JP2001138834A - ドア開閉部のケーブル配索構造 - Google Patents
ドア開閉部のケーブル配索構造Info
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- JP2001138834A JP2001138834A JP32456399A JP32456399A JP2001138834A JP 2001138834 A JP2001138834 A JP 2001138834A JP 32456399 A JP32456399 A JP 32456399A JP 32456399 A JP32456399 A JP 32456399A JP 2001138834 A JP2001138834 A JP 2001138834A
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- cable
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドア側のフラットケーブルの配索作業を容易
に行うことができると共に、外観を損ねることがなくな
ってドア渡り部の見栄えを向上させることができるドア
開閉部のケーブル配索構造を提供する。 【解決手段】 ドア10側の電装品17に接続したフラ
ットケーブル15を、該ドア10をヒンジ14を介して
開閉自在に支持するボディ20側まで配索し、このボデ
ィ20にフラットケーブル15のドア開閉用の余長部1
5aを収容するケーブル収容室24を設け、このケーブ
ル収容室24内でドア10の開閉時にフラットケーブル
15の余長部15aの伸長・屈曲状態を吸収自在にした
ドア開閉部のケーブル配索構造において、ケーブル収容
室24内に弾性率の高い高分子材料26を充填し、この
高分子材料26にフラットケーブル15の余長部15a
の屈曲状態を吸収する屈曲吸収溝26aを設けた。
に行うことができると共に、外観を損ねることがなくな
ってドア渡り部の見栄えを向上させることができるドア
開閉部のケーブル配索構造を提供する。 【解決手段】 ドア10側の電装品17に接続したフラ
ットケーブル15を、該ドア10をヒンジ14を介して
開閉自在に支持するボディ20側まで配索し、このボデ
ィ20にフラットケーブル15のドア開閉用の余長部1
5aを収容するケーブル収容室24を設け、このケーブ
ル収容室24内でドア10の開閉時にフラットケーブル
15の余長部15aの伸長・屈曲状態を吸収自在にした
ドア開閉部のケーブル配索構造において、ケーブル収容
室24内に弾性率の高い高分子材料26を充填し、この
高分子材料26にフラットケーブル15の余長部15a
の屈曲状態を吸収する屈曲吸収溝26aを設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
ドア側のスピーカ等の電装品とボディ側の電源部等とを
フラットケーブルにより接続する際に用いて好適なドア
開閉部のケーブル配索構造に関する。
ドア側のスピーカ等の電装品とボディ側の電源部等とを
フラットケーブルにより接続する際に用いて好適なドア
開閉部のケーブル配索構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のドア開閉部のケーブル配索構造
として、図7〜図9に示す特開平10−244886号
公報に開示されたものがある。図8,図9に示すよう
に、自動車のドア1はヒンジ2を介してボディ3のフロ
ントピラー3aに開閉自在に支持されている。このドア
1には、図7〜図9に示すように、フラットケーブル4
の後部が該ドア1のインナパネル1aとドアトリム1b
との間に配索されている。このフラットケーブル4の前
部はインナパネル1aに取り付けられたゴム製のウエザ
ストリップ5の室内A側よりボディ3のフロントピラー
3aまで配索されている。
として、図7〜図9に示す特開平10−244886号
公報に開示されたものがある。図8,図9に示すよう
に、自動車のドア1はヒンジ2を介してボディ3のフロ
ントピラー3aに開閉自在に支持されている。このドア
1には、図7〜図9に示すように、フラットケーブル4
の後部が該ドア1のインナパネル1aとドアトリム1b
との間に配索されている。このフラットケーブル4の前
部はインナパネル1aに取り付けられたゴム製のウエザ
ストリップ5の室内A側よりボディ3のフロントピラー
3aまで配索されている。
【0003】また、図7〜図9に示すように、フラット
ケーブル4の前側は重ね合わされた余長部4aとなって
