JP2584606Y2 - 脱穀装置における揺動選別部のシール構造 - Google Patents

脱穀装置における揺動選別部のシール構造

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JP2584606Y2
JP2584606Y2 JP4579093U JP4579093U JP2584606Y2 JP 2584606 Y2 JP2584606 Y2 JP 2584606Y2 JP 4579093 U JP4579093 U JP 4579093U JP 4579093 U JP4579093 U JP 4579093U JP 2584606 Y2 JP2584606 Y2 JP 2584606Y2
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sealing
threshing
swing
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龍一 山本
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、扱室の下部に、この扱
室から落下供給される処理物を受け止めて、その前後揺
動によって処理物を比重選別する揺動選別ケースを設
け、この揺動選別ケースの左右側壁に、脱穀装置の側板
との間から処理物がこぼれ落ちるのを防止するシール材
を貼着し、このシール材を、弾性変形可能な発泡樹脂か
らなる角柱状部材で構成してある脱穀装置における揺動
選別部のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、揺動選別部に使用されているこの
種のシール材は、一般に、ポリウレタンフォーム等の材
料で製作されており、その表面には特別な処理を行わず
に使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このようなシール材で
は有効なシール効果が得られる反面、摺接面が摩耗しや
すく、シール機能の低下を招き易い問題があった。又、
シール材の表面は発泡状のままであるため、シール材の
上面にワラ屑等が刺さり易く、これにより、シール材に
亀裂を生じる虞れもあった。このような問題を解決する
手段として、例えば、シール材の上面及び脱穀装置との
摺接面に、耐摩耗性材をコーティングすることが考えら
れる。しかし、このようなシール材を作成する場合、マ
ット状に形成された発泡樹脂材を短冊状に切断すること
で、多数の角柱状のシール材を一挙に作ることができる
のであるが、上記解決手段では、各シール材における上
面のコーティングは、予めマット状発泡樹脂材の上面全
面に耐摩耗性材をコーティングすることによって手間を
除くことは可能であるが、側面は各シール材毎にコーテ
ィングしなければならず、コーティング作業に手間がか
かり、コスト高になる問題があった。
【0004】本考案の目的は、製作コストの上昇を抑え
ながら、耐久性に優れたシール構造を提供する点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る揺動選別部のシール構造は、扱室の下
部に、この扱室から落下供給される処理物を受け止め
て、その前後揺動によって処理物を比重選別する揺動選
別ケースを設け、この揺動選別ケースの左右側壁に、脱
穀装置の側板との間から処理物がこぼれ落ちるのを防止
するシール材を貼着し、このシール材を、弾性変形可能
な発泡樹脂からなる角柱状部材で構成してある脱穀装置
における揺動選別部のシール構造であって、前記シール
材の上下面にのみ、耐摩耗性材をコーティングしたこと
を特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成によるシール構造では、上下面にのみ
耐摩耗性材をコーティングすることにより、シール材の
摺接面における上下角部の摩耗は少なく、摺接面の中央
部ほど摩耗量が多くなる。つまり、中央部が窪んだ状態
に摩耗する。そして、揺動選別ケースの前後揺動におけ
る上下方向の動き成分によって、上下コーティング面の
角部が摺接面に廻り込む。つまり、上下コーティング面
の角部が摺接面となってシール効果を発揮するととも
に、これ以上のシール材の摩耗も抑制できる。しかも、
耐摩耗性材のコーティングにより、シール材上面へのワ
ラ屑の刺さり込みも防止できる。又、このようなシール
材では、予めマット状発泡樹脂材の上下面全体に耐摩耗
性材をコーティングしておき、このマット状発泡樹脂材
を短冊状に切断することで多量に製作でき、コーティン
グに手間取ることもない。
【0007】
【考案の効果】従って、本考案のシール構造によれば、
シール材の耐久性を大幅に向上できるとともに、シール
材の製造コストの上昇も抑えることができる。しかも、
耐久性向上によってシール材の交換時期も長くなり、ラ
ンニングコストの面においても非常に有利になる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本考案に係る脱穀装置を備えたハーベス
タを示し、クーロラ式走行車体1に、脱穀装置2及び原
動部5を搭載するとともに、原動部3の後部に操縦部4
並びに穀粒回収部5を配備し、更に脱穀装置2よって処
理された穀粒を前記回収部5に搬送する、穀粒搬送装置
6を備えて構成されている。
【0009】前記原動部3には空冷式エンジン7と、こ
れを取り囲むエンジンカバー8が設けられている。図3
及び図4に示すように、このエンジンカバー8における
エンジン冷却ファン7a側の側壁8Aには、冷却風の取
り入れ口8aが形成され、反対側の側壁8Bには、冷却
風の排出口8bを形成してある。又、エンジンカバーの
上壁8Cにも多数の小孔8cを形成し、これらによって
エンジンカバー8内の熱気を速やかに、かつ、むら無く
排出できるようになっている。エンジンカバー8の上壁
8Cには、前記小孔8cからワラ屑が入り込まないよう
にするための天板9と、脱穀フィードチェーン2Aによ
って挟持搬送される穀稈束Aの株元部が、前記穀粒搬送
