JP2563042Y2 - 笠木取付構造 - Google Patents
笠木取付構造Info
- Publication number
- JP2563042Y2 JP2563042Y2 JP1991099901U JP9990191U JP2563042Y2 JP 2563042 Y2 JP2563042 Y2 JP 2563042Y2 JP 1991099901 U JP1991099901 U JP 1991099901U JP 9990191 U JP9990191 U JP 9990191U JP 2563042 Y2 JP2563042 Y2 JP 2563042Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joint
- waterproof sheet
- cap
- attached
- kasagi
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Building Environments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、笠木取付構造に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、笠木の目地部は防水性を確保する
ため、図11に示すような構成にしていた。すなわち、
笠木本体51,51の間の目地部をコーキング材53で
埋めるとともに、その下側に防水シート52を配してい
た。
ため、図11に示すような構成にしていた。すなわち、
笠木本体51,51の間の目地部をコーキング材53で
埋めるとともに、その下側に防水シート52を配してい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、笠木本
体51の線膨張によりコーキング材53が裂けて見苦し
くなるという問題点があった。また、コーキング材53
の裂けたところから水が浸入すると、防水シート52を
敷設していないところまで水が浸入する虞れがあった。
体51の線膨張によりコーキング材53が裂けて見苦し
くなるという問題点があった。また、コーキング材53
の裂けたところから水が浸入すると、防水シート52を
敷設していないところまで水が浸入する虞れがあった。
【0004】したがって、この考案の目的は、防水性に
優れ外観の向上を図った笠木取付構造を提供することで
ある。
優れ外観の向上を図った笠木取付構造を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案の笠木取付構造
は、被取付部材の上端に被せられ内側面に突起が設けら
た断面溝形の複数の笠木と、これらの笠木の目地部に対
応する前記被取付部材の上端に敷設された防水シート
と、前記笠木の並び方向の前記防水シートの上面の両端
に盛り上げられ前記目地部を挟んで対向する各々の笠木
の下面に接合したコーキング材と、前記防水シートに隣
接した前記被取付部材の上端に取付けられ前記突起に係
止された係止片を有する取付金物と、前記目地部を覆う
ように前記笠木に嵌合固定されたジョイントカバーとを
備えたものである。
は、被取付部材の上端に被せられ内側面に突起が設けら
た断面溝形の複数の笠木と、これらの笠木の目地部に対
応する前記被取付部材の上端に敷設された防水シート
と、前記笠木の並び方向の前記防水シートの上面の両端
に盛り上げられ前記目地部を挟んで対向する各々の笠木
の下面に接合したコーキング材と、前記防水シートに隣
接した前記被取付部材の上端に取付けられ前記突起に係
止された係止片を有する取付金物と、前記目地部を覆う
ように前記笠木に嵌合固定されたジョイントカバーとを
備えたものである。
【0006】
【作用】この考案の構成によれば、笠木の目地部から水
が浸入しても防水シートの両端に盛り上げられたコーキ
ング材で堰き止められる。また、笠木の線膨張は、目地
部の空間により吸収できる。さらに、コーキング材が露
出せずかつジョイントカバーで目地部を覆ったので外観
が向上する。また、断面溝形の笠木の内側面に突起が設
けられ、この突起に係止する係止片を有する取付金物を
被取付部材の上端に取付けたので、笠木の取付けが釘や
ねじ等の固着具を必要とせず簡単に行える。また、防水
シートに取付金物が隣接することにより、笠木の防水シ
ート近傍の部分が被取付部材から離れないように保持さ
