JP3686168B2 - 抽斗のラッチ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、家具、例えばキャビネット等における抽斗のラッチ装置に関し、特に抽斗の略全幅に渡る横長の前面板に設けた、レバー板の操作片を手前側に引き寄せる操作でラッチのフックの解除を可能にした抽斗のラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、取手内部に位置せしめた力点側部分と、該力点側部分に一体となつたキヤビネツト内部側へと突出するフツク状の作用点側部分とを有する抽斗のロツク装置であつて、上記力点側部分よりも前方に支点を設け、上記作用点側部分を下向きのフツクになした抽斗のロツク装置が知られている(実公昭63−4455号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の従来技術においては、取手内部へ手を差し入れ、さらに指先で押し上げるようにしてロックの解除動作を行うものである。
【0004】
ところが、この従来技術のものは、ロックの解除動作を行うために指先を押し上げなければならず、この状態で抽斗を引き出す必要があり、押し上げつつ引くという動作をしなければならず、大変窮屈で動作しにくいという点に問題があった。また、マップケースの引き出しにはラッチ装置が設けられていない。従って、地震等の災害に対応できるものが要望されている。
【0005】
本発明は、この点に鑑み、簡単な構成により、抽斗の略全幅に渡る横長の引き手の前面板に回動自在に設けた、レバー板を新規な形状にしたもので、例えば上方に円筒部を下方に操作片を一体成形し、上方の円筒部にキー嵌合用の切り欠き部を形成してレバー板をなし、この切り欠き部に嵌合するキー部を備えた回動軸にスプリングで常時フックがロックした状態に維持するように付勢状態で組み立てられ、引き手のどの部分でも対応でき引き手内に手を差し入れてレバー板の操作片を手前に引き寄せるとラッチのフックが係止部材から解除される。この解除された状態の手前側に引き寄せる動作の延長線上でさらに手前に引き寄せると抽斗が引き出せる抽斗のラッチ装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような技術手段を採用した。
請求項1記載の発明においては、抽斗の略全幅に渡る横長の前面板に設けるラッチ装置において、前面板と該前面板に回動自在に設けた下方に操作片、そして上方には角孔を穿設し、その角孔に挿入できるようにラッチの回動軸を角回動軸に形成して、前記角孔に挿入し、ラッチを常時ロック状態に付勢するようにスプリングを介在させ、操作片を手前に引き寄せることによってラッチが解除されるようにするという技術手段を採用した。
【0007】
請求項2記載の発明においては、抽斗の略全幅に渡る横長の前面板に設けるラッチ装置において、前面板と、該前面板に回動自在に設けた下方に操作片、そして上方に切り欠き部を形成したレバー板と、前記レバー板の切り欠き部に嵌合するラッチの回動軸に設けたキー部を挿入し、ラッチを常時ロック状態に付勢するようにスプリングを介在させ、操作片を手前に引き寄せることによってラッチが解除されるようにするという技術手段を採用した。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、家具等の抽斗の略全幅に渡る横長の前面板に設けたラッチ装置で、抽斗の前面に各種の手段により固定したアルミで一体成型した前面板と、該前面板に回動自在に設けた下方に操作片を備えたレバー板と、該レバー板に常時ロック状態に付勢するようにスプリングを介在させたラッチを設けたもの。あるいは、抽斗の前面に各種の手段により固定したアルミで一体成型した前面板と、該前面板に形成した、円柱状の回動溝に、同じくアルミで一体成型したレバー板の円筒状回動部を一端から押し込み挿入することによって取り付けられたものである。
【0009】
また、このレバー板は、円筒状回動部の下方に操作片が一体的に形成されている。そして少なくとも円筒状回動部の両端にはキー嵌合用の切り欠き部が形成されている。この切り欠き部は両端だけでなく全長に亘って形成されていても良い。
また、ラッチの回動軸の形状が角軸であれば、キー嵌合用の切り欠き部に換えて、角孔を穿設する。
【0010】
次に、円筒状回動部の両端にはラッチが取り付けられる。なお、ラッチは一端部だけに設けることも良い。
このラッチはレバー板の円筒状回動部の両端部から挿入できるように一端に回動軸が設けられ、この回動軸には円筒状回動部の切り欠き部に嵌合できるキー部が形成され、または回動軸を角軸にすることで角孔を穿設する。他端には、スプリングで常時フックのフック先端を係止突起にロックされた状態に付勢できるようになっている。この前面板とレバー板とラッチを組み立てたものをカバーするキャップが両端から前面板の端部に取り付けられるものである。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を添付図面で詳細に説明する。
図1に示したものは、一実施例であるラッチ装置を分解した状態の各要部を示す概略分解斜視図で、同じく図2は、ラッチがロックされた状態の概略断面図、図3は、ラッチが解除された状態の概略断面図で、1は前面板、2はレバー板、3はラッチ、4はスプリング、5はキャップを各々示すものである。
【0012】
次に、図1〜図3に基づいて、具体的な実施例について詳細に説明する。
図1からも理解できるように、アルミ一体成型で製作した抽斗の略全幅に渡る横長の前面板1とレバー板2、さらに、レバー板2の両端にラッチ3を組み立て、ラッチ3のフック11のフック先端12と係止突起13とのロック状態を係脱させるラッチ装置である。
【0013】
抽斗の略全幅に渡る横長の引き手の前面板1には、円柱状の回動溝14を形成する。なお、15は見出し等を設ける見出し部である。また、見出し部のないものでも良いことはいうまでもない。この円柱状の回動溝14の端部から、レバー板2の円筒状回動部7を挿入して回動自在にする。
【0014】
そして、ラッチ3のフック11のロック状態を解除するためには、レバー板2の操作片6を手前に引くと円柱状の回動溝14内で円筒状回動部7が回動する。
【0015】
このレバー板2の円筒状回動部7のキー嵌合用の切り欠き部8に嵌合した状態で固定されたラッチ3も同時に回動し、フック11とは反対側のスプリング受け部16に取り付けられたスプリング4に抗してフック先端12を係止突起13から解除動作させ、その操作片6の引いた状態のままの動作の延長で抽斗も同時に引き出すことができるものである。
【0016】
また、図4に基づいて、レバー板2とラッチ3のキー嵌合の固定手段に換えて角軸を採用した実施例を説明する。
【0017】
前面板1に回動自在に設けるレバー板2は、下方に操作片6、そして上方には角孔17を全長に亘るか、両端部に穿設し、この角孔17に、挿入できるようにラッチの回動軸を角回動軸18に形成することによって、前記第1実施例のキー部10及び切り欠き部8に換えることができる。その他は同一なので詳細な説明は省略する。
【0018】
次に、図5、図6に基づいて本発明の第3実施例について説明する。この第2実施例のものは、図面からも理解できるように、抽斗の前面板は従来の平板に形成し、この平板の前面板の略全幅に渡る引き手を別体で製作したもので、必然的に若干の構造上の相違はあるが、他の構成、作用は第1実施例と同一なので詳細な説明は省略する。
【0019】
以上説明してきた、アルミ一体成型品だけでなく、これに換えて合成樹脂一体成型品を採用することも可能である。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上の構成に基づき次の効果を得ることができる。
(1)製作組立て作業が簡単であり、抽斗の前面部に対してほぼ同一の長さの引き手を持ったものであるため、横長のどの部分を引っ張ってもラッチ装置が働くものである。しかもラッチの係脱操作を、引く動作で行うことができるようにしたので、抽斗の引き出し動作と一致し、円滑にラッチの係脱操作と抽斗の引き出し操作ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例であるラッチ装置の分解状態を示す概略分解斜視図である。
【図2】 前記第1実施例におけるラッチがロックされた状態を示す概略断面図である。
【図3】 前記第1実施例におけるラッチが解除された状態を示す概略断面図である。
【図4】 本発明の第2実施例であるラッチ装置の分解状態を示す概略分解斜視図である。
【図5】 本発明の第3実施例であるラッチ装置の要部縦断面図である
【図6】 前記第3実施例における全体概略斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・前面板 2・・・・レバー板
3・・・・ラッチ 4・・・・スプリング
5・・・・キャップ 6・・・・操作片
7・・・・円筒状回動部 8・・・・切り欠き部
9・・・・回動軸 10・・・・キー部
11・・・・フック 12・・・・フック先端
13・・・・係止突起 14・・・・円柱状の回動溝
15・・・・見出し部 16・・・・スプリング受け部
17・・・・角孔 18・・・・角回動軸
Claims (2)
- 抽斗の略全幅に渡る横長の前面板に設けるラッチ装置において、前面板1と該前面板1に回動自在に設けた下方に操作片6、そして上方には角孔17を穿設し、その角孔17に挿入できるようにラッチの回動軸を角回動軸18に形成して、前記角孔17に挿入し、ラッチ3を常時ロック状態に付勢するようにスプリング4を介在させ、操作片6を手前に引き寄せることによってラッチ3が解除されるようにしたことを特徴とする抽斗のラッチ装置。
- 抽斗の略全幅に渡る横長の前面板に設けるラッチ装置において、前面板1と該前面板1に回動自在に設けた下方に操作片6、そして上方に切り欠き部8を形成したレバー板2と、前記レバー板2の切り欠き部8に嵌合するラッチ3の回動軸9に設けたキー部10を挿入し、ラッチ3を常時ロック状態に付勢するようにスプリング4を介在させ、操作片6を手前に引き寄せることによってラッチ3が解除されるようにしたことを特徴とする抽斗のラッチ装置。
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1996
- 1996-05-24 JP JP15348996A patent/JP3686168B2/ja not_active Expired - Fee Related
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