JP2651294B2 - コンクリート構造物用の目地材及びこれを用いたコンクリート構造物用の目地仕上げ工法 - Google Patents

コンクリート構造物用の目地材及びこれを用いたコンクリート構造物用の目地仕上げ工法

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JP2651294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プレキャストコンク
リートにて予め工場等で形成した柱や梁等の構造部材を
現場において組み上げて建物を建造する建築工法に関連
するもので、各構造部材の接合部の目地隙間に例えばモ
ルタル等の充填材を充填して目地仕上げする際に、充填
材を充填するための外周枠として用いる目地材及びこれ
を用いた目地仕上げ工法に関する。
【0002】
【従来の技術】前記の如き建築工法の場合には、例えば
図3に示すように、柱Pと梁Bの接合部に20mm前後
の幅の目地隙間Cが生じるようになっており、この目地
隙間Cを最終的にモルタル等の充填材の充填により目地
仕上げする必要がある。尚、柱Pに梁Bを載せるについ
て鉄板Fが介在せられている。
【0003】この目地仕上げについて従来用いられてい
る工法は、図4に示すように、目地隙間Cの周囲を合板
のような板材を用いて外周枠Vを形成し、この外周枠V
内にモルタルMを流し込んで硬化させる、というもの、
あるいは、図5に示すように、目地隙間Cの外周部に、
シリコーン樹脂やウレタン樹脂等のコーキング材を充填
して硬化させることにより外周枠Fを形成し、この外周
枠F内にモルタルMを流し込んで硬化させる、というも
ので、前者の場合には最終的に外周枠Vが取り去られて
モルタルMが“目地”として表に現れ、後者の場合には
コーキング材による外周枠Fが“目地”として表に現れ
ることになる。
【0004】このような従来の工法を作業性という点で
からみると、硬くて釘打ちのし辛いプレキャストコンク
リートの柱Pや梁Bに釘打ちで板材Vを止める作業が大
変であるし、またコーキング材の充填には相当の熟練が
要求され、しかも充填時間もかなり掛り、さらにモルタ
ルMの流込みが可能になる状態までコーキング材が硬化
するのに約1日という時間を要する……というように非
常に面倒でありまた時間が掛かり、極めて作業性が悪い
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、この発明
では、より簡単な作業でしかも短時間で目地仕上げを行
えるような目地材及びこれを用いた目地仕上げ工法を提
供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】このような目的
は、弾性材を用い中央に中空部を有する細長の中空体に
して形成されており、接合部の目地隙間に挿入した際に
目地隙間の側面に変形して押接する返しリップが各縦側
壁に突設されてなる目地材により達成される。
【0007】この目地材は、返しリップが挿入方向逆向
きに傾斜変形すると共に、中空部がある程度潰れ変形し
て目地隙間に挿入されるもので、この返しリップの傾斜
変形及び中空部の潰れ変形による弾性により目地隙間の
幅のバラツキにも容易に対応できるし、またこれらの変
形による弾性力で返しリップが目地隙間の側面に強く押
し付けられ、この押付け力により十分な保持力、つまり
流し込まれるモルタル等の充填材を保持するに十分な保
持力を得られる。したがって、この目地材を用いると、
これを目地隙間の外周部に挿入するだけの非常に簡単で
何ら熟練を要しない作業で十分な保持力を持った外周枠
を即形成でき、作業の簡略化及び作業時間の大幅な短縮
を実現できる。
【0008】このような目地材については、挿入方向側
の先端部に、返しリップより幅が狭まくされ、充填材を
充填した際に充填材に埋まり込むようにされた引っ掛け
リップを形成すると好ましい。すなわち、引っ掛けリッ
プが充填材中に食い込み、これにより目地材の固定がよ
り確実になり、経時変化による脱落のような現象も防止
できる。
【0009】また、このような目地材については、基端
部に、目地隙間の周囲に当接して挿入量を規制するスト
ッパリップを設けるのが好ましい。すなわち、ストッパ
リップにより目地材の挿入量を常に一定のものに規制で
き、作業性及び見栄えをよくすることができる。
【0010】さらに、このような目地材については、中
空部内にV字状の断面形状を持つ潰れ状態整形リブを設
けるようにするのが好ましい。すなわち、圧潰調整リブ
のV字状断面形状の働きにより、中空構造の潰れ変形が
常に左右のバランスのとれた状態で生じるようになり返
しリップによる保持をより安定したものにできる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。この実
施例による目地材1は、図1に示すように、一対の縦側
壁2、2、及び縦側壁2に交差する一対の横側壁3a、
3bにより囲まれた中空部4を有する細長の中空体にし
て形成されている。その素材としてはゴム系の弾性材が
用いられるもので、特に耐候性の高いエチレン・プロピ
レンゴム(EPM、EPDM等)が好ましい。
【0012】縦側壁2、2は、図2に示すように、柱P
と梁Bの接合部の目地隙間Cに挿入された際に目地隙間
Cの側面に接する部分で、挿入方向(矢示X方向)に対
し逆向きに傾斜する傾斜面5fを有し三角形状の断面形
状とされた返しリップ5がそれぞれに2列ずつ突設され
ている。
【0013】この返しリップ5、5、……は、その幅W
rが予め目地隙間Cの所定幅Wcより十分に広くされ、
且つ縦側壁2より剛性が大きくなるようにされている。
これは、10mm程度はあり得る目地隙間Cの幅のバラ
ツキに対応できるような大きな変形を可能にし、しか
も、後述のように流し込まれるモルタルのような充填材
を外周枠として保持するための保持力を十分に得られる
