JP2586021Y2 - センターベアリングサポート - Google Patents

センターベアリングサポート

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JP2586021Y2
JP2586021Y2 JP1992090512U JP9051292U JP2586021Y2 JP 2586021 Y2 JP2586021 Y2 JP 2586021Y2 JP 1992090512 U JP1992090512 U JP 1992090512U JP 9051292 U JP9051292 U JP 9051292U JP 2586021 Y2 JP2586021 Y2 JP 2586021Y2
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Japan
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bellows
bearing support
vibration
center bearing
elastomer
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JP1992090512U
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Inventor
孝良 高津佐
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エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のプロペラシャ
フトを回転自在かつ弾性的に支持して振動を吸収するセ
ンターベアリングサポートの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】センターベアリングサポートは、基本的
には図3あるいは図4に示すように、ボールベアリング
4を介してプロペラシャフトが回転自在に挿通される内
環1と、その外周に配置されてブラケット等を介して車
体側に固定される外環2と、前記内環1と外環2の間を
弾性的に連結したベロー形エラストマー部材3と、この
エラストマー部材3に一体的に形成された緩衝ストッパ
5とを備えており、車両の一般走行中の微振幅振動に対
しては、低バネ定数であるベロー形エラストマー部材3
によって、プロペラシャフト側と車体側との間での振動
伝達を絶縁するものである。また、車両発進時における
大振幅振動(ショック)の入力に対しては、内環1と外
環2が大きく相対変位されることによって緩衝ストッパ
5が変形を受けて、バネ定数が上昇するため、入力され
た衝撃を緩和すると共に、ベロー形エラストマー部材3
の過大変形を抑える。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ここで、大振幅振動に
よる衝撃を有効に緩和するためには、バネ特性が非線形
性を示すことが望ましい。しかしながら、上述の従来例
のうち、図3に示す構成のものは、緩衝ストッパ5が振
動変位方向(半径方向)に対して山形に突出している完
全な圧縮形状であるため、バネ特性を示す図5の特性線
aのように、内環1と外環2の相対変位が変位量δ
達することによって緩衝ストッパ5が圧縮を受けると、
その時点でバネ定数が急激に上昇してしまい、大振幅入
力時の緩衝が効果的に行われにくい問題がある。また、
図4に示す構成のものは、緩衝ストッパ5が振動変位方
向に対して傾斜状に突設されており、緩衝ストッパ5が
完全に圧縮変形される形状ではないことから、この緩衝
ストッパ5が変形を受けた時点でバネ定数が急激に上昇
することはなく、前記図5の特性線bのように非線形の
バネ特性を示すが、エラストマー成形後の離型性の問題
から、緩衝ストッパ5と外環2側との間のクリアランス
を小さくすることができないため、かなり変位が大きく
ならないとバネ定数が十分に高くならず、したがって、
ベロー形エラストマー部材3が過大変形されやすい問題
がある。
【0004】本考案は、このような事情のもとになされ
たもので、その技術的課題とするところは、図5に特性
線cで示すようにバネ特性の変化を非線形として、微振
幅振動に対する振動絶縁性及び大振幅振動入力に対する
緩衝力及び減衰力を向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本考案によって有効に解決することができる。
【0006】 すなわち、本考案の請求項1に係るセンタ
ーベアリングサポートは、ベアリングを内挿した内環と
外環の間に軸方向一対のベロー状エラストマー部材を介
装し、前記一対のベロー状エラストマー部材の径方向中
腹にそれぞれ、互いの対向方向に突出する屈曲部を設
け、前記屈曲部が、その屈曲形状の頂点部同士を軸方向
に向かい合わせて接触させるものであり、前記内環と外
環が偏心したときに、前記屈曲部同士の軸方向接触圧力
が高められて前記ベロー状エラストマー部材に圧縮が作
用するものであることにした。
【0007】またこれに加えて、本考案の請求項2に係
るセンターベアリングサポートは、上記した請求項1の
センターベアリングサポートにおいて、内環及び外環が
それぞれ、軸方向に互いに対向して一対ずつ設けられて
いることにした。
【0008】
【作用】上記構成を備えた本考案のセンターベアリング
サポートに対して振動が入力すると、これに伴い振動変
位される内環と外環との間の一対のベロー形エラストマ
ー部材は、その屈曲した径方向中腹(屈曲部)が互いに
接近と離間を繰り返すように変形され、この変形が互い
に非接触の範囲でなされている場合はバネ定数が低いも
のとなる。また、前記両エラストマー部材の径方向中腹
同士が接触した状態になると、その時点から屈曲変形が
規制されるため、エラストマー部材の変形に圧縮成分が
発生する。そして、この圧縮成分は、変位量(入力され
る振動の振幅)が大きくなるほど増大するため、バネ定
数は変位量が大きくなるほど上昇し、すなわちバネ特性
が非線形性の変化を示す。また、このバネ特性は、両エ
ラストマー部材の屈曲した径方向中腹間のクリアランス
の大きさ、あるいはクリアランスの有無によって任意に
設定することができ、このクリアランスの設定は、ブラ
ケットに対する一対の外環の互いの間隔あるいはベアリ
ングに対する一対の内環の互いの間隔によって行うこと
ができる。
【0009】
【実施例】次に、本考案に係るセンターベアリングサポ
ートの好適な一実施例を図1を参照しながら説明する。
【0010】 図中参照符号11は内周にプロペラシャフ
トが挿通されるボールベアリング、12はこのボールベ
アリング11の外周側に配置されて車体側に固定される
ブラケットである。ボールベアリング11の外周には軸
