JP2582813Y2 - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JP2582813Y2
JP2582813Y2 JP1991088408U JP8840891U JP2582813Y2 JP 2582813 Y2 JP2582813 Y2 JP 2582813Y2 JP 1991088408 U JP1991088408 U JP 1991088408U JP 8840891 U JP8840891 U JP 8840891U JP 2582813 Y2 JP2582813 Y2 JP 2582813Y2
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Olympus Optic Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子ビューファインダ
を備えたカメラ装置にかかわり、特にAF(オートフォ
ーカス)動作におけるシーケンスの改良を図ったカメラ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子スチルカメラに代表されるよ
うに、従来の銀塩フィルムに代わり、CCD(charge co
upled device) 等のような2次元撮像素子により得られ
た被写体の画像データを、ICメモリ・カードや磁気デ
ィスク、磁気テープなどの記録媒体に記録し、鑑賞は記
録媒体より画像データを読出してモニタ装置に表示した
り、ビデオプリンタによりプリントアウトしてハードコ
ピーにより行う電子撮像装置が出現している。
【0003】このような装置にあっては、撮像系で得ら
れた被写体像をそのまま観察できるようにしたり、記録
した(撮影した)画像を確認できるようにするために、
電子ビューファインダを搭載したものも登場している。
【0004】図11はこのような電子ビューファインダ
を備えたオートフォーカス・ズーム・カメラの構成を示
すブロック図である。図において、1はカメラにおける
撮影レンズで、フォーカス調整およびズーミング調整す
ることができる光学系である。2はこの撮影レンズ1に
より結像された光学像を光電変換して映像信号化するた
めの撮像回路、3はこの撮像回路2により得られた映像
信号を記録媒体4に記録し、また、記録媒体4に記録し
た映像信号を出力するための記録/再生回路、5は電子
ビューファインダで、この記録/再生回路3により再生
された映像信号を画像として表示し、また、撮影時にお
ける被写体を画像としてとらえるものである。
【0005】6はレンズコントロール回路であり、撮影
レンズ1のフォーカスを調整するAF(オートフォーカ
ス)モータ7の制御と、撮影レンズ1のズーミングを調
整するズームモータ8の制御とを行うための回路であ
る。9はシステムコントロール回路で、図11に示す構
成要素それぞれの制御を司るための制御回路である。
【0006】また、10は“1段押し”でAF動作、す
なわち、被写体のピント合わせ制御を行い、“2段押
し”でシャッタ動作、すなわち、記録を行う操作を行う
指令を与えるための2段押しレリーズボタン、11はズ
ーム操作の指令のためのズームボタンである。記録媒体
4は磁気ディスクやICメモリカード、あるいは光ディ
スクなどの大容量の読出し/書き込み可能な記憶装置を
使用して構成してある。第12図は上記構成の装置にお
いて、被写体を記録、すなわち、撮影するまでの操作の
流れを示すフローチャートである。
【0007】本装置を使用するにあたり、使用者はまず
はじめにカメラ本体に、記録したい画像を残しておくた
めの記録媒体4を装着する。そして、被写体にカメラを
向けて、電子ビューファインダ5で被写体をとらえなが
ら、撮影に入る。
【0008】カメラはそのファインダが電子ビューファ
インダであると、記録/再生回路3を介してその時々で
の撮像回路2でとらえた映像の信号が電子ビューファイ
ンダ5に与えられて、電子映像としてこの電子ビューフ
ァインダ5に表示される。従って、この像を見ながらフ
レーミングを行い、シャッタチャンスをとらえて、撮影
を行う。
【0009】具体的には、被写体にカメラを向けて、電
子ビューファインダ5で被写体をとらえながら、 (A) ズーム操作するかどうか選択する。
【0010】ズーム操作を行わない場合は、 (B) AF動作させるため、2段押しレリーズボタン
10の1段目レリーズを押す。
【0011】システムコントロール回路9はズーム操作
を実行したか否かをズームボタン11の操作が行われた
か否かを監視することによりチェックしており(S1)、ズ
ームボタン11が押される前に、2段押しレリーズボタ
ン10が押されると、その1段目レリーズが押された段
階で(S6)、システムコントロール回路9はこれを検知し
て、レンズコントロール回路6にAF動作の指示を与え
る(S7)。これにより、AFモータ7が駆動して撮影レン
ズ1のAF動作が行われ、被写体にピントが合う。
【0012】一方、ズーム操作を行う場合では、カメラ
の使用者はカメラのズームボタン11を押す。システム
コントロール回路9はズーム操作を実行したことを検知
すると、レンズコントロール回路6にズーム動作の指示
を与える(S2)。
【0013】これにより、レンズコントロール回路6は
ズームモータ8を駆動制御し、このズームモータ8の駆
動によって撮影レンズ1のズーム動作が行われる(S3)。
そして、使用者がズームボタン11から指を離すことに
より、システムコントロール回路9はこれを検知して(S