れる。このため、施工時において、コーキング材が乾燥
するまで笠木と防水シートが近接した状態で保持される
ため、コーキング材による防水シートと笠木の密着性が
良好であり、防水性がさらに向上する。
が浸入しても防水シートの両端に盛り上げられたコーキ
ング材で堰き止められる。また、笠木の線膨張は、目地
部の空間により吸収できる。さらに、コーキング材が露
出せずかつジョイントカバーで目地部を覆ったので外観
が向上する。また、断面溝形の笠木の内側面に突起が設
けられ、この突起に係止する係止片を有する取付金物を
被取付部材の上端に取付けたので、笠木の取付けが釘や
ねじ等の固着具を必要とせず簡単に行える。また、防水
シートに取付金物が隣接することにより、笠木の防水シ
ート近傍の部分が被取付部材から離れないように保持さ
れる。このため、施工時において、コーキング材が乾燥
するまで笠木と防水シートが近接した状態で保持される
ため、コーキング材による防水シートと笠木の密着性が
良好であり、防水性がさらに向上する。
【0007】
【実施例】この考案の一実施例の笠木取付構造を図1な
いし図10に基づいて説明する。1は被取付部材である
バルコニの腰壁で、その上端に笠木が取付けられる。長
手方向に配される笠木3(以下、笠木本体と呼ぶ)は、
図3に示すように、断面が略溝形で両内側面に突起5,
5が突設してある。また、その上面には勾配を形成して
水切り良くしている。この笠木本体3は、図4および図
5に示すような取付金物6に外嵌するように取付けられ
る。すなわち、この取付金物6は両端に係止片7,7が
設けられ、これらの係止片7,7が笠木本体3の突起
5,5に弾性係合するように構成される。また、傾斜し
た係止片7,7の内側に腰壁1の上端に嵌合し得る位置
決め片15,15が設けてある。8は釘挿通孔で、腰壁
1の上端に打つ釘を挿通する。
いし図10に基づいて説明する。1は被取付部材である
バルコニの腰壁で、その上端に笠木が取付けられる。長
手方向に配される笠木3(以下、笠木本体と呼ぶ)は、
図3に示すように、断面が略溝形で両内側面に突起5,
5が突設してある。また、その上面には勾配を形成して
水切り良くしている。この笠木本体3は、図4および図
5に示すような取付金物6に外嵌するように取付けられ
る。すなわち、この取付金物6は両端に係止片7,7が
設けられ、これらの係止片7,7が笠木本体3の突起
5,5に弾性係合するように構成される。また、傾斜し
た係止片7,7の内側に腰壁1の上端に嵌合し得る位置
決め片15,15が設けてある。8は釘挿通孔で、腰壁
1の上端に打つ釘を挿通する。
【0008】また、出隅を構成する笠木4(以下、笠木
出隅と呼ぶ)も笠木本体3と同様に断面が略溝形で隣合
う内側面に突起9,9が突設してある(図7)。その平
面形状は略L形で、略直角をなす笠木本体3,3のコー
ナに配されるようにしてある(図1および図6)。ま
た、この笠木出隅4は、図8および図9に示すようなコ
ーナ用取付金物10に外嵌するように取付けられる。こ
のコーナ用取付金物10には、取付金物6と同様に係止
片16,16が設けてある。これらの係止片16,16
は笠木出隅4の突起9,9に弾性係合する。また、位置
決め片17…や釘挿通孔18も同様に設けてある。
出隅と呼ぶ)も笠木本体3と同様に断面が略溝形で隣合
う内側面に突起9,9が突設してある(図7)。その平
面形状は略L形で、略直角をなす笠木本体3,3のコー
ナに配されるようにしてある(図1および図6)。ま
た、この笠木出隅4は、図8および図9に示すようなコ
ーナ用取付金物10に外嵌するように取付けられる。こ
のコーナ用取付金物10には、取付金物6と同様に係止
片16,16が設けてある。これらの係止片16,16
は笠木出隅4の突起9,9に弾性係合する。また、位置
決め片17…や釘挿通孔18も同様に設けてある。
【0009】また、笠木本体3と笠木出隅4の目地部1
1の下側に対応する腰壁1の上端に防水シート12が敷
設してある。そして、これらの笠木の並び方向の防水シ
ート12の上面の両端にコーキング材13,13を盛り
上がるように設けている。これにより、図2に示すよう
に、一対のコーキング材13,13と防水シート12で
形成された溝の内部に目地部11が位置する。また、目
地部11は弾性材で形成されたジョイントカバー14で
覆われている。
1の下側に対応する腰壁1の上端に防水シート12が敷
