JP2007143274A - クランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の取付状態ではクランプをしっかりと係止し、クランプを取り外すときには、容易に取り外しを可能とすること。
【解決手段】
ワイヤーハーネス等の長尺状部材を保持して、車体パネル等の板状の構成部材に取付けるためのクランプ1において、係止体部20に設けられた係止手段には、板状の構成部材92に形成された孔部94に対する係止体部20の垂直方向の引き抜きに対しては引き抜くことを阻止するが、孔部94に対する係止体部20の斜め方向からの引き抜きに対しては引き抜きを許容する引き抜き可能手段が附加されていることを特徴とする引き抜き可能クランプ1。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ワイヤーハーネス等の長尺状部材を保持して、車体パネル等の板状の構成部材に取付けるために使用されるクランプに関するものである。
この技術に関連する従来のクランプが図12に記載されている。図12は、従来のワイヤーハーネス用のクランプ1を使用するときの状態を示す側面図である。図12に示すように、クランプ1は、ワイヤーハーネスを保持する保持部10と、保持部10から径方向外方に突設して一体的に形成され、ワイヤーハーネスを取付ける車体パネル92に形成された孔部94に挿入してこの孔部94に係止可能な係止体部20とを備えている。そして、車体パネル92に形成された孔部94に挿入する係止体部20には、この係止体部20を引き抜くことを阻止する係止手段が設けられている。図7に示したクランプ1では、係止体部20は、支柱部位24と支柱部位24の先端部位から拡開して配設された係止片部位26とを備えており、上記の係止手段は、係止片部位26の係止爪28が孔部94に係止される構成となっている。なお、この技術に関連するものとして、例えば、特許文献1にはワイヤーハーネスなどの被取付け部材を車両ボデーなどの相手側部材に取付けるための留め具が記載されている。
特開平9−217864号公報
図12に示した従来のクランプ1は、上記の係止手段により通常の取付状態では車体パネル92にしっかりと係止される。従って、孔部94に対する係止体部20の垂直方向の引き抜きに対しては係止爪28と孔部94との係止により係止片部位26が孔部94の径に対して踏ん張るので垂直方向の引き抜きが阻止される。一方、孔部94に対する係止体部20の斜め方向の引き抜きに対しては支柱部位24の頭部が孔部94と干渉することによって斜め方向の引き抜きが阻止される。つまり、従来のクランプ1は、作業者がワイヤーハーネスを引き抜く力の程度では係止体部20を孔部94から引き抜くことが許容されない構成となっている。しかし、このような構成であると、ワイヤーハーネス等の部材のリサイクルを考えた場合に、クランプ1の取り外しに手間が掛かる、という問題がある。すなわち、従来のクランプ1を取り外す場合には、非常に強い力が必要となるので重機などの専用の機械を使用しなければならない、という問題があった。
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、通常の取付状態ではクランプをしっかりと係止し、クランプを取り外すときには、容易に取り外しを可能とすることにある。
本発明は前記課題を解決するために、次の手段をとる。
まず、第1の発明は、ワイヤーハーネス等の長尺状取付部材を保持する保持部と、該長尺状取付部材を保持する保持部から径方向外方に突設して一体的に形成され前記長尺状取付部材を取り付けるべき板状の構成部材に形成された孔部に挿入して該孔部に係止可能な係止体部とを備え、前記板状の構成部材に形成された孔部に挿入する前記係止体部には該挿入された係止体部を該孔部から引き抜くことを阻止する係止手段が設けられたクランプであって、前記係止体部に設けられた係止手段には、前記板状の構成部材に形成された孔部に対する前記係止体部の垂直方向の引き抜きに対しては引き抜くことを阻止するが、前記孔部に対する前記係止体部の斜め方向からの引き抜きに対しては引き抜きを許容する引き抜き可能手段が附加されていることを特徴とする引き抜き可能クランプである。
この第1の発明によれば、係止体部の垂直方向の引き抜きは、係止手段により阻止される。これにより、通常の取付状態ではクランプをガタつかせたりすることなく安定した取付状態が維持され得る。また、係止体部の斜め方向からの引き抜きは、上記係止手段に附加された引き抜き可能手段により許容される。これにより、クランプを取り外すときには、容易に取り外すことが可能となる。
