JP2582968B2 - ワイヤレス伝送方式 - Google Patents

ワイヤレス伝送方式

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JP2582968B2 JP22187991A JP22187991A JP2582968B2 JP 2582968 B2 JP2582968 B2 JP 2582968B2 JP 22187991 A JP22187991 A JP 22187991A JP 22187991 A JP22187991 A JP 22187991A JP 2582968 B2 JP2582968 B2 JP 2582968B2
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嘉章 植野
洋史 小西
信治 盛野
春彦 兵主
温雄 小川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の端末器間でデー
タや音声などの信号をワイヤレスで送受信するワイヤレ
ス伝送方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤレス伝送方式に用いる送信
回路と受信回路の構成を図5と図6にそれぞれ示す。ま
ず、送信回路1では、中間周波信号を周波数変換回路1
1に入力し、局部発振器12からの局部発振周波信号と
混合して高周波の送受信周波信号に変換し、必要な周波
数の信号を増幅回路13により増幅して、出力回路14
を介してアンテナ15から送信する。次に、受信回路2
では、アンテナ25から入力回路24を介して受信した
受信信号のうち、必要な周波数の信号を増幅回路23に
より増幅し、局部発振器22からの局部発振信号と混合
して、周波数変換回路21により中間周波信号に変換し
て出力する。なお、出力回路14および入力回路24で
は、インピーダンスの整合や平衡/不平衡の変換などを
行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ワイヤレス伝送方式では、データや音声などの信号をワ
イヤレスで送受信する複数の端末器の各々が送信回路1
と受信回路2を備え、これらが局部発振器12及び22
を備えているために、局部発振周波数が高くなると、局
部発振器12,22が高価になり、各端末器に接続する
送受信回路のコストが上昇するという問題があった。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、局部発振周波数
が高い場合でも端末器の送受信回路を安価に構成できる
ようなワイヤレス伝送方式を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のワイヤレス伝送
方式にあっては、上記の課題を解決するために、複数の
端末器間で信号をワイヤレスで送受信する系において、
図1(又は図3)に示すように、送受信周波信号と中間
周波信号との周波数変換用の局部発振周波信号の発振手
段及びこの局部発振周波信号にスクランブル(又は変
調)をかけて他の端末器に送信する手段を特定の端末器
のみに設けて、他の端末器には、図2に示すように、局
部発振周波信号の発振手段に代えて、前記特定の端末器
から送信された局部発振周波信号を取り出すフィルタ手
段を有することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明のワイヤレス伝送方式では、複数の端末
器間でデータや音声などの信号をワイヤレスで送受信す
る系において、その中の特定の端末器の送信回路のみが
局部発振器を備えていれば良いので、その他の端末器の
送受信回路の局部発振器は不要となり、特定の端末器か
ら送信された局部発振周波信号を取り出すフィルタ手段
を有するだけでよいので、送受信回路が安価に構成でき
る。また、局部発振周波信号にスクランブルや変調をか
けることによって、セキュリティを高めることができ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は本発明の一実施例によるワイヤレス伝送方
式に用いる特定の端末器の送信回路のブロック図であ
り、図2は他の端末器における受信回路のブロック図で
ある。特定の端末器の送信回路1では、中間周波信号を
周波数変換回路11に入力し、スクランブル回路18に
よってスクランブルをかけられた局部発振器12からの
局部発振信号と混合して送受信周波信号に変換する。ま
た、スクランブル回路18によってスクランブルをかけ
られた局部発振周波数の基準信号を増幅回路16により
増幅し、混合回路17により送受信周波信号と混合し
て、出力回路14を経て、アンテナ15から同時に送信
する。一方、他の端末器の受信回路2では、アンテナ2
5から受信した信号を、入力回路24を経て、第1のフ
ィルタ26と第2のフィルタ27によりスクランブルを
かけられた基準信号と受信信号とに分離し、スクランブ
ルをかけられた基準信号を増幅回路28により増幅して
局部発振周波信号を作成し、増幅回路23により増幅し
た受信信号と共に周波数変換回路21に入力し、両信号
を混合して中間周波信号に変換し、出力する。また、他
の端末器の送信回路でも図2に示した受信回路2と同様
に、特定の端末器の送信回路1からスクランブルをかけ
て送出された基準信号から局部発振周波信号を作成し、
これを中間周波信号と混合して送信周波信号に変換して
送信するものである。
【0008】図3は本発明の他の実施例によるワイヤレ
ス伝送方式に用いる特定の端末器の送信回路のブロック
図である。本実施例では、図1に示した実施例における
スクランブル回路18に代えて変調回路19を設けたも
のである。この場合には、変調をかけられた局部発振周
波数の基準信号が特定の端末器の送信回路1から送出さ
れることになる。他の端末器の送受信回路では、図1に
示した実施例と同様に、特定の端末器の送信回路1から
変調をかけて送出された基準信号から局部発振周波信号
を作成し、これを中間周波信号と混合して送信周波信号
に変換して送信したり、あるいは作成された局部発振周
波信号を受信信号と混合して中間周波信号に変換したり
するものである。変調回路19による変調方式には、A
M方式、FM方式、PM方式等の任意の方式を用いるこ
とができる。なお、擬似雑音等のランダム性の変調信号
を用いて基準信号に変調をかけた場合は、変調回路19
は実質的にスクランブル回路18と同様の機能を有する
ことになる。
【0009】図4は本発明の別の実施例の概略構成図で
ある。このシステムは、マイクロ波を利用してワイヤレ
スで信号伝送を行うLAN(ローカル・エリア・ネット
ワーク)である。コントロールルームRに設置されたコ
ントロールユニットUからの伝送信号は、マイクロ波を
用いて導波管Gを介して送信されている。導波管Gは、