ようにするためである。すなわち、目地隙間Cに挿入さ
れた際に、返しリップ5、5、……が挿入方向逆向きに
傾斜変形すると共に中空部4がある程度潰れ変形するこ
とにより、目地隙間Cの幅のバラツキに対応し、また両
変形による弾性力で目地隙間Cの側面に返しリップ5、
5、……が強く押し付けられて保持力が得られるもので
ある。
【0014】横側壁3a、3bは、挿入方向により先端
部側と基端部側とに区別されるもので、先端部側の横側
壁3aには引っ掛け溝6が中央に凹設された引っ掛けリ
ップ7が形成されている。この引っ掛けリップ7は、こ
れを後述のモルタルM中に食い込ませることにより、目
地材1の固定をより確実なものとして経時変化による脱
落のような現象を防止するためのものであり、したがっ
て、後述のようにして流し込まれたモルタルMがこれを
包み込み易いように、返しリップ5より幅を狭まくして
形成されている。
【0015】また、基端部側の横側壁3bにはストッパ
リップ8、8が形成されており、このストッパリップ
8、8が目地隙間Cの周囲に当接することにより目地材
1の挿入量が常に一定になるように規制している。
【0016】さらに、中空部4の内部には潰れ状態整形
リブ9が設けられている。この潰れ状態整形リブ9は、
略左右対称とされたやや平べったいV字状の断面形状に
形成されており、このV字状断面形状で一種の緩衝作用
を果たすことにより、中空部4の潰れを常に左右のバラ
ンスのとれた状態で生じさせるように機能するもので、
この機能をさらに補強するために潰れ状態整形リブ9の
形状に対応させて、先端部側の横側壁3aも同様のV字
状の断面形状となるようにされている。この結果、常に
左右のバランスのとれた状態で中空部4が潰れ変形する
ようになり、返しリップ5、5、……による前述の保持
力をより安定したものにできる。
【0017】このような目地材1を用いて目地仕上げを
行うには、先ず、目地材1を目地隙間Cの外周部全体
に、後のモルタルMの流し込み口になる部分だけを残し
て、挿入する。それから、これにより形成された外周枠
内にモルタルMを流し込んで硬化させる。
【0018】ここで、目地隙間Cの外周部全体にモルタ
ル用の外周枠を形成するにはコーナー部の手当てが必要
になるが、このコーナー部用には目地材1と同様のある
いはこれに準じた構造で予めコーナー部用として曲折さ
せて形成したものを用いるものである。
【0019】
【発明の効果】この発明による目地材は、以上説明した
ように、弾性材を用い中空構造にされており、返しリッ
プが挿入方向逆向きに傾斜変形すると共に中空部が潰れ
変形した状態で目地隙間に挿入され、この両変形による
弾性力で返しリップが目地隙間の側面に強く押し付けら
れ、この押付け力により十分な保持力を得られるように
なっているので、目地隙間の幅にバラツキがあっても、
目地隙間の外周部に挿入するだけの非常に簡単で何ら熟
練を要しない作業で十分な保持力を持った外周枠を即形
成でき、したがって、これを用いた目地仕上げ工法によ
れば、作業の簡略化及び作業時間の大幅な短縮を実現で
きる。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】目地材の斜視図である。
【図2】目地材を目地隙間に挿入した状態を示す断面図
である。
【図3】柱と梁の接合部の構造を示す斜視図である。
【図4】従来の目地仕上げの方法を示す断面図である。
【図5】従来の目地仕上げの方法の他の例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 目地材 4 中空部 5 返しリップ 7 引っ掛けリップ 8 ストッパリップ 9 潰れ状態整形リブ P 柱 B 梁 C 目地隙間 M 充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−72844(JP,A) 実開 昭53−37214(JP,U) 実開 昭50−114127(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレキャストコンクリートにて形成した
    柱や梁等の各構造部材の接合部の目地隙間に、当該目地
    隙間を埋め尽くすように充填材を充填するための外周枠
    として用いるコンクリート構造物用の目地材であって、 弾性材を用いて中央に中空部を有する細長の中空体に形
    成され、且つ目地隙間に挿入した際に目地隙間の側面に
    変形して押接する返しリップが各縦側壁に突設されると
    ともに、中空部の内部にV字状の断面形状を持つ潰れ状
    態整形リブが懸け渡すようにして設けられ、そして返し
    リップの変形に際して潰れ状態整形リブを変形させつつ
    中空部が潰れ変形するようになっているコンクリート構
    造物用の目地材。
  2. 【請求項2】 挿入方向側の先端部に、返しリップより
    幅が狭まくされ、充填材を充填した際に充填材に埋まり
    込むようにされた引っ掛けリップが形成されている請求
    項1に記載のコンクリート構造物用の目地材。
  3. 【請求項3】 基端部に、目地隙間の周囲に当接して挿
    入量を規制するストッパリップが形成されている請求項
    1または請求項2に記載のコンクリート構造物用の目地
    材。
  4. 【請求項4】 プレキャストコンクリートにて形成した
    柱や梁等の各構造部材の接合部の目地隙間の外周部に、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の目地材を挿入
    することにより外周枠を形成し、この外周枠内で目地隙
    間を埋め尽くすように充填材を充填して硬化させるよう
    にしたコンクリート構造物用の目地仕上げ工法。
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