られて
閉じる方向へ移動し、第5図のタイムチャートに示すよ
うに閉動作を開始する。
シャッタ13の先端がストッパ38に当接し、第2図に示
す状態までシャッタ13が閉止すると、前述したシャッタ
開動作とは逆にリンク62の先端はポスト42から離間す
る。
このシャッタ13の閉動作に伴いシャッタアーム40aの
スタッド63は、ロックブラケット70の円弧状係合部75か
ら外れる。このためロックブラケット70はスプリング73
の張力により第3図中矢印G方向に回動し、シャッタ13
がストッパ38に当接する第2図に示す状態まで移動する
と、係合凹部72にスタッド63が係合し、シャッタロック
が行われる。
この状態が、ロックブラケット70の右端、つまり自由
端をセンサ91により検出することで、シャッタロックが
確認される。これによりギア65を回転させるモータ69を
停止し、シャッタ13の閉動作を完了する。
なお、上述した説明においては紙幣取り込み装置を例
にとっているが、これに限るものではなく、ロック機構
を要するシャッタの開閉機構に広く一般に応用すること
が考えられる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、シャッタのアー
ム部に設けた突起部と係合してシャッタの閉止及び開放
状態を保持するシャッタロック機構を設け、このシャッ
タロック機構とシャッタ開閉動作機構とを一つの駆動源
で連動させるようにした。
このため、シャッタを開閉する場合は、駆動源である
一つのモータを所定の方向に回転駆動することにより、
シャッタロック機構と開閉動作機構とが同時にかつ連動
して駆動できることとなり、よってシャッタの開閉動作
とシャッタのロック及び解除が連動して行うことができ
る。
したがって、本発明では開閉動作用とロック用の複数
の駆動源を設ける必要はなくなり、その実装スペースも
不要となるので、低コストを実現できるとともに機構の
小型化を図ることができる。
さらに、本発明ではシャッタの開放状態のとき、シャ
ッタロック機構に設けた規制部によりドラム部の回転を
規制するようにしたので、顧客が手をドラム部に挟むと
いう事故を未然に防止し、信頼性の高い紙幣取り込み装
置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の紙幣取り込み装置を示す斜視図、第
2図〜第4図は本実施例の作動状態を示す側面図、第5
図はシャッタの閉動作時のタイムチャート、第6図はシ
ャッタの開動作時のタイムチャート、第7図は従来の紙
幣取り込み装置の斜視図、第8図は従来のシャッタの開
閉機構を示す側面図、第9図(a)はシャッタの閉状態
を説明する説明図、第9図(b)はシャッタの開状態を
説明する説明図、第10図(a)はシャッタのロック状態
を説明する説明図、第10図(b)はシャッタのロック解
除状態を説明する説明図である。 1:ドラム、3a,3b:フランジ、13:シャッタ、40a,40b:シ
ャッタアーム、42:ポスト、62:リンク、70:ロックブラ
ケット、72:係合凹部、74:係合部、75:円弧状係合部、7
6:規制部、80:ポスト。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顧客が紙幣の授受を行う紙幣プール部と紙
    幣を装置内に一枚ずつ分離給送する分離機構とからなる
    回転自在なドラム部と、 前記ドラム部を回転させる駆動機構と、 両端のアーム部に設けた支点により回動可能に支持され
    るシャッタと、 前記シャッタを回動させて前記紙幣プール部の開閉動作
    を行うシャッタ開閉動作機構とを備えた紙幣取り込み装
    置において、 前記アーム部の一方に設けた突起部と、 前記突起部と係合して前記シャッタの閉止状態を保持す
    る係合凹部及び前記突起部と係合して前記シャッタの開
    放状態を保持する円弧状係合部とを有するシャッタロッ
    ク機構と、 前記シャッタロック機構と前記シャッタ開閉動作機構と
    を連動して駆動する一つの駆動源とを備えたことを特徴
    とする紙幣取り込み装置。
  2. 【請求項2】前記シャッタロック機構は、前記シャッタ
    が開放状態のときに前記ドラム部の回転を規制する規制
    部を備えていることを特徴とする請求項1記載の紙幣取
    り込み装置。
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