JP2584304B2 - 中空二重壁成形品吹込み成形用金型及びこの金型を使用するブロー成形装置 - Google Patents

中空二重壁成形品吹込み成形用金型及びこの金型を使用するブロー成形装置

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    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/4242Means for deforming the parison prior to the blowing operation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
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    • B29C49/04Extrusion blow-moulding

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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は、相互離反した一対の雌雄金型間へパリソ
ンを供給し、これら雄雌の金型を接近して二つの雄雌金
型間にパリソンを挟持し閉じ込め次いで、パリソンを膨
脹させて、中空二重壁成形品を吹き込み成形する際に用
いられる金型及びこの金型を使用するブロー成形装置に
関する。
(従来技術) この種の中空二重壁成形品の製造方法は、この出願以
前に種々開発されており、特公昭46−14153号、特公昭4
9−18748号及び特公昭51−13495号の各公報に代表例が
記載されされている。
一方、その金型に関する出願は現出願時においては数
例にとどまり、特公昭49−4111号及び本件出願人会社の
出願である特開昭60−67130号が在る程度である。
(解決しようとする課題) 前記自社名義の出願においては、雌金型の周壁部材と
底面部材を分割することにより、パリソンの成形時に、
パリソンを周壁材の内壁に沿い拘束することなく円滑に
移動せさ、ほゞ均一厚さの二重壁成形品を製造し得る金
型を提供し、従前の金型で形成されたものより丈夫な成
形品を得ることが出来たが、この成形品の4つの隅角部
全てにバリが生じてしまい、製品価値としては、今一歩
改良する余地が残されている。また前記特公昭49−4111
号の金型はヒンジを共有した身と蓋を有する製品の製造
に限られ、その凡用性に乏しい欠点があり、かつそのヒ
ンジ部が薄肉化するおそれがある。
この発明は、前述の先行技術の欠点を改善するため
に、各周壁部材を起立させるとき、相隣る周壁部材間に
全くバリが形成されないか、或いは形成されたとしても
ほんの僅かのバリが形成され、成形品の隅角部の強度を
向上させることと、成形品の材料歩留りを良好にするた
めである。
ロ.発明の構成 (課題を達成するための手段) 前記課題を達成するために、この発明の金型は相接近
離間する雄雌の金型間に供給されたパリソンを挾持し
て、この挾持したパリソン内に吹き込まれるエア圧によ
りパリソン表裏膜を雄雌金型内面に添わせて同一方向へ
膨出成形し固化させて内外二重壁よりなる物品を製造す
る一対の雄雌金型のうち、箱型の雌金型は、一対2組計
四個の周壁部材と底面部材からなり、これら周壁部材は
この底面部材との稜線位置より外側位置でこの稜線と平
行な枢軸により、外側へ反転し開いた位置と、底面部
材、隣接する他の組の周壁部材と相接近当接し所期雌金
型形状を形成する位置との間で揺動可能に枢支してあ
り、前記パリソンの供給方向に平行な一方の組の相対す
る2つの周壁部材の両側はこの供給方向へ有寸法延在し
パリソン隅角部膨脹抑止壁としてあることを特徴とする
中空二重壁成形品吹込み成形用金型とする。
前記課題を達成するために、相接近離間する雄雌の金
型間に供給されたパリソンを挾持して、この挾持したパ
リソン内に吹き込まれるエア圧によりパリソン表裏膜を
雄雌金型内面に添わせて同一方向へ膨出成形し固化させ
て内外二重壁よりなる物品を製造する一対の雄雌金型の
うち、箱型の雌金型は、一対2組計四個の周壁部材と底
面部材からなり、これら周壁部材はこの底面部材との稜
線位置より外側位置でこの稜線と平行な枢軸により、外
側へ反転し開いた位置と、底面部材、隣接する他の組の
周壁部材と相接近当接し所期雌金型形状を形成する位置
との間で揺動可能に枢支してあり、前記パリソンの供給
方向に交叉する位置にある組の相対する2つの周壁部材
の両側は、この供給方向と交叉する方向へ有寸法延在し
パリソン隅角部膨脹抑止壁としてあることを特徴とする
中空二重壁成形品吹込み成形用金型とする。
前記課題を達成するために、前記雌雄金型を、型締装
置の一対の受盤に装着し、前記各周壁部材を揺動させる
駆動装置が、雌金型用受盤と各周壁部材との間に介設さ
れて成ることを特徴とする場合もある。
前記課題を達成するために、前記隅角部膨脹抑止壁
は、これに連なる周壁部材と内壁面がほゞ面一であるこ
とを特徴とする場合もある。
前記課題を達成するために、前記隅角部膨脹抑止壁
は、内面がこれと摺合乃至接近して移動する内曲面形状
としてあり、この内側縁部分は前記周壁部材の内壁面と
ほゞ面一であることを特徴とする場合もある。
前記課題を達成するために、前記隅角部膨脹抑止壁
は、内側に噴出する暖空気吐出口が多数分布して開口さ
せてあることを特徴とする場合もある。
(作用) このように構成した本件発明の金型の作用をブロー成
形装置の作用と共に説明する。
1)請求項第1項のタンプに属する金型に関して、 このタイプの金型をブロー成形装置に取付けるには、
水平方向又は傾斜方向において相互接近離間するブロー
成形装置における左右一対の平行な受盤に、雌雄金型の
内面成形部材の合わせ面が相対向し平行となる状態で、
かつ、雌金型の隅角部膨脹抑止壁を有する一方の組の一
対の周壁部材がパリソンの供給方向とぼゞ平行になるよ
うに前記雌金型と雄金型をそれぞれ取付ける。
このとき、雌金型の上下に位置する他方の組の一対の
周壁部材は外側にハ字状に開いた位置にセットされ、左
右に位置する一方の組の一対の周壁部材は前記の上下の
周壁部材の起立動作を阻げない範囲、つまり上下の周壁
部材の両端縁が前記隅角部膨脹抑止壁内面に接触乃至極
く接近した状態にセットされている。
次いで、ブロー成形機のブロー・ヘッドから融軟状態
のパリソンを相互離反している一対の雌雄金型間であっ
て、左右の隅角部膨脹抑止壁を備えた左右に位置する周
壁部材間に少なくともパリソンの先端をパリソンピンチ
で挟持して閉塞した状態とし、パリソン内の空気圧をパ
リソン吐出口の内側に設けた給排気ノズルを用いてパリ
ソンを予備膨脹させながら供給し、パリソンの長さ寸法
が上下に開いている他方の組の一対の周壁部材及び底面
部材の和の寸法とする。この際パリソンの後端も一旦パ
リソンピンチで閉塞した後、密封されたパリソンに別個
に設けた給排気注射針を刺して、パリソンを予備膨脹さ
せる方式でも良い。
パリソンピンチで挟持するタイミングは前述と異な
り、パリソンを扁平円筒状に必要長前記雌雄の金型間に
供給後、上下2組のパリソンピンで前記パリソンの上下
を同時的に閉塞する方法及び装置を採用することもあ
る。
次に前記雌雄の金型を前記一対の受盤を移動させて相
接近させて、前記雄型の突出面と雌型の底面部材内面と
によって、前記パリソンが軽く挟持されるところで、一
旦前記受盤及びこれと一体の雌雄金型の接近を止める。
次に、パリソン内圧を調整(通常は排気)しながら前
記駆動装置の作動により前記上下に位置他方の組の一対
のする周壁部材をゆっくりと起立させ、これに伴って、
左右の一方の組の一対の周壁部材もゆっくりと起立させ
る。この挙動中、上下の一対の周壁部材の両側縁は前記
隅角部膨脹抑止壁の内面に摺合乃至極く接近状態を維持
し続ける。
このようにすると、雌雄金型間のパリソンは上下左右
の周壁部材の内面により内方へ押されて、次第に雄金型
の外周面方向に内外二重壁を維持したまま変形し、次第
に雄金型の外周面にも接触した状態になる。
この周壁部材が次第に起立する挙動中において、仮に
隅角部膨脹抑止壁部に膨脹したパリソンの一部が接触す
ることがあったとしても、この抑止壁にパリソンが支え
られ、これ以上外方にパリソンは過膨脹が抑止された状
態が保持される。
次に左右上下の一対2組の周壁部材を完全に起立さ
せ、雌型金型の底面部材と周壁部材の各稜線部を相互に
密着させる。
次に更にパリソン内圧を調整しながら一対の受盤を更
に接近させ雌雄の金型の合わせ面を相互に密着させ、こ
れら金型のキャビティ内に一応二重壁構造となったパリ
ソンを完全に封入する。
この型締時において、雌雄の金型の合わせ面には余分
なパリソンはバリとなって挟み込まれる。