いて、該余長部4aはドア1のインナパネル1aとドア
トリム1bとの間に設けられた合成樹脂製で薄型方形の
ケーブル収容室6内に部分的に重ね合わされるように収
容されている。
ケーブル4の前側は重ね合わされた余長部4aとなって
いて、該余長部4aはドア1のインナパネル1aとドア
トリム1bとの間に設けられた合成樹脂製で薄型方形の
ケーブル収容室6内に部分的に重ね合わされるように収
容されている。
【0004】さらに、図8,図9に示すように、ボディ
3のフロントピラー3aとケーブル収容室6内の一部6
aとには金属製で帯状のばね7の両端をそれぞれ固定し
てあり、フラットケーブル4は該帯状のばね7に沿って
その外側に配索されている。尚、図7に示すように、フ
ラットケーブル4の後側は分岐されていてパワーウイン
ドウスイッチ8やスピーカ9等の電装品に接続されてい
る。
3のフロントピラー3aとケーブル収容室6内の一部6
aとには金属製で帯状のばね7の両端をそれぞれ固定し
てあり、フラットケーブル4は該帯状のばね7に沿って
その外側に配索されている。尚、図7に示すように、フ
ラットケーブル4の後側は分岐されていてパワーウイン
ドウスイッチ8やスピーカ9等の電装品に接続されてい
る。
【0005】そして、図9に示すように、ドア1が開く
と、フラットケーブル4の余長部4aはドア1の動きに
追従してケーブル収容室6内から引き出される。一方、
図8に示すように、ドア1を閉じると、帯状のばね7の
弾発性によってフラットケーブル4の余長部4aはケー
ブル収容室6内の重ね合わせ部分を大きくするようにし
て該ケーブル収容室6内に収容される。これにより、ド
ア1を閉じる際に、フラットケーブル4の余長部4aは
ケーブル収容室6内に確実に収容される。
と、フラットケーブル4の余長部4aはドア1の動きに
追従してケーブル収容室6内から引き出される。一方、
図8に示すように、ドア1を閉じると、帯状のばね7の
弾発性によってフラットケーブル4の余長部4aはケー
ブル収容室6内の重ね合わせ部分を大きくするようにし
て該ケーブル収容室6内に収容される。これにより、ド
ア1を閉じる際に、フラットケーブル4の余長部4aは
ケーブル収容室6内に確実に収容される。
【0006】尚、このドア開閉部のケーブル配索構造に
関する類似技術は、特開平6−278460号公報に開
示されている。
関する類似技術は、特開平6−278460号公報に開
示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のドア開閉部のケーブル配索構造では、フラットケー
ブル4の余長部4aの弛みをドア1側に設けられたケー
ブル収容室6で調整するようにしたので、ドア1側にケ
ーブル収容室6を設けるための設置スペースが必要不可
欠となり、ドア1のドアトリム1bの形状等が制約を受
け、ドア1を設計する際の自由度が狭められた。
来のドア開閉部のケーブル配索構造では、フラットケー
ブル4の余長部4aの弛みをドア1側に設けられたケー
ブル収容室6で調整するようにしたので、ドア1側にケ
ーブル収容室6を設けるための設置スペースが必要不可
欠となり、ドア1のドアトリム1bの形状等が制約を受
け、ドア1を設計する際の自由度が狭められた。
【0008】また、ドア1のインナパネル1aとドアト
リム1bとの間にケーブル収容室6を一体的に設けたの
で、該ケーブル収容室6内にフラットケーブル4の余長
部4aを重ね合わせるように収容する配索作業に熟練を
要し、その作業が煩雑であった。
リム1bとの間にケーブル収容室6を一体的に設けたの
で、該ケーブル収容室6内にフラットケーブル4の余長
部4aを重ね合わせるように収容する配索作業に熟練を
要し、その作業が煩雑であった。
【0009】さらに、フラットケーブル4の前部と帯状
のばね7がウエザストリップ5より室内A側に配索され
ているため、ドア1のインナパネル1aとボディ3のフ
ロントピラー3aとの間のドア渡り部よりフラットケー
ブル4と帯状のばね7が露出して見栄えが悪く、これら
を被覆しないと室内デザインを損ねた。
のばね7がウエザストリップ5より室内A側に配索され
ているため、ドア1のインナパネル1aとボディ3のフ
ロントピラー3aとの間のドア渡り部よりフラットケー
ブル4と帯状のばね7が露出して見栄えが悪く、これら
を被覆しないと室内デザインを損ねた。
【0010】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、フラットケーブルの余長部の
弛みをボディ側で調整することができるので、ドア側の