方向に並んだ一対の内環13,14が嵌着されており、
また、ブラケット12の内周には軸方向に並んだ一対の
外環15,16が嵌着されており、前記内環13と外環
15の間及び前記内環14と外環16との間には、それ
ぞれ加硫成形と同時に接着されたベロー状エラストマー
部材17,18が介在され、軸方向に互いに対向してい
る。両エラストマー部材17,18は、その径方向中腹
が互いの対向方向に突出した屈曲形状をなしており、そ
の屈曲部17a,18aの間には、適当なクリアランス
Aが設けられている。
【0011】 上述の実施例のセンターベアリングサポー
トは、振動の入力によるプロペラシャフト側の内環1
3,14と車体側の外環15,16との間の相対的な偏
心運動に伴って、ベロー状エラストマー部材17,18
が屈伸される。すなわち、この偏心運動において、内環
13,14と外環15,16が相対的に接近している側
では、ベロー状エラストマー部材17,18はあたかも
膝を曲げるように屈曲変形され、その屈曲部17a,1
8aが互いに接近する。車両の通常走行時のように、入
力振動の振幅が小さい場合は、前記屈曲部17a,18
aが接触しないうちに互いに離間するといった変形が繰
り返されるので、ベロー状エラストマー部材17,18
には圧縮が殆ど発生しない。このためバネ定数が低く、
優れた振動絶縁性を示す。
【0012】 また、ショック入力時のように、振動の振
幅が大きい場合には、内環13,14と外環15,16
が相対的に接近している側では、ベロー状エラストマー
部材17,18の屈曲変形に伴って互いに接近するその
屈曲部17a,18aが互いに接触した後も、前記屈曲
変形が行われることによって、前記エラストマー部材1
7,18の変形には図2に示すような圧縮成分Pが発生
する。前記屈曲部17a,18aの接触圧力は、ベロー
状エラストマー部材17,18の屈曲変形量が図2に破
線で示すように大きくなるにつれて増大するので、これ
に伴って前記圧縮Pが大きくなり、すなわち先に述べた
図5の特性線Cで示すように、前記屈曲部17a,18
aが互いに接触する変位量δに達した後において、低
バネ定数から高バネ定数へ非線形的に移行する。このた
め、入力された衝撃を十分に緩和することができる。
【0013】 また、上述の実施例のセンターベアリング
サポートによれば、ベロー状エラストマー部材17,1
8の屈曲部17a,18a間の初期クリアランスAは、
外環15,16の間の幅Wの変更によって自由に設定す
ることができる。すなわち、ブラケット12に対する外
環15,16を図示の位置よりも接近させる(幅Wを小
さくする)ほど、クリアランスAが小さくなると共に、
ベロー状エラストマー部材17,18に付与される初期
変形が大きくなるので、屈曲部17a,17b同士の接
触による緩衝力が発生する変位量δを小さく設定でき
ると共に、微振幅振動域でのバネ定数を高くすることが
できる。したがって、ベロー状エラストマー部材17,
18のバネ特性のチューニングが容易である。また、こ
の場合、屈曲部17a,17bが接触又は互いに押し付
け合う状態に組み付け、すなわち初期クリアランスAを
0又はマイナスとすることによって、微振幅の入力振動
に対してもバネ定数が非線形性を有するように初期バネ
特性を変更することが可能である。
【0014】
【考案の効果】本考案のセンターベアリングサポートに
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0015】 (1)振動変位量の増大に伴ってバネ定数
が非線形的に上昇するので、通常走行時の微振幅振動に
対する振動絶縁性及びショック入力等の大振幅振動に対
する緩衝性を向上させることができる。 (2)互いに対向するベロー状エラストマー部材の屈曲
した径方向中腹(屈曲部)間のクリアランスの大きさに
よって、バネ特性を任意に設定することができ、しかも
前記クリアランスの変更によるバネ特性の設定を、外環
あるいは内環の嵌着位置によって、容易に行うことがで
きる。 (3)前記クリアランスを0又はマイナスとすることに
よって、初期バネ特性を変更することができる。 (4)ベロー状エラストマー部材のほかに緩衝ストッパ
を有するものではないので省スペース化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るセンターベアリングサポートの好
適な一実施例を示す半裁断面図である。
【図2】上記実施例の作用説明図である。
【図3】従来のセンターベアリングサポートの一例を示
す半裁断面図である。
【図4】従来のセンターベアリングサポートの他の例を
示す半裁断面図である。
【図5】バネ特性を示す説明図である。
【符号の説明】
11 ボールベアリング 12 ブラケット 13,14 内環 15,16 外環 17,18 ベロー状エラストマー部材 17a,18a 屈曲部(径方向中腹) A クリアランス

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベアリング(11)を内挿した内環(1
    3)(14)と外環(15)(16)の間に軸方向一対
    のベロー状エラストマー部材(17)(18)を介装
    し、 前記一対のベロー状エラストマー部材(17)(18)
    の径方向中腹にそれぞれ、互いの対向方向に突出する屈
    曲部(17a)(18a)を設け、 前記屈曲部(17a)(18a)が、その屈曲形状の頂
    点部同士を軸方向に向かい合わせて接触させるものであ
    り、 前記内環(13)(14)と外環(15)(16)が偏
    心したときに、前記屈曲部(17a)(18a)同士の
    軸方向接触圧力が高められて前記ベロー状エラストマー
    部材(17)(18)に圧縮が作用するものである こと
    を特徴とするセンターベアリングサポート。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、内環(13)
    (14)及び外環(15)(16)がそれぞれ、軸方向
    に互いに対向して一対ずつ設けられていることを特徴と
    するセンターベアリングサポート。
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JPH0649822U JPH0649822U (ja) 1994-07-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0482428U (ja) * 1990-11-28 1992-07-17
JP3086826U (ja) * 2001-12-19 2002-07-05 株式会社イクマ 携帯電話機用ストラップ付きショルダーベルト

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