JP2581681Y2 - プレキャストコンクリート製バルコニー - Google Patents
プレキャストコンクリート製バルコニーInfo
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- JP2581681Y2 JP2581681Y2 JP5454893U JP5454893U JP2581681Y2 JP 2581681 Y2 JP2581681 Y2 JP 2581681Y2 JP 5454893 U JP5454893 U JP 5454893U JP 5454893 U JP5454893 U JP 5454893U JP 2581681 Y2 JP2581681 Y2 JP 2581681Y2
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- Japan
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- concrete
- balcony
- precast concrete
- floor
- precast
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Description
【産業上の利用分野】本考案は、建築構造物の外部に突
出形成される所謂キャンチレバータイプのプレキャスト
コンクリート製バルコニーに関する。
出形成される所謂キャンチレバータイプのプレキャスト
コンクリート製バルコニーに関する。
【従来の技術】キャンチレバータイプ等のバルコニーに
あっては、その手摺り部の形成が問題となる。すなわ
ち、これを床部の完成後、現場で形成する場合、(1)
現場打ちコンクリートとすると、型枠施工用外部足場が
必要となり、安全性、仮設費の面で難点があり、(2)
金属製とすると、取付け時用外部足場を必要とし、取付
精度確保の為、外部の高所で火気を必要とする場合があ
り、安全性の点で煩わしい配慮が求められ、(3)成形
コンクリート版とすると、外部足場は不要となるが、重
量が大きく、揚重機等施工上問題があり、取付用ファス
ナーが大きく、設計上の配慮を必要とする。そこで、バ
ルコニーにあっては、、バルコニー手摺部をプレキャス
トとし、かつバルコニー床部を半プレキャストとし、そ
の現場コンクリート打設施工と同時に手摺部とのウエッ
トジョイントがなされて、外部足場も取付用ファスナー
も不要としたものが提案されるようになっており、外部
への突き出し量の少ないキャンチレバータイプのバルコ
ニーにあっても特開平4−153421号等にて紹介さ
れている。その形態は、プレキャストコンクリートのバ
ルコニー手摺部にプレキャスト若しくは同時打設に成る
半プレキャストにされたバルコニー床部を接続させると
したものである。
あっては、その手摺り部の形成が問題となる。すなわ
ち、これを床部の完成後、現場で形成する場合、(1)
現場打ちコンクリートとすると、型枠施工用外部足場が
必要となり、安全性、仮設費の面で難点があり、(2)
金属製とすると、取付け時用外部足場を必要とし、取付
精度確保の為、外部の高所で火気を必要とする場合があ
り、安全性の点で煩わしい配慮が求められ、(3)成形
コンクリート版とすると、外部足場は不要となるが、重
量が大きく、揚重機等施工上問題があり、取付用ファス
ナーが大きく、設計上の配慮を必要とする。そこで、バ
ルコニーにあっては、、バルコニー手摺部をプレキャス
トとし、かつバルコニー床部を半プレキャストとし、そ
の現場コンクリート打設施工と同時に手摺部とのウエッ
トジョイントがなされて、外部足場も取付用ファスナー
も不要としたものが提案されるようになっており、外部
への突き出し量の少ないキャンチレバータイプのバルコ
ニーにあっても特開平4−153421号等にて紹介さ
れている。その形態は、プレキャストコンクリートのバ
ルコニー手摺部にプレキャスト若しくは同時打設に成る
半プレキャストにされたバルコニー床部を接続させると
したものである。
【考案が解決しようとする課題】しかるに、叙上のプレ
キャストコンクリート製バルコニーにあっては、バルコ
ニー床部との間のバランス上バルコニー手摺部の厚みと
重量が嵩ばり、その取付けに際しての安全性が極めて悪
るく転倒を起こし易すいという問題点を有していた。本
考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、バルコ
ニー手摺部の厚さと重量とを大幅に低減して床部とのバ
ランスを改善し、安定性を良くした、総重量の軽量化と
床部の内のり有効寸法の拡大とを同時に達成したプレキ
ャストコンクリート製バルコニーを提供しようとするも
のである。
