JP2584305B2 - 中空二重壁成形品吹込み成形用金型及びこの金型を使用するブロー成形装置 - Google Patents
中空二重壁成形品吹込み成形用金型及びこの金型を使用するブロー成形装置Info
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- JP2584305B2 JP2584305B2 JP30389488A JP30389488A JP2584305B2 JP 2584305 B2 JP2584305 B2 JP 2584305B2 JP 30389488 A JP30389488 A JP 30389488A JP 30389488 A JP30389488 A JP 30389488A JP 2584305 B2 JP2584305 B2 JP 2584305B2
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- blow molding
- parison
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/02—Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison
- B29C49/04—Extrusion blow-moulding
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、押出成形機の成形ダイより押圧成形され
た合成樹脂製の円筒状パリソンを、相互離反した一対の
雌雄金型間へ供給した後、これら雌金型を相接近して2
つの雌雄金型間にパリソンを挾持し閉じ込め次いで、パ
リソン内にエアを吹き込み、中空二重壁成形品を吹き込
み成形する際に用いられる金型及びこの金型を使用する
ブロー成形装置に関する。
た合成樹脂製の円筒状パリソンを、相互離反した一対の
雌雄金型間へ供給した後、これら雌金型を相接近して2
つの雌雄金型間にパリソンを挾持し閉じ込め次いで、パ
リソン内にエアを吹き込み、中空二重壁成形品を吹き込
み成形する際に用いられる金型及びこの金型を使用する
ブロー成形装置に関する。
(従来技術) この種の中空二重壁成形品の製造方法は、この出願以
前に種々開発されており、特公昭46−14153号、特公昭4
9−18748号及び特公昭51−13495号の各公報にその代表
例が記載されている。
前に種々開発されており、特公昭46−14153号、特公昭4
9−18748号及び特公昭51−13495号の各公報にその代表
例が記載されている。
一方、その金型に関する出願は現出願時においては数
例にとどまり、特公昭49−41111号及び自社出願である
特開昭60−67130号及び特開昭63−221020号各公報程度
である。
例にとどまり、特公昭49−41111号及び自社出願である
特開昭60−67130号及び特開昭63−221020号各公報程度
である。
(解決しようとする課題) 前記自社名義の出願においては、雌金型の周壁部材と
底面部材を分割することにより、パリソンの吹き込み成
形時に、パリソンを周壁材の内壁に沿い拘束することな
く円滑に移動させ、均一厚さの二重壁成形品を製造し得
る金型を提供し、従前の金型で形成されたものより丈夫
な成形品を得ることが出来たが、この成形品の4つの隅
各部全てにバリが生じてしまい、強度の面からは充分で
あるが後工程処理、製品価値としては、今一歩改良する
余地が残されている。また前記特公昭49−4111号公報記
載の金型はヒンジを共有した身と蓋を有する製品の製造
に限られ、その凡用性に乏しい欠点があり、かつそのヒ
ンジ部が薄肉化するおそれがある。
底面部材を分割することにより、パリソンの吹き込み成
形時に、パリソンを周壁材の内壁に沿い拘束することな
く円滑に移動させ、均一厚さの二重壁成形品を製造し得
る金型を提供し、従前の金型で形成されたものより丈夫
な成形品を得ることが出来たが、この成形品の4つの隅
各部全てにバリが生じてしまい、強度の面からは充分で
あるが後工程処理、製品価値としては、今一歩改良する
余地が残されている。また前記特公昭49−4111号公報記
載の金型はヒンジを共有した身と蓋を有する製品の製造
に限られ、その凡用性に乏しい欠点があり、かつそのヒ
ンジ部が薄肉化するおそれがある。
更に、特開昭63−221020号公報記載の金型はアンダー
カット部の成形専用のものであり、汎用性に乏しい。
カット部の成形専用のものであり、汎用性に乏しい。
(課題を達成するための手段) 前記課題を達成するために、この発明の金型は押出成
形された溶融パリソンを相接近離間する雄雌の金型間に
供給し挾持して、この挾持したパリソン内に吹き込まれ
るエア圧によりパリソン表裏膜を雄雌金型内面に添わせ
て同一方向へ膨出成形し固化させて内外二重壁よりなる
物品を製造する一対の雌雄金型のうち、箱型の雌金型
は、周壁部材と底面部材からなり、周壁部材のうち、パ
リソン供給方向を基準として上下流壁体はこの底面部材
との稜線位置より外側位置でこの稜線と平行な枢軸によ
り、外側へ反転し大きく開いた位置から底面部材、隣接
する他の壁体と相接近当接し、所期雌金型形状を形成す
る位置へ揺動可能に枢支されて、かつ上下流壁体以外の
壁体は前記底面部材に対し固定としてあることを特徴と
する。
形された溶融パリソンを相接近離間する雄雌の金型間に
供給し挾持して、この挾持したパリソン内に吹き込まれ
るエア圧によりパリソン表裏膜を雄雌金型内面に添わせ
て同一方向へ膨出成形し固化させて内外二重壁よりなる
物品を製造する一対の雌雄金型のうち、箱型の雌金型
は、周壁部材と底面部材からなり、周壁部材のうち、パ
リソン供給方向を基準として上下流壁体はこの底面部材
との稜線位置より外側位置でこの稜線と平行な枢軸によ
り、外側へ反転し大きく開いた位置から底面部材、隣接
する他の壁体と相接近当接し、所期雌金型形状を形成す
る位置へ揺動可能に枢支されて、かつ上下流壁体以外の
壁体は前記底面部材に対し固定としてあることを特徴と
する。
前記雌雄金型は水平方向で相接近離間可能としてあ
り、その周壁は4つの壁体からなり、上下の壁体のみ開
閉揺動可能としてあることを特徴とする場合もある。
り、その周壁は4つの壁体からなり、上下の壁体のみ開
閉揺動可能としてあることを特徴とする場合もある。
この関連発明のブロー成形装置は、前記雌雄金型が、
ブロー成形装置における型締装置の金型取付板に着脱自
在に装着してあり、前記上下流壁体は金型取付板に開閉
揺動用駆動装置を介して配備されている。
ブロー成形装置における型締装置の金型取付板に着脱自
在に装着してあり、前記上下流壁体は金型取付板に開閉
揺動用駆動装置を介して配備されている。
前記駆動装置は、金型取付板の取付け面に対してほゞ
平行な開き位置と、ほゞ直角な起立当接位置との間で、
上、下流壁体を揺動変位させる流体圧式ピストン、シリ
ンダ装置としてあることを特徴とすることが好適であ
る。
平行な開き位置と、ほゞ直角な起立当接位置との間で、
上、下流壁体を揺動変位させる流体圧式ピストン、シリ
ンダ装置としてあることを特徴とすることが好適であ
る。
(作用) このように構成した特定発明の金型の作用を、関連発
明のブロー成形装置の作用と共に説明する。
明のブロー成形装置の作用と共に説明する。
一対の雌金型と雄金型を、ブロー成形機における型締
装置の相互接近離間する左右一対の金型取付板に、雄金
型の内面成形部材の上面と、雌金型の底面部材の内面が
相対向して平行となる状態で、相離反して取付ける。
装置の相互接近離間する左右一対の金型取付板に、雄金
型の内面成形部材の上面と、雌金型の底面部材の内面が
相対向して平行となる状態で、相離反して取付ける。
この際、雌金型の上下流壁体は、外側へハ字状に大き
く開いた位置にセットされている(第2図参照)。
く開いた位置にセットされている(第2図参照)。
次いで、ブロー成形機のダイヘッドから溶融パリソン
を、相互離反している一対の雌雄金型間で、雌金型の固
