JP2004173172A - 音声再生システムおよび電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】光学読取可能な情報コード形態の音声情報の読取装置にカメラを使用して音声情報を正しく読み取ることができる、音声再生システムおよび電子カメラを提供する。
【解決手段】焦点合わせの目印となる中心マーカー18を備えた光学読取可能な音声コード14をカメラ(デジタルカメラ)10にて読み取るときに、カメラ10が備えたAF制御手段により中心マーカー18をAF検出ポイントとして焦点合わせを行う。AF制御により焦点合わせができないときにはカメラ10の制御を撮影禁止とし、音声コード14の読み取りを行わない。AFが正しく動作できなかった場合に不用意に音声コード14読み取りをすることがないため、AFの誤動作により、音声データの変換誤動作をなくすことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】焦点合わせの目印となる中心マーカー18を備えた光学読取可能な音声コード14をカメラ(デジタルカメラ)10にて読み取るときに、カメラ10が備えたAF制御手段により中心マーカー18をAF検出ポイントとして焦点合わせを行う。AF制御により焦点合わせができないときにはカメラ10の制御を撮影禁止とし、音声コード14の読み取りを行わない。AFが正しく動作できなかった場合に不用意に音声コード14読み取りをすることがないため、AFの誤動作により、音声データの変換誤動作をなくすことができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は音声再生システムおよび電子カメラに係り、特に音声情報を取り扱うデジタルカメラに好適な音声の再生記録技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラにボイスメモ等の情報記録機能および音声再生機能が組み込まれている製品が一般化している。通常は一枚の静止画に対応付けられた音声データをカメラが記録し、記録された音声データはカメラの音声再生機能により再生される。
【0003】
特許文献1に開示された情報記録再生システムでは、音声等のオーディオ情報、カメラ等から得られる映像情報およびパソコン等から得られるデジタルコード等のいわゆるマルチメディア情報を光学的に読み取り可能なドットコードとして画像や文字と一緒に紙等の媒体上に記録している。そして、ペン型情報再生装置を用いてドットコードを読み込み、音声情報はペン型情報再生装置に取り付けられたイヤホン等の音声出力器に出力し、映像はペン型情報再生装置に接続されたCRT等の表示装置に出力し、また、デジタルコードはペン型情報再生装置に接続されたプリンター等の出力装置に出力するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−231466号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された情報記録再生システムでは、マルチメディア情報であるドットコードを読み取り誤りなく読み取るために、ドットコードはデータの配列方向を検知するマーカーあるいは読み取り誤りを検知するための符号等を有する複雑な構成となり、ドットコードが複雑化、微細化すると、読取装置の撮像部が必要とする分解能が高くなる等、読取装置に対する要求が高くなる。また、データの配列方向を判別したり読み取り誤りの判別をしたりする等、ドットコードを解釈し再生する再生装置は高度な制御が必要となる。ペン型読取装置では一回の読取操作ではドットコードを確実に読み取りできないことを考慮し、読取装置を複数回走査して読み取りを行う等、読取装置の使用方法を工夫している。
【0006】
本発明はこのような事情を鑑みてなされたもので、光学読取可能な情報コード形態の音声情報の読取装置にカメラを使用して音声情報を正しく読み取ることができる、音声再生システムおよび電子カメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明に係る音声再生システムは、光学的読み取り可能なコード形式に変換されて画像形成媒体上に形成されている音声データコードと、前記音声データコードを撮影する電子カメラと、から成り、前記電子カメラは、撮影レンズを介して前記音声データコードを撮影し画像信号に変換する撮像手段と、前記音声データコード取得の際に前記撮影レンズを駆動して焦点合わせを行うオートフォーカス手段と、前記オートフォーカス手段により合焦状態が得られたか否かを判定する合焦判定手段と、前記合焦判定手段により合焦不能と判定された場合に撮影動作を禁止する一方、前記合焦判定手段により合焦状態と判定されたら撮影を許可する制御を行う撮影制御手段と、前記オートフォーカス手段により前記撮影レンズを合焦位置に移動させて前記撮影手段により前記音声データコードを撮影して得られた画像データから音声データを復元する信号所と手段と、前記信号処理手段により復元された音声データを再生する音声再生手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、音声データコードの読取装置としてカメラを使用し、カメラはオートフォーカス手段により撮影レンズの焦点合わせを行ってから音声データコードの撮影を行うので、ピントずれのない画像を得ることができる。さらに焦点合わせにより合焦状態を得られたか否かを検出し、合焦状態が得られないときには撮影を禁止するので、確実に良好なデータを得ることができる。また合焦が得られないときには警告を発するので、撮影レンズの合焦状態が得られず良好な音声データコードを得られないときにはオペレータに知らせることができる。
【0009】
画像形成媒体とは、音声データコードが形成される媒体を意味し、音声データコードが印刷される用紙、プレートその他の印刷媒体や、音声データコードが映出されるCRT、液晶ディスプレイその他の画像表示装置などを包含するものである。
【0010】
撮影禁止とは撮影開始手段からの入力を信号処理手段が受け付けず撮影が行われない制御や撮影開始手段が操作できなくなる制御のことである。
【0011】
また、前記目的を達成するために本発明に係る電子カメラは、撮影レンズと前記撮影レンズを介して入射する光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得した画像データを記録媒体に記録する記録手段と、を有する電子カメラであって、デジタル信号に変換された音声データをコード化した音声データコードを前記撮像手段により撮影する際に、前記撮影レンズを駆動して焦点合わせを行うオートフォーカス手段と、前記オートフォーカス手段により合焦状態が得られたか否かを判定する合焦判定手段と、前記合焦判定手段により合焦不能と判定された場合に撮影動作を禁止する一方、前記合焦判定手段により合焦状態と判定されたら撮影を許可する制御を行う撮影制御手段と、前記オートフォーカス手段により前記撮影レンズを焦点位置に移動させて前記撮影手段により前記音声データコードを撮影して得られた画像データから音声データを復元する信号処理手段と、前記信号処理手段により復元された音声データを再生する音声再生手段と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
本発明によれば、オートフォーカス手段により撮影レンズの焦点合わせを確実に行うのでピントずれのない良好な画像を取得することができ、撮影レンズの合焦が得られないときには撮影動作を禁止する制御を行うので、確実に良好な音声データコードの画像データを得られる。さらに、良好な画像データから正確な音声が復元でき、再生することが可能である。
【0013】
さらに、信号処理手段により復元された音声データを記録する記録処理手段を備えてもよい。
【0014】
本発明の一態様に係る電子カメラは、前記合焦判定手段により合焦不能と判定された場合に、警告を発する警告手段を備えたことを特徴としている。
【0015】
かかる態様によれば、警告手段により合焦不能であることをカメラはオペレータに知らせることができる。オペレータは合焦不能であることを知ることができ、良好な音声データが得られるまで撮影操作を繰り返すことができる。
【0016】
さらに、合焦状態が達成されたら合焦情報を提供する合焦情報提供手段を付加してもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る音声再生システムおよび電子カメラの好ましい実施の形態について説明する。
【0018】
図1は光学読取可能な情報コード形式に記録された音声データコードをデジタルカメラにより取得する様子が示されている。
【0019】
カメラ10は被写体の光学像をデジタル画像データに変換して記録するデジタルカメラであって、音声再生機能を備えている。
【0020】
符号12で示した画像形成媒体(例えば用紙)にはメッセージ等の音声が光学読取可能な形式にコード化された二次元コード(以下音声コードと記載)14および画角合わせの目印である領域マーカー16、画角の中心合わせの目印であり焦点合わせの目印を兼ねる中心合わせ用マーカー(以下中心マーカーと記載)18が形成されている。音声コード14の形式にはバーコード、ドットコード等があるが、音声コード14は音声情報を表すことが可能であればよく、任意の文字列、任意の数字列等、何れの形式でもよい。
【0021】
本例の音声コード14および領域マーカー16、中心マーカー18は画像形成媒体12たる用紙上にカラー印刷されており、バー(色が付けられた部分)、スペース(白い部分)の太さ、パターンに加え、バーの色が意味(情報)を持っている。
【0022】
図2は画像形成媒体12に形成された音声コード14および領域マーカー16、中心マーカー18の拡大図である。
【0023】
領域マーカー16および中心マーカー18は音声コード14と視覚的に区別可能な形状で形成されている。
【0024】
図2では中心マーカー18は断面形状が略長方形である画像形成媒体12表面の略中心に形成されているが、中心マーカー18の形成位置および形成数はこれに限定されない。領域マーカー16が中心マーカー18を兼ねる形態も可能であり、また、音声コード14の一部が中心マーカーを兼ねる形態も可能である。
【0025】
