JP2528024Y2 - ベーン型圧縮機 - Google Patents

ベーン型圧縮機

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JP2528024Y2
JP2528024Y2 JP1990049376U JP4937690U JP2528024Y2 JP 2528024 Y2 JP2528024 Y2 JP 2528024Y2 JP 1990049376 U JP1990049376 U JP 1990049376U JP 4937690 U JP4937690 U JP 4937690U JP 2528024 Y2 JP2528024 Y2 JP 2528024Y2
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正裕 飯尾
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株式会社ゼクセル
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/30Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members
    • F04C18/34Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members
    • F04C18/344Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the inner member
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、主に車両用空調装置に用いられるベーン
型圧縮機に関するものである。
(従来の技術) 自動車の軽量化動向に呼応し、車両用空調装置に使用
される圧縮機も軽量化が要求され、これによって圧縮機
の圧縮室周辺もアルミ化が推進されている。
ベーン型圧縮機において、ロータの駆動軸を回転自在
に支持する軸受を収納するフロントサイドブロック及び
リアサイドブロックもアルミニウム及びアルミニウムを
主材料とするもので成形されている。しかし、アルミニ
ウムは熱膨張係数が比較的大きいため、駆動軸近傍の温
度が上昇すると前記フロントサイドブロック及びリアサ
イドブロックが熱膨張し、軸受と駆動軸との間に隙間
(軸受クリアランス)の拡大を生じさせるという問題点
があり、これを解決するために本出願人は、先の出願で
ある実願昭63−169271号公報において、軸受を囲むフロ
ントサイドブロック及びリアサイドブロックに鉄系金属
リングを圧入して軸受廻りの膨張を抑える考案がなされ
た。また、その他に軸受廻りに鉄系ブッシュを鋳込む方
法等が考えられている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、従来の方法によれば、駆動軸近傍の温
度が高温になると、鉄系金属リングや鉄系ブシュも膨張
し、やはり軸受クリアランスの拡大が生じ、それによっ
て騒音が発生すると共に、鉄系リングや鉄系ブシュを使
用することで圧縮機の軽量化の障害にもなっていた。
このために、この考案は、高温時においても軸受クリ
アランスの変動を生じないようにして騒音を防止し、さ
らに装置の軽量化を図ったベーン型圧縮機を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) しかして、第1項記載の考案の要旨とするところは、
フロントサイドブロック3とリアサイドブロック4とに
よって挟まれたシリンダ2にロータ6が挿入されて前記
シリンダ2とロータ6との間に動作空間が構成され、前
記ロータ6に摺動自在に挿入されたベーン11a〜11eにて
形成の圧縮室14a〜14eが前記ロータ6の回転に伴って容
積変化し、吸入口15から吸入した流体を前記圧縮室14a
〜14eで圧縮して吐出口16から吐出するベーン型圧縮機
において、前記フロントサイドブロック側に該フロント
サイドブロック3と外周部分で接するフロントヘッド28
が設けられ、このフロントヘッド28の中心に孔33が形成
され、この孔33の周囲に形成のボス部34aが前記フロン
トサイドブロック3に接触しないように構成されると共
に、該フロントヘッド28のボス部34aに前記ロータ6を
回転自在に支持する駆動軸20のフロント側を軸受36を介
して支持したことを特徴とし、第2項記載の考案の要旨
とするところは、フロントサイドブロック3とリアサイ
ドブロック4とによって挟まれたシリンダ2にロータ6
が挿入されて前記シリンダ2とロータ6との間に動作空
間が構成され、前記ロータ6に摺動自在に挿入されたベ
ーン11a〜11eにて形成の圧縮室14a〜14eが前記ロータ6
の回転に伴って容積変化し、吸入口15から吸入した流体
を前記圧縮室14a〜14eで圧縮して吐出口16から吐出する
ベーン型圧縮機において、前記フロントサイドブロック
側に該フロントサイドブロック3と外周部分で接するフ
ロントヘッド28が設けられ、このフロントヘッド28の中
心に孔33が形成され、この孔33の周囲に形成のボス部34
aが前記フロントサイドブロック3に接触しないように
構成され、該フロントヘッド28のボス部34aに前記ロー