設してある。そして、これらの笠木の並び方向の防水シ
ート12の上面の両端にコーキング材13,13を盛り
上がるように設けている。これにより、図2に示すよう
に、一対のコーキング材13,13と防水シート12で
形成された溝の内部に目地部11が位置する。また、目
地部11は弾性材で形成されたジョイントカバー14で
覆われている。
【0010】つぎに、施工手順ついて図1を参照して説
明する。まず、上記のように、目地部11の対応する腰
壁1の上端に防水シート12を敷設しかつ防水シート1
2の両端に略平行にコーキング材13,13を盛り上げ
る。また、防水シート12を設けない部分にもコーキン
グ材13′を塗布しておく。つぎに、取付金物6および
コーナ用取付金物10を、防水シート12に隣接するよ
うに腰壁1の上端に、位置決め片15,17を嵌合させ
釘挿通孔8,18に釘20…を打つことにより取付け
る。これら取付金物6およびコーナ用取付金物10の上
方から笠木本体3および笠木出隅4を被せて嵌め込む。
このとき、図10に示すように笠木本体3では、係止片
7が突起5に当たって嵌め殺し状態となる。笠木出隅4
でも同様に、係止片16が突起9に当たって嵌め殺し状
態となる。また、防水シート12の上に設けられたコー
キング材13,13は、笠木本体3および笠木出隅4の
下面に接合する。最後にジョイントカバー14を目地部
11に嵌合固定する。
明する。まず、上記のように、目地部11の対応する腰
壁1の上端に防水シート12を敷設しかつ防水シート1
2の両端に略平行にコーキング材13,13を盛り上げ
る。また、防水シート12を設けない部分にもコーキン
グ材13′を塗布しておく。つぎに、取付金物6および
コーナ用取付金物10を、防水シート12に隣接するよ
うに腰壁1の上端に、位置決め片15,17を嵌合させ
釘挿通孔8,18に釘20…を打つことにより取付け
る。これら取付金物6およびコーナ用取付金物10の上
方から笠木本体3および笠木出隅4を被せて嵌め込む。
このとき、図10に示すように笠木本体3では、係止片
7が突起5に当たって嵌め殺し状態となる。笠木出隅4
でも同様に、係止片16が突起9に当たって嵌め殺し状
態となる。また、防水シート12の上に設けられたコー
キング材13,13は、笠木本体3および笠木出隅4の
下面に接合する。最後にジョイントカバー14を目地部
11に嵌合固定する。
【0011】上記のように構成したので、目地部11か
ら水が浸入してもコーキング材13,13で堰き止めら
れる。したがって、水が腰壁1の上端面に沿って流れる
ことはない。また、目地部11は空間であり、この空間
を利用して笠木本体3等の線膨張を吸収できる。なお、
この実施例では、笠木本体3と笠木出隅4との接合部の
取付構造を示したが、笠木本体どうしの接合部の取付構
造も同様にして構成できる。
ら水が浸入してもコーキング材13,13で堰き止めら
れる。したがって、水が腰壁1の上端面に沿って流れる
ことはない。また、目地部11は空間であり、この空間
を利用して笠木本体3等の線膨張を吸収できる。なお、
この実施例では、笠木本体3と笠木出隅4との接合部の
取付構造を示したが、笠木本体どうしの接合部の取付構
造も同様にして構成できる。
【0012】
【考案の効果】この考案の笠木取付構造によれば、笠木
の目地部から水が浸入しても防水シートの両端に盛り上
げられたコーキング材で堰き止められる。このため、防
水性が良好となる。また、笠木の線膨張は、目地部の空
間により吸収できる。さらに、コーキング材が露出せず
かつジョイントカバーで目地部を覆ったので外観が向上
する。また、断面溝形の笠木の内側面に突起が設けら
れ、この突起に係止する係止片を有する取付金物を被取
付部材の上端に取付けたので、笠木の取付けが釘やねじ
等の固着具を必要とせず簡単に行え施工性が向上する。
また、防水シートに取付金物が隣接することにより、笠
木の防水シート近傍の部分が被取付部材から離れないよ
うに保持される。このため、施工時において、コーキン
グ材が乾燥するまで笠木と防水シートが近接した状態で
保持されるため、コーキング材による防水シートと笠木
の密着性が良好であり、防水性がさらに向上する。
の目地部から水が浸入しても防水シートの両端に盛り上
げられたコーキング材で堰き止められる。このため、防
水性が良好となる。また、笠木の線膨張は、目地部の空
間により吸収できる。さらに、コーキング材が露出せず
かつジョイントカバーで目地部を覆ったので外観が向上
