JP2588227Y2 - ベーン型圧縮機 - Google Patents

ベーン型圧縮機

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JP2588227Y2
JP2588227Y2 JP1993024955U JP2495593U JP2588227Y2 JP 2588227 Y2 JP2588227 Y2 JP 2588227Y2 JP 1993024955 U JP1993024955 U JP 1993024955U JP 2495593 U JP2495593 U JP 2495593U JP 2588227 Y2 JP2588227 Y2 JP 2588227Y2
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JP
Japan
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bearing
cylinder
front head
drive shaft
vane
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JP1993024955U
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JPH0680890U (ja
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弘之 鈴木
俊博 村山
正 斉藤
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Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば車両用空調装
置に用いられるベーン型の圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、この種のベーン型圧縮機
としては、ロータが挿入されたシリンダと、該シリンダ
の両側方を挟持閉塞するフロントサイドブロック及びリ
アサイドブロックとで構成された圧縮機本体と、前記圧
縮機本体を囲繞するシェルとを少なくとも具備して構成
されるものが一般的であった。
【0003】ところが、近年において、車両用空調装置
のコスト低減が要請されるようになってきた。このた
め、ベーン型圧縮機のフロントサイドブロックをなく
し、代わりにフロントヘッドをシリンダ側に延出させ
て、フロントヘッドが直接シリンダの一方の開口部を閉
塞する構造とすることで、ベーン型圧縮機の部品点数を
減少するものが既に考えられている(特開昭63−10
9295号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このようなフロントヘ
ッドにより直接シリンダの一方の開口部を閉塞する構造
では、フロントヘッドのシリンダ側面は当然ながらロー
タと接するためにその平坦度の要求が高い。
【0005】しかしながら、軸受の軸受挿入孔への取り
付けは、従来のフロントヘッドと同様に圧入方式が採用
されているため、軸受の圧入時に軸受挿入孔に対向する
応力が残留することとなるので、この応力によってフロ
ントヘッドのシリンダ側面の平坦度を落とすいわゆる変
形が発生しベーン型圧縮機の性能が低下するという不都
合があった。
【0006】そこで、この考案は、上記問題点に鑑み、
フロントサイドブロックをなくしたベーン型圧縮機にあ
って、軸受圧入によりフロントヘッドのシリンダ側面の
変形を防止するベーン型圧縮機を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案に係るベーン型
圧縮機は、シリンダ2内にベーン10が出没自在に配さ
れたロータ3が挿入され、このロータ3及び前記シリン
ダ2の両側にサイドブロック4及びフロントヘッド5が
それぞれ配されると共に、前記ロータ3の駆動軸8が前
記サイドブロック4及びフロントヘッド5に軸受14及
び23を介して軸支されて成るベーン型圧縮機におい
て、前記フロントヘッド5には、冷媒の吸入孔20と前
記駆動軸8が挿入される駆動軸挿入孔15とが形成され
ると共に、この駆動軸挿入孔15の全周にわたり前記吸
入孔20と連通の空洞部19が形成され、前記軸受23
が前記空洞部19に接しながらその両端でフロントヘッ
ド5に接触して保持されて成るものである。
【0008】
【作用】従って、軸受23を圧入した際に生ずる応力の
残留を空洞部19にて逃がすことになり、フロントヘッ
のシリンダ側面の変形を防止でき、そのため上記課
題を解決することができる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
【0010】図1及び図2において示されるベーン型圧
縮機1は、例えば車両用空調装置に用いられる冷媒圧縮
用のもので、シリンダ2は、図面上その正面側を現わし
ていないが、内面が略楕円形に形成された円筒状をなし
ており、その内部に内面の両短径部近傍で近接するよう
に下記するロータ3を収納している。このシリンダ2の
一方にサイドブロック4が、他方にフロントヘッド5が
配され、連結ボルト6により一体化されている。
【0011】ロータ3は、その中心に駆動軸8が嵌挿さ
れる真円の円柱形状のもので、その両平面は前記サイド
ブロック4及びフロントヘッド5のシリンダ面と接して
いる。このロータ3の略半径方向に例えば5個のベーン
溝9が形成されており、このベーン溝9にはベーン10
が出没自在に挿入されている。このベーン10とシリン
ダ2,及びロータ3とで容積変化を与える圧縮室11が
形成されている。
【0012】サイドブロック4は、例えばアルミニウム
を主材料として製造され、シリンダ3の開口部の一方を
閉塞できるようシリンダ3と略同一の外周縁を有してい
る。このサイドブロック4の中心部に孔12が形成され
ており、かかる孔12には外レース板14aとニードル
ベアリング14bとにより成る軸受14が圧入されて駆
動軸8を軸支している。
【0013】フロントヘッド5は、例えばアルミニウム
を主材料として製造され、前記シリンダ側面は平坦面と
して形成されており、シリンダ2の開口部の一方を閉塞
している。このフロントヘッド5は、その中心に駆動軸
8が挿入され且つ支えられる駆動軸挿入孔15が形成さ
れていると共に、その孔15の周囲で反シリンダ2側に
突出してボス16を有している。
【0014】駆動軸挿入孔15は、反シリンダ2側から
シリンダ2側へ向かって徐々に径が縮小されており、反
シリンダ2側から大径部17a,シャフトシール取付部
17b,軸受取付部17c,小径部17d及びシール取
付部17eとなっている。この駆動軸挿入孔15の軸受
取付部17cの位置に、その周方向に空洞部19が形成
され、駆動軸挿入孔15と連通されていると共に、冷媒
サイクルから冷媒を吸入するための吸入孔20とも連通
している。空洞部19の軸受取付部17cと連通する側
の寸法は、下記する軸受23の長手方向寸法よりも小さ
くなっている。
【0015】前記駆動軸挿入孔15のシャフトシール取
付部17bにシャフトシール22が配され、駆動軸8に
添って潤滑油を含む冷媒が外部に流出することを防止し
ている。そして、軸受取付部17cに外レース板23a
とニードルベアリング23bとにより成る鉄を主材料と
する軸受23が圧入されており、これにより外レース板
23aはフロントヘッド5に接触すると共に、ニードル
ベアリング23bは駆動軸8に接触している。この軸受
23は、空洞部19があるために、その両側でフロント
ヘッド5に接触するようになっている。更にシール取付
部17eにはシール材25が配され高圧冷媒が吹き抜け
るのを防いでいる。
【0016】尚、フロントヘッド5には、図示しないが
空洞部19から圧縮室11に開口する吸入口への連通路
が形成されており、該連通路を介して冷媒は圧縮室11
へ流され加圧される。
【0017】シェル27は、開口部を有する断面が略U
字状のもので、その開口部側がシリンダ2,サイドブロ
ック4を包むようにして前記フロントヘッド5に気密に
接続されている。このシェル27によってサイドブロッ
ク4側に高圧室28が形成され、前記シリンダ2に図示
しない吐出口から吐出の高圧冷媒が一時に溜められると
共に、下方にオイルが溜められる。このシェル27に
は、高圧冷媒を冷凍サイクル内へ吐出する吐出孔29が
形成されている。
【0018】上記構成において、軸受23の駆動軸取付
孔15内への挿嵌は、外側から挿入し、軸受取付部17
cに圧入して取付つけることで行われる。この圧入によ
り、軸受23の図上右端はフロントヘッド5の段部31
に当接している。尚、この軸受23は、スペーサ32を
介してシャフトシール取付部17bに配されたシャフト
シール22に当接している。このシャフトシール22
は、スナップリング33にてその位置が保持される。前
記軸受23は、軸受取付部17c内に配され、中程で空
洞部19に接し、その両端でフロントヘッド5に接触す
る構成となっており、この結果圧入時に生ずる応力の残
留を空洞部19に逃がすことができ、フロントヘッド5
のシリンダ面に変形を与える原因をなくすことができる
ものである。
【0019】また、ロータ3の回転により、ベーン10
がシリンダ2の内面に沿って回転し、圧縮室11が容積
変化して容積拡大時に、冷媒を吸入孔20を通し空洞部
19を至て吸入口から吸入し、容積縮小時に吸入冷媒を
圧縮して図示しない吐出口から高圧室28内に吐出し、
吐出孔29から冷媒サイクルへ吐出されるものである。
この様な冷媒の循環であるが、吸入側では冷媒の温度は
低くこの吸入冷媒が空洞部19を通るため、軸受23付
近の温度を低下させる冷却効果が得られるので、ベーン
型圧縮機の圧縮作用により発生する熱が伝えられても軸
受23のまわりの温度上昇が抑えられて膨張係数を異に
する軸受23の圧入強度の低下を防ぐことができる。
【0020】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、軸受
を圧入する際に生ずる応力の残留を空洞部にて逃がすこ
とができるので、フロントヘッドのシリンダ側面が変形
する虞れなくなり、ベーン型圧縮機の性能の低下を防止
できる。
【0021】また、冷媒サイクルから吸入した冷媒が空
洞部を通るため軸受付近の温度を低下できることから、
ベーン型圧縮機の圧縮作用により発生する熱が軸受に伝
えられても軸受付近の温度上昇を抑えることができるの
で、軸受の圧入強度の低下も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るベーン型圧縮機の全体構造を説
明した断面図である。
【図2】同上のベーン型圧縮機の要部(空洞部)を説明
示した断面図である。
【符号の説明】
1 ベーン型圧縮機 2 シリンダ 3 ロータ 4 サイドブロック 5 フロントヘッド 8 駆動軸 13 軸受 15 駆動軸挿入孔 19 空洞部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−109295(JP,A) 実開 昭63−2888(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 29/00 F04C 18/344