タ6を回転自在に支持する駆動軸20のフロント側を軸受
36を介して支持されると共に、前記フロントヘッド28に
はフロントヘッド28のボス部34aと離れた位置に前記フ
ロントサイドブロック3を支持する複数の支持リブ30を
設け、該支持リブ30の先端が前記フロントサイドブロッ
ク3に当接してなることを特徴としている。
(作用) したがって、第1項記載の考案においては、熱を受け
やすいフロントサイドブロック3から軸受36を分離して
フロントサイドブロック3より離れているフロントヘッ
ド28のボス部34aに取付けることによってロータ6から
発生する熱の影響を受けなくなり、軸受クリアランスの
変動を抑制できる。第2項記載の考案においては、上記
第1項の作用に加えて更にフロントヘッド側よりフロン
トヘッドのボス部34aと離れた位置で複数の支持リブ30
を立てることによってフロントサイドブロック3を押さ
えることができると共にフロントサイドブロック3から
軸受を除いたことで、フロントサイドブロック3を従来
の厚みの半分以下に抑えることができ、軽量化を図るこ
とができる。
(実施例) 以下、この考案の一実施例について図面により説明す
る。
第1図乃至第3図において、ベーン型圧縮機1は、略
楕円形に内面が形成されているシリンダ2を有し、この
シリンダ2の両側にフロント及びリアサイドブロック3,
4が配されて圧縮機本体が構成され、この圧縮機本体5
内にロータ6がシリンダ2の両短径部付近で近接するよ
うに挿入されており、このロータ6とシリンダ2との間
に2つの動作空間7a,7bが対称的に画成されている。
フロントサイドブロック3は、例えばアルミニウムを
主材料として構成され、該フロントサイドブロック3の
厚みは、下記するリアサイドブロック4の厚みの半分以
下に薄肉化され、中心に孔23が貫通されている。
リアサイドブロック4は、例えばアルミニウムを主材料
とし、中心孔21が形成され、この孔21の周囲に鉄系ブッ
シュ8が鋳込まれている。
ロータ6は、その中心に下記する駆動軸20が嵌入され
ると共に、略半径方向に5個のベーン溝10a〜10eの各々
にベーン11a〜11eが摺動自在に挿入されている。
このベーン11a〜11eはベーン背圧室13a〜13eの圧力
(高圧室内の高圧が導かれている。)と、ロータ6の回
転による遠心力によってその先端がシリンダ2の内面に
当接され、該ベーン11a〜11eで5つの圧縮室14a〜14eが
形成されている。
この5つの圧縮室14a〜14eがロータ6の回転に伴って
拡大又は縮小してフロントサイドブロック3に形成の吸
入口15から流体を吸引し、そして圧縮し、シリンダ2に
形成の吐出口16から吐出弁17を押し開けて下記する高圧
室41へ吐出される。18は吐出弁17を押さえるリテーナ、
19は吐出流体を導く吐出筒24よりなる吐出通路である。
駆動軸20は、そのリア側はリアサイドブロック4に形
成の孔21に軸受22を介して回転自在に支持され、またフ
ロント側は前記フロントサイドブロック3に形成の孔23
を貫通して下記するフロントヘッド28に軸受を介して回
転自在に支持されている。尚、リアサイドブロック4に
形成の孔21は、外側よりカバー25によって閉じられ、高
圧が軸受へ入らないように構成されている。そして、駆
動軸20と孔23との間に圧力の吹き抜け防止用のシール材
27が設けられている。フロントヘッド28は、前記フロン
トサイドブロック3の外側に外周部分と支持リブ30が当
接されるようにして設けられ、該フロントヘッド28とフ
ロントサイドブロック3との間に、流体の吸入部となる
低圧室29が形成される。この低圧室29は、前記した吸入
口15,15にて動作空間7a,7bに連通すると共に、流体吸入
用の吸入孔31が連通され、該吸入孔31には逆止弁32が設
けられている。
また、フロントヘッド28は、その中央に前記駆動軸20
が挿入される孔33が形成され、この孔33の周囲の内外に
ボス部34a,34bが設けられ、内側のボス部34aの先端は、
前記フロントサイドブロック3に当接しておらず、適宜
な隙間が空いている。このボス部34aと駆動軸20との間
に軸受36が介在され、該駆動軸20は、この軸受36にて支
えられている。尚、軸受36の外方は、オイルの洩れを防
止するためのシャフトシール37が設けられ、その固定は
前記軸受36の一部を利用して行っている。
フロントヘッド28には、前記ボス部34aと離れた位置
で、横方向に複数の支持リブ30が突設され、その先端は
前記フロントサイドブロック3の外面に当接している。
これにより、フロントサイドブロック3の変形を防いで
いるものである。
更に、フロントヘッド28には、シリンダ2を覆うシェ
ル39の開口部が当接されている。
このシェル39は内部が中空な有底筒状のもので、その
図示上方に流体の吐出孔40が設けられていると共に、シ
リンダ2と成す空間に高圧室41を画成している。
上述の構成のベーン型圧縮機において、駆動軸20が回
転されると、ロータ6と共にベーン11a〜11eがシリンダ
2の内面に沿って回転し、圧縮室14a〜14eが容積変化す
る。
この圧縮室14a〜14eが拡大する吸入工程において、該
圧縮室14a〜14eの内部圧が低圧室29よりも低くなり、吸
入孔31から逆止弁32を介して低圧室29へ入った流体が圧
縮室14a〜14e内に吸入される。そして、後方のベーン11
