JP2581541Y2 - 遠心ポンプ - Google Patents

遠心ポンプ

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JP2581541Y2
JP2581541Y2 JP1993058482U JP5848293U JP2581541Y2 JP 2581541 Y2 JP2581541 Y2 JP 2581541Y2 JP 1993058482 U JP1993058482 U JP 1993058482U JP 5848293 U JP5848293 U JP 5848293U JP 2581541 Y2 JP2581541 Y2 JP 2581541Y2
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JP
Japan
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impeller
bearing member
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centrifugal pump
center
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浩志 熊谷
静尚 服部
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Zojirushi Corp
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Zojirushi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電気ポット、浄水機
能付きエアーポット、電動ポット等のポット類の給湯装
置に用いられる遠心ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポット類の給湯装置用遠心ポンプとして
は、図7に示すごときものが従来から知られている(例
えば、特開昭62−292114号公報参照)。
【0003】この遠心ポンプは、モータ側ケーシング1
とインペラ側ケーシング2を有し、両方のケーシング
1、2をその間に隔壁3を挟んでビス4により一体化し
ている。
【0004】上記のモータ側ケーシング1の内部の駆動
室5内にはモータ6の駆動軸7が突き出しており、その
駆動軸7に取付けた回転板8に、リング状の磁石9を取
付けている。
【0005】また、上記のインペラ側ケーシング2内の
インペラ室11には上記駆動軸7の延長線上に吸込口1
2が設けられ、その吸込口12の中心にその内周面から
突き出した複数のアーム13とボス14とからなる軸支
持部15を設け、そのボス14に固定軸16の一端を固
定している。該固定軸16は、インペラ17の中心に所
要のすき間をもって貫通される。
【0006】インペラ17の内面側中心部分には軸受部
材18が設けられ、その軸受部材18の球状の先端が前
記の隔壁3に接触しており、また固定軸16の端部が該
軸受部材18に設けた軸受凹19に挿入される。
【0007】また、上記インペラ17の内部には、前記
の磁石9と対向した位置に磁石21が埋め込まれ、駆動
室5の回転板8と、インペラ17とはこれらの磁石9、
21により磁気的に結合される。
【0008】上記のインペラ17のラジアル力は軸受部
材18を経て固定軸16により支持される。また吸込口
12方向のスラスト力は軸受部材18の軸受凹19を
経て固定軸16により支持され、モータ6方向のスラス
ト力は軸受部材18の先端を経て隔壁3により支持され
る。
【0009】なお、図において、20は吐出口である。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】上記のごとき遠心ポン
プは、その駆動時においてインペラ17の遠心力によっ
てインペラ室11の内圧が上昇するが、吐出口20の付
近では水の吐出により他の部分に比べ圧力が低下する。
このため、回転中のインペラ17に対し、これを吐出口
20の方向に押す力が発生する。
【0011】しかるに、従来の遠心ポンプにおいては上
記の力に対抗する形でインペラ17の回転中心がケーシ
ングに固定されているため、インペラ室11の内部で圧
力の不均衡を生じ、インペラ17及びインペラ室11の
形状によっては、キャビテーションの発生や、沸騰直後
に湯を吐出させる際に気泡を発生させるなどの不都合を
もたらし、ポンプ寿命の低下や騒音の原因となってい
た。
