JPH0680890U - ベーン型圧縮機 - Google Patents

ベーン型圧縮機

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JPH0680890U
JPH0680890U JP2495593U JP2495593U JPH0680890U JP H0680890 U JPH0680890 U JP H0680890U JP 2495593 U JP2495593 U JP 2495593U JP 2495593 U JP2495593 U JP 2495593U JP H0680890 U JPH0680890 U JP H0680890U
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JP
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cylinder
drive shaft
rotor
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弘之 鈴木
俊博 村山
正 斉藤
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Bosch Corp
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Bosch Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数の削減のためフロントサイドブロッ
クをなくしたベーン型圧縮機にあって、軸受の圧入によ
りフロントヘッドのシリンダ側面が変形することを防止
する。 【構成】 ロータの駆動軸をフロントヘッドにより軸受
を介して軸支するようにしたベーン型圧縮機において、
前記軸受が挿入されるフロントヘッドの駆動軸挿入孔に
連通し且つ吸入冷媒が導入される空洞部が形成されてい
る。このため、軸受の圧入の際に生ずる応力の残留を空
洞部にて逃がすことができるので、フロントヘッドのロ
ータのシリンダ側面は変形しない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば車両用空調装置に用いられるベーン型の圧縮機に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来において、この種のベーン型圧縮機としては、ロータが挿入されたシリン ダと、該シリンダの両側方を挟持閉塞するフロントサイドブロック及びリアサイ ドブロックとで構成された圧縮機本体と、前記圧縮機本体を囲繞するシェルとを 少なくとも具備して構成されるものが一般的であった。
【0003】 ところが、近年において、車両用空調装置のコスト低減が要請されるようにな ってきた。このため、ベーン型圧縮機のフロントサイドブロックをなくし、代わ りにフロントヘッドをシリンダ側に延出させて、フロントヘッドが直接シリンダ の一方の開口部を閉塞する構造とすることで、ベーン型圧縮機の部品点数を減少 するものが既に考えられている(特開昭63−109295号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このようなフロントヘッドにより直接シリンダの一方の開口部を閉塞する構造 では、フロントヘッドのシリンダ側面は当然ながらロータと接するためにその平 坦度の要求が高い。
【0005】 しかしながら、軸受の軸受挿入孔への取り付けは、従来のフロントヘッドと同 様に圧入方式が採用されているため、軸受の圧入時に軸受挿入孔に対向する応力 が残留することとなるので、この応力によってフロントヘッドのシリンダ側面の 平坦度を落とすいわゆる変形が発生しベーン型圧縮機の性能が低下するという不 都合があった。
【0006】 そこで、この考案は、上記問題点に鑑み、フロントサイドブロックをなくした ベーン型圧縮機にあって、軸受圧入によりフロントヘッドのシリンダ側面の変形 を防止するベーン型圧縮機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案に係るベーン型圧縮機は、ロータの駆動軸をフロントヘッドに軸受を 介して軸支するようにしたベーン型圧縮機において、前記軸受が挿入されるフロ ントヘッドの駆動軸挿入孔と連通し且つ吸入側冷媒が導入される空洞部をフロン トヘッドに形成したものとなっている。
【0008】
【作用】
従って、軸受を圧入した際に生ずる応力の残留を空洞部にて逃がすことになり 、フロントヘッドのシリンダ側面の変形を防止でき、そのため上記課題を解決す ることができる。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面により説明する。
【0010】 図1及び図2において示されるベーン型圧縮機1は、例えば車両用空調装置に 用いられる冷媒圧縮用のもので、シリンダ2は、図面上その正面側を現わしてい ないが、内面が略楕円形に形成された円筒状をなしており、その内部に内面の両 短径部近傍で近接するように下記するロータ3を収納している。このシリンダ2 の一方にサイドブロック4が、他方にフロントヘッド5が配され、連結ボルト6 により一体化されている。
【0011】 ロータ3は、その中心に駆動軸8が嵌挿される真円の円柱形状のもので、その 両平面は前記サイドブロック4及びフロントヘッド5のシリンダ面と接している 。このロータ3の略半径方向に例えば5個のベーン溝9が形成されており、この ベーン溝9にはベーン10が出没自在に挿入されている。このベーン10とシリ ンダ2,及びロータ3とで容積変化を与える圧縮室11が形成されている。
【0012】 サイドブロック4は、例えばアルミニウムを主材料として製造され、シリンダ 3の開口部の一方を閉塞できるようシリンダ3と略同一の外周縁を有している。 このサイドブロック4の中心部に孔12が形成されており、かかる孔12には外 レース板14aとニードルベアリング14bとにより成る軸受14が圧入されて 駆動軸8を軸支している。
【0013】 フロントヘッド5は、例えばアルミニウムを主材料として製造され、前記シリ ンダ側面は平坦面として形成されており、シリンダ2の開口部の一方を閉塞して いる。このフロントヘッド5は、その中心に駆動軸8が挿入され且つ支えられる 駆動軸挿入孔15が形成されていると共に、その孔15の周囲で反シリンダ2側 に突出してボス16を有している。
