JP2587749B2 - 会計処理装置 - Google Patents

会計処理装置

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JP2587749B2
JP2587749B2 JP12124892A JP12124892A JP2587749B2 JP 2587749 B2 JP2587749 B2 JP 2587749B2 JP 12124892 A JP12124892 A JP 12124892A JP 12124892 A JP12124892 A JP 12124892A JP 2587749 B2 JP2587749 B2 JP 2587749B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、会計の専門知識がな
くても、簡単に仕訳ができる会計処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】日々発生する取引に関して、現金出納帳
はある程度の知識があれば誰でも記入できる。しかし、
それらを貸方と借方に仕訳したりすることは、誰でもが
できるというものではない。
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来に
は、仕訳などの会計処理をアシストしてくれるような装
置がなかったので、仕訳作業は専門知識を備えたものに
依存せざるを得なかった。しかし、専門知識を備えたも
のの絶対数も不足気味なのが現状なので、この仕訳作業
に要するコストの上昇が問題になっていた。この発明の
目的は、会計知識がないものでも、簡単に仕訳作業がで
きるとともに、銀行口座の入出金も、仕訳できる会計処
理装置を提供することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、定時取引の
対象期間、入金や出金あるいはその他の処理区分、借方
勘定科目コード、貸方勘定科目コード、金額、摘要を入
力する定時取引用第1操作入力部と、上記定時取引第1
操作部を介して入力された情報の仕訳関係を設定する定
時取引用仕訳設定部と、この定時取引用仕訳設定部で設
定された定時取引情報を記憶する定時取引データ記憶部
と、定時取引を特定するための期間および定時取引の確
定情報を入力する定時取引用第2操作入力部と、この定
時取引用第2操作入力部から入力された期間に対応する
定時取引情報を、上記定時取引データ記憶部から引き出
すとともに、定時取引用第2操作入力部から入力された
確定情報に応じて上記記憶部から引き出した定時取引情
報を確定するための検索処理部と、この検索処理部で処
理された定時取引情報を確定仕訳データとして記憶する
確定仕訳データ記憶部と、銀行側の出力部と通信回線を
利用して接続するとともに、定時取引第2操作入力部の
入力情報に応じて目的の銀行、支店および口座番号を選
択しながら、その口座データを検索処理部に入力するア
クセス部とを備え、検索処理部で銀行側の出力部からの
入出金情報と定時取引データ記憶部の取引科目とを対比
してそれらをつけ合わせながら情報を確定し、その確定
情報を確定仕訳データ記憶部に入力する構成にした点に
特徴を有する。
【0004】
【作用】定時取引第1操作入力部を操作して、あらかじ
め定期的に発生することがわかっている個々の取引ごと
に、次の情報を定時取引仕訳設定部に入力する。 (a) 定期的に発生する取引の対象期間とその期間内にお
ける具体的な日付。 (b) 上記(a) で入力した取引内容の処理区分、すなわち
入金なのか出金なのかあるいはその他の内容なのかの区
別。 (c) 上記(a) で入力したものの借方勘定科目コード、貸
方勘定科目コード。 (d) 上記(a) で入力したもののあらかじめわかっている
金額。 (e) 上記(a) で入力したものの摘要。
【0005】このような情報が入力されると、定時取引
仕訳設定部は、上記(a) から(e) までの対応関係を設定
するとともに、対象期間内に発生する件数分の定時取引
情報を定時取引データ記憶部に記憶させる。次に、定時
取引項目のなかで、現実に取引があったなら、定時取引
第2操作入力部を操作して、まず、その取引に対応する
期間を、検索処理部に入力する。すると検索処理部は、
上記定時取引データ記憶部から、対応する期間内の定時
取引情報の全てを検索する。もし、同じような期間に設
定した定時取引情報が複数あれば、それらをすべて検索
する。
【0006】この定時取引第2操作入力部を操作してい
る者は、上記のように列挙された複数の項目の中から、
現実に入出金があった項目を選択して、それを特定す
る。また、このときに出力された項目の内容と現実の内
容とが異なるとき、例えば、最初に予定していた金額と
