JP3630913B2 - 建築用ジッパーガスケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物においてガラス板や外壁板のような板材を固定するための建築用ジッパーガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図4に示すように、ガラス板(板材)1の端部10を嵌め込む板材嵌込溝101を有するゴム本体102と、ジッパー103とからなるジッパーガスケット100が知られている(たとえば、実開平6−47570号公報)。該ジッパーガスケット100は、ゴム本体102のジッパー溝104にジッパー103を嵌め込むことで、ゴム本体102におけるジッパー溝104の近傍部分をガラス板1の側面に押し付けて、ガラス板1をコンクリート部2に固定すると共に、ガラス板1の端部10をシールする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、建築物の構造上、図5(a)のようにジッパーガスケット100の断面積が大きいものがあり、この場合、ジッパー103およびジッパー溝104の断面積を大きくして、変形部105を図5(b)のように大きく倒すことで、ガラス板1を嵌め込み易くしている。しかし、図5(a)のジッパー103が大きいので、ジッパー103の嵌め込み作業が困難となり、施工性が著しく低下する。
【0004】
一方、図6のようにジッパー103を小さくすると、変形部105の肉が大きくなるので、変形部105が倒れにくくなるから、ガラス板1の嵌め込みが困難となる。
【0005】
本発明は、前記従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、ジッパーガスケットの断面積が大きくても、板材およびジッパーの嵌め込み作業が容易な建築用ジッパーガスケットを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の建築用ジッパーガスケットは、ジッパーが横断面において複数個に分割されていることを特徴とする。
なお、本発明における「横断面」とは、ジッパー溝の長手方向に直交する断面をいい、たとえば図4のA−A断面およびB−B断面をいう。
【0007】
本発明によれば、ジッパーが複数個に分割されているので、ジッパー溝を大きくすることができる。そのため、ゴム本体を大きく変形させることができるから、板材の嵌め込み作業が容易になる。一方、ジッパー溝が大きくても、ジッパーが複数個に分割されているから、各ジッパーが小さくなるので、ジッパーの嵌め込み作業も容易になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1および図2は第1実施形態を示す。
図1に示すように、ガラス板(板材)1は、ジッパーガスケット3を介して、たとえばコンクリート部2に固定されている。ジッパーガスケット3は、別体の主ジッパー4および補助ジッパー5からなるジッパー6と、ゴム本体7とで構成されている。
【0009】
本実施形態の場合、ジッパーガスケット3はYH型であり、コンクリート部2の取付溝20に嵌合するアンカー部70をゴム本体7に有しており、該アンカー部70が取付溝20に嵌合していることによって、ゴム本体7がコンクリート部2に固定されている。前記ゴム本体7には、ガラス板1を嵌め込む板材嵌込溝71と、ジッパー6を嵌め込む第1のジッパー溝72とが形成されており、これらの溝71,72の間に形成された変形部73が、図2(b)のように、倒れる(変形する)構造になっている。
【0010】
図1において、前記ジッパー6の補助ジッパー5は、第1のジッパー溝72に嵌まり込むもので、ゴム本体7の2本の突条部74に係合する係合部50を備えている。該補助ジッパー5には、前記主ジッパー4が嵌まり込む第2のジッパー溝51が形成されて、補助ジッパー5は全体が略V字型に形成されている。前記補助ジッパー5は、第2のジッパー溝51の奥51aがV型に形成されて、薄肉ヒンジ部52を形成しており、図2(c)のように、該薄肉ヒンジ部52において、補助ジッパー5を第2のジッパー溝51に向って屈曲させ易くなっている。なお、図1の主ジッパー4の形状は、図4の従来のジッパー103と同様な形状になっている。
【0011】
図1の前記主ジッパー4の硬度S4 、補助ジッパー5の硬度S5 およびゴム本体7の硬度S7 は、下記の(1) 式のように設定するのが好ましい。
S4 >S5 >S7 …(1)
【0012】
つぎに、施工方法について説明する。
まず、図2(a)のように、アンカー部70の近傍にコーキング剤8を打った後に、アンカー部70をコンクリート部2の取付溝20に嵌め込む。ついで、図2(b)のように、変形部73を第1のジッパー溝72に向って倒すことで板材嵌込溝71を拡げ、該板材嵌込溝71にガラス板1を挿入して嵌め込む。
【0013】
この際、第1のジッパー溝72が大きいので、変形部73が第1のジッパー溝72に向って大きく倒れるから、板材嵌込溝71が大きく開く。したがって、ガラス板1の嵌め込み作業が容易になる。
【0014】
その後、図2(c)の矢印Cで示すように、補助ジッパー5を第2のジッパー溝51に向って屈曲させて、補助ジッパー5を第1のジッパー溝72に嵌め込む。ここで、補助ジッパー5には第2のジッパー溝51が形成されているから、補助ジッパー5を第2のジッパー溝51に向って屈曲させることができるので、補助ジッパー5を第1のジッパー溝72に嵌め込む作業が容易になる。特に、本実施形態では、第2のジッパー溝51の奥51aがV型に切欠されて薄肉ヒンジ部52が形成してあるから、補助ジッパー5を屈曲させ易いので、前記嵌め込み作業がより一層容易になる。
【0015】
その後、図2(d)のように、主ジッパー4を補助ジッパー5の第2のジッパー溝51に嵌め込む。ここで、主ジッパー4の断面積は小さいので、嵌め込み作業が容易になる。特に、本実施形態では、主ジッパー4の形状が、図4の従来のジッパー103と同様な形状であるから、従来より用いているジッパー嵌込治具を用いることができるので、嵌め込み作業がより一層容易になる。
【0016】
