JP2587569Y2 - 空冷エンジンに於けるオイルフィルタの取付け部の構造 - Google Patents
空冷エンジンに於けるオイルフィルタの取付け部の構造Info
- Publication number
- JP2587569Y2 JP2587569Y2 JP1992057633U JP5763392U JP2587569Y2 JP 2587569 Y2 JP2587569 Y2 JP 2587569Y2 JP 1992057633 U JP1992057633 U JP 1992057633U JP 5763392 U JP5763392 U JP 5763392U JP 2587569 Y2 JP2587569 Y2 JP 2587569Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil filter
- crankcase
- air
- mounting base
- cooled engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、空冷エンジンに於ける
オイルフィルタの取付け部の構造に関するものである。
オイルフィルタの取付け部の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、エンジンに於けるカートリッジ式
オイルフィルタの取付け台座は、クランクケースの側壁
にボス状に突設されることが一般的である。そのため、
クランクケースの熱が台座を介してカートリッジに直接
的に伝わるため、カートリッジ内の潤滑油が加熱されて
劣化を早めるきらいがあった。
オイルフィルタの取付け台座は、クランクケースの側壁
にボス状に突設されることが一般的である。そのため、
クランクケースの熱が台座を介してカートリッジに直接
的に伝わるため、カートリッジ内の潤滑油が加熱されて
劣化を早めるきらいがあった。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、このような
従来技術の不都合を解消すべく案出されたものであり、
その主な目的は、カートリッジ内の潤滑油の過熱を抑制
し得るように改良された空冷エンジンに於けるオイルフ
ィルタの取付け部の構造を提供することにある。
従来技術の不都合を解消すべく案出されたものであり、
その主な目的は、カートリッジ内の潤滑油の過熱を抑制
し得るように改良された空冷エンジンに於けるオイルフ
ィルタの取付け部の構造を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本考
案によれば、空冷エンジンのクランクケースの外壁面に
カートリッジ式オイルフィルタを取付けるための取付け
台座を、括れ部をもってクランクケースの外壁面から部
分的に離間すると共に、その外面に放熱フィンが設けら
れたものとすることによって達成される。
案によれば、空冷エンジンのクランクケースの外壁面に
カートリッジ式オイルフィルタを取付けるための取付け
台座を、括れ部をもってクランクケースの外壁面から部
分的に離間すると共に、その外面に放熱フィンが設けら
れたものとすることによって達成される。
【０００５】
【作用】このような構成によれば、クランクケースから
オイルフィルタカートリッジの取付け台座への熱伝導が
緩和され、しかも台座が好適に冷却されるため、カート
リッジ内の潤滑油の過熱が抑制される。
オイルフィルタカートリッジの取付け台座への熱伝導が
緩和され、しかも台座が好適に冷却されるため、カート
リッジ内の潤滑油の過熱が抑制される。
【０００６】
【実施例】以下に本考案の構成を添付の図面に示された
具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
【０００７】図１は、本考案に基づき構成されたエンジ
ンの概略正面図である。このエンジン１は、クランクケ
ース２と一体的に形成され、かつＶ字形に配置された一
対のシリンダバンク３を有すると共に、水平配置された
クランク軸４の一端に固着された遠心式冷却ファン５を
有している。またこのエンジン１には、冷却ファン５の
側を概ね前面的に覆うように、ファンカバー６が取付け
られている。
ンの概略正面図である。このエンジン１は、クランクケ
ース２と一体的に形成され、かつＶ字形に配置された一
対のシリンダバンク３を有すると共に、水平配置された
クランク軸４の一端に固着された遠心式冷却ファン５を
有している。またこのエンジン１には、冷却ファン５の
側を概ね前面的に覆うように、ファンカバー６が取付け
られている。
【０００８】クランクケース２の側壁には、潤滑油中の
異物を除去するべくオイルフィルタカートリッジ７が取
付けられるが、このオイルフィルタカートリッジ７を取
付けるための取付け台座８がクランクケース２に一体的
に突設されている。この取付け台座８は、図２及び図３
に示すように、クランクケース２の側壁との間に空隙Ａ
を設けるために部分的に括れた形状をなしており、実質
的に取付け台座８の直径の概ね１／３程度の部分でクラ
ンクケース２とつながっている。そしてこの括れた部分
９には、クランクケース２の側壁と取付け台座８との間
をクランクケース２の側壁に直交する向きに連結するよ
うに、リブ状をなす４個の放熱フィン１０ａが設けられ
ている。更に、取付け台座８の外周面に於ける冷却ファ
ン５側の部分には、クランクケース２の側壁に略平行す
る向きに２枚の放熱フィン１０ｂが形成されている。
異物を除去するべくオイルフィルタカートリッジ７が取
付けられるが、このオイルフィルタカートリッジ７を取
付けるための取付け台座８がクランクケース２に一体的
に突設されている。この取付け台座８は、図２及び図３
に示すように、クランクケース２の側壁との間に空隙Ａ
を設けるために部分的に括れた形状をなしており、実質
的に取付け台座８の直径の概ね１／３程度の部分でクラ
ンクケース２とつながっている。そしてこの括れた部分
９には、クランクケース２の側壁と取付け台座８との間
をクランクケース２の側壁に直交する向きに連結するよ
うに、リブ状をなす４個の放熱フィン１０ａが設けられ
ている。更に、取付け台座８の外周面に於ける冷却ファ
ン５側の部分には、クランクケース２の側壁に略平行す
る向きに２枚の放熱フィン１０ｂが形成されている。
