JP2584134Y2 - 線材の連続巻取装置 - Google Patents

線材の連続巻取装置

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JP2584134Y2
JP2584134Y2 JP1991035423U JP3542391U JP2584134Y2 JP 2584134 Y2 JP2584134 Y2 JP 2584134Y2 JP 1991035423 U JP1991035423 U JP 1991035423U JP 3542391 U JP3542391 U JP 3542391U JP 2584134 Y2 JP2584134 Y2 JP 2584134Y2
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reel
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slit
wire rod
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俊史 細谷
一朗 吉村
裕男 松田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は光ファイバや電線などの
線材を自動的に連続して巻取る線材の連続巻取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの連続巻取装置としては、特
開平1−167188号公報に開示されたものがある。
図5乃至図7に特開平1−167188号公報に開示さ
れた従来の線材の連続巻取装置を示す。
【0003】図5に示すように、巻取リール101,1
02はそれぞれ駆動回転自在に支持され、この巻取リー
ル101,102の上方にはガイドローラ103が同図
において左右方向移動自在に支持されている。そして、
巻取リール102の外周部には、図6に示すように、図
示しないカッタが内蔵された把持爪104が取付けられ
ている。
【0004】而して、巻取リール101に光ファイバ1
05が十分に巻かれた後、巻取リール102に切り替え
る場合、まず、ガイドローラ103を、図5に示すよう
に、同図左方に移動し、光ファイバ105を回転してい
る巻取リール102の把持爪104に引っ掛ける。そし
て、この巻取リール102を更に回転させると、図7
(a)に示すように、内蔵されたカッタによって光ファイ
バ105が切断される。このとき、切断された光ファイ
バ105の端末は把持爪104に保持され、従って、図
7(b)に示すように、ガイドローラ103を定位置に戻
して巻取リール102を回転させることで、この巻取リ
ール102に光ファイバ105が巻取られる。そして、
この間に巻取リール101を別のリールと交換する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の線材の
連続巻取装置にあっては、各巻取リール101,102
に巻かれた光ファイバ105の最終端末はカッタによっ
て切断されたままであり、フリーの状態となっている。
そのため、この巻取リール101,102を自動交換し
たり、自動搬送したりするときに光ファイバ105が端
末からほどけてしまうという問題がある。また、光ファ
イバ105の巻始め端末も巻取中は把持爪104に保持
されているものの、巻取リール101,102を外すと
きにはフリーの状態となり、その後、光ファイバ105
がほどけてしまうことがある。
【0006】このように光ファイバ105が自動搬送す
るときにほどけてしまうと、光ファイバ105が外部損
傷を受けて使用不能となる虞があったり、搬送中に他の
光ファイバの端末と絡まって巻取リールが搬送ラインか
ら落下したり、搬送機に光ファイバの端末が詰まったり
して、設備の故障を引き起こしてしまうなどの問題があ
った。
【0007】本考案はこのような問題を解決するもので
あって、光ファイバなどの線材を確実に巻取ることので
きる線材の連続巻取装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本考案の線材の連続巻取装置は、駆動回転自在に支
持されて線材を巻取る一方の鍔部にスリットが形成され
巻取リールと、該巻取リールのスリットが形成された
鍔部の側方に位置し前記線材を切断するカッタと、前記
巻取リールの外周辺に位置し該巻取リールの回転軸方向
に前記スリットが形成された鍔部とは別の鍔部から前記
カッタまで移動自在に支持された線材のガイドローラ
と、前記巻取リールに対し前記カッタと同じ側に位置し
前記線材の巻始め及び巻終わり端末を前記巻取リールの
同じ側の鍔部外面に保持するテープ貼り器とを具えたこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、本考案の線材の連続巻取装置は、
巻取リールの鍔部に形成されたスリットの位置を検出
する検出部材を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】線材の巻始め及び巻終わり端末はテープ貼り器
によって巻取リールのスリットが形成された側の鍔部外
に保持されることとなり、線材に外傷を与えることな
く巻取リールに巻き取ることができ、また、線材が巻取
られた巻取リールの搬送中などに線材がほどけることは
なくなって線材の外部損傷が防止される。また、巻取リ
ールのスリットに線材を挿通し、その端末を鍔部の外面