現実に入出金した金額とが異なるときは、この定時取引
第2操作入力部を介して検索処理部を修正動作させる。
このようにして検索項目を特定すれば、その時点で、上
記(a) から(e) までの各項目が特定された状態で、換言
すれば仕訳作業を終了した状態で確定データ仕訳記憶部
に記憶される。
【0007】また、銀行口座を介して入出金があったと
きには、定時取引第2操作入力部を介して、銀行名、支
店名および口座名をアクセス部に入力する。アクセス部
では、特定の銀行口座の入出金状況を検索処理部に入力
する。これと同時に、定時取引第2操作入力部を操作し
て、定時取引データ記憶部から定時取引データをこの検
索処理部に入力し、上記銀行口座の取引情報と定時取引
データとをつけ合わせる。このときに出力された項目の
内容と現実の内容とが異なるとき、例えば、最初に予定
していた金額と現実に入出金した金額とが異なるとき
は、この定時取引第2操作入力部を介してそれらを修正
する。このようにして検索項目を特定するとともに、そ
れを確定データ仕訳記憶部に記憶させる。
【0008】上記のように取引銀行の口座の入出金が確
定したら、その情報をアクセス部を介してデータ編集部
に入力する。さらに、このデータ編集部には、定時取引
データ記憶部からのデータを入力し、これら銀行の入出
金状況と定時取引データとをつけ合わせてそれらの金額
を特定するとともに、その特定した情報を確定仕訳デー
タ記憶部に入力する。
【0009】
【発明の効果】この発明の会計処理装置によれば、定時
取引第1操作入力部からの入力作業を、会計の専門知識
を有するものがやっておけば、その後の定時取引第2操
作入力部の入力作業は、期間と金額など、ごく限られた
情報を入力すればたりるので、会計知識を持たない素人
でも、簡単に仕訳作業ができる・さらに、銀行の口座を
介して入出金したものについても、その仕訳が簡単にで
きる。また、「定時取引」という概念を用いたことと、
銀行のデータベースに、通信回線を利用してアクセスす
るためのアクセス部を設け、このアクセス部を検索処理
部に接続したことにも効果を発揮する。 例えば、上記し
た定時取引とは、あらかじめ発生することがわかってい
る取り引き、例えば月々の家賃などのことであるが、こ
のように定時取引という概念を用いることによって、個
々のユーザー毎に、勘定科目を自由に設定できるように
なった。なぜなら、勘定科目は、それこそユーザーに応
じて、千差万別に近い状態にあり、あらゆるユーザーに
対応しようとしたら、その労力たるや計り知れないもの
になる。しかし、この発明のように定時取引という概念
を用いると、ユーザーの過去1〜3年間ぐらいの取引状
況を見れば、勘定科目の種類が大体わかるので、それに
応じた勘定科目だけをあらかじめ入力すれば足り、勘定
科目をユーザーごとに短時間で特定することができる。
さらに、この発明では、銀行のデータベースに通信回綿
を利用してアクセスできるとともに、その銀行のデータ
を検索処理部に直接入力できるので、銀行を利用した取
引内容を即座に仕訳できる。もし、このアクセス部がな
いと、いちいち銀行の通帳の内容を第2定時取引操作入
力部から入力しなければならないし、最新の通帳の情報
を入力しようとすれば、その最新情報を別個に入手しな
ければならない。しかし、この発明ではそのような面倒
がすべて省略できる。
【0010】
【実施例】図1は仕訳作業をするための回路図で、定時
取引第1操作入力部1を定時取引用仕訳設定部2に接続
するとともに、この仕訳設定部2を定時取引データ記憶
部3に接続している。しかも、定時取引第1操作入力部
1には、辞書の機能を備えたマスターファイル4も接続
している。また、この定時取引データ記憶部3には、検
索処理部5を接続するとともに、この検索処理部5に
は、それを操作するための定時取引第2操作入力部6を
接続している。さらに、上記検索処理部5には確定仕訳
データ記憶部7を接続し、この確定仕訳データ記憶部7
にディスプレイ8、プリンタ9および演算処理部10を
接続している。
【0011】さらに上記検索処理部5には、アクセス部
11を接続しているが、このアクセス部11は、銀行側
の出力部12と電話回線やオンラインシステムなどの通
信回線を利用して接続する。このようにしたアクセス部
11は、定時取引第2操作入力部6にも接続するととも
に、定時取引第2操作入力部の入力情報に応じて目的の
銀行、支店および口座番号を選択できるようにしてい
る。また、随時取引第1操作入力部13を随時取引デー
タ記憶部14に接続するとともに、このデータ記憶部1
4には随時取引用仕訳設定部15を接続している。な
お、上記マスターファイル4は、この随時取引第1操作
入力部13にも接続している。さらに、上記随時取引用
仕訳設定部15には、それを操作するための随時取引第
2操作入力部16と、この随時取引用仕訳設定部15で
設定された情報が、過去情報か未来情報かを判定するデ
ータ判定部17とを接続している。そして、このデータ
判定部17は、定時取引データ記憶部3と確定仕訳デー
タ記憶部7とに接続している。
【0012】次に、この図1に示す回路の作用を、図2
のフローチャート図をもとに説明する。まず最初に、こ
れから処理しようとしている取引が定時取引なのか随時
取引なのかを特定するが、定時取引であれば定時取引第
1操作入力部1から定時取引用仕訳設定部2に取引情報
を入力する。また、随時取引なら随時取引第1操作入力
部13から随時取引データ記憶部14に取引情報を入力
する。そして、この定時取引第1操作入力部1から定時
取引用仕訳設定部2に入力する取引情報は、次のとおり
である。すなわち、この定時取引第1操作入力部1から
は、あらかじめ定期的に発生することがわかっている個
々の取引、例えば、毎月支払う家賃などの取引を選択す
る。そして、この家賃について、次の取引情報を定時取
引用仕訳設定部2に入力するが、それが図2のステップ
(3) からステップ(16)までの操作である。
【0013】(a) その対象期間、例えば、1年間定期的
に発生するのなら、何年何月から何年何月までの1年間
というような対象期間と月内の日付を入力する。 (b) 上記(a) で入力した取引内容の処理区分、すなわち
入金なのか出金なのかあるいはその他の内容なのかの処
理区分、家賃の場合は出金区分を入力する。 (c) 上記(a) で入力したものの借方勘定科目コードおよ
び貸方勘定科目コードを入力する。例えば、家賃を預金
から支払うのであれば、借方勘定科目コードとして「地
代家賃」のコードを入力し、貸方勘定科目コードとして
「預金」のコードを入力する。 (d) 補助コードの入力が必要な取引の場合上記(a) で入
力したものの借方補助コードや貸方補助コードを入力す
る。なお、この補助コードとは、例えば、預金の場合な
らば銀行口座ごとに割付られたコードをいう。 (e) 上記(a) で入力したもののあらかじめわかっている
金額、家賃ならまさにその金額を入力する。 (f) 上記(a) で入力したものの摘要、家賃なら「事務所
家賃」などと入力する。 (g) 上記(a) で入力したものの消費税区分を入力する。
【0014】なお、ステップ(11)で、摘要を設定するか
いなかを判定しているが、これは、次のことを意味して
いる。すなわち、摘要は、前記マスターファイル4にも
記憶させてあるので、このマスターファイル4の記憶情
報をそのまま使うか、あるいはその摘要を自ら直接入力
するかどうかで、ステップ(12)に進むかあるいはステッ
プ(14)に進むかを選択する。もし、ステップ(12)を選択
すると、まず語頭音の50音いずれかの文字を、定時取
引第1操作入力部1に入力しなければならない。例え
ば、家賃なら、「や」の文字を入力する。このようにす
ると、マスターファイル4から語頭音が「や」に相当す
る摘要をすべて検索してそれを表示する。この中から、
入力者が該当する摘要を選択するもので、これがステッ
プ(13)である。
【0015】また、ステップ(14)を選択すると、入力者
は、その摘要を直接入力しなければならない。そして、
この直接入力した摘要をマスターファイル4に登録する
が、このときにも語頭音で検索できるようにその50音
を特定する。このような操作がステップ(15)である。そ
して、ステップ(16)で消費税区分を入力し終って、ひと
つの取引、例えば家賃に関する取引情報の入力が終了す
る。そして、この情報が定時取引か随時取引かを判定す
るとともに、定時取引のときには定時取引データ記憶部
3に記憶される。
【0016】いずれにしても、上記のようにして家賃に
関するいろいろな必要情報を入力し終ったら、次に、別
の定時取引を選択し、それらの取引について、上記と同
じようにして(a) から(g) までの取引情報を入力する。
そして、現在想定できる定時取引のすべてを選択し、そ
れらの取引ごとに上記(a) から(g) までの取引情報を入
力したとき、それらの個々の定時取引は、仕訳関係を設
定された状態で、定時取引データ記憶部3に記憶される
ことになる。そして、この定時取引第1操作入力部1を
操作して取引情報を入力するときだけは、ある程度の会
計的な専門知識を必要とする。なぜなら、個々の定時取
引について、その借方勘定科目や貸方勘定科目などを判
断して、取引情報を入力しなければならないからであ
る。
【0017】次に、随時取引第1操作入力部13を利用
して、取引情報を入力する場合について説明する。随時
取引とは、いつ、いくらぐらいの取引になるか定かでは
ない取引をいう。このようなものについても、発生する