4)、レンズコントロール回路6に停止指令を与え、これ
によってズームモータ8は停止されるので、ズーム動作
が止まる(S5)。
【0014】(B) 使用者は次に撮影の操作に入る。 (C) 次に使用者は被写体のフレーミングが適正であ
るか否か判断する(S8)。適正でない場合は(A)に戻
る。適正である場合は次に (D) その映像を記録するか選択する。 そして、記録しない場合、(A)に戻る。記録する場合
は、 (E) 2段押しレリーズボタン10の2段目レリーズ
を押す(S9,S10)。
【0015】その操作より、システムコントロール回路
9は記録/再生回路3に記録の指示を与え、これによ
り、記録/再生回路3は撮像回路2からの映像信号を記
録のための信号に変換して記録媒体4に記録する(S11)
。そして、撮影が完了する。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】このように、電子カメ
ラにおいては、ズームボタン11を押すことでズーム操
作が行われ、2段押しレリーズボタン10を押すこと
で、AF動作と撮影が成され、記録媒体4にそのレリー
ズボタン10の2段目操作時点での被写体像が撮影され
る。
【0017】しかし、上述の方式でカメラのファインダ
が電子ビューファインダであると、記録/再生回路3を
介してその時々での撮像回路2でとらえた映像が電子ビ
ューファインダ5に与えられて、電子映像として表示さ
れ、これを見ながら使用者は撮影を行うことから、使用
者自身がイメージしたところの映像が思うように得にく
いと云う問題がある。
【0018】すなわち、被写体像を電子回路を通して白
黒あるいはカラー映像で表示したものを見るため、光学
ファンイダのように、直接、ありのままの状態で観察す
るのに比べ、実像を直接見ない分、本当の姿としての被
写体をとらえることが困難である。
【0019】例えば、ズーム操作を加えて被写体のフレ
ーミングを行う場合では、被写体のピントが合ってない
とフレーミングしにくいため、上記の(A)から(C)
までのズーム操作と、AF操作を繰り返し行う必要がで
てくる。その結果、操作の即応性すなわち、シャッタチ
ャンスが失われてしまう。
【0020】そこで、この考案の目的とするところは、
電子ビューファインダを持つズーム操作可能なカメラに
おいて、操作性が良く、焦点合わせ操作が容易で、撮影
時にシャッタチャンスを逃すことなく、所望の映像が得
られるようにしたカメラ装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するため手段】上記目的を達成するため
に、本考案の電子カメラは、ズーム操作可能で、オート
フォーカス機能を有する光学系により導かれた光学像を
撮像手段に結像し、この撮像手段により得られる映像信
号を記録手段により記録媒体に再生可能に記録すると共
に、映像信号を電子ビューファインダに与えて映像とし
て表示させることにより、撮像手段により得られる映像
を目視できるようにした電子カメラにおいて、ズーム操
完了後に、レンズ焦点距離が所定値以上である場合は
オートフォーカス動作を実行し、レンズ焦点距離が所定
値より小さい場合はオートフォーカス動作を禁止するよ
制御する制御手段を備えることを特徴とするものであ
る。
【0022】また、本考案による別の電子カメラは、ズ
ーム操作可能で、オートフォーカス機能を有する光学系
により導かれた光学像を撮像手段に結像し、この撮像手
段により得られた映像信号を記録手段より記録媒体に再
生可能に記録すると共に、映像信号を電子ビューファイ
ンダに与えて映像として表示させることにより、撮像手
段により得られる映像を目視できるようにした電子カメ
ラにおいて、ズーム操作完了後に、レンズ絞り値が所定
値以下である場合はオートフォーカス動作を突行し、レ
ンズ絞り値が所定値より大きい場合はオートフォーカス
動作を禁止するよう制御する制御手段を備えることを特
徴とするものである。
【0023】本考案におけるさらに別の電子カメラは、
ズーム操作可能で、オートフォーカス機能を有する光学
系により導かれた光学像を撮像手段に結像し、この撮像
手段により得られた映像信号を記録手段より記録媒体に
再生可能に記録すると共に、映像信号を電子ビューファ
インダに与えて映像として表示させることにより、撮像
手段により得られた映像を目視できるようにした電子カ
メラにおいて、ズーム操作を断続的に繰り返している場
合に、ズーム操作停止後、所定時間が経過するまではオ
ートフォーカス動作を実行せず、ズーム操作が完了して
所定時間経過後にオートフォーカス動作を実行するよう
制御する制御手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0024】従って、本考案によれば、電子ビューファ
インダを持つズーム操作可能なカメラにおいて、操作性
が良く、焦点合わせ操作が容易で、撮影時にシャッタチ
ャンスを逃すことなく、所望の映像が得られるようにす
ることができる。
【0025】
【実施例】以下、この考案の実施例について、図面を参
照して説明する。まず、図1について説明する。
【0026】本考案に関連した電子カメラは、図1に示
す如きブロック構成を有するものであって、1はカメラ
における撮影レンズであり、フォーカス調整およびズー
ミング調整することができる光学系である。2はこの撮
影レンズにより結像された光学像を光電変換して映像信
号化するための撮像回路、3はこの撮像回路2により得
られた映像信号を画像データ化して記録媒体4に記録
し、また、記録媒体4に記録した画像データを再生して