画像形成媒体12の材質は紙に限定されず、音声コード14、領域マーカー16、中心マーカー18をカメラ10で撮影可能であれば金属や樹脂等でもよい。
【0026】
図3乃至図7はカメラ10の外観を示す正面図、背面図、平面図、底面図、および右側面図である。
【0027】
図3に示すカメラ10の前面には、沈胴式の撮影レンズ20、ファインダー窓21、ストロボ22、ストロボ調光センサー23、セルフタイマーランプ24、マイク26が設けられている。
【0028】
また、カメラ10の前面には、前記撮影レンズ20の沈胴位置でレンズバリヤ駆動部27を介して開閉されるレンズバリヤ28(図8参照)が設けられている。なお、図3では、レンズバリヤ28が開放された状態を示している。
【0029】
図4に示すカメラ10の背面には、ファインダー30、モードダイヤル32、右キー34、左キー36、上下レバー37、メニュー/実行キー38、キャンセル/戻るキー40、表示キー42および液晶モニタ44が設けられている。
【0030】
モードダイヤル32は、カメラの機能(モード)を変更する手段であり、モードダイヤル32を回動操作することにより、静止画撮影を行う撮影モード、撮影した画像を再生する再生モード、音声付き動画撮影を行うムービーモード、画像無しの音声記録を行うボイスレコーダモード、情報コード形式の音声データコードを撮影するコードモードに設定できる。
【0031】
右キー34および左キー36は、それぞれ再生モード時に1コマ逆送りボタン、1コマ順送りボタンとして機能し、あるいは、メニュー画面にてカーソルを右左に移動させるボタンとして機能する。
【0032】
また、上下レバー37は再生機能や撮影時のズーム機能における倍率調整用ズームキー等として用いられる。
【0033】
メニュー/実行キー38は各モードの通常画面からメニュー画面へ遷移させる時、あるいは、選択内容の確定、処理の実行(確認)指示の時などに使用される。
【0034】
キャンセル/戻るキー40はメニューから選んだ項目の取り消し(キャンセル)や一つ前の操作状態に戻る時などに使用される。
【0035】
表示キー42は液晶モニタ44をON/OFF操作したり、再生方法や再生中のコマ番号等の表示/非表示を切り換えたりするための操作手段である。
【0036】
液晶モニタ44は、電子ビューファインダーとして使用できるとともに、撮影した画像やカメラに装填されたメモリカードから読み出した再生画像等を表示することができる。また、液晶モニタ44は、撮影可能コマ数や再生コマ番号の表示、ストロボ発光の有無、マクロモード表示、記録画質(クオリティー)表示、画素数表示等の情報も表示される。
【0037】
図5に示すカメラ10の上面には、電源スイッチを兼ねたモード設定スイッチ46およびレリーズボタン48が設けられている。
【0038】
モード設定スイッチ46は、図5上でツマミが右方向に移動する時にはロックされ、ツマミが左方向に移動する時にはロックされないスライドスイッチであり、前記ツマミが右方向に移動してロックされると、オーディオモードを設定し、前記ツマミが左方向に移動する毎にカメラモードとカメラ内電源をOFFにするOFFモードとを交互に設定する。
【0039】
レリーズボタン48は2段階式に構成され、レリーズボタン48を軽く押して止める「半押し(S1 =ON)」の状態で自動ピント合わせ(以下AFと記載)および自動露出制御(以下AEと記載)が作動してAFとAEをロックし、「半押し」から更に押し込む「全押し(S2=ON)」の状態で撮影が実行される。レリーズボタン48は、静止画の記録開始の指示を与える手段であるとともに、動画の録画ボタン(録画スタート/ストップボタン)およびボイスレコーダモード下での録音ボタン(録音スタート/ストップボタン)として兼用される。
【0040】
図6に示すカメラ10の底面には、メモリカードのスロットカバーを兼ねた電池カバー50、および三脚ねじ穴52が設けられている。
【0041】
図7に示すカメラ10の右側面(グリップと反対側の側面)には、音声/映像出力端子(ラインOUT)54、リモコン端子56、デジタル(USB)端子58、電源入力端子60、スピーカー62が設けられている。
【0042】
図8はカメラ10の内部構成を示したブロック図である。
【0043】
同図において、中央処理装置(CPU)70は、本カメラシステムを統括制御する制御部である。CPU70は、モードダイヤル32、モード設定スイッチ46、レリーズボタン48等からの指示信号の入力に基づいてカメラ10内の各回路の動作を制御する。
【0044】
ROM71にはCPU70が処理するプログラムおよび制御に必要な各種データ等が格納されている。RAM72は画像処理領域の他、CPU70が各種の演算処理等を行う作業用領域を有している。
【0045】
撮影レンズ20を通過した光は、図示せぬ絞りによって光量が調節された後、CCDイメージセンサ(以下CCDと記載)74に入射する。CCD74の受光面には、多数のフォトセンサが平面的に配列されており、撮影レンズ20を介してCCD74の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。なお、CCD74は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0046】
このようにして蓄積された信号電荷は、その信号電荷に応じた電圧信号として順次読み出される。CCD74から順次読み出された電圧信号は、相関二重サンプリング回路(CDS回路)76に加えられ、ここで各画素ごとのR、G、B信号がサンプリングホールドされるとともに増幅され、A/D変換器78に加えられる。A/D変換器78は、CDS回路76から順次加えられるR、G、B信号をデジタル信号に変換して画像信号処理回路80に出力する。
【0047】
画像信号処理回路80は、A/D変換器78から加えられる点順次のR、G、B信号を同時式に変換する同時化処理、ホワイトバランス調整、ガンマ補正、輝度/色差信号処理(YC処理)等の所定の画像処理を行う。画像信号処理回路80で処理された画像データはRAM72に格納される。撮影画像を表示出力する場合、RAM72から画像データが読み出され、このデータが内部バス85を介して画像再生処理回路86に転送される。
【0048】
画像再生処理回路86に送られたデータは、画像再生処理回路86およびビデオエンコード回路88を介して表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、液晶モニタ44に出力されるとともに、音声/映像出力端子54に出力される。CCD74から出力される画像信号によってRAM72内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ44に供給されることにより、CCD74を介して入力する画像がリアルタイムに液晶モニタ44に表示される。撮影者は、液晶モニタ44に映し出される画像(スルー画)、或いはファインダー30によって撮影画角を確認できる。
【0049】
モードダイヤル32によって撮影モードが設定され、レリーズボタン48が押されると(S2=ON)、撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられる。CPU70は、この指示信号の受入に呼応して、記録用の画像データの取り込みを開始する。なお、CPU70は、撮影動作に先立ち、レリーズボタン48の半押し(S1 =ON)に応動してAF制御およびAE制御を行う。すなわち、CPU70はCCD74から得られる画像データに基づいて焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてレンズ駆動用モータ92のドライバー90を制御し、撮影レンズ20を合焦位置に移動させる一方、図示せぬアイリス駆動部を制御して絞りを適正絞り値に設定するとともにCCD74の電荷蓄積時間を制御する。また、CPU70は、必要に応じてストロボ発光制御を行う。
【0050】
レリーズボタン48全押し(S2=ON)に応動して取り込まれた画像データは、YC処理その他の所定の信号処理を経てRAM72に格納される。CPU70は圧縮伸長処理回路94にコマンドを送り、これにより圧縮伸長処理回路94は、RAM72上に取り込まれた画像データ(輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb)を所定のフォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮する。圧縮されたデータは、メディアコントロール回路96を介してメモリカード98に記録される。
【0051】
本例のカメラ10では、画像データを保存する手段として、例えばスマートメディア(Solid−State Floppy Disk Card)が適用される。記録メディアの形態はこれに限定されず、PCカード、コンパクトフラッシュ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリースティックなどでもよく、電子的、磁気的、若しくは光学的、又はこれらの組み合わせによる方式に従って読み書き可能な種々の媒体を用いることができる。使用される媒体に応じた信号処理手段とインターフェースが適用される。異種、同種の記録メディアを問わず、複数の媒体を装着可能な構成にしてもよい。リムーバブルメディアに限らず、カメラ10に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0052】
カメラ10には撮影後(記録前)に撮影結果を液晶モニタ44に表示して、その撮影画像を記録するか否かをユーザーが選択できるようにした機能(プレビュー機能)が設けられている。ユーザーは、セットアップメニュー画面において、プレビュー機能の有効/無効を指定することができる。プレビュー機能が「有効」の場合、撮影直後に撮影画像が表示され、当該画像の記録を容認する場合は、ユーザーはメニュー/実行キー38を押下して、「記録OK」の指示を入力する。この指示入力に応動して撮影画像がメモリカード98に書き込まれる。また、液晶モニタ44に表示された撮影画像の記録を希望しない場合、ユーザーはキャンセル/戻るキー40を押下して「記録取消」の指示を入力する。この指示入力に応動して撮影画像の記録処理が取り消される。
【0053】
また、静止画の撮影後に一定時間内の音声を記録できるボイスメモ機能を有している。静止画の撮影モード(オート撮影モード、またはマニュアル撮影モード)におけるメニュー画面でボイスメモ機能のON/OFFを選択できるようになっている。
【0054】
ボイスメモ機能ONが選択されている場合、撮影を実行して画像データをメモリカード98に書き込み終わると、液晶モニタ44には記録画像を背景とする録音スタンバイ画面が表示される。録音スタンバイ画面でキャンセル/戻るキー40を押下した場合、ボイスメモ録音を実行せずに、通常の撮影画面に遷移する。
【0055】
一方、レリーズボタン全押し(S2=ON)でボイスメモ録音を開始し、その後レリーズボタン48の半押し(S1=ON)で録音を完了する。ここでメニュー/実行キー38を押下すると音声データをメモリカード98に書き込む処理が実行される。録音中にキャンセル/戻るキー40を押下した場合は録音がキャンセルされ、録音スタンバイ画面に戻る。
【0056】
録音が一定時間(例えば30秒間)を超えると録音は強制的に終了され、液晶モニタ44には録音終了画面が表示される。ここでメニュー/実行キー38を押下すると、録音内容がメモリカード98に書き込まれる。録音のやり直しを希望する場合には、キャンセル/戻るキー40を押下して録音スタンバイ画面に戻す。こうしてボイスメモ機能による音声記録が完了すると、通常の撮影モードに復帰して、撮影が可能となる。
【0057】
次に、AE、AF制御について詳述する。A/D変換器78から出力された信号は、AE演算部102およびAF演算部104に加えられる。前記AE演算部102はR、G、B信号を積算し、その積算値をCPU70に提供する。CPU70は、AE演算部102から入力する積算値に基づいて被写体の平均的な明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影Ev値)を算出する。レリーズボタン48半押し時に、上述のAE測光動作を複数回繰り返して正確な露出値を求める。求めた露出値と所定のプログラム線図に従い、撮影時の絞り値とシャッタースピードが決定される。そして、レリーズボタン48全押し時に、絞り駆動部(不図示)および電子シャッターを制御して最適な露光値を得る。
【0058】
AF演算部104は、図9に示すように、ハイパスフィルター(HPF)105、絶対値化処理部106、AFエリア抽出部107、および積算部108を備えている。ハイパスフィルター105は、A/D変換器78から出力されるG信号の高周波成分のみを通過させる。絶対値化処理部106はハイパスフィルター105からの出力信号の絶対値をとり、AFエリア抽出部107は、画面内(例えば画面中央部)に予め設定されているフォーカス対象エリア(以下AFエリアと記載)内の信号を切り出す処理を行う。積算部108はAFエリア内の絶対値データを積算し、得られた積算値(焦点評価値に相当)をCPU70に提供する。
【0059】
CPU70は撮影レンズ20を移動させながら、複数のAF検出ポイントでAF演算を行い、各AFポイントで算出された焦点評価位置を総合して、焦点評価値が最大となるところを合焦位置として決定する。そして、求めた合焦位置に撮影レンズ20を移動させるようレンズ駆動ドライバー90を介してレンズ駆動モータ92を制御する。
【0060】
モードダイヤル32によってコードモードが設定されると、情報コード形式の音声データコード撮影が行われる。情報コード形式の音声データコード撮影では、まず、音声コード14をカメラ10の撮像手段により撮影する。撮影された音声コード14は所定の信号処理を施され、画像としてRAM72に一時記憶される。その後、CPU70はROM71に格納されたデコードプログラムを起動し、RAM72に記憶された音声コード(画像)を読み出す。読み出された音声コード(画像)は音声データに変換され、メモリカード98に記録される。
【0061】
図10はコードモードの制御を示したフローチャートである。
【0062】
モードダイヤル32によりコードモードが設定されると(ステップS10)、CPU70はROM71に格納されたデコードプログラムを起動し(ステップS16)、デコードプログラムが起動されると、図11に示すとおり、液晶モニタ44にはコードモード状態を示す「コード」表示110および、画角合わせ用枠112、中止合わせマーク114が表示される(図10のステップS18)。レリーズボタン48半押し(S1=ON)が行われると(ステップS20)、AE、AF制御および所定の信号処理が行われ(ステップS22)、取り込まれれた音声コード14は画像形式ファイルとして、一時RAM72に格納される(ステップS24)。AE、AF制御(ステップS22)については後述する。
【0063】
撮影レンズが合焦位置に移動すると、マーカー検出が行われる(ステップS30)。マーカー検出では、液晶モニタ44に表示された画角合わせ用枠112と画像形成媒体12に形成された領域マーカー16が重なっているかを検出する。画角合わせ用枠112と領域マーカー16が重ならない場合(NO判定時)には、図12に示すマーカー警告表示130が液晶モニタ44に表示され(図10のステップS32)、カメラ10の制御はレリーズボタン48半押し(S1=ON)待ち状態に遷移する。
【0064】
画角合わせ用枠112と領域マーカー16が重なると(YES判定時)、液晶モニタ44に表示されている画角合わせ用枠112が非表示に変わる(ステップS33)。レリーズボタン48全押し(S2=ON)により(ステップS34)、RAM72に格納された音声情報は画像信号処理回路80に読み出される(ステップS36)。
【0065】
読み出された画像データは音声データに復元可能であるか判定され(ステップS38)、変換できないと判定された場合には(NO判定)該画像データは破棄され(ステップS39)、音声データに変換され(ステップS38)、カメラ10の制御はレリーズボタン48半押し(S1=ON)待ち状態に遷移する。
【0066】
ステップ38において、音声データに変換できると判定された場合には(YES判定)、画像データである音声コードを音声データに変換する(ステップS40)。
【0067】
本実施形態ではマーカー警告は液晶モニタ44に警告画面表示する形態を例示したが、マーカー警告はブザーあるいは音声等の警告音による形態が可能である。さらに、画面表示と警告音を併用してもよい。
【0068】
また画角合致報知は画角合わせ用枠112を表示から非表示に切り換える形態を示したが、音声またはブザーによる報知、あるいは画角合致報知画面を液晶モニタ44に表示する形態による報知方法が可能である。
【0069】
ここで液晶モニタ44には、図13に示す音声再生選択画面140が表示される。音声再生選択画面140において音声再生を行うあるいは音声再生を行わないの何れかを選択する(図10のステップS42)。
【0070】
音声再生選択画面140において「いいえ」(NO、音声再生を行わない)を選択すると、音声処理回路100にてWAVE形式等所定の音声ファイル形式に変換され(ステップS44)、メディアコントロール回路96を介してメモリカード98に記録される(ステップS46)。
【0071】
また、音声再生選択画面140において「はい」(YES、音声再生を行う)を選択すると、カメラ10に備えられた音声再生機能により、音声が再生される(ステップS48)。
【0072】
音声再生が終了すると、液晶モニタ44は、図14に示す音声データ処理選択画面150が表示され、再生した音声をメモリカード98に記録するか、再生した音声を消去するかを選択する(図10のステップS50)。
【0073】
音声データ処理選択画面150において「いいえ」(NO、再生した音声を記録しない)を選択すると、該音声データは消去され、カメラ10の制御はS1=ON待ち(ステップS20)に遷移する。
【0074】
一方、音声データ処理選択画面において「はい」(YES、再生した音声を記録する)を選択すると、音声データは音声処理回路100に転送され、音声処理回路にてWAVE形式等所定の音声ファイル形式に変換され(ステップS44)、メモリカード98に記録される(ステップS46)。
【0075】
本実施形態では、モードダイヤル32によりコードモードと他のモードとの切り換えを行ったが、モード切換はモードダイヤル32による切り換えに限定されず、ソフトウエアによるモード切換が可能である。
【0076】
ソフトウエアによるモード切換の一例を挙げると、撮影モードにおいてモード切換(メニュー)画面を表示し、前記メニュー画面上でコードモードに切り換える形態である。
【0077】
図15は、AE、AFの制御(図10のステップS22)の手順を示すフローチャートである。レリーズボタン48が半押し(S1=ON)され、処理がスタートすると(ステップS200)、CCD74を駆動して測光用の画像信号の取り込みを行う(ステップS210)。入力した画像信号は、AE積算部102において演算処理され(ステップS212)、ステップS212のAE演算で求めた露出値に従って、適正な露光量が得られるように露出制御を実行する(ステップS216)。そして、適正露出制御のもとでAF演算動作を行い(ステップS218)、画像形成媒体12に形成された中心マーカー18を含む画面中心部の所定エリアをAF検出エリア(フォーカスエリア)として焦点評価値を計算する。AF演算動作の結果、焦点評価値が最大となる合焦位置を検出することができたか否かの判定を行う(ステップS220)。
【0078】
合焦位置を検出することができない(ステップS220でNO判定となる)ときにはステップS222へ進む。ステップS222では、液晶モニタ44には図16に示す合焦警告画面300が表示され、カメラの制御は撮影禁止モードに遷移する(図15のステップS224)。撮影禁止モードではレリーズボタン48全押しによるS2=ON信号がCPU70に入力されても、CPU70はS2=ON信号を受け付けない処理を行う。
【0079】
カメラ10の制御状態が撮影禁止モード(ステップS224)に遷移すると、焦点評価値のピーク値を検出できなかった場合の対応措置として、フォーカス制御を手動操作で行うかを選択するマニュアルフォーカス(以下MFと記載)選択画面310(図17)が液晶モニタ44に表示される(図15のステップS226)。
【0080】
ステップS226にて「いいえ」(NO、MFを行わない)を選択すると、液晶モニタ44には撮影を続けるかあるいは撮影をキャンセルするかを選択するキャンセル選択画面320(図18)が表示される(図15のステップS228)。
【0081】
キャンセル画面で「いいえ」(NO)を選択すると撮影禁止状態が保持され(図15のステップS224)、液晶モニタ44には図17に示すMF選択画面が表示される。「はい」(YES)を選択するとカメラ10の制御はS1=ON待ち(図10のステップS20)に遷移する。
【0082】
一方、ステップS226にて「はい」(YES、MFを行う)を選択すると、液晶モニタ44には図11に示す画角合わせ用枠112と中心合わせマーク114が表示される。オペレータは中心合わせマーク114を見ながら上下レバー37を操作して(図15のステップS230)、撮影レンズ20を移動させ(ステップS232)、次のステップに進む。
【0083】
撮影レンズの移動が完了すると、カメラ10の制御はレリーズボタン48半押し(S1=ON)待ちに遷移する(ステップS234)。レリーズボタン48半押し(S1=ON)により、カメラ10は露出制御およびAWB制御を行い(ステップS236)、カメラ10の制御は撮影許可モードに遷移する(ステップS238)。レリーズボタン半押しがされず(S1=ONにならない)場合には、カメラの制御はMF制御可能な状態(ステップS230)に遷移する。
【0084】
ステップS220において合焦位置が検出できたら(YES判定時)、液晶モニタ44に表示されていた中心合わせマーク114が非表示となり(ステップS240)、求めた合焦位置へ撮影レンズ20を移動させ(ステップS242)、カメラ10の制御は撮影許可モードとなり(ステップS238)、AF制御を終了する(ステップS244)。
【0085】
本実施形態では合焦警告は液晶モニタ44に警告画面表示する形態を例示したが、合焦警告はブザーあるいは音声等の警告音による形態が可能である。さらに、画面表示と警告音を併用してもよい。
【0086】
また、本実施形態では、合焦検出報知は中心合わせマーク114を表示から非表示に切り換える形態を示したが、音声またはブザーによる報知、あるいは合焦検出報知画面を液晶モニタ44に表示する形態による報知方法が可能である。
【0087】
カメラ10がムービーモードに設定されると、音声付きの動画記録が可能となる。レリーズボタン48の押下(S2=ON)によって録画動作がスタートし、もう一度レリーズボタン48を押下(S1 =ON)すると録画動作が停止する。レリーズボタン48を押下継続している期間、録画動作を行い、押下解除により録画を停止するようにしてもよい。動画データは、例えば、モーションJPEG形式によってメモリカード98に記録される。
【0088】
カメラ10がボイスレコーダモードに設定されると音声記録が可能となる。レリーズボタン48の全押し(S2=ON)で録音を開始し、その後レリーズボタン48の半押し(S1 =ON)で録音を停止する。これにより、レリーズボタン48の操作音が記録されないようになっている。マイク26を介して入力された音声信号は、音声処理回路100に入力される。音声処理回路100は、入力した音声信号をデジタル信号に変換するとともに、所定のファイル形式(例えば、WAVE形式) に変換する。こうして得られた音声データは、メディアコントロール回路96を介してメモリカード98に記録される。
【0089】
モード設定スイッチ46によってカメラモードが設定され、モードダイヤル32によって再生モードが選択されると、メモリカード98に記録されている最終コマのファイルがメディアコントロール回路96を介して読み出される。最終コマのファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像ファイルの圧縮データは、圧縮伸長処理回路94を介して非圧縮のYC信号に伸長される。
【0090】
伸長されたYC信号は、画像再生処理回路86およびビデオエンコード回路88を介して表示用の信号に変換され、液晶モニタ44に出力されるとともに、音声/映像出力端子54に出力される。
【0091】
これにより、液晶モニタ44にはメモリカード98に記録されている最終コマのコマ画像が表示され、また、音声/映像出力端子54にテレビ受像機(不図示)が接続されている場合には、テレビ受像機に最終コマのコマ画像が表示される。
【0092】
その後、右キー34が押されると順方向にコマ送りされ、左キー36が押されると逆方向にコマ送りされる。そして、コマ送りされたコマ位置の画像ファイルがメモリカード98から読み出され、上記と同様にしてコマ画像が液晶モニタ44に再生される。最終コマのコマ画像が表示されている状態で順方向にコマ送りされると、メモリカード98に記録されている第1コマ目の画像ファイルが読み出され、1コマ目のコマ画像が液晶モニタ44やテレビ受像機その他の画像表示装置に再生される。
【0093】
再生対象ファイルが動画ファイルの場合には、動画の先頭コマが代表画像として表示され、動画再生開始の指示を受け付ける画面になる。また、再生対象ファイルが音声ファイルの場合には、液晶モニタ44上に音声ファイルであることを示す所定の図像が表示され、音声再生開始の指示を受け付ける画面になる。音声再生開始の指示を入力すると、メモリカード98から音声ファイルが読み出され、音声処理回路100により音声信号に変換された後、スピーカー62又はリモコン端子56に接続されるヘッドホン(不図示)を介して音声として出力される。
【0094】
上記の如く構成されたカメラ10は、情報コード形式に記録された音声情報である音声コード14をカメラ10にて撮影するコードモードを備えている。コードモードでは、画像形成媒体12に形成された中心マーカー18をAF検出ポイントとし、カメラ10はAF制御手段により焦点合わせを行う。その際にオペレータが焦点合わせを行い易いように、液晶モニタ44には中心合わせマーク114が表示される。AF制御により焦点合わせができないときにはカメラ10の制御を読み取り(撮影)禁止とし、さらに、カメラ10は警告を発する。AF制御により焦点合わせができないときには手動操作で焦点合わせを行うかあるいは再度AF制御を行うかの何れか一方をオペレータが選択でき、AF制御により焦点合わせができないときには手動操作にて焦点合わせを行うことも可能である。したがって、AFが正しく動作しなかった場合には音声コード14の読み込みを行わないため、AF制御の誤動作により音声コード14の変換誤動作をなくすことができ、カメラ10を使用して正確に音声コード14を読み取ることができる。
【0095】
本実施形態ではAF制御方法としてコントラスト法と呼ばれる被写体像のコントラストが最大となる撮影レンズの位置を求め撮影レンズを目的の位置に移動させる制御方法を開示したが、適用可能なAF制御方法はこれに限定されず、例えば位相差法などの焦点検出法、三角測量の原理を利用して被写体までの距離を測定し撮影レンズを移動させる測距法(パッシブ式又はアクティブ式)によるAF制御方法がある。
【0096】
また本実施形態では受光素子にCCDイメージセンサを用いたが、CMOS型イメージセンサを用いてもよい。
【0097】
上記にはデジタルカメラにおける実施形態を開示したが、本発明の適用範囲はデジタルカメラに限定されず、ムービーカメラにも適用可能である。
【0098】
なお、本発明の原理は、カメラの制御プログラムにおけるアップデートファイルの読み込みやオプション機能追加の際のプログラムロードなどに応用できる。音声データに替えてプログラムデータ等を情報コード形式データとし、これを撮影し元のプログラム等に復元することができる。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、光学読取可能な音声データコードを電子カメラにて読み取るときに、電子カメラが備えたAF制御手段により焦点合わせを行い、AF制御により焦点合わせができないときにはカメラの制御を撮影禁止とし、音声データコードの読み取りを行わない。AFが正しく動作できなかった場合に不用意に光学読取可能な音声データコードの変換をすることがないため、AFの誤動作により、音声データの変換誤動作をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る音声再生システムの概略図
【図2】本発明の実施形態に係る音声データコードの拡大図
【図3】本発明の実施形態に係る電子カメラの正面図
【図4】本発明の実施形態に係る電子カメラの背面図
【図5】本発明の実施形態に係る電子カメラの上面図
【図6】本発明の実施形態に係る電子カメラの底面図
【図7】本発明の基本実施形態に係る電子カメラの右側面図
【図8】本発明の実施形態に係る電子カメラの電気的構成を示すブロック図
【図9】AF演算部の構成を示すブロック図
【図10】コードモードの制御を示すフローチャート
【図11】コードモードを示す液晶モニタの表示を示す図
【図12】コードモードにおけるマーカー警告画面を示す図
【図13】コードモードにおける音声再生選択画面を示す図
【図14】コードモードにおける音声データ処理選択画面を示す図
【図15】AE、AFの制御を示すフローチャート
【図16】マニュアルフォーカス選択画面を示す図
【図17】コードモードにおける合焦警告画面を示す図
【図18】キャンセル画面を示す図
【符号の説明】
10…カメラ、12…画像形成媒体、14…音声コード、18…中心マーカー、20…撮影レンズ、44…液晶モニタ、48…レリーズボタン、62…スピーカー、70…CPU、80…画像信号処理回路、90…レンズ駆動ドライバー、92…レンズ駆動モータ、98…メモリカード、100…音声処理回路、104…AF演算部、114…中心合わせマーク、300合焦警告画面、S16デコードプログラム起動、S22…AE、AF、所定の信号処理、S218…AF演算動作、S220…合焦位置検出、S222…合焦警告画面表示、S224…撮影禁止
【発明の属する技術分野】
本発明は音声再生システムおよび電子カメラに係り、特に音声情報を取り扱うデジタルカメラに好適な音声の再生記録技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラにボイスメモ等の情報記録機能および音声再生機能が組み込まれている製品が一般化している。通常は一枚の静止画に対応付けられた音声データをカメラが記録し、記録された音声データはカメラの音声再生機能により再生される。
【0003】
特許文献1に開示された情報記録再生システムでは、音声等のオーディオ情報、カメラ等から得られる映像情報およびパソコン等から得られるデジタルコード等のいわゆるマルチメディア情報を光学的に読み取り可能なドットコードとして画像や文字と一緒に紙等の媒体上に記録している。そして、ペン型情報再生装置を用いてドットコードを読み込み、音声情報はペン型情報再生装置に取り付けられたイヤホン等の音声出力器に出力し、映像はペン型情報再生装置に接続されたCRT等の表示装置に出力し、また、デジタルコードはペン型情報再生装置に接続されたプリンター等の出力装置に出力するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−231466号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された情報記録再生システムでは、マルチメディア情報であるドットコードを読み取り誤りなく読み取るために、ドットコードはデータの配列方向を検知するマーカーあるいは読み取り誤りを検知するための符号等を有する複雑な構成となり、ドットコードが複雑化、微細化すると、読取装置の撮像部が必要とする分解能が高くなる等、読取装置に対する要求が高くなる。また、データの配列方向を判別したり読み取り誤りの判別をしたりする等、ドットコードを解釈し再生する再生装置は高度な制御が必要となる。ペン型読取装置では一回の読取操作ではドットコードを確実に読み取りできないことを考慮し、読取装置を複数回走査して読み取りを行う等、読取装置の使用方法を工夫している。
【0006】
本発明はこのような事情を鑑みてなされたもので、光学読取可能な情報コード形態の音声情報の読取装置にカメラを使用して音声情報を正しく読み取ることができる、音声再生システムおよび電子カメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明に係る音声再生システムは、光学的読み取り可能なコード形式に変換されて画像形成媒体上に形成されている音声データコードと、前記音声データコードを撮影する電子カメラと、から成り、前記電子カメラは、撮影レンズを介して前記音声データコードを撮影し画像信号に変換する撮像手段と、前記音声データコード取得の際に前記撮影レンズを駆動して焦点合わせを行うオートフォーカス手段と、前記オートフォーカス手段により合焦状態が得られたか否かを判定する合焦判定手段と、前記合焦判定手段により合焦不能と判定された場合に撮影動作を禁止する一方、前記合焦判定手段により合焦状態と判定されたら撮影を許可する制御を行う撮影制御手段と、前記オートフォーカス手段により前記撮影レンズを合焦位置に移動させて前記撮影手段により前記音声データコードを撮影して得られた画像データから音声データを復元する信号所と手段と、前記信号処理手段により復元された音声データを再生する音声再生手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、音声データコードの読取装置としてカメラを使用し、カメラはオートフォーカス手段により撮影レンズの焦点合わせを行ってから音声データコードの撮影を行うので、ピントずれのない画像を得ることができる。さらに焦点合わせにより合焦状態を得られたか否かを検出し、合焦状態が得られないときには撮影を禁止するので、確実に良好なデータを得ることができる。また合焦が得られないときには警告を発するので、撮影レンズの合焦状態が得られず良好な音声データコードを得られないときにはオペレータに知らせることができる。
【0009】
画像形成媒体とは、音声データコードが形成される媒体を意味し、音声データコードが印刷される用紙、プレートその他の印刷媒体や、音声データコードが映出されるCRT、液晶ディスプレイその他の画像表示装置などを包含するものである。
【0010】
撮影禁止とは撮影開始手段からの入力を信号処理手段が受け付けず撮影が行われない制御や撮影開始手段が操作できなくなる制御のことである。
【0011】
また、前記目的を達成するために本発明に係る電子カメラは、撮影レンズと前記撮影レンズを介して入射する光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得した画像データを記録媒体に記録する記録手段と、を有する電子カメラであって、デジタル信号に変換された音声データをコード化した音声データコードを前記撮像手段により撮影する際に、前記撮影レンズを駆動して焦点合わせを行うオートフォーカス手段と、前記オートフォーカス手段により合焦状態が得られたか否かを判定する合焦判定手段と、前記合焦判定手段により合焦不能と判定された場合に撮影動作を禁止する一方、前記合焦判定手段により合焦状態と判定されたら撮影を許可する制御を行う撮影制御手段と、前記オートフォーカス手段により前記撮影レンズを焦点位置に移動させて前記撮影手段により前記音声データコードを撮影して得られた画像データから音声データを復元する信号処理手段と、前記信号処理手段により復元された音声データを再生する音声再生手段と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
本発明によれば、オートフォーカス手段により撮影レンズの焦点合わせを確実に行うのでピントずれのない良好な画像を取得することができ、撮影レンズの合焦が得られないときには撮影動作を禁止する制御を行うので、確実に良好な音声データコードの画像データを得られる。さらに、良好な画像データから正確な音声が復元でき、再生することが可能である。
【0013】
さらに、信号処理手段により復元された音声データを記録する記録処理手段を備えてもよい。
【0014】
本発明の一態様に係る電子カメラは、前記合焦判定手段により合焦不能と判定された場合に、警告を発する警告手段を備えたことを特徴としている。
【0015】
かかる態様によれば、警告手段により合焦不能であることをカメラはオペレータに知らせることができる。オペレータは合焦不能であることを知ることができ、良好な音声データが得られるまで撮影操作を繰り返すことができる。
【0016】
さらに、合焦状態が達成されたら合焦情報を提供する合焦情報提供手段を付加してもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る音声再生システムおよび電子カメラの好ましい実施の形態について説明する。
【0018】
図1は光学読取可能な情報コード形式に記録された音声データコードをデジタルカメラにより取得する様子が示されている。
【0019】
カメラ10は被写体の光学像をデジタル画像データに変換して記録するデジタルカメラであって、音声再生機能を備えている。
【0020】
符号12で示した画像形成媒体(例えば用紙)にはメッセージ等の音声が光学読取可能な形式にコード化された二次元コード(以下音声コードと記載)14および画角合わせの目印である領域マーカー16、画角の中心合わせの目印であり焦点合わせの目印を兼ねる中心合わせ用マーカー(以下中心マーカーと記載)18が形成されている。音声コード14の形式にはバーコード、ドットコード等があるが、音声コード14は音声情報を表すことが可能であればよく、任意の文字列、任意の数字列等、何れの形式でもよい。
【0021】
本例の音声コード14および領域マーカー16、中心マーカー18は画像形成媒体12たる用紙上にカラー印刷されており、バー(色が付けられた部分)、スペース(白い部分)の太さ、パターンに加え、バーの色が意味(情報)を持っている。
【0022】
図2は画像形成媒体12に形成された音声コード14および領域マーカー16、中心マーカー18の拡大図である。
【0023】
領域マーカー16および中心マーカー18は音声コード14と視覚的に区別可能な形状で形成されている。
【0024】
図2では中心マーカー18は断面形状が略長方形である画像形成媒体12表面の略中心に形成されているが、中心マーカー18の形成位置および形成数はこれに限定されない。領域マーカー16が中心マーカー18を兼ねる形態も可能であり、また、音声コード14の一部が中心マーカーを兼ねる形態も可能である。
【0025】
画像形成媒体12の材質は紙に限定されず、音声コード14、領域マーカー16、中心マーカー18をカメラ10で撮影可能であれば金属や樹脂等でもよい。
【0026】
図3乃至図7はカメラ10の外観を示す正面図、背面図、平面図、底面図、および右側面図である。
【0027】
図3に示すカメラ10の前面には、沈胴式の撮影レンズ20、ファインダー窓21、ストロボ22、ストロボ調光センサー23、セルフタイマーランプ24、マイク26が設けられている。
【0028】
また、カメラ10の前面には、前記撮影レンズ20の沈胴位置でレンズバリヤ駆動部27を介して開閉されるレンズバリヤ28(図8参照)が設けられている。なお、図3では、レンズバリヤ28が開放された状態を示している。
【0029】
図4に示すカメラ10の背面には、ファインダー30、モードダイヤル32、右キー34、左キー36、上下レバー37、メニュー/実行キー38、キャンセル/戻るキー40、表示キー42および液晶モニタ44が設けられている。
【0030】
モードダイヤル32は、カメラの機能(モード)を変更する手段であり、モードダイヤル32を回動操作することにより、静止画撮影を行う撮影モード、撮影した画像を再生する再生モード、音声付き動画撮影を行うムービーモード、画像無しの音声記録を行うボイスレコーダモード、情報コード形式の音声データコードを撮影するコードモードに設定できる。
【0031】
右キー34および左キー36は、それぞれ再生モード時に1コマ逆送りボタン、1コマ順送りボタンとして機能し、あるいは、メニュー画面にてカーソルを右左に移動させるボタンとして機能する。
【0032】
また、上下レバー37は再生機能や撮影時のズーム機能における倍率調整用ズームキー等として用いられる。
【0033】
メニュー/実行キー38は各モードの通常画面からメニュー画面へ遷移させる時、あるいは、選択内容の確定、処理の実行(確認)指示の時などに使用される。
【0034】
キャンセル/戻るキー40はメニューから選んだ項目の取り消し(キャンセル)や一つ前の操作状態に戻る時などに使用される。
