JP2585745Y2 - 船舶の船室構造 - Google Patents

船舶の船室構造

Info

Publication number
JP2585745Y2
JP2585745Y2 JP1992061281U JP6128192U JP2585745Y2 JP 2585745 Y2 JP2585745 Y2 JP 2585745Y2 JP 1992061281 U JP1992061281 U JP 1992061281U JP 6128192 U JP6128192 U JP 6128192U JP 2585745 Y2 JP2585745 Y2 JP 2585745Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
cabin
deck
fire
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992061281U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0622194U (ja
Inventor
孝 上野
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP1992061281U priority Critical patent/JP2585745Y2/ja
Publication of JPH0622194U publication Critical patent/JPH0622194U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2585745Y2 publication Critical patent/JP2585745Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、新規な船舶の船室構造
に係り、特に鋼板製の上部デッキと下部デッキとの間に
形成される居住区に設けられる船室構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、船舶の居住区に形成される船室
はその安全性を高めるために耐火構造が求められてい
る。従来、船舶の居住区に形成される船室はその耐火構
造としてデッキ・トゥー・デッキ(DECK TO D
ECK)構造あるいはデッキ・トゥー・シーリング(D
ECK TO CEILING)構造のいずれかを採用
することが求められている。デッキ・トゥー・デッキ構
造は図4及び図5に示す構成が採用されている。図示す
るように、鋼板製の上部デッキ1と下部デッキ2との間
には比較的薄い鋼板製の外板3が掛け渡されて居住区4
が区画形成されている。この居住区4内に、船室5と通
路6が形成されることになる。居住区4の側部を区画す
る外板3は前述した通り比較的薄い鋼板が用いられるこ
とから、その内壁面7には補強のためのスティフナ8が
隆起されて設けられる。そこで、デッキ・トゥー・デッ
キ構造とは通路6と船室5とが耐火構造の通路仕切壁9
で仕切られており、この通路仕切壁9が上部デッキ1と
下部デッキ2とを結んでいるところにその特長を有する
ものである。このデッキ・トゥー・デッキ構造にあって
は耐火構造の通路仕切壁9が上部デッキ1と下部デッキ
2とを結ぶことになるが、上部デッキ1下にはこの上部
デッキ2に沿って配管10が設けられることから、この
通路仕切壁9に配管10を貫通させる必要がある。そこ
で、船室5を実質的に区画する壁板11と配管10を貫
通させるカーテン板12とに分割し、壁板11をロック
ウールパネル等の耐火壁板13によって構成し、他方カ
ーテン板12を鋼板14によって構成し、これら壁板1
1とカーテン板12とを互いに連結することによって構
成されている。このように、通路6と船室5とが上部デ
ッキ1と下部デッキ2とを結ぶ耐火構造の通路仕切壁9
で仕切られ、この通路仕切壁9に天井壁15と側壁板1
6とを連結して船室5が区画形成されている。このデッ
キ・トゥー・デッキ構造にあっては、通路仕切壁9のみ
が耐火構造であることが求められ、その他の天井壁15
及び側壁板16は必ずしも耐火構造が求められていない
ものである。従って、図5に示すように、通路6と船室
5とが上記通路仕切壁9によって仕切られ、この通路仕
切壁9にはいくつかの船室5が並列されて区画形成され
ることになる。次に、デッキ・トゥー・シーリング構造
は図6及び図7に示す構成が採用される。図6に示すよ
うに、船室5と通路6とを仕切る耐火構造を有する通路
仕切壁9が上部デッキ1に連結されることなく船室5を
区画する側壁板16の高さに設定され、この通路仕切壁
9と居住区4を区画する鋼板製の外板3との間を連続し
て結ぶようにロックウールパネル等の耐火壁板13によ
る天井壁17を掛け渡されて主に構成されている。この
デッキ・トゥー・シーリング構造にあっては、通路仕切
壁9と天井壁17とが耐火構造を有する壁板で構成され
ているところに特長を有し、天井壁17と上部デッキ1
との間には配管10を施設するための領域として構成さ
れ、通路仕切壁9が上部デッキ1と連結されていないも
のである。また、側壁板16はデッキ・トゥー・デッキ
構造と同様に耐火構造を求められることなく、木製板等
の普通材が採用されている。図7に示すように通路仕切
壁9には図5と同様に複数の船室5が並列に区画形成さ
れ、それぞれの天井壁17が耐火構造の壁板によって構
成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デッキ・トゥー・デッキ構造にあっては上部デッキ1と
下部デッキ2とに耐火構造の通路仕切壁9が結ばれて船
室5と通路6に仕切られることになるが、前述した如
く、居住区4を区画する上部デッキ1下にはこれに沿っ
て各種の配管10が配設されているために、通路仕切壁
9に配管10を貫通させるための貫通孔を形成する必要
がある。そこで、通路仕切壁9は配管10を貫通させる
ためのカーテン板12と壁板11とに分割されている。
即ち、通路仕切壁9全体を壁板11と同様にロックウー
ルパネル等の耐火壁板13を採用すると、これに配管1
0を貫通させるための貫通孔を形成することが困難であ
るために、鋼板製のカーテン板を採用している。ところ
で、このように、通路仕切壁9を二つに分割すること
は、これらを互いに連結する作業を要することになると
共に組立作業が煩雑になる問題があった。また、カーテ
ン板12に多数本の配管10を貫通させる場合にはその
作業性が悪い問題があった。次に、デッキ・トゥー・シ
ーリング構造にあっては、船室5の天井壁15が外板3
を結んで掛け渡されて設けられることから、上部デッキ
1下の配管10を貫通させる壁板が存在しない利点を有
