JP2583015B2 - 足場装置 - Google Patents

足場装置

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JP2583015B2
JP2583015B2 JP6008244A JP824494A JP2583015B2 JP 2583015 B2 JP2583015 B2 JP 2583015B2 JP 6008244 A JP6008244 A JP 6008244A JP 824494 A JP824494 A JP 824494A JP 2583015 B2 JP2583015 B2 JP 2583015B2
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locking pin
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、柱、梁等を施工する際
に用いられる足場装置に関する。
【従来の技術】従来より、脚立等の台を活用して木製若
しくは鋼製足場を設置する場合が多かった。この場合、
足場の安全性を確保するために、例えば1.8m間隔で
脚立やウマ等を設ける必要があり、安定した足場の設置
が難しく、しかも足場を設置する度に足場の固定作業が
必要となり、足場設置作業に時間を費やすという問題が
あった。そこで最近は、図11に示す足場装置1′を活
用して足場10を設置する工法が提案されている。H型
鋼から成る柱5にはボルト等にて箱形の柱取付金具3′
が固定され、この柱取付金具3′に上方に開口した差込
孔8が設けられている。また、足場10を支持する足場
取付金具2の柱5側の端部には上記差込孔8に上方から
差し込まれて支持される差込脚11′が垂下突設されて
いる。そして、足場取付金具2′の差込脚11′を柱取
付金具3′の差込孔8に上方から差し込む一方で、足場
取付金具2′を下方から補強する補強金具6の先端に設
けたコ字状片7を柱5の側面に嵌め込むことにより、足
場取付金具2が柱5に対して水平支持され、この足場取
付金具2の上に足場10が載設されるようになってい
る。このとき、差込脚11′の抜け止め防止対策とし
て、従来は別体の外れ止めピンや楔など(図示せず)を
用いて、差込脚11′を柱取付金具3′に対して固定す
るようにしていた。
【発明が解決しようとする課題】ところが、別体の外れ
止めピンや楔を用いて足場取付金具2を柱取付金具3′
に固定する従来方式では、部品数の増加に伴い柱取付金
具3′の差込孔8に対する足場取付金具2の差込脚1
1′の装入が面倒であり、足場10の取付け作業に多く
の手間と時間がかかるという問題がある。そのうえ従来
の外れ止めピンや楔は、差込脚11′を一方向のみ装入
でき、反対方向には引き抜くことができないようにする
のが一般的であり、このため、差込孔8から差込脚1
1′を引き抜くのが困難であり、足場10の取外し作業
にも多くの手間と時間がかかるという問題があった。本
発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、柱取付金具に対して足場取付金具
を容易にしかも十分な抜け止め状態で取付けることがで
きると共に、柱取付金具から足場取付金具を容易に取外
すことができるようにした足場装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る足場装置は、柱5に固定される柱取付
金具3に上方に開口した差込孔8と側方に開口した係止
孔9とが夫々設けられ、足場10を支持する足場取付金
具2の柱5側の端部に上記差込孔8に上方から差し込ま
れて支持される差込脚11が設けられ、差込脚11の側
面には柱取付金具3の係止孔9に対応するピン孔20が
形成されると共に、差込脚11の内部にはピン孔20か
ら出没自在となった係止ピン4と、係止ピン4をピン孔
20から突出する方向Bへ向けて常にバネ付勢するバネ
手段12とが夫々収納され、上記係止ピン4は、差込脚
11の差し込み時にバネ手段12のバネ力に抗してピン
孔20内に引き込まれることにより差込脚11は差込孔
8に差し込み自在とされ、且つ差込脚11のピン孔20
が上記係止孔9に対応する位置に移動したときにバネ手
段12のバネ力によりピン孔20の外方へ押し出される
係止ピン4が上記係止孔9に側方から係止することによ
り差込脚11が柱取付金具3に抜け止めされ、差込脚1
