JP2587127B2 - カプセル化トナー組成物 - Google Patents

カプセル化トナー組成物

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JP2587127B2
JP2587127B2 JP2227900A JP22790090A JP2587127B2 JP 2587127 B2 JP2587127 B2 JP 2587127B2 JP 2227900 A JP2227900 A JP 2227900A JP 22790090 A JP22790090 A JP 22790090A JP 2587127 B2 JP2587127 B2 JP 2587127B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般にトナー組成物に関し、さらに詳細に
は、カプセル化トナー組成物に関する。1つの実施態様
においては、本発明は樹脂バインダーと顔料、染料また
はこれらの混合物のような着色剤とを含むコア、および
その上の好ましくは界面重合により調製した高分子シェ
ル(外皮)を含むカプセル化トナーに関する。該高分子
シェルはポリエーテル成分のような軟質の可撓性成分を
主としてシェル物質の包装性(packing)を改善する目
的で含有する。シェル成分の適切な包装性は、例えば、
高密度シェル構造を与え、シェルの特にコアバインダー
に対する浸透性を低減し、抑制し、ある場合には排除し
得る。高度のシェル浸透性は主にトナーからのコアバイ
ンダーのリーチング(漏れ)またはブリーディング(に
じみ)に対して応答性であり、トナーの凝集またはブロ
ッキングおよび像形成およびプリンティング工程におけ
る像ゴーストの問題を生ずるが、これらの問題は本発明
のトナーによって回避される。本発明の特定の実施態様
はバインダー樹脂と着色剤とのコアを含み、このコアが
軟質のポリエーテルまたは他の同様な成分を構造中に含
有しているポリウレア、ポリアミドまたはポリエステル
のような高分子シェルでカプセル化されているカプセル
化トナー組成物に関し、それによって、トナー凝集の不
存在または最小化、および像ゴーストの不存在または最
小化というような上述の利点を有するトナーが得られ
る。本発明のもう1つの特定の実施態様はシェルが、例
えば、ベンゼンジイソシアネート、トルエンジイソシア
ネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチ
レンジイソシアネート、他の芳香族ポリイソシアネー
ト、脂肪族イソシアネートからなる群より選ばれた単数
または複数のポリイソシアネートと後で詳述するような
ジアミンまたはポリアミンとの反応生成物を含み、この
シェルがさらにその構造内に1つの成分好ましくはポリ
エーテルまたは他の軟質構造成分を含有し、例えば、コ
ア成分特にコアバインダーのリーチング即ち損失を防止
または最小にするようなカプセル化圧着性トナー組成物
に関する。本発明のもう1つの実施態様においては、得
られたトナー組成物は好ましくはその表面に導電性物質
を含みそれによって、例えば、約1×103〜約1×108
ーム−cmのような調整された安定な容積抵抗を有する組
成物を与え、このトナーは誘導現像法において特に有用
である。
本発明のトナー組成物の有する利点の例は、前述した
ようなものであり、像ゴーストの排除および/または最
小化、優れた定着特性、許容し得る表面はく離特性(あ
る場合には、例えば、リシコーンオイルのようなはく離
液の使用を省いた像形成システムでの使用を可能にす
る)、トナー凝集が実質的にないこと、許容し得る粉末
流動性、および最小のまたは全くなしのコア成分リーチ
ングがある。また、本発明のトナーはある場合に平坦紙
に対して実質的な高定着性を与える能力、実質的に改良
された機械特性を有するシェルの利点を有し;さらにま
た、使用するシェルモノマーが多くの場合低蒸気圧を有
し、かくして公害を減少させるが、これは従来技術のト
ナーシェルの幾つかの場合にはないものである。さら
に、本発明のトナー組成物においては、シェルが早期破
壊して、例えばポリマーとマグネタイトまたは他の顔料
とを含むコア成分が露出するようになり、他のトナー粒
子またはトナー現像下位装置コンポーネント表面等との
接触時に望ましくない凝集を形成するようなことはな
い。本発明のトナーが有する優れた表面はく離特性は現
像工程中にトナー像の紙基体への完全なまたは実質的に
完全な転写を与え、かくして現像工程を極めて効率的に
している。さらにまた、本発明のトナー組成物は、その
幾つかの実施態様において、高収率で得られ、また粗お
よび微細粒子を取り除くのに簡単な洗浄手順を使用して
製造コストを低減できる。本発明のトナー組成物は電子
写真法およびイオノグラフ法のような種々の公知のリプ
ログラフィー像形成法において使用できる。好ましく
は、本発明のトナー組成物は、炭化ケイ素のような誘導
性受入れ体を用いるイオノグラフプリンティング”
(“Amorphous Silicon Carbide Electroreceptors"な
る名称の米国特許出願第198,359/88号参照、該米国出願
の記載はすべて参考として本明細書に引用する)用の加
圧定着法において使用する。とりわけ、本発明のトナー
組成物は、例えば、トランスフィックシング(trans−f
ixing)を用いる、即ち、現像した像の定着を、現像し
た像を紙基体に圧力により同時に転写し定着することに
よって行う市販のデルファックス(Delphax)S9000、S6
000、S4500、S3000のようなデルファックスプリンター
および4060および4075のようなゼロックスコーポレーシ
ョンプリンターにおける像の現像において使用できる。
本発明のトナーのもう1つの応用は、例えば、像のトナ
ー付および転写を静電的に行い、転写像の定着を、熱エ
ネルギーの併用ありまたは無しで加圧によって行う2成
分現像システム用である。
本発明のトナー組成物は、1つの特定の実施態様にお
いては、マイクロカプセルシェル形成重縮合を含む界面
重合次いでコアモノマー(単数または複数)のフリーラ
ジカル開始剤および適当な着色剤の存在下での現場(in
situ)コアバインダー形成フリーラジカル重合を行う
ことによって調製できる。即ち、1つの実施態様におい
て、本発明は、コアモノマー、顔料、シェルモノマー
(シェルモノマーの少なくとも1種はポリエーテルセグ
メントを含有する)、およびフリーラジカル開始剤を用
いる界面/フリーラジカル重合法による圧着性カプセル
化トナー組成物の簡単かつ経済的な調製方法に関する。
本発明の他の方法の実施態様は、例えば、カプセル化カ
ラートナー組成物を得るための界面/フリーラジカル重
合法に関する。さらに、本発明のもう1つの方法の態様
においては、カプセル化トナーを溶媒の不存在下で調製
し得、かくして、それに伴う爆発の危険を排除し;さら
にまた、これらの方法は費用高で危険な溶媒の分離およ
び回収工程を必要としない。さらにまた、本発明の方法
によれば、例えば、外的溶媒成分を液体コアモノマーで
置き換えることができるので、トナー生成物の改良され
た収率が得られる。本発明の方法により調製したトナー
は加圧定着を用いる静電写真およびイオノグラフ像形成
法のようなリプログラフ像形成システムでの像の現像を
行うのに、さらに、他の像形成およびプリンティング法
において有用である。
本発明のトナー組成物はコア成分の包み込みすなわち
実質的な保持を可能にし、かくして、コアバインダーの
