JPH061900U - ギ ヤ - Google Patents
ギ ヤInfo
- Publication number
- JPH061900U JPH061900U JP4791192U JP4791192U JPH061900U JP H061900 U JPH061900 U JP H061900U JP 4791192 U JP4791192 U JP 4791192U JP 4791192 U JP4791192 U JP 4791192U JP H061900 U JPH061900 U JP H061900U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- snap ring
- annular groove
- viscous fluid
- vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gears, Cams (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ギヤの環状溝の底壁とスナップリングとの間
の摩擦作用によることなく、又は環状溝とスナップリン
グとの間の摩擦作用に加えてスナップリングに接触する
粘性流体のダンパ作用によってギヤの振動を有効に吸収
して騒音の発生を抑制する。 【構成】 ギヤ本体18の環状溝20に係入し圧接され
るスナップリング22に粘性流体保持空間26内に充填
される粘性流体24を接触させる。ギヤ10に伝達され
る振動は、スナップリング22に接触する粘性流体24
のダンパ作用によって吸収される。
の摩擦作用によることなく、又は環状溝とスナップリン
グとの間の摩擦作用に加えてスナップリングに接触する
粘性流体のダンパ作用によってギヤの振動を有効に吸収
して騒音の発生を抑制する。 【構成】 ギヤ本体18の環状溝20に係入し圧接され
るスナップリング22に粘性流体保持空間26内に充填
される粘性流体24を接触させる。ギヤ10に伝達され
る振動は、スナップリング22に接触する粘性流体24
のダンパ作用によって吸収される。
Description
【0001】
本考案は、例えばエンジンのタイミングギヤ等の如きギヤに関し、更に詳細に のべると、ギヤ本体の内周面にスナップリングが設けられたギヤの改良に関する ものである。
【0002】
エンジンその他の各種機械に用いられる動力伝達用ギヤは、通常噛み合わせら れる他のギヤとの間のバックラッシュによって回転中のトルク変動等によって騒 音が発生する。このような騒音を低減するため、ギヤ本体の内周面の環状溝内に 挿入してこの環状溝の底に圧接するスナップリングを備えたギヤが提案されてい る。
【0003】 このギヤは、ギヤに伝達される振動をギヤ本体とスナップリングとの間の摩擦 によって吸収してギヤの振動を抑制し、ギヤからの騒音を低減する。
【0004】
しかし、スナップリングが環状溝の中央に位置しないで、図7に示すように、 環状溝20の側面に偏って変位して振動吸収作用が低減することがあり、ギヤの 振動及び騒音を有効に抑制することができない欠点があった。
【0005】 本考案の目的は、上記の欠点を回避し、ギヤの振動及び騒音を有効に抑制する ことができるギヤを提供することにある。
【0006】
本考案の第1の課題解決手段は、ギヤ本体とこのギヤ本体の周面の環状溝内に 係入して圧接されたスナップリングとから成るギヤにおいて、環状溝はスナップ リングの少なくとも内側半部が係合する大きさに設定され、且つギヤ本体とスナ ップリングとのいずれか一方又は双方にスナップリングと環状溝の壁との係合部 分に接触する粘性流体が保持される粘性流体保持空間を有することを特徴とする ギヤを提供することにある。
【0007】 本考案の第2の課題解決手段は、ギヤ本体とこのギヤ本体の周面の環状溝内に 係入して圧接されたスナップリングとから成るギヤにおいて、環状溝はスナップ リング全体を遊びを持って収納する大きさに設定され、環状溝内にはスナップリ ングを埋め込む粘性流体が封入されていることを特徴とするギヤを提供すること にある。
【0008】
このように、スナップリングに粘性流体を接触させると、ギヤに伝達される振 動はスナップリングに接触する粘性流体のダンパ作用によって吸収される。従っ て、ギヤ本体とスナップリングとの摩擦作用のみによる場合のように、振動吸収 作用の低下を生ずることがなく、ギヤの振動を有効に低減することができる。
【0009】
本考案の実施例を図面を参照して詳細にのべると、図1及び図2は本考案に係 るギヤ10の一例を示し、このギヤ10は、ボス12とリム14とこれらのボス 12とリム14との間を連結するウエブ16とを含むギヤ本体18と、このギヤ 本体18の内周面の環状溝20内に係入して圧接されたスナップリング22とか ら成っている。スナップリング22は、外側に拡がるように付勢され、先端の自 由端を摘んで径を縮小しつつギヤ本体18の環状溝20内に係入して保持される 。尚、図1及び図2において符号14aはギヤ本体18の歯を示す。
【0010】 環状溝20は、図3に示すように、スナップリング22の少なくとも内側半部 が係合して環状溝20内でスナップリング22が変位することがないような大き さと形状に設定されている。図示の実施例では、スナップリング22は、断面台 形に形成され、環状溝20は、この台形断面のスナップリング22の傾斜面が係 合するような形状と大きさに設定されている。
【0011】 また、ギヤ本体18は、環状溝20に係合するスナップリング22に接触する ようにオイルの如き粘性流体24が充填して保持される粘性流体保持空間26を 有する。図1及び図3の実施例では、この粘性流体保持空間26は、環状溝20 の底に連続して形成されている。
【0012】 このように、スナップリング22が環状溝20に変位することがないように係 合し、且つスナップリング22にオイルの如き粘性流体を接触させると、ギヤ1 0に伝達される振動は、スナップリング22に接触する粘性流体のダンパ作用に よって吸収される。従って、スナップリング22の環状溝20内での変位による 振動吸収作用の低下を生ずることがない。
【0013】 スナップリング22の断面形状及び粘性流体保持空間26の変形例が図4に示 されている。図4の(A)ではスナップリング22の断面形状は図3のそれと同 じであるが、粘性流体保持空間26がギヤ本体18側ではなく、スナップリング 22側に設けられている。もちろん、この粘性流体保持空間26は、環状溝20 の壁で閉じられて粘性流体をギヤ本体18と共に保持している。