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ2内にベーン10が出没自在に
    配されたロータ3が挿入され、このロータ3及び前記シ
    リンダ2の両側にサイドブロック4及びフロントヘッド
    5がそれぞれ配されると共に、前記ロータ3の駆動軸8
    が前記サイドブロック4及びフロントヘッド5に軸受1
    4及び23を介して軸支されて成るベーン型圧縮機にお
    いて、 前記フロントヘッド5には、冷媒の吸入孔20と前記駆
    動軸8が挿入される駆動軸挿入孔15とが形成されると
    共に、この駆動軸挿入孔15の全周にわたり前記吸入孔
    20と連通の空洞部19が形成され、前記軸受23が前
    記空洞部19に接しながらその両端でフロントヘッド5
    に接触して保持されて成ることを特徴とするベーン型圧
    縮機。
JP1993024955U 1993-04-15 1993-04-15 ベーン型圧縮機 Expired - Lifetime JP2588227Y2 (ja)

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JPH0680890U JPH0680890U (ja) 1994-11-15
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KR100811360B1 (ko) * 2006-10-02 2008-03-10 서강민 직접냉각 2단 연속압축 스크류식 진공펌프
JP5708570B2 (ja) * 2012-06-19 2015-04-30 株式会社豊田自動織機 ベーン型圧縮機
JP7485093B2 (ja) * 2021-01-14 2024-05-16 株式会社デンソー 流体機械

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