映像信号化し、出力するための記録/再生回路、5は電
子ビューファインダで、この記録/再生回路3により再
生された映像信号を画像として表示し、また撮影時にお
ける被写体を画像としてとらえるものである。記録媒体
4は磁気ディスクやICメモリカード、あるいは光ディ
スクなどの大容量の読出し/書き込み可能な記憶装置を
使用して構成してある。
【0027】6はレンズコントロール回路であり、撮影
レンズ1のフォーカスを調整するAF(オートフォーカ
ス)モータ7の制御と、撮影レンズ1のズームを調整す
るズームモータ8の制御とを行うための回路である。
【0028】9aはシステムコントロール回路で、図1
に示す構成要素それぞれの制御を司るための制御回路で
ある。また、10は“1段押し”でAF動作、すなわ
ち、被写体のピント合わせ制御を行い、“2段押し”で
シャッタ動作、すなわち、記録を行う操作を行う指令を
与えるための2段押しレリーズボタン、11はズーム操
作の指令のためのズームボタンである。
【0029】この構成は基本的には、図11で説明した
従来システムとほぼ同じであるが、ズーム操作を実施し
た場合は、その終了後にシステムコントロール回路9a
は直ちに撮影レンズ1のAF動作を実施するように制御
する構成とした点が異なる。
【0030】図1の構成ではAF及びシャッタが2段押
しレリーズボタンの操作方式を持った電子カメラを例に
説明してある。図2は被写体を記録するまでの流れを示
すフローチャート図である。このフローチャートに沿っ
て本装置の作用を説明する。被写体にカメラを向け、電
子ビューファインダ5で被写体像をとらえながら、撮影
に入る。
【0031】カメラはそのファインダが電子ビューファ
インダであると、記録/再生回路3を介して撮像回路2
でとらえた映像の信号が電子ビューファインダ5に与え
られて、電子映像としてこの電子ビューファインダに5
に表示される。従って、この像を見ながらフレーミング
を行い、シャッタチャンスをとらえて、撮影を行う。
【0032】具体的には、被写体にカメラを向けて、電
子ビューファインダ5で被写体をとらえながら、 (1)ズーム操作を行うかどうか選択する。
【0033】ズーム操作を行わない場合では、 (2)AF動作させるため、2段押しリレーズボタン1
0の1段目レリーズを押す。
【0034】システムコントロール回路9aはズーム操
作を実行したか否かをズームボタン11の操作が行われ
たか否かを監視することによりチェックしており(S21)
、ズームボタン11が押される前に、2段押しレリー
ズボタン10が押されると、その1段目レリーズが押さ
れた段階で(S31) 、システムコントロール回路9aはこ
れを検知して、レンズコントロール回路6にAF動作の
指示を与える(S32) 。
【0035】これにより、AFモータ7が駆動して撮影
レンズ1のAF動作が行われ、被写体にピントが合う。
従って、電子ビューファインダ5には撮像回路2から出
力されるピントが合った鮮明な被写体の映像信号が記録
/再生回路3を介して与えられるので、ピントが合った
鮮明な被写体像が表示される。 (3)被写体のフレーミングが適正であるかどうか判断
する(S27) 。 適正でない場合(1)に戻る。適正である場合 (4)その映像を記録するか選択する(S28) 。
【0036】記録しない場合(1)に戻る。記録する場
合、 (5)2段押しリーズボタン10の“1段目”及び“2
段目”レリーズを押す(S29) 。その操作よりシステムコ
ントール回路9aは記録/再生回路3に記録の指示を与
え、これによって、記録/再生回路3は撮像回路2から
の映像信号を記録のための信号に変換して記録媒体4に
記録する(S30) 。そして、撮影が完了する。
【0037】(6)ズーム操作を行う場合では、カメラ
の使用者はズームボタン11を押す。システムコントロ
ール回路9aはズーム操作を実行したことを検知すると
(S21,S22) 、レンズコントロール回路6にズーム動作の
指示を与える。
【0038】これにより、レンズコントロール回路6は
ズームモータ8を駆動制御し、このズームモータ8の駆
動によって撮影レンズ1のズーム動作が行われる(S23)
。そして、使用者がズームボタン11から指を離すこ
とにより、システムコントロール回路9aはこれを検知
して(S24) 、レンズコントロール回路6に停止指令を与
え、これによってズームモータ8は停止されるので、ズ
ーム動作が止まる(S25)。 (7)そして、本システムではズーム動作の終了直後、
AF動作が行われ(S26) 、被写体のピントが合う。すな
わち、本システムではシステムコントロール回路9aは
ズーム操作を実行した後は、直ちにレンズコントロール
回路6にAF動作の指示を与える。これにより、AFモ
ータ7が駆動して撮影レンズ1のAF動作が行われ、被
写体にピントが合う(S26) 。以降は、前記(3)の操作
に至り、撮影が完了される。
【0039】このように、ズーミング操作を実施した場
合は、その終了後にシステムコントロール回路9aは直
ちに撮影レンズ1のAF動作を実施するので、撮像回路
2からはピントの合った被写体像の映像信号が出力さ
れ、これが記録/再生回路3を介して電子ビューファイ
ンダ5に与えられるので、電子ビューファインダ5には
所望のズーミング状態でとらえた被写体像の映像が表示
され、カメラの使用者は時を待たずして鮮明な映像でフ
レーミングを行うことが可能になる。従って、シャッタ
チャンスを逃すことなく、思うようなフレーミングでの
映像を撮影することができるようになる。[第1の実施例] 次に第1の実施例 について説明する。
