JP2586175Y2 - ギヤ、プーリ等の回転体 - Google Patents

ギヤ、プーリ等の回転体

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JP2586175Y2
JP2586175Y2 JP4286893U JP4286893U JP2586175Y2 JP 2586175 Y2 JP2586175 Y2 JP 2586175Y2 JP 4286893 U JP4286893 U JP 4286893U JP 4286893 U JP4286893 U JP 4286893U JP 2586175 Y2 JP2586175 Y2 JP 2586175Y2
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JP
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annular groove
rotating body
pulley
gear
snap ring
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JP4286893U
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滋 鈴木
康裕 前谷
進 新井
博之 大西
誠 荒川
純一 今井
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばエンジン用タイ
ミングギヤ、各種のタイミングプーリ等の回転体に関
し、更に詳細にのべると、回転体本体の内周面に振動抑
制用のスナップリングが設けられた回転体の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンその他の各種機械に用いられる
動力伝達用ギヤは、通常噛み合わせられる他のギヤとの
間にバックラッシュが設けられているため、回転中のト
ルク変動等を受けて騒音が発生し、またギヤその他の振
動がプーリに伝達されてプーリからも騒音が発生する。
このような騒音を低減するため、シザースギヤ等によ
り、噛み合い部のバックラッシュを制御することが知ら
れているが、構造が複雑である上に高価となる欠点があ
る。
【0003】そのため、簡易な構造で騒音を防止するた
め、ギヤ、プーリ等の回転体本体の内周面の環状溝内に
挿入してこの環状溝の底面に圧接するスナップリングか
ら成るダンパを備えたギヤ、プーリ等の回転体が提案さ
れている。この回転体は、スナップリングが回転体本体
の外周方向へ抑え付けられることにより、ギヤ、プーリ
等に伝達される振動を回転体本体とスナップリングとの
間の摩擦力によって吸収して振動を抑制して騒音を低減
するものである。
【0004】図1及び図2はこのスナップリングをギヤ
10に適用した例を示し、このギヤ10は、ボス12と
リム14とこれらのボス12とリム14との間を連結す
るウエブ16とを含むギヤ本体18と、このギヤ本体1
8の内周面の環状溝20内に係入されたスナップリング
22から成っている。尚、図1において符号14aはギ
ヤ本体18の歯を示す。
【0005】環状溝20は、図3に示すように、リム1
4の内周面に形成され、スナップリング22の幅よりも
多少大きめに設定され、また、スナップリング22が面
接触できるような底面を有するように角形の形状に形成
されている。
【0006】スナップリング22は、それ自体のばね力
により外側に拡がるように付勢され、先端の自由端22
a(図2参照)を摘んで径を縮小しつつギヤ本体18の
環状溝20内に係入して保持される。また、このスナッ
プリング22は、図1及び図3に示すように、四角形状
の断面を有し、その一面で環状溝20の底面に係合す
る。従って、このスナップリング22は、その外側へ拡
がろうとする付勢力(図3の矢印F参照)により、環状
溝20の底面に圧接してギヤ本体18の外周方向に抑え
付けられて、ギヤ10の振動方向の力(図3の矢印F´
参照)を抑制する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
の回転体では、図4(A)に示すように、スナップリン
グ22がギヤ、プーリ等の回転体の本体18の環状溝2
0の中央に位置するのではなく、図4(B)に示すよう
に、スナップリング22が環状溝20の側面に接触する
ことがある。この場合、図5の棒グラフ(B)に示すよ
うに、スナップリング22が環状溝20の中央に位置す
る場合に比べ、振動吸収作用が低減し、ギヤ、プーリ等
の回転体の振動及び騒音を充分に抑制することができな
い欠点があった。
【0008】本考案の目的は、上記の欠点を回避し、ス
ナップリングが環状溝の側面に接触することがないよう
してギヤ、プーリ等の回転体の振動を有効に抑え騒音
を充分に抑制することができる回転体を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の第1の課題解決
手段は、ギヤ、プーリ等の回転体本体とこの回転体本体
周面の環状溝内に係入して環状溝の底面に圧接され
たスナップリングとから成るギヤ、プーリ等の回転体に
おいて、回転体本体の環状溝に相対する内側面に広がり
を有することを特徴とするギヤ、プーリ等の回転体を提
供することにある。
【0010】本考案の第2の課題解決手段は、第1の
題解決手段によるギヤ、プーリ等の回転体であって、環
状溝の広がりは内側面のテーパ面によって形成されてい
ることを特徴とするギヤ、プーリ等の回転体を提供する
ことにある。
【0011】本考案の第3の課題解決手段は、ギヤ、プ
ーリ等の回転体本体とこの回転体本体の周面の環状溝
内に係入してこの環状溝の底面に圧接されたスナップリ
ングとから成るギヤ、プーリ等の回転体において、回転
体本体の環状溝の底面にスナップリングが環状溝の内側
面に接触するのを防止するように拘束する段付き部を有
することを特徴とするギヤ、プーリ等の回転体を提供す
ることにある。
【0012】
【作用】本考案の第1及び第2の課題解決手段のよう
に、回転体本体の環状溝に相対する内側面に広がりを有
すると、スナップリングが環状溝の側面に偏って変位し
てもスナップリングが環状溝の側面に接触することがな
く、同様に振動吸収作用が低減することがない。
【0013】また、本考案の第3の課題解決手段のよう
に、回転体本体の環状溝の底面にスナップンリングを拘
束する段付き部を有すると、スナップリングは環状溝の
内側面に接触することがなく、回転体の振動抑制作用を
低減することがない。
【0014】
【実施例】本考案の実施例を図面を参照して詳細に述べ
ると、本考案をプーリ30に適用した一例が図6及び図
7に示されている。プーリ30は、ボス32とこのボス
32に一体に設けられ図示しないベルトが掛けられるプ
ーリ溝34aを有するリム34とを有するプーリ本体3
8と、このプーリ本体38の内周面の環状溝40内に係
入されてその底面に圧接されたスナップリング42とか
ら成っている。
【0015】環状溝40は、図7に示すように、スナッ
プリング42の幅よりも大きく設定され、また、スナッ
プリング42が面接触できるような底面を有するように
角形の形状に形成されている。このスナップリング42
は、環状溝40の底面と圧接することによってプーリ3
0の軸線方向の振動を抑制するように制振する機能を有
する。
【0016】図7に示すように、環状溝40は、その相
対する内側面40a、40bに広がり44を有する。図
示の実施例では、この広がり44は、内側に向けて幅広
となるようなテーパ面によって形成されているが、この
広がり44は、テーパ面以外に椀型その他適宜の形態と
することができる。
【0017】このように、スナップリング42が係入す
る環状溝40に相対する内側面にテーパ面の如き広がり
44を有すると、スナップリング42が環状溝40の内
側面40a、40bに向けて変位してもこのスナップリ
ング42が環状溝40の内側面40a、40bの壁に接
触することがない。従って、スナップリング42が環状
溝40の底面との間の摩擦によって高い吸振作用を維持
することができる。
【0018】本考案をプーリ30に適用した他の例が図
8に示され、図6及び図7の実施例と同じ部分は同じ符
号で示されている。この実施例では、環状溝40の底面
にスナップリング42がプーリ30の環状溝40の内側
面に接触するのを防止するように拘束する段付き部46
を有する。尚、この段付き部46は、スナップリング4
2が環状溝40の底に対して摩擦が生ずるようにスナッ
プリング42の幅よりも大きく設定されている。
【0019】従って、図8のスナップリング42も環状
溝40の内側面40a、40bに接触することによる制
振作用の低下を生ずることがなく、高い制振効果を得る
ことができる。
【0020】
【考案の効果】本考案の第1及び第2の課題解決手段に
よれば、回転体本体の環状溝に相対する内側面に広がり
を有するので、スナップンリングが環状溝の側面に偏っ
て変位してもスナップリングが環状溝の側面に接触する
ことがなく、同様に振動吸収作用が低減することがな
く、回転体の騒音を充分に抑制することができる。
【0021】また、本考案の第3の課題解決手段によれ
ば、回転体本体の環状溝の底面にスナップリングが環状
溝の側面に接触することがないように拘束する段付き部
を有するので、スナップリングは環状溝の側面との接触
による振動吸収作用の低下を生ずることがなく、回転体
の騒音を確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スナップリングを取付けたギヤの縦断面図あ
る。
【図2】図1のギヤの一部正面図である。
【図3】図1及び図2のギヤの要部の拡大断面図であ
る。
【図4】スナップリングの位置状態を示す拡大断面図で
ある。
【図5】ギヤの制振効果を比較したグラフである。
【図6】本考案が適用されたプーリの一例の一半部の縦
断面図である。
【図7】図6のプーリの要部の拡大断面図である。
【図8】本考案が適用されたプーリの他の例の要部の拡
大断面図である。
【符号の説明】
10 ギヤ 12 ボス 14 リム 14a 歯 16 ウエブ 18 ギヤ本体 20 環状溝 22 スナップリング 22a 自由端 30 プーリ 32 ボス 34 リム 34a プーリ溝 38 プーリ本体 40 環状溝 40a 内側面 40b 内側面 42 スナップリング 44 広がり 46 段付き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大西 博之 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日 野自動車工業株式会社内 (72)考案者 荒川 誠 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日 野自動車工業株式会社内 (72)考案者 今井 純一 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日 野自動車工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−193251(JP,U) 実開 平6−1900(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 55/14,55/36 F16F 15/129