【0014】 駆動軸挿入孔15は、反シリンダ2側からシリンダ2側へ向かって徐々に径が 縮小されており、反シリンダ2側から大径部17a,シャフトシール取付部17 b,軸受取付部17c,小径部17d及びシール取付部17eとなっている。こ の駆動軸挿入孔15の軸受取付部17cの位置に、その周方向に空洞部19が形 成され、駆動軸挿入孔15と連通されていると共に、冷媒サイクルから冷媒を吸 入するための吸入孔20とも連通している。空洞部19の軸受取付部17cと連 通する側の寸法は、下記する軸受23の長手方向寸法よりも小さくなっている。
【0015】 前記駆動軸挿入孔15のシャフトシール取付部17bにシャフトシール22が 配され、駆動軸8に添って潤滑油を含む冷媒が外部に流出することを防止してい る。そして、軸受取付部17cに外レース板23aとニードルベアリング23b とにより成る鉄を主材料とする軸受23が圧入されており、これにより外レース 板23aはフロントヘッド5に接触すると共に、ニードルベアリング23bは駆 動軸8に接触している。この軸受23は、空洞部19があるために、その両側で フロントヘッド5に接触するようになっている。更にシール取付部17eにはシ ール材25が配され高圧冷媒が吹き抜けるのを防いでいる。
【0016】 尚、フロントヘッド5には、図示しないが空洞部19から圧縮室11に開口す る吸入口への連通路が形成されており、該連通路を介して冷媒は圧縮室11へ流 され加圧される。
【0017】 シェル27は、開口部を有する断面が略U字状のもので、その開口部側がシリ ンダ2,サイドブロック4を包むようにして前記フロントヘッド5に気密に接続 されている。このシェル27によってサイドブロック4側に高圧室28が形成さ れ、前記シリンダ2に図示しない吐出口から吐出の高圧冷媒が一時に溜められる と共に、下方にオイルが溜められる。このシェル27には、高圧冷媒を冷凍サイ クル内へ吐出する吐出孔29が形成されている。
【0018】 上記構成において、軸受23の駆動軸取付孔15内への挿嵌は、外側から挿入 し、軸受取付部17cに圧入して取付つけることで行われる。この圧入により、 軸受23の図上右端はフロントヘッド5の段部31に当接している。尚、この軸 受23は、スペーサ32を介してシャフトシール取付部17bに配されたシャフ トシール22に当接している。このシャフトシール22は、スナップリング33 にてその位置が保持される。前記軸受23は、軸受取付部17c内に配され、中 程で空洞部19に接し、その両端でフロントヘッド5に接触する構成となってお り、この結果圧入時に生ずる応力の残留を空洞部19に逃がすことができ、フロ ントヘッド5のシリンダ面に変形を与える原因をなくすことができるものである 。
【0019】 また、ロータ3の回転により、ベーン10がシリンダ2の内面に沿って回転し 、圧縮室11が容積変化して容積拡大時に、冷媒を吸入孔20を通し空洞部19 を至て吸入口から吸入し、容積縮小時に吸入冷媒を圧縮して図示しない吐出口か ら高圧室28内に吐出し、吐出孔29から冷媒サイクルへ吐出されるものである 。この様な冷媒の循環であるが、吸入側では冷媒の温度は低くこの吸入冷媒が空 洞部19を通るため、軸受23付近の温度を低下させる冷却効果が得られるので 、ベーン型圧縮機の圧縮作用により発生する熱が伝えられても軸受23のまわり の温度上昇が抑えられて膨張係数を異にする軸受23の圧入強度の低下を防ぐこ とができる。
【0020】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、軸受を圧入する際に生ずる応力の残留を空 洞部にて逃がすことができるので、フロントヘッドのシリンダ側面が変形する虞 れなくなり、ベーン型圧縮機の性能の低下を防止できる。
【0021】 また、冷媒サイクルから吸入した冷媒が空洞部を通るため軸受付近の温度を低 下できることから、ベーン型圧縮機の圧縮作用により発生する熱が軸受に伝えら れても軸受付近の温度上昇を抑えることができるので、軸受の圧入強度の低下も 防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るベーン型圧縮機の全体構造を説
明した断面図である。
【図2】同上のベーン型圧縮機の要部(空洞部)を説明
示した断面図である。
【符号の説明】
1 ベーン型圧縮機 2 シリンダ 3 ロータ 4 サイドブロック 5 フロントヘッド 8 駆動軸 13 軸受 15 駆動軸挿入孔 19 空洞部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータの駆動軸をフロントヘッドに軸受
    を介して軸支するようにしたベーン型圧縮機において、
    前記軸受が挿入されるフロントヘッドの駆動軸挿入孔と
    連通し且つ吸入側冷媒が導入される空洞部をフロントヘ
    ッドに形成したことを特徴とするベーン型圧縮機。
JP1993024955U 1993-04-15 1993-04-15 ベーン型圧縮機 Expired - Lifetime JP2588227Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993024955U JP2588227Y2 (ja) 1993-04-15 1993-04-15 ベーン型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

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JP1993024955U JP2588227Y2 (ja) 1993-04-15 1993-04-15 ベーン型圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0680890U true JPH0680890U (ja) 1994-11-15
JP2588227Y2 JP2588227Y2 (ja) 1999-01-06

Family

ID=12152417

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100811360B1 (ko) * 2006-10-02 2008-03-10 서강민 직접냉각 2단 연속압축 스크류식 진공펌프
JP2014001698A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 Toyota Industries Corp ベーン型圧縮機
WO2022153786A1 (ja) * 2021-01-14 2022-07-21 株式会社デンソー 流体機械

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