JP2579119Y2 - ビスカスダンパー - Google Patents

ビスカスダンパー

Info

Publication number
JP2579119Y2
JP2579119Y2 JP1990119489U JP11948990U JP2579119Y2 JP 2579119 Y2 JP2579119 Y2 JP 2579119Y2 JP 1990119489 U JP1990119489 U JP 1990119489U JP 11948990 U JP11948990 U JP 11948990U JP 2579119 Y2 JP2579119 Y2 JP 2579119Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
disk
viscous damper
mounting bolt
inertial ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990119489U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0475259U (ja
Inventor
進 沼尻
秀雄 黒木
右二 小沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP1990119489U priority Critical patent/JP2579119Y2/ja
Publication of JPH0475259U publication Critical patent/JPH0475259U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2579119Y2 publication Critical patent/JP2579119Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、エンジンのクランクシャフト等に付設され
るビスカスダンパーに関する。
[従来の技術] 例えば、自動車用エンジンにおいては、高速回転,高
出力のものになると、クランクシャフトの捩り振動が大
きくなるので、これを抑制するために、その軸端にビス
カスダンパーが付設される。
この種のビスカスダンパーは、従来、第3図部分横断
面図及び第4図部分正面図に示すようにFCD鋳鉄製ディ
スク01の外周に形成された軸方向に開口するコ字状断面
形状を有するケーシング02内に、長方形断面形状を有す
る慣性リング03が挿入されて環状蓋板04で油密に閉塞さ
れ、ケーシング02,環状蓋板04と慣性リング03との間の
軸方向及び半径方向の狭い隙間はシリコン油等の粘性油
09で満たされている。ここで、符号05,06はそれぞれ慣
性リングとケーシングとの隙間を保って両者の金属接触
を防止するための弗素樹脂製ジャーナルベアリング,ベ
アリングパッドであり、符号07は取付ボルト孔、符号08
はこのビスカスダンパーを取り付ける回転軸(クランク
シャフト)が挿通される中心孔である。
エンジンの運転中にクランクシャフトが捩り振動を生
ずると、慣性リング03はケーシング02に対して相対的に
大きな振動数で円周方向に振動し、その際、両者の隙間
に封入された粘性油09の粘性によるせん断抵抗によって
クランクシャフトの捩り振動は抑制されて小さくなるの
である。
しかしながら、この種のビスカスダンパーではケーシ
ング02,環状蓋板04はFCD鋳鉄又は普通鋼板製であるの
で、粘性油09の劣化に伴いケーシング02,環状蓋板04の
いずれか、または両方が振動すると共に騒音を発生する
ことがある。
振動は第5図に示すように、直径を境にして上半部,
下半部が互いに反対の軸方向に湾曲する首振り型モード
か、又は第6図に示すように、上記両半部が同一軸方向
に湾曲するコーン型モードとなり、いずれの場合でも、
騒音対策上、約1kHzの振動が問題となる。
[考案が解決しようとする課題] 本考案はこのような事情に鑑みて提案されたもので、
振動,騒音の防止及びその低減を図るビスカスダンパー
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上述の目的を達成するため、本考案は、ディスクの外
周に沿って同心的に形成され一方側に開口部を有するコ
字状断面形状に形成された環状のケーシングと、上記ケ
ーシングの開口部に取り付けられ同ケーシングを密閉す
る環状蓋板と、上記ケーシング内においてジャーナルベ
アリング及び複数のベアリングパッドを介して同ケーシ
ングの内壁面との間に小間隙を隔てて収容された慣性リ
ングと、上記ケーシングと上記慣性リングとの間の小間
隙に充填された粘性油とを備え、上記ディスクの周方向
に等間隔に穿設された複数の取付ボルト孔を挿通する取
付ボルトによって回転軸に固定されたビスカスダンパー
において、上記ディスクの平坦部と上記ケーシングとの
連結部の両側隅部の一方に上記ケーシングの内周及び上
記平坦部に沿って連続的に配設されるとともに、上記ケ
ーシング側から上記取付ボルト孔に向かって高さが漸減
する複数の三角形状リブを設け、該三角形状リブの幅を
隣り合うリブの外周端間の内距離と略等しくしたことを
特徴とする。
[実施例] 本考案の一実施例を図面について説明すると、第1図
はその部分横断面図、第2図は第1図の正面図である。
上図において、第3図と同一の符号はぞれぞれ同図と
同一の部材を示し、本考案構造が同図の構造と異なると
ころは、ぞのディスクの平坦部とケーシングとの連結部
にリブを設けたことにある。
すなわち、符号1は、ディスク01の平坦部とケーシン
グ02との連結部でケーシング02の開口部側の隅角部分に
付設された三角形状の複数のリブで、リブ1はそれぞれ
取付ボルト孔07を通る内向半径方向に延びている。
符号2は、ディスク01の平坦部とケーシング02との連
結部で開口部側とは反対側の隅角部に周設された三角形
断面形状を有する連続リブである。
このような構造によれば、リブ1はケーシング02の内