キャストコンクリート製バルコニーにあっては、バルコ
ニー床部との間のバランス上バルコニー手摺部の厚みと
重量が嵩ばり、その取付けに際しての安全性が極めて悪
るく転倒を起こし易すいという問題点を有していた。本
考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、バルコ
ニー手摺部の厚さと重量とを大幅に低減して床部とのバ
ランスを改善し、安定性を良くした、総重量の軽量化と
床部の内のり有効寸法の拡大とを同時に達成したプレキ
ャストコンクリート製バルコニーを提供しようとするも
のである。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案におけるプレキャストコンクリート製バルコ
ニーは、手摺り部分のプレキャストコンクリートは繊維
補強コンクリートであると共にウエットジョイント用の
鉄筋を埋設したものとし、床部分の半プレキャストコン
クリートは普通コンクリートとし、床配筋用のオムニア
筋若しくはカイザー筋を配筋したものとすると共に該手
摺り部分と一体化のための連絡筋を備えたものとしたも
のである。
に、本考案におけるプレキャストコンクリート製バルコ
ニーは、手摺り部分のプレキャストコンクリートは繊維
補強コンクリートであると共にウエットジョイント用の
鉄筋を埋設したものとし、床部分の半プレキャストコン
クリートは普通コンクリートとし、床配筋用のオムニア
筋若しくはカイザー筋を配筋したものとすると共に該手
摺り部分と一体化のための連絡筋を備えたものとしたも
のである。
【作用】薄厚にもかかわらず曲げ強度に優れる繊維補強
コンクリートより成る手摺部はその必要な強度を軽量に
て充足し、半プレキャストの床部とのバランスを好転さ
せる。しいては、床部の内のりの拡大と製品重量を軽減
する。
コンクリートより成る手摺部はその必要な強度を軽量に
て充足し、半プレキャストの床部とのバランスを好転さ
せる。しいては、床部の内のりの拡大と製品重量を軽減
する。
【実施例】実施例について図を参照して説明する。図1
〜図4において、図1に示すキャンチレバータイプのプ
レキャストコンクリート製バルコニー1における手摺り
部分2は繊維補強コンクリート3より成る。鉄筋4は必
要に応じて挿入されるが、その場合、本出願人提案の特
開平4−309642号のステンレス繊維または鉄鋼繊
維あるいはそれらの混合物を混入したコンクリート内
に、その厚み方向の中央箇所またはその近辺にのみ位置
させて補強筋を埋設したものとすると良い。下端部には
ウエットジョイント用の鉄筋5が埋設される。床部分6
は通常のコンクリート11で良く、この半プレキャスト
部にはオムニア筋若しくはカイザー筋7が配筋される。
又、該手摺り部分2との一体化のための連絡筋8も備え
られている。この製造は次記要領にてなされる。すなわ
ち、叙上の配筋を図2に示す如く、ベット9上に手摺り
部型枠10を垂直に組んだもとでなし、先ず床部分6の
普通コンクリート11を打設し、次いで、30分以内に
立ち上がり部(手摺り部分2)に繊維補強コンクリート
3である軽量2種コンクリートを同時打設する。図中1
2は斜め筋である。かかるプレキャストコンクリート製
バルコニー1は図3に示す如く、下階躯体に固定の足場
13に梁型枠14上に肩乗せされた態様にて受止されて
支持される。レベル調整用ジャッキ15にてレベル調整
をした後、躯体部並びに前記の現場コンクリート(普通
コンクリート16)を打設してウエットジョイントす
る。コンクリート強度発現後、図4に示す如く足場13
を撤去する。
〜図4において、図1に示すキャンチレバータイプのプ
レキャストコンクリート製バルコニー1における手摺り
部分2は繊維補強コンクリート3より成る。鉄筋4は必
要に応じて挿入されるが、その場合、本出願人提案の特
開平4−309642号のステンレス繊維または鉄鋼繊
維あるいはそれらの混合物を混入したコンクリート内
に、その厚み方向の中央箇所またはその近辺にのみ位置
させて補強筋を埋設したものとすると良い。下端部には
ウエットジョイント用の鉄筋5が埋設される。床部分6
は通常のコンクリート11で良く、この半プレキャスト
部にはオムニア筋若しくはカイザー筋7が配筋される。
又、該手摺り部分2との一体化のための連絡筋8も備え
られている。この製造は次記要領にてなされる。すなわ
ち、叙上の配筋を図2に示す如く、ベット9上に手摺り
部型枠10を垂直に組んだもとでなし、先ず床部分6の
普通コンクリート11を打設し、次いで、30分以内に
立ち上がり部(手摺り部分2)に繊維補強コンクリート
3である軽量2種コンクリートを同時打設する。図中1
2は斜め筋である。かかるプレキャストコンクリート製
