JPH0649822U - センターベアリングサポート - Google Patents

センターベアリングサポート

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JPH0649822U
JPH0649822U JP9051292U JP9051292U JPH0649822U JP H0649822 U JPH0649822 U JP H0649822U JP 9051292 U JP9051292 U JP 9051292U JP 9051292 U JP9051292 U JP 9051292U JP H0649822 U JPH0649822 U JP H0649822U
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bellows
vibration
rings
bearing support
center bearing
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JP9051292U
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孝良 高津佐
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エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動変位の大きさによるバネ特性の変化を非
線形として、微振幅振動に対する振動絶縁性及び大振幅
振動入力に対する緩衝力を向上させる。 【構成】 内環13,14と、ブラケット12に固定さ
れる外環15,16との間に軸方向に互いに対向する一
対のベロー状エラストマー部材17,18が介在され、
各ベロー状エラストマー部材17,18は、その径方向
中腹が互いの対向方向に突出した屈曲形状をなす。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のプロペラシャフトを回転自在かつ弾性的に支持して振動を 吸収するセンターベアリングサポートの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
センターベアリングサポートは、基本的には図3あるいは図4に示すように、 ボールベアリング4を介してプロペラシャフトが回転自在に挿通される内環1と 、その外周に配置されてブラケット等を介して車体側に固定される外環2と、前 記内環1と外環2の間を弾性的に連結したベロー形エラストマー部材3と、この エラストマー部材3に一体的に形成された緩衝ストッパ5とを備えており、車両 の一般走行中の微振幅振動に対しては、低バネ定数であるベロー形エラストマー 部材3によって、プロペラシャフト側と車体側との間での振動伝達を絶縁するも のである。また、車両発進時における大振幅振動(ショック)の入力に対しては 、内環1と外環2が大きく相対変位されることによって緩衝ストッパ5が変形を 受けて、バネ定数が上昇するため、入力された衝撃を緩和すると共に、ベロー形 エラストマー部材3の過大変形を抑える。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、大振幅振動による衝撃を有効に緩和するためには、バネ特性が非線形 性を示すことが望ましい。しかしながら、上述の従来例のうち、図3に示す構成 のものは、緩衝ストッパ5が振動変位方向(半径方向)に対して山形に突出して いる完全な圧縮形状であるため、バネ特性を示す図5の特性線aのように、内環 1と外環2の相対変位が変位量δ1 に達することによって緩衝ストッパ5が圧縮 を受けると、その時点でバネ定数が急激に上昇してしまい、大振幅入力時の緩衝 が効果的に行われにくい問題がある。また、図4に示す構成のものは、緩衝スト ッパ5が振動変位方向に対して傾斜状に突設されており、緩衝ストッパ5が完全 に圧縮変形される形状ではないことから、この緩衝ストッパ5が変形を受けた時 点でバネ定数が急激に上昇することはなく、前記図5の特性線bのように非線形 のバネ特性を示すが、エラストマー成形後の離型性の問題から、緩衝ストッパ5 と外環2側との間のクリアランスを小さくすることができないため、かなり変位 が大きくならないとバネ定数が十分に高くならず、したがって、ベロー形エラス トマー部材3が過大変形されやすい問題がある。
【0004】 本考案は、このような事情のもとになされたもので、その技術的課題とすると ころは、図5に特性線cで示すようにバネ特性の変化を非線形として、微振幅振 動に対する振動絶縁性及び大振幅振動入力に対する緩衝力及び減衰力を向上させ ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題は、本考案によって有効に解決することができる。 すなわち、本考案に係るセンターベアリングサポートは、ベアリングを介して プロペラシャフトが回転自在に挿通される内環と、この内環の外周に配置されて 車体側のブラケットに固定される外環と、前記内環と外環との間に介在されて軸 方向に互いに対向する一対のベロー状エラストマー部材とを具備し、前記各ベロ ー状エラストマー部材の径方向中腹が互いの対向方向に突出した屈曲形状をなす ものである。 この場合、好ましい実施例としては、前記内環及び外環が、それぞれ軸方向に 互いに対向して一対ずつ設けられる。
【0006】
【作用】
振動が入力されると、これに伴い振動変位される内環と外環との間の一対のベ ロー形エラストマー部材は、その屈曲した径方向中腹が互いに接近と離間を繰り 返すように変形され、この変形が互いに非接触の範囲でなされている場合はバネ 定数が低いものとなる。また、前記両エラストマー部材の径方向中腹同士が接触 した状態になると、その時点から屈曲変形が規制されるため、エラストマー部材 の変形に圧縮成分が発生する。そして、この圧縮成分は、変位量(入力される振 動の振幅)が大きくなるほど増大するため、バネ定数は変位量が大きくなるほど 上昇し、すなわちバネ特性が非線形性の変化を示す。また、このバネ特性は、両 エラストマー部材の屈曲した径方向中腹間のクリアランスの大きさ、あるいはク リアランスの有無によって任意に設定することができ、このクリアランスの設定 は、ブラケットに対する一対の外環の互いの間隔あるいはベアリングに対する一 対の内環の互いの間隔によって行うことができる。
【0007】
【実施例】
