JP3477122B2 - 火花点火式頭上弁エンジンのシリンダヘッド空冷装置 - Google Patents

火花点火式頭上弁エンジンのシリンダヘッド空冷装置

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JP3477122B2 JP27105999A JP27105999A JP3477122B2 JP 3477122 B2 JP3477122 B2 JP 3477122B2 JP 27105999 A JP27105999 A JP 27105999A JP 27105999 A JP27105999 A JP 27105999A JP 3477122 B2 JP3477122 B2 JP 3477122B2
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cooling air
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宏明 磯島
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、火花点火式頭上弁
エンジンのシリンダヘッド空冷装置に関する。 【0002】 【従来の技術】火花点火式頭上弁エンジンのシリンダヘ
ッドを空気冷却する方法として、以下のような方法が従
来より採られている。即ち、吸気ポート(2)及び吸気
弁ボス(3)と、排気ポート(4)及び排気弁ボス(5)
との間に冷却風通路(6)(以下、「中央部冷却風通
路」という。)を設け、シリンダヘッド内に流入した冷
却風をこの通路に案内することにより、シリンダヘッド
内の冷却面積を増やすという方法である。これにより、
中央部冷却風通路(6)を挟んで相対する吸気弁(26)
側及び排気弁(27)側に対して均等に冷却能力が発揮さ
れることになる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし従来技術には次
のような問題点がある。 (イ)吸気弁(26)側と排気弁(27)側の温度分布は一
様ではなく、特に排気弁(27)側の過熱を抑えることが
課題となっている。中でも排気弁座金(8)は、エンジ
ン駆動時には常時高温にさらされるのでノックや過早着
火の原因となり、その耐熱性を上げるためには高価な耐
熱材を用いねばならないので、結果としてエンジン全体
の製作費を上昇させることになる。 (ロ)シリンダヘッド(1)内の温度分布が一様ではな
いことにより熱応力が発生し、吸排気ポート間にき裂が
生じやすい。 (ハ)さらに点火栓(12)の過熱という問題がある。点
火栓(12)の過熱を抑えることによって、それを焼損か
ら保護する必要があるだけでなく、過早着火による出力
低下という問題をいかに防ぐかが重要な課題となってい
る。絶縁体を中心素材とする点火栓(12)は熱伝導率が
低いので冷却されにくく、また点火栓(12)の装着箇所
は肉厚な構造をとっているので蓄熱しやすい。この結
果、点火栓の耐熱限界に規定されたエンジン出力設定限
界を高めることができず、エンジンの高出力化を果たせ
ないのが現状である。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の火花点火式頭上
弁エンジンのシリンダヘッド空冷装置は、上記課題を解
決するために、以下のような構成をとったことを特徴と
する。 ○ 発明1. 請求項1. 前記中央部冷却風通路(6)において、排気ポート
(4)の周肉壁のうち排気弁座金(8)に近い肉壁部
(9)から中央部冷却風通路(6)内に向けて放熱フィ
ン(10)を突設し、この放熱フィン(10)を中央部
冷却風通路(6)内で冷却風が流れる方向に沿って走る
態様に形成し、吸気弁ボス(3)と排気弁ボス(5)と
をV字形に配置して、前記中央部冷却風通路(6)を上
広がりに形成し、前記放熱フィン(10)を排気弁ボス
(5)とは反対側の方向に傾斜させて形成し、 前記放熱フィン(10)を、吸気ポート(2)の周肉壁
のうち中央部冷却風通路(6) に臨む肉壁部分(14)
とほぼ平行に形成した。 ○ 発明2. 請求項2. 上記発明1 の構成において、前記中央部冷却風通路
(6)に点火栓ボス(11)を臨ませ、この点火栓ボス