【0014】 また、図4の(B)では、スナップリング22が断面円形に形成され、従って 環状溝20も略半円形に形成されていることを除いて図3の例と実質的に同じで ある。図4の(C)では、スナップリング22が断面台形であり、また粘性流体 保持空間26がギヤ本体18側であるが、環状溝20の底ではなく、両傾斜面の に面して形成されていることを除いて図3の例と実質的に同じである。
【0015】 いずれの例も、粘性流体保持空間26は、環状溝20と同様に全周に沿って環 状に形成されていてもよいし、周方向に間隔をあけて形成されていてもよい。ま た、図3及び図4の例では、粘性流体保持空間26は、ギヤ本体18側またはス ナップリング22側のいずれかに形成されているが、両方に形成してもよい。こ の粘性流体保持空間26に充填される粘性流体24は、例えば、ギヤ10がタイ ミングギヤである場合、エンジンルーム内を循環するオイルであり、スナップリ ング22の切欠き部分(図2参照)を通して充填される。
【0016】 本考案のギヤ10の他の例が図5及び図6に示され、これらの例では、環状溝 20はギヤ本体18の一方の側周面に形成され、スナップリング22全体を遊び を持って収納する大きさに設定されている。また、この環状溝20内にはスナッ プリング22を埋め込む粘性流体24が封入されている。この粘性流体24は、 環状溝20の開口部を閉じるプラグ28によって封止されている。
【0017】 図5のスナップリング22は、環状溝20の外側の内底面に圧接され、また図 6のスナップリング22は、環状溝20の外側の内底面に形成されたへこみ20 aに圧接されている。
【0018】 この例では、スナップリング22は、環状溝20の壁に摩擦接触してギヤ10 の振動を摩擦作用で低減する外、粘性流体24に埋め込まれているので、スナッ プリング22とこのスナップリング22に接触する粘性流体24との間の剪断変 形による流体摩擦によってギヤ10の振動を熱に変換する所謂粘性流体のダンパ 作用によってこの振動を吸収する。従って、ギヤの振動を一層有効に低減するこ とができる。この場合、スナップリング22が環状溝20内で変位して摩擦作用 による振動吸収作用が低下しても粘性流体24のダンパ作用によって振動を確実 に吸収することができる。
【0019】
本考案によれば、上記のように、スナップリングに粘性流体を接触させるので 、ギヤに伝達される振動は、スナップリングに接触する粘性流体のダンパ作用に よって吸収され、従ってギヤ本体とスナップリングとの摩擦作用による場合のよ うに振動吸収作用の低下を生ずることがなく、ギヤの振動を有効に低減すること ができる実益がある。
【図1】本考案に係るギヤの断面図である。
【図2】本考案に係るギヤの正面図である。
【図3】図1及び図2のギヤの要部の拡大断面図であ
る。
る。
【図4】図1及び図2のギヤの幾つかの変形例の拡大断
面図であり、(A)乃至(C)はそれぞれ異なる変形例
を示す。
面図であり、(A)乃至(C)はそれぞれ異なる変形例
を示す。
【図5】本考案に係るギヤの他の例の要部の拡大断面図
である。
である。
【図6】図5のギヤの変形例の要部の拡大断面図であ
る。
る。
【図7】従来技術のギヤに用いられるスナップリングが
変位している状態を示す断面図である。
変位している状態を示す断面図である。
10 ギヤ 12 ボス 14 リム 16 ウエブ 18 ギヤ本体 20 環状溝 22 スナップリング 24 粘性流体 26 粘性流体保持空間 28 プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大西 洋之 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 ギヤ本体と前記ギヤ本体の周面の環状溝
内に係入して圧接されたスナップリングとから成るギヤ
において、前記環状溝は前記スナップリングの少なくと
も内側半部が係合する大きさに設定され、且つ前記ギヤ
本体と前記スナップリングとのいずれか一方又は双方に
前記スナップリングと環状溝の壁との係合部分に接触す
る粘性流体が保持される粘性流体保持空間を有すること
を特徴とするギヤ。 - 【請求項2】 ギヤ本体と前記ギヤ本体の周面の環状溝
内に係入して圧接されたスナップリングとから成るギヤ
において、前記環状溝は前記スナップリング全体を遊び
を持って収納する大きさに設定され、前記環状溝内には
前記スナップリングを埋め込む粘性流体が封入されてい
ることを特徴とするギヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4791192U JPH061900U (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | ギ ヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4791192U JPH061900U (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | ギ ヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061900U true JPH061900U (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=12788559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4791192U Pending JPH061900U (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | ギ ヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061900U (ja) |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP4791192U patent/JPH061900U/ja active Pending
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