装置6に当たらないようにするための株元ガイド10が
取り付けられている。尚、天板9は、株元ガイド10の
倒れ防止用の補強部材も兼ねている。エンジンカバーの
前壁8Dは、案内レール11によって上下方向に抜き差
し自在になっており、エンジン7及びエアクリーナ7b
等のメンテナンスが簡単に行えるようになっている。
又、この前壁8Dは脱穀装置2に取り付けた仕切り板1
2によって固定されるようになっている。つまり、図5
に示すように、仕切り板12はエンジンカバー8と脱穀
装置2との隙間にワラ屑が入り込まないようにするため
のものであり、脱穀装置2に固着された固定仕切り板1
2Aと、この固定仕切り板12Aに蝶ボルト12Bを介
してスライド可能に取り付けられた可動仕切り板12C
とから構成され、可動仕切り板12Cをエンジンカバー
8側に近づけて固定すると、前記前壁8Dに固着された
L字状部材8dを押え付ける状態となって、前壁8Dの
上方への抜き取りを阻止し、蝶ボルト12Bを緩めて可
動仕切り板12Cを脱穀装置2側へ移動させると、前壁
8Dが抜き取れるようになっている。
【0010】前記脱穀装置2は、図2にも示すように、
扱室13に軸架された扱胴14と、この扱胴14の下側
に沿って張設された受網15、及び受網15から落下供
給される処理物を比重選別する選別部16とから構成さ
れている。
【0011】前記扱胴14は、前後一対設けられてお
り、フィードチェーン2A側の主扱胴14Aと、この主
扱胴14Aに並設された補助扱胴14Bとから構成され
ている。これら前後一対の扱胴14A,14Bは、大径
及び小径の円錐台形状のものであり、主扱胴14Aの表
面には全体に扱歯を植設してあり、補強扱胴14Bは、
扱室入口2Bに近い部分を除き、扱歯を植設してある。
このように構成することで、扱室入口2Bから投入され
た穀稈束Aに対し、株元側から穂先側へ脱穀作用がスム
ーズに行われ、脱穀負荷の軽減、及びワラ屑の発生等が
抑えられるようになっている。
【0012】前記選別部16は、扱室13から落下供給
される処理物を受け止めて、その前後揺動によって処理
物を比重選別する揺動選別ケース16Aと、この揺動選
別ケース16Aに選別風を送る唐箕16Bとからなり、
前記扱室13から供給された処理物を、この選別部16
で穀粒と枝付き籾等の二番物とに比重選別し、穀粒は一
番物回収スクリューコンベア17に落下供給するととも
に、この一番物回収スクリューコンベア17の終端から
後上方に向けて延設された穀粒搬送装置6によって穀粒
回収部5に搬送される。そして二番物は、二番物回収ス
クリューコンベア18及びスロア19により扱室13に
還元し、再脱穀されるように構成されている。
【0013】揺動選別ケース16Aは、後端部がリンク
21によって吊り下げ支持され、前端部は偏芯カム軸2
2により支持されており、この偏芯カム軸22の回転に
よって前後に揺動駆動されるようになっている。又、揺
動選別ケース16Aの左右側壁16a,16aには、図
6に示すように、脱穀装置2の側板2Cとの間から処理
物がこぼれ落ちるのを防止するシール材20が貼着され
ている。このシール材20は、ウレタンフォーム等の弾
性変形可能な発泡樹脂からなる角柱状部材で構成され、
このシール材20の上下面には、耐摩耗性材23がコー
ティングされている。このようにシール材20の上下面
に耐摩耗性材23をコーティングすることにより、図7
の(イ)に示すように、シール材20の摺接面の摩耗が
少ない状態では、シール材20の側面全体が脱穀側板2
Cに対し摺接するが、摩耗が進むと摺接面における上下
角部よりも中央部ほど摩耗量が多くなり、中央部が窪ん
だ状態となる。そして、揺動選別ケース16Aの前後揺
動における上下方向の動き成分によって、上下コーティ
ング面の角部23aが摺接面に廻り込む。つまり図7の
(ロ)に示すように、上下コーティング面の角部23a
が摺接面となってシール効果を発揮するとともに、これ
以上のシール材20の摩耗を抑制できる。しかも、耐摩
耗性材23のコーティングにより、シール材20上面へ
のワラ屑の刺さり込みも防止できる。又、このシール材
20は、図8に示すように、上下面全面に耐摩耗性材2
3がコーティングされたマット状の発泡樹脂材20’を
短冊状に切断することにより、簡単かつ多量に製造する
ことができる。
【0014】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る脱穀装置を備えたハーベスタの一
部切欠き側面図
【図2】ハーベスタの一部切欠き平面図
【図3】原動部の断面図
【図4】原動部の斜視図
【図5】仕切り板を示す断面図
【図6】図1におけるA−A断面図
【図7】シール構造を示す拡大断面図
【図8】シール材の製造方法を示す斜視図
【符号の説明】
13 扱室 16A 揺動選別ケース 16a 左右側壁 2 脱穀装置 2C 側板 20 シール材 23 耐摩耗性材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱室(13)の下部に、この扱室(1
    3)から落下供給される処理物を受け止めて、その前後
    揺動によって処理物を比重選別する揺動選別ケース(1
    6A)を設け、この揺動選別ケース(16A)の左右側
    壁(16a)に、脱穀装置(2)の側板(2C)との間
    から処理物がこぼれ落ちるのを防止するシール材(2
    0)を貼着し、このシール材(20)を、弾性変形可能
    な発泡樹脂からなる角柱状部材で構成してある脱穀装置
    における揺動選別部のシール構造であって、前記シール
    材(20)の上下面にのみ、耐摩耗性材(23)をコー
    ティングしてある脱穀装置における揺動選別部のシール
    構造。
JP4579093U 1993-08-24 1993-08-24 脱穀装置における揺動選別部のシール構造 Expired - Lifetime JP2584606Y2 (ja)

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