定した壁体間へ押出し乃至射出した(第3図参照)後、
両金型から充分離れた位置でこのパリソンの上下流端を
通常のブロー成形法通り一対2組の挾持顎により挾持し
つつ、下側の一対の挾持顎に設けた空気給排ノズルから
パリソン内に空気を吹き込み、予備膨張させる。
を、相互離反している一対の雌雄金型間で、雌金型の固
定した壁体間へ押出し乃至射出した(第3図参照)後、
両金型から充分離れた位置でこのパリソンの上下流端を
通常のブロー成形法通り一対2組の挾持顎により挾持し
つつ、下側の一対の挾持顎に設けた空気給排ノズルから
パリソン内に空気を吹き込み、予備膨張させる。
次に、両金型取付板を相接近移動させ、雄金型におけ
る内面成形部材の上面をパリソンの一側膜(成形品の内
壁となる側)外面に接触させ、浅絞りを行い、更に内面
成形部材を型締装置における駆動装置好適には油圧シリ
ンダ装置の作動により、雌金型側に向け前進させ、パリ
ソンの一側膜をこの前進動に伴い、その外周面に沿い変
形させる。
る内面成形部材の上面をパリソンの一側膜(成形品の内
壁となる側)外面に接触させ、浅絞りを行い、更に内面
成形部材を型締装置における駆動装置好適には油圧シリ
ンダ装置の作動により、雌金型側に向け前進させ、パリ
ソンの一側膜をこの前進動に伴い、その外周面に沿い変
形させる。
一方、本件発明の雌金型の底面部材を、予備膨張させ
られたパリソンの他側膜(成形品の外壁となる)の外面
に、接触させた後、前記上下流壁体と金型取付板間に介
設した開閉揺動用駆動装置の作動によりピストンロッド
を伸長させて上、下流壁体を枢軸を中心としてハ字状に
外側へ大きく開いた位置からパリソンに向け内側へ揺動
させ、この揺動に伴いパリソンの他側膜の一部を底面部
材の内面と上、下流壁体に接触させ、前記雌雄金型を周
壁で相接近させ、雌金型と接触しているパリソンの他側
膜を変形させ、各上下流壁体を底面部材、隣接する左右
壁体に相接近させ各稜線で当接させ、形成される椀型の
所期雌金型形状にこのパリソンの他側膜を、局部伸展す
ることなく倣い変形させる(第4図、第5図参照)。
られたパリソンの他側膜(成形品の外壁となる)の外面
に、接触させた後、前記上下流壁体と金型取付板間に介
設した開閉揺動用駆動装置の作動によりピストンロッド
を伸長させて上、下流壁体を枢軸を中心としてハ字状に
外側へ大きく開いた位置からパリソンに向け内側へ揺動
させ、この揺動に伴いパリソンの他側膜の一部を底面部
材の内面と上、下流壁体に接触させ、前記雌雄金型を周
壁で相接近させ、雌金型と接触しているパリソンの他側
膜を変形させ、各上下流壁体を底面部材、隣接する左右
壁体に相接近させ各稜線で当接させ、形成される椀型の
所期雌金型形状にこのパリソンの他側膜を、局部伸展す
ることなく倣い変形させる(第4図、第5図参照)。
この際、余分なパリソンは、その稜線位置か喰み出
し、成形品の上下隅角部近傍にバリを形成し、かつ両金
型の作動に伴うパリソンの内圧上昇を防ぐため、空気給
排気ノズルからパリソン内の空気を適宜排気する。
し、成形品の上下隅角部近傍にバリを形成し、かつ両金
型の作動に伴うパリソンの内圧上昇を防ぐため、空気給
排気ノズルからパリソン内の空気を適宜排気する。
以後は、この種中空壁成形品のブロー成形装置同様
に、更に左右一対の金型取付板を低速で相接近させ、雌
金型における周壁部材の先端縁を雄金型における周縁部
材に係合させ、型締めを行い、両金型との間にパリソン
を封じ込める(第6図参照)と共に、金型から喰み出す
パリソンを切断分離する。この両金型との間に封じ込め
たパリソンの内側膜中央に、雄金型に設けた穿孔具付き
空気口の管先端を突き刺し、管を通してパリソン内に空
気を吹き込み又は排気し、パリソン内の空気圧を圧力調
整装置により調整すると共に、真空ポンプの作動によ
り、閉じこめられたパリソンと金型、間に残留する空気
を雄金型の空気吸引口から外部へ排気し、パリソンの
内、外膜を雌雄金型、の内面形状に倣い変形すると共