フラットケーブルの配索作業を容易に行うことができる
と共に、外観を損ねることがなくなってドア渡り部の見
栄えを向上させることができるドア開閉部のケーブル配
索構造を提供することを目的とする。
べくなされたものであり、フラットケーブルの余長部の
弛みをボディ側で調整することができるので、ドア側の
フラットケーブルの配索作業を容易に行うことができる
と共に、外観を損ねることがなくなってドア渡り部の見
栄えを向上させることができるドア開閉部のケーブル配
索構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ドア
側の電装品に接続したフラットケーブルを、該ドアをヒ
ンジを介して開閉自在に支持するボディ側まで配索し、
このボディに前記フラットケーブルのドア開閉用の余長
部を収容するケーブル収容室を設け、このケーブル収容
室内で前記ドアの開閉時に前記フラットケーブルの余長
部の伸長・屈曲状態を吸収自在にしたドア開閉部のケー
ブル配索構造において、前記ケーブル収容室内に弾性率
の高い高分子材料を充填し、この高分子材料に前記フラ
ットケーブルの余長部の屈曲状態を吸収する屈曲吸収溝
を設けたことを特徴とする。
側の電装品に接続したフラットケーブルを、該ドアをヒ
ンジを介して開閉自在に支持するボディ側まで配索し、
このボディに前記フラットケーブルのドア開閉用の余長
部を収容するケーブル収容室を設け、このケーブル収容
室内で前記ドアの開閉時に前記フラットケーブルの余長
部の伸長・屈曲状態を吸収自在にしたドア開閉部のケー
ブル配索構造において、前記ケーブル収容室内に弾性率
の高い高分子材料を充填し、この高分子材料に前記フラ
ットケーブルの余長部の屈曲状態を吸収する屈曲吸収溝
を設けたことを特徴とする。
【0012】このドア開閉部のケーブル配索構造では、
ドア開閉時のフラットケーブルの余長部の弛みがボディ
側のケーブル収容室で調整されるので、ドア側にケーブ
ル収容室を設けなくても済み、ドアの設計自由度が向上
する。また、ドア側のフラットケーブルの配索作業が容
易となる。
ドア開閉時のフラットケーブルの余長部の弛みがボディ
側のケーブル収容室で調整されるので、ドア側にケーブ
ル収容室を設けなくても済み、ドアの設計自由度が向上
する。また、ドア側のフラットケーブルの配索作業が容
易となる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載のドア開
閉部のケーブル配索構造であって、前記ドアと前記ボデ
ィとの間のドア渡り部に前記フラットケーブルの余長部
を被覆するケーブル保護体を設けると共に、該ケーブル
保護体を前記ドアに取り付けられたウエザストリップよ
り室外側に設け、前記ドアの開時に前記フラットケーブ
ルの余長部を前記高分子材料の屈曲吸収溝内に収容自在
にしたことを特徴とする。
閉部のケーブル配索構造であって、前記ドアと前記ボデ
ィとの間のドア渡り部に前記フラットケーブルの余長部
を被覆するケーブル保護体を設けると共に、該ケーブル
保護体を前記ドアに取り付けられたウエザストリップよ
り室外側に設け、前記ドアの開時に前記フラットケーブ
ルの余長部を前記高分子材料の屈曲吸収溝内に収容自在
にしたことを特徴とする。
【0014】このドア開閉部のケーブル配索構造では、
ドア渡り部間のフラットケーブルの余長部がケーブル保
護体で覆われると共に、該ケーブル保護体がドアのウエ
ザストリップより室外側に設けられたので、室内側にフ
ラットケーブルの余長部が露出することがなくなって外
観が損なわれることがなく、ドア渡り部の見栄えが向上
する。
ドア渡り部間のフラットケーブルの余長部がケーブル保
護体で覆われると共に、該ケーブル保護体がドアのウエ
ザストリップより室外側に設けられたので、室内側にフ
ラットケーブルの余長部が露出することがなくなって外
観が損なわれることがなく、ドア渡り部の見栄えが向上
する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0016】図1は本発明の実施形態のドア開閉部のケ
ーブル配索構造を示す斜視図、図2は同ドア開閉部のケ
ーブル配索構造のドア閉時の状態を示す概略断面図、図
3は同ドア開閉部のケーブル配索構造のドア開時の状態
を示す概略断面図である。
ーブル配索構造を示す斜視図、図2は同ドア開閉部のケ
ーブル配索構造のドア閉時の状態を示す概略断面図、図
3は同ドア開閉部のケーブル配索構造のドア開時の状態
を示す概略断面図である。
【0017】図1〜図3に示すように、自動車のドア1