拡散およびリーチングを排除または実質的に抑制する特
異なシェル物質を含有する。結果として、トナー凝集お
よび像ゴーストの問題は完全にあるいは実質的に排除さ
れる。さらにまた、本発明のトナー組成物は多くの実施
態様において紙のような基体への像転写工程の効率を劇
的に改良する。また、本発明のトナーにおいては、特
に、一成分誘導現像法での使用に関して、トナー粒子は
その表面上に均一で実質的に永久的に結合した導電性物
質を含有し、それによってある種の安定な導電特性を激
しい撹拌に供される状況にあるトナー粒子に付与する。
多くの従来技術のトナーにおいては、トナー粒子の表面
導電性は撹拌に供したとき、特に、例えば、カーボンブ
ラックのような導電性ドライ表面添加剤を用いたとき不
安定である。さらに、これらの従来技術のトナー組成物
においては、実質的なバックグラウンドの汚れを有する
低品質の像が特に多数回の像形成サイクル後に、とりわ
け、トナー導電性の不安定性をもたらす撹しい機械的撹
拌後に通常得られる。何故ならば、カーボンブラックの
ような添加剤がトナー表面上に永久的に保持されてない
からである。さらに、従来技術の冷間圧着性トナー組成
物の幾つかは、例えば、これら組成物が有機溶媒を用い
る方法により得られる点で他の欠点も有する。有機溶媒
の使用は、殆んどの有機溶媒が可燃性であり爆発性であ
りまたそのような方法は費用高な溶媒分離回収工程を必
要とするので、トナー調製方法をコスト高で潜在的に危
険なものにする。さらにまた、溶媒の内在は反応器単位
容量当りのトナー生産収率も低下させる。さらにまた、
多くの従来技術方法においては、狭い粒度分散性のトナ
ーが本発明方法とは対照的に得られない;本発明方法で
は狭い粒度分布が一般に得られる。さらに、多くの従来
技術方法は溶媒除去の結果としてトナー粒子形態と嵩密
度に悪影響を及ぼし、その後のトナー処理および単離工
程中のトナー粒子の凝集または収縮が極めて低い嵩密度
を与える。これらの欠点は本発明のトナーおよび方法に
よって実質的に排除される。さらに詳細には、本発明の
カプセル化トナーにおいては、コア物質およびシェル物
質両方のトナー物質の制御が達成できる。とりわけ、本
発明のカプセル化トナーにおいては、コア成分の望まし
くないリーチングまたは損失が回避または排除され、像
ゴーストは、多くの場合、主としてシェル物質中のポリ
エーテル機能の存在およびシェル構造の低浸透特性の点
から排除される。像ゴーストは望ましくないトナー組成
物を用いたときのイオノグラフプリンティングにおいて
普通に生ずる望ましくない現象である。像ゴーストは不
当な像の繰返し、プリンティングを称し、除去され得な
いトナー粒子による誘電性受入れ体の汚染により主とし
て生ずる。この問題は、時には、像転写後の残留トナー
物質の除去を促進する適当な表面はく離剤の使用によっ
て部分的には排除できる。本発明のトナー組成物は、像
ゴースト問題を、コアバインダーを効果的に含有するマ
イクロカプセルシェルを用い、コアバインダーのリーチ
ングを抑制しかつコアバインダーが像トランスフィック
ス工程中に誘電性受入れ体と接触するのを防止すること
によって排除または実質的に排除する。さらに、本発明
のシェル物質のポリエーテル成分も優れた表面はく離特
性を与え、かくして誘電性受入れ体表面からの残留トナ
ー物質の効率的な除去を可能にする。さらにまた、この
ポリエーテル含有シェルにより得られた優れた表面はく
離特性はまたトランスフィックス現像工程の像転写効率
をも劇的に向上させる。
〔従来技術〕
特許性調査においては次の従来技術を報告する(すべ
て米国特許):着色剤物質、、および明らかにポリウレ
タンとポリエーテルのコポリマーであるようなブロック
またはグラフトコポリマーである高分子物質とを含む微
分割混合物を含むトナー組成物を開示している米国特許
第3,967,962号、例えば、アブストラクトの記載参照、
また、第2、3、6および7欄(特に13〜35行)の記載
にも留意されたい、しかしながら、この米国特許はカプ
セル化トナーを開示していないようである;第1樹脂壁
と第2樹脂壁で連続的にコーティングした着色コア物質
を含むマイクロカプセル化トナーを開示している米国特
許第4,565,764号、例えば、アブストラクトの記載参
照、さらに、第2〜第7欄、特に第7欄31行よりに留意
されたい、そこには、ポリウレタン、ポリウレア等のよ
うな第1壁が当該技術で公知のポリビニルアルコールを
含み得るとしている;'764号米国特許と同様な教示を含
み、さらに詳しくは、薄壁内にカプセル化された、長鎖
有機化合物と、高級アルコールと高級カルボン酸のエス
テルとの混合物のバインダーを含むカプセル化トナーを
開示している米国特許第4,626,490号、例えば、アブス
トラクトの記載参照、また特に第8欄64行から第9欄17
行に続くシェル物質の例に留意されたい、これらのシェ
ルは、例えば、ポリウレタン、ポリウレア、エポキシ樹
脂ポリフェニレンオキサイドまたはチオエーテル樹脂の
ようなポリエーテル、またはこれらの混合物を含み得
る;さらに、背景的興味のある米国特許として、第4,44
2,194号、第4,465,755号、第4,520,091号、第4,590,142
号、第4,610,945号、第4,642,281号、第4,740,443号お
よび第4,803,144号がある。
界面重合法は英国特許公報第1,371,179号に開示され
ており、該公報は現場界面重縮合によるマイクロカプセ
ル化法を開示している(該公報の記載はすべて参考とし
て本明細書に引用する)。さらに詳細には、該英国特許
公報はポリメチレンポリフェニルイソシアネートまたは
トルエンジイソシアネートモノマーの加水分解による有
機殺虫剤のカプセル化を行う方法を開示している。ま
た、該英国特許公報に開示されたシェル形成反応は混合
物を昇温下に加熱することにより開始され、この時点
で、イソシアネートモノマーを界面で加水分解してアミ
ンを生成させ、次いで、このアミンが未加水分解イソシ
アネートモノマーと反応してポリウレアマイクロカプセ
ル壁の形成を可能にする。さらにまた、米国特許第4,40
7,922号には、硬質成分としてのある種のポリマー、お
よび軟質成分としてのポリオクタデシルビニルエーテル
−コ−無水マレイン酸からなる群から選ばれた2種の非
混和性ポリマーのブレンドを含む感圧トナー組成物の界
面重合法が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕 多くの、幾つかの実施態様においては全部ではない
が、実質的な前述の利点を有するカプセル化トナーが求
められている。さらに詳細には、バインダー樹脂のよう
なコア成分の損失を排除または最小にしたシェルを有す
るカプセル化トナーが求められている。また、優れた解
像力と優れた定着性を有する像が得られるカプセル化ト
ナーが求められている。さらにまた、像ゴースト、トナ
ーオフセット、およびコア成分の望ましくないリーチン
グ等を回避または最小にしたカラートナーを包含するカ
プセル化トナーが求められている。さらに、ある場合に
は優れた表面はく離特性を有してシリコーンオイルおよ
びそれに伴う費用高の装置を用いない像形成システムで
の使用を可能にするカラートナーを包含するカプセル化
トナーが求められている。さらにまた、トナー凝集を示
さずにそれによって、例えば、1〜2年以上の長いトナ
ー貯蔵寿命を与え、かつコアが軟質のポリエーテル成分
を含有するシェル内にカプセル化されているカラートナ