次に、第2の発明は、上記した第1の発明に係る引き抜き可能クランプにおいて、前記係止手段を形成する係止体部は、前記構成部材の孔部に対して貫通して配設される支柱部位と、該支柱部位の先端部位を基端として両側方向にに該先端部位から根元方向に向けて拡開して配設され前記構成部材の孔部への挿入時には縮径可能とされた係止片部位と、該係止片部に設けられた該係止片部位が前記孔部に嵌合した際に該孔部に係止する係止爪とを有しており、前記係止手段に附加される引き抜き可能手段は、前記係止体部の支柱部位の先端部位に前記係止片部位の取付基端が該支柱部位の内方方向に変形可能とする空所として形成されており、前記係止体部の垂直方向の引き抜きに対しては両側の取付基端の先端が当接状態となり引き抜くことを阻止するが、前記係止体部の斜め方向の引き抜きに対しては両側の取付基端の一方側が他方側に影響されることなく内方方向に変形状態となり引き抜くことを許容するものである。
この第2の発明によれば、係止体部の垂直方向の引き抜きは、係止片部位に設けられた係止爪が孔部と係止することにより阻止される。そして、係止手段に附加された引き抜き可能手段は、係止片部位の両側にある取付基端の先端が支柱部位の内方方向に変形可能な空所が形成された構成となっている。これにより、係止体部の垂直方向の引き抜きは、係止片部位の両側にある取付基端が当接することにより強固に阻止される。一方、係止体部の斜め方向からの引き抜きは、両側にある取付基端のうち一方の取付基端が他方の取付基端の影響を受けることなく内方方向に変形することにより許容される。
次に、第3の発明は、上記した第2の発明に係る引き抜き可能クランプにおいて、前記引き抜き可能手段として形成される前記支柱部位の先端部位に形成される空所の先端が撓むことのできる薄肉状の薄肉部で閉鎖されていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、空所の先端が薄肉状の薄肉部で閉鎖されているため、係止体部を孔部へ挿入する際に、支柱部位が支障となることなく、係止体部がスムーズに挿入される。また、この薄肉部は撓むことのできる構成であるので、支柱部位が内方方向へ変形可能となる。
次に、第4の発明は、上記した第1の発明に係る引き抜き可能クランプにおいて、前記係止手段を形成する係止体部は、前記構成部材の孔部に対して貫通して配設される支柱部位と、該支柱部位の先端部位を基端として両側方向に該先端部位から根元方向に向けて拡開して配設され前記構成部材の孔部への挿入時には縮径可能とされた係止片部位と、該係止片部に設けられた該係止片部位が前記孔部に嵌合した際に該孔部に係止する係止爪とを有しており、前記係止手段に附加される引き抜き可能手段は、前記支柱部位が門型形状として形成されており、該門型形状の支柱部位が前記係止体部の垂直方向の引き抜きに対しては門型形状の形態を維持して引き抜くことを阻止するが、前記係止体部の斜め方向の引き抜きに対しては門型形状の支柱部位は傾動して引き抜くことを許容するものである。
この第4の発明によれば、係止体部の垂直方向の引き抜きは、係止片部位に設けられた係止爪が孔部と係止することにより阻止される。そして、係止手段に附加された引き抜き可能手段は、斜め方向の引き抜きに対して傾動可能となる門型形状に形成された支柱部位により構成される。これにより、係止体部の垂直方向の引き抜きは、門型形状の支柱部位が踏ん張って門型形状の形態を維持することにより阻止される。一方、係止体部の斜め方向からの引き抜きは、門型形状の支柱部位が斜めに動くことにより許容される。
次に、第5の発明は、上記した第4の発明に係る引き抜き可能クランプにおいて、前記引き抜き可能手段として形成される前記門型形状に形成された支柱部位の内部位置には、該支柱部位の上端位置と下端位置とを斜めに繋ぐ繋部が設けられており、前記繋部の中央位置には、前記係止体部の斜め方向の引き抜きに対して弾性変形可能な円弧形状の弾性部位が形成されていることを特徴とする。
この第5の発明によれば、門型形状に形成された支柱部位の内部位置に繋部が斜めに配置されることにより、門型形状の形態が維持されやすくなる。これにより、係止体部の垂直方向の引き抜きをより確実に阻止することができる。また、繋部の中央位置に弾性部位が形成されることにより繋部が支障となることなく支柱部位の傾動が許容される。
次に、第6の発明は、上記した第1の発明に係る引き抜き可能クランプにおいて、前記係止手段を形成する係止体部は、前記構成部材の孔部に対して貫通して配設されT字形状に形成された支柱部位と、該T字形状に形成された支柱部位の上部の両端に接合されており、該接合箇所から上下方向に延びて両側に配設され、かつ該配設は根元方向に向けて拡開して配設され前記構成部材の孔部への挿入時には縮径可能とされた係止片部位と、該係止片部位に設けられた該係止片部位が前記孔部に嵌合した際に該孔部に係止する係止爪とを有しており、前記係止手段に附加される引き抜き可能手段は、前記両側に配設された係止片部位の上下部をたすき掛け状態で連接する架橋部位が両側の係止片部位間に配設されて形成されており、前記係止体部の垂直方向の引き抜きに対しては両側の係止片部位の下端が拡開状態を維持してとなり引き抜くことを阻止するが、前記係止体部の斜め方向の引き抜きに対しては該両側の係止片部位の係止爪間の拡開状態を前記架橋部位の働きにより狭める変形状態として引き抜くことを許容するものである。
