JP3155295B2 - 無線電話装置 - Google Patents
無線電話装置Info
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- JP3155295B2 JP3155295B2 JP14893791A JP14893791A JP3155295B2 JP 3155295 B2 JP3155295 B2 JP 3155295B2 JP 14893791 A JP14893791 A JP 14893791A JP 14893791 A JP14893791 A JP 14893791A JP 3155295 B2 JP3155295 B2 JP 3155295B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、時分割デュプレックス
方式の無線電話装置に関する。
方式の無線電話装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】送受信を同一周波数無線チャネルで時分
割通信を行う、時分割デュプレックス（ＴＤＤ：Time D
ivision Duplex 以下「ＴＤＤ」という。）通信方式が
知られている。
割通信を行う、時分割デュプレックス（ＴＤＤ：Time D
ivision Duplex 以下「ＴＤＤ」という。）通信方式が
知られている。
【０００３】図３は、このようなＴＤＤ方式による無線
電話装置の従来の無線回路構成を示すブロック図であ
る。
電話装置の従来の無線回路構成を示すブロック図であ
る。
【０００４】まず、送信時は信号入力端子１４から入力
信号が入力される。入力された信号は変調部７により変
調され、送信中間周波数ｆｉを生成する。送信時はスイ
ッチ５、８はＯＮで導通状態になっているため、周波数
シンセサイザ９より発生している送受共用局部発振周波
数ｆｃは、送信局部発振周波数ｆｃとして送信ミキサ６
に入力される。送信ミキサ６では、変調部７から出力さ
れた送信中間周波数ｆｉと送信局部発振周波数ｆｃとが
混合され無線送信周波数ｆｏに変換される。ｆｏはＯＮ
になっているスイッチ５を通り、増幅器４により増幅さ
れる。このとき、スイッチ５およびスイッチ８のＯＮと
同時にスイッチ３も送信側に倒れているため、ｆｏはス
イッチ３、ＲＦフィルタ２を通り、アンテナ１から無線
電波として送信される。なお、スイッチ３は送信側に倒
れているため、受信することはできない。
信号が入力される。入力された信号は変調部７により変
調され、送信中間周波数ｆｉを生成する。送信時はスイ
ッチ５、８はＯＮで導通状態になっているため、周波数
シンセサイザ９より発生している送受共用局部発振周波
数ｆｃは、送信局部発振周波数ｆｃとして送信ミキサ６
に入力される。送信ミキサ６では、変調部７から出力さ
れた送信中間周波数ｆｉと送信局部発振周波数ｆｃとが
混合され無線送信周波数ｆｏに変換される。ｆｏはＯＮ
になっているスイッチ５を通り、増幅器４により増幅さ
れる。このとき、スイッチ５およびスイッチ８のＯＮと
同時にスイッチ３も送信側に倒れているため、ｆｏはス
イッチ３、ＲＦフィルタ２を通り、アンテナ１から無線
電波として送信される。なお、スイッチ３は送信側に倒
れているため、受信することはできない。
【０００５】一方、受信時、スイッチ３が受信側に倒れ
ているため、無線送信周波数ｆｏと同一である無線受信
周波数ｆｏはアンテナ１及びＲＦフィルタ２を介して、
スイッチ３を通り、増幅器１０に入力される。増幅器１
０に入力された無線受信周波数ｆｏは増幅され、受信ミ
キサ１１に入力される。一方、周波数シンセサイザ９は
送受信共用の局部発振周波数ｆｃを常に発生しており、
送受共用局部発振周波数ｆｃは受信用局部発振周波数ｆ
ｃとして受信ミキサ１１に入力される。受信ミキサ１１
では受信用局部発振周波数ｆｃと無線受信周波数ｆｏが
混合され、受信中間周波数ｆｉを生成する。受信中間周
波数ｆｉはフィルタ１２を通り、復調部１３により復調
され出力信号として信号出力端子１５から端末へ出力さ
れる。
ているため、無線送信周波数ｆｏと同一である無線受信
周波数ｆｏはアンテナ１及びＲＦフィルタ２を介して、
スイッチ３を通り、増幅器１０に入力される。増幅器１
０に入力された無線受信周波数ｆｏは増幅され、受信ミ
キサ１１に入力される。一方、周波数シンセサイザ９は
送受信共用の局部発振周波数ｆｃを常に発生しており、
送受共用局部発振周波数ｆｃは受信用局部発振周波数ｆ
ｃとして受信ミキサ１１に入力される。受信ミキサ１１
では受信用局部発振周波数ｆｃと無線受信周波数ｆｏが
混合され、受信中間周波数ｆｉを生成する。受信中間周
波数ｆｉはフィルタ１２を通り、復調部１３により復調
され出力信号として信号出力端子１５から端末へ出力さ
れる。
【０００６】ところで、ＴＤＤ方式は送信無線周波数ｆ
ｏと受信無線周波数ｆｏが同一であるため、受信時に、
送信部が生成する妨害波が受信部に回り込んで妨害を与
え、受信品質を劣化させるという問題がある。すなわ
ち、受信時、無変調送信中間周波数ｆｉと常時出力され
る局部発振周波数ｆｏが送信ミキサ６により混合され、
さらに増幅器４により増幅され送信無線周波数ｆｏを生
成し、生成妨害周波数ｆｏは希望波である受信周波数ｆ
ｏのレベルと同等以上のレベルをもつ妨害波となる。こ
のため、上記従来例はスイッチ８を設けて受信時に局部
発振周波数ｆｃが送信ミキサ６に入力し妨害波が正成さ
れないように、また、スイッチ５を設けて送信ミキサ５
で生成されてしまった生成妨害周波数ｆｏが増幅器４で
増幅器４で増幅されないようにしている。
ｏと受信無線周波数ｆｏが同一であるため、受信時に、
送信部が生成する妨害波が受信部に回り込んで妨害を与
え、受信品質を劣化させるという問題がある。すなわ
ち、受信時、無変調送信中間周波数ｆｉと常時出力され
る局部発振周波数ｆｏが送信ミキサ６により混合され、
さらに増幅器４により増幅され送信無線周波数ｆｏを生
成し、生成妨害周波数ｆｏは希望波である受信周波数ｆ
ｏのレベルと同等以上のレベルをもつ妨害波となる。こ
のため、上記従来例はスイッチ８を設けて受信時に局部
発振周波数ｆｃが送信ミキサ６に入力し妨害波が正成さ
れないように、また、スイッチ５を設けて送信ミキサ５
で生成されてしまった生成妨害周波数ｆｏが増幅器４で
増幅器４で増幅されないようにしている。
【０００７】しかし、送信出力が１０ｍＷ以上の場合、
受信品質を良好に保つためには、希望波の無線周波数レ
ベルが受信時の漏れ妨害無線周波数のレベルにより影響
を受けない最低限の信号対妨害比を確保するため、送信
ＯＮ／ＯＦＦ比で１００ｄＢ以上とる必要がある。この
場合、上記従来例のように、スイッチ３の切換による漏
れ防止効果を含め、スイッチ５およびスイッチ８による
無変調送信波の漏れレベルを少なくとも希望波である受
信無線周波数ｆｏに影響を与えない信号対妨害比を満足
するレベル以下に防ぐ従来の方法を使うと、スイッチ５
およびスイッチ８の段数を多くしなくてはならず、最終
的にスイッチの数が多くならざるを得ない。
受信品質を良好に保つためには、希望波の無線周波数レ
ベルが受信時の漏れ妨害無線周波数のレベルにより影響
を受けない最低限の信号対妨害比を確保するため、送信
ＯＮ／ＯＦＦ比で１００ｄＢ以上とる必要がある。この
場合、上記従来例のように、スイッチ３の切換による漏
れ防止効果を含め、スイッチ５およびスイッチ８による
無変調送信波の漏れレベルを少なくとも希望波である受
信無線周波数ｆｏに影響を与えない信号対妨害比を満足
するレベル以下に防ぐ従来の方法を使うと、スイッチ５
およびスイッチ８の段数を多くしなくてはならず、最終
的にスイッチの数が多くならざるを得ない。
【０００８】従って、移動局における携帯機器の場合、
移動性を考慮した軽量・小型化が困難になるという問題
点がある。
