JP2583643Y2 - 目地カバー材 - Google Patents

目地カバー材

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JP2583643Y2
JP2583643Y2 JP7472992U JP7472992U JP2583643Y2 JP 2583643 Y2 JP2583643 Y2 JP 2583643Y2 JP 7472992 U JP7472992 U JP 7472992U JP 7472992 U JP7472992 U JP 7472992U JP 2583643 Y2 JP2583643 Y2 JP 2583643Y2
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joint
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cover material
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caulking
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JP7472992U
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JPH0640170U (ja
Inventor
英典 安江
Original Assignee
三井木材工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築用板材を壁面に施
工する場合に形成される板材間の目地部に取り付ける目
地カバー材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の目地カバー材の一例の使用
状態を示す断面図である。
【0003】従来より建築用板材を壁面に施工する場合
に形成される板材間の目地処理の方法として、目地部に
コーキング材を充填する方法(湿式目地工法)とか、ゴ
ム製又は合成樹脂製などの目地カバー材を圧入する方法
(乾式目地工法)が行なわれている。特に外装の場合、
高い防水性が要求されるので、コーキング材を充填する
湿式目地工法が一般的であるが、施工の簡略化、高い水
密性の確保とコーキング材の保護及び外観性を高める目
的で、図5に示すように、壁下地10上のジョイナー7
を介して施工された建築用板材6、6間の目地部8内に
コーキング材9を充填した後、コーキング材9の硬化前
に目地カバー材1を目地部8内に圧入し、目地カバー材
1の脚部3をコーキング材9中に埋設して取り付ける改
良工法が行なわれている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このコーキ
ング材9と目地カバー材1を併用する改良工法では、次
のような問題点がある。
【0005】即ち、目地カバー材1は、目地部8に押し
込んで装着される関係上、変形容易な合成樹脂等ある程
度の弾性を有する材料から形成されている。そのため、
目地カバー材1を目地部8内に圧入する際、図5に示す
ように、目地カバー材1が曲面状に撓み、未硬化のコー
キング材9が建築用板材6、6と目地カバー材1との間
から洩れ出して目地カバー材1の表面に付着し、目地カ
バー材1の表面がコーキング材9で汚れる。また、目地
カバー材1が全体的に変形したり波打つことがあり、外
観が損なわれる等の問題があった。
【0006】本考案は、上記事情に鑑み、目地カバー材
の圧入時にコーキング材が目地カバー材の表面に洩れ出
ることがなく、しかも目地カバー材が全体的に変形した
り波打つことがなく、外観上の美観を呈する目地カバー
材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本考案は、互いに
隣接する建築用板材(6、6)間に形成される目地部
(8)に充填されたコーキング材(9)に圧入して取り
付ける目地カバー材(1)において、細長の平板状に形
成された本体(2)を有し、前記本体の裏面側に、前記
コーキング材に圧入し得る脚部(3)を背方に向けて突
設し、前記本体の裏面側の両先端近辺にそれぞれ切り欠
き部(4、4)を設けて、前記コーキング材への圧入に
際して当該本体がこれら切り欠き部より先端の本体部分
もこれら切り欠き部間の本体部分もそれぞれ平板状を保
持したまま折れ曲がるようにして構成される。
【0008】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を表わす便宜的なものであり、従って、本考
案は図面上の記載に限定拘束されるものではない。この
ことは、「実用新案登録請求の範囲」及び「作用」の欄
についても同様である。
【0009】
【作用】上記した構成により、本考案は、本体(2)の
両先端近辺に切り欠き部(4、4)を形成することによ
り、比較的剛性の強い材質の本体でも、目地部(8)内
に圧入する際、切り欠き部に応力が集中して本体が該切
り欠き部で上方に折れ曲がり、折れ線状となって押し込
むことが可能となる。本体の切り欠き部より先端の部分
及び切り欠き部間の部分はそれぞれ平板状を保持してい
るので、コーキング材(9)を掻き押さえて移動し、コ
ーキング材が目地カバー材(1)の表面に洩れ出すのを
防止することが出来、更にコーキング材を目地部全体に
押し広げることになる。また、目地カバー材の本体の切
り欠き部より先端の部分及び切り欠き部間の部分はそれ
ぞれ平板状を呈しているので、目地部の外観上の美観が
向上する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は本考案による目地カバー材の一実施
例を示す斜視図、図2は図1に示す目地カバー材のA−
A線による拡大断面図、図3は図1に示す目地カバー材
の使用状態を示す断面図、図4は本考案による目地カバ
ー材の別の実施例を示す断面図である。
【0012】本考案による目地カバー材1は、図1に示
すように、細長の平板状をした本体2と、該本体2の裏
面側に背方に向けて互いに平行に突設した2本の脚部
3、3とで構成されている。目地カバー材1は、硬度
(ショアA)が84度程度の塩化ビニル樹脂からなる板
状体で、本体2と脚部3、3とを押し出し成型で同時成
型したものである。ここで硬度(ショアA)とは、JI
S K6301に規定の硬さ試験法で測定したスプリン
グ硬度をいう。また、各脚部3、3の先端にはそれぞれ
アンカー部5、5が設けてあり、本体2の裏面側の両先
端近辺には、図2に示すように、深さ0.5mm程度の略
U字断面状の切り欠き部4、4が設けられ、この部分で
本体2の先端部が平板状のまま折り曲げできるようにし
た。なお、目地カバー材1は、比較的硬くて折り曲げ加
工の出来る材質で、硬度(ショアA)が70〜90度程
度のものでよく、塩化ビニル樹脂以外にも例えばゴム等
が考えられる。また、切り欠き部4、4の深さも、目地
カバー材1の材質その他の状況に応じて0.5〜2mm程
度の範囲内で適宜設定すればよい。更に、切り欠き部
4、4の形状は略U字断面状に限らず、図4に示すよう
に、略V字断面状としてもよい。また、切り欠き部4、
4より先端の本体2部分は段状に切り欠いて薄くした形
状であるが、これに拘らず、図4に示すように、本体2
が全体に同一厚さで両先端近辺に切り欠き部4、4を設
けた形状であってもよい。更に、本体2の先端々部は矩
形状であるが、傾斜させて尖った形状にしても構わな
い。また、脚部3の本数は2本に限らず、何本設けても
よいことは言及するまでもない。
【0013】上記のように切り欠き部4、4を設けた目
地カバー材1は、建築用板材6、6の側端部間に形成さ
れる目地部8に防水処理を兼ねた表面仕上げ材として用
いられる。即ち、図3に示すように、壁下地10上に固
設されたジョイナー7を介して、複数の建築用板材6を
隣り合う建築用板材6、6間に目地部8が形成されるよ
うに施工する。
【0014】この状態で形成された目地部8内に、ジョ
イナー7をバックアップ材としてコーキング材9を充填
し、コーキング材9が未硬化の状態で、本考案による目
地カバー材1を目地部8内に圧入し、該目地カバー材1
の脚部3、3をコーキング材9内に埋設するようにして
目地部8に取り付け、目地カバー材1の本体2により目
地部8の開口を塞ぐ。
【0015】ここで、目地カバー材1を目地部8内に圧
入する際、本体2の両先端近辺に設けた切り欠き部4、
4に応力が集中するため、これら切り欠き部4、4より
先端の本体2部分及びこれら切り欠き部4、4間の本体
2部分が、図3に示すように、それぞれ平板状を保持し
たまま折れ曲がり、建築用板材6、6の側面部を擦り押
さえ付けるようにして移動する。その結果、建築用板材
6、6と目地カバー材1との間から洩れ出ようとする未
硬化のコーキング材9を掻き押さえると共に、コーキン
グ材9を目地部8全体に押し広げることになる。
【0016】この状態で所定の時間だけ養生すると、コ
ーキング材9が硬化するので、目地カバー材1はその脚
部3、3を介して該コーキング材9に固定される。この
際、脚部3、3の先端にはそれぞれアンカー部5、5が
設けられているので、目地カバー材1がコーキング材9
(従って、目地部8)から外れてしまうことはなく、目
地カバー材1は目地部8に対して確実に固定されて一体
化する。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
互いに隣接する建築用板材6、6間に形成される目地部
8に充填されたコーキング材9に圧入して取り付ける目
地カバー材1において、細長の平板状に形成された本体
2を有し、前記本体2の裏面側に、前記コーキング材9
に圧入し得る脚部3を背方に向けて突設し、前記本体2
の裏面側の両先端近辺にそれぞれ切り欠き部4、4を設
けて、前記コーキング材9への圧入に際して当該本体2
がこれら切り欠き部4、4より先端の本体2部分及びこ
れら切り欠き部4、4間の本体2部分がそれぞれ平板状
を保持したまま折れ曲がるようにして構成したので、本
体2に設けた切り欠き部4、4により、目地カバー材1
が剛性のある材質のものであっても、目地部8内に圧入
される際、該切り欠き部4、4より先端部分が上方に折
れ曲がり、押し込むことが可能となる。その結果、建築
用板材6、6の側面部との接触が強く、コーキング材9
が目地カバー材1の先端部より洩れ出ようとしても、目
地カバー材1が確実に掻き押さえ、しかも目地部8全体
に押し広げるので、目地カバー材1の表面がコーキング
材9で汚れることがない。また、コーキング材9も目地
部8全体に広がるため、目地部8の防水性が向上するこ
とになる。更に、目地カバー材1の本体2は、切り欠き
部4、4間の表面が平板状を保持したまま押し込まれる
ので、従来の目地カバー材1のように全体的に曲面状に
変形したり波打ちがないため、目地部8の外観が優れ
る。更に、目地カバー材1の表面に金属粉、石粉等の粉
末を塗装した高級感ある仕上げにすることも出来るの
で、意匠性に優れた仕上がりの目地部8を容易に得るこ
とが可能となる。
【0018】一方、目地カバー材1の裏面側に突設した
脚部3、3は、コーキング材9内に埋設されるため、コ
ーキング材9が硬化した後は一体化するので、目地カバ
ー材1が目地部8から外れることがない。
【0019】更に、コーキング材9は目地カバー材1で
カバーされるため風雨・日光に直接晒されないので、コ
ーキング材9の劣化が防止され、目地部8の防水性能が
長続きする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による目地カバー材の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1に示す目地カバー材のA−A線による拡大
断面図である。
【図3】図1に示す目地カバー材の使用状態を示す断面
図である。
【図4】本考案による目地カバー材の別の実施例を示す
断面図である。
【図5】従来の目地カバー材の一例の使用状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1……目地カバー材 2……本体 3……脚部 4……切り欠き部 6……建築用板材 8……目地部 9……コーキング材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに隣接する建築用板材(6、6)間
    に形成される目地部(8)に充填されたコーキング材
    (9)に圧入して取り付ける目地カバー材(1)におい
    て、 細長の平板状に形成された本体(2)を有し、 前記本体の裏面側に、前記コーキング材に圧入し得る脚
    部(3)を背方に向けて突設し、 前記本体の裏面側の両先端近辺にそれぞれ切り欠き部
    (4、4)を設けて、前記コーキング材への圧入に際し
    て当該本体がこれら切り欠き部より先端の本体部分及び
    これら切り欠き部間の本体部分がそれぞれ平板状を保持
    したまま折れ曲がるようにして構成した目地カバー材。
JP7472992U 1992-10-27 1992-10-27 目地カバー材 Expired - Lifetime JP2583643Y2 (ja)

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JPH0640170U JPH0640170U (ja) 1994-05-27
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