この第6の発明によれば、係止体部の垂直方向の引き抜きは、係止片部位に設けられた係止爪が孔部と係止することにより阻止される。そして、係止手段に附加された引き抜き可能手段は、支柱部位の両側に配設された係止片部位の上下部をたすき掛け状態で連接する架橋部位により構成される。これにより、係止体部の垂直方向の引き抜きは、係止片部位が拡開状態を維持し、係止爪が孔部としっかりと係止されることにより阻止される。一方、係止体部の斜め方向からの引き抜きは、架橋部位が係止爪間の拡開状態をその間隔を狭くするように作用することで許容される。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
まず、第1の発明においては、通常の取付状態では、板状の構成部材に形成された孔部に対し、クランプをガタつかせたりすることなく安定した取付状態とすることができる。従って、ワイヤーハーネス等の長尺状部材の保持状態を安定させることができる。また、クランプを取り外すときには、重機等の機械を使用することなく作業員が引き抜く力程度のものでクランプを容易に取り外すことができる。従って、ワイヤーハーネス等の長尺状部材をリサイクルする場合にはクランプの取り外し作業を迅速に行うことが可能になる。
次に、第2の発明によれば、係止体部の垂直方向への引き抜きを強固なものとしつつ、係止体部の斜め方向への引き抜きをより確実に行うことができる。
次に、第3の発明によれば、係止体部を孔部に挿入するときに、よりスムーズに挿入させることができる。
次に、第4の発明によれば、係止手段に附加される引き抜き手段をシンプルな構成にすることにより係止体部の斜め方向への引き抜きを許容することができる。
次に、第5の発明によれば、支柱部位の門型形状の形態をしっかりと維持することで係止体部の垂直方向の引き抜きをより確実に阻止することができる。
次に、第6の発明によれば、架橋部位が支柱部位の両側に配設された係止片部位を相互に作用させることによりクランプを簡単に取り外すことが可能になる。
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施形態に係るクランプ1を示す斜視図である。図2は、図1に示したクランプ1を上から見た正面図である。図3は、第1の実施形態に係るクランプ1を使用するときの状態を示す側面図である。図4は、係止体部20が孔部94に係止された状態(図4(A))と係止体部20を斜め方向に引き抜く状態(図4(B))を示す側面図である。図1に示すように、クランプ1は、全体がポリエチレン等の合成樹脂製とされており、ワイヤーハーネス等の長尺状取付部材(図示省略)を保持する保持部10と、保持部10と一体的に形成された係止体部20を備えている。クランプ1は、保持部10でワイヤーハーネスやパイプなどの長尺状取付部材を結束して、係止体部20で車体パネルなどの板状の構成部材に取付け可能な構成となっている。これにより、ワイヤーハーネス等の長尺状部材をクランプ1に保持した状態にすることができる。
図1に示すように、保持部10は、係止体部20と一体的に形成された保持部本体12と、保持部本体12の一端側から外側に伸びて形成された保持ベルト14とを備えている。保持部本体12の側面には、貫通した状態で細長略四角形状の本体孔部12aが形成されている。クランプ1は、ワイヤーハーネスを保持ベルト14で束ねた後に、保持ベルト14の先端を本体孔部12aに差し込むことによりワイヤーハーネスを保持することができる構成となっている。
図1及び図3に示すように、係止体部20は、長尺状取付部材を保持する保持部10から径方向外方に突設して一体的に形成されている。また、係止体部20は、長尺状取付部材を取付けるべき車体パネル92に形成された孔部94に挿入してこの孔部94に係止可能な構成となっている。
係止体部20は、図1乃至図3に良く示されるように、孔部94よりも大きな外径で形成された皿形状の基部22と、基部22の中央部位から突設した柱形状の支柱部位24と、支柱部位24の先端部位を基端として翼形状に形成された係止片部位26と、係止片部位26の先端部位で段差状に形成された係止爪28と、を有して構成されている。
基部22は、係止体部20の先端側から孔部94に挿入する挿入力を作用させると、車体パネル92の表面と当接する。そして、基部22は、当接した際に挿入方向とは逆方向に生じる反力を受止める。
支柱部位24は、車体パネル92の孔部94に対して貫通して配設される構成となっている。これにより、クランプ1を孔部94に挿入しやすくすることが可能になる。支柱部位24は、孔部94に対応した大きさ形状に形成されている。ここで、孔部94に対応した大きさ形状とは、係止体部20を孔部94へ挿入したときにガバガバになったり、きつくて挿入できなくなったりしない形状、という意味である。図3に示すように、第1の実施形態におけるクランプ1では、係止体部20の先端側は長孔状の孔部94に対してやや大きく形成されている。