0は、アウタパネル11とインナパネル12とドアトリ
ム13とで構成されている。また、ドア10は上下一対
のヒンジ14,14を介して車両用のボディ20のダッ
シュサイドトリム21に開閉自在に支持されている。さ
らに、ドア10のインナパネル12とドアトリム13と
の間にはフラット状のワイヤハーネス(フラットケーブ
ル)15が配索されている。
0は、アウタパネル11とインナパネル12とドアトリ
ム13とで構成されている。また、ドア10は上下一対
のヒンジ14,14を介して車両用のボディ20のダッ
シュサイドトリム21に開閉自在に支持されている。さ
らに、ドア10のインナパネル12とドアトリム13と
の間にはフラット状のワイヤハーネス(フラットケーブ
ル)15が配索されている。
【0018】このフラット状のワイヤハーネス15の後
側はドア10のインナパネル12の前壁部12aから側
壁部12bに沿うようにして折り曲げられ、且つ、固定
部材16等で固定されて該インナパネル12の側壁部1
2bとドアトリム13との間に配索されている。これら
インナパネル12の側壁部12bとドアトリム13との
間のフラット状のワイヤハーネス15の更に後側は分岐
されていてスピーカ17等の電装品に接続されている。
側はドア10のインナパネル12の前壁部12aから側
壁部12bに沿うようにして折り曲げられ、且つ、固定
部材16等で固定されて該インナパネル12の側壁部1
2bとドアトリム13との間に配索されている。これら
インナパネル12の側壁部12bとドアトリム13との
間のフラット状のワイヤハーネス15の更に後側は分岐
されていてスピーカ17等の電装品に接続されている。
【0019】また、フラット状のワイヤハーネス15の
前側は、ドア10のインナパネル12の側壁部12bと
ボディ20のダッシュサイドトリム21の外壁部21a
との間のドア渡り部Cを経て、該ダッシュサイドトリム
21の外壁部21aにブラケット22とネジ23等で取
り付けられたケーブル収容箱(ケーブル収容室)24を
貫通するように配索されている。
前側は、ドア10のインナパネル12の側壁部12bと
ボディ20のダッシュサイドトリム21の外壁部21a
との間のドア渡り部Cを経て、該ダッシュサイドトリム
21の外壁部21aにブラケット22とネジ23等で取
り付けられたケーブル収容箱(ケーブル収容室)24を
貫通するように配索されている。
【0020】そして、フラット状のワイヤハーネス15
のケーブル収容箱24とドア渡り部C間の部分がドア開
閉用の余長部15a(ドア10の開閉時にワイヤハーネ
ス15が湾曲したり伸長する部分)になっている。この
余長部15aのドア渡り部Cの部分はゴム製のグロメッ
ト(ケーブル保護体)18により被覆されて保護されて
いる。このグロメット18は略四角の筒状になってい
て、その両端がドア10のインナパネル12の側壁部1
2bに取り付けられたウエザストリップ19及びヒンジ
14より室外B側の該側壁部12bとダッシュサイドト
リム21の外壁部21aに取り付けられたケーブル収容
箱24とに所定手段によりそれぞれ固着されている。
のケーブル収容箱24とドア渡り部C間の部分がドア開
閉用の余長部15a(ドア10の開閉時にワイヤハーネ
ス15が湾曲したり伸長する部分)になっている。この
余長部15aのドア渡り部Cの部分はゴム製のグロメッ
ト(ケーブル保護体)18により被覆されて保護されて
いる。このグロメット18は略四角の筒状になってい
て、その両端がドア10のインナパネル12の側壁部1
2bに取り付けられたウエザストリップ19及びヒンジ
14より室外B側の該側壁部12bとダッシュサイドト
リム21の外壁部21aに取り付けられたケーブル収容
箱24とに所定手段によりそれぞれ固着されている。
【0021】フラット状のワイヤハーネス15のドア開
閉用の余長部15aを収容するケーブル収容箱24は、
ダッシュサイドトリム21の外壁部21aに対して垂直
に起立するように固定された底有の収容箱本体24a
と、この収容箱本体24aの上面側の開口部を覆う蓋体
24bとで構成されている。この収容箱本体24aの
前,後壁部の略中央には上下方向に延びるスリット24
c,24dを形成してあり、グロメット18を貫通した
フラット状のワイヤハーネス15の余長部15aは後側
のスリット24dから前側のスリット24cを経て収容
箱本体24aより外に突出している。この収容箱本体2
4aの前側のスリット24cから外に突出したワイヤハ
ーネス15は所定長でハーネス係止具25により固定さ
れている。尚、ワイヤハーネス15の前端に接続された