に、両金型、内部に形成した冷却水通路を流れる冷却水
によりパリソンを冷却固化させ、所望形状の中空二重壁
成形品(第7図参照)を製造する。
に、更に左右一対の金型取付板を低速で相接近させ、雌
金型における周壁部材の先端縁を雄金型における周縁部
材に係合させ、型締めを行い、両金型との間にパリソン
を封じ込める(第6図参照)と共に、金型から喰み出す
パリソンを切断分離する。この両金型との間に封じ込め
たパリソンの内側膜中央に、雄金型に設けた穿孔具付き
空気口の管先端を突き刺し、管を通してパリソン内に空
気を吹き込み又は排気し、パリソン内の空気圧を圧力調
整装置により調整すると共に、真空ポンプの作動によ
り、閉じこめられたパリソンと金型、間に残留する空気
を雄金型の空気吸引口から外部へ排気し、パリソンの
内、外膜を雌雄金型、の内面形状に倣い変形すると共
に、両金型、内部に形成した冷却水通路を流れる冷却水
によりパリソンを冷却固化させ、所望形状の中空二重壁
成形品(第7図参照)を製造する。
この成形品を両金型、間から取り出すには前記製造の
手順と逆操作で行う。
手順と逆操作で行う。
このように製造された成形品の外側膜の上下流隅角部
には、バリが発生しており(第8図参照)、このバリで
その上下隅角部が補強された状態となる。
には、バリが発生しており(第8図参照)、このバリで
その上下隅角部が補強された状態となる。
〈実施例〉 次ぎに特定発明のである金型と関連発明であるブロー
成形の代表的な実施例を併せて説明する。
成形の代表的な実施例を併せて説明する。
第1図において、ブロー成形用金型Aは一対の雌雄金
型10、11からなり、この雌金型10は、周壁部材14と、底
面部材15からなり、正面箱型の窪みを形成している。
型10、11からなり、この雌金型10は、周壁部材14と、底
面部材15からなり、正面箱型の窪みを形成している。
周壁部材14は4つの壁体14a、14b、14c、14dからな
り、これら壁体14a14b、14c、14dのうち、上、下壁体14
a、14bの基部16は、底面部材15とのほゞ稜線13位置より
外側位置で、この稜線13と平行な枢軸17により、外側ハ
字状に大きく開いた位置と、底面部材15、隣接する他の
固定の壁体14c、14dと相接近し雌金型形状成形位置との
間で揺動可能に枢支されている。この上、下壁体14a、1
4b以外の残りの壁体である左右の壁体14c、14dは、底部
材15に対して直角として固定してある。
り、これら壁体14a14b、14c、14dのうち、上、下壁体14
a、14bの基部16は、底面部材15とのほゞ稜線13位置より
外側位置で、この稜線13と平行な枢軸17により、外側ハ
字状に大きく開いた位置と、底面部材15、隣接する他の
固定の壁体14c、14dと相接近し雌金型形状成形位置との
間で揺動可能に枢支されている。この上、下壁体14a、1
4b以外の残りの壁体である左右の壁体14c、14dは、底部
材15に対して直角として固定してある。
18は流体圧式ピストンシリンダ装置の一種である油圧
シリンダであり、その一端はブロー成形装置Bにおける
型締装置(図示せず)の水平方向に相接近離間可能に装
備した一対の金型取付け板32、33のうち、雌金型用取付
板33に、前記枢軸17の外側で、この枢軸17に平行な第2
の枢軸19により枢支され、この油圧シリンダ18に対して
伸縮自在のピストンロッド20の先端は、上、下壁体14
a、15bの中間部にはこれら枢軸17、19と平行な第3枢軸
21により枢支され、この油圧シリンダ18とピストンロッ
ド20からなる開閉揺動駆動装置により、上、下壁体14
a、14bは、底面部材15即ち、金型取付け板33の取付け面
に対してほゞ平行な開き位置とほゞ直角な起立当接位置
即ち雌金型形状形成位置間で揺動変位させられる構造と
してある。
シリンダであり、その一端はブロー成形装置Bにおける
型締装置(図示せず)の水平方向に相接近離間可能に装
備した一対の金型取付け板32、33のうち、雌金型用取付