また、図1及び図3に示すように、支柱部位24の上端側は、凹形状に形成されている。凹形状に形成された上端側の支柱部位24は、その両端で立設して形成された左柱24a、右柱24bと、左柱24aと右柱24bとの間で空間容積として形成された空所25を備えた構成となっている。空所25は、左柱24a及び右柱24bの先端部位がそれぞれ内方方向に変形可能な空間容積として形成されている。
係止片部位26は、左柱24aと右柱24bの先端部位を基端として支柱部位24の両側外方向に伸びた左翼片26a、右翼片26bとして形成されている。左翼片26aと右翼片26bは、それぞれ左柱24aと右柱24bの先端部位から根元方向に向けて拡開して配設されている。そして、左翼片26a及び右翼片26bは、車体パネル92の孔部94への挿入時には縮径可能な構成とされている。
係止爪28は、係止片部位26が孔部94に嵌合した際に孔部94に係止する構成となっている。また、係止爪28は、左翼片26aと右翼片26bの先端部位に段差状に形成された左爪28a、右爪28bとして形成されている。左爪28a及び右爪28bが段差形状に形成されることにより、係止体部20の孔部94に対してしっかりと係止される。
続いて、第1の実施形態に係るクランプ1の使用方法について説明する。
まず、係止体部20を車体パネル92に形成された孔部94に挿入する場合について説明する。図3に示すように、係止体部20を孔部94に向かって挿入させていくと、左翼片26a及び右翼片26bが孔部94の径によって弾性的に収縮変形しながら挿入される。そして、左爪28a及び右爪28bが孔部94の径と係止することで左翼片26a及び右翼片26bが係止体部20の外側方向へ拡開する。また、車体パネル92の表面側は、基部22により弾性的に受止められる。したがって、図4に示すように、クランプ1は、係止体部20の基部22と係止爪28とによって車体パネル92を挟み込んだ取付状態となっている。これにより、クランプ1を車体パネル92にしっかりと取付けておくことが可能となる。
次に、係止体部20が孔部94に係止された状態から係止体部20を孔部94から引き抜く場合について説明する。図4(A)に示すように、係止体部20の垂直方向へ引き抜く力P1が加わった場合には、左爪28a及び右爪28bと孔部94との係止により係止片部位26が孔部94の径に対して踏ん張るので垂直方向の引き抜きが阻止される。また、係止片部位26の取付基端となる左柱24aと右柱24bの先端が当接する当接状態となり、左翼片26a及び右翼片26bには拡開しようする力が働くので左爪28a及び右爪28bと孔部94の径との係止がより強固なものとなる。このため、係止体部20の垂直方向の引き抜きに対しては、その引き抜きが阻止される。これにより、通常の状態では、クランプをガタつかせたりすることなく安定した取付状態とすることができる。
一方、図4(B)に示すように、係止体部20の斜め方向へ引き抜く力P2が加わった場合には、係止片部位26の取付基端となる右柱24bが左柱24aに影響されることなく内方方向に変形する変形状態となる。詳細には、右柱24bが図4(B)で見て左側方向(内側方向)に傾きながら変形していき、右爪28bと孔部94との係止がルーズになり、その係止が解かれる。右爪28bと孔部94との係止が解かれることにより、右翼片26aが根元方向へ伸び姿勢をなし、伸び姿勢のまま右翼片26bは孔部94からすり抜け可能な状態となる。そして、右翼片26bがすり抜け可能な状態になることにより、左爪28aと孔部94との係止がルーズになり、その係止が解かれる。右翼片26bが孔部94からすり抜けてくると、左翼片26aは、斜め方向への引き抜く力P2によって根元方向へ伸び姿勢をなしながら右翼片26bに連れて孔部94からすり抜ける。このようにして、係止体部20は、引き抜き可能手段により車体パネル92に形成された孔部94から引き抜かれる。
本実施形態における係止手段に附加される引き抜き可能手段は、前記当接状態になることで垂直方向の引き抜きを阻止し、前記変形状態となることで斜め方向への引き抜きを許容するものである。すなわち、係止片部位26の取付基端となる左柱24a及び右柱24bが支柱部位24の内方方向に変形可能となる空所25が本実施形態における引き抜き可能手段に相当する。以上のように本実施形態に係るクランプによれば、クランプ1を車体パネル92から取り外すときには、重機等の機械を使用することなく容易に取り外すことが可能となる。したがって、ワイヤーハーネス等の長尺状部材をリサイクルする場合にはクランプ1の取り外し作業を迅速に行うことが可能になる。
〔第2の実施の形態〕