而して、パリソン内に例えば外部より空気注入針を刺
して若しくは前述の注射針状の給排ノズルを利用して圧
搾空気を送り込みパリソンを雌雄金型で形成されるキャ
ビティ形状に膨脹させるか、或いはパリソンと金型間の
空気を真空ポンプの作動により雌又は雌雄金型双方に設
けてある空気吸引口から外部へ排気し、パリソンの内外
膜を雌雄金型の内面形状に倣い変形する。
次に一対の雌雄金型内部に形成した冷却水通路を流れ
る冷却水により雌雄の金型を冷却し、これに伴ってパリ
ソンを冷却固化させ、所望形状の中空二重壁成形品を製
造する。
この成形品を一対の雌雄金型間から取り出すには前記
製造の手順と逆操作で雌雄の金型を離反後四つの周壁部
材を外側に開いて行う。
このように製造された二重壁構造の成形品の周辺には
バリが形成されており、各周壁間及び周壁と底との稜線
部分には全くバリがないか、僅かなバリが形成された状
態となる。
請求項第6項の金型においては、各空気吐出口に暖風
供給源を接続しておき、前述の各周壁部材が外側に傾斜
して開いた状態から、閉じる過程において、前記の隅角
部膨脹抑止壁に分布形成した多数の空気吐出口より、こ
の近傍のパリソン壁に向けて暖風を吹き付けることによ
り、この吐出空気の動圧乃至空気層によって隅角部のパ
リソン膜を隅角部膨脹抑止壁より離反した非接触の状態
で支持ながら、一対2組の周壁部材を完全に閉じる。
2)請求項第2項のタイプに属する金型に関して このタイプの金型をブロー成形装置に取付けるには、
雌金型の隅角部膨脹抑止壁を有する一方の組の一対の周
壁部材が、パリソンの供給方向に対して交差する姿勢
で、この雌金型が、ブロー成形装置の上下方向に開閉す
る一対の平行な受盤に取付けられる。
それ以後の周壁部材の挙動は前記1)項の金型と同じ
であるため説明を省略する。
今この発明の金型及びブロー成形装置の代表的な実施
例を説明する。
実施例1. 第1図乃至第6図に示すものであって、10は雌型、20
は雄型であり、それぞれブロー成形装置の型締装置の一
対の受盤30a、30bに固定されるものである。
前述の雌型10は、図示の例においては単一の底面部材
11と一対2組の四つ周壁部材12a、12b、12c及び12dとよ
りなり、これら周壁部材12a、12b、12c及び12dはそれぞ
れ前記底面部材11と、その稜線乃至その外側の稜線と平
行な枢軸13a、13b、13c及び13dによって、単一の箱型10
を形成する位置から、外側に開くよう揺動自在に装備し
てある。
これら各周壁部材12a、12b、12c及び12dの前記揺動駆
動は、これら周壁部材と底面部材11と一体の受盤取付板
との間に装備してある油圧式駆動装置(油圧シリンダー
装置)14a、14b、14c及び14dによって行われる。
前述の4個の周壁部材12a、12b、12c及び12dのうち、
一方の組の一対の周壁部材12bと12dの両側にはパリソン
の供給方向に平行で左右に張り出した有寸法の隅角部膨
脹抑止壁15b、15dがそれぞれ形成してあり、この実施例
においては、前記周壁部材12b、12dと一対の隅角部膨脹
抑止壁15b、15dはほゞ面一のほゞ2次元面(平面)に形
成してある。
前述の雄金型20は、通常公知の金型と同様であって単
一のブロック若しくは複数個のブロックよりなり、複数
個のブロックにより形成してあるものにおいては、その
一部が一対の雌雄金型締付時の前後に出没可動するもの
であってもよい。
通常雄金型には、パリソンに刺し込む注射針型の空気
給排ノズル21とブロー成形用の注射針22の双方若しくは
空気給排ノズル21のみが装備してある。
40はブロー成形装置41は一対のパリソンピンチであ
り、押し出されたパロソンPの一部を横断方向に扁平に
潰して融着するためのものである。
実施例1の作用 先ず雌雄金型10と20を通常公知の金型同様にブロー成
形装置40の水平方向に接近離間する一対の受盤30a、30b
に相向い合って固定する。この場合、雌雄金型10、20の
取付方向は隅角部膨脹抑止壁15b及び15dのある一方の組
の一対の周壁部材12b及び12dがパリソンAの押出される
方向と平行になる方向としてある。
即ち、これら雌金型10、20の合わせ面16及び26を垂直
又は傾斜(垂直面に対し、50°以内)して受盤30a、30b
に取付けるとき、前記隅角部膨脹抑止壁15b、15dのある
一方の組の一対の周壁部材12b、12dが左右の位置とな
