JPS5838818Y2

JPS5838818Y2 - 間仕切り

Info

Publication number: JPS5838818Y2
Application number: JP1978067741U
Authority: JP
Inventors: 政彦小勝
Original assignee: 株式会社ナカ技術研究所
Priority date: 1978-05-22
Filing date: 1978-05-22
Publication date: 1983-09-02
Also published as: JPS54170009U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、建物内部を仕切って便所、化粧室などを形
成するための間仕切りに関する。

一般に、建物内部の間仕切りとしては金属製パネル或は
表面を塗装した木製パネルが用いられているが、金属製
パネルは木製パネルに比べて高価で加工が容易でなく、
便所のように水を頻繁に使用する場所では、水がかかり
或は高湿のために錆びたり腐食したりする。

一方、木製パネルは加工は容易であるが、切断や破損に
よって特に端面が露出して浸水等による腐食を生じ易い
。

また、上記いずれのパネルを用いる場合でも、パネルと
パネルの接合にビスなどの止着子を使用すると、その接
合部分から浸水して腐食するおそれがあると共に間仕切
りの組立てに手数がかかるという欠点がある。

この考案は上述の事情に鑑みてなされたものであり、特
に便所など水を使用する場所の間仕切りとして適した安
価で組立容易な間仕切りを提供することを目的とする。

以下、この考案の実施例を添付図面に基いて詳細に説明
する。

第１図および第２図は、この考案の間仕切りによって建
物内壁の一隅部に４つの個室Ａ、Ｂ、Ｃ。

Ｄから成る便所を形成した場合を示すもので、図示の間
仕切は、通路側と便所側を仕切る５枚の前壁パネル１
ａ、１ｂ、ＩＣ，１ｄ、１ｅと、便所を４個室に
仕切る４枚の隔壁パネル２ａ、２ｂ、２Ｃ，２ｄと、各
前壁パネル間に形成された各個室への出入口に取り付け
られ、内側に開くことができる４枚のドアーパネル３ａ
、３ｂ、３Ｃ，３ｄとで構成されている。

上記各パネル１ａないしｌｅ、２ａないし２ｄ。

３ａないし３ｄはいずれも表面を塗装した木製パネルで
あり、前壁パネル１ａ、１ｂ、ＩＣ，１ｄおよび
ドアーパネル３ａ、３ｂ、３Ｃ，３ｄノ左右両端
面、ならびに側壁に隣接した前壁パネル１ｅおよび隔壁
パネル２ａ、２ｂ、２Ｃ，２ｄの入口側端面には、各端
面を保護するためにそれぞれ以下のような端面カバーが
取り付けられる。

第３図ないし第５図を参照して説明すると、２つの個室
にまたがる前壁パネルｌｂ、ｌｃ、ｌｄの左右両端面に
は、第３図に示すように凹溝４が設けられ、各凹溝４内
に端面カバー５と一体に形成された抜止め用小突起を有
する突出部６を圧入することによって端面カバー５が固
定される。

また、個室Ａの前壁パネル１ａの入口側端面および壁側
の前壁パネル１ｅの入口側端面（第５図）には他の前壁
パネルと同様に凹溝４が設けられ、これに突出部６が圧
入することによって端面カバー５が固定される。

この端面カバー５は、前壁パネル１ｂ、１Ｃ，ｌｄ、ｌ
ｅの端面を被覆する主体部４８の長手方向両縁部に被覆
用突出縁４６を形威し、前壁パネル１ｂ、ＩＣ，１
ｄ、１ｅの端面及びその隅部を完全に被覆するように
形成されている。

これらの端面カバー５の外側表面は、ドアーパネル３
ａ、３ｂ、３Ｃまたは３ｄが蝶番７（第３図）
を支点として反時計方向に回転する際ドアーの端部と接
触しないようにするために、凹曲面状に形成される。

一方、ドアーパネル３ａ、３ｂ、３Ｃ，３ｄの左右両端
面にも上記と同様に凹溝４が設けられ、各凹溝４に突出
部６を圧入することによって端面カバー８が固定される
が、これらの端面カバー８の外側表面は、前壁パネル端
面カバー５の凹曲面に対応して凸曲面状に形成される。

また、隔壁パネル２ａ、２ｂ、２Ｃ，２ｄの入口側端面
には、第３図および第４図に示すように、凹溝４内に圧
入される抜止め用小突起を有する突出部６とその反対側
で長手方向中央部に形成された抜止の用小突起を有する
外向き突出部９とを備えた接合用端面カバー１０が固定
され、各隔壁パネルは、その接合用端面カバー１０を前
壁パネル１ａ、１ｂ、ＩＣ，１ｄの便所側表面または
左右各端面に圧入固定されたカバーと直接または適宜の
連結部材を介して連結することにより、上記前壁パネル
と結合される。

この時、接合用端面カバー１０の長手方向両縁部には前
述した端面カバー５と同様に被覆用突出縁４６が形成さ
れているので、各隔壁パネル２ａ、２ｂ、２
Ｃ，２ｄの端面及びその隅部は確実に被覆され、外部に
露出しない。

すなわち、各個室Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ間を仕切る各隔壁パネ
ル２ｂ、２Ｃ，２ｄは、第３図に示すように、前壁パネ
ル１ｂ、ＩＣ，１ｄの表面上所定の位置に形成され
た凹溝１１内に抜止め用小突起を有する突出部１２を圧
入固定された表面カバー１３にはパネル表面に開口する
接合用凹部４７が設けられており、この接合用凹部４７
に、接合用端面カバー１０と外向き突出部９を圧入する
ことによって各前壁パネル１ｂ、ＩＣ，１ｄと結合
される。

また、便所外部に面した隔壁パネル２ａは、第４図に示
すように、その接合用端面カバー１０と、前壁パネル１
ａの外側端面の凹溝４内に圧入固定された接合用端面カ
バー１０とを柱状の連結部材２０を介して連結すること
により、前壁パネル１ａと結合される。

この連結部材２０は、直角をなす両側部に各接合用端面
カバー１０の外向き突出部９を圧入固定するための凹溝
２１を有する。

上述した各端面カバー５，８、接合用端面カバー１０お
よびパネル接合用表面カバー１３は、いずれもプラスチ
ック材料で一体成形されるものであるが、上記端面カバ
ーの突出部６は第３図ないし第５図に示すように中空に
形成されることが好ましく、これにより、端面カバーを
パネル端面に取り付ける際突出部６を変形させて凹溝４
内に容易に圧入することができる。

次に、上記各パネルの床面および側壁への取付けについ
て説明する。

先ず、前壁パネル１ａないし１ｅは、第６図に示すよう
に下端面をプラスチック材料製の端面カバー１４によっ
て保護されるが、この端面カバー１４は、パネル下端面
に形成された凹溝４内に圧入される抜止め用小突起を有
する突出部６を有すると共に、その反対側に長溝１５を
形成する断面り字状の突出部１６．１６を有する。

そして、各前壁パネルは、床面上に設置された適宜個数
の円筒状基部３０と、この円筒状基部３０の内部にねじ
込まれ、頭部を上記長溝１５内に遊嵌されたボルト３１
と、円筒状基部３０の外周部に螺合され、上端とボルト
３１の頭部とで上記端面カバー１４のＬ字状突出部１６
．１６を締め付けて挾持したスリーブ３２とから成るパ
ネル支持装置によって、床面上高さ調節可能に支持、固
定される。

なお、前壁パネル１ａないし１ｅの上端部は、第２図お
よび第６図に示すように水平方向に延びた断面略Ｕ字状
の取付部材３３によって直線状に連結される。

また、前壁パネル１ｅの壁側端部は、第２図および第５
図に示すように、側壁に沿って鉛直方向にアンカーポル
）４０で固定された断面略Ｕ字状のパネル取付部材４
１に取り付けられる。

このパネル取付部材４１は、前壁パネル１ｅの端部を嵌
合させる長溝４２を形成する両側部４３．４３を有し、
これによってパネルを支持するだけでなく上記パネルの
端部を保護するカバーとしても作用するものである。