板33に、前記枢軸17の外側で、この枢軸17に平行な第2
の枢軸19により枢支され、この油圧シリンダ18に対して
伸縮自在のピストンロッド20の先端は、上、下壁体14
a、15bの中間部にはこれら枢軸17、19と平行な第3枢軸
21により枢支され、この油圧シリンダ18とピストンロッ
ド20からなる開閉揺動駆動装置により、上、下壁体14
a、14bは、底面部材15即ち、金型取付け板33の取付け面
に対してほゞ平行な開き位置とほゞ直角な起立当接位置
即ち雌金型形状形成位置間で揺動変位させられる構造と
してある。
前記油圧シリンダーの一端を、底部材15に枢軸19によ
り連結したとしてもこの発明としては同一である。
り連結したとしてもこの発明としては同一である。
前記雄金型11は、雌金型形状に符号し、平面矩形で中
空角柱状の周縁部材22と、この周縁部材22の中央に位置
し、この中空角柱状の周縁部材22に対して雌金型10の底
面部材15に向け前後動可能に装備された内面成形部材23
とからなり、この周縁部材22の上面25は、相接近する雌
金型10における各周壁部材14の先端縁26と相互係合し溶
融パリソンPを切断し、両金型10と11間にこのパリソン
Pを閉じ込める形状を呈し、前記内面成形部材23の先端
面27と底面部材15の内面28とは、相互平行としてある。
空角柱状の周縁部材22と、この周縁部材22の中央に位置
し、この中空角柱状の周縁部材22に対して雌金型10の底
面部材15に向け前後動可能に装備された内面成形部材23
とからなり、この周縁部材22の上面25は、相接近する雌
金型10における各周壁部材14の先端縁26と相互係合し溶
融パリソンPを切断し、両金型10と11間にこのパリソン
Pを閉じ込める形状を呈し、前記内面成形部材23の先端
面27と底面部材15の内面28とは、相互平行としてある。
この内面成形部材23の先端面27中央には、出没可能な
穿孔具付き空気口(図示せず)が設けてあり、管の先端
を鋭利とし、管の下側に形成したピストンを空圧シリン
ダ室内に位置させてこの空気口は通常のブロー成形用金
型同様に構成されている。
穿孔具付き空気口(図示せず)が設けてあり、管の先端
を鋭利とし、管の下側に形成したピストンを空圧シリン
ダ室内に位置させてこの空気口は通常のブロー成形用金
型同様に構成されている。
この空気口の両側、及び前記周縁部材22には、各上面
25及び先端面27に開口する空気吸引口(図示せず)が各
々穿設されており、真空ポンプ(図示せず)に連通して
いる。また、空気口は、圧力調整装置(図示せず)に接
続されている。
25及び先端面27に開口する空気吸引口(図示せず)が各
々穿設されており、真空ポンプ(図示せず)に連通して
いる。また、空気口は、圧力調整装置(図示せず)に接
続されている。
(実施例の作用) 前記のように構成した実施例の水平方向に相接近離間
する一対の雌雄金型10、11からなるブロー成形用金型A
及びそのブロー成形装置Bの作用は、前記発明の作用と
同じである。
する一対の雌雄金型10、11からなるブロー成形用金型A
及びそのブロー成形装置Bの作用は、前記発明の作用と
同じである。
なお、ブロー成形品の形状に応じて、この金型Aを上
下に接近離間可能な姿勢で使用する場合もある。
下に接近離間可能な姿勢で使用する場合もある。
(効果) 前記のように構成し作用する本件特定発明においては
押出成形された溶融パリソンを相接近離間する雄雌の金
型間に供給して挾持して、この挾持したパリソン内に吹
き込まれるエア圧力によりパリソン表裏膜を雄雌金型内
面に添わせて同一方向へ膨出成形し固化させて内外二重
壁よりなる物品を製造する一対の雌雄金型のうち、箱型
の雌金型は、周壁部材と底面部材からなり、周壁部材の
うち、パリソン供給方向を基準として上下流壁体はこの
底面部材との稜線位置より外側位置でこの稜線と平行な
枢軸により、外側へ反転し開いた位置から底面部材、隣
接する他の壁体と相接近当接し、所期雌金型形状を形成
する位置へ揺動可能に枢支されて、かつ上下流壁体以外