1の引き抜き時にはバネ手段12のバネ力に抗して係止
ピン4がピン孔20内に引き込まれて係止ピン4が係止
孔9から離脱することにより差込脚11が差込孔8から
引き抜き可能とされて成ることを特徴とする。また上記
差込脚11のピン孔20の径Dは係止ピン4の径Cより
も大きく設定され、バネ手段12は、下部13が差込脚
11の下端部に設けた開口15付近に固定されると共に
上部が差込脚11の差し込み方向Aに沿って立上がり先
端が自由端となった立上り部18を備えた板バネ12A
から成り、板バネ12Aの上部に係止ピン4が支持され
て成るのが好ましい。さらに上記差込脚11のピン孔2
0の径Dは係止ピン4の径Cよりも大きく設定され、バ
ネ手段12は、上部が差込脚11の上端部付近に固定さ
れると共に下部14が差込脚11の差し込み方向Aに沿
って垂下して先端が自由端となった垂下部25を有する
板バネ12Cから成り、板バネ12Cの先端側に係止ピ
ン4が支持されて成るのが好ましい。また上記係止ピン
4は差込脚11の差し込み方向Aと交差する方向へ延び
たパイプ30内に収納され、バネ手段12は上記係止ピ
ン4をパイプ30内から差込脚11のピン孔20の外方
へ突出する方向Bへ常にバネ付勢するコイルバネ12B
から成るのが好ましい。
【作用】しかして本発明によれば、差込脚11の差し込
み時には、差込脚11内に収納した係止ピン4がバネ手
段12のバネ力に抗してピン孔20内に引き込まれるこ
とにより、差込脚11が差込孔8に差し込み自在とな
り、さらに差込脚11のピン孔20が柱取付金具3の係
止孔9に対応する位置に移動したときにバネ手段12の
バネ力によりピン孔20の外方へ押し出される係止ピン
4が上記係止孔9に側方から係止することにより、柱取
付金具3に対して差込脚11がワンタッチで取付けられ
る。このとき、係止ピン4がバネ手段12のバネ力に抗
してピン孔20内に引き込まれない限り、係止ピン4と
係止孔9との係止状態が保持されるので、柱取付金具3
の差込孔8に対する差込脚11の十分な抜け止め効果が
発揮される。また、差込脚11の引き抜き時には、バネ
手段12のバネ力に抗して係止ピン4がピン孔20内に
引き込まれることにより係止ピン4が係止孔9から離脱
するので、柱取付金具3に対して差込脚11を確実に固
定できる構造でありながら、差込脚11の装入、着脱が
容易となる。
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例を図面に基づ
いて説明する。本実施例では足場取付金具2を箱形の柱
取付金具3に取付ける際の抜け止め防止用係止ピン4の
構造を備えた足場装置1を例示する。足場装置1は、図
3に示すように、建物物の本体であるH型鋼などから成
る柱5にボルト等で固定される箱形の柱取付金具3と、
足場を支持する足場取付金具2とで構成される。なお図
中、6は柱5の側面に嵌め込まれるコ字状片7を有する
補強金具である。先ず、箱形の柱取付金具3の側部3a
には、図1に示すように、柱5と平行に上下方向に開口
した差込孔8が設けられ、側部3aの中央側には柱5と
は反対側の側方に開口した係止孔9が設けられている。
一方、上記足場10を支持する足場取付金具2の柱5側
の端部には、上記柱取付金具3の差込孔8に上方から差
し込まれて支持される中空状の差込脚11が垂下突設さ
れている。差込脚11の下端部には、バネ手段12を構
成するL形の板バネ12A(図4)の下部13を固定す
るための補強板17が取付けられている。板バネ12A
の下部13の先端は、柱5に近い側の端部において補強
板17の下面にネジ16にて固定されており、開口15
に面して配置された板バネ12Aの下部13の部分が上
下方向に移動自在となっている。さらに、板バネ12A
の下部からは差込脚11の差し込み方向Aに沿って立上
がり先端が自由端となった立上り部18が屈曲形成さ
れ、この立上り部18の上部に係止ピン4が支持されて
いる。係止ピン4は板バネ12Aによって後述するピン
孔20から突出する方向Bへ向けて常にバネ付勢されて
いる。上記差込脚11の柱5とは反対側の側面には、上
記係止ピン4が出没自在となったピン孔20が設けられ
ている。このピン孔20は、柱取付金具3の差込孔8に
対する差込脚11の装着時に柱取付金具3の係止孔9に
対応して配置されるものであって、図2(a)に示すよ
うに、ピン孔20の径Dは係止ピン4の径Cよりも大き
く設定されており、これにより、係止ピン4はピン孔2