ーを包含するカプセル化トナーが求められている。ま
た、カーボンブラック、グラファイトまたはその他の添
加剤で処理されてトナーを好ましくは約1×103〜1×1
08オーム−cmの容積抵抗値にまで導電性としかつ1成分
誘導現像システムでの使用を可能とするカプセル化トナ
ーが求められている。さらに、金属塩または脂肪酸の金
属塩等の表面添加剤を用いて主としてトナー表面はく離
性を促進させるカプセル化トナーが求められている。ま
た、前述の利点を有するカプセル化トナーの調製方法も
求められている。特に、コアが着色剤(単数または複
数)と、付加タイプモノマー(単数または複数)の現場
フリーラジカル重合から誘導されたコアバインダーとを
含み、このコアがポリエーテル成分を含有するマイクロ
カプセル中にカプセル化されているようなブラックおよ
びカラーカプセル化トナーの界面重合法が求められてい
る。さらにまた、シェル強度、コアバインダー分子量お
よびコアバインダー架橋性のような性質を所望通りに調
製できる加圧定着性カプセル化トナー組成物およびその
調製を可能にする改良された方法が求められている。さ
らにまた、トナーのシェルおよびコア用の物質の設計と
選択並びに嵩密度、粒度および粒度分散性のようなトナ
ー物性の制御において高められた柔軟性が求められてい
る。
本発明の目的は多くの前述の利点を有するカプセル化
トナー組成物を提供することである。
また、本発明の目的は非擬集性、非ゴースト性、高像
定着性、優れた耐像しわ性と耐こすり性、低像光沢、お
よび優れた像永久性のような所望のトナー特性を与える
カプセル化トナー組成物を提供することである。
本発明のもう1つの目的は樹脂バインダーと顔料、染
料またはこれら混合物のような着色剤とのコア、および
その上の、例えば、界面重合により調製したマイクロカ
プセルシェルとを含み、このシェルがポリエーテル成分
のような軟質成分を含有して、例えば、シェル物質の適
切な包装性を与えてシェル物質の浸透特性を低下させ、
従って、コアバインダーの望ましくないリーチングまた
はブリーディングを排除または抑制するようなカプセル
化トナー組成物を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の上記および他の目的はトナー、より詳細に
は、カプセル化トナーを提供することによって達成され
る。本発明の1つの実施態様においては、樹脂またはポ
リマーのバインダーと顔料または染料とのコア、および
その上の高分子シェルとを含むカプセル化トナーが提供
され、その高分子シェルは、軟質かつ可撓性の成分を含
有して、例えば、シェル物質の適切な包装性を与えて高
密度シェル構造の形成をもたらし、このシェル構造によ
りコアバインダーを効果的に含有し拡散およびリーチン
グによるコアバインダーの損失を防止するものである。
1つの実施態様における軟質かつ可撓性の成分はポリエ
ーテル基を含む。特に、1つの実施態様においては、本
発明によれば、ポリマーバインダーおよび顔料または染
料粒子を含有するコア、およびその上の好ましくは界面
重合により得られポリエーテル構造部分を含有するシェ
ルとを含むカプセル化トナーが提供される。本発明のも
う1つの特定の実施態様は樹脂バインダーと顔料、染料
またはこれらの混合物とのコア、およびポリ(エーテル
ウレア)、ポリ(エーテルアミド)、ポリ(エーテルエ
ステル)、ポリ(エーテルウレタン)およびこれらの混
合物等のポリエーテル含有ポリマーの高分子シェルとを
含むカプセル化トナーに関する。
本発明の上記のトナーは、コマモノマー、着色剤、フ
リーラジカル開始剤、および1種以上の水非混和性シェ
ルプレカーサーとの混合物を安定剤を含有する水性媒体
中の微細液滴として分散させることを含む界面/フリー
ラジカル重合法によって調製できる。この有機相中のシ
ェルプレカーサーの1つはポリエーテル含有モノマーま
たはプレポリマーである。安定化微細液滴の形成に用い
る安定剤の性質と濃度は、主として、例えば、トナー成
分、混合物の粘度、並びに所望トナー粒度による。シェ
ル形成界面重合は水溶性シェルモノマーを反応媒体中に
添加することによって行う。水性相中の水溶性シェルモ
ノマーは微細液滴/水界面で有機相中と水非混和性シェ
ルプレカーサーと反応して微細液滴の周りでマイクロカ
プセルを形成する。新しく形成されたマイクロカプセル
内のコアモノマーからのコアバインダーの調製はその後
加熱により開始し、かくして、本発明のカプセル化トナ
ーの調製を完了させる。
後で重合させ、例えば、約10〜約70重量%の有効量で
存在するコアモノマーの具体的例には、アクリレート
類、メタクリレート類、スチレンおよびその誘導体(ス
チレンブタジエンのような)のようなオレフィン類等が
ある。後で、重合させるコアモノマーの特定の例には、
n−ブチルアクリレート、s−ブチルアクリレート、イ
ソブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、s−ブ
チルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、ベン
ジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、プロピル
アクリレート、イソプロピルアクリレート、ヘキシルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、ヘキシルメ
タクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ラウリ
ルアクリレート、ラウリルメタクリレート、ペンチルア
クリレート、ペンチルメタクリレート、ステアリルアク
リレート、ステアリルメタクリレート、エトキシプロピ
ルアクリレート、エトキシプロピルメタクリレート、ヘ
プチルアクリレート、ヘプチルメタクリレート、メチル
ブチルアクリレート、メチルブチルメタクリレート、m
−トシルアクリレート、ドデシルスチレン、ヘキサメチ
ルスチレン、ノニルスチレン、テトラデシルスチレン、
他の公知の付加モノマー(例えば、米国特許第4,298,67
2号、その記載はすべて参考として本明細書に引用す
る)、およびこれらの混合物がある。具体的には示して
いない他の同様なコアモノマーも使用できる。
コア中に、例えば、約2〜約65重量%の有効量で存在
する種々の公知の顔料としては、カーボンブラック;モ
ーベイ(Mobay)マグネタイト MO8029、MO8060、コロ
ンビアンマピコブラックおよび表面処理マグネタイト、
フィザーマグネタイトCB4799、CB5300、CB5600、MCX63
6、バイエルマグネタイトベイフェロックス(Bayferro
x)8600、8610、ノーサンピグメンツマグネタイトNP−6
04、NP−608、マグノックス(Magnox)マグネタイトTMB
−100またはTMB−104のようなマグネタイト;およびこ
れらの顔料と他の後述するようなカラー顔料との混合物
のような他の同様なブラック顔料がある。カラー顔料と
しては、レッド、グリーン、ブラウン、ブルー、ヘリオ
ゲンブルーL9600、D6840、D7040、D7020、パイラムオイ
ルブルーおよびパイラルオイルイエロー、パールユーリ
ッヒ&コンパニー社より入手できるピグメントブルー
1、ピグメントバイオレット1、ピグメントレッド48、
レモンクロムイエローDCC1026、オンタリオ州トロント
のドミニオンカラーコーポレーションより入手できるE.