の壁体は前記底面部材に対し固定としてあることを特徴
とするため、 先ず底面部材内面にパリソンの一側膜(成形品の外側
膜に相当)を接触させた後、外側へハ字状に開いた上下
流壁体内壁をパリソンの一側膜に接触させ、パリソンの
上下流方向から抱き込むようにして変形させることがで
き、このように変形させることにより、その変形時に、
パリソンの一側膜は、上下流壁体の内方への揺動に追従
して上下流壁体の内壁面に順次接触面を拡げて接触する
ため、パリソンは雌金型に接触後においては部分的にも
伸展は殆ど起こらず、成形品の上下流壁面においては一
様な厚さで上下流壁体の移動に伴い形成される所期雌金
型形状の内面にほゞ倣うように円滑に成形することが出
来る。
押出成形された溶融パリソンを相接近離間する雄雌の金
型間に供給して挾持して、この挾持したパリソン内に吹
き込まれるエア圧力によりパリソン表裏膜を雄雌金型内
面に添わせて同一方向へ膨出成形し固化させて内外二重
壁よりなる物品を製造する一対の雌雄金型のうち、箱型
の雌金型は、周壁部材と底面部材からなり、周壁部材の
うち、パリソン供給方向を基準として上下流壁体はこの
底面部材との稜線位置より外側位置でこの稜線と平行な
枢軸により、外側へ反転し開いた位置から底面部材、隣
接する他の壁体と相接近当接し、所期雌金型形状を形成
する位置へ揺動可能に枢支されて、かつ上下流壁体以外
の壁体は前記底面部材に対し固定としてあることを特徴
とするため、 先ず底面部材内面にパリソンの一側膜(成形品の外側
膜に相当)を接触させた後、外側へハ字状に開いた上下
流壁体内壁をパリソンの一側膜に接触させ、パリソンの
上下流方向から抱き込むようにして変形させることがで
き、このように変形させることにより、その変形時に、
パリソンの一側膜は、上下流壁体の内方への揺動に追従
して上下流壁体の内壁面に順次接触面を拡げて接触する
ため、パリソンは雌金型に接触後においては部分的にも
伸展は殆ど起こらず、成形品の上下流壁面においては一
様な厚さで上下流壁体の移動に伴い形成される所期雌金
型形状の内面にほゞ倣うように円滑に成形することが出
来る。
この上下流壁体が底面部材、隣接する左右壁体との稜
線位置での当接により所期雌金型形状形成するため、パ
リソンの一側膜は、変形に伴い徐々にこの雌金型形状に
倣い成形加工され、余分な一側膜部分はその稜線位置に
向け寄せ集められ、上下隅角部でバリとなって成形品に
付着するため、このバリをも成形品の上下隅角部の肉盛
りとして有効に利用でき、かつ深絞りの成形品をブロー
成形することができる。
線位置での当接により所期雌金型形状形成するため、パ
リソンの一側膜は、変形に伴い徐々にこの雌金型形状に
倣い成形加工され、余分な一側膜部分はその稜線位置に
向け寄せ集められ、上下隅角部でバリとなって成形品に
付着するため、このバリをも成形品の上下隅角部の肉盛
りとして有効に利用でき、かつ深絞りの成形品をブロー
成形することができる。
雌金型の上下流壁体は、外側へハ字状に大きく開くた
め、深絞り用の金型であっても、これを外側に展開すれ
ば底面部材の内面、左右壁体の内面及びこれらによって
挾持切断されたバリ屑の清掃が容易にできる。
め、深絞り用の金型であっても、これを外側に展開すれ
ば底面部材の内面、左右壁体の内面及びこれらによって
挾持切断されたバリ屑の清掃が容易にできる。
このような雌金型を、前記使用例で説明した内面成形
部材が前後動自在の雄金型と組み合わせ使用すれば、よ
り深さの深い中空二重壁成形品をその隅角部の薄肉化を
伴わずに成形できる。
部材が前後動自在の雄金型と組み合わせ使用すれば、よ
り深さの深い中空二重壁成形品をその隅角部の薄肉化を
伴わずに成形できる。
前記雌雄金型は水平方向で相接近離間可能としてあ
り、その周壁は4つの壁体からなり、上下の壁体のみ開
閉揺動可能としてあることを特徴とする場合には、全体
直方体の深絞り容器を成形できる。
り、その周壁は4つの壁体からなり、上下の壁体のみ開