0から出没自在であると同時に上下方向に移動自在とな
っている。さらに、差込脚11の柱5とは反対側の側面
の外側は、上記ピン孔20に対応するテーパ状ピン孔2
1を備えた側面補強プレート22にて補強されており、
側面補強プレート22のテーパ状ピン孔21は、上記ピ
ン孔20の径Dと略同径に設定されると共に、外側に向
かうにつれて径が徐々に大きくなったテーパ状に形成さ
れており、係止ピン4はピン孔20,21に対して余裕
を持って出没できる構造となっている。次に、足場装置
1を設置する際は、最初に複数の柱5に柱取付金具3を
夫々固定し、足場取付金具2の差込脚11を柱取付金具
3の差込孔8に装入することにより、足場取付金具2を
柱5に対して水平支持する。つまり、図2(a)に示す
ように、差込脚11を柱取付金具3の差込孔8に向けて
上方から矢印イ方向に装入する。そして、板バネ12A
のバネ力によってピン孔20から突出する係止ピン4が
柱取付金具3の上端に当たると、係止ピン4がピン孔2
0内で上向きに変形して板バネ12Aの立上り部18が
板バネ12Aの下部13を中心に後方へ撓み(図2
(b)の状態)、差込脚11をさらに装入すると係止ピ
ン4は差込孔8の内側壁に摺接してピン孔20内で矢印
ロ方向に引き込まれる(図2(c)の状態)。このと
き、板バネ12Aの曲げは係止ピン4の上下動に連動し
ており、しかもピン孔20の径Dは係止ピン4の径Cよ
りも大きく設定され、さらにテーパ状ピン孔21は外側
に拡開するテーパ状に形成されているから、ピン孔2
0、テーパ状ピン孔21に夫々余裕を持たせて柱取付金
具3から係止ピン4にかかる圧力を分散させることがで
き、係止ピン4はピン孔20内にスムーズに引き込まれ
るようになる。そして、図2(d)に示すように、差込
脚11のピン孔20が柱取付金具3の係止孔9の上端よ
りも下方へ移動したときには、板バネ12Aのバネ力に
より係止ピン4が矢印ホ方向へ回動して係止孔9に係止
することにより、柱取付金具3に対して差込脚11がワ
ンタッチで取付けられる。またこの状態では、差込脚1
1を引き抜く方向と係止ピン4による係止方向とが直交
しており、しかも係止ピン4を押さない限り係止ピン4
を係止孔9から離脱させることはできないため、柱取付
金具3に対する差込脚11の十分な抜け止め効果が発揮
され、確実に固定される。その後、足場10を針金など
によって足場取付金具2の上に固定して足場10の取付
け作業を完了する。一方、足場10を取外す際には、図
2(d)に示す状態から差込脚11を矢印ハ方向へ引き
抜く。そして、係止ピン4に対して矢印ハ方向から係止
孔9の上端が当たると係止ピン4が下方へ押されて矢印
ニ方向に回動しようとして係止孔9から抜け、このまま
の状態で差込脚11を差込孔8から引き抜くことができ
る。このとき、力の作用方向により差込脚11を装入す
る際は係止ピン4が引っ込み易く、引き出そうとする力
は係止ピン4が押し出される構造であるため、差込脚1
1の装着時にあっては差込孔8から簡単に外れる心配が
なく、尚且つ差込脚11の引き抜き時には差込孔8から
ワンタッチで取外せるものである。その結果、柱取付金
具3に対する足場取付金具2のスムーズな装入と確実な
固定、さらには容易な取外しができるようになり、足場
10の取付け及び取外しの作業性が向上する。しかも、
本実施例の差込脚11の抜け止め防止対策としての構成
部品は差込脚11に取付けられた係止ピン4、板バネ1
2A、ネジ16から成り、従来のような別体の外れ止め
ピン方式や楔方式と比較して、差込脚11全体をシンプ
ルな構造体とすることができる。また、板バネ12A、
係止ピン4の構造部を差込脚11と一体化させずに、別
部品として後付けすることが可能であり、部品交換も容
易に行なうことができる。そのうえL形の板バネ12A
全体の曲げを活用してその力学的変化により係止ピン4
を上下させるようにしたから、耐久性に優れたものとな
る。尚、側面補強プレート22は省略されてもよい。 (実施例2)本発明の第2の実施例を図5乃至図7に示
す。本実施例では、図5に示すように、プッシュ式の係
止ピン4が差込脚11内に固定されて差込脚11の差し
込み方向Aと交差する方向へ延びたパイプ30内に収納
されると共に、バネ手段12を構成するコイルバネ12
Bにより係止ピン4をパイプ30内から差込脚11のピ
ン孔20の外方へ突出する方向Bへ常にバネ付勢するよ
うにしたものである。また本実施例では、係止ピン4が
出没自在となったピン孔20、テーパ状ピン孔21の夫
々の口径は係止ピン4とほぼ同径に設定されている。そ
の他の構成は図1の実施例と同様である。しかして、本
実施例では差込脚11の差し込み時と引き抜き時の両方
において、係止ピン4を指で押し込む必要がある。つま
り、差込脚11の装入時には図6(a)に示すように、
係止ピン4を指50で押圧して、コイルバネ12Bを圧
縮させて係止ピン4をパイプ30内に押し込み、このま
まの状態で差込脚11を差込孔8に差し込む。このと
き、図6(b)に示すように、係止ピン4は差込孔8の
内側壁に摺接しながらピン孔20内に押し込まれた状態
で保持される。そして、差込脚11のピン孔20が柱取
付金具3の係止孔9の上端よりも下方へ移動したときに
は、コイルバネ12Bのバネ力により係止ピン4がピン
孔20の外方へ押し出されて係止孔9に側方から係止す
ることにより、柱取付金具3に対して差込脚11をワン
タッチで取付けることができる。またこの状態では、差
込脚11を引き抜く方向と係止ピン4による係止方向と
が直交しており、しかも係止ピン4を押さない限り係止
ピン4を係止孔9から離脱させることはできないため、
柱取付金具3に対する差込脚11の十分な抜け止め効果
が発揮され、確実に固定される。一方、差込脚11を引
き抜く際にも、係止ピン4を指50で押圧して係止ピン
4をパイプ30内に押し込むだけで差込脚11を差込孔
8から容易に引き抜くことができる。また本実施例で
は、差込脚11の抜け止め防止対策としての構成部品は
差込脚11に取付けた図7に示す係止ピン4、コイルバ
ネ12B、パイプ30から成り、従来のような別体の外
れ止めピン方式や楔方式と比較して、全体をシンプルな
構造体とすることができる。しかも、パイプ30の中に
係止ピン4とコイルバネ12Bを収納したことにより、
係止ピン4、コイルバネ12Bを正確な位置で支持でき
ると共に、係止ピン4、コイルバネ12Bの構造部を差
込脚11と一体化させずに、別部品として後付けするこ
とが可能であり、部品交換も容易となる。 (実施例3)本発明の第3の実施例を図8乃至図10に
示す。本実施例では、図8に示すように、プッシュ式の
係止ピン4をバネ手段12を構成する長寸の板バネ12
Cの端部に支持し、この係止ピン4を差込脚11のピン
孔20の外方へ突出する方向Bへ常にバネ付勢するよう
にしたものである。その他の構成は図1の実施例と同様
である。本実施例の板バネ12Cは、図8に示すよう
に、差込脚11の内部に収納されるものであって、上部
14aが差込脚11の上端部付近に溶接60等によって
固定されると共に下部14bが差込脚11の差し込み方
向Aに沿って垂下して先端が自由端となった垂下部25
を有しており、この垂下部25の先端にピン孔20、テ
ーパ状ピン孔21から出没自在となった係止ピン4が支
持されている。しかして、差込脚11の差し込み時と引
き抜き時の両方において、係止ピン4を指50で押し込
む必要がある。先ず差込脚11の装入時に、図9(a)
に示すように、指50で係止ピン4を押圧すると、板バ
ネ12Cは上部14aを中心に撓んで係止ピン4がピン
孔20内に押し込まれ、そのままの状態で差込脚11を
差込孔8内に装入することができる。このとき、ピン孔
20の径は係止ピン4の径よりも大きく設定され、さら
にテーパ状ピン孔21は外側に拡開するテーパ状に形成
されているから、ピン孔20、テーパ状ピン孔21に夫
々余裕を持たせて柱取付金具3から係止ピン4にかかる
圧力を分散させることができ、係止ピン4はピン孔20
内にスムーズに引き込まれるようになる(図9(b)の
状態)。そして、差込脚11のピン孔20が柱取付金具
3の係止孔9の上端よりも下方へ移動したときには、板
バネ12Cのバネ力により係止ピン4がピン孔20の外
方へ押し出されて係止孔9に側方から係止することによ
り、柱取付金具3に対して差込脚11をワンタッチで取
付けることができる。またこの状態では、差込脚11を
引き抜く方向と係止ピン4による係止方向とが直交して
おり、しかも係止ピン4を押さない限り係止ピン4を係
止孔9から離脱させることはできないため、柱取付金具
3に対する差込脚11の十分な抜け止め効果が発揮さ
れ、確実に固定される。一方、差込脚11を引き抜く際
にも、係止ピン4を指で押圧することにより係止ピン4
をピン孔20内に押し込むことができ、そのままの状態