り、他方の組の一対の周壁部材12a、12cが上下の位置と
なる。
而して、ブロー成形装置40のブローヘッドからパリソ
ンを供給する時には、通常のブロー成形装置同様に一対
の受盤30a、30bを離反して、雌雄金型10、20を相離反さ
せ、かつ雌型10の各周壁部材12a、12b、12c及び12dを第
1図及び第2図に示すように、各油圧駆動装置14a、14
b、14c及び14dによって上下左右に外側に開いた状態と
する。
このとき、上下に位置する周壁部材12a、12cの両側縁
は左右に位置している周壁部材12a、12bの隅角部膨脹抑
止壁15b及び15dに極く接近した位置とする。
このようにして、雌雄金型10、20の間に前記パリソン
Pを押し出し、先ず、そのパリソン先端をパリソンピン
チ41で一時的に挟持してパリソンPの先端を閉塞し、再
びパリソンピンチ41は離反し、パリソンP内に開口して
いる第2の給排気ノズル42よりパリソンPの内壁面同志
が融着しない程度に空気を供給し、パリソンPを雌型10
の左右に開いている周壁部材12bと12dの間にこの周壁部
材12b、12dの内面に沿いパリソンPの後端を再び前記パ
リソンピンチ41で閉塞する。
次に一対の受盤30a、30bの双方若しくは一方を移動し
て前記一対の金型を相接近させ、雄型20の突出面27と雌
型20の底面部材11の内面とによって、前記パリソンPを
軽く挟持すると共に、雄金型20に装備してある給排気ノ
ズル21をパリソンPにつき刺し、パリソンPを更に扁平
にしたところで、一対の金型10、20を一旦停止させる。
次に、更にパリソンPの内圧を調整しながら前記の各
油圧駆動機構14a、14b、14c及び14dを一斉に駆動して、
各周壁部材12a、12b、12c及び12dをゆっくりと起立させ
る。
この過程においてパリソンPの雌型側の膜は底面部材
11の内面と各周壁部材12a、12b、12c及び12dに接触し、
その一部は前記隅角部膨脹抑止壁に接触する場合もあ
る。
このようにして各周壁部材12a、12b、12c及び12dの底
面部材11に対する起立角が次第に大きくなるに従い、雄
金型20側のパリソンPの膜は雄金型20の主壁面28とも次
第に広く接触し、遂には各周壁部材12a、12b、21c及び1
2dは隣接する稜線部において、完全に圧着し、かつ底面
部材11とも、相互に完全に圧着する。
周壁部材12a、12b、12c及び12dのそれぞれ隣合う稜線
部分のパリソン膜は、隅角部膨脹抑止壁15b又は15dに支
持されながら、外方に全く乃至殆ど膨脹せず、これらの
部分におけるパリソン膜は前記稜線に添ったひだとなっ
てパリソン内に突出したり、パリソン膜の肉厚を厚くな
り、バリとなって相隣る周壁部材12a、12b、12c及び12d
に殆ど挟み込まれない。
次に再び受盤30a、30bを相接近させて、雌雄金型10、
20の合わせ面16、26を完全に圧着させると余分なパリソ
ン膜はこれら合わせ面16、26間にバリとなって形成され
る。
以後通常のブロー成形と同様にパリソンPと雌雄金型
10、20間の残留空気を脱気し、必要に応じて前記給排気
ノズル21若しくはブロー注射針22より圧力空気をパリソ
ンP中に吹き込み、パリソンPを雌雄金型10、20の内面
に添わせて膨脹させ、その後前記雌雄金型をパリソンP
と共に冷却し、雌雄金型10、20を相離反し、四つの周壁
部材12a、12b、12c及び12dを油圧駆動機構14a、14b、14
c及び14dにより開いてブロー成形品を離型する。
成形された二重壁構造のブロー成形品は、その口縁部
にバリが形成されており、これを切除し、又、深さ方向
の稜線若しくは底と周壁との稜線にもバリのある場合は
これらバリも切除し、成形品を得る。
実施例2 実施例1と相異する構造は、雌金型10における隅角部
膨脹抑止壁15b、15dがパリソンPの供給方向に対して交
差する方向に在り寸法延在して形成されていることと、
受盤30a、30bが上下方向に開閉する構造としてあること
であり、雌雄金型10、11間に水平方向から供給されたパ
リソンPは、この隅角部膨脹抑止壁15b、15dを有する一
方の組の周壁部材12b、12dを乗り越える状態で供給さ
れ、開いている周壁部材12b、12d及び底面部材11内面に
沿い供給される。
その後の周壁部材の12a〜12dの挙動によるブロー成形
工程は、実施例1と同様である(第4図参照)。
