JP2584074B2 - リール台 - Google Patents

リール台

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JP2584074B2 JP1308696A JP30869689A JP2584074B2 JP 2584074 B2 JP2584074 B2 JP 2584074B2 JP 1308696 A JP1308696 A JP 1308696A JP 30869689 A JP30869689 A JP 30869689A JP 2584074 B2 JP2584074 B2 JP 2584074B2
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淳 竹内
和則 梅江
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はリール台に係り、特にビデオテープレコー
ダ,オーディオテープレコーダ等の磁気記録再生装置に
おけるテープリールを回転駆動するリール台に関するも
のである。
従来の技術 近年、磁気記録再生装置として各種のものが開発され
ており、高性能・多機能化がはかられているが、その中
でも編集作業の効率アップを可能とする応答性の良い高
速頭出しや高速サーチといった操作性の一層の向上が特
に要求されている。そのため、テープ走行過渡期に過テ
ンションがテープに加わらないように、応答性の良い高
精度なテンションサーボを行うことが要求されており、
テープリールの回転駆動用のリール台にも、より応答性
の高いテンションサーボを可能とする機構が要求されて
いる。
以下従来のリール台について説明する。
第3図は従来のリール台の側面図、第4図は同リール
台に装着するテープリールの下面図、第5図は同リール
台へのテープリールの装着状態を示す側断面図である。
第3図において、1はリール台本体で、リール台本体
1の中心には、中心軸部2を垂直状に一体に形成してい
る。リールフック3は中心軸部2と円以外の異形の断面
で嵌合され、かつ中心軸部2に沿って上下に摺動可能に
設けられ、スプリング4によって中心軸部2に沿って上
方向に付勢されている。リールフック3の外周には複数
(本従来例では3個)の駆動爪5が等間隔に設けられて
ある。各駆動爪5の上端6は上方に向かって鋭角状に尖
らせている。中心軸部2の上端にはリールキャップ7を
嵌装しており、このリールキャップ7は中心軸部2に沿
って上下に摺動可能となっているリールフック3の上昇
可能範囲を規制している。リール台本体1の上面にはゴ
ム等からなる高摩擦部8を設けている。なお、リール台
本体1はリールモータ(図示せず)によって回転駆動さ
れる。
第4図において、9はテープカセット(図示せず)内
のテープリールである。このテープリール9には中心孔
10が設けられ、中心孔10の内周に複数のリール溝11と複
数の被駆動爪12を交互にかつ等間隔に形成されている。
なお、これら複数のリール溝11の数はリール台本体1の
複数の駆動爪5の数の整数倍になっている。テープリー
ル9の下面にはリール台本体1の上面の高摩擦部8と当
接する環状凸部13が設けられている。
このように構成された従来のリール台について、以下
その動作について説明する。
テープカセットがリール台本体1に装着されると、テ
ープカセット内のテープリール9の中心孔10がリール台
本体1のリールキャップ7に嵌まり、中心軸部2と共に
回動し、かつ中心軸部2に沿って上下に摺動可能に設け
たリールフック3の駆動爪5が中心孔10のリール溝11に
噛み合う。これとともに、テープリール9の下面の環状
凸部13がリール台本体1の上面の高摩擦部8に圧着され
る。そして、リール台本体1がリールモータによって回
転されるとリール溝11内の駆動爪5が被駆動爪12の壁面
に係止して、リールモータのトルクをリール台本体1か
らテープリール9に伝達する。また、リール溝11の幅に
対する駆動爪5の幅のクリアランスのために、駆動爪5
が被駆動爪12の壁面に係止していない状態においても、
高摩擦部8による摩擦力により、テープリール9がリー
ル台本体1上でクリアランスの範囲を相対的に滑って被
駆動爪12の壁面に駆動爪5が激しく衝突してしまうこと
がなく、テープリール9はリール台本体1と一体となっ
て回転駆動される。その結果、リールモータによる走行
テープの応答性の良い、高精度なテンションサーボを行
うことができる。
ところで、テープリール9の中心孔10のリール溝11に
は、リール台本体1のリールフック3と一体の駆動爪5
が良好に噛み合う必要がある。そのために、リール台本
