JPS6123555Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は並設施工されるデツキ材、床材に関す
るものである。

従来、凸脈と凹脈を長手方向に亘つて平行に形
成されている床材において、凹脈の凹部に水やゴ
ミ等が侵入するのを防ぐために、凹脈開口部に溝
蓋が嵌着されている。例えば、溝蓋を係止するに
は第１図に示される床材イの如く、凹脈内の壁面
に係止突部ニ，ニを設け、溝蓋ロの垂下壁に突起
ハ，ハを形成し、該突起ハ，ハを前記係止凹部
ニ，ニに嵌着して係止するものである。しかし、
凹部ニに突起ハを長手方向に亘つて嵌着するには
寸法誤差等によつて全長に亘つて密着状態に嵌着
することは難しく、又、経年変化の変形によつて
嵌着係止状態がはずれやすくなるものであつた。

本考案の床材は上記点に鑑みて為されたもので
あり、以下本考案の実施例として示した図面に基
いて説明する。

第２図ａの床材基体１は長手方向に亘つて凸脈
２と凹脈３とが平行に形成されており、その材質
は金属材である。凹脈３を形成する両側壁面４，
４には長手方向に孔５，５，…が形成されてい
る。そして第２図ｂの如く、床材基体１を合成樹
脂材にて被覆して、床材基体１上に合成樹脂層６
を形成して、床材本体Ａが形成される。その際、
孔５，５，…は合成樹脂材にて遮蔽（シール）さ
れることになる。合成樹脂材の被覆の具合によつ
て第２図ｂの如く、合成樹脂層６の孔５の位置に
凹部５１，５１，…ができる。なお、凹部５１が
できないように面一に孔５内に合成樹脂材を充填
してもよいものである。第３図は溝蓋Ｂの斜視図
であり、溝蓋Ｂの裏面には凹脈３１内に挿入され
る垂下脚７，７が形成されており、該垂下脚７，
７に外方へ突出するように係止突起８，８，…が
形成されている。該係止突起８は床材本体Ａの遮
蔽されている孔５，５，…に対応して突出されて
いるもので、第４図の如く、溝蓋Ｂを床材本体Ａ
の凹脈３１に上方より矢印方向に嵌着し、係止も
するのである。第５図は他の実施例における溝蓋
Ｂの嵌着状態の断面図である。上方より凹脈３１
に嵌着された溝蓋Ｂは係止突起８が孔５内の遮蔽
合成樹脂層５２，５２を貫通して孔５内に嵌着係
止するものである。又、凹脈３１の底部３２には
釘、ねじやボルトの固定孔９を床材基体に形成し
て、合成樹脂層６によつて遮蔽被覆してもよいも
のである。このように孔５が合成樹脂にて遮蔽被
覆されているので、係止突起８が嵌入しても孔５
内の合仕樹脂層５２が係止突起８に密着するもの
であり、気密性がよいものである。なお合成樹脂
が軟質の発泡性の弾力性のあるものであれば更に
よいものである。

本考案の床材は以上のように、長手方向に亘つ
て凹脈と凸脈を平行に形成してなる床材基体の凹
脈の側壁面に孔を長手方向に多数設け、床材基体
を合成樹脂等にて被覆して上記孔を遮蔽して床材
本体を形成し、該遮蔽した孔に対応した係止突起
を有する溝蓋を遮蔽した孔に係止突起を係止して
凹脈開口部に嵌着してなるので、孔の遮蔽合成樹
脂屋は係止突起に密着し、気密性を凹脈内に持た
せることができ、凹脈内に水が侵入したとして
も、外方にもれないものであると共に、簡単に係
止突起を孔に係止でき、強固に溝蓋を嵌着するこ
とができ、又、経年変化による変形が起きたとし
ても、溝蓋が外れたり、密着性が悪くなつたりし
ないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図ａは本考案の
一実施例の床材基体の状態を示す一部切欠斜視
図、第２図ｂは第２図ａの床材本体の斜視図、第
３図は本考案の一実施例の溝蓋を示す斜視図、第
４図は本考案の他の実施例の溝蓋取付前状態を示
す断面図、第５図は更に他の実施例の溝蓋取付後
状態を示す部分拡大断面図である。 Ａは床材本体、Ｂは溝蓋、１は床材基体、２は
凸脈、３は凹脈、４は側壁面、５は孔、６は合成
樹脂層、８は係止突起である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長手方向に亘つて凹脈と凸脈を平行に形成して
   なる床材基体の凹脈の側壁面に孔を長手方向に多
   数設け、床材基体を合成樹脂等にて被覆して上記
   孔を遮蔽して床材本体を形成し、該遮蔽した孔に
   対応した係止突起を有する溝蓋を遮蔽した孔に係
   止突起を係止して凹脈開口部に嵌着してなる床
   材。