一方、隔壁パネル２ａないし２ｄの壁側端部も上記前壁
パネル１ｅと同様にして側壁に取り付けられる。

すなわち、隔壁パネルの壁側端部は、第４図に示すよう
に壁に沿って固定されたパネル取付部材４１の長溝４２
内に嵌合されると共に、第７図に示すように隔壁パネル
の上下端にビス止めされたＬ字状金具４５の一部を両側
部４３．４３の底部に形成された小溝４４．４４内に挿
入することによって、上記取付部材４１に固定される。

以上詳述したように、この考案によれば、木製パネルに
よって間仕切りを構成するので、現場での加工および取
扱いが容易であり、また、木製パネルの端面をカバーで
被覆することにより木製パネルの前述のような欠点を除
去して、便所など水を使用する場所でも長期間使用可能
にすると共に、端面カバー及び接合用端面カバーはビス
などの止着子を用いることなくパネル端面に圧入固定さ
れ、その上、隔壁パネルに圧入固定された接合用端面カ
バーの外向き突出部を前壁パネルに圧入固定された表面
カバーの接合用凹部に水平方向がら当接させて押し込む
だけで前壁パネルと隔壁パネルを相互に結合することが
できるので、個室を多数形成する場合でも間仕切りの組
立てを迅速かつ容易に遂行できるという顕著な効果が得
られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、この考案の間仕切りによって建
物内壁の一隅部に形成された便所の平面図および正面図
。第３図、第４図および第５図は、そレソレ第２図の線Ｉ
ＩＩ−ＩＩＩ、１Ｖ−ＩＶオよびＶ−Ｖに沿う水平断
面図。第６図および第７図は、それぞれ第１図の線ｖＩ−Ｖ■
に沿う垂直断面図。１ａ、１ｂ、ＩＣ、ｌｄ、１ｅ−−・−
・前壁パネル、２ａ、２ｂ、２Ｃ、２ｄ・・−・
・・隔壁パネル、３ａ、３ｂ、３Ｃ，３ｄ・・・・・・
ドアーパネル、４・・・・・・凹溝、５，８・・・・・
・端面カバー、１０・・・・・・接合用端面カバー、６
・・・・・・中空突出部、７・・・・・・蝶番、９・・
・・・・外向き突出部、１１・・・・・・凹溝、１３・
・・・・・表面カバー、１４・・・・・・端面カバー、
２０・・・・・・連結部材、３０・・・・・・円筒状基
部、３１・・・・・・ボルト、３２・・・・・・スリー
ブ、４１・・・・・・パネル取付部材、４２・・・・・
・長溝、４６・・・・・・被覆用突出縁、４７・・・・
・・接合用凹部、４８・・・・・・主体部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

便所、化粧室などと通路とを仕切る木製の前壁パネル及
び各個室間を仕切る木製の隔壁パネルを組合わせてなる
間仕切りにおいて、前記前壁パネルの左右両端面の少な
くとも一方に、該端面を被覆する主体部と該主体部の長
手方向両縁部に上記端面の隅部を被覆すべく突出した被
覆用突出縁とを有するプラチツク製の端面カバーを該前
壁パネルに形成した凹溝に圧入することにより固定し、
前記隔壁パネルの端面には該端面を被覆する主体部と該
主体部の長手方向両縁部に上記端面の隅部を被覆すべく
突出した被覆用突出縁とを有すると共に上記主体部の長
手方向中央部にて外方に突出する外向き突出部を有する
プラスチック製の接合用端面カバーを該隔壁パネルに形
成した凹溝に圧入することにより固定し、がつ前記前壁
パネルの表面には前記接合用端面カバーの外向き突出部
が嵌合する接合用凹部を有するプラスチック製の表面カ
バーを該前壁パネルに形成した凹溝に圧入することによ
り固定し、前記隔壁パネルの接合用端面カバーの外向き
突出部を前記前壁パネルの表面カバーの接合用凹部に圧
入することにより前記隔壁パネルと前壁パネルとを結合
したことを特徴とする間仕切り。