することは事実である。しかしながら、耐火構造の天井
壁15を外板3間に、その端部を外板3の内壁面に接合
させて掛け渡すことは外板3の内壁面7にはスティフナ
8が多数隆起して設けられていることからその取付作業
性が悪いという理由により一般に採用されていないのが
現状である。
【0004】そこで、本考案の目的は上記課題を解決
し、鋼板製の上部デッキと下部デッキとの間に形成され
る居住区に工数を可及的に低減させて耐火構造に優れた
船舶の船室構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、鋼板製の上部デッキと下部デッキとの間に
鋼板製の外板を掛け渡して居住区を形成し、その居住区
内にロックウールパネル等の耐火壁板により船室を区画
形成する船舶の船室構造において、下部デッキ上に、
火壁板からなり通路を区画する通路仕切壁を外板間に掛
け渡して設け、その通路仕切壁に外板と所定の間隔を有
するように、耐火壁板からなりコ字状の囲壁を複数取り
付けてそれぞれ船室を区画し、これら船室と通路とを覆
うように耐火壁板からなる天井壁を取り付け、かつ天井
壁と上部デッキとの間に配管施設領域を形成してなるも
のである。
【0006】
【作用】下部デッキ上にロックウールパネル等の耐火壁
板により囲壁と天井壁を形成して、船室を区画形成する
ことにより、船室の耐火乃至防火性を高めることができ
る。また、天井壁と上部デッキとの間には配管施設領域
を形成することにより、配管は耐火壁板等を貫通させる
ことなく施設することができる。また、耐火壁板よりな
る天井壁が居住区を区画する外板に接合されることがな
いので、その取付作業を容易にすることができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0008】図1に示すように、鋼板製の上部デッキ1
と下部デッキ2とは比較的薄い鋼板製の外板3が掛け渡
されて船舶の居住区4が区画形成されている。近年船舶
の居住区4は多階層に形成されることにより、デッキ間
毎に分割された居住区ブロックが組み立てられて、これ
ら居住区ブロックを高さ方向に積み重ねて互いに接合す
ることにより、多階層の居住区が完成されることにな
る。
【0009】図示例は一つの居住区ブロックを示すもの
であり、この居住区4内に船室5と通路6とが形成され
ることになる。
【0010】本考案にあっては下部デッキ2上にはロッ
クウールパネルの如きB級耐火構造を有する耐火壁板1
3により船室5の囲壁16が組み立てられ、この囲壁1
6上には同様にロックウールパネルの如きB級耐火構造
を有する耐火壁板13を覆って天井壁19が形成され
る。通路6と船室5とを仕切る囲壁の一つとしての通路
仕切壁9は図2に示すように、その両側部が外板3に接
合して取り付けられるが、囲壁16は鋼板製の外板3と
の間に所定の間隙を有して設けられている。また、図2
に示すように、通路6を仕切る通路仕切壁9には複数の
船室5を並列に設けるために囲壁16が略断面コ字上に
取り付けられる。この実施例にあっては通路6を仕切る
通路仕切壁9を共通にし、他の囲壁16は独立して各船
室5を区画形成するように構成されている。
【0011】また、天井壁19は図1に示すように船室
5を覆うと共に通路6上に延出されて通路6の天井部を
覆うように構成され、船室5の天井壁19及び通路6の
天井壁20と上部デッキ1の間には配管10を配列させ
るための配管施設領域21が、船室5及び通路6と耐火
上区画されて形成される。
【0012】更に具体的には図3に示すように、通路仕
切壁9は支持フレーム22を介して下部デッキ2に直立
に支持され、この通路仕切壁9上には支持フレーム23
を介して耐火壁板13からなる天井壁19及び天井壁2
0が取り付けられることになる。通路6の天井壁20は
鋼板製の外板3に取り付けられた支持フレーム24に支
持されると共に通路仕切壁9の支持フレーム23に支持
されている。
【0013】通路6と船室5とを仕切る通路仕切壁9に
は出入りするための開閉扉25が取り付けられている。
この開閉扉25は勿論耐火構造材によって成形されてい
る。
【0014】次に実施例の作用を述べる。
【0015】図1及び図3に示すように、耐火壁板13
によって通路仕切壁9と囲壁16を構成すると共に耐火
壁板13を通路仕切壁9と囲壁16上に取り付けて天井
壁19を構成することにより、船室5は耐火壁板13に
よって区画形成されることになり、防火上安全性が高め
られる。また、通路6を仕切るための通路仕切壁9のみ
が外板3と接合されるだけであるため、上部デッキ1、
下部デッキ2及び外板3とによって区画された居住区4
に耐火構造の船室5を簡単に建造することができる。こ
のように、耐火壁板13からなる通路仕切壁9と囲壁1
6と天井壁19によって船室5が区画されることから、
船室5のユニット化が容易になると共に、居住区4の組
み込みが容易になる。特に、前述した通り、船室5を区
画する囲壁16が外板3から独立して互いに接合されな
いことから、船室5のユニット化が容易に達成すること
ができる。
【0016】また、船室5及び通路6の天井壁19、2
0上には上部デッキ1との間には配管領域21が形成さ
れていることで、デッキ・トゥー・シーリングの防火構
造と同様の効果を達成し得る。
【0017】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、次の如き
優れた効果を発揮する。
【0018】(1)鋼板製の上部デッキと下部デッキと
の間に形成される居住区に工数を可及的に低減させて耐
火構造に優れた船室を建造することができる。
【0019】(2)居住区の外板に接触支持される部分
を少なくし、船室ユニット化を達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であり、居住区の概略側面図
である。
【図2】本考案の一実施例であり、居住区の概略平面図
である。
【図3】本考案の一実施例であり、居住区の斜視図であ
る。
【図4】従来例を示す概略側面図である。
【図5】従来例を示す概略平面図である。
【図6】従来例を示す概略側面図である。
【図7】従来例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 上部デッキ 2 下部デッキ 3 外板 4 居住区 5 船室 6 通路 7 内壁面 8 スティフナ 9 通路仕切壁 10 配管 11 壁板 12 カーテン板 13 耐火壁板 14 鋼板 15 天井壁 16 側壁板 17 天井壁 18 囲壁 19 天井壁 20 天井壁 21 配管施設領域 22 支持フレーム 23,24 支持フレーム 25 開閉扉