D.トルイジンレッドおよびボンレッドC、ノバパームイ
エローFGL、ヘキスト社より入手できるホスタパームピ
ンクE、E.I.デュポン社より入手できるシンカシアマゼ
ンタ等がある。一般に使用できるカラー顔料にはシア
ン、マゼンタまたはイエローの各顔料またはこれらの混
合物がある。顔料として使用できるマゼンタ物質の例に
は、例えば、2,9−ジメチル置換キナクリドンおよびカ
ラーインデックスにCI60710、CIディスパースドレッド1
5として挙げられているアンスラキノン染料、カラーイ
ンデックスにCI26050、CIソルベントレッド19として挙
げられているジアゾ染料等がある。顔料として使用でき
るシアン物質の具体的例には銅テトラ−4−(オクタデ
シルスルホンアミド)フタロシアニン、カラーインデッ
クスにCI74160、CIピグメントブルーとして挙げられて
いるX−銅フタロシアニン顔料、およびカラーインデッ
クスにCI69810、スペシャルブルーX−2137として挙げ
られているアンスラスレンブルー等があり、また、使用
できるイエロー顔料の具体的な例はジアリライドイエロ
ー3,3−ジクロロベンジデンアセトアセトアニリド、カ
ラーインデックスにCI27000、CIソルベントイエロー16
として挙げられているモノアゾ顔料、カラーインデック
スにフロンイエローSE/GLN、CIデイスパースドイエロー
33として挙げられているニトロフェニルアミンスルホン
アミド、2,5−ジメトキシ−4−スルホンアニリドフェ
ニルアゾ−4′−クロロ−2,5−ジメトキシアセト−ア
セトアニリド、およびパーマネントイエローFGLであ
る。これらの顔料はマイクロカプセル化トナー組成物中
に種々の適当な有効量で存在する。1つの実施態様にお
いては、顔料粒子はトナー組成物中に乾燥トナーの重量
基準で約2〜約65重量%の量で存在する。カラーマグネ
タイトも、これはマピコブラックとシアン成分の混合物
を含むが、顔料として使用できる。
好ましいシェルポリマーの例には、ポリウレア、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリウレタンおよびこれらの混
合物等があるが、これらのポリマーはその構造内にポリ
エーテル機能のようなある種の軟質で可撓性の成分を含
有し、この成分は、例えば、シェル物質の分子充填性お
よびシェル構造体への望ましい低表面エネルギー特性の
付与を促進する。シェルの量は一般にトナーの約5〜約
30重量%であり、例えば、後述するような5ミクロン以
下の厚さを一般に有する。他のシェルポリマー、シェル
量および厚さも使用できる。
本発明の1つの実施態様においては、マイクロカプセ
ルシェルは有機相中の1種以上のポリイソシアネート
(その少なくとも1つはユニロイヤルケミカル社および
モーベイケミカル社より商業的に入手できる市販ポリエ
ーテルイソシアネートプレポリマーのようなポリエーテ
ル系イソシアネートである)を水性相中の単数または複
数のポリアミンとの界面重合によって調製する。特定の
ポリエーテルイソシアネートは好ましくは5重量%過剰
のNCO分を含有するものである。ポリエーテルイソシア
ネートの具体的例には、ユニロイヤルケミカル社のB−
635、B−843のようなジフェニルメタンジイソシアネー
ト系液体ポリエーテルビブラタン(Vibrathane)および
B−604、B−614のようなトルエンジイソシアネート系
液体ポリエーテルビブラタン等、並びにモーベイケミカ
ル社の液体ポリエーテルイソシアネートプレポリマーE
−21またはE−21A(製品コード番号D−716)、743
(製品コード番号D−301)、744(製品コード番号D−
302)等がある。シェル物質の調製用に上記ポリエーテ
ルイソシアネートと一緒に有効量の共反応物として使用
できる他のイソシアネートは、例えば、ベンゼンジイソ
シアネート、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシ
アネート、ビス(4−イソシアネートシクロヘキシル)
−メタン、モンジュール(MUNDUR)CB−60、モンジュー
ルCB−75、モンジュールMR、モンジュールMRS10、PAPI2
7、PAPI135、アイソネート(Isonate)143L、アイソネ
ート181、アイソネート125M、アイソネート191およびア
イソネート240のような商業的に入手できるものであ
る。界面重縮合シェル形成に適するポリアミンの具体的
例には、例えば、エチレンジアミン、テトラメチレンジ
アミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、2−ヒドロキシトリメチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタアミン、1,8−ジアミノオクタン、キシレンジア
ミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン、トリス(2
−アミノエチル)アミン、4,4′−メチレン−ビス(シ
クロヘキシルアミン)、ビス(3−アミノプロピル)エ
チレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘ
キサン、1,5−ジアミノ−2−メチルペンタン、ピペラ
ジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラジ
ン、1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン、お
よび2,5−ジメチルペンタメチレンジアミンがある。一
般に、シェルポリマーは総トナー組成物の約5〜約30重
量%好ましくは約8〜約20重量%を構成する。シェルを
調製するための上記界面重縮合中、温度は約15℃〜約55
℃好ましくは約20℃〜約30℃に維持する。また、一般
に、反応時間は約5分〜約5時間好ましくは約20分〜約
90分である。他の温度および時間も使用でき、さらに、
ここに具体的に例示していないポリイソシアネートおよ
びポリアミドも使用できる。
本発明のもう1つの実施態様は1種以上、即ち、例え
ば、少なくとも1種好ましくは1方が有効量で存在する
ポリエーテルイソシアネートである2種のポリイソシア
ネートとポリアミンの重縮合生成物を含むシェルを含
み、トナーがその上に導電性物質の高分子バインダー中
水性分散液から得られた導電性物質を含むカプセル化ト
ナーに関し、上記ポリエーテルイソシアネートはユニロ
イヤルケミカル社のポリエーテルビブラタンB−604、
B−614、B−635、B−843およびモーベイケミカル社
のポリエーテルイソシアネートプレポリマーE−21また
はE−21A、XP−743、XP−744等からなる群より選ばれ
る。ポリアミンは、例えば、エチレンジアミン、テトラ
メチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−フェニ
レンジアミン、2−ヒドロキシトリメチレンジアミン、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、1,8−ジアミノオクタン、キシ
レンジアミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン、ト
リス(2−アミノエチル)アミン、4,4′−メチレンビ
ス(シクロヘキシルアミン)、ビス(3−アミノプロピ
ル)エチレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シ
クロヘキサン、1,5−ジアミノ−2−メチルペンタン、
ピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピ
ペラジン、1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジ
ン等からなる群より選ばれる。一般に、ポリエーテルイ
ソシアネートは使用するポリイソシアネートの総量の約
1〜100重量%の量好ましくは約2〜約20重量%の量で
使用する。さらにまた、ポリエーテルイソシアネートは
好ましくは約1〜約30重量%より好ましくは約5〜約20
重量%のNCO含有量を有すべきである。
他のイソシアネートもポリアミンと反応させるのに用
いて界面重合によるシェルの形成を行うことができる。
例えば、米国特許第4,612,272号および英国特許第2,10
7,670号参照、これら特許の記載はすべて参考として本
明細書に引用する。
使用できる商業的に入手可能なポリエーテルイソシア
ネートの特定の例には、その多くはすでに前述している
とおりであるが、B−604、B−614、B−635、B−84
3、E−21、E−21A、XP−743およびXP−744がある。ポ
リアミンとのシェル形成界面重合用の特定のポリイソシ
アネート共反応物にはベンゼンジイソシアネート、トル
エンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ビス
(4−イソシアネートシクロヘキシル)−メタン、モン
ジュールCB−60、モンジュールCB−75、モンジュールM
R、モンジュールMRS10、PAPI27、PAPI135、アイソネー
ト143L、アイソネート181、アイソネート125M、アイソ
ネート191、およびアイソネート240がある。さらに、上
記ポリエーテルイソシアネートプレポリマーに加えて1
種より多い共反応物も使用できる。これらのイソシアネ
ートと界面重縮合して耐久性のマイクロカプセルシェル
を形成できる水溶性ポリアミン化合物の具体的な特定の
例には、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p
−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、2−
ヒドロキシトリメチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミ
ン、1,8−ジアミノオクタン、キシレンジアミン、ビス
(ヘキサメチレン)トリアミン、トリス(2−アミノエ
チル)アミン、4,4′−メチレンビス(シクロヘキシル
アミン)、ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミ
ン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,5−
ジアミノ−2−メチルペンタン、2−メチルピペラジ
ン、2,5−ジメチルピペラジン、1,4−ビス(3−アミノ
プロピル)ピペラジン等がある。
好ましいシェル物質としては、ポリエーテルプレポリ
マーE−21またはE−21Aとアイソネート134Lの混合物
と1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジンとのポ
リイソシアネート対ポリアミンのモル比約1:0.95〜1:1.
25好ましくは約1:1.03〜1:1.10の界面重縮合生成物を使
用することができ、使用することができるプレポリマー
E−21またはE−21A対アイソネート134Lのモル比は約
0.005:0.995〜0.50:0.50好ましくは約0.02:0.98〜0.20:
0.80である。
本発明のトナーのシェル形成に用いる界面方法は、例
えば米国特許第4,000,087号および第4,307,169号に例示
されており、これら米国特許の記載はすべて参考として
本明細書に引用する。
例えば、金属塩、脂肪酸の金属塩、コロイド状シリカ
およびこれらの混合物等のような表面添加剤を本発明の
トナーにおいて使用でき、これらの添加剤は通常約0.1
〜約1重量%の量で存在する。米国特許第3,590,000
号、第3,720,617号、第3,655,374号および第3,983,045
号参照、これら米国特許の記載はすべて参考として本明
細書に引用する。好ましい添加剤はステアリン酸亜鉛と
エーロジル(Aerosil)R972である。
上記本発明のトナー組成物は、コアモノマー(単数ま
たは複数の)、一方がポリエーテルポリイソシアネート
である反応生シェル成分の混合物、フリーラジカル開始
剤、および着色剤を混合し;この各有機物質と着色剤の
混合物を、高剪断力により、カプセル化後のマイクロカ
プセル粒子のコールターカウンター測定により推定した
ときの平均容積微細液滴径が一般に約5〜約30ミクロン
であり平均容積液滴粒度分散度が一般に約1.2〜約1.4で
あるような特定の液滴粒度と粒度分布の安定な微細液滴
として適当な安定剤または乳化剤によって分散させ;次
いで、この分散液を水混和性ポリアミンを加えることに
よってシェル形成界面重縮合に供し;その後、この新た
に形成したマイクロカプセル内でのコアバインダー形成
のための熱誘起フリーラジカル重合を開始させることを
含む界面/フリーラジカル重合法のような多くの種々の
方法により調製できる。シェル形成界面重縮合は一般に
周囲温度で行うが、加温も使用する成分の性質および官
能度によっては使用できる。コアバインダー形成フリー
ラジカル重合においては、一般に周囲温度ないし約100
℃好ましくは周囲温度ないし約85℃で行う。さらに、1
種以上の開始剤を用いて重合転換率を向上させまた所望
の分子量および分子量分布を得ることもできる。
使用するフリーラジカル開始剤の具体的な例には2,
2′−アゾジメチルバレロニトリル、2,2′−アゾイソブ
チロニトリル、アゾビスシクロヘキサンニトリル、2−
メチルブチロニトリルまたはこれらの混合物のようなア
ゾ化合物および他の同様な公知化合物があり、開始剤の
量はコアモノマー量の約0.5〜約10重量%である。使用
する安定剤には、ポリ(ビニルアルコール)、特に加水
分解ポリ(ビニルアルコール)、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、メチルセルロースのような水溶性高分子界面
活性剤があり、安定剤対水の比は、例えば、約0.05〜約
0.75である。
本発明のカプセル化トナー組成物は機械的にまた熱的
に安定であり、全部ではないが殆んどの実施態様におい
て許容し得る貯蔵寿命を有する。例えば、本発明のカプ
セル化トナー組成物は早期の破壊を受けず、非ブロッキ
ング性であり、60℃までの温度で非凝集性である。本発
明のポリエーテル含有シェル物質は強じんであり、コア
成分特にコアバインダー樹脂に対して低度のシェル浸透
性を示す。コア成分のリーチングまたはブリーディング
は1〜2年以上の長時間の貯蔵においても生じない。さ
らに、シェル構造中へのポリエーテル導入はまた得られ
るトナーに所望の良好な表面はく離性および優れた粉末
流動特性を付与する。後者のトナー物性は高い像転写効
率を与え像の現像中の像ゴーストおよびオフセットを防
止する。
また、本発明のトナー組成物は、カーボンブラック、
グラファイトおよび他の導電性オルガノ金属化合物のよ
うな化合物をトナー表面に添加することによって約1×
103〜約1×108オーム−cmの容積抵抗値を有する導電性
にすることができる。本発明のこの導電性トナー組成物
は静電像の誘導現像において特に有用である。さらに詳
細には、本発明によれば、静電潜像を像シリンダーの硬
質誘電性表面上にコロナ源からのイオンを付着させるこ
とによって形成し;この像を本発明の1成分磁性トナー
組成物で現像し;次いで、紙上に加圧により95%以上、
多くの場合99%以上のトナー転写効率でもって同時に転
写と定着を行うことを含む静電像の現像方法が提供され
る。像定着に用いるトランスフィックス圧は一般的には
1000psi(70.3kg/cm2)以下〜約4,000psi(281.2kg/c
m2)であるが、好ましいのは、トランスフィックス圧は
紙カレンダリングおよび高像光沢問題を排除または軽減
するためには2,000psi(140.6kg/cm2)である。使用で
きる加圧定着方法および装置の例はデルファックス、ヒ
タリ、チバーネットおよびその他の商業的に入手できる
ものである。
さらに、本発明は、例えば、ポリマー含浸陽極酸化ア
ルミニウムのような電子受容体上に潜像をイオン付着に
よって形成し、この像を本発明の加圧定着性カプセル化
トナーで現像し、次いで、像を紙のような適当な基体に
同時に転写し定着させることによる像の現像方法に関す
る。
2成分現像剤においては、コーティングありまたはな
しのスチールフェライト、銅亜鉛フェライト等のような
キャリヤー粒子を本発明のカプセル化トナーと混合でき
る、例えば、米国特許出願第136,921/87号、第136,792/
87号;米国特許第4,560,635号、第4,298,672号、第3,83
9,029号、第3,847,604号、第3,849,182号、第3,914,181
号、第3,929,657号および第4,042,518号参照、上記米国
出願を含むこれら米国特許の記載はすべて参考として本
明細書に引用する。
〔実施例〕
〔実施例1〕 ポリエーテルイソシアネートプレポリマーE−21Aとア
イソネート143Lとから誘導されたポリ(エーテルウレ
ア)シェルおよびラウリルメタクリレートマグネタイト