以下、本発明における第2の実施の形態について詳細に説明する。図5は、第2の実施形態に係るクランプ1を使用するときの状態を示す側面図である。第2の実施形態は、第1の実施形態を変形した実施形態である。したがって、上記した第1の実施形態のクランプ1と同様の構成については図中同符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、第2の実施形態に係るクランプは、支柱部位24の先端部位に形成される空所25の先端を薄肉部29で閉鎖した構成のものである。なお、薄肉部29は、撓むことのできる薄肉で形成されている。薄肉部29は、ポリエチレン等の合成樹脂製とされており、左柱24aと右柱24bの先端部位がそれぞれ内方方向に変形するときに撓む構成となっている。これにより、係止体部20を孔部94へ挿入する際に、支柱部位24が支障となることがなく、係止体部20をスムーズに挿入することができる。なお、第2の実施形態に係るクランプ1の使用方法については、第1の実施形態に係るクランプ1と同様であるので、その説明は省略する。
〔第3の実施の形態〕
以下、本発明における第3の実施形態について詳細に説明する。図6は、第3の実施形態に係るクランプ1を示す斜視図である。図7は、第3の実施形態に係るクランプ1を使用するときの状態を示す側面図である。図8は、係止体部20が孔部94に係止された状態を示す側面図である。図6に示すように、クランプ1は、全体がポリエチレン等の合成樹脂製とされており、ワイヤーハーネス等の長尺状取付部材(図示省略)を保持する保持部10と、保持部10と一体的に形成された係止体部20を備えている。なお、保持部10の構成は、第1の実施形態に係るクランプ1と同様であるので図中同符号を付してその説明を省略する。
図6及び図7に示すように、係止体部20は、長尺状取付部材を保持する保持部10から径方向外方に突設して一体的に形成されている。また、係止体部20は、長尺状取付部材を取付けるべき車体パネル92に形成された孔部94に挿入してこの孔部94に係止可能な構成となっている。
係止体部20は、図6及び図7に良く示されるように、孔部94よりも大きな外径で形成された板形状の基部22と、基部22の中央部位から突設して形成された門型形状の支柱部位24と、支柱部位24の先端部位を基端として翼形状に形成された係止片部位26と、係止片部位26の先端部位で段差状に形成された係止爪28と、を有して構成されている。基部22は、係止体部20の先端側から孔部94に挿入する挿入力を作用させると、車体パネル92の表面と当接する。そして、基部22は、当接した際に挿入方向とは逆方向に生じる反力を受止める。なお、係止片部位26及び係止爪28の構成は、第1の実施形態に係るクランプ1と同様であるので図中同符号を付してその説明を省略する。
支柱部位24は、車体パネル92の孔部94に対して貫通して配設される構成となっている。これにより、クランプ1を孔部94に挿入しやすくすることが可能になる。支柱部位24は、孔部94に対応した大きさ形状に形成されている。図6に示すように、第3の実施形態におけるクランプ1では、係止体部20の先端側は長孔状の孔部94に対してやや大きく形成されている。
また、図6及び図7に良く示されるように、支柱部位24は、門型形状として形成されている。門型形状に形成された支柱部位24は、基部22から立設した部位である左柱24a、右柱24bと、左柱24aと右柱24bとの上端をかけわたす上部24cと、を備えた構成となっている。
また、門型形状に形成された支柱部位24の内部位置には、支柱部位24の上端位置と下端位置とを斜めに繋ぐ繋部30が設けられている。これにより、支柱部位24の門型形状の形態をしっかりと維持することができる。したがって、係止体部20の垂直方向の引き抜きをより確実に阻止することが可能となる。繋部30の中央位置には、係止体部20の斜め方向の引き抜きに対して弾性変形可能な円弧形状の弾性部位32が形成されている。これにより、係止体部の斜め方向の引き抜きに対して支柱部位24の傾動の動作がスムーズに行われる。したがって、斜め方向の引き抜きによってクランプ1を容易に取り外すことが可能になる。
続いて、第3の実施形態に係るクランプ1の使用方法について説明する。
まず、係止体部20を車体パネル92に形成された孔部94に挿入する場合について説明する。図7に示すように、係止体部20を孔部94に向かって挿入させていくと、左翼片26a及び右翼片26bが孔部94の径によって弾性的に収縮変形しながら挿入される。そして、左爪28a及び右爪28bが孔部94の径と係止することにより左翼片26a及び右翼片26bが拡開する。また、車体パネル92の表面側は、基部22により弾性的に受止められる。したがって、図8に示すように、クランプ1は、係止体部20の基部22と係止爪28とによって車体パネル92を挟み込んだ取付状態となっている。これにより、クランプ1を車体パネル92にしっかりと取付けておくことが可能となる。