ことがある程度想定できるものがある。そこで、この予
想される随時取引の個々の取引を選択し、それらの個々
の取引ごとに、随時取引第1操作入力部13を操作し
て、次の情報を随時取引データ記憶部14に記憶させ
る。その操作が上記ステップ(2) からステップ(16)まで
の操作である。ただし、この随時取引に関しては、図2
のステップ(2) および(9) において、すべてNOを選択
することになる。したがって、これらステップ(2) およ
び(9) でスキップしたこと以外はすべて定時取引の場合
と同じになる。
【0018】(w) 特定した取引の取引内容の処理区分、
すなわち入金なのか出金なのかあるいはその他の内容な
のかの処理区分を入力する。例えば、文具の購入を取引
内容とすれば、出金を選択する。 (x) 上記(w) で入力したものの借方勘定科目コードおよ
び貸方勘定科目コードを入力する。例えば、文具を現金
で購入することを想定すれば、借方勘定科目コードは
「事務用品費」とし貸方勘定科目コードを「現金」とす
る。また、これらについても、定時取引と同様に補助コ
ードの入力が必要な取引の場合は、借方補助コードや貸
方補助コードを入力する。 (y) 上記(w) で入力したものの摘要を入力する。文具の
場合は「ノート」など現実に購入した文具の具体的な名
前を入力する。 (z) 上記(w) で入力したものの消費税区分を入力する。 なお、この場合にも、個々の随時取引について、その借
方勘定科目や貸方勘定科目などを判断しなければならな
いので、ある程度の会計的専門知識を有するものが入力
しなければならない。
【0019】上記のようにして、定時取引についても随
時取引についても、初期の設定が終われば、後は、現実
に発生した取引を入力することになる。まず、定時取引
が発生したら、図3に示したフローチャートの手順にし
たがって、取引情報を入力する。つまり、定時取引第2
操作入力部6を操作して、検索処理部5を銀行側の出力
部12にアクセスさせるかどうかを選択する(ステップ
(20))。出力部12とアクセスさせれば、その出力部1
2から、特定の銀行口座の入出金状況が検索処理部5に
入力される(ステップ(21))。そして、上記のアクセス
をする場合にも、しない場合にも、ステップ(22)に移行
する。そこでは定時取引第2操作入力部6を操作して、
現実に入出金があったものの処理区分である入金、出金
およびその他の処理区分を検索処理部5に入力する。
【0020】次に、その対象期間を同じく検索処理部5
に入力する。前記したように、定時取引は、それが発生
するであろう日を想定して、その対象期間を記憶させて
いるので、その対象期間さえ特定してやれば、取引をあ
る程度特定できる。そこで、定時取引第2操作入力部6
から対象期間が入力されると、検索処理部5は、上記定
時取引データ記憶部3から、入力された処理区分と対象
期間に該当する定時取引情報を検索する。もし、同じよ
うな期間に設定した定時取引情報が複数あれば、それら
をすべて検索する(ステップ(24))。
【0021】定時取引第2操作入力部6を操作している
者は、上記のように列挙された複数の定時取引情報の中
から、現実に入出金があった取引を選択して、それを特
定する(ステップ(25))。そして、さらにその領収書N
oなどを入力した後、その日付や金額を修正することが
可能である。また、このとき科目についても同様に修正
できる。例えば、現金で支払う予定にしていたものを、
預金から支払った場合には、ここでその修正を行う(ス
テップ(26)(27))。さらに、上記出力部12側とアクセ
スしたときには、このステップ(27)で、定時取引データ
記憶部14のデータと銀行口座の入出金状況をつけ合わ
せ、その入出金した科目を特定する。
【0022】そして、この定時取引が手形で決済された
ものかどうかによってステップ(28)をスキップするかど
うか決まる。手形で決済された場合には、その手形番号
・振出日・決済日・振出銀行が入力される(ステップ(2
9))。このようにして定時取引情報を特定し、現実の取
引内容との照合や修正入力がおこなわれると、その特定
された取引は、借方勘定科目コードや貸方勘定科目コー
ドなどが、すべて決められているので、この時点では、
専門的な会計知識を必要とする仕訳作業が不要になる。
つまり、この定時取引第2操作入力部6を操作するもの
は、現実に入出金があったときに、その処理区分と対象
期間を入力し既に入力済みの定時取引を特定後、日付お
よび金額の照合や修正さえおこなえばよいことになる。
【0023】上記のようにして検索処理部5で現実の取
引の金額を入力したりして、その取引内容が特定された
ら、上記定時取引第2操作入力部6を操作して、確定情
報を検索処理部5に入力する。検索処理部5に、この確
定情報が入力されると、その定時取引情報は、仕訳作業
を終了した状態で確定データ仕訳記憶部7に記憶される
(ステップ(30))。
【0024】次に、随時取引が発生したら、図4に示し
たフローチャートの手順にしたがって、取引情報を入力
する。つまり、随時取引のなかで、現実に入出金があっ
たなら、随時取引第2操作入力部16を操作して、その
処理区分である入金・出金・その他の処理区分を随時取
引用仕訳設定部15に入力する(ステップ(31))。つぎ
に、取引の摘要を特定するために、その語頭音の文字を
入力すると、随時取引用仕訳設定部15は、随時取引デ
ータ記憶部14から該当する摘要を表示し、そして選択
する(ステップ(32)、(33))。さらに、その入出金の日
付け、領収書等の証書Noおよび金額を入力する。この
とき、科目の修正もおこなえる。例えば、現金で支払う
予定にしていたものを、預金から支払った場合には、こ
こでその修正を行う(ステップ(34)、(35))。
【0025】上記の作業が終了すると、その特定された
取引に対して、データ判定部17が次のような判定をす
る。この随時取引というのは、例えば、それを現金で支
払えば、それ以後は過去の確定したものとして帳簿など
に記載できる。ところが、それを買掛処理でもすれば、
債務は発生しているけれど、実際には支払っていないの
で未確定なものということになる。
【0026】そこで、このデータ判定部17では、現実
の入力日を基準にして、すでに確定した過去のものか、
あるいは未確定な未来のものかを判定し、確定したもの
であればそれを確定仕訳データ記憶部7に記憶させる。
それが未確定なものであれば、定時取引データ記憶部3
に記憶させる。このように未確定なものを定時取引デー
タ記憶部3に記憶させたのは、処理は未確定であるけれ
ど、その発生は確定しているので、それ以後は定時取引
として扱うようにしたものである。上記のように確定仕
訳データ記憶部7に仕訳作業を終了した過去取引情報が
記憶され、定時取引データ記憶部に仕訳作業の終了した
未来取引情報が記憶されれば、現金出納帳、損益計算書
あるいは貸借対照表などを作成するための必要情報が整
ったことになるので、これらの情報をもとにして、演算
処理部10が必要に応じ、いろいろな加工をすることに
なる。ただし、仕訳作業だけでも十分に価値のあること
なので、発明としては、この演算処理部10が必須の構
成要素ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕訳機能を有する部分の回路図である。
【図2】仕訳作業の初期設定時のフローチャート図であ
る。
【図3】定時取引発生時の仕訳作業のフローチャート図
である。
【図4】随時取引発生時の仕訳作業のフローチャート図
である。
【符号の説明】
1 定時取引第1操作入力部 2 定時取引用仕訳設定部 3 定時取引データ記憶部 5 検索処理部 6 定時取引第2操作入力部 7 確定仕訳データ記憶部 11 アクセス部 12 銀行側の出力部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定時取引の対象期間、入金や出金あるいは
    その他の処理区分、借方勘定科目コード、貸方勘定科目
    コード、金額、摘要を入力する定時取引用第1操作入力
    部と、上記定時取引第1操作部を介して入力された情報
    の仕訳関係を設定する定時取引用仕訳設定部と、この定
    時取引用仕訳設定部で設定された定時取引情報を記憶す
    る定時取引データ記憶部と、定時取引を特定するための
    期間および定時取引の確定情報を入力する定時取引用第
    2操作入力部と、この定時取引用第2操作入力部から入
    力された期間に対応する定時取引情報を、上記定時取引
    データ記憶部から引き出すとともに、定時取引用第2操
    作入力部から入力された確定情報に応じて上記記憶部か
    ら引き出した定時取引情報を確定するための検索処理部
    と、この検索処理部で処理された定時取引情報を確定仕
    訳データとして記憶する確定仕訳データ記憶部と、銀行
    側の出力部と通信回線を利用して接続するとともに、定
    時取引第2操作入力部の入力情報に応じて目的の銀行、
    支店および口座番号を選択しながら、その口座データを
    検索処理部に入力するアクセス部とを備え、検索処理部
    で銀行側の出力部からの入出金情報と定時取引データ記
    憶部の取引科目とを対比してそれらをつけ合わせながら
    情報を確定し、その確定惰報を確定仕訳データ記憶部に
    入力する構成にした会計処理装置。
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