(11)の近くまで前記放熱フィン(10)を設けた。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明の火花点火式頭上弁
エンジンのシリンダヘッド空冷装置の実施の形態を、図
面に基づき説明する。図1(A)は強制空冷型火花点火
式頭上弁2弁エンジンにおけるシリンダヘッド部の縦断
左側面図である。吸気弁(26)および排気弁(27)はそ
れぞれロッカーアーム(25)を介して動弁装置(23)と
連接している。(24)はプッシュロッド、(35)は燃焼
室である。また、図1(B)は、図1(A)におけるB
部の拡大図である。図2はシリンダヘッドの横断平面図
であり、矢印Wの向きに流入する冷却風が導風板(28)
に案内されてシリンダヘッド内を流れる様子を示してい
る。図中、中央部冷却風通路(6)には実線及び点線の
矢印が示されているが、これは冷却ファン(ここには図
示せず)の回転方向によって冷却風の流れる方向が異な
ることによる。即ち、冷却ファンが右回転の場合、冷却
風は実線矢印の向きに、冷却ファンが左回転の場合は、
点線矢印の向きに流れることを意味する。 【0006】上記中央部冷却風通路(6)は、吸気ポー
ト(2)および吸気弁ボス(3)と、排気ポート(4)お
よび排気弁ボス(5)との間に形成する。従って、中央
部冷却風通路(6)を挟んで吸気弁(26)側と排気弁(2
7)側とが相対することになる。シリンダヘッド内に流
入した冷却風の一部は、この中央部冷却風通路(6)に
案内される。図1は、吸気弁ボス(3)と排気弁ボス
(5)とをV字形に配置して中央部冷却風通路(6)を上
広がりに形成した場合である。この中央部冷却風通路
(6)に面する排気ポート(4)の周肉壁のうち排気弁座
金(8)に近い肉壁部(9)から中央部冷却風通路(6)
内に向けて、放熱フィン(10)を突設する。この放熱フ
ィン(10)は冷却風の流れる方向に沿って走る形に形成
する。図1は、この放熱フィン(10)を、吸気ポート
(2)の周肉壁のうち中央部冷却風通路(6)に臨む肉壁
部分(14)と平行に形成した場合である。 【0007】図3はシリンダヘッドの縦断背面図であ
る。上記中央部冷却風通路(6)を流れる冷却風が実線
及び点線の矢印で示されている。この中央部冷却風通路
(6)に点火栓ボス(11)を臨ませる(図2及び図
3)。図2は、この点火栓ボス(11)近くまで前記放熱
フィン(10)を設けた場合を示す。 【0008】上記実施形態は次のように変更可能であ
る。上記実施形態では、放熱フィン(10)の放熱面を平
面として構成したが、これを波形その他の形状の曲面又
は断続面へと変更することができる。また、放熱フィン
(10)に切欠き等を設けることも可能である。かかる変
更により、冷却風の流れを積極的に乱すことができ、境
界層の剥離を促進して冷却効果を増すことができる。さ
らに、放熱フィン(10)を2枚以上有するように変更す
ることも可能である。 【0009】 【発明の効果】本発明の火花点火式頭上弁エンジンのシ
リンダヘッド空冷装置は以下の効果を奏する。 ○ 発明1. 請求項1. (イ)上記中央部冷却風通路(6)の排気ポート(4)側
に放熱フィン(10)を設けることにより、排気弁座金
(8)の熱をフィンを経由して冷却風中へ逃がすことが
できる。この結果、排気弁座金(8)の過熱を抑えるこ
とができ、排気弁座金(8)の耐久性が向上する。 (ロ)排気弁座金(8)が従来に比べて低温に保たれる
ので、耐熱性に優れた高価な材料を排気弁座金(8)と
して特別に採用する必要がなくなりコストアップを避け
ることができる。 (ハ)排気ポート(4)側と吸気ポート(2)側の温度差
が小さくなるので、熱応力を原因とする吸排気ポート間
のき裂が生じにくくなる。 【0010】(ニ)吸気弁ボス(3)と排気弁ボス
(5)とをV字形に配置して、前記中央部冷却風通路
(6)を上広がりに形成することにより、冷却風通路と
して確保できる空間が拡大する。この結果、十分な量の
冷却風が中央部冷却風通路(6)内に流入して、放熱フ
ィン(10)による冷却が促進される。 【0011】(ホ)さらに放熱フィン(10)を排気弁
ボス(5)とは反対側の方向に傾斜させることにより、
放熱フィン(10)を水平又は垂直方向に突設した場合
以上の冷却効果を発揮することが可能となる。即ち、放