コアとを含む18.8ミクロン(平均容積直径)のカプセル
化トナーを次のように調製した: n−ラウリルメタクリレート(113g)、2,2′−アゾ
−ビス(2,4−ジメチル−バレロニトリル)(3.3g)、
2,2′−アゾビス(イソブチロニトリル)(3.3g)、ア
イソネート143L(42.2g)、およびバイエル社のポリエ
ーエルイソシアネートプレポリマーE−21A(5.5g)を
ブリンクマンポリトロンを備えた2のナルゲン(Nalg
ene)容器中で4,000RPMで30秒間均質化した。この混合
物に、マグネタイトバイフェロックス8610(300g)とジ
クロロメタン(20ml)とを加え、相応するスラリーを8,
000RPMで3分間均質化した。得られた混合物に、1の
0.10重量%ポリ(ビニルアルコール)(88%加水分解、
MW96,000)水溶液を加え、その後、9,000RPMで2分間再
び均質化した。得られた分散液を油浴中に浸しかつ機械
的撹拌器を備えた2の反応ケトル中に移した。次い
で、ケトル内容物に、80mlの水中、37mlの1,4−ビス
(3−アミノプロピル)ピペラジンの溶液を加え、得ら
れた混合物を1時間反応させた。その後、ケトルを85℃
に1時間加熱し、重合をこの温度で6時間続け、室温に
冷却した。次いで、得られた混合物を4ビーカーに移
し、絶えず撹拌しながら水で約4の容量に希釈した。
得られたカプセル化トナー粒子を重力によりビーカーの
底に沈降させ、上澄水を注意深くデカンテーションし
た。洗浄をこの方法で洗浄液が透明になるまで3回繰返
した。洗浄したトナーを2ビーカーに移し水で総容量
1.8に希釈した。アキュアダック(Aquadag)グラファ
イトE(23.5g、アケーソンコロイヅ社)および水(100
ml)を加え、混合物をヤマトスプレードライヤー中で空
気入口温度160℃および空気出口温度80℃でスプレー乾
燥させた。空気流は0.75m3/分に維持し、また、粉砕空
気圧は1.0kg/cm2に保持した。集めた乾燥カプセル化ト
ナー(360g)を63ミクロンふるいでふるい掛けした。ト
ナーの容積平均粒径は、256チャンネルコールターカウ
ンターで測定したとき、18.8ミクロンであり容積平均粒
度分散度1.36であった。
240gの上記カプセル化トナーAを、グリー(Greey)
ブレンダーを用いて、先ず0.96gのカーボンブラック
(ブラックパールス2000)と3,500RPMで2分間次いで3.
6gのステアリン酸亜鉛と3,000RPMでさらに10分間乾燥混
合して1×106オーム−cmの容積抵抗をトナーに付与し
た。このトナーをトナーAと称する。
比較用トナーBを上記の手順に従って調製したが、11
8.7gのラウリルメタクリレートを113gのラウリルメタク
リレートと5.7gの上記ポリエーテルイソシアネートプレ
ポリマーE−21Aとの代りに用いた。
各トナー組成物の試験用に用いた加圧定着用イオノグ
ラフプリンターはデルファックスS−6000プリンターで
あった。現像した像を2,000psi(140.6kg/cm2)の圧力
でトランスフィックスさせた。プリント品質をチェッカ
ーボードプリントパターンから評価した。像光学濃度は
標準の積算密度計を用いて測定した。像定着性は、テー
プを像に対して均一な再生可能な標準圧で押圧し次いで
除去する標準化テープ引張り法によって測定した。像定
着値はテープ試験後の残存像光学濃度の元の像光学濃度
に対するパーセントとして表わす。像ゴーストは2000以
上のプリントにおいて定着的に評価した。トナーシェル
の一体性はホッパースクリーン(これを介して、トナー
を装置の磁力ロールに供給する)上のつぶれたあるいは
凝集トナーを観察することにより定着的に判定した。つ
ぶれたトナーが2000回のコピー後に上記スクリーン開口
に付着または開口の幾つかを塞いでいることを見い出し
た場合には、早期のトナー破壊問題が存在するものと判
定した。
カプセル化トナーAにおいては、像定着値は2000プリ
ントにおいて像ゴーストよび現像ハウジングでのトナー
凝集もなく92%であった。さらにまた、このトナーは放
置時に凝集または凝結を示さず、またトナーブロッキン
グも55℃、48時間で観察されなかった。カプセル化トナ
ーBにおいては、像定着値は90%であり、ひどい像ゴー
ストが100プリント後に観察された。さらに、トナーB
は室温で10日間の放置中に凝集した。
〔実施例2〕 ポリエーテルイソシアネートプレポリマーE−21とアイ
ソネート143Lとから誘導されたポリ(エーテルウレア)
シェルおよびラウリルメタクリレートとマグネタイトと
のコアとを含む19.5ミクロンカプセル化トナーを次のよ
うに調製した: n−ラウリルメタクリレート(132g)、2,2′−アゾ
−ビス(2,4−ジメチル−バレロニトリル)(2.6g)、
2,2′−アゾビス(イソブチロニトリル)(2.6g)、ア
イソネート143L(41.5g)、およびバイエル社のポリエ
ーテルイソシアネートプレポリマーE−21(1.7g)をブ
リンクマンポリトロンを備えた2のナルゲン(Nalgen
e)容器中で4,000RPMで30秒間均質化した。この混合物
に、ノーサーンピグメンツマグネタイトNP−608(280
g)とジクロロメタン(20ml)とを加え、相応するスラ
リーを8,000RPMで3分間均質化した。得られた混合物
に、1の0.10重量%ポリ(ビニルアルコール)(88%
加水分解、MW96,000)水溶液を加え、その後、9,000RPM
で2分間均質化した。得られた分散液を油浴中に浸しか
つ機械的撹拌器を備えた2の反応ケトル中に移した。
次いで、ケトル内容物に、80mlの水中37mlの1,4−ビス
(3−アミノプロピル)ピペラジンの溶液を加え、得ら
れた混合物を1時間反応させた。その後、反応ケトルを
85℃に1時間加熱し、この温度で5時間保持し、室温に
冷却した。次いで、得られた混合物を4ビーカーに移
し、一定の撹拌条件で水で約4の容量に希釈した。得
られたトナー粒子を重力によりビーカーの底に沈降さ
せ、上澄水を注意深くデカンテーションした。洗浄をこ
の方法で洗浄液が透明になるまで3回繰返した。洗浄し
たカプセル化トナーを2ビーカーに移し水で総容量1.