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギヤ、プーリ等の回転体本体と前記回転
    体本体の周面の環状溝内に係入して前記環状溝の底面
    に圧接されたスナップリングとから成るギヤ、プーリ等
    の回転体において、前記回転体本体の環状溝に相対する
    内側面に広がりを有することを特徴とするギヤ、プーリ
    等の回転体。
  2. 【請求項2】 請求項に記載のギヤ、プーリ等の回転
    体であって、前記環状溝の広がりはテーパ面によって形
    成されていることを特徴とするギヤ、プーリ等の回転
    体。
  3. 【請求項3】 ギヤ、プーリ等の回転体本体と前記回転
    体本体の周面の環状溝内に係入して前記環状溝の底面
    に圧接されたスナップリングとから成るギヤ、プーリ等
    の回転体において、前記回転体本体の環状溝の底面に前
    記スナップリングが前記環状溝の内側面に接触するのを
    防止するように拘束する段付き部を有することを特徴と
    するギヤ、プーリ等の回転体。
JP4286893U 1992-07-13 1993-07-12 ギヤ、プーリ等の回転体 Expired - Lifetime JP2586175Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
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JP5443392 1992-07-13
JP4-54433 1992-07-13
JP4286893U JP2586175Y2 (ja) 1992-07-13 1993-07-12 ギヤ、プーリ等の回転体

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Publication Number Publication Date
JPH0632811U JPH0632811U (ja) 1994-04-28
JP2586175Y2 true JP2586175Y2 (ja) 1998-12-02

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JPH0632811U (ja) 1994-04-28

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