【0012】また、組立上の便利さから、インペラ17
の支持を隔壁3側に嵌合した軸受部材で行い、インペラ
側の回転中心軸をケーシングの突起に当てた構造も考え
られるが(例えば、本出願人の先願実願平5−3770
0号参照)、この形式の場合は隔壁の組付精度のバラツ
キによりインペラの回転中心の位置が最適位置からずれ
ることにより、上記と同様の問題が生じるため、各部品
の精度や組立精度に注意が必要となり、コスト高の原因
となっていた。
【0013】そこで、この考案はインペラを隔壁に嵌合
した軸受部材で支持する形式及びインペラをケーシング
に固定した軸により支持する形式のいずれの場合におい
ても、常に圧力が均衡した位置においてインペラが回転
できるようにして、上述のごとき不都合を解決すること
を課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案は、ケーシングの内部を隔壁によりイン
ペラ室と駆動室とに区分し、上記インペラ室に収納され
たインペラの内面側を上記隔壁と対向せしめると共に、
該インペラの外面側を吸込口に向け、上記インペラと上
記隔壁との間に軸受け部材を介在して該インペラを支持
し、上記駆動室にモータの駆動軸に取付けた磁石を設
け、該磁石と上記インペラを磁気的に結合させてなる
心ポンプにおいて、上記インペラを上記軸受部材により
上記駆動軸の中心に対してラジアル方向への移動余裕を
もって支持した構成としたものである。
【0015】
【作用】上記構成の遠心ポンプが駆動されて、インペラ
室内に圧力の不均衡が生じると、インペラの回転中心は
移動余裕の範囲内でラジアル方向へ移動し、圧力の均衡
した位置に留まって回転する。
【0016】
【実施例】図1乃至図3に示した第1実施例の遠心ポン
プにおいて、前述の従来例と同一の部分は同一符号を付
けて示すにとどめ、その説明を省略する。
【0017】相違する部分は、次のとおりである。即
ち、吸込口12の外側に約90度に屈曲した屈曲管22
を一体に形成し、その屈曲管22の吸込口12と対向し
た内周面に突起23を設け、その突起23をインペラ1
7の中心軸24に当接させている。また、インペラ17
の隔壁3側の面に、駆動室5側の磁石9と対向したリン
グ状の磁石21を取付け、その磁石21を非磁性金属の
カバー25により覆っている。
【0018】また、軸受部材26の一端を隔壁3の中心
部分に設けた凹部27に挿入し、他端を前記カバー25
の中心に設けた軸受凹部28に挿入している。該軸受部
材26の外周に設けた鍔縁29(図2参照)にスラスト
受部としてのリブ31が設けられ、そのリブ31を上記
カバー25に摺接させることにより、インペラ17のス
ラスト力を支持する。
【0019】なお、上記カバ−25の軸受凹部28に挿
入した軸受部材26の上端面が軸受凹部28の底に接す
る場合は、その部分でストラト力を支持できるので、上
記の鍔縁29は省略してもよい。
【0020】以上述べた構成は、前掲の先願(実願平5
−37700号)において提案しているものであり、イ
ンペラ17を軸受部材26を介して隔壁3側で支持する
形式のものである。この形式は、インペラ側ケーシング
2の構造が簡単になる利点がある。
【0021】上記先願の考案とこの考案の第1実施例と
の相違点は、前記の凹部27の内周面と、軸受部材26
外周面との間に、一定の間隙G(図2参照)が存在する
ことである。軸受凹部28の内周面と軸受部材26外周
面との間には透き間は存在しない。従って、インペラ1
7と軸受部材26はその間隙Gの分だけ、ラジアル方向
に移動する余裕をもっている。
【0022】上記の第1実施例の遠心ポンプはモータ6
の駆動により回転板8が回転すると、その回転板8上の
磁石9と磁気的に結合したインペラ17が回転して、屈
曲管22を経て吸込口12から吸い込んだ水をインペラ
17の遠心力により吐出口20から吐出する。このと
き、インペラ室11内で圧力の不均衡が生じると、イン
ペラ17と軸受部材26は軸受部材26と凹部27との
間の間隙Gの範囲内でその回転中心の位置が駆動軸7の
中心からずれ(図3の二点鎖線参照)、圧力の均衡した
位置に留まって回転する。
【0023】上記の第1実施例は、軸受部材26の上端
部を軸受凹部28に透き間なく挿入し、下端部を間隙G
をおいて隔壁3の凹所27に挿入しているが、逆に、
壁3の凹所27に透き間なく挿入し、軸受凹部28にラ
ジアル方向に移動余裕をもって該軸受部材26の上端部
を挿入した構成としても、第1実施例の場合と同様のこ
とがいえる。
【0024】次に、図4に示した第2実施例は、隔壁3
に設けた浅い凹部32に円板状の軸受部材33を固定