8に希釈した。アキュアダック(Aquadag)E(23.5
g、アケーソンコロイヅ社)および水(100ml)を加え、
得られた混合物をヤマトスプレードライヤー中で空気入
口温度160℃および空気出口温度80℃でスプレー乾燥さ
せた。空気流は0.75m3/分に維持し、また粉砕空気圧は
1.0kg/cm2に保持した。集めた乾燥カプセル化トナー(3
60g)を63ミクロンふるいでふるい掛けした。トナーの
容積平均粒径は、256チャンネルコールターカウンター
で測定したとき、19.5ミクロンであり容積平均粒度分散
度1.33であった。
240gの上記カプセル化トナーを、グリー(Greey)ブ
レンダーを用いて、先ず0.96gのカーボンブラック(ブ
ラックパールス2000)と3,500RPMの混合羽根板(impell
er)操作で2分間次いで3.6gのステアリン酸亜鉛と3,00
0RPMの羽根板速度でさらに10分間乾燥混合して8×105
オーム−cmの容積抵抗を付与した。トナーCと称するこ
のトナーは優れた放置時耐凝集性を示し、55℃、48時間
でブロッキングしなかった。
比較目的で調製したカプセル化トナーDは上記の手順
に従って得たが、133.7gのn−ラウリルメタクリレート
を132gのラウリルメタクリレートと1.7gのポリエーテル
イソシアネートプレポリマーE−21の代りに用いた。こ
のトナーは室温で放置中1週間以内で凝集する傾向を示
した。
これらトナーの装置試験は実施例1の手順に従って行
った。トナーCにおいては、像定着値は86%であり、像
ゴーストは2,000プリント後で観察されなかった。さら
にまた、トナー凝集はプリンターの現像ハウジング中で
検知されなかった。これに対し、トナーDは83%の像定
着値を示し、2〜3プリント後に観察し得る像ゴースト
を有しまた100プリント後にはひどい像ゴーストを有し
ていた。
〔実施例3〕 ポリエーテルイソシアネートプレポリマーXP−744と
アイソネート143Lとの混合物から誘導されたポリ(エー
テルウレア)シェル、およびラウリルメタクリレートと
マグネタイトのコアとを含む19.1ミクロンカプセル化ト
ナーを次のようにして調製した: n−ラウリルメタクリレート(132g)、2,2′−アゾ
−ビス(2,4−ジメチル−バレロニトリル)(2.6g)、
2,2′−アゾビス(イソブチロニトリル)(2.6g)、ア
イソネート143L(42.2g)、およびバイエル社のポリエ
ーテルイソシアネートプレポリマーXP−744(5.7g)を
ブリンクマンポリトロンを備えた2のナルゲン(Nalg
ene)容器中で4,000RPMで30秒間均質化した。この混合
物に、コロンビアンケミカルマピコブラックマグネタイ
ト(280g)とジクロロメタン(20ml)とを加え、相応す
るスラリーを8,000RPMで3分間均質化した。次いで、得
られた混合物に、1の0.10重量%ポリ(ビニルアルコ
ール)(88%加水分解;MW96,000)水溶液を加え、その
後、混合物を9,000RPMで2分間再び均質化した。得られ
た分散液を油浴中に浸しかつ機械的撹拌器を備えた2
の反応ケトル中に移した。次いで、ケトル内容物に、80
mlの水中37mlの1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペ
ラジンの溶液を加え、得られた混合物を1時間反応させ
た。その後、ケトルを85℃に1時間加熱し、この温度で
さらに5時間保持し、室温に冷却した。次いで、得られ
た混合物を4ビーカーに移し、絶えず撹拌しながら水
で約4の容量に希釈した。得られたトナー粒子を重力
によりビーカーの底に沈降させ、上澄水を注意深くデカ
ンテーションした。洗浄をこの方法で洗浄液が透明にな
るまで3回繰返した。湿ったカプセル化トナーを2ビ
ーカーに移し水で総容量1.8に希釈した。アキュアダ
ック(Aquadag)グラファイトE(23.5g、アケーソンコ
ロイヅ社)および水(100ml)をビーカーに加え、得ら
れた混合物をヤマトスプレードライヤー中で空気入口温
度160℃および空気出口温度80℃でスプレー乾燥させ
た。空気流は0.75m3/分に維持し、また粉砕空気圧は1.0
kg/cm2に保持した。集めた乾燥カプセル化トナー(360
g)を63ミクロンふるいでふるい掛けした。トナーの容
積平均粒径を測定したところ19.1ミクロンであり容積平
均粒度分散度は1.32であった。
240gの上記カプセル化トナーを、グリー(Greey)ブ
レンダーを用いて、先ず0.96gのカーボンブラック(ブ
ラックパールス2000)と3,500RPMの混合羽根操作で2分
間次いで3.6gのステアリン酸亜鉛と3,000RPMの羽根板速
度でさらに10分間乾燥混合して9×105オーム−cmのト
ナー抵抗を付与した。このトナーは放置時凝集を示さ
ず、2,000回のプリントにおいて像ゴーストなしの78%
の像定着値を示した。
比較用カプセル化トナーは上記手順に従って調製した
が、137.7gのn−ラウリルメタクリレートを135gのn−
ラウリルメタクリレートと5.7gのポリエーテルイソシア
ネートプレポリマーXP−744の代りに用いた。このトナ
ーは室温での放置中8日以内で凝集し、30プリント後ひ
どい像ゴーストを有する83%の像定着値を示した。
〔実施例4〕 ポリエーテルイソシアネートプレポリマーE−21とア
イソネート143Lとから誘導されたポリ(エーテルウレ
ア)を含む20.5ミクロンカプセル化トナーを次のように
して調製した: トナーは実施例1の手順に従って調製したが、n−ラ
ウリルメタクリレート(113g、2,2′−アゾ−ビス(2,4
−ジメチル−バレロニトリル)(3.3g)、2,2′−アゾ
ビス−(イソブチロニトリル)(3.3g)、アイソネート
143L(42.2g)、ポリエーテルイソシアネートプレポリ
マーE−21(5.7g)、およびマグノックスTMB−100(30
0g)の混合物を、n−ラウリルメタクリレート(132
g)、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチル−バレロニト
リル)(2.6g)、2,2′−アゾビス−(イソブチロニト
リル)(2.6g)、アイソネート143L(45.1g)、ポリエ
ーテルイソシアネートプレポリマーE−21(1.7g)、お
よびノーサーンピグメントNP−608(280g)の混合物に
代えて用いた。容積平均粒径20.5ミクロンおよび容積平
均粒度分散度1.36を有する360gの上記で調製したカプセ
ル化トナーを得た。このトナーはトナー凝集を示さず、
55℃で48時間安定であった。また、このカプセル化トナ
ーはデルファックスS−6000試験用プリンティング装置
中で85%の像定着値を示し、2,000回のプリントにおい
て観察し得る像ゴーストはなかった。
〔実施例5〕 ポリエーテルビブラタンとアイソネート143Lとから誘
導したポリ(エーテルウレア)シェル、およびラウリル
メタクリレート−ステアリルメタクリレートコポリマー
のコアバインダーとを含む17.2ミクロンカプセル化トナ
ーを次のようにして調製した: トナーは実施例1の手順に従って調製したが、n−ラ
ウリルメタクリレート(56.5g)、ステアリルメタクリ
レート(56.5g)、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル−
バレロニトリル)(3.3g)、2,2′−アゾビス−(イソ
ブチロニトリル)(3.3g)、アイソネート143L(42.2
g)、16%のNCO含有量を有するポリエーテルビブラタン
(5.7g)、およびノーサーンピグメンツNP−604(300
g)の混合物を、n−ラウリルメタクリレート(132
g)、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチル−バレロニト
リル)(2,6g)、2,2′−アゾビス−(イソブチロニト
リル)(2.6g)、アイソネート143L(45.1g)、ポリエ
ーテルイソシアネートプレポリマーE−21(1.7g)、お
よびノーサーンピグメンツNP−603(280g)の混合物を
代りに用いた。さらに、0.10%の代りに0.12%のポリ
(ビニルアルコール)水溶液を用いて小トナー粒径を生
成させ、トナー調製はジクロロメタンの使用なしで行っ
た。容積平均粒径17.2ミクロンおよび容積平均粒度分散
度1.31を有する373gのドライカプセル化トナーを得た。
このトナーは48時間で55℃の温度においてさえも凝集の
徴候を示さなかった。また、このトナーを実施例1の手
順に従って機械試験し、実質的に同様の効果を得た。
〔実施例6〕 ポリエーテルビブラタンB−670とアイソネート143L
とから誘導したポリ(エーテルウレア)シェルを含む1
5.9ミクロンカプセル化トナーを実施例1の手順に従っ
て調製したが、n−ラウリルメタクリレート(100.0
g)、n−ブチルメタクリレート(13.0g)、2,2′−ア
ゾビス−(2,4−ジメチル−バレロニトリル)(3,3
g)、2,2′−アゾビス−(イソブチロニトリル)(3.3
g)、アイソネート134L(42.2g)、ポリエーテルビブラ
タンB−670(6.0g)、およびフィザーMCX6368(280g)
の混合物を、n−ラウリルメタクリレート(132g)、2,
2′−アゾビス−(2,4−ジメチル−バレロニトリル)
(2.6g)、2,2′−アゾビス−(イソブチロニトリル)
(2.6g)、アイソネート143L(45.1g)、ポリエーテル
イソシアネートプレポリマーE−21(1.7g)およびノー
サーンピグメンツNP−608(280g)の混合物の代りに用
いた。
さらに、0.10%の代りに0.14%のポリ(ビニルアルコ
ール)水溶液を調製用に用いた。容積平均粒径15.9ミク
ロンおよび容積平均粒度分散度1.35を有する368gのカプ
セル化ドライトナーを得た。このトナーは凝集の徴候は
なく、実施例1の手順に従って試験たとき、2,000プリ
ントにおいて像ゴーストのない78%の像定着値を示し
た。
〔実施例7〕 ポリエーテルビブラタンから誘導したポリ(エーテル
ウレア)シェルを含む16.3ミクロンのカプセル化トナー
を、実施例6の手順に従って、ブチルアクリレート(重
合後のコアバインダー)(115g)、ポリエーテルビブラ
タンB−843(5.5g)、およびマグノックスTMB−104(3
00g)の混合物をn−ラウリルメタクリレート(100.0
g)、ブチルメタクリレート(13.0g)、ポリエーテルビ
ブラタンB−670(6.0g)およびフィザーMCX6368(280
g)の混合物の代りに用いて調製した。容積平均粒径16.
3ミクロンおよび容積平均粒度分散度1.36を有するカプ
セル化ドライトナーを得た。このトナーは凝集を示さ
ず、実施例1の手順に従って試験たとき2,000プリント
において像ゴーストのない75%の像定着値を示した。
〔実施例8〕 ポリエーテルイソシアネートプレポリマーE−21とポ
リエーテルビブラタンB−604とから誘導したポリ(エ
ーテルウレア)シェルを含む15.3ミクロンカプセル化ト
ナーを、実施例1の手順に従って、n−ラウリルメタク
リレート(100.0g)、ステアリルメタクリレート(13.0
g)、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチル−バレロニト
リル)(3.3g)、2,2′−アゾビス−(イソブチロニト
リル)(3.3g)、アイソネート143L(42.2g)、ポリエ
ーテルイソシアネートプレポリマーE−21(2.5g)、ポ
リエーテルビブラタンB−604(2.5g)、バイフェロッ
クス8610(150g)、およびノーサーンピグメンツNP−60
8(150g)の混合を、n−ラウリルメタクリレート(132
g)、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチル−バレロニト
リル)(2.6g)、2,2′−アゾビス−(イソブチロニト
リル)(2.6g)、アイソネート143L(45.1g)、ポリエ
ーテルイソシアネートプレポリマーE−21(1.7g)、お
よびノーサンピグメンツNP−608(280g)の混合物の代
りに用いて調製した。
さらに、0.10%の代りに0.15%のポリ(ビニルアルコ
ール)水溶液を調製用に用いた。容積平均粒径15.3ミク
ロンおよび容積平均粒度分散度1.34を有し、バインダー
がn−ラウリルメタクリレート−ステアリルメタクリレ
ートコポリマーを含有する360gのカプセル化ドライトナ
ーを得た。このトナーは凝集の徴候はなく、実施例1の
手順に従って試験したとき、デルファックスプリンター
での2,000プリントにおいて像ゴーストのない88%の像
定着値を示した。
〔実施例9〕 ポリエーテルイソシアネートプレポリマーから誘導し
たポリ(エーテルウレア)シェルを含む18.1ミクロンカ
プセル化トナーを、実施例1の手順に従って、n−ラウ
リルメタクリレート(93.0g)、2−エトキシエチルメ
タクリレート(20.0g)、2,2′−アゾビス−(2,4−ジ
メチル−バレロニトリル)(3.3g)、2,2′−アゾビス
−(イソブチロニトリル)(3.3g)、アイソネート143L
(42.2g)、ポリエーテルイソシアネートプレポリマー
E−21(5.7g)、マピコブラック(80g)、およびNP−6
08(200g)の混合物をn−ラウリルメタクリレート(13
2g)、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチル−バレロニト
リル)(2.6g)、2,2′−アゾビス−(イソブチロニト
リル)(2.6g)、アイソネート143L(45.1g)、ポリエ
ーテルイソシアネートプレポリマーE−21(1.7g)、お
よびNP−608(280g)の混合物の代りに用いて調製し
た。
さらに、0.10%の代りに0.12%のポリ(ビニルアルコ
ール)水溶液を調製用に用いた。容積平均粒径18.1ミク
ロンおよび容積平均粒度分散度1.37を有する372gのドラ
イトナーを得た。このトナーは凝集の徴候はなく、実施
例1の手順に従って試験したとき、デルファックスプリ
ンター中での2,000プリントにおいて像ゴーストのない8
2%の像定着値を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−162355(JP,A) 特開 昭61−88271(JP,A) 特開 昭58−68753(JP,A) 特開 昭60−88963(JP,A) 特開 昭63−316061(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂バインダーと、顔料、染料、又はこれ
    らの混合物とを含有するコア、及び高分子シェルを含
    む、カプセル化トナー組成物であって、前記高分子シェ
    ルが、ポリエーテルイソシアネート及びポリアミンから
    誘導されたポリ(エーテルウレア)を含むことを特徴と
    するカプセル化トナー組成物。
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