次に、係止体部20が孔部94に係止された状態から係止体部20を孔部94から引き抜く場合について説明する。図8に示すように、係止体部20の垂直方向へ引き抜く力P1が加わった場合には、門型形状に形成された支柱部位24の左柱24a、右柱24bがこの力に対して踏ん張り、門型形状の形態が維持される。また、垂直方向へ引き抜く力が加わっても左爪28a及び右爪28bと孔部94の径とがしっかりと係止しているため垂直方向への引き抜きは阻止される。これにより、通常の状態ではクランプをガタつかせたりすることなく安定した取付状態とすることができる。
一方、図8に示すように、係止体部20の斜め方向へ引き抜く力P2が加わった場合には、門型形状の支柱部位24は傾動して引き抜くことが許容される。詳細には、まず右柱24bが図8で見て左側方向(内側方向)に傾きながら変形していき、右爪28bと孔部94との係止がルーズになり、その係止が解かれる。右爪28bと孔部94との係止が解かれることにより、右翼片26bが根元方向へ伸び姿勢をなし、伸び姿勢のまま右翼片26bは孔部94からすり抜け可能な状態となる。そして、右翼片26bが孔部94からすり抜け可能な状態になることにより、左爪28aと孔部94との係止がルーズになり、その係止が解かれる。右翼片26bが孔部94からすり抜けてくると、左翼片26aは、斜め方向への引き抜く力P2によって根元方向へ伸び姿勢をなしながら右翼片26bに連れて孔部94からすり抜ける。このようにして、係止体部20は、引き抜き可能手段により車体パネル92に形成された孔部94から引き抜かれる。
本実施形態における係止手段に附加される引き抜き可能手段は、支柱部位の門型形状を維持することでで垂直方向の引き抜きを阻止し、支柱部位の門型形状が傾動することで斜め方向への引き抜きを許容するものである。すなわち、斜め方向の引き抜きに対して傾動可能となる門型形状に形成された支柱部位24が本実施形態における引き抜き可能手段に相当する。以上のように本実施形態に係るクランプによれば、クランプ1を車体パネル92から取り外すときには、重機等の機械を使用することなく容易に取り外すことが可能となる。したがって、ワイヤーハーネス等の長尺状部材をリサイクルする場合にはクランプ1の取り外し作業を迅速に行うことが可能になる。
〔第4の実施の形態〕
以下、本発明における第4の実施形態について詳細に説明する。図9は、第3の実施形態に係るクランプ1を示す斜視図である。図10は、第4の実施形態に係るクランプ1を使用するときの状態を示す側面図である。図11は、係止体部が孔部に係止された状態と係止体部を斜め方向に引き抜く状態を示す側面図である。図9に示すように、クランプ1は、全体がポリエチレン等の合成樹脂製とされており、ワイヤーハーネス等の長尺状取付部材(図示省略)を保持する保持部10と、保持部10と一体的に形成された係止体部20を備えている。なお、保持部10の構成は、第1の実施形態に係るクランプ1と同様であるので図中同符号を付してその説明を省略する。
図9及び図10に示すように、係止体部20は、長尺状取付部材を保持する保持部10から径方向外方に突設して一体的に形成されている。また、係止体部20は、長尺状取付部材を取付けるべき車体パネル92に形成された孔部94に挿入してこの孔部94に係止可能な構成となっている。
係止体部20は、図9及び図10に良く示されるように、孔部94よりも大きな外径で形成された板形状の基部22と、基部22の中央部位から突設して形成されたT字形状に形成された支柱部位24と、T字形状に形成された支柱部位24の上部の両端に接合された係止片部位26と、係止片部位26の先端部位で段差状に形成された係止爪28と、を有して構成されている。基部22は、係止体部20の先端側から孔部94に挿入する挿入力を作用させると、車体パネル92の表面と当接する。そして、基部22は、当接した際に挿入方向とは逆方向に生じる反力を受止める。なお、係止爪28の構成は、第1の実施形態に係るクランプ1と同様であるので図中同符号を付してその説明を省略する。
支柱部位24は、車体パネル92の孔部94に対して貫通して配設される構成となっている。これにより、クランプ1を孔部94に挿入しやすくすることが可能になる。支柱部位24は、孔部94に対応した大きさ形状に形成されている。図9に示すように、第4の実施形態におけるクランプ1では、係止体部20の先端側は長孔状の孔部94に対してやや大きく形成されている。
また、図9及び図10に良く示されるように、支柱部位24は、T字形状として形成されている。T字形状に形成された支柱部位24は、基部22から立設した部位である主柱24dと、主柱24dの上部で横方向に配設された頭部24eとを備えた構成となっている。頭部24eの両端縁には、翼形状に形成された左翼片26a、右翼片26bが係止片部位26として接合された構成となっている。
左翼片26a、右翼片26bは、頭部24eとの接合箇所から上下方向に延びており、根元方向に向けて拡張した状態で配設されている。すなわち、図10に示すように、左翼片26a、右翼片26bは、図で見て上方が互いに内方方向に傾斜した構成となっている。これにより、係止体部20を孔部94へ挿入しやすくすることが可能になる。また、左翼片26a及び右翼片26bは、車体パネル92の孔部94への挿入時には縮径可能な構成とされている。