図1のように、主ジッパー4が嵌め込まれることで、補助ジッパー5を介して、変形部73がガラス板1の側面に押し付けられることにより、ガラス板1が固定されると共に、ガラス板1の端部10がシールされる。
【0017】
また、本実施形態では、主ジッパー4および補助ジッパー5の硬度がゴム本体7の硬度よりも大きいので、主ジッパー4による圧力が変形部73に良好に伝わりシール性が良くなる。また、補助ジッパー5の硬度が主ジッパー4の硬度よりも小さいので、補助ジッパー5を屈曲させ易いという利点もある。
【0018】
なお、本発明は、主ジッパー4、補助ジッパー5およびゴム本体7の硬度を限定するものではなく、たとえば、主ジッパー4および補助ジッパー5の硬度を同程度とし、かつ、主ジッパー4および補助ジッパー5の硬度をゴム本体7よりも大きくしてもよい。また、補助ジッパー5の硬度を主ジッパー4の硬度よりも大きくしてもよい。
【0019】
また、主ジッパー4、補助ジッパー5およびゴム本体7の色彩を互いに異ならせてもよく、あるいは、主ジッパー4および補助ジッパー5を樹脂で構成するなど互いに異なる材質でジッパーガスケット3を構成してもよい。
【0020】
図3は本発明の理解に役立つ参考例を示す。
本参考例では、ジッパー6が、互いに隣接する第1のジッパー4Aと第2のジッパー5Aとに分割され、かつ、これらのジッパー4A,5Aが1つのジッパー溝72の内に嵌め込まれている。
【0021】
なお、前記実施形態ではYH型ガスケットについて説明したが、本発明はY型やH型の他のジッパーガスケットに適用することもできる。また、板材がガラス板ではなく、外壁板のようなものである場合についても適用できる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ジッパーが横断面において複数に分割されているから、ジッパー溝を大きくしても、各ジッパーが小さくなるので、ジッパーの嵌め込み作業が容易になる。また、ジッパー溝が大きいので、ゴム本体におけるジッパー溝と板材嵌込溝との間の部分をジッパー溝に向って大きく倒すことができるから、板材嵌込溝が大きく拡がり、したがって、板材の嵌め込み作業が容易になる。
【0023】
さらに、本発明のように、ジッパーを主ジッパーと補助ジッパーとに分割すれば、補助ジッパーを第2のジッパー溝に向って屈曲させることで縮めることができるから、大きな補助ジッパーの嵌め込み作業が容易になる。しかも、主ジッパーは小さいので、主ジッパーを補助ジッパーの第2のジッパー溝に嵌め込む作業も容易になる。また、主ジッパーの形状を通常のジッパーと同様な形状とすることもでき、このようにすることで、通常用いるジッパー嵌込治具を用いることができるから、主ジッパーの嵌め込み作業が更に容易になる。
【0024】
また、請求項2のように、補助ジッパーに薄肉ヒンジ部を形成すれば、補助ジッパーが屈曲し易くなるので、補助ジッパーの嵌め込み作業が更に容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるガラス板の固定構造を示す断面図である。
【図2】施工手順を示す断面図である。
【図3】参考例を示す建築用ジッパーガスケットの横断面図である。
【図4】従来のガラス板の固定構造を示す斜視図である。
【図5】ジッパーが大きい場合の従来例を示す断面図である。
【図6】ジッパーを小さくした場合の断面図である。
【符号の説明】
1:板材
10:端部
3:ジッパーガスケット
4:主ジッパー
5:補助ジッパー
51:第2のジッパー溝
52:薄肉ヒンジ部
6:ジッパー
7:ゴム本体
72:第1のジッパー溝
Claims (2)
- 板材の端部を嵌め込む板材嵌込溝とジッパーを嵌め込むジッパー溝とをゴム本体に形成し、該ゴム本体の前記ジッパー溝に前記ジッパーを嵌め込むことで前記ゴム本体における前記板材嵌込溝近傍の部分を板材の側面に押し付けるようにした建築用ジッパーガスケットであって、
前記ジッパーが横断面において主ジッパーおよび補助ジッパーに分割されており、前記補助ジッパーが前記ゴム本体のジッパー溝に嵌まり込み、該補助ジッパーには前記主ジッパーが嵌まり込む第2のジッパー溝が形成されている建築用ジッパーガスケット。 - 請求項1において、
前記補助ジッパーには、前記第2のジッパー溝の奥に、該補助ジッパーを第2のジッパー溝に向って屈曲させ易くするための薄肉ヒンジ部が形成されている建築用ジッパーガスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09010797A JP3630913B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 建築用ジッパーガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09010797A JP3630913B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 建築用ジッパーガスケット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10266716A JPH10266716A (ja) | 1998-10-06 |
JP3630913B2 true JP3630913B2 (ja) | 2005-03-23 |
Family
ID=13989306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09010797A Expired - Lifetime JP3630913B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 建築用ジッパーガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3630913B2 (ja) |
-
1997
- 1997-03-24 JP JP09010797A patent/JP3630913B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH10266716A (ja) | 1998-10-06 |
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