体1の駆動爪5のそれぞれの上端6は上方に向かって鋭
角状に尖らせてあり、テープカセットをリール台本体1
に装着する際に、テープリール9の被駆動爪12が駆動爪
5の上端6と当接した場合には、テープリール9は上端
6の鋭角状部の斜面から回転方向の力を受けて微小角度
回転し、その結果、スプリング4によって上方向に付勢
されているリールフック3と一体の駆動爪5がテープリ
ール9のリール溝11に噛み合い、テープリール9の下面
の環状凸部13がリール台本体1の上面の高摩擦部8に圧
着されて、テープカセットがリール台本体1に装着完了
される。そのとき、リール台本体1の駆動爪5は、テー
プリール9の被駆動爪12が当接した場合にリールフック
3がリール台本体1の中心軸部2に沿ってスプリング4
のバネ力に抗して下方向に下がることができるため、テ
ープリール9がリール台本体1の駆動爪5の上端6から
回転方向の力を受けて微小角度回転する際に、テープリ
ール9に過大な負荷がかかることなくリール台本体1の
駆動爪5はテープリール9のリール溝11に噛み合う。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の従来の構成では、テープリール9
の被駆動爪12がリール台本体1の駆動爪5の上端6の鋭
角状部の斜面に当接せずに、鋭角状部の先端部分に当接
した場合には、テープリール9は上端6の鋭角状部から
回転方向の力を受けることができないために、リール台
本体1側の駆動爪5がテープリール9のリール溝11に噛
み合うことができない場合が発生し、第5図に示すよう
にテープリール9の被駆動爪12がリール台本体1側の駆
動爪5を中心軸部2の根元に押し下げた状態のままテー
プリール9の下面の環状凸部13がリール台本体1の上面
の高摩擦部8に圧着されて、テープカセットがリール台
本体1に装着完了してしまうことがあった。この場合、
テープリール9の下面の環状凸部13がリール台本体1の
上面の高摩擦部8に圧着されているので、摩擦力に抗し
てテープリール9をリール台本体1上で相対的に滑らせ
ることが困難となり、テープリール9は駆動爪5がリー
ル溝11に噛み合わないまま高摩擦部8の摩擦力によって
のみ回転駆動されることになるという問題点を有してい
た。このような状態においてテープリール9を駆動する
ためにリールモータを起動すると、応答性の高いテープ
走行を行うために急激にテープリール9の回転を立ち上
げようとした場合において、高摩擦部8によって伝達し
得る以上のトルクがリール台本体1に加わり、リール台
本体1とテープリール9との間で滑りが生じて安定した
正常なテープ駆動ができず、リールモータによる走行テ
ープの応答性の高い高精度なテンションサーボを行うこ
とができなくなる。また、テープリール9の下面の環状
凸部13がリール台本体1の上面の高摩擦部8で滑りを生
じた際に、押し下げられていた駆動爪5がスプリング4
のバネ力によって上方向に押し上げられると、不測に衝
撃的にテープリール9の複数のリール溝11に駆動爪5が
噛み合うことになり、噛み合う際に衝突音が発生し、テ
ープリール9に衝撃が加わってテープリール9に巻装さ
れている走行テープにまで衝撃が加わり、場合によって
は走行テープにダメージが発生して安定したテープ駆動
ができないという問題点が生じた。
本発明は上記従来の問題点に留意し、簡単な手段でテ
ープカセットをリール台本体へ的確に装着でき、リール
モータのトルクをリール台本体からテープリールへ確実
に伝達することが可能となるリール台を提供することを
目的とする。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明のリール台は、リー
ルフックの下降範囲を規制する規制手段を備えた構成を
有している。
作用 本発明は上記した構成により、リールフックの下動は
制限され、テープリールの下面がリール台本体上面に対
し間隔をもつ状態となる。
実施例 以下本発明の第1の実施例について、第1図を参照し
ながら説明する。なお、従来例と同一の構成部分につい
ては同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
従来例のリール台と異なるところは、リール台本体1
の中心軸部2の下方に、中心軸部2に沿って摺動可能に
設けたリールフック3の下端と当接するリールフック下
降範囲を規制する規制手段としてのストッパー部20を設
けている点と、テープリール9の下面の環状凸部13が圧
着されるリール台本体1の上面21に高摩擦部を有してい
ない点である。
以上のように構成された本実施例のリール台につい
て、以下その動作について説明する。
テープカセット(図示せず)がリール台本体1に装着