周から取付ボルト孔07に向かう内向半径方向に延びてお
り、取付ボルト孔07の部分はクランクシャフトのエンド
フランジに強固に締め付けられる関係上、大きな剛性を
有する故、比較的少数のリブにも係わらず、大きな剛性
を発揮してケーシング02を補強する。
また、連続リブ2は比較的小断面であるが、ケーシン
グ02の内周に沿って連続的に周設されているので、リブ
1と協働して大きな剛性でケーシング02をディスク01に
支持する。
いずれのリブも、ディスク01の平坦部とケーシング02
との連結部の隅角部内に収まり、外部に突出するもので
はないので、ビスカスダンパー周りの狭隘なスペースの
節約に少しも影響することがない。
なお、リブ1の巾bは隣り合うリブの間の内距離aに
対しb≒aにすることで、最も効果的に剛性を高めるこ
とができる。
ここで、ディスク01の平坦部とケーシング02との連結
部は第5図,第6図に示すようにコーン型振動モードに
おける最大曲率部であり、両リブ1,2は協働してこの最
大曲率部である連結部の剛性を高めるので、取付ボルト
孔07を比較的に外周よりに設けて取付ボルト孔07とケー
シング02との間の距離lが比較的大きいものでも、その
コーン型モードの振動及びその騒音を著減することがで
きる。
また、ケーシング02は重量配分,油溜め加工の都合,
リブによる補強等の関係上、その内周部の厚みt1は外周
部の厚みt2よりも大きくすることが重要である。
[考案の効果] このような構造によれば、ディスク01の平坦部とケー
シング02との連結部の剛性がリブにより大きくなる結
果、固有振動数が1kHzよりも大きくなるとともに振巾が
減少するので、振動及び騒音が激減する。
要するに本考案によれば、ディスクの外周に沿って同
心的に形成され一方側に開口部を有するコ字状断面形状
に形成された環状のケーシングと、上記ケーシングの開
口部に取り付けられ同ケーシングを密閉する環状蓋板
と、上記ケーシング内においてジャーナルベアリング及
び複数のベアリングパッドを介して同ケーシングの内壁
面との間に小間隙を隔てて収容された慣性リングと、上
記ケーシングと上記慣性リングとの間の小間隙に充填さ
れた粘性油とを備え、上記ディスクの周方向に等間隔に
穿設された複数の取付ボルト孔を挿通する取付ボルトに
よって回転軸に固定されたビスカスダンパーにおいて、
上記ディスクの平坦部と上記ケーシングとの連結部の両
側隅部の一方に上記ケーシングの内周及び上記平坦部に
沿って連続的に配設されるとともに、上記ケーシング側
から上記取付ボルト孔に向かって高さが漸減する複数の
三角形状リブを設け、該三角形状リブの幅を隣り合うリ
ブの外周端間の内距離と略等しくしたことにより、振
動,騒音の防止及びその低減を図るビスカスダンパーを
得ることができ、本考案は産業上極めて有益なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す部分横断面図、第2図
は第1図の正面図である。 第3図は公知の自動車エンジンのビスカスダンパーを示
す部分横断面図、第4図は第3図の正面図、第5図,第
6図はそれぞれ第3図のビスカスダンパーの振動モード
を示すモデル図である。 1……リブ、2……連続リブ、01……ディスク(ダンパ
ーディスク)、02……ケーシング、03……慣性リング、
04……環状蓋板、05……ジャーナルベアリング、06……
スラストベアリングパッド、07……取付ボルト孔、08…
…中心孔、09……シリコン油。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 鈴木 泰彦 審判官 浜 勇 審判官 西野 健二 (56)参考文献 実開 昭61−156763(JP,U) 実開 平2−135744(JP,U) 実開 平2−92159(JP,U) 実公 昭61−10043(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクの外周に沿って同心的に形成され
    一方側に開口部を有するコ字状断面形状に形成された環
    状のケーシングと、上記ケーシングの開口部に取り付け
    られ同ケーシングを密閉する環状蓋板と、上記ケーシン
    グ内においてジャーナルベアリング及び複数のベアリン
    グパッドを介して同ケーシングの内壁面との間に小間隙
    を隔てて収容された慣性リングと、上記ケーシングと上
    記慣性リングとの間の小間隙に充填された粘性油とを備
    え、上記ディスクの周方向に等間隔に穿設された複数の
    取付ボルト孔を挿通する取付ボルトによって回転軸に固
    定されたビスカスダンパーにおいて、上記ディスクの平
    坦部と上記ケーシングとの連結部の両側隅部の一方に上
    記ケーシングの内周及び上記平坦部に沿って連続的に配
    設されるとともに、上記ケーシング側から上記取付ボル
    ト孔に向かって高さが漸減する複数の三角形状リブを設
    け、該三角形状リブの幅を隣り合うリブの外周端間の内
    距離と略等しくしたことを特徴とするビスカスダンパ
    ー。
JP1990119489U 1990-11-15 1990-11-15 ビスカスダンパー Expired - Lifetime JP2579119Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990119489U JP2579119Y2 (ja) 1990-11-15 1990-11-15 ビスカスダンパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990119489U JP2579119Y2 (ja) 1990-11-15 1990-11-15 ビスカスダンパー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0475259U JPH0475259U (ja) 1992-06-30
JP2579119Y2 true JP2579119Y2 (ja) 1998-08-20