実施例3 第7図及び第8図に示すものであって、実施例1と同
一符号のところは同一の構成部材又は構成部分で同一の
作用を為す。
異なるところは隅角部膨脹抑止壁15b、15dの内面形状
であって前述の実施例1はこの部分が平面形状であった
のに対しこの実施例2においては、この面が内面形状の
一種である部分円錐台内周面形状となっており、その内
端は周壁面成形内面とほゞ面一形状になって連なってい
る。
作用についても実施例1、2と殆ど同一であるが、両
側に位置する周壁部材12bと12dが実施例1よりも大きく
外方に傾動する。
実施例4 第9図に示すものであって、実施例3と基本的には同
一形状の雌型10を用い、異なるところは、隅角部膨脹抑
止部15b、15dの部分にその外方から内面に貫通した多数
の空気吐出孔19が分布形成してあり、各周壁部材12a、1
2b、12c及び12dが外側に開いた状態から完全に起立し
て、これらが隣り同士相圧接するまでの間この内面より
空気(暖風)が吹き出すように形成してある。
この実施例4のものを用いるには他の実施例と同一の
作業準備をする外前記各空気吐出孔19に制御弁51付の圧
力空気源50を接続する。
而して、その作用は概ね、実施例3と同一の作用を為
すが、前述のように各周壁部材12a、12b、12c及び12dが
それぞれ起立する過程において、前記空気吐出口19より
空気を吹き出させ、この吹き出す空気の動圧乃至空気層
によって、この部分のパリソン膜は隅角部膨脹抑止壁15
b、15dに接触することなく、支持されて、この部分にバ
リを形成せず、各周壁部材12a、12b、12c及び12dは順次
相圧接し起立動作が完了する。
ハ.効果 叙上のように構成し、作用を為すこの雌雄金型のうち
の殊に雌金型においては、底面部材に対して、周壁部材
がそれぞれ枢着されて外方に傾斜自在であるから、これ
ら周壁部材を外側に開いた状態でパリソンの供給がで
き、先ずパリソンを底面部材に接触させた後、これを雄
金型方向に抱き込むようにして変形させることができ、
前記周壁部材の底面部材に対する起立に伴い、順次接触
面積を拡げて接触し、殊に各周壁部材が外側に開いてい
るときにも、これらの間の隅角部は、隅角部膨脹抑止壁
によって、塞がれているからこの部分から、パリソンが
膨脹して過変形膨脹を起こすおそれがなく、各周壁部材
を一斉に起立して、閉じたときにおいても、これら隅角
部膨脹抑止壁によってパリソン膜を挟持してバリが形成
する量が著しく減少するか、或いはパリソン内圧を調整
することによって口縁を除き隅角部や稜線部分に全くバ
リのない成形品を得ることができる。
従って、成形品の隅角部や、これに連なる稜線のう
ち、殊に周壁同士の稜線は厚肉乃至内側に屈曲したヒダ
となって丈夫な形状となる。
また全体として、従来のブロー成形品のように稜線部
や隅角部が薄肉にならず、概ね肉厚の平均した製品を成
形し得る。
更に成形品に上述のようにバリが少なくなるから、バ
リ除去作業が軽減し、材料の歩留まりも向上する。
請求項第4項記載のものにおいては、隅角部膨脹抑止
壁の形状が単純であり、雌金型の製造が容易である。
請求項第5項記載のものにおいては、隅角部膨脹抑止
壁を備えた周壁部材も大きく外方に開くことができ、か
つ、開いたときにも相隣周壁部材との間を前記抑止壁に
よって連結されている状態となり、これらの部分におい
てパリソンの過膨脹を抑制する。
請求項第6項記載のものにおいては、前述の空気吐出
口よりの空気の動圧乃至空気層によりパリソンを各隅角
部で支え、よりバリの発生しない成形品が得られる。
また、請求項第3項のブロー成形装置は、前記金型を
使用して金型同様の効果を発揮し、バリ発生量の少ない
中空二重壁成形品をブロー成形できる。
(実施例固有の効果) 実施例1、2のものにおいては、請求項第4項記載の
ものと同一の効果を奏する。
実施例3のものにおいては、請求項第5項のものと同
一の効果を奏し、各周壁部材12a、12b、12c及び12dの傾
動角が大きくなり、この他二重壁構造の深さの深い成形
ができ、また各周壁面共ほゞ均一に成形できるし、雌金
型として方向を90°異にして受盤30aに取付けても成形
が可能である。
実施例4のものにおいては、請求項第6項記載のもの
と同一の効果を奏し、かつ空気吐出口は制御弁51付圧力
空気源50に接続できるから、成形されるパリソンの膜