されると、テープカセット内のテープリール9の中心孔
10がリール台本体1のリールキャップ7に嵌め合わさ
れ、中心軸部2に沿って上下に摺動可能に設けたリール
フック3の複数の駆動爪5が中心孔10のリール溝(図示
せず)に噛み合う。これとともに、テープリール9の下
面の環状凸部13がリール台本体1の上面21に圧着され
る。そしてリール台本体1がリールモータ(図示せず)
によって回転されると、リール溝内の駆動爪5が被駆動
爪12の壁面に係止して、テープリール9はリール台本体
1と一体となって回転駆動され、リールモータのトルク
がリール台本体1からテープリール9へ伝達される。
そして、テープリール9のリール溝に、リールフック
3と一体の駆動爪5が噛み合わずに、被駆動爪12と駆動
爪5のラジアル方向の位置が一致して、複数の被駆動爪
12の下端が複数の駆動爪5の上端6の鋭角状部の先端部
分に当接し、駆動爪5を中心軸部2の根元に押し下げた
場合には、中心軸部2に沿って下方に摺動した駆動爪5
と一体のリールフック3の下端が、中心軸部2の下方に
設けたストッパ部20と当接してリールフック3の下降範
囲が規制され、リールフック3と一体の複数の駆動爪5
もその位置で下降が止まり、テープリール9も被駆動爪
12の下端が駆動爪5の上端6と当接しているためにその
位置で下降が止まる。そして、このときテープリール9
の下面の環状凸部13が、リール台本体1の上面21に対し
て間隔を持つ状態となる高さにリールフック3が位置す
るようにストッパ部20の高さを設定しているために、被
駆動爪12が複数の駆動爪5を中心軸部2の根元に押し下
げた状態のまま環状凸部13がリール台本体1の上面21に
圧着されることがない。このとき、被駆動爪12と当接す
る駆動爪5の上端6は、テープリール9の下面の環状凸
部13が圧着されるリール台本体1の上面21に比べてリー
ル台本体1の中心からの距離が短いため、駆動爪5の上
端6に生じる接線方向の力は、同一トルクをリール台本
体1に加えた際にリール台本体1の上面21に生じる接線
方向の力に比べて大きくなる。したがって、テープリー
ル9をリール台本体1上で相対的に滑らせようとした場
合、テープリール9の下面の環状凸部13が、リール台本
体1の上面21から間隔をもった状態のときには、テープ
リール9の下面の環状凸部13がリール台本体1の上面21
に圧着された状態のときに比べて微小なトルクで滑らせ
ることができるため、より微小な力でリール台本体1を
微小角度回転させるか、あるいはテープローディング時
にテープリール9に巻装したテープにより微小なテンシ
ョンが加わるだけで、被駆動爪12の下端を駆動爪5の上
端6の鋭角状部の先端部分から移動させることができ
る。その結果、駆動爪5の上端6の鋭角状部の斜面から
回転方向の力を受けてテープリール9が微小角度回転し
て、スプリング4によって上方向に付勢されている駆動
爪5がテープリール9のリール溝に円滑に噛み合うこと
ができ、その状態で、テープリール9の下面の環状凸部
13がリール台本体1の上面21に圧着されてテープカセッ
トのリール台本体1への装着が完了されることにより、
リールモータのトルクをリール台本体1からテープリー
ル9へ確実に伝達することが可能となる。
以上のように本実施例によれば、テープリール9の被
駆動爪12が駆動爪5を介してリールフック3を中心軸部
2の根元に押し下げたときに、テープリール9の下面の
環状凸部13がリール台本体1の上面21から間隔をもった
状態となるように、駆動爪5をもつリールフック3の下
降範囲を規制するストッパ部20の高さを設定したことに
より、テープリール9の被駆動爪12の下端が駆動爪5の
上端6と当接した場合で、かつ被駆動爪12が駆動爪5を
介してリールフック3を中心軸部2の根元に押し下げて
も、テープリール9の下面の環状凸部13がリール台本体
1の上面21に圧着されることがなく、テープリール9の
下面の環状凸部13が、リール台本体1の上面21に圧着さ
れた状態のときに比べて、より微小な力でリール台本体
1を微小角度回転させるか、あるいは、テープローディ
ング時にテープリール9に巻装したテープにより微小な
テンションが加わるだけで、リール台本体1の駆動爪5
がテープリール9のリール溝に円滑に噛み合うことがで
き、その状態でテープリール9の下面の環状凸部13がリ
ール台本体1の上面21に圧着されてテープカセットのリ
ール台本体1への装着が完了されることにより、リール
モータのトルクをリール台本体1からテープリール9へ
確実に伝達することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施例のリール台について説明
する。
第2図は本発明の第2の実施例のリール台へのテープ
リールの装着状態を示す側断面図である。第1図と異な
るのはテープリール9の下面の環状凸部13が圧着される
リール台本体1の上面21にゴム等からなる高摩擦部22を
有している点である。
上記のように構成された本発明の第2の実施例のリー
ル台について、以下その動作を説明する。
リール台本体1に装着されるテープカセット(図示せ
ず)内のテープリール9の中心孔10のリール溝(図示せ
ず)に、リール台本体1の中心軸部2に沿って上下摺動
可能に設けたリールフック3と一体の駆動爪5が良好に
噛み合う場合の動作については、従来例のリール台の場
合と同様であり、リール台本体1の上面21の高摩擦部22
にテープリール9の下面の環状凸部13が圧着され、リー
ル台本体1がリールモータ(図示せず)によって回転さ
れると、リール溝内の被駆動爪12の壁面に係止している
駆動爪5、あるいは駆動爪5が被駆動爪12の壁面に係止
していない状態においては、高摩擦部22による摩擦力に
より、テープリール9はリール台本体1と一体となって
回転駆動され、リールモータのトルクがリール台本体1
からテープリール9へ確実に伝達され、リールモータに
よる走行テープの応答性の良い、高精度なテンションサ
ーボを行うことができる。
そして、テープリール9のリール溝に、リールフック
3と一体の駆動爪5が噛み合わずに、被駆動爪12と駆動
爪5のラジアル方向の位置が一致して、被駆動爪12の下
端が駆動爪5の上端6の鋭角状部の先端部分に当接し、
駆動爪5を介してリールフック3を中心軸部2の根元に
押し下げた場合には、中心軸部2に沿って下方に摺動し
た駆動爪5と一体のリールフック3の下端が、中心軸部
2の下方に設けたストッパ部20と当接してリールフック
3の下降範囲が規制され、リールフック3と一体の駆動
爪5もその位置で下降が止まり、テープリール9も被駆
動爪12の下端が駆動爪5の上端6と当接しているために
その位置で下降が止まる。そして、このときテープリー
ル9の下面の環状凸部13が、リール台本体1の上面21か
ら間隔をもった状態となる高さに駆動爪5の上端6が位
置するようにストッパ部20の高さを設定しているため
に、被駆動爪12が駆動爪5をもつリールフック3を中心
軸部2の根元に押し下げた状態のまま環状凸部13がリー
ル台本体1の上面21の高摩擦部22に圧着されることがな
い。そのため、テープリール9に高摩擦部22の摩擦力が
全く作用せず、第1の実施例におけるリール台の場合と
同様にテープリール9をリール台本体1上に対して相対
的に滑らせることができるため、微小な力でリール台本
体1を微小角度回転させるか、あるいはテープローディ
ング時にテープリール9に巻装したテープに微小なテン
ションが加わるだけで、被駆動爪12の下端を駆動爪5の
上端6の鋭角状部の先端部分から移動させることができ
る。その結果、駆動爪5の上端6の鋭角状部の斜面から
回転方向の力を受けてテープリール9が微小角度回転し
て、スプリング4によって上方向に付勢されている駆動
爪5がテープリール9のリール溝に円滑に噛み合うこと
ができ、その状態でテープリール9の下面の環状凸部13
がリール台本体1の上面21の高摩擦部22に圧着されてテ
ープカセットのリール台本体1への装着が完了されるこ
とにより、リール溝内の駆動爪5が被駆動爪12の壁面に
係止して、また、リール溝の幅に対する駆動爪5の幅の
クリアランスのために、駆動爪5が被駆動爪12の壁面に
係止していない状態においても、高摩擦部22による摩擦
力により、テープリール9がリール台本体1上でクリア
ランスの範囲を相対的に滑ってしまうことがなく、テー
プリール9はリール台本体1と一体となって回転駆動さ
れ、その結果、リールモータのトルクをリール台本体1
からテープリール9へ確実に伝達し、リールモータによ
る走行テープの応答性の良い、高精度なテンションサー
ボを行うことが可能となる。
以上のように本実施例によれば、テープリール9の被
駆動爪12が駆動爪5を介してリールフック3を中心軸部
2の根元に押し下げたときに、テープリール9の下面の
環状凸部13がリール台本体1の上面21の高摩擦部22の上
方に浮いた状態となるように、駆動爪5をもつリールフ
ック3の下降範囲を規制するストッパ部20を設定したこ
とにより、テープリール9の下面の環状凸部13がリール
台本体1の上面21の高摩擦部22に圧着されることがな
く、テープリール9を少し回転させてリール台本体1の
リールフック3の駆動爪5がテープリール9のリール溝
に円滑に噛み合わせることができ、その状態でテープリ
ール9の下面の環状凸部13がリール台本体1の上面21の
高摩擦部22に圧着されてテープカセットのリール台本体
1への装着が完了される。そして、テープリール9とリ
ール台本体1とが一体となって、安定した正常なテープ
駆動ができるため、リールモータのトルクをリール台本
体1からテープリール9へ確実に伝達し、リールモータ
による走行テープの応答性の高い、高精度なテンション
サーボを行うことが可能となる。
なお、第2の実施例において高摩擦部22はゴム等とし
たが、高摩擦部22はリール台本体1と別部材をリール台
本体1の上面21に固着することに限定するものでなく、
たとえばリール台本体1の上面21そのものに細かな溝を
有する形状を加工したり、細かな突起を有する形状に加
工したり、あるいはテープリール9の下面の環状凸部13
をリール台本体1の上面21に吸着する何等かの手段を有
する等、テープリール9の下面とリール台本体1の上面
21との摩擦を増大させるものであれば何れの構成であっ
ても良い。
また、規制手段として、中心軸部に段部を形成した
が、リール台本体1の上面に突起を形成して規制手段と
してもよい。
発明の効果 以上のように本発明は、テープリールにおける複数の
リール溝を形成する複数の被駆動爪の下端がリールフッ
クにおける複数の駆動爪の上端と当接状態にあるとき、
リールフックが下降した位置においてテープリールの下
面がリール台本体の上面から間隔をもった状態となるよ
うに、リールフックの下降範囲を規制する規制手段を設
けたことにより、テープリールの複数の被駆動爪が複数
の駆動爪を介してリールフックを中心軸部の根元に押し
下げても、テープリールの下面がリール台本体の上面に
圧着されることがない。またリール台本体の上面に高摩
擦部を設けていない場合であっても、高摩擦部を設けて
いる場合であっても、テープリールの下面がリール台本
体の上面、あるいは、リール台本体の上面の高摩擦部に
圧着された場合に比べてより微小な力で複数の被駆動爪
の下端を複数の駆動爪の上端の鋭角状部の先端部分から
移動させることができ、その結果、テープリールの複数
のリール溝にリールフックの複数の駆動爪が噛み合った
状態でテープカセットのリール台本体への装着が完了さ
れることにより、リールモータのトルクをリール台本体
からテープリールへ確実に伝達することができ、テープ
リールの複数の被駆動爪の下端が複数の駆動爪の上端と
当接したまま、リールモータが起動された後に、不規則
に衝撃的に前記複数の被駆動爪と前記複数の駆動爪とが
噛み合うことによる衝突音の発生とか、テープに対する
衝撃あるいはダメージを与えるなどの恐れのないリール
台を提供することができ、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例におけるリール台へのテ
ープリールの装着状態を示す側断面図、第2図は本発明
の第2の実施例におけるリール台へのテープリールの装
着状態を示す側断面図、第3図は従来のリール台の側面
図、第4図は同リール台に装着するテープリールの下面
図、第5図は同リール台へのテープリールの装着状態を
示す側断面図である。 1……リール台本体、2……中心軸部、3……リールフ
ック、5……駆動爪、6……駆動爪の上端、9……テー
プリール、10……中心孔、11……リール溝、12……被駆
動爪、20……ストッパ部、21……リール台本体上面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−269251(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール台本体の中心に設けられてテープリ
    ールの中心孔に挿入される中心軸部と、 前記中心軸部に嵌合され、この中心軸部と共に回動し、
    かつ上下方向に摺動可能に設けられ、通常は上方向に付
    勢され、外周に複数の駆動爪が形成されたリールフック
    と、 前記中心軸部の下方に、前記リールフックの下端と当接
    して前記リールフックの下降範囲を規制する規制手段と
    を有し、 前記テープリールが前記中心軸部に嵌装されて、複数の
    リール溝を形成する前記テープリールの複数の被駆動爪
    の下端が前記リールフックの複数の駆動爪の上端と当接
    状態で、かつ前記リールフックが下降した位置において
    前記テープリールの下面が前記リール台本体上面に対し
    隙間をもつ状態となるように前記規制手段により前記リ
    ールフックの下降範囲を規制するようにしたことを特徴
    とするリール台。
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