また、図9乃至図11に示されるように、係止片部位26には、左翼片26a、右翼片26bの上下部をたすき掛け状態で連接する架橋部位36が形成されている。本実施形態では、左翼片26aの上端と右翼片26bの下端を連接する第1の架橋部36aと、左翼片26aの下端と右翼片26bの上端を連接する第2の架橋部36bが配設されている。図10に示すように、第1の架橋部36aは、支柱部位24の前面側に配設されており、第2の架橋部36bは、支柱部位24の背面側に配設されている。
続いて、第4の実施形態に係るクランプ1の使用方法について説明する。
まず、係止体部20を車体パネル92に形成された孔部94に挿入する場合について説明する。図10に示すように、係止体部20を孔部94に向かって挿入させていくと、左翼片26a及び右翼片26bが孔部94の径によって弾性的に収縮変形しながら挿入される。そして、左爪28a及び右爪28bが孔部94の径と係止することにより左翼片26a及び右翼片26bが拡開する。また、車体パネル92の表面側は、基部22により弾性的に受止められる。したがって、図11に示すように、クランプ1は、係止体部20の基部22と係止爪28とによって車体パネル92を挟み込んだ取付状態となっている。これにより、クランプ1を車体パネル92にしっかりと取付けておくことが可能となる。
次に、係止体部20が孔部94に係止された状態から係止体部20を孔部94から引き抜く場合について説明する。図11(A)に示すように、係止体部20の垂直方向へ引き抜く力P1が加わった場合には、左爪28a及び右爪28bと孔部94の径とがしっかりと係止しているため垂直方向への引き抜きは阻止される。このため、左爪28aと右爪28bとの間では拡開状態がしっかりと維持されるので左爪28a及び右爪28bと孔部94との係止は強固なものとなる。これにより、通常の状態ではクランプをガタつかせたりすることなく安定した取付状態とすることができる。
一方、図11(B)に示すように、係止体部20の斜め方向へ引き抜く力P2が加わった場合には、拡開状態を架橋部位36の働きによりこの拡開状態を狭める変形状態として引き抜くことが許容される。詳細には、係止体部20の斜め方向へ引き抜く力P2が加わると、左翼片26aは、左爪28aと孔部94との当接点と支点として図11(B)で見て左方向に立ち上がってくる状態となる。すると、左翼片26aに配設された第1の架橋部位36aが右翼片26bの下部を図11(B)で見て左方向に引っ張るので、右翼片26bも図11(B)で見て左方向に立ち上がってくる状態となる。このため、左爪28aと右爪28bとの間における拡開状態は、その拡開状態の間隔を狭くなるように変形する。これにより、右翼片26bは、孔部94からすり抜け可能な状態となり、右翼片26aが孔部94からすり抜けるのに連れて左翼片26aも孔部94からすり抜ける。つまり、左翼片26aと右翼片26bが相互に作用することによりクランプを簡単に取り外すことが可能になる。このようにして、係止体部20は、引き抜き可能手段により車体パネル92に形成された孔部94から引き抜かれる。なお、第2の架橋部材36bは、右翼片26bの立ち上がり動作のときには基本的に動きがないのでこの右翼片26bの立ち上がり動作に影響を及ぼすものではない。
本実施形態における係止手段に附加される引き抜き可能手段は、係止片部位の下端でその拡開状態を維持することで垂直方向の引き抜きを阻止し、架橋部位の働きによりこの拡開状態を狭める変形状態にすることで斜め方向への引き抜きを許容するものである。
以上のように本実施形態に係るクランプによれば、クランプ1を車体パネル92から取り外すときには、重機等の機械を使用することなく容易に取り外すことが可能となる。したがって、ワイヤーハーネス等の長尺状部材をリサイクルする場合にはクランプ1の取り外し作業を迅速に行うことが可能になる。
第1の実施形態に係るクランプを示す斜視図である。 図1に示したクランプを上から見た正面図である。 第1の実施形態に係るクランプを使用するときの状態を示す側面図である。 第1の実施形態において、係止体部が孔部に係止された状態と係止体部を斜め方向に引き抜く状態を示す側面図である。 第2の実施形態に係るクランプを使用するときの状態を示す側面図である。 第3の実施形態に係るクランプを示す斜視図である。 第3の実施形態に係るクランプを使用するときの状態を示す側面図である。 第3の実施形態において、係止体部が孔部に係止された状態を示す側面図である。 第4の実施形態に係るクランプを示す斜視図である。 第4の実施形態に係るクランプを使用するときの状態を示す側面図である。 第4の実施形態において、係止体部が孔部に係止された状態と係止体部を斜め方向に引き抜く状態を示す側面図である。 従来のクランプを使用するときの状態を示す側面図である。
