JP2000067560A - 磁気テープカートリッジ - Google Patents
磁気テープカートリッジInfo
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Abstract
抑制して確実な解除動作が行えると共に、制止部材と解
除部材との摺動接触における摩擦及び摩耗の低減を図
る。 【解決手段】 リール2に接離移動してその回転を拘束
する制止部材4と、制止部材4を制止方向に付勢する付
勢部材5と、ドライブ側回転駆動手段11のチャッキング
動作に応じて移動し制止部材4を解除方向に移動させる
解除部材6とを有するリール回転制止手段10で、前記解
除部材6の本体部61を高剛性樹脂材料で成形すると共
に、前記制止部材4との摺動接触部62を低摩擦特性を有
する別部材で形成し、一体に固着してなる。
Description
リッジに関し、特にカートリッジケース内に磁気テープ
が巻装された単一のリールを回転可能に収容してなる磁
気テープカートリッジにおいて、上記リールを不使用時
に回転制止状態とするリール回転制止手段の構造に関す
るものである。
用いられる記録媒体として使用されている磁気テープカ
ートリッジには、単一のリールに磁気テープを巻装し、
このリールをカートリッジケース内に回転可能に収容し
たタイプのものが知られている。この磁気テープはコン
ピュータ等のデータ保存用として用いられ、重要な情報
が記憶されているため、テープジャミング等のトラブル
が発生しないように、また保管時等の不使用時には不用
意に磁気テープが引き出されないように、上記リールの
回転を拘束するリール回転制止手段が設置されている。
に係合してその回転を拘束する制止部材を備え、カート
リッジを外部記憶装置等のドライブに装填した際には、
上記制止部材をドライブ側回転駆動手段によるリールの
チャッキング動作に応じて制止状態を解除するように設
けている。
ル回転制止手段の動作の信頼性向上、カートリッジケー
ス内への塵埃の侵入防止等の要求から、このリール回転
制止手段をリールの回転を拘束する制止部材と、この制
止部材を制止方向に付勢する付勢部材と、ドライブ側回
転駆動手段のチャッキング動作に応じて移動し前記制止
部材を解除方向に移動させる解除部材とに分離した構造
に設けることが考えられる。
によってリールが不用意に回転しないように拘束して磁
気テープの引き出しが行われないようにしているが、カ
ートリッジをドライブに装填して回転駆動手段によって
リールのチャッキングが行われると、その動作に連係し
て解除部材が移動して前記制止部材を解除作動する。こ
の状態においてはリールは回転可能となり、磁気テープ
の引き出し及び巻き取りが行える。
解除部材は高剛性と低摩擦特性とが要求されるが、一体
の樹脂成形品で設けるについて両者の要求を満足する樹
脂材料がなく、あっても特殊で高価な材料であり、量産
品には適さない。
の押圧位置とコイルスプリングなどの付勢部材による付
勢位置とが離れていると、この解除部材の撓み変形が大
きくなってその解除動作が阻害される恐れがある。特に
カートリッジケース内におけるリール回転制止手段の設
置スペースは狭く、付勢部材の変形量の確保及び制止部
材と解除部材の移動量を確保するために、前記解除部材
の厚みが薄くなって前述の撓み変形が大きくなり、この
解除部材の移動が阻害されたり、解除部材による制止部
材の解除移動量が不足してリールの制止状態の解除が確
実に行えなくなる可能性がある。
し、回転しない制止部材と接触状態で回転摺動して、駆
動抵抗の増大、摺動部分の摩耗に伴う粉体の発生等の問
題が生じる恐れがある。そして、駆動抵抗の増大は安定
した高速回転を行う上での障害となり、また摩耗粉が摺
動部に入り込むと、これを起点として加速度的に摩耗が
増大する。かかる摩耗粉の発生は磁気テープの記録面に
付着して記録再生性能の劣化を招くなどの問題を有して
いる。
ール回転制止手段の解除部材の撓み変形を抑制して確実
な解除動作が行えると共に、制止部材と解除部材との摺
動接触における摩擦及び摩耗の低減を図るようにした磁
気テープカートリッジを提供せんとするものである。
明の磁気テープカートリッジは、磁気テープを巻装した
単一のリールをカートリッジケース内に回転可能に収容
し、使用時に前記リールの回転を許容し、不使用時に前
記リールの回転を拘束するリール回転制止手段を備えた
ものにおいて、前記リール回転制止手段は、前記リール
に対して接離可能に移動してリールの回転を拘束する制
止部材と、該制止部材を制止方向に付勢する付勢部材
と、前記リールと一体に回転してドライブ側回転駆動手
段のチャッキング動作に応じて移動し前記制止部材を解
除方向に移動させる解除部材とを有し、前記解除部材は
本体部を高剛性樹脂材料で成形すると共に、前記制止部
材との摺動接触部を低摩擦特性を有する別部材で形成し
たことを特徴とするものである。
状に形成した低摩擦特性を有する別部材を前記本体部の
所定位置に一体に固着することで構成可能である。
の本体部を高剛性樹脂材料で成形すると共に、前記制止
部材との摺動接触部を低摩擦特性を有する別部材で形成
したことにより、解除部材の剛性が向上してその撓み変
形が低減し、解除部材の移動が安定して行えることに伴
って制止部材を所定の移動量で確実に解除作動させるこ
とができ、リール回転制止手段の動作信頼性を確保する
ことができると共に、両者の摺動接触部分の摩擦及び摩
耗が低減して、駆動抵抗の減少による安定したリールの
回転が行え、摩耗粉の発生を抑制して記録再生性能の信
頼性を確保することができ、量産にも適したものとな
る。
づいて本発明を詳細に説明する。図1はこの実施の形態
における磁気テープカートリッジの不使用状態における
断面図、図2は要部の分解斜視図、図3は使用状態にお
ける要部断面図、図4は組込み状態の解除部材の平面図
である。
ル2に磁気テープ(図示省略)を巻装し、上ケース31
と中心部に開口32aが設けられた下ケース32とがビ
ス等により締結されてなるカートリッジケース3内に、
上記リール2を回動可能に収容して構成されている。ま
た、上記磁気テープカートリッジ1は、使用時に前記リ
ール2の回転を許容し、不使用時に前記リール2の回転
を拘束するリール回転制止手段10を備えている。
される有底円筒状のリールハブ21と、このリールハブ
21の上下端外周からそれぞれ径方向に円盤状に張り出
した下フランジ部22及び上フランジ部23とからな
り、リールハブ21と下フランジ部22とが合成樹脂に
より一体成形され、上フランジ部23と例えば超音波溶
着により結合されている。上記リールハブ21は中心側
下部が底壁21aにより閉じられ、該底壁21aの下面
外周部にはリール2を回転駆動するリールギヤ24が環
状に刻設され、このリールギヤ24より内周側にはマグ
ネット式吸引用の環状金属板によるリールプレート25
が取り付けられる。そして、上記リール2のリールギヤ
24及びリールプレート25がカートリッジケース3の
底面の開口32aに臨むように配置されている。なお、
リール2は後述の付勢部材5により下方に付勢される。
転シャフト12の上端面に円環状の駆動ギヤ13とマグ
ネット(図示せず)を備え、そのチャッキング動作は図
示せぬドライブ側のバケットに装填された磁気テープカ
ートリッジ1が回転シャフト12に対して下降し、駆動
ギヤ13が前記リールギヤ24に噛合すると共に、マグ
ネットにより上記リールプレート25を吸引して噛合状
態を保持する。
を説明する。このリール回転制止手段10は、前記リー
ル2に対して接離可能に上下方向に移動する制止部材4
と、該制止部材4を制止方向に付勢する付勢部材5と、
前記制止部材4を解除方向に移動させる解除部材6とを
有している。
ルギヤ24の部分を上下方向に貫通する3個の挿通孔2
6が円周上で等間隔に配設され、さらに、底壁21aの
上面には上記挿通孔26と異なる位相位置に3組6個の
係止突起27が円周上で等間隔に立設され、この係止突
起27の先端部はギヤ歯形状に形成されている。なお、
上記挿通孔26及び係止突起27は3個或いは3組以上
配置してもよく、係止突起27の先端部は単一のギヤ歯
形状としてもよい。図2に示すリール2は、底壁21a
の部分のみ切除した状態で示している。
ル2のリールハブ21内にその底壁21aと対向して配
置され、この円盤部41の下面外周部には円環状に制止
用ギヤ42が刻設され、この制止用ギヤ42には前記係
止突起27の先端部が噛合可能である。また、前記円盤
部41の下面中心部は凸面状に突出形成され、後述の解
除部材6の上面中心部の摺動接触部62に圧接する。
面には突起部44が上方に延びて形成され、この突起部
44には上下方向に延びる十字形状の係止溝45が設け
られている。一方、カートリッジケース3の上ケース3
1の内面には上記係止溝45に挿入される回り止め突起
33が立設されている。そして、係止溝45と回り止め
突起33の係合で、制止部材4が回転しない状態で上下
方向に移動可能に設置されている。なお、上記係止溝4
5は一文字状に設けてもよい。
円盤部41上面と上ケース31の回り止め突起33の外
周側内面との間にはコイルスプリングによる付勢部材5
が縮装されて、制止部材4を下方に制止用ギヤ42と係
止突起27とが係合する制止方向に付勢している。
とリールハブ21の底壁21aとの間に上下移動可能に
介装され、略三角形状の板状本体部61の各頂点近傍下
面には上下方向に延びる円柱状の脚部63が設けられて
いる。この本体部61は高剛性樹脂材料で脚部63と共
に一体成形される一方、その上面中心部には前記制止部
材4の下面中心部と接触する摺動接触部62が低摩擦特
性を有する別部材で形成され、一体に固着されている。
に、円盤ブロック状の樹脂成形品で設けられ、その上面
が前記本体部61の上面より突出した状態で、本体部6
1の凹部内に固着されている。
形する高剛性樹脂としては、例えば、PC(ポリカーボ
ネイト)又はこれにグラスファイバーを添加したもの、
ABS樹脂にグラスファイバーを添加したものなどがあ
げられる。また、前記摺動接触部62の低摩擦特性の材
料としては、POM(ポリオキシメチレン)、ナイロン
に二硫化モリブデンを添加したもの、PTFE(ポリテ
トラフルオロエチレン)などがあげられる。
ル2の底壁21aに開口された挿通孔26にそれぞれ出
没移動可能に挿通され、その先端はリール2下面のリー
ルギヤ24の歯部に臨んで位置する。その際、前記係止
突起27は各脚部63の間で本体部61の外側に位置す
る。なお、上記脚部63は角柱状、楕円柱状等に形成し
てもよい。
は、脚部63の下端面はリールギヤ24の略歯先位置と
なり、上記リールギヤ24にドライブ側回転駆動手段1
1のチャッキング動作により駆動ギヤ13が噛合するの
に応じて解除部材6が押圧され所定のストローク量で押
し上げられるようになっている(図3)。また、この解
除部材6は、脚部63の挿通孔26への嵌合によりリー
ル2と一体に回転する。
部63を挿通孔26に挿入する際に、解除部材6の一部
を挿入方向に案内するガイド部材28が設置されている
(図4参照)。前記ガイド部材28は、前記挿通孔26
の近傍におけるリール2のリールハブ21の内壁に、前
記解除部材6の略三角形状の本体部61の各頂部の両角
部を案内する上下方向(脚部63の挿入方向)に延びる
2つのガイドリブで形成されている。
62の他の実施形態を示し、この摺動接触部62はテー
プ状に形成した低摩擦特性を有する別部材を、前記本体
部61の平坦な中心位置に固着してなるものである。
すれば、図1は磁気テープカートリッジ1の保管状態等
の不使用時であり、この状態では、付勢部材5の付勢力
によって制止部材4、解除部材6並びにリール2はカー
トリッジケース3の下ケース32側に移動しており、下
ケース32中心部の開口32aはリール2によって閉塞
される。解除部材6は下面がリールハブ21の底壁21
a上面に当接した最下降状態にあり、その脚部63は先
端部がリールギヤ24の歯先位置に一致するように突出
しており、解除部材6の上面に当接している制止部材4
も下降位置にあり、その制止用ギヤ42にリール2の係
止突起27の先端部が係合してリール2の不使用時にお
ける回転が拘束され、磁気テープの引き出しを阻止す
る。
ブに装填した図3のカートリッジ使用時は、ドライブ側
回転駆動手段11の回転シャフト12がリール2の底面
に対して接近し、チャッキング動作によって駆動ギヤ1
3がリールギヤ24に噛合しリール2を若干上方に移動
させて保持すると、上記駆動ギヤ13の歯先が解除部材
6の脚部63の先端に当接してこれを押し上げる。これ
に伴い、解除部材6が付勢部材5の付勢力に抗して上方
へ移動し、この解除部材6と一体に制止部材4も上方の
解除方向へ移動する。これにより制止用ギヤ42と係止
突起27の係合が解除され、リール2が回転自在とされ
る。そして、記録再生装置のドライブによって磁気テー
プが引き出され又は巻き取りが行われる。
端の脚部63が駆動ギヤ13によって上向きに押圧され
る一方、制止部材4を介して付勢部材5の付勢力が下向
きに作用し、本体部61の撓み変形が発生しやすいが、
この本体部61を高剛性樹脂で成形していることで撓み
変形が小さくなり、脚部63が挿通孔26に片当たりす
ることなく、その出没移動が直線的に安定して行え、制
止部材4を所期のストローク量で移動させて制止用ギヤ
41と係止突起27との係合を確実に解除できる。ま
た、解除部材6の厚みを薄くすることが可能で、移動の
ストローク量を十分に確保できる。
て磁気テープが引き出され又は巻き取りによってリール
2が回転すると、該リール2と一体に解除部材6は回転
するが、制止部材4はカートリッジケース3側と一体に
固定状態にあって回転せず、解除部材6はその低摩擦特
性の摺動接触部62を介して制止部材4に対して低摩擦
及び低摩耗状態で回転摺動する。これにより、リール2
の回転抵抗が低減し、耐摩耗性が高くなることで摩耗粉
の発生も低減できる。
ートリッジの不使用状態における断面正面図
視図
ける要部断面図
との間で切断した要部平面図
断面拡大図
Claims (1)
- 【請求項1】 磁気テープを巻装した単一のリールをカ
ートリッジケース内に回転可能に収容し、使用時に前記
リールの回転を許容し、不使用時に前記リールの回転を
拘束するリール回転制止手段を備えた磁気テープカート
リッジにおいて、 前記リール回転制止手段は、前記リールに対して接離可
能に移動してリールの回転を拘束する制止部材と、該制
止部材を制止方向に付勢する付勢部材と、前記リールと
一体に回転してドライブ側回転駆動手段のチャッキング
動作に応じて移動し前記制止部材を解除方向に移動させ
る解除部材とを有し、 前記解除部材は本体部を高剛性樹脂材料で成形すると共
に、前記制止部材との摺動接触部を低摩擦特性を有する
別部材で形成したことを特徴とする磁気テープカートリ
ッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10236935A JP2000067560A (ja) | 1998-08-24 | 1998-08-24 | 磁気テープカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10236935A JP2000067560A (ja) | 1998-08-24 | 1998-08-24 | 磁気テープカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000067560A true JP2000067560A (ja) | 2000-03-03 |
Family
ID=17007936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10236935A Pending JP2000067560A (ja) | 1998-08-24 | 1998-08-24 | 磁気テープカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000067560A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7284723B2 (en) | 2003-02-24 | 2007-10-23 | Fujifilm Corporation | Recording tape cartridge |
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1998
- 1998-08-24 JP JP10236935A patent/JP2000067560A/ja active Pending
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