バルコニー1は図3に示す如く、下階躯体に固定の足場
13に梁型枠14上に肩乗せされた態様にて受止されて
支持される。レベル調整用ジャッキ15にてレベル調整
をした後、躯体部並びに前記の現場コンクリート(普通
コンクリート16)を打設してウエットジョイントす
る。コンクリート強度発現後、図4に示す如く足場13
を撤去する。
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。手
摺り部の厚みと重量が大幅に小になるため、製品バラン
スが良好となり取付けが容易となり、さらに、全体重量
の軽減化、床部の内のり拡大化というメリットをも享受
できる。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。手
摺り部の厚みと重量が大幅に小になるため、製品バラン
スが良好となり取付けが容易となり、さらに、全体重量
の軽減化、床部の内のり拡大化というメリットをも享受
できる。
【図1】取付け完了時の本案プレキャストコンクリート
製バルコニーの断面説明図である。
製バルコニーの断面説明図である。
【図2】本案プレキャストコンクリート製バルコニーの
製造要領説明図である。
製造要領説明図である。
【図3】本案プレキャストコンクリート製バルコニーの
施工要領説明図である。
施工要領説明図である。
【図4】本案プレキャストコンクリート製バルコニーの
支持足場撤去態様説明図である。
支持足場撤去態様説明図である。
1 プレキャストコンクリート製バルコニー 2 手摺り部分 3 繊維補強コンクリート 4 鉄筋 5 鉄筋 6 床部分 7 カイザー筋 8 連絡筋 9 ベット 10 手摺り部型枠 11 コンクリート 12 斜め筋 13 足場 14 梁型枠 15 レベル調整用ジャッキ 16 現場コンクリート(普通コンクリート)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 神谷 武 名古屋市中区錦一丁目18番22号 株式会 社竹中工務店 名古屋支店内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/00 501
Claims (1)
- 【請求項1】 手摺り部分のプレキャストコンクリート
は繊維補強コンクリートであると共にウエットジョイン
ト用の鉄筋を埋設したものとし、床部分の半プレキャス
トコンクリートは普通コンクリートとし、床配筋用のオ
ムニア筋若しくはカイザー筋を配筋したものとすると共
に該手摺り部分と一体化のための連絡筋を備えたものと
したことを特徴とするプレキャストコンクリート製バル
コニー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5454893U JP2581681Y2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | プレキャストコンクリート製バルコニー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5454893U JP2581681Y2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | プレキャストコンクリート製バルコニー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723101U JPH0723101U (ja) | 1995-04-25 |
JP2581681Y2 true JP2581681Y2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=12973740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5454893U Expired - Fee Related JP2581681Y2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | プレキャストコンクリート製バルコニー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2581681Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-07 JP JP5454893U patent/JP2581681Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0723101U (ja) | 1995-04-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |