JP5026190B2 - 桟橋の隙間を塞ぐ方法、隙間材、及び桟橋 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、杭材により支持されたコンクリート製の橋上部が所定の間隔ごとに複数設置された桟橋の隣接する橋上部間に形成された隙間を塞ぐ桟橋の隙間を塞ぐ方法であって、隣接する前記橋上部間の前記隙間内に、該隙間の全体に行き渡るように、柔軟性を有する材料からなる中空の型材を介装させ、該型材の内部に、流動性を有するとともに、時間の経過に伴って硬化して弾性体となる充填材を充填して、前記型材を前記隙間の形状に合致するように膨張変形させることにより、前記隙間を塞ぐことを特徴とする。
本発明の桟橋の隙間を塞ぐ方法によれば、隣接する橋上部間の隙間内に、隙間の全体に行き渡るように型材を介装させて、型材の内部に充填材を充填して型材を隙間の形状に合致するように膨張変形させることにより、隣接する橋上部間の隙間を塞ぐことができる。また、柔軟性を有する材料からなる型材の内部に、時間の経過に伴って硬化して弾性材となる充填材が充填されるので、隣接する橋上部間が高波や地震等によって相対的に移動しても、それに追従して型材を介して充填材が弾性変形することになるので、隣接する橋上部間の隙間から型材と充填材とからなる隙間材が外れるのを防止できる。
本発明の隙間材によれば、隣接する橋上部間の隙間内に、隙間の全体に行き渡るように型材を介装させて、型材の内部に充填材を充填して型材を隙間の形状に合致するように膨張変形させることにより、隣接する橋上部間の隙間を塞ぐことができる。また、柔軟性を有する材料からなる型材の内部に、時間の経過に伴って硬化して弾性材となる充填材が充填されるので、隣接する橋上部間が高波や地震等によって相対的に移動しても、それに追従して型材を介して充填材が弾性変形することになるので、隣接する橋上部間の隙間から型材と充填材とからなる隙間材が外れるのを防止できる。
本発明の隙間材によれば、係合部が橋上部の表面に係合していることにより、隙間材が隣接する橋上部間の隙間から下方に抜け落ちるのが防止される。
さらに、本発明は、杭材により支持されたコンクリート製の橋上部が所定の間隔ごとに複数設置され、隣接する橋上部間に形成された隙間が隙間材によって塞がれる桟橋であって、前記隙間材は、隣接する前記橋上部間の前記隙間内に、該隙間の全体に行き渡るように介装される柔軟性を有する材料からなる中空の型材と、前記型材の内部に充填される、流動性を有するとともに、時間の経過に伴って硬化して弾性体となる充填材とからなり、 前記型材内に前記充填材を充填して、前記型材を前記隙間の形状に合致するように膨張変形させることにより、前記隙間が塞がれることを特徴とする。
本発明の桟橋によれば、隣接する橋上部間の隙間内に、隙間の全体に行き渡るように型材を介装介装させて、型材の内部に充填材を充填して型材を隙間の形状に合致するように膨張変形させることにより、隣接する橋上部間の隙間を塞ぐことができる。また、柔軟性を有する材料からなる型材の内部に、時間の経過に伴って硬化して弾性材となる充填材が充填されるので、隣接する橋上部間が高波や地震等によって相対的に移動しても、それに追従して型材を介して充填材が弾性変形することになるので、隣接する橋上部間の隙間から型材と充填材とからなる隙間材が外れるのを防止できる。
以下、本発明の隙間材の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の隙間材10を示す図であり、図2〜図4は隙間材10を用いて桟橋を構築する方法を説明するための図である。図4に示すように、桟橋100は、ドルフィン桟橋であり、海底に打設された鋼管杭やコンクリート杭などの杭材12により支持され、隙間をあけて並置された数メートル程度の高さの橋上部としての複数のコンクリート部材11と、これらのコンクリート部材11の間の隙間に挿入された隙間材10とで構成される。
まず、図2に示すように、海底に鋼管杭やコンクリート杭などの杭材12を打設し、打設した杭材12の上方に複数のコンクリート部材11を隙間を空けて設置する。
次に、図3に示すように、型材20をコンクリート部材11間の隙間に挿入する。この際、型材20には充填材30が充填されておらず、変形させることができるので、容易にコンクリート部材11の間の隙間に挿入することができる。
以上の工程により、桟橋100を構築することができる。
以下、本発明の隙間材の第2実施形態を説明する。
図5は、本発明の隙間材の第2実施形態を示す図である。同図に示すように、本実施形態の隙間材50は、型材60と、型材60に充填されたシリコンゴムなどの硬化性流動体からなる充填材70とで構成される。型材60は、板状に形成されたゴムなどの柔軟性を有する材料からなり、中空の平板状に形成されている。上面の両端付近には吊り下げヒンジ62が設けられ、上面の中央付近には充填口61が設けられている。
まず、海底に鋼管杭やコンクリート杭などの杭材12を打設し、打設した杭材12の上方に複数のコンクリート部材11を隙間を空けて配置する。
次に、図6に示すように、吊り下げヒンジ62に通したワイヤー63により型材60を揚重し、コンクリート部材11の間に型材60を挿入する。
次に、図7に示すように、型材60の吊り下げヒンジ62を切断する。
以上の工程により桟橋200が構築される。
10A、10B 係合部
11 コンクリート部材
12 杭材
20、60 型材
21、61 充填口
30、70 充填材
62 吊り下げヒンジ
100,200 桟橋
Claims (4)
- 杭材により支持されたコンクリート製の橋上部が所定の間隔ごとに複数設置された桟橋の隣接する橋上部間に形成された隙間を塞ぐ桟橋の隙間を塞ぐ方法であって、
隣接する前記橋上部間の前記隙間内に、該隙間の全体に行き渡るように、柔軟性を有する材料からなる中空の型材を介装させ、
該型材の内部に、流動性を有するとともに、時間の経過に伴って硬化して弾性体となる充填材を充填して、前記型材を前記隙間の形状に合致するように膨張変形させることにより、前記隙間を塞ぐことを特徴とする桟橋の隙間を塞ぐ方法。 - 杭材により支持されたコンクリート製の橋上部が所定の間隔ごとに複数設置された桟橋の隣接する橋上部間に形成された隙間を塞ぐ隙間材であって、
隣接する前記橋上部間の前記隙間内に、該隙間の全体に行き渡るように介装される柔軟性を有する材料からなる中空の型材と、
前記型材の内部に充填される、流動性を有するとともに、時間の経過に伴って硬化して弾性体となる充填材とからなり、
前記型材内に前記充填材を充填して、前記型材を前記隙間の形状に合致するように膨張変形させることにより、前記隙間を塞ぐことを特徴とする隙間材。 - 前記隙間材は、前記橋上部の表面に係合するように、少なくとも上部に横方向に突出するように形成された係合部を備えることを特徴とする請求項2に記載の隙間材。
- 杭材により支持されたコンクリート製の橋上部が所定の間隔ごとに複数設置され、隣接する橋上部間に形成された隙間が隙間材によって塞がれる桟橋であって、
前記隙間材は、隣接する前記橋上部間の前記隙間内に、該隙間の全体に行き渡るように介装される柔軟性を有する材料からなる中空の型材と、前記型材の内部に充填される、流動性を有するとともに、時間の経過に伴って硬化して弾性体となる充填材とからなり、
前記型材内に前記充填材を充填して、前記型材を前記隙間の形状に合致するように膨張変形させることにより、前記隙間が塞がれることを特徴とする桟橋。
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