コネクタ27はボディ20側のカウルハーネス28に接
続されたコネクタ29に接続自在になっている。
閉用の余長部15aを収容するケーブル収容箱24は、
ダッシュサイドトリム21の外壁部21aに対して垂直
に起立するように固定された底有の収容箱本体24a
と、この収容箱本体24aの上面側の開口部を覆う蓋体
24bとで構成されている。この収容箱本体24aの
前,後壁部の略中央には上下方向に延びるスリット24
c,24dを形成してあり、グロメット18を貫通した
フラット状のワイヤハーネス15の余長部15aは後側
のスリット24dから前側のスリット24cを経て収容
箱本体24aより外に突出している。この収容箱本体2
4aの前側のスリット24cから外に突出したワイヤハ
ーネス15は所定長でハーネス係止具25により固定さ
れている。尚、ワイヤハーネス15の前端に接続された
コネクタ27はボディ20側のカウルハーネス28に接
続されたコネクタ29に接続自在になっている。
【0022】ケーブル収容箱24の収容箱本体24a内
には、極めて弾性率の高い高分子材料としてのEPDM
系フォーム等からなる緩衝材26を充填してある。図
2,図3に示すように、この緩衝材26の略中央の収容
箱本体24aの前後のスリット24c,24dに対向す
る位置には蛇行するように湾曲した屈曲吸収溝26aを
形成してある。この屈曲吸収溝26aの溝幅はフラット
状のワイヤハーネス15の厚みよりも若干大きくなって
いると共に、該屈曲吸収溝26aの長さはドア10の開
閉時のドア渡り部Cのフラット状のワイヤハーネス15
の屈曲・伸長状態を吸収できる所定の湾曲長に設定され
ている。この屈曲吸収溝26aにより、ドア10の開閉
時にフラット状のワイヤハーネス15の余長部15aの
屈曲・伸長状態が吸収されるようになっている。即ち、
ドア10の開時にフラット状のワイヤハーネス15の余
長部15aの屈曲状態が緩衝材26の屈曲吸収溝26a
内に完全に収容されるようになっている。
には、極めて弾性率の高い高分子材料としてのEPDM
系フォーム等からなる緩衝材26を充填してある。図
2,図3に示すように、この緩衝材26の略中央の収容
箱本体24aの前後のスリット24c,24dに対向す
る位置には蛇行するように湾曲した屈曲吸収溝26aを
形成してある。この屈曲吸収溝26aの溝幅はフラット
状のワイヤハーネス15の厚みよりも若干大きくなって
いると共に、該屈曲吸収溝26aの長さはドア10の開
閉時のドア渡り部Cのフラット状のワイヤハーネス15
の屈曲・伸長状態を吸収できる所定の湾曲長に設定され
ている。この屈曲吸収溝26aにより、ドア10の開閉
時にフラット状のワイヤハーネス15の余長部15aの
屈曲・伸長状態が吸収されるようになっている。即ち、
ドア10の開時にフラット状のワイヤハーネス15の余
長部15aの屈曲状態が緩衝材26の屈曲吸収溝26a
内に完全に収容されるようになっている。
【0023】以上実施形態のドア開閉部のケーブル配索
構造によれば、図3に示すように、ドア10が開いた状
態では、ケーブル収容箱24内の緩衝材26は変形せ
ず、フラット状のワイヤハーネス15の余長部15aは
緩衝材26の型抜きされた屈曲吸収溝26a内に収容さ
れている。そして、図2に示すように、ドア10を閉め
ると、該ドア10の閉動作によりフラット状のワイヤハ
ーネス15の余長部15aがボディ20側よりドア10
側へ若干移動する。この際、ケーブル収容箱24内の緩
衝材26は弾性変形してその湾曲した屈曲吸収溝26a
は略直線状になってワイヤハーネス15の余長部15a
の移動を円滑にする。これにより、ワイヤハーネス15
の余長部15aはケーブル収容箱24内の緩衝材26の
屈曲吸収溝26aから引き出されて伸長する。この状態
から、図3に示すように、再びドア10を開くと、フラ
ット状のワイヤハーネス15の余長部15aはケーブル
収容箱24内の緩衝材26の屈曲吸収溝26a側に移動
して元の形状に復元された該屈曲吸収溝26a内に負荷
なくスムーズに収容される。これにより、ドア10が開
く際に、フラット状のワイヤハーネス15の余長部15
aはケーブル収容箱24内に容易かつ確実に収容され
る。
構造によれば、図3に示すように、ドア10が開いた状
態では、ケーブル収容箱24内の緩衝材26は変形せ
ず、フラット状のワイヤハーネス15の余長部15aは
緩衝材26の型抜きされた屈曲吸収溝26a内に収容さ
れている。そして、図2に示すように、ドア10を閉め
ると、該ドア10の閉動作によりフラット状のワイヤハ
ーネス15の余長部15aがボディ20側よりドア10
