JP2581886Y2 - 車両用ハーネスの保護構造 - Google Patents

車両用ハーネスの保護構造

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JP2581886Y2
JP2581886Y2 JP1991082427U JP8242791U JP2581886Y2 JP 2581886 Y2 JP2581886 Y2 JP 2581886Y2 JP 1991082427 U JP1991082427 U JP 1991082427U JP 8242791 U JP8242791 U JP 8242791U JP 2581886 Y2 JP2581886 Y2 JP 2581886Y2
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彰雄 仲山
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用ハーネスの保護
構造に係り、特に車両本体とドアとの間に引き回される
ハーネスをドアの開閉に起因した損傷等から有効に回避
するに好適な車両用ハーネスの保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両本体とドアのように、静
止側と可動側との間に渡ってハーネスを引き回すに際し
ては、可動側たるドアのヒンジ部近傍にハーネスを引き
回す構成とされ、これによってドア内部に装備された各
種電装品を車両本体側の電源に接続する手法が採用され
ている。具体的には、図3(A)に示すように、車両本
体10とドア11との間に引き回されるハーネス14を
保護するに際し、当該ハーネス14を保持する板状のス
テイ20を用いる構成が提案されている。このステイ2
0は、一端側が車両本体10の室内側に軸支される一
方、他端側もドア11の室内側に軸支され、ドア11の
開閉に追従してステイ20は一端側を支点として旋回可
能とされている。また、ハーネス14はステイ20に保
持され、このステイ20はドア11の開閉に追従して旋
回するため、ハーネス14はステイ20と一体となって
変位することとなる。この際、ステイ20はドア11の
開閉時に車室内に自然と収容されることになるため、車
両本体10とドア11との間に挟まれるおそれはない。
しかしながら、ハーネス14は、図3(B)に示すよう
なブラケット26によってステイ20に固定されるた
め、ドア11の開閉に伴う引張力の発生によるハーネス
14の損傷を回避することが困難である。また、かかる
引張力が生じないように、ハーネス14に予め弛みを設
けなければならない、という不都合を生じていた。
【0003】図4には、後部ドアのヒンジ部近傍にハー
ネスを引き回す構造の従来例が示されている。この図に
おいて、車両本体1の後部上方には後部ドア2がヒンジ
部3を介して開閉可能に設けられており、このヒンジ部
3の一側近傍には車両本体1および後部ドア2のそれぞ
れの内部に連通するグロメット5が車両本体1と後部ド
ア2間に渡って装着され、このグロメット5内にハーネ
スが挿通保持されている。
【0004】しかしながら、このような構成にあって
は、グロメット5が車両本体1の後面外縁1Aと後部ド
ア2の内面外縁2Aとに装着されるものであるため、当
該装着部位から水が侵入する場合の対処を必要とする
他、後部ドア2を閉塞した際のグロメット5の収容空間
をある程度設けなければならないという不都合がある。
【0005】また、図5に示されるように、二段階に曲
接されるタイプのヒンジ部3を設け、これによって後部
ドア2をより大きく開閉可能とする場合にあっては、次
のような不都合がある。
【0006】すなわち、図5に示されるヒンジ部3は、
車両本体1側のヒンジ片3Aと後部ドア2側のヒンジ片
3Bとの間に中間片3Cを備えているため、図6(A)
ないし(C)に示されるように、ヒンジ部3の部位にお
ける後部ドア2の変位量が図4に示される構成のものに
対して比較的に大きい。従って、グロメット5の設定長
さも中間片3Cの長さに対応して長く設けなければなら
ないため、後部ドア2を閉塞したときに、当該後部ドア
2と車両本体1との間にグロメット5ひいてはグロメッ
ト5内のハーネスを挟み込んでしまう傾向が顕著とな
り、ハーネス保護に好ましくないという不都合を生じせ
しめていた。
【0007】
【考案の目的】そこで、本考案の目的は、不都合に着目
し、ドア閉塞時にハーネスを挟み込むことがないととも
に、水の侵入を有効に回避でき、更にハーネスの損傷を
防止することのできる車両用ハーネスの保護構造を提供
することにある。
【0008】
【考案が解決するための手段】目的を達成するため、本
考案は車両本体とドアとの間に引き回されるハーネスを
保護するに際し、当該ハーネスを保持するパイプ状の
テイを用いる構成とされている。このステイは、一端側
が車両本体の室内側に軸支される一方、他端側もドアの
室内側に軸支され、ドアの開閉に追従してステイは一端
側を支点として旋回可能とされている。
【0009】ハーネスはステイの内部挿通され、この
ステイはドアの開閉に追従して旋回するためハーネスは
ステイと一体となって変位することとなる。この際、ス
テイはドア閉塞時に車室内に自然と収容されることにな
るため、車両本体とドアとの間に挟まれるおそれはな
い。加えて、ハーネスはパイプ状のステイ内を相対移動
できるので、ドアの開閉に伴うハーネスの引張力による
ハーネスの損傷も抑制される。
【0010】
【考案の実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づ
いて説明する。図1は、本実施例に係る車両用ハーネス
の保護構造の全体構成図を示し、図2はこれに使用する
ステイ30の具体的形状を表している。そして、当該ス
テイ30が、従来例として説明した図3におけるステイ
20と置き換えられる。尚、従来例と同様な部分につい
ては、共通の符号を用いて説明する。
【0011】本実施例に係る車両用ハーネスの保護構造
に使用するステイ30は、図2に示すように、パイプ状
の部材からなる。そしてステイ30の両端には車両本体
及び ドアに係合するためのピンを通す貫通穴が付設され
ている。また、ステイ30の中央部には、ダンパ24と
係合するための係合部も設けられている。また、図1に
おいて、後部ドア11は、車両本体10の後部上面側に
てヒンジ部12を介して開閉可能に支持されている。こ
のヒンジ部12は、図5に示したヒンジ部3と略同様の
構造とされ二段階にて曲折されるようになっている。
【0012】車両本体10の室内側パネル10Aから外
部に延出したハーネス14の先端側は後部ドア11下方
に画成されたハウジング16内に導入され、このハウジ
ング16内に収容された図示しない各種の電装品に接続
されるようになっている。また、車両本体10と後部ド
ア11とにおけるハーネス14の延出部位、すなわち図
示のハーネス14の両端部位にはグロメット18がそれ
ぞれ介装され、これにより所定の防水が行なわれるよう
になっている。
【0013】ハーネス14は所定長さに亘ってパイプ状
のステイ30に保持されている。このステイ30は、そ
の一端側が車両本体10の室内側パネル10Aにピン2
1を介して軸支されているとともに、他端側は後部ドア
11の一部を形成する縦フレーム部11Aの室内側にピ
ン22を介して軸支され、このステイ30は後部ドア1
1を開閉したときに、この開閉動に追従して車両本体1
0側のピン21を支点として旋回可能に設けられてい
る。このステイ30の略中央部下縁はやや下方に向って
突出されており、この突出された部分には車両本体10
の室内側パネル10Aに基部が支持されたダンパ24の
先端が係合されている。
【0014】
【0015】なお、図1中ステイ30に保持されないハ
ーネス14の部分は、符号A,Bで示される部位にて適
宜なクランプ部材を用いて固定することが好ましい。
【0016】以上の構成において、後部ドア11を開閉
するときは、ステイ30は車両本体10側のピン21を
支点として旋回され、同時にステイ30内挿通された
ハーネス14もこれと共に移動する。そして、後部ドア
11を完全に閉塞したときは、ステイ30は車両本体1
0の内面側パネル10Aに沿うようにしてパネル10A
に沿って位置されることとなる。
【0017】従って、このような本実施例によれば、車
両本体10と後部ドア11との間にパイプ状のステイ3
を設けるとともに、このステイ30内にハーネス14
を挿通させる構成としたから、後部ドア11の開閉時に
おけるハーネス14は常にステイ30と一体的に移動し
て外力に伴なう変形等から有効に保護されるという効果
がある。
【0018】また、ステイ30の支持部分は車両本体1
0の室内側パネル10Aと、後部ドア11の縦フレーム
11Aの室内側としたことから、つまり、車室内にハー
ネスが常に位置する保護構造であるから、外部から水等
が侵入するおそれがなく、防水のために必要とされる所
定の作業工程数の削減が実現できるとともに、二段階で
曲接されるヒンジ部12を採用した場合における従来例
の不都合は容易に解消することが可能となる。
【0019】さらに、ハーネス14のステイ30におけ
る保持領域は従来のような比較的に長寸とされたグロメ
ットの使用を一掃できることに伴ない、配線の保守,点
検にもより容易かつ迅速に行なえ、単に車両本体10の
室内側パネル10A部分と後部ドア11の室内側部分に
グロメット18を使用するだけであるから、これらグロ
メット18間のハーネス14の引き回し長さにさほどと
らわれることなくステイ30に保持されることができ、
作業の容易化を図る上で有利である。
【0020】
【0021】以上説明したように、ハーネス14を予め
孔30A内に挿通させておき、その後に所定位置でステ
イ30を軸支するだけで足りるため、作業の容易化が図
れるとともに、ハーネス14に何らかの引張力が作用し
ても、その延出方向への移動がある程度許容できるか
ら、この点からハーネスの損傷防止が図れるという効果
が付加できる。
【0022】さらに、本考案のハーネス保護構造は車両
本体10と後部ドア11との間における例について図
示、説明したが、本考案はこの他の箇所、例えば側部ド
ア等にも同様に適用することが可能である。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の構成によ
れば、ドア閉塞時にハーネスを挟み込むおそれを回避し
て当該ハーネスの損傷要因を有効に防止できる効果とと
もに、水の侵入を容易に防止し得ることによって配線作
業工程数の削減ができ、従来にない優れた効果を簡易な
構成にして奏し得る車両用ハーネスの保護構造を提供で
きるという効果がある。加えて、ハーネスはパイプ状の
ステイ内を相対移動できるので、ドアの開閉に伴う引張
力が生じても容易にハーネスが移動でき、損傷が有効に
抑制され、引張力を想定したハーネスの位置決めが不要
となる、という優れた効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両用ハーネスの保護構造に係る一実
施例を示した外観斜視図である。
【図2】図1に開示した車両用ハーネスの保護構造に使
用するステイを示す斜視図である。
【図3】従来の車両用ハーネスの保護構造を示した斜視
図であり、図3(A)は全体構成図を示し、図3(B)
は車両用ハーネスの保護構造に使用するブラケットを示
す。
【図4】従来例を説明するための要部斜視図である。
【図5】前記以外の従来例を説明するための要部斜視図
である。
【図6】図5に示した例における車両本体とドアとの間
に設けられたヒンジ部の変化状態を説明するための模式
図である。
【符号の説明】
10 車両本体 10A 室内側パネル 11 ドアを構成する後部ドア 11A 縦フレーム 12 ヒンジ部 14 ハーネス 20,30 ステイ 28 クランプ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 16/02 B60J 5/10 H02G 3/04 H02G 3/28

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両本体とドアとの間に引き回されるハ
    ーネスの保護構造において、 一端側が車両本体の室内側に軸支されるとともに他端側
    がドアの室内側に軸支され、当該ドアの開閉に追従して
    旋回可能とされるパイプ状のステイを設け、 このステイの内部に沿って前記車両本体およびドア間に
    延出するハーネスを挿通させると共に、前記ステイの中
    間領域と車両本体との相互間に伸縮自在なダンパを備え
    ことを特徴とする車両用ハーネスの保護構造。
JP1991082427U 1991-09-13 1991-09-13 車両用ハーネスの保護構造 Expired - Lifetime JP2581886Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5642865A (en) * 1979-09-17 1981-04-21 Hokkaido Bunka Hoso Kk Program runaway detecting circuit of microcomputer
JPS588425A (ja) * 1981-07-06 1983-01-18 Nissan Motor Co Ltd 車両用ハ−ネスの配設構造
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JP2574485Y2 (ja) * 1991-03-28 1998-06-11 スズキ株式会社 バックドアと自動車本体の間のハーネスの配線構造

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