し、インペラ17のカバー25に上記軸受部材33に載
る突起34又は環状のリブを設けたものである。その他
の構成は前記の第1実施例の場合と同様である。
【0025】この場合も、インペラ17の回転中心がラ
ジアル方向へ移動する余裕がある。その移動を規制する
部分はないが、一定以上の移動は磁石9、21相互の磁
気的結合及びインペラ17の回転によって生じるインペ
ラ室11内の圧力バランスにより規制される。
【0026】図5に示した第3実施例は、インペラ17
のカバーに設けられた軸受凹部35の位置及びこれに挿
入された軸受部材36の上端部の回転中心が、モータ6
の駆動軸7及び軸受部材36の下端部の回転中心に対
し、若干偏心している。また軸受部材36の上端部のみ
ならず下端部も凹部37に回転自在に挿入されている。
その他の構成は、第1実施例の場合と同様である。
【0027】この場合もインペラ17は内部圧力が均衡
する位置に回転中心が移動する。前述の実施例と相違す
るのはラジアル方向への移動量が偏心量に限られ、また
移動方向が円周方向に限られる点である。
【0028】図6に示した第4実施例はインペラ17が
インペラ側ケーシング2と一体の屈曲管22の突起38
に固定された軸40に支持され、インペラ17の下端中
央部に固定された軸受部材39の下端が隔壁3の凹部4
1に当接している。上記の軸40とインペラ17の中心
穴42との間には間隙があり、インペラ17は軸受部材
39と共にラジアル方向へ自由に移動することができ
る。従って、この場合もインペラ17の回転中心は圧力
が均衡する位置へ自由に移動する。
【0029】
【考案の効果】以上のように、この考案は、インペラが
駆動軸の中心に対してラジアル方向への移動の余裕を有
するので、ポンプ駆動時におけるインペラ室内の圧力の
不均衡或いは組付時の回転中心位置にバラツキがあった
としても、インペラは駆動軸の中心線上にとどまること
なく圧力の均衡する位置に自動的に移動することができ
る。従ってキャビテーション及び沸騰時の気泡発生を防
止し、寿命が伸びると共に騒音が少なく、また組付精度
の影響を受けない等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の一断面図
【図2】同上の一部拡大断面図
【図3】図1のIII −III 線の拡大断面図
【図4】第2実施例の一部省略断面図
【図5】第3実施例の一部省略断面図
【図6】第4実施例の一部省略断面図
【図7】従来例の断面図
【符号の説明】
1 モータ側ケーシング 2 インペラ側ケーシング 3 隔壁 4 ビス 5 駆動室 6 モータ 7 駆動軸 8 回転板 9 磁石 11 インペラ室 12 吸込口 13 アーム 14 ボス 15、15’ 軸受持部 16 固定軸 17 インペラ 18 軸受部材 19 軸受凹部 20 吐出口 21 磁石 22 屈曲管 23 突起 24 中心軸 25 カバー 26 軸受部材 27 凹部 28 軸受凹部 29 鍔縁 31 リブ 32 凹部 33 軸受部材 34 突起 35 軸受凹部 36 軸受部材 37 凹部 38 突起 39 軸受部材 40 軸 41 凹部 42 中心穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04D 29/04 F04D 13/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの内部を隔壁によりインペラ
    室と駆動室とに区分し、上記インペラ室に収納されたイ
    ンペラの内面側を上記隔壁と対向せしめると共に、該イ
    ンペラの外面側を吸込口に向け、上記インペラと上記隔
    壁との間に軸受け部材を介在して該インペラを支持し、
    上記駆動室にモータの駆動軸に取付けた磁石を設け、該
    磁石と上記インペラを磁気的に結合させてなる遠心ポン
    プにおいて、上記インペラを上記軸受部材により上記駆
    動軸の中心に対してラジアル方向への移動余裕をもって
    支持したことを特徴とする遠心ポンプ。
JP1993058482U 1993-10-28 1993-10-28 遠心ポンプ Expired - Fee Related JP2581541Y2 (ja)

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JPH0730397U JPH0730397U (ja) 1995-06-06
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