厚、材質、形状に合せて圧力最適値に選定できる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の金型に係る代表的な実施例を示すもの
であって、第1図は実施例1の雌金型の原理的斜視図、
第2図は第1図の2−2線縦断側面図、第3図は実施例
1の製造工程中周壁部材が外側に傾斜しているときの縦
断側面図、第4図は、実施例2の第3図同様の縦断側面
図、第5図は製造工程中の周壁部材が起立した状態の縦
断側面図、第6図は第1図の平面図、第7図は実施例3
の雌型の原理的斜視図、第8図は第7図の平面図、第9
図は実施例4の雄型の要部の平面図である。 図中の主な符号 P……パリソン、10……雌金型、11……底面部材、12
a、12b、12c、12d……周壁部材、15b、15d……隅角部膨
脹抑止壁、19……空気吐出口。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相接近離間する雄雌の金型間に供給された
    パリソンを挾持して、この挾持したパリソン内に吹き込
    まれるエア圧によりパリソン表裏膜を雄雌金型内面に添
    わせて同一方向へ膨出成形し固化させて内外二重壁より
    なる物品を製造する一対の雄雌金型のうち、箱型の雌金
    型は、一対2組計四個の周壁部材と底面部材からなり、
    これら周壁部材はこの底面部材との稜線位置より外側位
    置でこの稜線と平行な枢軸により、外側へ反転し開いた
    位置と、底面部材、隣接する他の組の周壁部材と相接近
    当接し所期雌金型形状を形成する位置との間で揺動可能
    に枢支してあり、前記パリソンの供給方向に平行な一方
    の組の相対する2つの周壁部材の両側はこの供給方向へ
    有寸法延在しパリソン隅角部膨脹抑止壁としてあること
    を特徴とする中空二重壁成形品吹込み成形用金型。
  2. 【請求項2】相接近離間する雄雌の金型間に供給された
    パリソンを挾持して、この挾持したパリソン内に吹き込
    まれるエア圧によりパリソン表裏膜を雄雌金型内面に添
    わせて同一方向へ膨出成形し固化させて内外二重壁より
    なる物品を製造する一対の雄雌金型のうち、箱型の雌金
    型は、一対2組計四個の周壁部材と底面部材からなり、
    これら周壁部材はこの底面部材との稜線位置より外側位
    置でこの稜線と平行な枢軸により、外側へ反転し開いた
    位置と、底面部材、隣接する他の組の周壁部材と相接近
    当接し所期雌金型形状を形成する位置との間で揺動可能
    に枢支してあり、前記パリソンの供給方向に交叉する位
    置にある組の相対する2つの周壁部材の両側は、この供
    給方向と交叉する方向へ有寸法延在しパリソン隅角部膨
    脹抑止壁としてあることを特徴とする中空二重壁成形品
    吹込み成形用金型。
  3. 【請求項3】前記雌雄金型を、型締装置の一対の受盤に
    装着し、前記各周壁部材を揺動させる駆動装置が、雌金
    型用受盤と各周壁部材との間に介設されて成ることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の金型を
    使用するブロー成形装置。
  4. 【請求項4】前記隅角部膨脹抑止壁は、これに連なる周
    壁部材と内壁面がほゞ面一であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の中空二重壁成形品吹込み成形用
    金型。
  5. 【請求項5】前記隅角部膨脹抑止壁は、内面がこれと摺
    合乃至接近して移動する内曲面形状としてあり、この内
    側縁部分は前記周壁部材の内壁面とほゞ面一であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項又は2項記載の中空
    二重壁成形品吹込み成形用金型。
  6. 【請求項6】前記隅角部膨脹抑止壁は、内側に噴出する
    暖空気吐出口が多数分布して開口させてあることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項、第2項又は第4項記載の
    中空二重壁成形品吹込み成形用金型。
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