符号の説明
1 クランプ
10 保持部
12 保持部本体
12a 本体孔部
14 保持ベルト
20 係止体部
22 基部
24 支柱部位
24a 左柱
24b 右柱
26 係止片部位
28 係止爪
28a 左爪
28b 右爪
29 薄肉部
30 繋部
32 弾性部位
36 架橋部位
92 車体パネル
94 孔部

Claims (6)

  1. ワイヤーハーネス等の長尺状取付部材を保持する保持部と、該長尺状取付部材を保持する保持部から径方向外方に突設して一体的に形成され前記長尺状取付部材を取り付けるべき板状の構成部材に形成された孔部に挿入して該孔部に係止可能な係止体部とを備え、
    前記板状の構成部材に形成された孔部に挿入する前記係止体部には該挿入された係止体部を該孔部から引き抜くことを阻止する係止手段が設けられたクランプであって、
    前記係止体部に設けられた係止手段には、前記板状の構成部材に形成された孔部に対する前記係止体部の垂直方向の引き抜きに対しては引き抜くことを阻止するが、前記孔部に対する前記係止体部の斜め方向からの引き抜きに対しては引き抜きを許容する引き抜き可能手段が附加されていることを特徴とする引き抜き可能クランプ。
  2. 請求項1に記載の引き抜き可能クランプであって、
    前記係止手段を形成する係止体部は、前記構成部材の孔部に対して貫通して配設される支柱部位と、該支柱部位の先端部位を基端として両側方向に該先端部位から根元方向に向けて拡開して配設され前記構成部材の孔部への挿入時には縮径可能とされた係止片部位と、該係止片部位に設けられた該係止片部位が前記孔部に嵌合した際に該孔部に係止する係止爪とを有しており、
    前記係止手段に附加される引き抜き可能手段は、前記係止体部の支柱部位の先端部位に前記係止片部位の取付基端が該支柱部位の内方方向に変形可能とする空所として形成されており、前記係止体部の垂直方向の引き抜きに対しては両側の取付基端の先端が当接状態となり引き抜くことを阻止するが、前記係止体部の斜め方向の引き抜きに対しては両側の取付基端の一方側が他方側に影響されることなく内方方向に変形状態となり引き抜くことを許容する引き抜き可能クランプ。
  3. 請求項2に記載の引き抜き可能クランプであって、
    前記引き抜き可能手段として形成される前記支柱部位の先端部位に形成される空所の先端が撓むことのできる薄肉状の薄肉部で閉鎖されていることを特徴とする引き抜き可能クランプ。
  4. 請求項1に記載の引き抜き可能クランプであって、
    前記係止手段を形成する係止体部は、前記構成部材の孔部に対して貫通して配設される支柱部位と、該支柱部位の先端部位を基端として両側方向に該先端部位から根元方向に向けて拡開して配設され前記構成部材の孔部への挿入時には縮径可能とされた係止片部位と、該係止片部位に設けられた該係止片部位が前記孔部に嵌合した際に該孔部に係止する係止爪とを有しており、
    前記係止手段に附加される引き抜き可能手段は、前記支柱部位が門型形状として形成されており、該門型形状の支柱部位が前記係止体部の垂直方向の引き抜きに対しては門型形状の形態を維持して引き抜くことを阻止するが、前記係止体部の斜め方向の引き抜きに対しては門型形状の支柱部位は傾動して引き抜くことを許容する引き抜き可能クランプ
  5. 請求項4に記載の引き抜き可能クランプであって、
    前記引き抜き可能手段として形成される前記門型形状に形成された支柱部位の内部位置には、該支柱部位の上端位置と下端位置とを斜めに繋ぐ繋部が設けられており、
    前記繋部の中央位置には、前記係止体部の斜め方向の引き抜きに対して弾性変形可能な円弧形状の弾性部位が形成されていることを特徴とする引き抜き可能クランプ。
  6. 請求項1に記載の引き抜き可能クランプであって、
    前記係止手段を形成する係止体部は、前記構成部材の孔部に対して貫通して配設されT字形状に形成された支柱部位と、該T字形状に形成された支柱部位の上部の両端に接合されており、該接合箇所から上下方向に延びて両側に配設され、かつ該配設は根元方向に向けて拡開して配設され前記構成部材の孔部への挿入時には縮径可能とされた係止片部位と、該係止片部位に設けられた該係止片部位が前記孔部に嵌合した際に該孔部に係止する係止爪とを有しており、
    前記係止手段に附加される引き抜き可能手段は、前記両側に配設された係止片部位の上下部をたすき掛け状態で連接する架橋部位が両側の係止片部位間に配設されて形成されており、前記係止体部の垂直方向の引き抜きに対しては両側の係止片部位の下端が拡開状態を維持してとなり引き抜くことを阻止するが、前記係止体部の斜め方向の引き抜きに対しては該両側の係止片部位の係止爪間の拡開状態を前記架橋部位の働きにより狭める変形状態として引き抜くことを許容する引く抜き可能クランプ。

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