側でテープにより保持したことで、線材の端末処理が容
易となる。
【0011】
【実施例】以下、本考案を実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0012】図1及び図2に本考案の一実施例に係る線
材の連続巻取装置、図3に線材の巻取手順、図4に線材
の端末処理の作用説明を示す。
【0013】本実施例の線材の連続巻取装置において、
図1に及び図2示すように、巻取リール11は、線材と
しての光ファイバ12を巻取る円筒状の巻取部13と、
この巻取部13の両側に一体に固定された鍔部14,1
5とからなっている。そして、巻取リール11はその回
転軸16が図示しないパルスモータに接続されている。
この巻取リール11の上方には巻取リール11の回転軸
16と直行する方向に沿う回転軸を有するガイドローラ
17が配置され、このガイドローラ17は図示しない移
動装置によって巻取リール11の回転軸16に沿う方向
に移動することができるようになっている。
【0014】巻取リール11の側方には上下方向に沿っ
てボールねじ軸18が配置され、フレーム19によって
回転自在に支持されると共にボールねじ軸18の一端に
は図示しない駆動モータの駆動軸が接続されている。ま
た、ボールねじ軸18には移動部材20が螺合し、この
移動部材20はボールねじ軸18の回転によって上下に
移動することができるようになっている。
【0015】移動部材20には巻取リール11側に移動
自在なピストンロッドを有するピストンシリンダ21が
取付けられ、ピストンロッドの先端部には光ファイバ1
2を把持する把持部22と光ファイバを切断するカッタ
23が取付けられている。従って、光ファイバ12が巻
取リール11に所定量巻取られた後にピストンシリンダ
21を作動することで、把持部22によって光ファイバ
12を把持し、且つ、カッタ23によって切断すること
ができるようになっている。
【0016】本実施例の連続巻取装置には、このボール
ねじ軸18と並んでテープ貼り器24が配置されてい
る。このテープ貼り器24は、複数のテープ25が貼着
された帯状の台紙26を巻いたローラ27と、台紙25
を巻取る駆動ローラ28と、テープ25を吸引して貼り
付けるピストンシリンダ29とから構成されている。
【0017】また、巻取リール11の鍔部14には巻取
部13に巻かれた光ファイバ12の端末を外方に引き出
すためのスリット30,31が形成されている。スリッ
ト30,31は巻取リール11の鍔部14外周縁に18
0°離間した位置に形成され、スリット31に対してス
リット30の方が深く形勢されている。そして、深いス
リット30には光ファイバ12の巻始め端末が挿通され
る一方、浅いスリット31には光ファイバ12の巻終り
端末が挿通される。更に、巻取リール11の側方には一
方のスリット30の位置を検出する検出部材としての光
電センサ32が配置され、巻取リール11を駆動するパ
ルスモータに接続されている。
【0018】而して、巻取リール11に光ファイバ12
が十分に巻かれた後、巻取リール11を交換するには、
まず、図4(b)に示すように、光電センサ32がスリッ
ト30を検出し、検出結果をパルスモータに出力する
と、パルスモータは巻取リール11を微速にて回転駆動
制御する。この状態で、図4(a)に示すように、ガイド
ローラ17を同図に実線で示す巻取部13の上方位置か
ら二点鎖線で示す鍔部14の外方位置に移動すると、鍔
部14の外周縁上を摺接している光ファイバ12は、図
4(b)に示すように、スリット31が同図に二点鎖線で
示す31aの位置にきたときにスリット31によって
引っ掛けられ、この光ファイバ12はこのスリット31
に挿通される。すると、光ファイバ12はスリット31
を介して巻取リール11の外方に引き出される。
【0019】この状態から、更に、パルスモータは巻取
リール11を微速にて回転駆動制御し、スリット31が
同図に二点鎖線で示す31bの位置にきたときに、図3
(a)に示すように、テープ貼り器24のピストンシリン
ダ29を作動し、テープ25を吸引してこれを、図4
(b)に示すように、巻取リール11の鍔部14の外面
所定の位置に貼り付け、光ファイバ12の端末をここに
係止する。続いて、図3(b)に示すように、今度はピス
トンシリンダ21を作動し、把持部22によって光ファ
イバ12を把持すると共にカッタ23によってこの光フ
ァイバ12をその部分で切断する。これによって光ファ
イバ12の端末処理がなされ、図示しない交換装置によ
って巻取リール11の取外、及び新しい巻取リール41
の取付が行われる。なお、巻取リール11の鍔部14に
おけるテープ25による光ファイバ12の係止位置は、
例えば、巻取リール11のリール径が40cmでは光ファ
イバ12の端末から20cmの位置で係止されるため、巻
取リール11の搬送の障害になることはない。
【0020】このように所定の位置に新しい巻取リール
41が取付けられた後、今度はこの巻取リール41に光
ファイバ12を巻取る。図3(b)に示すように、切断さ
れた光ファイバ12のガイドロール17側の端末は把持
部22によって把持された状態にあり、この把持状態か
らボールねじ軸18を回転させて移動部材20を下方に
移動することで、図3(c)に示すように、把持部22に
よって把持された光ファイバ12の端末を下方に引っ張
る。そして、前述と同様に、テープ貼り器24のピスト
ンシリンダ29を作動し、テープ25を巻取リール41