【0040】第1の実施例では、先の図1及び図2の動
においてズーミング動作完了後のAF動作として、ズ
ーミング動作完了後、所定時間経過時点でAF動作を行
うように制御する機能をシステムコントロール回路9a
に持たせたものである。
【0041】カメラの構成を図3のブロック図に示す。
この構成はタイマ回路12を設けてシステムコントロー
ル9aに時間情報を与えることができるようにし、ズー
ム動作を実施した場合には、そのズーム動作完了後、所
定時間経過時点でAF動作を行うように制御する機能を
システムコントロール回路9aに持たせた点が図1と異
なるが、それ以外は図1の構成と同一のものである。図
4に本実施例における被写体を記録するまでの流れをフ
ローチャートで示す。このフローチャートに従って第1
の実施例の動作の流れを説明する。被写体にカメラを向
け電子ビューファインダ5で被写体像をとらえながら (10)ズーム操作を行うかどうかを選択する(S41
)。
【0042】ズーム操作を行わない場合では、 (11)AF動作させるため、2段押しレリーズボタン
10の“1段目”レリーズを押す(S53) 。
【0043】これにより、システムコントロール回路9
aはレンズコントロール回路6にAF動作の指示を与え
るので、レンズコントロール回路6はAFモータ7を駆
動し、AF動作が行われて被写体にピントが合う(S54)
。従って、電子ビューファインダ5には撮像回路2か
ら出力されるピントが合った鮮明な被写体の映像信号が
記録/再生回路3を介して与えられるので、ピントが合
った鮮明な被写体像が表示される。 (12)次にカメラの使用者は電子ビューファインダ5
の映像を見ながら、被写体のフレーミングが適正である
かどうか判断する(S49) 。適正でない場合(10)に戻
る。適正である場合は (13)その映像を記録するか選択する(S50) 。
【0044】記録しない場合は(10)に戻る。記録す
る場合は、 (14)2段押しレリーズボタン10の“1段目”及び
“2段目”レリーズを押す(S51) 。その操作より、シス
テムコントロール回路9aは記録/再生回路3に記録の
指示を与え、これによって記録媒体4に記録され(S51)
、撮影が完了される。
【0045】(15)一方、ズーム操作を行う場合で
は、(10)での操作実行後、ズームボタン11を指で
押す(S42) 。それにより、システムコントロール回路9
aはレンズコントロール回路6にズーム動作の指示を与
え、ズームモータ8が駆動してズーム動作が行われる(S
43) 。そして、ズームボタン11から指を離すことによ
りズーム動作が止まる(S44,S45) 。その直後、 (16)タイマ回路が働く。すなわち、システムコント
ロール回路9aはズーム動作の終了後、直ちにタイマ回
路12を始動させる(S46) 。
【0046】(17)そして、システムコントロール回
路9aは時間経過を見る(S47) 。タイマ動作において
は、ある所定の時間であるt時間経過後に、AF動作の
制御に入るようにシステムコントロール回路9aを設定
し、t時間経過した時点でレンズコントロール回路6に
AF制御用のモータ7を駆動させるべく指令制御して、
AF動作を実行させる(S48) 。そして、被写体にピント
を合わせる。t時間経過しない間はAF動作は行わせな
い。以降は、前記(12)の操作に至り、撮影が完了さ
れる。本実施例では、ズーム操作を断続的に繰り返して
いる場合、操作停止後、所定時間が経過するまでは、A
F動作は行わせない。
【0047】従って、ズーム動作の繰り返しによるAF
の誤動作を防ぐことができ、また、ズーム動作の繰り返
しを多用する撮影や画角の再調整がやり易くなって、よ
り適切な撮影と操作の即応性の向上が実現される。ま
た、所定時間待つので、ズーム操作を断続的に繰り返し
ている場合、短周期でのズーム操作に対してはAF動作
が成されないので、省エネルギ化をも図ることができ
る。
【0048】次に本考案に関連した他の電子カメラにつ
いて説明する。この電子カメラは、図1及び図2に示す
電子カメラの動作に加えて、ズーム動作前にもAF動作
が実行され、ズーム動作が完了後、再び、AF動作を行
うと云った機能をシステムコントロール回路9aに持た
せてある。
【0049】すなわち、システムコントロール回路9a
には、図1及び図2で示す機能の他、パワーオン後、カ
メラ操作の一連の動作の履歴を保持する機能があり、こ
の保持した履歴は次に1コマ分の撮影が終了する毎にク
リアして新たな履歴の保持を行うと云った一連の動作の
履歴を保持する機能があり、また、一連の動作の履歴を
もとに「カメラ操作でパワースイッチ13を押した(即
ち、電源を入れた)直後」か、または「撮影完了後」に
おいて、「まだ、AF動作が行われておらず、初めての
ズーム操作である」場合に、レンズコントロール回路6
にAF動作の実行命令を出し、AF動作を行わせ、次に
ズーム動作を行わせ、その後に再びAF動作を行わせる
と云った制御機能を持たせてある。
【0050】カメラ構成を図5にブロック図で示す。こ
電子カメラの構成は基本的には図1と同一のものであ
るが、本例ではカメラを立ち上げるパワースイッチ13
もAF動作に関係する。図6は実施例における被写体を
記録するまでの流れを示すフローチャートである。その
流れを説明する。被写体にカメラを向け電子ビューファ
インダ5で捕らえながら、 (20)ズーム操作を行うかどうか選択する(S61) 。
【0051】そして、ズーム操作を行わない場合では、 (21)AF動作させるため、2段押しレリーズボタン
10の“1段目”レリーズを押す(S73) 。システムコン
トロール回路9aはこれにより、レンズコントロール回
路6にAFモータ7の駆動によるAF動作の開始を指令
するので、レンズコントロール回路6はAFモータ7を
駆動してAF動作を行う(S74) 。従って、撮影レンズ1
のAF動作が行われ、被写体にピントが合う。
【0052】従って、電子ビューファインダ5には撮像
回路2から出力されるピントが合った鮮明な被写体の映
像信号が記録/再生回路3を介して与えられるので、ピ
ントが合った鮮明な被写体像が表示される。 (22)次にカメラの使用者は被写体のフレーミングが
適正であるか否か判断する(S69) 。 適正でない場合(20)に戻る。適正である場合は (23)その映像を記録するか選択する(S70) 。
【0053】記録しない場合は(20)に戻る。記録す
る場合には、 (24)2段押しレリーズボタン10の“1段目”及び
“2段目”レリーズを押す(S71) 。その操作より、シス
テムコントロール回路9aは記録/再生回路3に記録の
指示を与え、これによって記録媒体4に記録され(S72)
、撮影が完了される。
【0054】ズーム操作を行う場合では、(20)の操
作実行後、 (25)ズームボタン11を押す(S61,S62) 。するとそ
の直後、 (26)システムコントロール回路9aは、現在の状況
が、カメラ操作でパワースイッチ13を押した(即ち、
電源を入れた)直後か、または撮影完了後であり、しか
もまだ、AF動作が行われておらず、初めてのズーム操
作であると云う段階であるか、パワーオン後、保持した
一連の動作の履歴をもとに判定し(S63)、この条件に一
致する場合に、システムコントロール回路9aはレンズ
コントロール回路6にAF動作の実行の命令を出す。こ
れにより、システムコントロール回路9aはAFモータ
7を駆動してAF動作を行う(S64) 。しかし、該当しな
い場合はAF動作は実行しない。
【0055】(27)上記シーケンス後、システムコン
トロール回路9aはレンズコントロール回路6にズーム
動作の指示を与え、これによってレンズコントロール回
路6はズームモータ8を駆動してズーム動作を行う(S6
5) 。
【0056】ズームボタン11を離すとシステムコント
ロール回路9aはこれを検知してレンズコントロール回
路6に停止指令を与えるのでズーム動作が止まる(S66,S
67)。その直後、システムコントロール回路9aは今度
はレンズコントロール回路6にAF動作の指令を与え、
これによって、レンズコントロール回路6はAFモータ
7を駆動してAF動作を行う(S68) 。
【0057】(28)従って、撮影レンズ1のAF動作
が行われ、被写体にピントが合う。そして、電子ビュー
ファインダ5には撮像回路2から出力されるピントが合
った鮮明な被写体の映像信号が記録/再生回路3を介し
て与えられるので、ピントが合った鮮明な被写体像が表
示される。以降は、前記(22)の操作に至り、撮影が
完了される。
【0058】本例では撮影の即応性及び、操作の簡易性
の実現のほか、(26)のシーケンスを設けることによ
りズーム動作初期時の被写体のボケによる操作者に感じ
取られる不自然さが解消できる。
【0059】すなわち、本例では、パワーオン後、ある
いは撮影完了後、まだAF動作は行われておらず、初め
てのズーム操作となる場合に、AF動作を行い、ピント
が合った後にズーム動作を開始し、そのズーム動作を終
了すると再びAF動作を行うように制御する構成とした
ものであるから、ズーム動作初期時の被写体のボケによ
る操作者が感じる不自然さが解消でき、鮮明な映像をビ
ューファインダで観察しつつ、撮影が行えて、操作性の
向上を図ることができる他、ビューファインダから鮮明
な像を覗けることによるシャッタチャンスを損なうこと
のないと云った撮影の即応性及び、操作の簡易性の実現
を図ることができる。
【0060】本例においても、さらに第1の実施例に示
すようなタイマ回路12を設けて、第1の実施例と同様
の作用をも実施させ、第1の実施例での効果を得るよう
にすることもできる。[第2の実施例] 次に第2の実施例について説明する。
【0061】この第2の実施例では、図1及び図2に示
す電子カメラの動作に加えて、ズーム操作がズームの広
角側(ワイド側)では、ズーム動作完了後にAF動作を
行うシーケンスを禁止する手段を設けたものである。カ
メラ側の構成を図7のブロック図に示す。基本的構成は
図1のものと同一のものであるが、ズーム動作に関連す
るブロックを加えてある。
【0062】すなわち、このブロックはA/D変換回路
14とズームエンコーダ15からなる。そして、ズーム
エンコーダ15は撮像レンズ1のズームレンズ位置を検
出し、その検出情報を電圧値で出力するものである。
【0063】また、A/D変換回路14はアナログ信号
をディジタル信号に変換してレンズコントロール回路6
aに与えるためのもので、ズームエンコーダ14より出
力された電圧値の情報をレンズコントロール回路6aに
取り込むためのものである。
【0064】そして、レンズコントロール回路6aには
図1での制御機能の他に、ズームエンコーダ15により
検出され、A/D変換回路14にてディジタル変換され
て得られた撮像レンズ1のズームレンズ位置情報をもと
に、ズーミングの状態が広角側であるのか、望遠側であ
るのかを知り、広角側の場合はシステムコントロール回
路9aからAF動作指令が来てもAF動作を行わないよ
うに制御する機能を持たせて構成してある。図8は本実
施例における被写体を記録するまでの流れを示すフロー
チャートである。その流れを説明する。被写体にカメラ
を向け電子ビューファインダ5で被写体像をとらえなが
ら、 (31)ズーム操作を行うかどうか選択する(S81) 。
【0065】ズーム操作を行わない場合では、 (32)AF動作させるため、2段押しレリーズボタン
10の“1段目”レリーズを押す(S93) 。これにより、
システムコントロール回路9aはレンズコントロール回
路6aにAF動作の指示を与えるので、レンズコントロ
ール回路6aはAFモータ7を駆動し、AF動作が行わ
れて被写体にピントが合う(S94) 。
【0066】従って、電子ビューファインダ5には撮像
回路2から出力されるピントが合った鮮明な被写体の映
像信号が記録/再生回路3を介して与えられるので、ピ
ントが合った鮮明な被写体像が表示される。 (33)被写体のフレーミングが適正であるかどうか判
断する(S89) 。 適正でない場合(31)に戻る。適正である場合には (34)その映像を記録するか選択する(S90) 。
【0067】記録しない場合(31)に戻る。記録する
場合、 (35)2段押しリーズボタン10の“1段目”及び
“2段目”レリーズを押す(S91) 。その操作よりシステ
ムコントロール回路9aは記録/再生回路3に記録の指
示を与え、これによって、記録/再生回路3は撮像回路
2からの映像信号を記録のための信号に変換して記録媒
体4に記録する(S92) 。そして、撮影が完了する。
【0068】ズーム操作を行う場合では、(31)操作
実行後、 (36)カメラの使用者はカメラのズームボタン11を
押す(S82) 。システムコントロール回路9aはズーム操
作を実行したことを検知すると、レンズコントロール回
路6aにズーム動作の指示を与える。
【0069】これにより、レンズコントロール回路6a
はズームモータ8を駆動制御し、このズームモータ8の
駆動によって撮影レンズ1のズーム動作が行われる(S8
3) 。そして、使用者がズームボタン11から指を離す
ことにより、システムコントロール回路9aはこれを検
知して(S84) 、レンズコントロール回路6aに停止指令
を与え、これによってズームモータ8は停止されるの
で、ズーム動作が止まる(S85) 。
【0070】ズームボタン11を離すことによりズーム
動作が止まると、その直後、 (37)ズームエンコーダ15より撮影レンズ1のズー
ム位置(レンズ焦点距離x)を検出する(S86) 。この検
出した情報(レンズ焦点距離x)はA/D変換回路14
によりA/D変換され、レンズコントロール回路6aへ
送られる。
【0071】(38)レンズコントロール回路6aはズ
ームエンコーダ15が検出した情報値であるレンズ焦点
距離xが、14mmより大きい場合(望遠側;テレ側)は
AF動作を実行する。しかし、レンズ焦点距離xが14
mmより小さい場合(広角側;ワイド側)ではAF動作は
実行しないシーケンスを行う。以降は、前記(33)の
操作に至り、上述した流れによって撮影が完了される。
【0072】本実施例では、撮影の即応性及び、操作の
簡易性の実現のほか、広角側では被写界深度が深いた
め、AF動作を行わなくても被写体をピント外れ無く、
とらえることができると云う理由から、(38)のシー
ケンスを設けることにより、AF動作の実行が前記実施
例に比べ削減され、不必要なAF動作の削減と消費電力
の節約が可能となる。
【0073】ここで、(38)のシーケンスでレンズ焦
点距離xの広角情報の判断基準を14mmとおいたのは、
幾何光学的検討により1/2インチCCDイメージャで
絞り値をF4固定を採用した場合では、14mmより広角
側が被写体のボケが苦にならず捕らえることが可能なレ
ベルであることがわかったためであり、この裏付けのも
とに、上記判断基準を設定した。しかしながら、本発明
ではこの数値(14mm)に限定されるものではないこと
勿論である。
【0074】このように、第2の実施例ではズーム動作
を行った際に、レンズ焦点距離xを検出し、これが所定
の焦点距離以下にあって、広角側であるときはズーム操
作終了後に行うAF動作を実施しないようにし、望遠側
にあるときのみ、ズーム操作終了後にAF動作を行うよ
うに制御する機能をレンズコントロール回路6aに付加
して構成したものである。
【0075】従って、ピントボケの心配のない、広角側
に撮影レンズ1が設定されているときは、ズーム操作を
行った後にすぐさま、記録可能な状態になり、無用なA
F動作のための時間と電力消費を抑制でき、しかも、ピ
ントの合った状態で電子ビューファインダ5には被写体
像が表示されるので、シャッタチャンスを逃すことな
く、目的の映像をキャッチできる。
【0076】[第3の実施例] 次に第3の実施例について説明する。この第3の実施例
は、図1及び図2に示す電子カメラの動作に加えて、あ
る指定された絞り値では、ズーム動作完了後にAF動作
を行うシーケンスを禁止する手段を設けたものである。
この実施例でのカメラの構成を図9のブロック図に示
す。基本構成は図1と同一のものであるが、絞り設定に
関連するブロックを加えてある。
【0077】すなわち、撮像レンズ1の後段にアイリス
・アクチュエータ(絞り)16を設け、アイリス・エン
コーダ17により、このアイリス・アクチュエータ16
の絞り値を検出し、その検出情報を電圧値で出力する。
A/D変換回路14はアナログ信号をディジタル信号に
変換して出力するためのもので、アイリス・エンコーダ
17より出力された電圧値の情報をディジタル信号化し
てレンズコントロール回路6aに与えるためのものであ
る。