【0035】
表示キー42は液晶モニタ44をON/OFF操作したり、再生方法や再生中のコマ番号等の表示/非表示を切り換えたりするための操作手段である。
【0036】
液晶モニタ44は、電子ビューファインダーとして使用できるとともに、撮影した画像やカメラに装填されたメモリカードから読み出した再生画像等を表示することができる。また、液晶モニタ44は、撮影可能コマ数や再生コマ番号の表示、ストロボ発光の有無、マクロモード表示、記録画質(クオリティー)表示、画素数表示等の情報も表示される。
【0037】
図5に示すカメラ10の上面には、電源スイッチを兼ねたモード設定スイッチ46およびレリーズボタン48が設けられている。
【0038】
モード設定スイッチ46は、図5上でツマミが右方向に移動する時にはロックされ、ツマミが左方向に移動する時にはロックされないスライドスイッチであり、前記ツマミが右方向に移動してロックされると、オーディオモードを設定し、前記ツマミが左方向に移動する毎にカメラモードとカメラ内電源をOFFにするOFFモードとを交互に設定する。
【0039】
レリーズボタン48は2段階式に構成され、レリーズボタン48を軽く押して止める「半押し(S1 =ON)」の状態で自動ピント合わせ(以下AFと記載)および自動露出制御(以下AEと記載)が作動してAFとAEをロックし、「半押し」から更に押し込む「全押し(S2=ON)」の状態で撮影が実行される。レリーズボタン48は、静止画の記録開始の指示を与える手段であるとともに、動画の録画ボタン(録画スタート/ストップボタン)およびボイスレコーダモード下での録音ボタン(録音スタート/ストップボタン)として兼用される。
【0040】
図6に示すカメラ10の底面には、メモリカードのスロットカバーを兼ねた電池カバー50、および三脚ねじ穴52が設けられている。
【0041】
図7に示すカメラ10の右側面(グリップと反対側の側面)には、音声/映像出力端子(ラインOUT)54、リモコン端子56、デジタル(USB)端子58、電源入力端子60、スピーカー62が設けられている。
【0042】
図8はカメラ10の内部構成を示したブロック図である。
【0043】
同図において、中央処理装置(CPU)70は、本カメラシステムを統括制御する制御部である。CPU70は、モードダイヤル32、モード設定スイッチ46、レリーズボタン48等からの指示信号の入力に基づいてカメラ10内の各回路の動作を制御する。
【0044】
ROM71にはCPU70が処理するプログラムおよび制御に必要な各種データ等が格納されている。RAM72は画像処理領域の他、CPU70が各種の演算処理等を行う作業用領域を有している。
【0045】
撮影レンズ20を通過した光は、図示せぬ絞りによって光量が調節された後、CCDイメージセンサ(以下CCDと記載)74に入射する。CCD74の受光面には、多数のフォトセンサが平面的に配列されており、撮影レンズ20を介してCCD74の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。なお、CCD74は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0046】
このようにして蓄積された信号電荷は、その信号電荷に応じた電圧信号として順次読み出される。CCD74から順次読み出された電圧信号は、相関二重サンプリング回路(CDS回路)76に加えられ、ここで各画素ごとのR、G、B信号がサンプリングホールドされるとともに増幅され、A/D変換器78に加えられる。A/D変換器78は、CDS回路76から順次加えられるR、G、B信号をデジタル信号に変換して画像信号処理回路80に出力する。
【0047】
画像信号処理回路80は、A/D変換器78から加えられる点順次のR、G、B信号を同時式に変換する同時化処理、ホワイトバランス調整、ガンマ補正、輝度/色差信号処理(YC処理)等の所定の画像処理を行う。画像信号処理回路80で処理された画像データはRAM72に格納される。撮影画像を表示出力する場合、RAM72から画像データが読み出され、このデータが内部バス85を介して画像再生処理回路86に転送される。
【0048】
画像再生処理回路86に送られたデータは、画像再生処理回路86およびビデオエンコード回路88を介して表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、液晶モニタ44に出力されるとともに、音声/映像出力端子54に出力される。CCD74から出力される画像信号によってRAM72内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ44に供給されることにより、CCD74を介して入力する画像がリアルタイムに液晶モニタ44に表示される。撮影者は、液晶モニタ44に映し出される画像(スルー画)、或いはファインダー30によって撮影画角を確認できる。
【0049】
モードダイヤル32によって撮影モードが設定され、レリーズボタン48が押されると(S2=ON)、撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられる。CPU70は、この指示信号の受入に呼応して、記録用の画像データの取り込みを開始する。なお、CPU70は、撮影動作に先立ち、レリーズボタン48の半押し(S1 =ON)に応動してAF制御およびAE制御を行う。すなわち、CPU70はCCD74から得られる画像データに基づいて焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてレンズ駆動用モータ92のドライバー90を制御し、撮影レンズ20を合焦位置に移動させる一方、図示せぬアイリス駆動部を制御して絞りを適正絞り値に設定するとともにCCD74の電荷蓄積時間を制御する。また、CPU70は、必要に応じてストロボ発光制御を行う。
【0050】
レリーズボタン48全押し(S2=ON)に応動して取り込まれた画像データは、YC処理その他の所定の信号処理を経てRAM72に格納される。CPU70は圧縮伸長処理回路94にコマンドを送り、これにより圧縮伸長処理回路94は、RAM72上に取り込まれた画像データ(輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb)を所定のフォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮する。圧縮されたデータは、メディアコントロール回路96を介してメモリカード98に記録される。
【0051】
本例のカメラ10では、画像データを保存する手段として、例えばスマートメディア(Solid−State Floppy Disk Card)が適用される。記録メディアの形態はこれに限定されず、PCカード、コンパクトフラッシュ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリースティックなどでもよく、電子的、磁気的、若しくは光学的、又はこれらの組み合わせによる方式に従って読み書き可能な種々の媒体を用いることができる。使用される媒体に応じた信号処理手段とインターフェースが適用される。異種、同種の記録メディアを問わず、複数の媒体を装着可能な構成にしてもよい。リムーバブルメディアに限らず、カメラ10に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0052】
カメラ10には撮影後(記録前)に撮影結果を液晶モニタ44に表示して、その撮影画像を記録するか否かをユーザーが選択できるようにした機能(プレビュー機能)が設けられている。ユーザーは、セットアップメニュー画面において、プレビュー機能の有効/無効を指定することができる。プレビュー機能が「有効」の場合、撮影直後に撮影画像が表示され、当該画像の記録を容認する場合は、ユーザーはメニュー/実行キー38を押下して、「記録OK」の指示を入力する。この指示入力に応動して撮影画像がメモリカード98に書き込まれる。また、液晶モニタ44に表示された撮影画像の記録を希望しない場合、ユーザーはキャンセル/戻るキー40を押下して「記録取消」の指示を入力する。この指示入力に応動して撮影画像の記録処理が取り消される。
【0053】
また、静止画の撮影後に一定時間内の音声を記録できるボイスメモ機能を有している。静止画の撮影モード(オート撮影モード、またはマニュアル撮影モード)におけるメニュー画面でボイスメモ機能のON/OFFを選択できるようになっている。
【0054】
ボイスメモ機能ONが選択されている場合、撮影を実行して画像データをメモリカード98に書き込み終わると、液晶モニタ44には記録画像を背景とする録音スタンバイ画面が表示される。録音スタンバイ画面でキャンセル/戻るキー40を押下した場合、ボイスメモ録音を実行せずに、通常の撮影画面に遷移する。
【0055】
一方、レリーズボタン全押し(S2=ON)でボイスメモ録音を開始し、その後レリーズボタン48の半押し(S1=ON)で録音を完了する。ここでメニュー/実行キー38を押下すると音声データをメモリカード98に書き込む処理が実行される。録音中にキャンセル/戻るキー40を押下した場合は録音がキャンセルされ、録音スタンバイ画面に戻る。
【0056】
録音が一定時間(例えば30秒間)を超えると録音は強制的に終了され、液晶モニタ44には録音終了画面が表示される。ここでメニュー/実行キー38を押下すると、録音内容がメモリカード98に書き込まれる。録音のやり直しを希望する場合には、キャンセル/戻るキー40を押下して録音スタンバイ画面に戻す。こうしてボイスメモ機能による音声記録が完了すると、通常の撮影モードに復帰して、撮影が可能となる。
【0057】
次に、AE、AF制御について詳述する。A/D変換器78から出力された信号は、AE演算部102およびAF演算部104に加えられる。前記AE演算部102はR、G、B信号を積算し、その積算値をCPU70に提供する。CPU70は、AE演算部102から入力する積算値に基づいて被写体の平均的な明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影Ev値)を算出する。レリーズボタン48半押し時に、上述のAE測光動作を複数回繰り返して正確な露出値を求める。求めた露出値と所定のプログラム線図に従い、撮影時の絞り値とシャッタースピードが決定される。そして、レリーズボタン48全押し時に、絞り駆動部(不図示)および電子シャッターを制御して最適な露光値を得る。
【0058】
AF演算部104は、図9に示すように、ハイパスフィルター(HPF)105、絶対値化処理部106、AFエリア抽出部107、および積算部108を備えている。ハイパスフィルター105は、A/D変換器78から出力されるG信号の高周波成分のみを通過させる。絶対値化処理部106はハイパスフィルター105からの出力信号の絶対値をとり、AFエリア抽出部107は、画面内(例えば画面中央部)に予め設定されているフォーカス対象エリア(以下AFエリアと記載)内の信号を切り出す処理を行う。積算部108はAFエリア内の絶対値データを積算し、得られた積算値(焦点評価値に相当)をCPU70に提供する。
【0059】
CPU70は撮影レンズ20を移動させながら、複数のAF検出ポイントでAF演算を行い、各AFポイントで算出された焦点評価位置を総合して、焦点評価値が最大となるところを合焦位置として決定する。そして、求めた合焦位置に撮影レンズ20を移動させるようレンズ駆動ドライバー90を介してレンズ駆動モータ92を制御する。
【0060】
モードダイヤル32によってコードモードが設定されると、情報コード形式の音声データコード撮影が行われる。情報コード形式の音声データコード撮影では、まず、音声コード14をカメラ10の撮像手段により撮影する。撮影された音声コード14は所定の信号処理を施され、画像としてRAM72に一時記憶される。その後、CPU70はROM71に格納されたデコードプログラムを起動し、RAM72に記憶された音声コード(画像)を読み出す。読み出された音声コード(画像)は音声データに変換され、メモリカード98に記録される。
【0061】
図10はコードモードの制御を示したフローチャートである。
【0062】
モードダイヤル32によりコードモードが設定されると(ステップS10)、CPU70はROM71に格納されたデコードプログラムを起動し(ステップS16)、デコードプログラムが起動されると、図11に示すとおり、液晶モニタ44にはコードモード状態を示す「コード」表示110および、画角合わせ用枠112、中止合わせマーク114が表示される(図10のステップS18)。レリーズボタン48半押し(S1=ON)が行われると(ステップS20)、AE、AF制御および所定の信号処理が行われ(ステップS22)、取り込まれれた音声コード14は画像形式ファイルとして、一時RAM72に格納される(ステップS24)。AE、AF制御(ステップS22)については後述する。
【0063】
撮影レンズが合焦位置に移動すると、マーカー検出が行われる(ステップS30)。マーカー検出では、液晶モニタ44に表示された画角合わせ用枠112と画像形成媒体12に形成された領域マーカー16が重なっているかを検出する。画角合わせ用枠112と領域マーカー16が重ならない場合(NO判定時)には、図12に示すマーカー警告表示130が液晶モニタ44に表示され(図10のステップS32)、カメラ10の制御はレリーズボタン48半押し(S1=ON)待ち状態に遷移する。
【0064】
画角合わせ用枠112と領域マーカー16が重なると(YES判定時)、液晶モニタ44に表示されている画角合わせ用枠112が非表示に変わる(ステップS33)。レリーズボタン48全押し(S2=ON)により(ステップS34)、RAM72に格納された音声情報は画像信号処理回路80に読み出される(ステップS36)。
【0065】
読み出された画像データは音声データに復元可能であるか判定され(ステップS38)、変換できないと判定された場合には(NO判定)該画像データは破棄され(ステップS39)、音声データに変換され(ステップS38)、カメラ10の制御はレリーズボタン48半押し(S1=ON)待ち状態に遷移する。
【0066】
ステップ38において、音声データに変換できると判定された場合には(YES判定)、画像データである音声コードを音声データに変換する(ステップS40)。
【0067】
本実施形態ではマーカー警告は液晶モニタ44に警告画面表示する形態を例示したが、マーカー警告はブザーあるいは音声等の警告音による形態が可能である。さらに、画面表示と警告音を併用してもよい。
【0068】
また画角合致報知は画角合わせ用枠112を表示から非表示に切り換える形態を示したが、音声またはブザーによる報知、あるいは画角合致報知画面を液晶モニタ44に表示する形態による報知方法が可能である。
【0069】
ここで液晶モニタ44には、図13に示す音声再生選択画面140が表示される。音声再生選択画面140において音声再生を行うあるいは音声再生を行わないの何れかを選択する(図10のステップS42)。
【0070】
音声再生選択画面140において「いいえ」(NO、音声再生を行わない)を選択すると、音声処理回路100にてWAVE形式等所定の音声ファイル形式に変換され(ステップS44)、メディアコントロール回路96を介してメモリカード98に記録される(ステップS46)。
【0071】
また、音声再生選択画面140において「はい」(YES、音声再生を行う)を選択すると、カメラ10に備えられた音声再生機能により、音声が再生される(ステップS48)。
【0072】
音声再生が終了すると、液晶モニタ44は、図14に示す音声データ処理選択画面150が表示され、再生した音声をメモリカード98に記録するか、再生した音声を消去するかを選択する(図10のステップS50)。
【0073】
音声データ処理選択画面150において「いいえ」(NO、再生した音声を記録しない)を選択すると、該音声データは消去され、カメラ10の制御はS1=ON待ち(ステップS20)に遷移する。
【0074】
一方、音声データ処理選択画面において「はい」(YES、再生した音声を記録する)を選択すると、音声データは音声処理回路100に転送され、音声処理回路にてWAVE形式等所定の音声ファイル形式に変換され(ステップS44)、メモリカード98に記録される(ステップS46)。
【0075】
本実施形態では、モードダイヤル32によりコードモードと他のモードとの切り換えを行ったが、モード切換はモードダイヤル32による切り換えに限定されず、ソフトウエアによるモード切換が可能である。
【0076】
ソフトウエアによるモード切換の一例を挙げると、撮影モードにおいてモード切換(メニュー)画面を表示し、前記メニュー画面上でコードモードに切り換える形態である。
【0077】
図15は、AE、AFの制御(図10のステップS22)の手順を示すフローチャートである。レリーズボタン48が半押し(S1=ON)され、処理がスタートすると(ステップS200)、CCD74を駆動して測光用の画像信号の取り込みを行う(ステップS210)。入力した画像信号は、AE積算部102において演算処理され(ステップS212)、ステップS212のAE演算で求めた露出値に従って、適正な露光量が得られるように露出制御を実行する(ステップS216)。そして、適正露出制御のもとでAF演算動作を行い(ステップS218)、画像形成媒体12に形成された中心マーカー18を含む画面中心部の所定エリアをAF検出エリア(フォーカスエリア)として焦点評価値を計算する。AF演算動作の結果、焦点評価値が最大となる合焦位置を検出することができたか否かの判定を行う(ステップS220)。
【0078】
合焦位置を検出することができない(ステップS220でNO判定となる)ときにはステップS222へ進む。ステップS222では、液晶モニタ44には図16に示す合焦警告画面300が表示され、カメラの制御は撮影禁止モードに遷移する(図15のステップS224)。撮影禁止モードではレリーズボタン48全押しによるS2=ON信号がCPU70に入力されても、CPU70はS2=ON信号を受け付けない処理を行う。
【0079】
カメラ10の制御状態が撮影禁止モード(ステップS224)に遷移すると、焦点評価値のピーク値を検出できなかった場合の対応措置として、フォーカス制御を手動操作で行うかを選択するマニュアルフォーカス(以下MFと記載)選択画面310(図17)が液晶モニタ44に表示される(図15のステップS226)。
【0080】
ステップS226にて「いいえ」(NO、MFを行わない)を選択すると、液晶モニタ44には撮影を続けるかあるいは撮影をキャンセルするかを選択するキャンセル選択画面320(図18)が表示される(図15のステップS228)。
【0081】
キャンセル画面で「いいえ」(NO)を選択すると撮影禁止状態が保持され(図15のステップS224)、液晶モニタ44には図17に示すMF選択画面が表示される。「はい」(YES)を選択するとカメラ10の制御はS1=ON待ち(図10のステップS20)に遷移する。
【0082】
一方、ステップS226にて「はい」(YES、MFを行う)を選択すると、液晶モニタ44には図11に示す画角合わせ用枠112と中心合わせマーク114が表示される。オペレータは中心合わせマーク114を見ながら上下レバー37を操作して(図15のステップS230)、撮影レンズ20を移動させ(ステップS232)、次のステップに進む。
【0083】
撮影レンズの移動が完了すると、カメラ10の制御はレリーズボタン48半押し(S1=ON)待ちに遷移する(ステップS234)。レリーズボタン48半押し(S1=ON)により、カメラ10は露出制御およびAWB制御を行い(ステップS236)、カメラ10の制御は撮影許可モードに遷移する(ステップS238)。レリーズボタン半押しがされず(S1=ONにならない)場合には、カメラの制御はMF制御可能な状態(ステップS230)に遷移する。
【0084】
ステップS220において合焦位置が検出できたら(YES判定時)、液晶モニタ44に表示されていた中心合わせマーク114が非表示となり(ステップS240)、求めた合焦位置へ撮影レンズ20を移動させ(ステップS242)、カメラ10の制御は撮影許可モードとなり(ステップS238)、AF制御を終了する(ステップS244)。
【0085】
本実施形態では合焦警告は液晶モニタ44に警告画面表示する形態を例示したが、合焦警告はブザーあるいは音声等の警告音による形態が可能である。さらに、画面表示と警告音を併用してもよい。
【0086】
また、本実施形態では、合焦検出報知は中心合わせマーク114を表示から非表示に切り換える形態を示したが、音声またはブザーによる報知、あるいは合焦検出報知画面を液晶モニタ44に表示する形態による報知方法が可能である。
【0087】
カメラ10がムービーモードに設定されると、音声付きの動画記録が可能となる。レリーズボタン48の押下(S2=ON)によって録画動作がスタートし、もう一度レリーズボタン48を押下(S1 =ON)すると録画動作が停止する。レリーズボタン48を押下継続している期間、録画動作を行い、押下解除により録画を停止するようにしてもよい。動画データは、例えば、モーションJPEG形式によってメモリカード98に記録される。
【0088】
カメラ10がボイスレコーダモードに設定されると音声記録が可能となる。レリーズボタン48の全押し(S2=ON)で録音を開始し、その後レリーズボタン48の半押し(S1 =ON)で録音を停止する。これにより、レリーズボタン48の操作音が記録されないようになっている。マイク26を介して入力された音声信号は、音声処理回路100に入力される。音声処理回路100は、入力した音声信号をデジタル信号に変換するとともに、所定のファイル形式(例えば、WAVE形式) に変換する。こうして得られた音声データは、メディアコントロール回路96を介してメモリカード98に記録される。
【0089】
モード設定スイッチ46によってカメラモードが設定され、モードダイヤル32によって再生モードが選択されると、メモリカード98に記録されている最終コマのファイルがメディアコントロール回路96を介して読み出される。最終コマのファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像ファイルの圧縮データは、圧縮伸長処理回路94を介して非圧縮のYC信号に伸長される。
【0090】
伸長されたYC信号は、画像再生処理回路86およびビデオエンコード回路88を介して表示用の信号に変換され、液晶モニタ44に出力されるとともに、音声/映像出力端子54に出力される。
【0091】
これにより、液晶モニタ44にはメモリカード98に記録されている最終コマのコマ画像が表示され、また、音声/映像出力端子54にテレビ受像機(不図示)が接続されている場合には、テレビ受像機に最終コマのコマ画像が表示される。
【0092】
その後、右キー34が押されると順方向にコマ送りされ、左キー36が押されると逆方向にコマ送りされる。そして、コマ送りされたコマ位置の画像ファイルがメモリカード98から読み出され、上記と同様にしてコマ画像が液晶モニタ44に再生される。最終コマのコマ画像が表示されている状態で順方向にコマ送りされると、メモリカード98に記録されている第1コマ目の画像ファイルが読み出され、1コマ目のコマ画像が液晶モニタ44やテレビ受像機その他の画像表示装置に再生される。
【0093】
再生対象ファイルが動画ファイルの場合には、動画の先頭コマが代表画像として表示され、動画再生開始の指示を受け付ける画面になる。また、再生対象ファイルが音声ファイルの場合には、液晶モニタ44上に音声ファイルであることを示す所定の図像が表示され、音声再生開始の指示を受け付ける画面になる。音声再生開始の指示を入力すると、メモリカード98から音声ファイルが読み出され、音声処理回路100により音声信号に変換された後、スピーカー62又はリモコン端子56に接続されるヘッドホン(不図示)を介して音声として出力される。
【0094】
上記の如く構成されたカメラ10は、情報コード形式に記録された音声情報である音声コード14をカメラ10にて撮影するコードモードを備えている。コードモードでは、画像形成媒体12に形成された中心マーカー18をAF検出ポイントとし、カメラ10はAF制御手段により焦点合わせを行う。その際にオペレータが焦点合わせを行い易いように、液晶モニタ44には中心合わせマーク114が表示される。AF制御により焦点合わせができないときにはカメラ10の制御を読み取り(撮影)禁止とし、さらに、カメラ10は警告を発する。AF制御により焦点合わせができないときには手動操作で焦点合わせを行うかあるいは再度AF制御を行うかの何れか一方をオペレータが選択でき、AF制御により焦点合わせができないときには手動操作にて焦点合わせを行うことも可能である。したがって、AFが正しく動作しなかった場合には音声コード14の読み込みを行わないため、AF制御の誤動作により音声コード14の変換誤動作をなくすことができ、カメラ10を使用して正確に音声コード14を読み取ることができる。
【0095】
本実施形態ではAF制御方法としてコントラスト法と呼ばれる被写体像のコントラストが最大となる撮影レンズの位置を求め撮影レンズを目的の位置に移動させる制御方法を開示したが、適用可能なAF制御方法はこれに限定されず、例えば位相差法などの焦点検出法、三角測量の原理を利用して被写体までの距離を測定し撮影レンズを移動させる測距法(パッシブ式又はアクティブ式)によるAF制御方法がある。
【0096】
また本実施形態では受光素子にCCDイメージセンサを用いたが、CMOS型イメージセンサを用いてもよい。
【0097】
上記にはデジタルカメラにおける実施形態を開示したが、本発明の適用範囲はデジタルカメラに限定されず、ムービーカメラにも適用可能である。
【0098】
なお、本発明の原理は、カメラの制御プログラムにおけるアップデートファイルの読み込みやオプション機能追加の際のプログラムロードなどに応用できる。音声データに替えてプログラムデータ等を情報コード形式データとし、これを撮影し元のプログラム等に復元することができる。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、光学読取可能な音声データコードを電子カメラにて読み取るときに、電子カメラが備えたAF制御手段により焦点合わせを行い、AF制御により焦点合わせができないときにはカメラの制御を撮影禁止とし、音声データコードの読み取りを行わない。AFが正しく動作できなかった場合に不用意に光学読取可能な音声データコードの変換をすることがないため、AFの誤動作により、音声データの変換誤動作をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る音声再生システムの概略図
【図2】本発明の実施形態に係る音声データコードの拡大図
【図3】本発明の実施形態に係る電子カメラの正面図
【図4】本発明の実施形態に係る電子カメラの背面図
【図5】本発明の実施形態に係る電子カメラの上面図
【図6】本発明の実施形態に係る電子カメラの底面図
【図7】本発明の基本実施形態に係る電子カメラの右側面図
【図8】本発明の実施形態に係る電子カメラの電気的構成を示すブロック図
【図9】AF演算部の構成を示すブロック図
【図10】コードモードの制御を示すフローチャート
【図11】コードモードを示す液晶モニタの表示を示す図
【図12】コードモードにおけるマーカー警告画面を示す図
【図13】コードモードにおける音声再生選択画面を示す図
【図14】コードモードにおける音声データ処理選択画面を示す図
【図15】AE、AFの制御を示すフローチャート
【図16】マニュアルフォーカス選択画面を示す図
【図17】コードモードにおける合焦警告画面を示す図
【図18】キャンセル画面を示す図
【符号の説明】
10…カメラ、12…画像形成媒体、14…音声コード、18…中心マーカー、20…撮影レンズ、44…液晶モニタ、48…レリーズボタン、62…スピーカー、70…CPU、80…画像信号処理回路、90…レンズ駆動ドライバー、92…レンズ駆動モータ、98…メモリカード、100…音声処理回路、104…AF演算部、114…中心合わせマーク、300合焦警告画面、S16デコードプログラム起動、S22…AE、AF、所定の信号処理、S218…AF演算動作、S220…合焦位置検出、S222…合焦警告画面表示、S224…撮影禁止
Claims (3)
- 光学的読み取り可能なコード形式に変換されて画像形成媒体上に形成されている音声データコードと、
前記音声データコードを撮影する電子カメラと、から成り、
前記電子カメラは、撮影レンズを介して前記音声データコードを撮影し画像信号に変換する撮像手段と、
前記音声データコード取得の際に前記撮影レンズを駆動して焦点合わせを行うオートフォーカス手段と、
前記オートフォーカス手段により合焦状態が得られたか否かを判定する合焦判定手段と、
前記合焦判定手段により合焦不能と判定された場合に撮影動作を禁止する一方、前記合焦判定手段により合焦状態と判定されたら撮影を許可する制御を行う撮影制御手段と、
前記オートフォーカス手段により前記撮影レンズを合焦位置に移動させて前記撮影手段により前記音声データコードを撮影して得られた画像データから音声データを復元する信号処理手段と、
前記信号処理手段により復元された音声データを再生する音声再生手段と、
を備えたことを特徴とする音声再生システム。 - 撮影レンズと、前記撮影レンズを介して入射する光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得した画像データを記録媒体に記録する記録手段と、を有する電子カメラであって、
デジタル信号に変換された音声データをコード化した音声データコードを前記撮像手段により撮影する際に、前記撮影レンズを駆動して焦点合わせを行うオートフォーカス手段と、
前記オートフォーカス手段により合焦状態が得られたか否かを判定する合焦判定手段と、
前記合焦判定手段により合焦不能と判定された場合に撮影動作を禁止する一方、前記合焦判定手段により合焦状態と判定されたら撮影を許可する制御を行う撮影制御手段と、
前記オートフォーカス手段により前記撮影レンズを焦点位置に移動させて前記撮影手段により前記音声データコードを撮影して得られた画像データから音声データを復元する信号処理手段と、
前記信号処理手段により復元された音声データを再生する音声再生手段と、
を備えたことを特徴とする電子カメラ。 - 前記合焦判定手段により合焦不能と判定された場合に、警告を発する警告手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の電子カメラ。
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