側へ若干移動する。この際、ケーブル収容箱24内の緩
衝材26は弾性変形してその湾曲した屈曲吸収溝26a
は略直線状になってワイヤハーネス15の余長部15a
の移動を円滑にする。これにより、ワイヤハーネス15
の余長部15aはケーブル収容箱24内の緩衝材26の
屈曲吸収溝26aから引き出されて伸長する。この状態
から、図3に示すように、再びドア10を開くと、フラ
ット状のワイヤハーネス15の余長部15aはケーブル
収容箱24内の緩衝材26の屈曲吸収溝26a側に移動
して元の形状に復元された該屈曲吸収溝26a内に負荷
なくスムーズに収容される。これにより、ドア10が開
く際に、フラット状のワイヤハーネス15の余長部15
aはケーブル収容箱24内に容易かつ確実に収容され
る。
【0024】このように、ドア10の開閉時のフラット
状のワイヤハーネス15の余長部15aの弛みを、ボデ
ィ20側のケーブル収容箱24内の緩衝材26の屈曲吸
収溝26aで調整するようにしたので、従来のように、
ドア10側にケーブル収容室を設けなくても済み、ドア
10の設計自由度を向上させることができる。また、ド
ア10側のフラット状のワイヤハーネス15の配索作業
を容易に行うことができる。
状のワイヤハーネス15の余長部15aの弛みを、ボデ
ィ20側のケーブル収容箱24内の緩衝材26の屈曲吸
収溝26aで調整するようにしたので、従来のように、
ドア10側にケーブル収容室を設けなくても済み、ドア
10の設計自由度を向上させることができる。また、ド
ア10側のフラット状のワイヤハーネス15の配索作業
を容易に行うことができる。
【0025】さらに、ドア渡り部C間のフラット状のワ
イヤハーネス15の余長部15aをグロメット18で覆
うと共に、該グロメット18をドア10のウエザストリ
ップ19より室外B側に設けたので、室内A側にフラッ
ト状のワイヤハーネス15の余長部15aが露出するこ
とがなくなって外観が損なわれることがない。これによ
り、ドア渡り部Cの見栄えを向上させることができる。
イヤハーネス15の余長部15aをグロメット18で覆
うと共に、該グロメット18をドア10のウエザストリ
ップ19より室外B側に設けたので、室内A側にフラッ
ト状のワイヤハーネス15の余長部15aが露出するこ
とがなくなって外観が損なわれることがない。これによ
り、ドア渡り部Cの見栄えを向上させることができる。
【0026】さらにまた、フラット状のワイヤハーネス
15をフラットケーブルとして用いることにより、使用
する車種のすべてのドア渡り部の屈曲耐久性能をデータ
化することができるので、一台毎にドア開閉試験を実施
しなくてもよい。
15をフラットケーブルとして用いることにより、使用
する車種のすべてのドア渡り部の屈曲耐久性能をデータ
化することができるので、一台毎にドア開閉試験を実施
しなくてもよい。
【0027】図4は本発明の他の実施形態のドア開閉部
のケーブル配索構造を示す斜視図、図5は同他の実施形
態のドア開閉部のケーブル配索構造のドア閉時の状態を
示す概略断面図、図6は同他の実施形態のドア開閉部の
ケーブル配索構造のドア開時の状態を示す概略断面図で
ある。
のケーブル配索構造を示す斜視図、図5は同他の実施形
態のドア開閉部のケーブル配索構造のドア閉時の状態を
示す概略断面図、図6は同他の実施形態のドア開閉部の
ケーブル配索構造のドア開時の状態を示す概略断面図で
ある。
【0028】図4〜図6に示すように、この他の実施形
態のドア開閉部のケーブル配索構造に用いられるケーブ
ル収容箱(ケーブル収容室)24′は、その収容箱本体
24aの側壁部をボディ20のダッシュサイドトリム2
1の外壁部21aにブラケット22とネジ23等を介し
て取り付けた横型であり、上記収容箱本体24aの後側
のスリット24dを側壁部に形成してある。この点以外
は、縦型のケーブル収容箱24を有した前記実施形態と
同様であるので、同一構成部分には同一符号を付して詳
細な説明を省略する。
態のドア開閉部のケーブル配索構造に用いられるケーブ
ル収容箱(ケーブル収容室)24′は、その収容箱本体
24aの側壁部をボディ20のダッシュサイドトリム2
1の外壁部21aにブラケット22とネジ23等を介し
て取り付けた横型であり、上記収容箱本体24aの後側
のスリット24dを側壁部に形成してある。この点以外
は、縦型のケーブル収容箱24を有した前記実施形態と
同様であるので、同一構成部分には同一符号を付して詳
細な説明を省略する。
【0029】そして、この横型のケーブル収容箱24′
を有した他の実施形態のドア開閉部のケーブル配索構造
