JP2587148Y2 - 回転体のロック装置 - Google Patents

回転体のロック装置

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JP2587148Y2
JP2587148Y2 JP1993044274U JP4427493U JP2587148Y2 JP 2587148 Y2 JP2587148 Y2 JP 2587148Y2 JP 1993044274 U JP1993044274 U JP 1993044274U JP 4427493 U JP4427493 U JP 4427493U JP 2587148 Y2 JP2587148 Y2 JP 2587148Y2
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gear
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rotating body
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JP1993044274U
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JPH0719895U (ja
Inventor
充 朝妻
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アイワ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、音響機器に適用して
好適な回転体のロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば業務用に録音するような場合に
は、録音レベルの設定が重要であり、この設定がうまく
いかないと録音そのものが失敗となることが多い。ま
た、屋外でテープレコーダを持運びながら録音するよう
な場合には、録音ボリュームのつまみが他の物にぶつか
って設定レベルが変わってしまうことがある。このよう
に録音レベルを確実に保持しなければならない場合に
は、つまみを摩擦力で固定するようにした録音ボリュー
ムを使用するのが普通である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、摩擦力でつま
みを固定する録音ボリュームでは、つまみを完全には固
定することができず、少し大きな力がつまみに加わると
回転してしまうという問題がある。これは録音ボリュー
ムに限らず、回転式のつまみには共通の問題である。
【0004】そこでこの考案は、上述したような課題を
解決したものであって、回転体の回転を確実に固定する
ことが可能な回転体のロック装置を提案するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め本考案においては、回転体に固定されて回転体と共に
回転する第1の歯車と、第1の歯車に常時歯合されてい
る第2の歯車と、回転体の回転をロックするとき第1の
歯車及び第2の歯車に同時に歯合させる第3の歯車とを
備えたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】図1において、回転体、すなわち外側つまみ1
7に固定された第1歯車18に第2歯車22が常時歯合
されており、図2にも示すようにこれらの歯車18,2
2に同時に歯合可能な第3歯車23が軸心に沿ってスラ
イド自在に配置されている。第3歯車23の内径側に
は、図3に示すようにスリーブ25が挿入され、このス
リーブ25にカラー26が一体的に設けられている。
【0007】カラー26はスライドレバー28の傾斜部
30によって位置規制され、図5に示すようにカラー2
6が押し下げられているときは第3歯車23が第1歯車
18及び第2歯車22から離れている。これで、外側つ
まみ17のロックが解除されているので、この外側つま
み17を操作してボリューム本体11のボリューム値を
変えることが可能になる。
【0008】ボリューム値を固定する場合は、図6に示
すようにスライドレバー28を図中左側にスライドさせ
て傾斜部30をカラー26から離すことにより、第3歯
車23が軸心に沿ってスライドし第1歯車18及び第2
歯車22に同時に歯合する。これで第1歯車18、すな
わち外側つまみ17がロックされるので、外側つまみ1
7に他の物体が衝突した場合でもボリューム本体11の
ボリューム値が保持される。
【0009】
【実施例】続いて、この考案に係わる回転体のロック装
置をテープレコーダの録音ボリュームに適用した場合の
一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1は本考案による回転体のロック装置を
適用したテープレコーダの録音ボリューム1の構成を示
す。この録音ボリューム1は、テープレコーダのパネル
2に取付けられている。パネル2の裏側には、鍋底状の
取付け板3がビス等で固定されており、その底部にある
開口にボリューム本体11から突出している固定軸12
が挿入されている。固定軸12には外ねじが形成されて
おり、ここに螺入されたナット13とボリューム本体1
1とで取付け板3を挟持することによって、ボリューム
本体11が固定されている。
【0011】ボリューム本体11には、固定軸12の内
部を通って固定軸12の外側に延びる左ボリューム用の
外軸14と、更に外軸14の内部を通って外軸14の外
側に延びる右ボリューム用の内軸15とが設けられてい
る。外軸14と内軸15との間には適宜な摩擦力が作用
しており、外軸14を回転させれば内軸15も同時に回
転して左右の録音ボリューム値の差が一定のまま変化す
る。また、例えば左側の録音ボリューム値だけ変える場
合は、内軸15を固定して外軸14だけを回転させれば
よく、右側の録音ボリューム値だけ変える場合は、外軸
14を固定して内軸15を回転させればよい。
【0012】外軸14は、先端から適宜な長さだけ切り
欠きが設けられて断面が略D字状に形成されており、こ
こに回転体、すなわち左ボリューム用の外側つまみ17
が圧入されている。本例では、この外側つまみ17の回
転をロックする場合について説明する。
【0013】さて、外側つまみ17は段付きの円筒状に
形成されており、その約半分がパネル2の外側に出てい
る。パネル2の内側にある外側つまみ17の先端には、
第1歯車18が圧入されている。また、ボリューム本体
11の内軸15の約半分は、外軸14と同様に断面が略
D字状に形成されており、ここに右ボリューム用の内側
つまみ19が圧入されている。内側つまみ19は断面が
T字状であり、外側つまみ17の内溝20内に配置され
ている。
【0014】さて、外側つまみ17の第1歯車18に
は、第2歯車22が常時歯合されている。この第2歯車
22は、パネル2に回転軸21で回転自在に取付けられ
ている。また、図2にも示すように第1歯車18及び第
2歯車22の両方に同時に歯合可能な第3歯車23が、
頭付きのスライド軸24上にスライド自在に取付けられ
ている。このスライド軸24は、第1歯車18及び第2
歯車22の軸心と平行であり、パネル2に立設されてい
る。
【0015】第3歯車23の内径側には、図3に示すよ
うにスライド軸24に差し込まれたスライド自在なスリ
ーブ25が配置されている。スリーブ25のパネル2側
には、図4にも示すように半円形のカラー26が一体的
に設けられており、第3歯車23はカラー26とスライ
ド軸24の頭との間に配置されている。第3歯車23の
内径側とスライド軸24との間には適宜な長さのスペー
スが設けられ、ここに圧縮スプリング27が挿入されて
いる。圧縮スプリング27の一端はスライド軸24の頭
に係止され、もう一端は第3歯車23に係止されてい
る。したがって、第3歯車23及びスリーブ25は常時
パネル2側に付勢されている。
【0016】第3歯車23とパネル2との間には、第3
歯車23を位置規制するためのスライドレバー28が水
平移動自在に配置されている。このスライドレバー28
は、平坦部29の先端に傾斜部30が形成され、その先
に補強のための短い平坦部31が設けられている。ま
た、図4にも示すように平坦部31の先端から平坦部2
9の途中まで、切り欠き32が設けられている。この切
り欠き32は、第3歯車23内のスリーブ25より僅か
に広い幅であり、この中に第2歯車22の回転軸21
と、第3歯車23のスライド軸24が配置されている。
【0017】スライドレバー28の平坦部29の先端に
は操作部33が突設されており、ここに操作つまみ34
が取付けられている。操作つまみ34の表面側は、図3
に示したようにパネル2の横長孔35を経てパネル2の
外側に出ており、ここを操作することによってスライド
レバー28を水平移動させることが可能になる。
【0018】第2歯車22とスライドレバー28との間
には、スライドレバー28を所定の位置に保持するため
の係止板36が配置され、これが回転軸21に嵌め込ま
れている。係止板36はバネ材で形成され、片側端に設
けられた2つの突起40がスライドレバー28の切り欠
き32の両側壁に係止されている。これによって、係止
板36の回転が規制される。また、係止板36の両側端
部の下側には、図3にも示すようにパネル2側に突出す
るV字状の係止片37が設けられている。この係止片3
7は、両方ともスライドレバー28の係止孔38a,3
8bに係止されている。
【0019】これによって、スライドレバー28が所定
の位置に保持され、図5に示すようにスライドレバー2
8の傾斜部30の下側が第3歯車23とパネル2との間
にあるカラー26の弦の部分に当接し、第3歯車23が
第1歯車18及び第2歯車22から離れた位置に保持さ
れている。このときは、外側つまみ17の第1歯車18
が第2歯車22と歯合しているだけなので、外側つまみ
17のロックが解除された状態にある。したがって、外
側つまみ17を操作してボリューム本体11のボリュー
ム値を変更することが可能になる。
【0020】こうしてボリューム本体11のボリューム
値を設定した後、これを固定したい場合は、図6に示す
ように操作つまみ34を操作してスライドレバー28を
図中左側にスライドさせ、スライドレバー28の傾斜部
30をカラー26から離れた位置に配置する。このとき
は、係止板36の係止片37(図4)が係止孔38a,
38bから押し上げられてスライドレバー28の板面上
を摺動する。そして、この係止孔38a,38bから適
宜な間隔だけ離れている別の係止孔39a,39bに係
止片37が係止したとき、スライドレバー28が停止し
てその位置に保持される。
【0021】このときは、カラー26が位置規制用の傾
斜部30から離れているから、第3歯車23が圧縮スプ
リング27によってパネル2側に付勢され、第1歯車1
8及び第2歯車22の両方に歯合するようになる。こう
なると、3個の歯車18,22,23がそれぞれ他の2
個の歯車に同時に歯合するようになるので、全ての歯車
18,22,23の回転がロックされる。したがって、
外側つまみ17の回転がロックされ、例えば外側つまみ
17に他の物体が衝突したようなときでも、ボリューム
本体11の設定値が保持されるようになる。また、この
ようにして外側つまみ17をロックすれば、内側つまみ
19だけを容易に操作することが可能になる。
【0022】外側つまみ17のロックを解除する場合
は、上述と反対に操作つまみ34を操作してスライドレ
バー28を図6中の右側にスライドさせればよい。これ
によって、スライドレバー28の傾斜部30でカラー2
6及び第3歯車23が押し上げられて、第3歯車23が
第1歯車18及び第2歯車22から離れるので、第1歯
車18すなわち外側つまみ17のロック状態が解除され
る。
【0023】ここで、第3歯車23に対向する第1歯車
18と第2歯車22の端面は、図6に示すように寸法a
だけ段付き配置されており、第3歯車23はまず第2歯
車22と歯合し、その後に第1歯車18と歯合するよう
になっている。また、更に図7(A)に示すように各歯
車18,22,23の歯18a,22a,23aには端
面に面取りCが施されるか、もしくは同図(B)に示す
ようにRが施されているので、第3歯車23が第1歯車
18又は第2歯車22に乗り上げることなく滑らかに歯
合するようになる。
【0024】なお、上述の実施例では本考案をテープレ
コーダの録音ボリューム1に適用した場合について説明
したが、本考案はこれに限らず各種の回転体をロックす
る場合に適用可能である。
【0025】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案は、回転体
に固定された第1歯車に第2歯車を常時歯合させ、回転
体をロックするときに第3歯車を第1歯車及び第2歯車
に同時に歯合させるようにしたものである。したがっ
て、この考案によれば、簡単な構成で回転体のロックを
確実に行なうことが可能になるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる回転体のロック装置を適用した
録音ボリューム1の構成図である。
【図2】各歯車18,22,23の配置を説明する図で
ある。
【図3】第3歯車23のスライド機構を説明する図であ
る。
【図4】スライドレバー28及びその係止機構を説明す
る図である。
【図5】第1歯車18のロック解除状態を説明する図で
ある。
【図6】第1歯車18のロック状態を説明する図であ
る。
【図7】歯車18,22,23の歯18a,22a,2
3aの形状を説明する図である。
【符号の説明】
1 録音ボリューム 2 パネル 3 取付け板 11 ボリューム本体 14 外軸 15 内軸 17 外側つまみ 18 第1歯車 19 内側つまみ 22 第2歯車 23 第3歯車 26 カラー 28 スライドレバー 30 傾斜部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体に固定されて上記回転体と共に回
    転する第1の歯車と、 上記第1の歯車に常時歯合されている第2の歯車と、 上記回転体の回転をロックするとき上記第1の歯車及び
    第2の歯車に同時に歯合させる第3の歯車とを備えたこ
    とを特徴とする回転体のロック装置。
JP1993044274U 1993-08-12 1993-08-12 回転体のロック装置 Expired - Lifetime JP2587148Y2 (ja)

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JP1993044274U JP2587148Y2 (ja) 1993-08-12 1993-08-12 回転体のロック装置

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Publication Number Publication Date
JPH0719895U JPH0719895U (ja) 1995-04-07
JP2587148Y2 true JP2587148Y2 (ja) 1998-12-14

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