で差込脚11を差込孔8から引き抜くことができる。ま
た本実施例では、差込脚11の抜け止め防止対策として
の構成部品は差込脚11に取付けた図10に示す係止ピ
ン4、板バネ12Cから成り、従来のような別体の外れ
止めピン方式や楔方式と比較して、全体をシンプルな構
造体とすることができる。しかも、差込脚11の内部を
板バネ12Cの収納スペースとして活用することによ
り、長寸の板バネ12Cであっても差込脚11に収納す
ることができ、板バネ12Cの収納性が良くなる。さら
に、板バネ12C、係止ピン4の構造部を差込脚11と
一体化させずに、別部品として後付けすることが可能で
あり、部品交換も容易となると共に、長寸の板バネ12
Cを用いたことにより、耐久性に優れたものとなる。上
記各実施例では、本発明に係る足場装置1を建物の柱5
に適用したけれど、建物以外の架設の柱にも広く適用で
きるものである。
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の発明によ
れば、柱に固定される柱取付金具に上方に開口した差込
孔と側方に開口した係止孔とが夫々設けられ、足場を支
持する足場取付金具の柱側の端部に上記差込孔に上方か
ら差し込まれて支持される差込脚が設けられ、差込脚の
側面には柱取付金具の係止孔に対応するピン孔が形成さ
れると共に、差込脚の内部にはピン孔から出没自在とな
った係止ピンと、係止ピンをピン孔から突出する方向へ
向けて常にバネ付勢するバネ手段とが夫々収納されたも
のであって、差込脚の差し込み時においては、差込脚内
に収納した係止ピンがバネ手段のバネ力に抗してピン孔
内に引き込まれることにより、差込脚が差込孔に差し込
み自在となり、しかも差込脚のピン孔が柱取付金具の係
止孔に対応する位置に移動したときにバネ手段のバネ力
によりピン孔の外方へ押し出される係止ピンが上記係止
孔に側方から係止することにより、柱取付金具に対して
足場取付金具を容易にしかも十分な抜け止め状態で取付
けることができ、確実に固定できると共に、従来のよう
な別体の外れ止めピン方式や楔方式と比較して、柱取付
金具の差込孔に対する差込脚の装入、固定が容易とな
り、足場の取付け作業にかかる手間と時間を削減でき
る。さらに、差込脚の引き抜き時においては、バネ手段
のバネ力に抗して係止ピンがピン孔内に引き込まれるこ
とにより係止ピンが係止孔から離脱するので、柱取付金
具に対して差込脚を確実に固定できる構造でありなが
ら、足場取付金具の着脱が容易となり、足場の取外し作
業にかかる手間と時間を削減できるという効果がある。
また請求項2記載の発明によれば、差込脚のピン孔の径
は係止ピンの径よりも大きく設定され、バネ手段は、下
部が差込脚の下端部に設けた開口付近に固定されると共
に上部が差込脚の差し込み方向に沿って立上がり先端が
自由端となった立上り部を備えた板バネから成り、板バ
ネの上部に係止ピンを支持したから、ピン孔に余裕を持
たせて係止ピンにかかる圧力を分散させることができ、
係止ピンをピン孔内にスムーズに引き込ませることがで
きると共に、差込脚の抜け止め防止対策としての構成部
品を差込脚に取付けられた係止ピン、板バネ等にて構成
したから、従来のような別体の外れ止めピン方式や楔方
式と比較して、差込脚全体をシンプルな構造体とするこ
とができると共に、板バネ全体の曲げを活用できるの
で、耐久性が向上するという効果がある。また請求項3
記載の発明によれば、差込脚のピン孔の径は係止ピンの
径よりも大きく設定され、バネ手段は、上部が差込脚の
上端部付近に固定されると共に下部が差込脚の差し込み
方向に沿って垂下して先端が自由端となった垂下部を有
する板バネから成り、板バネの先端側に係止ピンを支持
したから、差込脚の抜け止め防止対策としての構成部品
は差込脚に取付けた係止ピン、板バネから成り、従来の
ような別体の外れ止めピン方式や楔方式と比較して、全
体をシンプルな構造体とすることができ、しかも、差込
脚の内部を板バネの収納スペースとして活用することに
より、長寸の板バネであっても差込脚に収納することが
でき、収納性が良くなると共に、板バネ全体の曲げを活
用できるので、耐久性が向上するという効果がある。さ
らに請求項4記載の発明によれば、係止ピンは差込脚の
差し込み方向と交差する方向へ延びたパイプ内に収納さ
れ、バネ手段は上記係止ピンをパイプ内から差込脚のピ
ン孔の外方へ突出する方向へ常にバネ付勢するコイルバ
ネにて構成したから、差込脚の抜け止め防止対策として