の鍔部44の外面に貼り付け、光ファイバ12の端末を
ここに係止する。
【0021】そして、把持部22による光ファイバ12
の把持を解除し、ボールねじ軸18を回転させて元に位
置に戻す。ここで、図4(b)に示すように、光電センサ
32がスリット30を検出し、検出結果をパルスモータ
に出力すると、パルスモータは巻取リール11を微速に
て回転駆動制御する。この状態で、スリット31が同図
に二点鎖線で示す31bの位置にきたときに、図4(a)
に示すように、ガイドローラ17を同図に二点鎖線で示
す鍔部14の外方位置から実線で示す巻取部13の上方
位置に移動すると、今度は鍔部14の外周縁上を摺接し
ている光ファイバ12はスリット30が同図に二点鎖線
で示す30aの位置にきたときにスリット30によって
引っ掛けられ、光ファイバ12はこのスリット30に挿
通される。すると、光ファイバ12はスリット30を介
して巻取リール11の内方に引き込まれる。その後、図
3(d)に示すように、巻取リール41を回転して光ファ
イバ12を巻取っていく。
【0022】このように上述した工程の繰り返しによっ
て光ファイバ12を巻取リール11,41に連続して巻
取っていくことができる。この場合、光ファイバ12の
巻始め端末及び巻終り端末を巻取リール11の一方の鍔
部14外方に引き出し、テープ25で貼り付けることで
これを係止するようにしたので、簡単に光ファイバの端
末処理を行うことができる。また、巻取リール11の同
じ側の鍔部14で光ファイバ12の端末処理を行うこと
で、使用するテープ貼り器が一つでよい。
【0023】
【考案の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに、本考案の線材の連続巻取装置によれば、ガイドロ
ーラにより支持された線材を駆動回転自在な巻取リール
によって巻取り、線材の巻始め及び巻終わり端末をテー
プ貼り器によって巻取リールのスリットが形成された側
の鍔部外面に保持するようにしたので、テープ貼り器が
既に巻かれている線材に触れて外傷を与えることはな
く、また、この線材をカッタによって切断するようにし
たので、巻取リールに巻かれた線材の巻始め及び巻終わ
り端末は確実に巻取リールの鍔部外周面に保持されるこ
とで、線材に外傷を与えることなく巻取リールに巻き取
ることができ、また、巻取リールの交換時や搬送時に線
材がほどけてしまうことがなく、線材の外部損傷や巻取
リールの搬送ラインから落下、設備の故障などを防止す
ることができる。
【0024】また、本考案の線材の連続巻取装置によれ
ば、巻取リールの鍔部にスリットを形成すると共にスリ
ットの位置を検出する検出部材を設け、巻取リールの所
定の回転位置でスリットに線材を挿通してその端末を鍔
部の外面側でテープにより保持したので、簡単な構造
で、且つ、容易に光ファイバの端末処理を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る線材の連続巻取装置の
側面図である。
【図2】本考案の一実施例に係る線材の連続巻取装置の
正面図である。
【図3】線材の巻取手順を表す作用説明図である。
【図4】線材の端末処理の作用説明図である。
【図5】従来の線材の連続巻取装置の正面図である。
【図6】把持爪の正面図である。
【図7】従来の線材の連続巻取装置の作用説明図であ
る。
【符号の説明】
11,41 巻取リール 12 光ファイバ(線材) 14,15 鍔部 16 回転軸 17 ガイドローラ 18 ボールねじ軸 22 把持部 23 カッタ 24 テープ貼り器 25 テープ 30,31 スリット 32 光電センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松田 裕男 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−267667(JP,A) 特開 平1−172182(JP,A) 特開 昭50−118168(JP,A) 実開 昭51−38280(JP,U) 特公 平3−4471(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動回転自在に支持されて線材を巻取る
    一方の鍔部にスリットが形成された巻取リールと、該巻
    取リールのスリットが形成された鍔部の側方に位置し前
    記線材を切断するカッタと、前記巻取リールの外周辺に
    位置し該巻取リールの回転軸方向に前記スリットが形成
    された鍔部とは別の鍔部から前記カッタまで移動自在に
    支持された線材のガイドローラと、前記巻取リールに対
    し前記カッタと同じ側に位置し前記線材の巻始め及び巻
    終わり端末を前記巻取リールの同じ側の鍔部外面に保持
    するテープ貼り器とを具えたことを特徴とする線材の連
    続巻取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の線材の連続巻取装置にお
    いて、前記巻取リールの鍔部に形成されたスリットの位
    置を検出する検出部材を設けたことを特徴とする線材の
    連続巻取装置。
JP1991035423U 1991-05-20 1991-05-20 線材の連続巻取装置 Expired - Lifetime JP2584134Y2 (ja)

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