する。また、断面溝形の笠木の内側面に突起が設けら
れ、この突起に係止する係止片を有する取付金物を被取
付部材の上端に取付けたので、笠木の取付けが釘やねじ
等の固着具を必要とせず簡単に行え施工性が向上する。
また、防水シートに取付金物が隣接することにより、笠
木の防水シート近傍の部分が被取付部材から離れないよ
うに保持される。このため、施工時において、コーキン
グ材が乾燥するまで笠木と防水シートが近接した状態で
保持されるため、コーキング材による防水シートと笠木
の密着性が良好であり、防水性がさらに向上する。
【図1】この考案の一実施例の分解斜視図である。
【図2】要部断面側面図である。
【図3】笠木本体の側面図である。
【図4】取付金物の平面図である。
【図5】図4の正面図である。
【図6】笠木出隅の平面図である。
【図7】図6のA方向の矢視図である。
【図8】コーナ用取付金物の平面図である。
【図9】図8の正面図である。
【図10】笠木本体を笠木取付金物に取付けた状態の断
面側面図である。
面側面図である。
【図11】従来例の概念図である。
3,4 笠木 11 目地部 12 防水シート 13 コーキング材 14 ジョイントカバー
Claims (1)
- 【請求項1】 被取付部材の上端に被せられ内側面に突
起が設けらた断面溝形の複数の笠木と、これらの笠木の
目地部に対応する前記被取付部材の上端に敷設された防
水シートと、前記笠木の並び方向の前記防水シートの上
面の両端に盛り上げられ前記目地部を挟んで対向する各
々の笠木の下面に接合したコーキング材と、前記防水シ
ートに隣接した前記被取付部材の上端に取付けられ前記
突起に係止された係止片を有する取付金物と、前記目地
部を覆うように前記笠木に嵌合固定されたジョイントカ
バーとを備えた笠木取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991099901U JP2563042Y2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 笠木取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991099901U JP2563042Y2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 笠木取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068565U JPH068565U (ja) | 1994-02-04 |
JP2563042Y2 true JP2563042Y2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=14259681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991099901U Expired - Lifetime JP2563042Y2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 笠木取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563042Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53117693A (en) * | 1977-03-24 | 1978-10-14 | Tokuyama Soda Co Ltd | Production of sodium bicarbonate |
JPS58103086A (ja) * | 1981-12-16 | 1983-06-18 | 勘甚 孝 | タイムレコ−ダ |
JPH0627182B2 (ja) * | 1987-08-31 | 1994-04-13 | ソマール株式会社 | 含浸に好適な液状エポキシ樹脂組成物 |
-
1991
- 1991-12-04 JP JP1991099901U patent/JP2563042Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH068565U (ja) | 1994-02-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19940920 |