【0078】また、レンズコントロール回路6aには図
1の制御機能の他、このアイリス・エンコーダ17で検
出されたアイリス・アクチュエータ16の絞り値の情報
が、ある指定された絞り値では、システムコントロール
回路9aからの指令があっても、ズーム動作完了後にA
F動作を行うシーケンスを禁止するような制御機能を持
たせてある。図10は本実施例における被写体を記録す
るまでの流れを示すフローチャートである。その流れを
説明する。被写体にカメラを向け電子ビューファインダ
5で被写体像をとらえながら、 (41)ズーム操作を行うかどうか選択する(S101)。
【0079】ズーム操作を行わない場合では、 (42)AF動作させるため、2段押しレリーズボタン
10の“1段目”レリーズを押す(S113)。これにより、
システムコントロール回路9aはレンズコントロール回
路6aにAF動作の指示を与えるので、レンズコントロ
ール回路6aはAFモータ7を駆動し、AF動作が行わ
れて被写体にピントが合う(S114)。
【0080】従って、電子ビューファインダ5には撮像
回路2から出力されるピントが合った鮮明な被写体の映
像信号が記録/再生回路3を介して与えられるので、ピ
ントが合った鮮明な被写体像が表示される。 (43)被写体のフレーミングが適正であるかどうか判
断する(S109)。適正でない場合(41)に戻る。適正で
ある場合には (44)その映像を記録するか選択する(S110)。
【0081】記録しない場合(41)に戻る。記録する
場合、 (45)2段押しリレーズボタン10の“1段目”及び
“2段目”レリーズを押す(S111)。その操作よりシステ
ムコントロール回路9aは記録/再生回路3に記録の指
示を与え、これによって、記録/再生回路3は撮像回路
2からの映像信号を記録のための信号に変換して記録媒
体4に記録する(S112)。そして、撮影が完了する。
【0082】ズーム操作を行う場合では、(41)の操
行実行後、 (46)カメラの使用者はズームボタン11を押す(S81
0)。システムコントロール回路9aはズーム操作を実行
したことを検知すると、レンズコントロール回路6aに
ズーム動作の指示を与える。
【0083】これにより、レンズコントロール回路6a
はズームモータ8を駆動制御し、このズームモータ8の
駆動によって撮影レンズ1のズーム動作が行われる(S10
3)。そして、使用者がズームボタン11から指を離すこ
とにより、システムコントロール回路9aはこれを検知
して(S104)、レンズコントロール回路6に停止指令を与
え、これによってズームモータ8は停止されるので、ズ
ーム動作が止まる(S105)。
【0084】ズームボタン11を離すことによりズーム
動作が止まるとその直後、 (47)アイリス・エンコーダ17よりアイリス・アク
チェータ(絞り)16の絞り値を検出する(S106)。この
検出した情報はA/D変換回路14によりA/D変換さ
れ、レンズコントロール回路6aへ送られる。
【0085】(48)レンズコントロール回路6aは検
出した情報値すなわち絞り値fが、“F11”より大き
いか小さいかを判定し(S107)、小さい場合(開放側)
は、AF動作を実行する(S108)。
【0086】一方、レンズコントロール回路6aはアイ
リス・エンコーダ17が検出したアイリス・アクチェー
タ16の絞り値fが“F11”より大きい場合(絞り込
む側)ではAF動作を実行しないシーケンスを行う。以
降、前記(43)の操作に至り、撮影が完了される。
【0087】本実施例では、撮影の即応性及び、操作の
簡易性の実現のほか、開放側では被写界深度が浅いため
AF動作の必要性が高いが、絞り込む側では被写界深度
が深いためAF動作を行わなくても被写体を捕らえるこ
とが可能であると云う理由に則って、(48)のシーケ
ンスを設けることにより、AF動作の実行が前記実施例
に比べ削減され不必要なAF動作の削減と消費電力の節
約が可能となる。
【0088】ここで、(48)のシーケンスで絞り値f
の絞り値情報の判断基準を“F11”とおいたのは、幾
何光学的検討により、1/2インチCCDイメージャで
レンズ焦点距離をL=15mmを採用した場合では、“F
11”より絞り込む側は被写体のボケが苦にならずに映
像をとらえることができるレベルであることが判明した
ためであり、これに基づいて上記判断基準を置いた。
【0089】しかしながら、上記絞り値“F11”につ
いても、これに限定されるものではないことは勿論であ
る。また、上記実施例はいずれも撮影レンズ1が前玉フ
ォーカスタイプであっても、あるいはインナーフォーカ
スタイプであっても、応用可能である。
【0090】このように、第3の実施例は、撮像レンズ
1の後段にアイリス・アクチュエータ(絞り)16を設
け、アイリス・エンコーダ17により、このアイリス・
アクチュエータ16の絞り値を検出してレンズコントロ
ール回路6aに与えると共に、また、レンズコントロー
ル回路6aはこのアイリス・エンコーダ17で検出され
たアイリス・アクチュエータ16の絞り値の情報が、あ
る指定された絞り値、すなわち、絞り開度の小さい絞り
値では、システムコントロール回路9aからの指令があ
っても、ズーム動作完了後にAF動作は行わずに直ち
に、撮影可能な状態にし、絞り開度が指定値以上の時の
み、AF動作を行ってから撮影可能な状態に移行するよ
うにしたものである。
【0091】従って、ズーミング操作をした場合でも、
ピントボケの心配がなく、AF動作の不要な小さい絞り
開度の場合はズーミングを行った後にすぐさま、記録可
能な状態になり、無用なAF動作のための時間と電力消