a〜11eが吸入口15,15を通り過ぎると、圧縮室14a〜14e
の流体が閉じ込められ、圧縮室14a〜14eの容積が縮小し
て圧縮される。しかる後に、先方のベーン11a〜11eが吐
出口16,16を通り過ぎれば、高圧になった流体により吐
出弁17,17が開弁され、圧縮された流体が高圧室41に至
り、吐出孔40からベーン型圧縮機の外へ吐出されるよう
になっている。
これにより、ベーン型圧縮機1において、圧縮された
流体によりフロントサイドブロック3及びリアサイドブ
ロック4は高温となるが、特にフロントサイドブロック
3側の軸受36がフロントサイドブロック3と隔絶され、
フロントヘッド28に設けられたので、該フロントサイド
ブロック3からの熱伝導がなく、そのために軸受36周辺
の鉄製補強部品の必要がなくなり、更にフロントサイド
ブロック3に軸荷重がかからないため、フロントヘッド
28から支持リブ30を立てることによって薄板化ができ、
鉄系焼結材料を用いても軽量化が可能となり、特殊な強
化保護皮膜形成も不要となりコストダウンも達成でき
る。
また、シャフトシール37と軸受36が近接配置できるこ
とにより、シャフトシール37のストッパーを軸受端にて
兼用できる構成になっている。
(考案の効果) 以上説明したように、この考案によれば、従来フロン
トサイドブロックにあった軸受をフロントサイドブロッ
クと接触していないフロントヘッドのボス部に設けるこ
とにより、フロントサイドブロックからの熱伝導を遮断
し軸受クリアランスの拡大を防止できると共に、軸荷重
がフロントサイドブロックにかからないないためと、フ
ロントヘッドに立設の複数の支持リブにて押圧するため
にフロントサイドブロックを薄板化でき、これによりベ
ーン型圧縮機の軽量化も達成でき、コストダウンにも寄
与できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示したベーン型圧縮機の
断面図、第2図は第1図に示すベーン型圧縮機のA−A
切断断面図、第3図は軸受近傍の部分拡大断面図であ
る。 1…ベーン型圧縮機、2…シリンダ、3…フロントサイ
ドブロック、4…リアサイドブロック、5…圧縮機本
体、6…ロータ、20…駆動軸、22…軸受、28…フロント
ヘッド、30…支持リブ。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントサイドブロック3とリアサイドブ
    ロック4とによって挟まれたシリンダ2にロータ6が挿
    入されて前記シリンダ2とロータ6との間に動作空間が
    構成され、前記ロータ6に摺動自在に挿入されたベーン
    11a〜11eにて形成の圧縮室14a〜14eが前記ロータ6の回
    転に伴って容積変化し、吸入口15から吸入した流体を前
    記圧縮室14a〜14eで圧縮して吐出口16から吐出するベー
    ン型圧縮機において、 前記フロントサイドブロック側に該フロントサイドブロ
    ック3と外周部分で接するフロントヘッド28が設けら
    れ、このフロントヘッド28の中心に孔33が形成され、こ
    の孔33の周囲に形成のボス部34aが前記フロントサイド
    ブロック3に接触しないように構成されると共に、該フ
    ロントヘッド28のボス部34aに前記ロータ6を回転自在
    に支持する駆動軸20のフロント側を軸受36を介して支持
    したことを特徴とするベーン型圧縮機。
  2. 【請求項2】フロントサイドブロック3とリアサイドブ
    ロック4とによって挟まれたシリンダ2にロータ6が挿
    入されて前記シリンダ2とロータ6との間に動作空間が
    構成され、前記ロータ6に摺動自在に挿入されたベーン
    11a〜11eにて形成の圧縮室14a〜14eが前記ロータ6の回
    転に伴って容積変化し、吸入口15から吸入した流体を前
    記圧縮室14a〜14eで圧縮して吐出口16から吐出するベー
    ン型圧縮機において、 前記フロントサイドブロック側に該フロントサイドブロ
    ック3と外周部分で接するフロントヘッド28が設けら
    れ、このフロントヘッド28の中心に孔33が形成され、こ
    の孔33の周囲に形成のボス部34aが前記フロントサイド
    ブロック3に接触しないように構成され、該フロントヘ
    ッド28のボス部34aに前記ロータ6を回転自在に支持す
    る駆動軸20のフロント側を軸受36を介して支持されると
    共に、 前記フロントヘッド28には該フロントヘッド28のボス部
    34aと離れた位置に前記フロントサイドブロック3を支
    持する複数の支持リブ30を設け、該支持リブ30の先端が
    前記フロントサイドブロック3に当接してなることを特
    徴とするベーン型圧縮機。
JP1990049376U 1990-05-11 1990-05-11 ベーン型圧縮機 Expired - Lifetime JP2528024Y2 (ja)

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JPH048789U JPH048789U (ja) 1992-01-27
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