複数のターミナルTが分散して配置されたワーキングエ
リアAの床Fや壁W、天井Cに沿って設置されている。
各ターミナルTには、それぞれ送受信機Sが接続されて
いる。導波管Gには開口部又はスリットが設けられてお
り、ここから漏洩するマイクロ波が空間中をワイヤレス
で伝播して送受信機Sで受信される。逆に、送受信機S
からの伝送信号は、マイクロ波を用いて空間中をワイヤ
レスで伝播して、導波管Gの開口部又はスリットに達
し、この導波管Gを介してコントロールユニットUまで
導かれるものである。
【0010】この図4に示すシステムでは、伝送信号と
してマイクロ波を使用しているので、局部発振器が高価
になる。そこで、コントロールユニットUにのみ局部発
振器を搭載し、他の送受信機Sは、コントロールユニッ
トUの局部発振器から基準信号として伝送される局部発
振周波信号を利用して、送信及び受信を行うものであ
る。また、伝送信号は空間中に漏洩するものであるか
ら、局部発振周波信号にスクランブル又は変調をかける
ことにより、第三者による伝送信号の傍受を困難とし、
セキュリティを高めているものである。
【0011】
【発明の効果】請求項1又は2記載の発明によれば、上
述のように、複数の端末器間で信号をワイヤレスで送受
信する系において、送受信周波信号と中間周波信号との
周波数変換用の局部発振周波信号の発振手段及びこの局
部発振周波信号にスクランブル(又は変調)をかけて他
の端末器に送信する手段を特定の端末器のみに設けて、
他の端末器には、局部発振周波信号の発振手段に代え
て、前記特定の端末器から送信された局部発振周波信号
を取り出すフィルタ手段を有するので、一般の端末器の
送受信回路に局部発振器が不要になり、送受信回路を安
価に構成できるという効果がある。また、従来のように
各端末器の送受信回路がそれぞれ独立した局部発振器を
備える場合には、各局部発振器の周波数変動が問題とな
るのに対して、本発明では、局部発振周波数を全ての端
末器の送受信回路で共用することによって、中間周波数
及び送受信周波数が安定し、且つ同期も採り易くなると
いう効果がある。さらに、本発明では、局部発振周波信
にスクランブル又は変調をかけることにより、ワイヤ
レス伝送される信号が第三者によって傍受される可能性
を少なくすることができ、セキュリティを高めることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いる送信回路のブロック
図である。
【図2】本発明の一実施例に用いる受信回路のブロック
図である。
【図3】本発明の他の実施例に用いる送信回路のブロッ
ク図である。
【図4】本発明の別の実施例の概略構成図である。
【図5】従来例に用いる送信回路のブロック図である。
【図6】従来例に用いる受信回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 送信回路 2 受信回路 11 周波数変換回路 12 局部発振器 13 増幅回路 14 出力回路 15 アンテナ 16 増幅回路 17 混合回路 18 スクランブル回路 19 変調回路 21 周波数変換回路 23 増幅回路 24 入力回路 25 アンテナ 26 フィルタ 27 フィルタ 28 増幅回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 盛野 信治 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 兵主 春彦 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 小川 温雄 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−4142(JP,A) 特開 昭61−163742(JP,A) 特開 昭63−131631(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末器間で信号をワイヤレスで送
    受信する系において、送受信周波信号と中間周波信号と
    の周波数変換用の局部発振周波信号の発振手段及びこの
    局部発振周波信号にスクランブルをかけて他の端末器に
    送信する手段を特定の端末器のみに設けて、他の端末器
    には、局部発振周波信号の発振手段に代えて、前記特定
    の端末器から送信された局部発振周波信号を取り出すフ
    ィルタ手段を有することを特徴とするワイヤレス伝送方
    式。
  2. 【請求項2】 複数の端末器間で信号をワイヤレスで送
    受信する系において、送受信周波信号と中間周波信号と
    の周波数変換用の局部発振周波信号の発振手段及びこの
    局部発振周波信号に変調をかけて他の端末器に送信する
    手段を特定の端末器のみに設けて、他の端末器には、局
    部発振周波信号の発振手段に代えて、前記特定の端末器
    から送信された局部発振周波信号を取り出すフィルタ手
    段を有することを特徴とするワイヤレス伝送方式。
JP22187991A 1991-08-09 1991-09-02 ワイヤレス伝送方式 Expired - Lifetime JP2582968B2 (ja)

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US07/920,874 US5355523A (en) 1991-08-09 1992-07-28 Wireless transmission/reception system including transmitting terminal producing multiple frequency local oscillation signals and receiving terminal storing a local oscillation signal

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JPH0568018A JPH0568018A (ja) 1993-03-19
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JPS61163742A (ja) * 1985-01-12 1986-07-24 Nec Corp 秘話装置
JPS63131631A (ja) * 1986-11-20 1988-06-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信装置
JPH034142A (ja) * 1989-06-01 1991-01-10 Nippon Chem Ind Co Ltd ブレーン空気透過式粉末度測定器

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