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板製の上部デッキと下部デッキとの間
    鋼板製の外板を掛け渡して居住区を形成し、その居住
    区内にロックウールパネル等の耐火壁板により船室を区
    画形成する船舶の船室構造において、下部デッキ上に、
    耐火壁板からなり通路を区画する通路仕切壁を外板間に
    掛け渡して設け、その通路仕切壁に外板と所定の間隔を
    有するように、耐火壁板からなりコ字状の囲壁を複数取
    り付けてそれぞれ船室を区画し、これら船室と通路とを
    覆うように耐火壁板からなる天井壁を取り付け、かつ
    井壁と上部デッキとの間に配管施設領域を形成してなる
    ことを特徴とする船舶の船室構造。
JP1992061281U 1992-08-31 1992-08-31 船舶の船室構造 Expired - Fee Related JP2585745Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992061281U JP2585745Y2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 船舶の船室構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992061281U JP2585745Y2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 船舶の船室構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0622194U JPH0622194U (ja) 1994-03-22
JP2585745Y2 true JP2585745Y2 (ja) 1998-11-25

Family

ID=13166668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992061281U Expired - Fee Related JP2585745Y2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 船舶の船室構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2585745Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101324590B1 (ko) * 2011-12-20 2013-11-01 삼성중공업 주식회사 캐빈 유닛을 포함하는 선박

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5493997U (ja) * 1977-12-15 1979-07-03
JPS6035688A (ja) * 1983-08-05 1985-02-23 Daiken Trade & Ind Co Ltd 船舶内居住区

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0622194U (ja) 1994-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4038796A (en) Wall panel assembly
JPS6357584B2 (ja)
JP2585745Y2 (ja) 船舶の船室構造
JPH094093A (ja) 戸界壁を含む建物および戸界壁用パネル
JPS6019181Y2 (ja) シヤワ−ル−ムの据付け構造
JP3111154B2 (ja) 船舶の居室における空調システム
KR200163845Y1 (ko) 칸막이용 골조
US20020157898A1 (en) Sound absorbing closure panels for sound isolation modules
JPS6332273Y2 (ja)
JPS6020079Y2 (ja) 放射線室用間仕切
JPS6241008B2 (ja)
JP2553719Y2 (ja) 間仕切り構造
JP2517195B2 (ja) ユニット建物の耐火柱と界壁との複合構造
JPH1150569A (ja) 住宅の壁構造
JP2533987Y2 (ja) 船体居住区の防火構造
JPH06129034A (ja) 部屋ユニットにおけるパネルの連結構造
JP2000008511A (ja) 防火区画壁
JP3108275B2 (ja) 工業化建物の壁構造及びその施工方法
JPH06220921A (ja) ユニット式建物
JPH08177123A (ja) ユニット式共同住宅
JPH0762761A (ja) 小屋裏の防火構造
JPH11264208A (ja) サッシ
JPH0423133Y2 (ja)
JPH0343544A (ja) 建築物の床構造
GB2596222A (en) Modular buildings

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees