JP2586957Y2 - パラボラアンテナ - Google Patents

パラボラアンテナ

Info

Publication number
JP2586957Y2
JP2586957Y2 JP1992018154U JP1815492U JP2586957Y2 JP 2586957 Y2 JP2586957 Y2 JP 2586957Y2 JP 1992018154 U JP1992018154 U JP 1992018154U JP 1815492 U JP1815492 U JP 1815492U JP 2586957 Y2 JP2586957 Y2 JP 2586957Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflector
radome
converter
front surface
parabolic antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992018154U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0570010U (ja
Inventor
強 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RP Topla Ltd
Original Assignee
RP Topla Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RP Topla Ltd filed Critical RP Topla Ltd
Priority to JP1992018154U priority Critical patent/JP2586957Y2/ja
Publication of JPH0570010U publication Critical patent/JPH0570010U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2586957Y2 publication Critical patent/JP2586957Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば衛星放送や衛星
通信の受信に用いるパラボラアンテナに関する。更に詳
しくは、雪、雨、風等の気象条件や異物の付着による受
信障害の防止に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、着雪対策を施したパラボラアンテ
ナとして、反射板への着雪を感知すると温風を吹き出す
装置を備えたパラボラアンテナや、反射板の背面にヒー
ターを組み込んだパラボラアンテナが知られている。こ
れらは反射板上に付着する雪を解かすことで、着雪によ
る受信障害を防止しようとするものである。
【0003】また、風での揺れによる受信障害を防止す
るために、支持ポールを強固にすることで反射板の揺れ
を抑えたり、パラボラアンテナの前方に突き出てコンバ
ーターを支持するコンバーター取付アームを強固にする
ことでコンバーターの揺れを抑える等の対策が講じられ
ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の着雪対策を施したパラボラアンテナは、着雪に対し
ては効果があるものの、鳥の糞その他の異物の付着には
無力である。特に緯度の低い地域ほど反射板を上向きに
しなければならないので、反射板やコンバーターの受信
面に異物が付着することによる受信障害が生じやすいこ
とに加え、場合によっては雨水や雪解け水が反射板上に
溜ってしまうことさえ生じる。
【0005】一方、パラボラアンテナの反射板前面は元
々風圧を受けやすい凹面形状であるので、風での揺れに
よる受信障害を支持ポールやコンバーター取付アームを
強固にすることで十分防止しようとすると、著しい重量
増やコスト増を招くことになる。従って、支持ポールや
コンバーター取付アームを強固にすることによる風対策
では大きな効果が得にくい問題がある。
【0006】本考案は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、雪、雨、風等の気象条件及び異物の付着等のい
ずれの原因による受信障害をも効果的に防止できるよう
にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このために本考案では、
図1に示されるように、反射板1と、反射板1の前方に
突き出た下り傾斜の凸面によって反射板1前面を覆う
成樹脂射出成形品であるレドーム2とを備え、レドーム
2は、レドーム2の基部を押し広げて、レドーム2の基
部側内周縁部に設けられた環状凹部8に反射板1の外周
縁部を押し込んだ嵌め合わせることで反射板1に取り付
けられており、しかもレドーム2にコンバーター3が保
持されているパラボナアンテナとしているものである。
【0008】
【作用】本考案におけるレドーム2は、反射板1の保護
カバーとしての作用と、風きりとしての作用と、コンバ
ーター3の支持部材としての作用と、反射板1の補強部
材としての作用という、4つの作用をなすものである。
【0009】上記レドーム2の4つの作用を夫々更に説
明すると、まずレドーム2は、反射板1前面を覆う下り
傾斜の凸面であることから、雪の滑落及び水切れを促
し、これらの滞留を防止する働きをなす。また、反射板
1の前面を覆いっていることで、反射板1前面やコンバ
ーター3の受信面へ直接異物が付着することを防ぐと共
に、反射板1前方に突き出ているので、異物がレドーム
2に付着しても反射板1の前面からかなり離れた位置に
生じることになり、異物の付着による悪影響を大幅に緩
和する働きをなす。
【0010】次にこのレドーム2は、反射板1前方に突
き出した下り傾斜の凸面で反射板1前面を覆うものであ
るため、凹面となっている反射板1の前面が露出してい
る場合に比して風圧がかかりにくく、反射板1が受ける
風圧を軽減する働きをなすものである。
【0011】また、レドーム2にコンバーター3が取り
付けられていることから明らかなように、コンバーター
3の支持部材を兼ねるものである。
【0012】更にレドーム2は、反射板1前面を覆って
反射板1に取り付けられ、しかも反射板1とは凹凸状態
が逆であるので、反射板1の剛性を向上させて変形しに
くくする働きをなすものである。
【0013】
【実施例】図1及び図2に示されるように、本パラボラ
アンテナの反射板1の前面は、反射板1に取り付けられ
たレドーム2によって覆われており、このレドーム2に
コンバーター3が取り付けられている。
【0014】本実施例における反射板1は通常のオフセ
ットタイプのもので、前面楕円形をなしている。
【0015】ここで反射板1について説明すると、一般
的に、反射板1の前方にコンバーター3を設けたパラボ
ラアンテナはオフセットタイプと称されるもので、通常
その反射板1は楕円形で、コンバーター3の設置位置は
前面の中央からずれた偏心位置に設定されている。本考
案は、このオフセットタイプに最適なものではあるが、
特に反射板1の前面形状は楕円形でなくともよく、また
コンバーター3の設置位置も反射板1の前方であれば前
面中央であってもよい。
【0016】レドーム2は、反射板1の前方に突き出た
下り傾斜の凸面で反射板1の前面を覆う形状をなしてい
る。このレドーム2の具体的な形状としては、例えば半
球状、半楕円球状、角錐状、円錐状、楕円錐状等が挙げ
られるが、基部の形状が反射板1の前面形状に応じた形
状をなす錐形状で、しかもその頂部方向がコンバーター
3の設置位置方向に向けられた形状であることが好まし
い。
【0017】本実施例におけるレドーム2は、基部の形
状が反射板1の前面形状に応じた楕円形の形状をなす楕
円錐状をなしている。また、前述のように、本実施例に
おける反射板1は通常のオフセットタイプのもので、コ
ンバーター3の設置位置は通常のオフセットタイプのも
のと同様にその前面中央からずれた偏心位置に設定され
ている。そして、レドーム2の頂部方向がこのコンバー
ター3の設置位置方向に向けられている結果、レドーム
2はコンバーター3の設置位置方向に傾斜した楕円錐形
をなすものとなっている。
【0018】特にこのようなレドーム2の形状を傾斜し
た錐形状とすると、傾斜のない錐形状とした場合に比し
て投影面積を小さくすることができ、その分風圧を軽減
できる利点がある。従って、本考案における反射板1
は、通常のオフセットタイプのものと同様に、そのコン
バーター3の設置位置が偏心位置に設定されたものが好
ましい。
【0019】図3に明示されているように、レドーム2
の頂部にはコンバーター3を取り付けるための開口部4
が形成されており、そこにコンバーター3が取り付けら
れている。コンバーター3の取り付けは、そのカバーキ
ャップ5を外した状態で、レドーム2の外側から開口部
4にシール用パッキング6を介して挿入され、反対側
(レドーム2の内側)からカバーキャップ5をねじ込む
ことでなされている。このコンバーター3は、レドーム
2に取り付けられた状態で反射板1(図1参照)の焦点
位置に位置されているものである。
【0020】シール用パッキング6は必須のものではな
いが、コンバーター3の取り付け部分からの雨水等の浸
入を防止する上で設けておくことが好ましい。また、コ
ンバーター3のカバーキャップ5は、上記のようなねじ
込み式でなく、差し込み嵌合式でもよく、更にはコンバ
ーター3を直接レドーム2の開口部4にねじ込むことで
取り付けるようにしてもよい。
【0021】レドーム2の反射板1への取り付けは、図
4に示されるように、反射板1の外周縁部と、レドーム
2の基部側端面に形成された傾斜した案内面7とを圧接
し、レドーム2の基部を押し広げながら、レドーム2の
基部側内周縁部に設けられた環状凹部8に反射板1の外
周縁部を押し込んで嵌め合わせることで行われている。
このようにすると、レドーム2の反射板1への取付をワ
ンタッチで行うことができる。また、環状凹部8内にシ
ール用パッキング(図示されていない)を設けておくこ
とによって、レドーム2と反射板1間のシールを図るこ
ともできる。
【0022】このレドーム2の反射板1への取り付け
上記のような嵌合式としておくと、レドーム2の脱着が
容易であると共に、反射板1の表面の清掃や点検等の作
業が容易となる。
【0023】レドーム2への雪の付着をより完全に防止
する上で、レドーム2にヒーターを埋設したり、レドー
ム2上の雪を解かすための温風発生装置を併設すること
もできる。
【0024】レドーム2は、電波の透過を許容する非磁
性体である合成樹脂の射出成形品である。レドーム2を
合成樹脂射出成形品とすると、全体が均一な材質で構成
されることから、電波の透過状態にむらを生じることが
なく、しかも適度な剛性を有し、弛んで窪みを生じたり
風ではためくことのないものとすることができる。合成
樹脂としては、成形性に優れていることから熱可塑性合
成樹脂が好ましく、例えばポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ABS樹脂、AES樹脂、オレフィン系樹脂、メタ
アクリル樹脂、ポリカーボネイト、変性ポリフェニレン
エーテル等が挙げられ、特に耐候性に優れ、誘電率の低
いものが好ましい。これらの合成樹脂には、必要に応じ
て着色剤や各種添加剤を添加することができる。更には
塗装や装飾を施して外観を整えることもできる。特にテ
トラフルオロエチレン等の水性材料のコーティングを
施しておくと、より雪の滑落や水切れが促進されるので
好ましい。
【0025】
【考案の効果】本考案は、以上説明した通りのものであ
り、次の効果を奏するものである。
【0026】(1)レドーム2によって雪の滑落及び水
切れが促進されるので、着雪及び雨水の滞留による受信
障害を防止できる。また、鳥の糞等の異物が直接反射板
1前面やコンバーター3の受信面に付着することがな
く、レドーム2に異物の付着が生じても、付着位置が反
射板1の前面から離れた位置となるので大きな悪影響を
及ぼすことがなく、異物の付着による受信障害も防止で
きる。
【0027】(2)レドーム2によって風圧が軽減され
ることに加え、レドーム2によって反射板1が補強され
て反射板1の剛性が増している。また、反射板1と一体
となるレドーム2がコンバーター3を支持するため、コ
ンバーター3と反射板1の一体性を高めることができ、
コンバーター3自体の揺れが生じにくい。従って、強風
下でも反射板1及びコンバーター3の揺れを生じにく
く、風による受信障害を防止できる。
【0028】(3)レドーム2によって反射板1が補強
されるので、反射板1自体の耐風構造を簡略化してコス
トダウンを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るパラボラアンテナの側
面図である。
【図2】本考案の一実施例に係るパラボラアンテナの斜
視図である。
【図3】レドームへのコンバーターの取り付け状態を示
す断面図である。
【図4】反射板へのレドームの取り付け状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 反射板 2 レドーム 3 コンバーター 4 開口部 5 カバーキャップ 6 シール用パッキング 7 案内面 8 環状凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射板と、反射板の前方に突き出た下り
    傾斜の凸面によって反射板前面を覆う合成樹脂射出成形
    品であるレドームとを備え、レドームは、レドームの基
    部を押し広げて、レドームの基部側内周縁部に設けられ
    た環状凹部に反射板の外周縁部を押し込んだ嵌め合わせ
    ることで反射板に取り付けられており、しかもレドーム
    にコンバーターが保持されていることを特徴とするパラ
    ボナアンテナ。
JP1992018154U 1992-02-27 1992-02-27 パラボラアンテナ Expired - Lifetime JP2586957Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992018154U JP2586957Y2 (ja) 1992-02-27 1992-02-27 パラボラアンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992018154U JP2586957Y2 (ja) 1992-02-27 1992-02-27 パラボラアンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0570010U JPH0570010U (ja) 1993-09-21
JP2586957Y2 true JP2586957Y2 (ja) 1998-12-14

Family

ID=11963700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992018154U Expired - Lifetime JP2586957Y2 (ja) 1992-02-27 1992-02-27 パラボラアンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2586957Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0570010U (ja) 1993-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070200785A1 (en) Satellite antenna cover
JP2002522284A (ja) 自動車用の照明装置
JP2005303564A (ja) アンテナ装置
JP2586957Y2 (ja) パラボラアンテナ
JP2005325589A (ja) 小便器装置
CA2326371C (en) Roof vent
JPH08223675A (ja) スピーカ装置
US6933908B1 (en) Protective cover for satellite dishes
JPH0969726A (ja) 平面状アンテナ
JPS646577Y2 (ja)
JPH10324161A (ja) ウェザーストリップの位置決め構造
JP2501252Y2 (ja) 換気装置
JPS6347057Y2 (ja)
JPH0520629Y2 (ja)
CN210607601U (zh) Uhf数字集群系统车载天线
JP2003226141A (ja) ウインドガラスモール
JP2549555Y2 (ja) 軒樋継手
JPH0533050Y2 (ja)
JPS646578Y2 (ja)
JPS6342044Y2 (ja)
KR200181450Y1 (ko) 비닐하우스용 치마클립
JPS5959542A (ja) 車両用弾性バンパ−のモ−ル取付構造
JPH0345864Y2 (ja)
JPS6221609U (ja)
JP2000219105A (ja) ワイパー用防水カバー

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980908