閉揺動可能としてあることを特徴とする場合には、全体
直方体の深絞り容器を成形できる。
前記雌雄金型が、ブロー成形装置における型締装置の
金型取付板に着脱自在に装着してあり、前記上下流壁体
は金型取付板に開閉揺動用駆動装置を介して配備されて
いることを特徴とするブロー成形装置では、前記金型の
効果を充分に発揮して、上下隅角部がバリで補強された
丈夫で、体裁の良い中空二重壁成形品をブロー成形でき
る。
金型取付板に着脱自在に装着してあり、前記上下流壁体
は金型取付板に開閉揺動用駆動装置を介して配備されて
いることを特徴とするブロー成形装置では、前記金型の
効果を充分に発揮して、上下隅角部がバリで補強された
丈夫で、体裁の良い中空二重壁成形品をブロー成形でき
る。
前記駆動装置は、金型取付板の取付け面に対してほゞ
平行な開き位置と、ほゞ直角な起立当接位置との間で、
上、下流対を揺動変位させる流体圧式ピストン、シリン
ダ装置としてあることを特徴とする場合には、流体圧式
ピストンシリンダ装置で大きな揺動力を発揮でき、開き
位置において、成形ダイから押し出される溶融パリソン
を、上下流壁体が開き位置にある状態で雌金型の固定の
左右側壁間へ挿通できる。
平行な開き位置と、ほゞ直角な起立当接位置との間で、
上、下流対を揺動変位させる流体圧式ピストン、シリン
ダ装置としてあることを特徴とする場合には、流体圧式
ピストンシリンダ装置で大きな揺動力を発揮でき、開き
位置において、成形ダイから押し出される溶融パリソン
を、上下流壁体が開き位置にある状態で雌金型の固定の
左右側壁間へ挿通できる。
図はこの発明に係るもので、第1図はこの雌金型の代表
的実施例の側面図、第2図はこの金型を取付けたブロー
成形装置の実施例の概略図、第3図は第2図の横断面
図、第4図乃至第6図は雌金型と雄金型の共同により成
形品を製造する工程を示す概略図、第7図はこのブロー
成形装置により成形した成形品の一例を示す縦断面図、
第8図はその成形品のバリを示す斜視図である。 図中の主な記号 10……雌金型、11……雄金型、14a、14b……上下流壁
体、15……底面部材、C……成形品、D……バリ、E…
…ブローヘッド。
的実施例の側面図、第2図はこの金型を取付けたブロー
成形装置の実施例の概略図、第3図は第2図の横断面
図、第4図乃至第6図は雌金型と雄金型の共同により成
形品を製造する工程を示す概略図、第7図はこのブロー
成形装置により成形した成形品の一例を示す縦断面図、
第8図はその成形品のバリを示す斜視図である。 図中の主な記号 10……雌金型、11……雄金型、14a、14b……上下流壁
体、15……底面部材、C……成形品、D……バリ、E…
…ブローヘッド。
Claims (4)
- 【請求項1】押出成形された溶融パリソンを相接近離間
する雄雌の金型間に供給し挾持して、この挾持したパリ
ソン内に吹き込まれるエア圧によりパリソン表裏膜を雄
雌金型内面に添わせて同一方向へ膨出成形し固化させて
内外二重壁よりなる物品を製造する一対の雌雄金型のう
ち、箱型の雌金型は、周壁部材と底面部材からなり、周
壁部材のうち、パリソン供給方向を基準として上下流壁
体はこの底面部材との稜線位置より外側位置でこの稜線
と平行な枢軸により、外側へ反転し大きく開いた位置か
ら底面部材、隣接する他の壁体と相接近当接し、所期雌
金型形状を形成する位置へ揺動可能に枢支されて、かつ
上下流壁体以外の壁体は前記底面部材に対し固定として
あることを特徴とする中空二重壁成形品吹込み成形用金
型。 - 【請求項2】前記雌雄金型は水平方向で相接近離間可能
としてあり、その周壁は4つの壁体からなり、上下の壁
体のみ開閉揺動可能としてあることを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載の中空二重壁成形品吹込み成形用金
型。 - 【請求項3】前記雌雄金型が、ブロー成形装置における
型締装置の金型取付板に着脱自在に装着してあり、前記
上下流壁体は金型取付板に開閉揺動用駆動装置を介して