【０００９】さて、クランクケース２の熱は、取付け台
座８を介してオイルフィルタカートリッジ７に直接的に
伝わる。オイルフィルタカートリッジ７はエンジン１か
ら突出しており、その外面からも放熱されるが、一般的
に放熱性が十分ではなく、潤滑油が幾分過熱ぎみとなる
きらいがあった。
座８を介してオイルフィルタカートリッジ７に直接的に
伝わる。オイルフィルタカートリッジ７はエンジン１か
ら突出しており、その外面からも放熱されるが、一般的
に放熱性が十分ではなく、潤滑油が幾分過熱ぎみとなる
きらいがあった。
【００１０】そこで本考案に於ては、取付け台座８を括
れた形状とすることでその一部をクランクケース２の外
面から離間させることにより、オイルフィルタカートリ
ッジ７に対するクランクケース２からの伝熱量を低減
し、しかも放熱フィン１０ａ・１０ｂに冷却ファン５の
冷却風（図２・図３中の矢印）を当てることにより、取
付け台座８の放熱性を高めるようにしている。
れた形状とすることでその一部をクランクケース２の外
面から離間させることにより、オイルフィルタカートリ
ッジ７に対するクランクケース２からの伝熱量を低減
し、しかも放熱フィン１０ａ・１０ｂに冷却ファン５の
冷却風（図２・図３中の矢印）を当てることにより、取
付け台座８の放熱性を高めるようにしている。
【００１１】なお、取付け台座８回りの放熱フィン１０
ａ・１０ｂに冷却ファン５の冷却風を効率良く導くため
に、取付け台座８の周囲にシュラウドを設けるようにし
ても良い。
ａ・１０ｂに冷却ファン５の冷却風を効率良く導くため
に、取付け台座８の周囲にシュラウドを設けるようにし
ても良い。
【００１２】
【考案の効果】このように本考案によれば、オイルフィ
ルタカートリッジの取付け台座のクランクケースと接続
される部分の断面積が最小限となるので、クランクケー
スからの熱伝導が抑制され、加えて放熱フィンによって
取付け台座の冷却効率が高められる。従って、カートリ
ッジ内の潤滑油の過熱が好適に抑制されて潤滑油の劣化
が緩和されるので、エンジンの連続運転性能を向上し、
かつ保守インターバルの長期化を企図するうえに大きな
効果がある。
ルタカートリッジの取付け台座のクランクケースと接続
される部分の断面積が最小限となるので、クランクケー
スからの熱伝導が抑制され、加えて放熱フィンによって
取付け台座の冷却効率が高められる。従って、カートリ
ッジ内の潤滑油の過熱が好適に抑制されて潤滑油の劣化
が緩和されるので、エンジンの連続運転性能を向上し、
かつ保守インターバルの長期化を企図するうえに大きな
効果がある。
【図１】本考案に基づく空冷Ｖ型エンジンの部分的な概
略正面図。
略正面図。
【図２】図１に於けるII−II方向矢視図。
【図３】図２に於けるIII−III線に沿う断面図。
１ エンジン ２ クランクケース ３ シリンダバンク ４ クランク軸 ５ 冷却ファン ６ ファンカバー ７ オイルフィルタカートリッジ ８ 取付け台座 ９ 括れ部 １０ 放熱フィン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F01M 11/03 F01M 5/00
Claims (1)
- 【請求項１】 空冷エンジンのクランクケースの外壁面
にカートリッジ式オイルフィルタを取付けるための取付
け台座が、括れ（くびれ）部をもって前記クランクケー
スの外壁面から部分的に離間して形成されると共に、 該取付け台座の外面に放熱フィンが設けられることを特
徴とする空冷エンジンに於けるオイルフィルタの取付け
部の構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992057633U JP2587569Y2 (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 空冷エンジンに於けるオイルフィルタの取付け部の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992057633U JP2587569Y2 (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 空冷エンジンに於けるオイルフィルタの取付け部の構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0614416U JPH0614416U (ja) | 1994-02-25 |
| JP2587569Y2 true JP2587569Y2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=13061305
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992057633U Expired - Lifetime JP2587569Y2 (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 空冷エンジンに於けるオイルフィルタの取付け部の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2587569Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5393125B2 (ja) * | 2008-12-12 | 2014-01-22 | 富士重工業株式会社 | エンジンの潤滑油冷却構造 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6032329Y2 (ja) * | 1980-01-17 | 1985-09-27 | 株式会社クボタ | エンジンの潤滑油冷却装置 |
| JPH0163707U (ja) * | 1987-10-15 | 1989-04-24 |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP1992057633U patent/JP2587569Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0614416U (ja) | 1994-02-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |