JPS6327105Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6327105Y2
JPS6327105Y2 JP8620583U JP8620583U JPS6327105Y2 JP S6327105 Y2 JPS6327105 Y2 JP S6327105Y2 JP 8620583 U JP8620583 U JP 8620583U JP 8620583 U JP8620583 U JP 8620583U JP S6327105 Y2 JPS6327105 Y2 JP S6327105Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
rotor
side plates
vane
side plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP8620583U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59190988U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP8620583U priority Critical patent/JPS59190988U/ja
Publication of JPS59190988U publication Critical patent/JPS59190988U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6327105Y2 publication Critical patent/JPS6327105Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 車両空調用に好適なベーン圧縮機であつて、特
にシリンダ部分に関する。
従来技術 一般に、ベーン圧縮機はシリンダと同シリンダ
端面にボルトにより締結されたフロント及びリヤ
の側板とによりロータ室を形成し、該ロータ室内
に前記両側板に回転可能に支持された駆動軸に固
定したロータを収容し、該ロータの外周面には適
数のベーン溝が形成され、該ベーン溝にはシリン
ダの内周面、フロント及びリヤの側板と摺接する
ベーンが出没可能に挿入されている。車両空調用
の圧縮機は小型軽量であることが望ましく、軽量
なアルミ系材料が多用されており前記シリンダ及
び側板等は軽量材が使用されている。一方、強度
が必要な駆動軸及びロータには例えば鉄系などの
シリンダ部分とは異なる材料が使用されている。
この様に異なる材料を使用すると熱膨張係数もそ
れぞれの材質によつて異なるため圧縮機の使用状
態による温度変化にともないロータと側板との間
のクリアランスが変化する。すなわち、シリンダ
側の熱膨張率が大きいと圧縮機の温度が高い場
合、シリンダとロータ間のクリアランスが増加
し、圧縮効率の低下が生じ、逆に圧縮機の温度が
低下したときサイドクリアランスが減少し焼け付
き等の原因となる欠点を有し、さらにまた圧縮機
の始動時には圧縮機が低温であるためロータ室内
の冷媒ガスが凝縮して一部が液状で存する場合が
あり、したがつて始動時に液圧縮が起こる欠点を
も存する。
考案の目的 本考案はシリンダ部分とロータ部分とに熱膨張
係数の異なる二種類の材料を使用することから生
ずる温度変化によるシリンダとロータ間のクリア
ランス変動を抑制可能な圧縮機を提供することに
ある。
考案の構成 フロント及びリヤのハウジングにより密閉され
たケース内にフロント及びリヤの側板によつて挾
装されたアルミ系材料のシリンダに、前後方向に
適数個の貫通穴を開け該貫通穴にシリンダとは異
なり、ロータと同じ鉄系材料の栓体を嵌挿し、該
栓体と側板とをボルトにより締結しシリンダが支
持されている。
実施例 本考案の実施例を第1図及び第2図に従つて説
明する。図中1はフロントハウジング、2はリヤ
ハウジングであり両ハウジング1,2より形成さ
れる密閉された空間内に、リヤハウジング2に内
接するアルミ製のフロント及びリヤの側板3,4
と両側板3,4に挾装された該側板より小さい円
形もしくは惰円形で同じくアルミ製のシリンダ5
を有する。シリンダ5には前後方向に貫通穴が本
実施例では4個所設けられ、該貫通穴には後述ロ
ータと同一材質である鉄系の栓体6がそれぞれ嵌
挿されており、シリンダ5は両側板3,4と栓体
6とをボルト7で締結することにより支持されロ
ータ室8を形成している。駆動軸9はフロントハ
ウジング1とフロント及びリヤの両側板3,4を
貫通しかつ回転可能に支持されており、該駆動軸
9のロータ室8部分にはロータ室8の内径より小
さいロータ10が側板3,4との間に適正クリア
ランスを存する様に固着され、該ロータ10には
前後方向にベーン溝11が本実施例では4個所に
設けられ、同ベーン溝11には出没自在なベーン
12が前記側板3,4の内面に適度のクリアラン
スを存して摺接するように設けられている。な
お、シリンダ5の熱膨張係数は栓体6及びロータ
10の熱膨張係数より大きい。吸入ポート13か
ら吸入された冷媒ガスはフロントハウジング1と
フロント側板3とで形成された吸入室14に入
り、該吸入室14からフロント側板3に開けられ
た吸入口15を介してロータ室8に吸入されベー
ン12の回動により圧縮され吐出弁17を介して
吐出口16から吐出室18に吐出され、リヤ側板
4に開けられた通口(図示しない)を通つて油分
離室19に入り、吐出ポート20を経て外部循環
回路へ送出される。
以上のように本実施例は構成されており、シリ
ンダ5に熱膨張率の小さい栓体6を挿入し該栓体
6を介して前記シリンダ5とフロント及びリヤの
側板3,4とでロータ室8を形成すると、始動時
にはシリンダ5及び両側板3,4は低温であるた
め栓体6よりシリンダ5がより縮小して側板3,
4とシリンダ5との間に僅かなクリアランスが生
じ運転時にはシリンダ5の内壁とベーン12との
摩擦や冷媒ガスの圧縮による発熱等によりシリン
ダ5は高温となり膨張し前記クリアランスは消滅
する。
考案の効果 本考案によればシリンダ壁内にシリンダに比べ
て熱膨張係数の小さい材質から成る栓体を挿入
し、該栓体と側板とをボルトで締結したため冷媒
ガスの凝縮が生じる低温時にシリンダの縮小によ
りロータとサイドプレートとのサイドクリアラン
スの消滅を防止し、逆にシリンダと側板との間に
クリアランスが生じ、この部分からロータ内に溜
つた液冷媒が漏洩し液圧縮による圧縮機の破損が
防止可能であるとともに、圧縮機が運転状態にな
りシリンダが高温となれば同シリンダと側板との
間のクリアランスは消滅し、かつ必要以上の膨張
は栓体によつて押えられるためロータと側板との
間のクリアランスは常に最適となりロータと側板
との焼け付きを防止し圧縮機の耐久性の向上に優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す側断面図であ
り、第2図は本実施例のシリンダ部分の−断
面図を示すものである。 1……フロントハウジング、2……リヤハウジ
ング、3……フロント側板、4……リヤ側板、5
……シリンダ、6……栓体、8……ロータ室、1
0……ロータ、12……ベーン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 密閉ハウジングに内装されたアルミ系材料で形
    成される円筒形若しくは楕円筒形のシリンダと同
    シリンダ端面にボルトにより締結されたフロント
    及びリヤの側板とにより形成された空間内に、前
    記両側板に回転可能に支持された駆動軸に固定し
    た鉄系材料により形成されるロータを収容し、前
    記ロータの外周面にはベーン溝が形成され同ベー
    ン溝には前記シリンダの内周面、フロント及びリ
    ヤの側板と摺接するベーンを出没可能に収容して
    ガスの圧縮作用を行うようにしたベーン圧縮機に
    おいて前記アルミ系のシリンダの一部に鉄系であ
    るロータと同材料の栓体を駆動軸線方向へ挿入
    し、該栓体を介して両側板とシリンダを締結した
    ことを特徴とするベーン圧縮機。
JP8620583U 1983-06-06 1983-06-06 ベ−ン圧縮機 Granted JPS59190988U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8620583U JPS59190988U (ja) 1983-06-06 1983-06-06 ベ−ン圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8620583U JPS59190988U (ja) 1983-06-06 1983-06-06 ベ−ン圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59190988U JPS59190988U (ja) 1984-12-18
JPS6327105Y2 true JPS6327105Y2 (ja) 1988-07-22

Family

ID=30216146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8620583U Granted JPS59190988U (ja) 1983-06-06 1983-06-06 ベ−ン圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59190988U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59190988U (ja) 1984-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7306439B2 (en) Orbiting scroll in a scroll fluid machine
US4648819A (en) Vane-type rotary compressor with rotary sleeve
US4564344A (en) Rotary compressor having rotary sleeve for rotation with vanes
US4548558A (en) Rotary compressor housing
JPH08545Y2 (ja) ベーン型回転圧縮機
JPS6327105Y2 (ja)
JP4142863B2 (ja) 気体圧縮機
JPS6331678B2 (ja)
JPH0138314Y2 (ja)
JPS635191A (ja) 回転ピストン送風機
JP2528024Y2 (ja) ベーン型圧縮機
JPH10252674A (ja) 気体圧縮機
JPH0810695Y2 (ja) 圧縮機の軸受構造
JPS6343423Y2 (ja)
JPH0310395Y2 (ja)
JP3137109B2 (ja) スクロール圧縮機及びそれに用いる旋回スクロール
JP2000009065A (ja) スクロール型圧縮機
JPS61108887A (ja) ロ−タリ圧縮機
JPS6360237B2 (ja)
JPS6325347Y2 (ja)
JPH0114787Y2 (ja)
JPH0222237B2 (ja)
JPS6226393A (ja) 回転翼型コンプレツサ
JPH0220837B2 (ja)
JPH041356Y2 (ja)