でも前記実施形態と同様の作用・効果を奏する他に、ボ
ディ20のダッシュサイドトリム21側の構造を前記実
施形態のものよりも薄形にすることができる利点があ
る。
を有した他の実施形態のドア開閉部のケーブル配索構造
でも前記実施形態と同様の作用・効果を奏する他に、ボ
ディ20のダッシュサイドトリム21側の構造を前記実
施形態のものよりも薄形にすることができる利点があ
る。
【0030】尚、前記各実施形態によれば、フラットケ
ーブルとして複数の電線を並列に並べて接着剤等で固着
したフラット状のワイヤハーネスを用いた場合について
説明したが、複数の銅線を等間隔に並べて絶縁外皮でそ
れぞれ被覆してフラットケーブルとしたものを用いても
良い。
ーブルとして複数の電線を並列に並べて接着剤等で固着
したフラット状のワイヤハーネスを用いた場合について
説明したが、複数の銅線を等間隔に並べて絶縁外皮でそ
れぞれ被覆してフラットケーブルとしたものを用いても
良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ドア開閉時のフラットケーブルの余長部の弛み
をボディ側のケーブル収容室で調整するようにしたの
で、ドア側にケーブル収容室を設けなくても済み、ドア
の設計自由度を向上させることができる。また、ドア側
のフラットケーブルの配索作業を容易に行うことができ
る。
よれば、ドア開閉時のフラットケーブルの余長部の弛み
をボディ側のケーブル収容室で調整するようにしたの
で、ドア側にケーブル収容室を設けなくても済み、ドア
の設計自由度を向上させることができる。また、ドア側
のフラットケーブルの配索作業を容易に行うことができ
る。
【0032】請求項2の発明によれば、ドア渡り部間の
フラットケーブルの余長部をケーブル保護体で覆うと共
に、該ケーブル保護体をドアのウエザストリップより室
外側に設けたので、室内側にフラットケーブルの余長部
が露出することがなくなって外観が損なわれることがな
い。これにより、ドア渡り部の見栄えを向上させること
ができる。
フラットケーブルの余長部をケーブル保護体で覆うと共
に、該ケーブル保護体をドアのウエザストリップより室
外側に設けたので、室内側にフラットケーブルの余長部
が露出することがなくなって外観が損なわれることがな
い。これにより、ドア渡り部の見栄えを向上させること
ができる。
【図1】本発明の実施形態のドア開閉部のケーブル配索
構造を示す斜視図である。
構造を示す斜視図である。
【図2】上記実施形態の構造のドア閉時の状態を示す概
略断面図である。
略断面図である。
【図3】上記実施形態の構造のドア開時の状態を示す概
略断面図である。
略断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態のドア開閉部のケーブル
配索構造を示す斜視図である。
配索構造を示す斜視図である。
【図5】上記他の実施形態の構造のドア閉時の状態を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
【図6】上記他の実施形態の構造のドア開時の状態示す
概略断面図である。
概略断面図である。
【図7】従来例のドア開閉部のケーブル配索構造を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図8】上記従来例の構造のドア閉時の状態を示す断面
図である。
図である。
【図9】上記従来例の構造のドア開時の状態示す断面図
である。
である。
10 ドア 14 ヒンジ 15 フラット状のワイヤハーネス(フラットケーブ
ル) 15a 余長部 17 スピーカ(電装品) 18 グロメット(ケーブル保護体) 19 ウエザストリップ 20 ボディ 24 ケーブル収容箱(ケーブル収容室) 26 緩衝材(高分子材料) 26a 屈曲吸収溝 B 室外 C ドア渡り部
ル) 15a 余長部 17 スピーカ(電装品) 18 グロメット(ケーブル保護体) 19 ウエザストリップ 20 ボディ 24 ケーブル収容箱(ケーブル収容室) 26 緩衝材(高分子材料) 26a 屈曲吸収溝 B 室外 C ドア渡り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木須 直己 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 Fターム(参考) 5G357 DA10 DB03 DC12 DD01 DD06 DD10 DE08 DG10
Claims (2)
- 【請求項1】 ドア側の電装品に接続したフラットケー