移動性を考慮した軽量・小型化が困難になるという問題
点がある。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、送信
出力が１０ｍＷ以上の場合、受信機の通信品質劣化防止
のため、受信時の送信部から受信部への妨害送信周波数
の漏れレベルを−１００ｄＢ以下に抑える電磁干渉対策
が必要であり、携帯機器において、従来の方法で良好な
品質を維持することは困難である。
出力が１０ｍＷ以上の場合、受信機の通信品質劣化防止
のため、受信時の送信部から受信部への妨害送信周波数
の漏れレベルを−１００ｄＢ以下に抑える電磁干渉対策
が必要であり、携帯機器において、従来の方法で良好な
品質を維持することは困難である。
【００１０】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
ため、比較的簡易な方法により、送信出力が１０ｍＷ以
上である移動局の携帯機器においても受信機の通信品質
を劣化させることのないＴＤＤ方式の無線電話装置を提
供することを目的とするものである。
ため、比較的簡易な方法により、送信出力が１０ｍＷ以
上である移動局の携帯機器においても受信機の通信品質
を劣化させることのないＴＤＤ方式の無線電話装置を提
供することを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、送受信を同一周波数の無線チャネルを
用いて時分割通信を行う時分割デュプレックス方式の無
線電話装置であって、変調部から出力された送信中間周
波数信号と周波数シンセサイザから発生される局部周波
数信号とをミキシングして送信無線周波数信号を形成す
るとともに、受信無線周波信号と前記周波数シンセサイ
ザから発生される局部周波数信号とをミキシングするこ
とにより受信中間周波信号を形成して復調部に出力する
無線電話装置において、前記変調部は、前記受信中間周
波数信号の周波数に対して前記無線チャネルのチャネル
周波数間隔Δｆの整数倍分の所定周波数だけ異なる送信
中間周波数信号を出力し、前記周波数シンセサイザは、
前記受信無線周波数信号の形成時には周波数ｆｃを出力
し、前記送信無線周波数信号の形成時に前記周波数ｆｃ
を前記所定周波数に対応してシフトした周波数を出力す
ることを特徴とする。
に、本発明では、送受信を同一周波数の無線チャネルを
用いて時分割通信を行う時分割デュプレックス方式の無
線電話装置であって、変調部から出力された送信中間周
波数信号と周波数シンセサイザから発生される局部周波
数信号とをミキシングして送信無線周波数信号を形成す
るとともに、受信無線周波信号と前記周波数シンセサイ
ザから発生される局部周波数信号とをミキシングするこ
とにより受信中間周波信号を形成して復調部に出力する
無線電話装置において、前記変調部は、前記受信中間周
波数信号の周波数に対して前記無線チャネルのチャネル
周波数間隔Δｆの整数倍分の所定周波数だけ異なる送信
中間周波数信号を出力し、前記周波数シンセサイザは、
前記受信無線周波数信号の形成時には周波数ｆｃを出力
し、前記送信無線周波数信号の形成時に前記周波数ｆｃ
を前記所定周波数に対応してシフトした周波数を出力す
ることを特徴とする。
【００１２】
【作用】本発明では、受信中間周波数信号の周波数に対
して無線チャネルのチャネル周波数間隔Δｆの整数倍分
の所定周波数だけ異なる送信中間周波数信号を変調部か
ら出力させるように、周波数シンセサイザからの局部発
振周波数として、受信無線周波数信号の形成時には周波
数ｆｃを出力し、前記送信無線周波数信号の形成時に前
記周波数ｆｃを前記所定周波数に対応してシフトした周
波数を出力することで、受信時の局部発信周波数と送信
中間周波数信号とにより生成された漏れ妨害波周波数
は、受信無線周波数とは異なるため、受信機への妨害と
はならず、受信品質の劣化を防止することができる。
して無線チャネルのチャネル周波数間隔Δｆの整数倍分
の所定周波数だけ異なる送信中間周波数信号を変調部か
ら出力させるように、周波数シンセサイザからの局部発
振周波数として、受信無線周波数信号の形成時には周波
数ｆｃを出力し、前記送信無線周波数信号の形成時に前
記周波数ｆｃを前記所定周波数に対応してシフトした周
波数を出力することで、受信時の局部発信周波数と送信
中間周波数信号とにより生成された漏れ妨害波周波数
は、受信無線周波数とは異なるため、受信機への妨害と
はならず、受信品質の劣化を防止することができる。
【００１３】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。
明する。
【００１４】図１は、本発明による無線電話装置の一実
施例を示すブロック図である。なお、図１において、図
３の従来例との比較を容易にするため、同一の符号を使
用している。
施例を示すブロック図である。なお、図１において、図
３の従来例との比較を容易にするため、同一の符号を使
用している。
【００１５】まず、無線機の送受信動作について説明す
る。
る。
【００１６】送信時は信号入力端子１４から入力信号が
入力され、変調部７へ入力される。変調部７において、
送信中間周波数（ｆｉ＋１０Δｆ）が生成される。ここ
で、生成した送信中間周波数は、受信中間周波数に比べ
て無線電話割当使用チャネル周波数間隔Δｆの１０倍高
い周波数である。変調部７から出力された送信中間周波
数（ｆｉ＋１０Δｆ）は、送信ミキサ６において周波数
シンセサイザ９より送信時のみ送出される送信局部発振
周波数（ｆｃ−１０Δｆ）と混合され、無線送信周波数
ｆｏが生成される。ここで、周波数シンセサイザ９から
発生する送信局部発振周波数をｆｃ−１０Δｆとしたの
は、同一の送受信無線周波数とすべく、シフトさせた１
０倍のチャネル間隔１０Δｆを相殺するためである。な
お、ｆｃは受信局部発振周波数と同じ周波数を意味す
る。さて、送信ミキサ６で生成された無線送信周波数ｆ
ｏは、増幅器４で増幅され、送信時は送信側に倒れてい
るスイッチ３を通り、ＲＦフィルタ２、アンテナ１を介
して、無線電波として送出される。
入力され、変調部７へ入力される。変調部７において、
送信中間周波数（ｆｉ＋１０Δｆ）が生成される。ここ
で、生成した送信中間周波数は、受信中間周波数に比べ
て無線電話割当使用チャネル周波数間隔Δｆの１０倍高
い周波数である。変調部７から出力された送信中間周波
数（ｆｉ＋１０Δｆ）は、送信ミキサ６において周波数
シンセサイザ９より送信時のみ送出される送信局部発振
周波数（ｆｃ−１０Δｆ）と混合され、無線送信周波数
ｆｏが生成される。ここで、周波数シンセサイザ９から
発生する送信局部発振周波数をｆｃ−１０Δｆとしたの
は、同一の送受信無線周波数とすべく、シフトさせた１
０倍のチャネル間隔１０Δｆを相殺するためである。な
お、ｆｃは受信局部発振周波数と同じ周波数を意味す
る。さて、送信ミキサ６で生成された無線送信周波数ｆ
ｏは、増幅器４で増幅され、送信時は送信側に倒れてい
るスイッチ３を通り、ＲＦフィルタ２、アンテナ１を介
して、無線電波として送出される。
【００１７】次に受信時の動作について説明する。無線
送信周波数と同一である無線受信周波数ｆｏは、アンテ
ナ１、ＲＦフィルタ２を通り、受信時は受信側に倒れて
いるスイッチ３を通り、増幅器１０を介して、受信ミキ
サ１１に入力される。受信ミキサ１１において、入力さ
れた無線受信周波数ｆｏは周波数シンセサイザ９より受
信時のみ出力される受信局部発振周波数ｆｃと混合され
受信中間周波数ｆｉに変換される。変換された受信中間
周波数ｆｉはＩＦフィルタ１２を通り、復調部１３にお
いて復調され、信号出力端子１５から出力信号として出
力される。
送信周波数と同一である無線受信周波数ｆｏは、アンテ
ナ１、ＲＦフィルタ２を通り、受信時は受信側に倒れて
いるスイッチ３を通り、増幅器１０を介して、受信ミキ