次に、本考案に係るセンターベアリングサポートの好適な一実施例を図1を参 照しながら説明する。 図中参照符号11は内周にプロペラシャフトが挿通されるボールベアリング、 12はこのボールベアリング11の外周側に配置されて車体側に固定されるブラ ケットである。ボールベアリング11の外周には軸方向に並んだ一対の内環13 ,14が嵌着されており、また、ブラケット12の内周には軸方向に並んだ一対 の外環15,16が嵌着されており、前記内環13と外環15の間及び前記内環 14と外環16との間には、それぞれ加硫成形と同時に接着されたベロー状エラ ストマー部材17,18が介在され、軸方向に互いに対向している。両エラスト マー部材17,18は、その径方向中腹が互いの対向方向に突出した屈曲形状を なしており、その屈曲部17a,18aの間には、適当なクリアランスAが設け られている。
【0008】 上述の実施例のセンターベアリングサポートは、振動の入力によるプロペラシ ャフト側の内環13,14と車体側の外環15,16との間の相対的な偏心運動 に伴って、ベロー状エラストマー部材17,18が屈伸される。すなわち、この 偏心運動において、内環13,14と外環15,16が相対的に接近している側 では、ベロー状エラストマー部材17,18はあたかも膝を曲げるように屈曲変 形され、その屈曲部17a,18aが互いに接近する。車両の通常走行時のよう に、入力振動の振幅が小さい場合は、前記屈曲部17a,18aが接触しないう ちに互いに離間するといった変形が繰り返されるので、ベロー状エラストマー部 材17,18には圧縮が殆ど発生しない。このためバネ定数が低く、優れた振動 絶縁性を示す。
【0009】 また、ショック入力時のように、振動の振幅が大きい場合には、内環13,1 4と外環15,16が相対的に接近している側では、ベロー状エラストマー部材 17,18の屈曲変形に伴って互いに接近するその屈曲部17a,18aが互い に接触した後も、前記屈曲変形が行われることによって、前記エラストマー部材 17,18の変形には図2に示すような圧縮成分Pが発生する。前記屈曲部17 a,18aの接触圧力は、ベロー状エラストマー部材17,18の屈曲変形量が 図2に破線で示すように大きくなるにつれて増大するので、これに伴って前記圧 縮Pが大きくなり、すなわち先に述べた図5の特性線cで示すように、前記屈曲 部17a,18aが互いに接触する変位量δ0 に達した後において、低バネ定数 から高バネ定数へ非線形的に移行する。このため、入力された衝撃を十分に緩和 することができる。
【0010】 また、上述の実施例のセンターベアリングサポートによれば、ベロー状エラス トマー部材17,18の屈曲部17a,18a間の初期クリアランスAは、外環 15,16の間の幅Wの変更によって自由に設定することができる。すなわち、 ブラケット12に対する外環15,16を図示の位置よりも接近させる(幅Wを 小さくする)ほど、クリアランスAが小さくなると共に、ベロー状エラストマー 部材17,18に付与される初期変形が大きくなるので、屈曲部17a,17b 同士の接触による緩衝力が発生する変位量δ0 を小さく設定できると共に、微振 幅振動域でのバネ定数を高くすることができる。したがって、ベロー状エラスト マー部材17,18のバネ特性のチューニングが容易である。また、この場合、 屈曲部17a,17bが接触又は互いに押し付け合う状態に組み付け、すなわち 初期クリアランスAを0又はマイナスとすることによって、微振幅の入力振動に 対してもバネ定数が非線形性を有するように初期バネ特性を変更することが可能 である。
【0011】
【考案の効果】
本考案のセンターベアリングサポートによれば、以下のような効果を奏するこ とができる。 (1) 振動変位量の増大に伴ってバネ定数が非線形的に上昇するので、通常走行時 の微振幅振動に対する振動絶縁性及びショック入力等の大振幅振動に対する緩衝 性を向上させることができる。 (2) 互いに対向するベロー状エラストマー部材の屈曲した径方向中腹間のクリア ランスの大きさによって、バネ特性を任意に設定することができ、しかも前記ク リアランスの変更によるバネ特性の設定を、外環あるいは内環の嵌着位置によっ て、容易に行うことができる。 (3) 前記クリアランスを0又はマイナスとすることによって、初期バネ特性を変 更することができる。 (4) ベロー状エラストマー部材のほかに緩衝ストッパを有するものではないので 省スペース化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るセンターベアリングサポートの好
適な一実施例を示す半裁断面図である。
【図2】上記実施例の作用説明図である。
【図3】従来のセンターベアリングサポートの一例を示
す半裁断面図である。
【図4】従来のセンターベアリングサポートの他の例を
示す半裁断面図である。
【図5】バネ特性を示す説明図である。
【符号の説明】
11 ボールベアリング 12 ブラケット 13,14 内環 15,16 外環 17,18 ベロー状エラストマー部材 17a,18a 屈曲部(径方向中腹) A クリアランス

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベアリング(11)を介してプロペラシ
    ャフトが回転自在に挿通される内環(13)(14)
    と、 この内環(13)(14)の外周に配置されて車体側の
    ブラケット(12)に固定される外環(15)(16)
    と、 前記内環(13)(14)と外環(15)(16)との
    間に介在されて軸方向に互いに対向する一対のベロー状
    エラストマー部材(17)(18)と、 を具備し、前記各ベロー状エラストマー部材(17)
    (18)は、その径方向中腹が互いの対向方向に突出し
    た屈曲形状をなすことを特徴とするセンターベアリング
    サポート。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、内環(13)
    (14)及び外環(15)(16)が、それぞれ軸方向
    に互いに対向して一対ずつ設けられたことを特徴とする
    センターベアリングサポート。
JP1992090512U 1992-12-11 1992-12-11 センターベアリングサポート Expired - Lifetime JP2586021Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0482428U (ja) * 1990-11-28 1992-07-17
JP3086826U (ja) * 2001-12-19 2002-07-05 株式会社イクマ 携帯電話機用ストラップ付きショルダーベルト

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2586021Y2 (ja) 1998-12-02

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