ブルを、該ドアをヒンジを介して開閉自在に支持するボ
ディ側まで配索し、このボディに前記フラットケーブル
のドア開閉用の余長部を収容するケーブル収容室を設
け、このケーブル収容室内で前記ドアの開閉時に前記フ
ラットケーブルの余長部の伸長・屈曲状態を吸収自在に
したドア開閉部のケーブル配索構造において、 前記ケーブル収容室内に弾性率の高い高分子材料を充填
し、この高分子材料に前記フラットケーブルの余長部の
屈曲状態を吸収する屈曲吸収溝を設けたことを特徴とす
るドア開閉部のケーブル配索構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のドア開閉部のケーブル配
索構造であって、 前記ドアと前記ボディとの間のドア渡り部に前記フラッ
トケーブルの余長部を被覆するケーブル保護体を設ける
と共に、該ケーブル保護体を前記ドアに取り付けられた
ウエザストリップより室外側に設け、前記ドアの開時に
前記フラットケーブルの余長部を前記高分子材料の屈曲
吸収溝内に収容自在にしたことを特徴とするドア開閉部
のケーブル配索構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32456399A JP2001138834A (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | ドア開閉部のケーブル配索構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32456399A JP2001138834A (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | ドア開閉部のケーブル配索構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001138834A true JP2001138834A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18167219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32456399A Pending JP2001138834A (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | ドア開閉部のケーブル配索構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001138834A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7128466B2 (en) * | 2001-07-09 | 2006-10-31 | Ewig Industries Co., Ltd. | Dual thermometer system |
JP2007069709A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Fujikura Ltd | 車体とドアとの配索構造 |
EP3392089A1 (en) * | 2017-04-20 | 2018-10-24 | CNH Industrial Italia S.p.A. | Wire routing system for the door of a work vehicle |
-
1999
- 1999-11-15 JP JP32456399A patent/JP2001138834A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7128466B2 (en) * | 2001-07-09 | 2006-10-31 | Ewig Industries Co., Ltd. | Dual thermometer system |
JP2007069709A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Fujikura Ltd | 車体とドアとの配索構造 |
EP3392089A1 (en) * | 2017-04-20 | 2018-10-24 | CNH Industrial Italia S.p.A. | Wire routing system for the door of a work vehicle |
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