サ１１に入力される。受信ミキサ１１において、入力さ
れた無線受信周波数ｆｏは周波数シンセサイザ９より受
信時のみ出力される受信局部発振周波数ｆｃと混合され
受信中間周波数ｆｉに変換される。変換された受信中間
周波数ｆｉはＩＦフィルタ１２を通り、復調部１３にお
いて復調され、信号出力端子１５から出力信号として出
力される。
【００１８】以上のように、本実施例は周波数シンセサ
イザ９の発生する局部発振周波数が送信時と受信時で１
０倍のチャネル間隔分であるΔｆ分だけ異なる周波数を
切り換えて発生するため、受信時に送信側から漏れる妨
害周波数は、受信局部発振周波数ｆｃと送信中間周波数
（ｆｉ＋１０Δｆ）の送信ミキサ６による混合で発生す
る妨害周波数（ｆｏ＋１０Δｆ）である。従って、希望
波である受信無線周波数ｆｏと送信部からの妨害周波数
（ｆｏ＋１０Δｆ）は異なるため、受信無線周波数ｆｏ
は妨害の影響を受けずに受信することができる。また、
送信部からの妨害周波数（ｆｏ＋１０Δｆ）が受信ミキ
サ１１で生成される中間周波数は（ｆｉ＋１０Δｆ）で
あるが、この妨害中間周波数はＩＦフィルタ１２の周波
数通過帯域を制限することによりカットされ、希望波の
受信中間周波数ｆｉのみが有効となり、復調部１３に入
力され復調される。
イザ９の発生する局部発振周波数が送信時と受信時で１
０倍のチャネル間隔分であるΔｆ分だけ異なる周波数を
切り換えて発生するため、受信時に送信側から漏れる妨
害周波数は、受信局部発振周波数ｆｃと送信中間周波数
（ｆｉ＋１０Δｆ）の送信ミキサ６による混合で発生す
る妨害周波数（ｆｏ＋１０Δｆ）である。従って、希望
波である受信無線周波数ｆｏと送信部からの妨害周波数
（ｆｏ＋１０Δｆ）は異なるため、受信無線周波数ｆｏ
は妨害の影響を受けずに受信することができる。また、
送信部からの妨害周波数（ｆｏ＋１０Δｆ）が受信ミキ
サ１１で生成される中間周波数は（ｆｉ＋１０Δｆ）で
あるが、この妨害中間周波数はＩＦフィルタ１２の周波
数通過帯域を制限することによりカットされ、希望波の
受信中間周波数ｆｉのみが有効となり、復調部１３に入
力され復調される。
【００１９】また、前述したように同一の送受信無線周
波数とするため、周波数シンセサイザの発生する送信局
部発振周波数の切換周波数差に対応して送信中間周波数
も周波数幅１０Δｆだけシフトしている。従来例では送
受中間周波数は同じであったが、本実施例においては、
送受信中間周波数は異なる。
波数とするため、周波数シンセサイザの発生する送信局
部発振周波数の切換周波数差に対応して送信中間周波数
も周波数幅１０Δｆだけシフトしている。従来例では送
受中間周波数は同じであったが、本実施例においては、
送受信中間周波数は異なる。
【００２０】ここで、局部発振周波数の時間的変化につ
いて図２を参照して説明する。図２は、ＴＤＤ／ＴＤＭ
Ａ４多重通信の第３スロットを使用した移動局における
従来例と一実施例の送受信局部発振周波数の時間変化に
対する比較図である。図２において、実施例（ａ）及び
従来例（ｂ）とも横軸は時間であり、縦軸は送受信局部
発振周波数である。また、図２で示しているのは移動局
側の例であり、ＴＤＭＡ４多重のタイムスロットの第３
スロットを使用している例である。受信時の第３スロッ
トＲ３では実施例（ａ）及び従来例（ｂ）ともに、受信
局部発振周波数はｆｃで同じであるが、送信時の第３ス
ロットＴ３において、従来例（ｂ）では送信局部発振周
波数はｆｃで受信時と同一であるのに対し、本実施例
（ａ）では送信局部発振周波数は（ｆｉ−１０Δｆ）と
なり、１０倍のチャネル周波数間隔である１０Δｆ分だ
け低い局部発振周波数となっている。従って、同一の送
受無線周波数のもとでは、上述したように、周波数シン
セサイザが送受切換周波数幅をもつことにより希望波を
正常に受信できる。
いて図２を参照して説明する。図２は、ＴＤＤ／ＴＤＭ
Ａ４多重通信の第３スロットを使用した移動局における
従来例と一実施例の送受信局部発振周波数の時間変化に
対する比較図である。図２において、実施例（ａ）及び
従来例（ｂ）とも横軸は時間であり、縦軸は送受信局部
発振周波数である。また、図２で示しているのは移動局
側の例であり、ＴＤＭＡ４多重のタイムスロットの第３
スロットを使用している例である。受信時の第３スロッ
トＲ３では実施例（ａ）及び従来例（ｂ）ともに、受信
局部発振周波数はｆｃで同じであるが、送信時の第３ス
ロットＴ３において、従来例（ｂ）では送信局部発振周
波数はｆｃで受信時と同一であるのに対し、本実施例
（ａ）では送信局部発振周波数は（ｆｉ−１０Δｆ）と
なり、１０倍のチャネル周波数間隔である１０Δｆ分だ
け低い局部発振周波数となっている。従って、同一の送
受無線周波数のもとでは、上述したように、周波数シン
セサイザが送受切換周波数幅をもつことにより希望波を
正常に受信できる。
【００２１】ところで、本発明の通信方式ではシンセサ
イザの高速切換が要求されるが、通常、ＴＤＭＡ（時分
割多元接続）のシステム、特にゾ−ン方式では空チャネ
ル検出、干渉検出のためシンセサイザの高速切換が要求
されており、チャネル切換時間として基本フレ−ム周期
の約１／１０となっている。このようなシンセサイザに
おいては送受信で周波数を１０チャネル程度切り換える
ことは容易である。
イザの高速切換が要求されるが、通常、ＴＤＭＡ（時分
割多元接続）のシステム、特にゾ−ン方式では空チャネ
ル検出、干渉検出のためシンセサイザの高速切換が要求
されており、チャネル切換時間として基本フレ−ム周期
の約１／１０となっている。このようなシンセサイザに
おいては送受信で周波数を１０チャネル程度切り換える
ことは容易である。
【００２２】また、本実施例では周波数シンセサイザの
周波数切換幅をチャネル間隔Δｆの１０倍である１０Δ
ｆとしたが、チャネル間隔Δｆの任意の整数倍とするこ
とも周波数シンセサイザの切換能力により可能となる。
また、周波数シンセサイザの周波数切換幅を任意の間隔
に拡げることも、また狭くすることも可能である。
周波数切換幅をチャネル間隔Δｆの１０倍である１０Δ
ｆとしたが、チャネル間隔Δｆの任意の整数倍とするこ
とも周波数シンセサイザの切換能力により可能となる。
また、周波数シンセサイザの周波数切換幅を任意の間隔
に拡げることも、また狭くすることも可能である。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ではＴＤＤ
方式の無線電話装置において、受信中間周波数信号の周
波数に対して無線チャネルのチャネル周波数間隔Δｆの
整数倍分の所定周波数だけ異なる送信中間周波数信号を
変調部から出力させるように、周波数シンセサイザから
の局部発振周波数として、受信無線周波数信号の形成時
には周波数ｆｃを出力し、前記送信無線周波数信号の形
成時に前記周波数ｆｃを前記所定周波数に対応してシフ
トした周波数を出力することで、受信時の局部発信周波
数と送信中間周波数信号とにより生成された漏れ妨害波
周波数は、受信無線周波数とは異なるため、受信機への
妨害とはならず、受信品質の劣化を防止することができ
る。
方式の無線電話装置において、受信中間周波数信号の周
波数に対して無線チャネルのチャネル周波数間隔Δｆの
整数倍分の所定周波数だけ異なる送信中間周波数信号を
変調部から出力させるように、周波数シンセサイザから
の局部発振周波数として、受信無線周波数信号の形成時
には周波数ｆｃを出力し、前記送信無線周波数信号の形
成時に前記周波数ｆｃを前記所定周波数に対応してシフ
トした周波数を出力することで、受信時の局部発信周波
数と送信中間周波数信号とにより生成された漏れ妨害波
周波数は、受信無線周波数とは異なるため、受信機への
妨害とはならず、受信品質の劣化を防止することができ
る。
【図１】本発明による無線電話装置の一実施例を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図２】ＴＤＤ／ＴＤＭＡ４多重通信の第３スロットを
使用した移動局における従来例と一実施例の送受信局部
発振周波数の時間変化に対する比較図。
使用した移動局における従来例と一実施例の送受信局部
発振周波数の時間変化に対する比較図。
【図３】ＴＤＤ方式による無線電話装置の従来の無線回
路構成を示すブロック図。
路構成を示すブロック図。
１ アンテナ ２ ＲＦフィルタ ３ スイッチ ４ 送信パワ−アンプ ５ スイッチ ６ 送信ミキサ ７ 変調器 ８ スイッチ ９ 周波数シンセサイザ １０ 受信アンプ １１ 受信ミキサ １２ ＩＦフィルタ １３ 復調器 １４ 信号入力端子 １５ 信号出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04B 1/54 H04Q 7/38
Claims (1)
- 【請求項１】送受信を同一周波数の無線チャネルを用い
て時分割通信を行う時分割デュプレックス方式の無線電
話装置であって、変調部から出力された送信中間周波数
信号と周波数シンセサイザから発生される局部周波数信
号とをミキシングして送信無線周波数信号を形成すると
ともに、受信無線周波信号と前記周波数シンセサイザか
ら発生される局部周波数信号とをミキシングすることに
より受信中間周波信号を形成して復調部に出力する無線
電話装置において、 前記変調部は、前記受信中間周波数信号の周波数に対し
て前記無線チャネルのチャネル周波数間隔Δｆの整数倍
分の所定周波数だけ異なる送信中間周波数信号を出力
し、 前記周波数シンセサイザは、前記受信無線周波数信号の
形成時には周波数ｆｃを出力し、前記送信無線周波数信
号の形成時に前記周波数ｆｃを前記所定周波数に対応し
てシフトした周波数を出力することを特徴とする無線電
話装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14893791A JP3155295B2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 無線電話装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14893791A JP3155295B2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 無線電話装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04372233A JPH04372233A (ja) | 1992-12-25 |
| JP3155295B2 true JP3155295B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=15463997
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14893791A Expired - Lifetime JP3155295B2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 無線電話装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3155295B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1991
- 1991-06-20 JP JP14893791A patent/JP3155295B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04372233A (ja) | 1992-12-25 |
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