の構成部品は差込脚に取付けた係止ピン、コイルバネ、
パイプから成り、従来のような別体の外れ止めピン方式
や楔方式と比較して、全体をシンプルな構造体とするこ
とができ、しかもパイプの中に係止ピンとコイルバネを
収納することにより、係止ピン、コイルバネを正確な位
置で支持できるという効果がある。また、係止ピン、パ
イプを別部品として後付けすることが可能であり、部品
交換を容易に行なうことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の一部破断正面図であ
る。
【図2】(a)〜(d)は係止ピン及び板バネの動作を
説明する概略断面図である。
【図3】同上の足場装置の正面図である。
【図4】同上の板バネの斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施例の一部破断正面図であ
る。
【図6】(a)(b)は係止ピン及びコイルバネの動作
を説明する概略断面図である。
【図7】(a)は係止ピンの正面図、(b)はパイプの
斜視図、(c)はコイルバネの斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施例の一部破断正面図であ
る。
【図9】(a)(b)は係止ピン及び板バネの動作を説
明する概略断面図である。
【図10】(a)は同上のピンの正面図、(b)は板バ
ネの斜視図である。
【図11】従来の足場装置の正面図である。
【符号の説明】
1 足場装置 2 足場取付金具 3 柱取付金具 4 係止ピン 5 柱 8 差込孔 9 係止孔 10 足場 11 差込脚 12 バネ手段 12A,12C 板バネ 12B コイルバネ 15 開口 18 立上り部 20 ピン孔 25 垂下部 30 パイプ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱に固定される柱取付金具に上方に開口
    した差込孔と側方に開口した係止孔とが夫々設けられ、
    足場を支持する足場取付金具の柱側の端部に上記差込孔
    に上方から差し込まれて支持される差込脚が設けられ、
    差込脚の側面には柱取付金具の係止孔に対応するピン孔
    が形成されると共に、差込脚の内部にはピン孔から出没
    自在となった係止ピンと、係止ピンをピン孔から突出す
    る方向へ向けて常にバネ付勢するバネ手段とが夫々収納
    され、上記係止ピンは、差込脚の差し込み時にバネ手段
    のバネ力に抗してピン孔内に引き込まれることにより差
    込脚は差込孔に差し込み自在とされ、且つ差込脚のピン
    孔が上記係止孔に対応する位置に移動したときにバネ手
    段のバネ力によりピン孔の外方へ押し出される係止ピン
    が上記係止孔に側方から係止することにより差込脚が柱
    取付金具に抜け止めされ、差込脚の引き抜き時にはバネ
    手段のバネ力に抗して係止ピンがピン孔内に引き込まれ
    て係止ピンが係止孔から離脱することにより差込脚が差
    込孔から引き抜き可能とされて成ることを特徴とする足
    場装置。
  2. 【請求項2】 差込脚のピン孔の径は係止ピンの径より
    も大きく設定され、バネ手段は、下部が差込脚の下端部
    に設けた開口付近に固定されると共に上部が差込脚の差
    し込み方向に沿って立上がり先端が自由端となった立上
    り部を備えた板バネから成り、板バネの上部に係止ピン
    が支持されて成ることを特徴とする請求項1記載の足場
    装置。
  3. 【請求項3】 差込脚のピン孔の径は係止ピンの径より
    も大きく設定され、バネ手段は、上部が差込脚の上端部
    付近に固定されると共に下部が差込脚の差し込み方向に
    沿って垂下して先端が自由端となった垂下部を有する板
    バネから成り、板バネの先端側に係止ピンが支持されて
    成ることを特徴とする請求項1記載の足場装置。
  4. 【請求項4】 係止ピンは差込脚の差し込み方向と交差
    する方向へ延びたパイプ内に収納され、バネ手段は上記
    係止ピンをパイプ内から差込脚のピン孔の外方へ突出す
    る方向へ常にバネ付勢するコイルバネから成ることを特
    徴とする請求項1記載の足場装置。
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