Family

ID=31867445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990119489U Expired - Lifetime JP2579119Y2 (ja) 1990-11-15 1990-11-15 ビスカスダンパー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2579119Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2816378B2 (ja) * 1992-11-10 1998-10-27 三菱自動車工業株式会社 ビスカスダンパ装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6041265A (ja) * 1983-08-17 1985-03-04 Nec Corp ダイオ−ド
JPS6110043U (ja) * 1984-06-20 1986-01-21 ヤマハ株式会社 電気機器の電圧供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0475259U (ja) 1992-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0634019A (ja) プーリ
JP2000291675A (ja) 等速継手と受容部材との組立体
GB2043827A (en) Torsional vibration damper
JP2579119Y2 (ja) ビスカスダンパー
JPS59180016U (ja) 転がり軸受の密封装置
JP3120668B2 (ja) 動力伝達装置
JPH04237832A (ja) パワーユニットのケース構造
JPS6329919Y2 (ja)
JP2816378B2 (ja) ビスカスダンパ装置
JPH0425558Y2 (ja)
JP2503384Y2 (ja) クラッチ付き巻取りドラムのカバ―装置
JPS5918184Y2 (ja) クランクシヤフトの捩り振動防止用ダンパ−
JPH0777243A (ja) 各種伝動車の騒音低減構造
JPH0240880B2 (ja)
JPH0645077Y2 (ja) ダンパ
JPH032751Y2 (ja)
JPH0129304Y2 (ja)
JPH0724688Y2 (ja) ビスカスダンパー
JP2000170872A (ja) 車両用ドライブプレート
JPH0447377Y2 (ja)
JPH0325454Y2 (ja)
JPH07224895A (ja) ダンパ
JP2517431Y2 (ja) ビスカスダンパー
JPH0294953U (ja)
JP2576993Y2 (ja) エアクリーナ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term