配備されていることを特徴とするブロー成形装置。 - 【請求項4】前記駆動装置は、金型取付板の取付け面に
対してほゞ平行な開き位置と、ほゞ直角な起立当接位置
との間で、上、下流壁体を揺動変位させる流体圧式ピス
トン、シリンダ装置としてあることを特徴とする特許請
求の範囲第3項記載のブロー成形装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30389488A JP2584305B2 (ja) | 1988-12-02 | 1988-12-02 | 中空二重壁成形品吹込み成形用金型及びこの金型を使用するブロー成形装置 |
CA002003034A CA2003034C (en) | 1988-11-30 | 1989-11-15 | Blow molding mold for forming hollow double-walled product and blow molding apparatus using such mold |
DE8989121236T DE68906512T2 (de) | 1988-11-30 | 1989-11-16 | Blasform zum formen eines doppelwandigen hohlkoerpers. |
ES198989121236T ES2041945T3 (es) | 1988-11-30 | 1989-11-16 | Molde de moldeo por soplado para un producto hueco de pared doble. |
EP89121236A EP0371341B1 (en) | 1988-11-30 | 1989-11-16 | Blow molding mold for forming hollow double-walled product |
US07/438,602 US5037289A (en) | 1988-11-30 | 1989-11-17 | Blow molding mold for forming hollow double-walled product and blow molding apparatus using such mold |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30389488A JP2584305B2 (ja) | 1988-12-02 | 1988-12-02 | 中空二重壁成形品吹込み成形用金型及びこの金型を使用するブロー成形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02150332A JPH02150332A (ja) | 1990-06-08 |
JP2584305B2 true JP2584305B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=17926542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30389488A Expired - Fee Related JP2584305B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-12-02 | 中空二重壁成形品吹込み成形用金型及びこの金型を使用するブロー成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584305B2 (ja) |
-
1988
- 1988-12-02 JP JP30389488A patent/JP2584305B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02150332A (ja) | 1990-06-08 |
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