熱フィン(10)を水平方向に突設した場合、図1
(B)において、フィン下側の空間(30)が狭めら
れ、この箇所を通過する冷却風量は減少する。この結
果、フィン下面(32)および通路底面(34)を通じ
た冷却が妨げられる。また、放熱フィン(10)を垂直
方向に突設した場合においては、図面に向かってフィン
左側の空間(31)が狭められ、この箇所を通過する冷
却風量の低下、したがって冷却性能の低下がもたらされ
る。これに対して、本発明3のように構成すればかかる
欠点を回避することができ、放熱フィン(10)の冷却
能力を十分に発揮することができる。 【0012】(ヘ)さらに放熱フィン(10)を、吸気
ポート(2)の周肉壁のうち中央部冷却風通路(6)に
臨む肉壁部分(14)とほぼ平行に形成すれば、フィン
両側に対して同時に、十分な広さの空間を冷却風通路と
して確保することができるので、放熱フィン(10)の
冷却性能の一層の向上を図ることができる。 【0013】 ○ 発明2. 請求項2. (ト)放熱フィン(10)の冷却効果が点火栓ボス(1
1)にまで及ぶことにより、点火栓(12)の耐熱限界
によって規定されるエンジン出力設定限界を高めて、エ
ンジンの高出力化を図ることができる。また点火栓(1
2)の耐久性の向上にも寄与する。 (チ)上記(イ)ないし(ヘ)の効果を奏する構成によ
って同時に(ト)の効果を奏することができるので追加
の構成が不要となり、構成の簡素化・コストアップの抑
制が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1(A)はシリンダヘッド部の縦断左側面
図、図1(B)は図1(A)におけるB部の拡大図であ
る。 【図2】シリンダヘッド部の横断平面図。 【図3】シリンダヘッド部の縦断背面図。 【符号の説明】 1…シリンダヘッド、 2…吸気ポート、 3…吸気弁
ボス、 4…排気ポート、 5…排気弁ボス、 6…中
央部冷却風通路、 7…排気ポート入口、 8…排気弁
座金、 9…排気ポート周肉壁のうち排気弁座金に近い
肉壁部、 10…放熱フィン、 11…点火栓ボス、 12…
点火栓、 14…吸気ポート周肉壁のうち中央部冷却風通
路に臨む肉壁部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−183815(JP,A) 実開 昭60−159848(JP,U) 特表 平9−502235(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 1/00 - 1/10 F02F 1/32

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】火花点火式頭上弁エンジンのシリンダヘッ
    ド(1)の内部で、吸気ポート(2)及び吸気弁ボス
    (3)と、排気ポート(4)及び排気弁ボス(5)との
    間に冷却風通路(6)を形成し、排気ポート入口(7)
    に排気弁座金(8)を固着して構成した、 火花点火式頭上弁エンジンのシリンダヘッド空冷装置に
    おいて、 排気ポート(4)の周肉壁のうち排気弁座金(8)に近
    い肉壁部(9)から冷却風通路(6)内に向けて放熱フ
    ィン(10)を突設し、 この放熱フィン(10)を冷却風通路(6)内で冷却風
    が流れる方向に沿って走る形に形成し、吸気弁ボス(3)と排気弁ボス(5)とをV字形に配置
    して、前記冷却風通路(6)を 上広がりに形成し、前記放熱フィン(10)を排気弁ボス(5)とは反対側
    の方向に傾斜させて形成し、 前記放熱フィン(10)を、吸気ポート(2)の周肉壁
    のうち冷却風通路(6)に臨む 肉壁部分(14)とほぼ
    平行に形成した、 ことを特徴とする火花点火式頭上弁エンジンのシリンダ
    ヘッド空冷装置。 【請求項2請求項1に記載した火花点火式頭上弁エン
    ジンのシリンダヘッド空冷装置において、 前記冷却風通路(6)に点火栓ボス(11)を臨ませ、
    この点火栓ボス(11)の近くまで前記放熱フィン(1
    0)を設けた、 ことを特徴とする火花点火式頭上弁エンジンのシリンダ
    ヘッド空冷装置。
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