費を抑制でき、しかも、ピントの合った状態で電子ビュ
ーファインダ5には被写体像が表示されるので、シャッ
タチャンスを逃すことなく、目的の映像がキャッチでき
る。
【0092】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案によれば、
ズーム操作をする際にはトリガシャッタボタンを押さず
ともピントの合った映像を電子ビューファインダから覗
くことができ、操作性が良く、しかも、焦点合わせ操作
が容易で、撮影時にシャッタチャンスを逃すことなく、
所望の映像が得られるようになる電子カメラを提供でき
る。
【0093】そして、請求項1の考案においては、更
に、レンズ焦点距離が所定値より小さい場合は、被写界
深度が深くAF動作を行わなくても被写体を捕らえるこ
とが可能であるため、AF動作を禁止して、不必要なA
F動作の削減と消費電力の節約を図ることができる。
【0094】また、請求項2の考案によれば更に、レン
ズ絞り値が所定値より大きい場合は、被写界深度が深く
AF動作を行わなくても被写体を捕らえることが可能で
あるため、AF動作を禁止して、不必要なAF動作の削
減と消費電力の節約を図ることができる。
【0095】また、請求項3の考案によれば、更に、ズ
ーム動作の繰り返しによるAFの誤動作を防ぐことがで
き、ズーム動作の繰り返しを多用する撮影や画角の再調
整がやり易くなって、より適切な撮影と操作の即応性の
向上が実現されるものである。また、ズーム動作後、所
定時間待つので、ズーム操作を断続的に繰り返している
場合、短周期でのズーム操作に対してはAF動作がなさ
れないことから、省エネルギ化をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に関連した電子カメラを示すブロック
図。
【図2】図1に示す電子カメラの動作の流れを示すフロ
ーチャート。
【図3】本考案の第1の実施例を示すブロック図。
【図4】第1の実施例の動作の流れを示すフローチャー
ト。
【図5】本考案に関連した他の電子カメラを示すブロッ
ク図。
【図6】図5に示す電子カメラの動作の流れを示すフロ
ーチャート。
【図7】本考案の第2の実施例を示すブロック図。
【図8】第2の実施例の動作の流れを示すフローチャー
ト。
【図9】本考案の第3の実施例を示すブロック図。
【図10】第3の実施例の動作の流れを示すフローチャ
ート。
【図11】従来技術を説明するためのフローチャート。
【図12】その動作の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1…撮像レンズ、2…撮像回路、3…記憶/再生回路、
4…記録媒体、5…電子ビューファインダ、6,6a…
レンズコントロール回路、7…AFモータ、8…ズーム
モータ、9,9a…システムコントロール回路、10…
2段押しリレーズボタン、11…ズームボタン、12…
タイマ回路、13…パワースイッチ、14…A/D変換
回路、15…ズームエンコーダ、16…アイリス・アク
チュエータ、17…アイリス・エンコーダ。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ズーム操作可能で、オートフォーカス機能
    を有する光学系により導かれた光学像を撮像手段に結像
    し、この撮像手段により得られる映像信号を記録手段よ
    り記録媒体に再生可能に記録すると共に、映像信号を電
    子ビューファインダに与えて映像として表示させること
    により、撮像手段により得られる映像を目視できるよう
    にした電子カメラにおいて、 ズーム操作完了後に、レンズ焦点距離が所定値以上であ
    る場合はオートフォーカス動作を実行し、レンズ焦点距
    離が所定値より小さい場合はオートフォーカス動作を禁
    止するよう制御する制御手段を備えることを特徴とする
    電子カメラ。
  2. 【請求項2】ズーム操作可能で、オートフォーカス機能
    を有する光学系により導かれた光学像を撮像手段に結像
    し、この撮像手段により得られた映像信号を記録手段よ
    り記録媒体に再生可能に記録すると共に、映像信号を電
    子ビューファインダに与えて映像として表示させること
    により、撮像手段により得られる映像を目視できるよう
    にした電子カメラにおいて、 ズーム操作完了後に、レンズ絞り値が所定値以下である
    場合はオートフォーカス動作を実行し、レンズ絞り値が
    所定値より大きい場合はオートフォーカス動作を禁止す
    るよう制御する制御手段を備えることを特徴とする電子
    カメラ。
  3. 【請求項3】ズーム操作可能で、オートフォーカス機能
    を有する光学系により導かれた光学像を撮像手段に結像
    し、この撮像手段により得られた映像信号を記録手段よ
    り記録媒体に再生可能に記録すると共に、映像信号を電
    子ビューファインダに与えて映像として表示させること
    により、撮像手段により得られた映像を目視できるよう
    にした電子カメラにおいて、 ズーム操作を断続的に繰り返している場合に、ズーム操
    作停止後、所定時間が経過するまではオートフォーカス
    動作を実行せず、ズーム操作が完了して所定時間経過後
    にオートフォーカス動作を実行するよう制御する制御手
    段を備えたことを特徴とする電子カメラ。
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